JP2594784Y2 - バイス装置 - Google Patents
バイス装置Info
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- JP2594784Y2 JP2594784Y2 JP1992029147U JP2914792U JP2594784Y2 JP 2594784 Y2 JP2594784 Y2 JP 2594784Y2 JP 1992029147 U JP1992029147 U JP 1992029147U JP 2914792 U JP2914792 U JP 2914792U JP 2594784 Y2 JP2594784 Y2 JP 2594784Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vise
- guide member
- movable
- work
- guide
- Prior art date
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- Sawing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば鋸盤のごとき加
工機において、ワークを挟持固定するために用いられる
バイス装置に関する。
工機において、ワークを挟持固定するために用いられる
バイス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6、図7を参照するに、従来のバイス
装置101は、一対のバイス103,105を左右(図
6、図7において左右)に対向して備えており、一方の
バイス103は他方のバイス105に対して接近離反す
る左右方向へガイド部材107、ガイド部109を介し
て移動自在である。そして、一方のバイス103を左右
方向へ移動させるために、適宜位置には左右方向へ移動
自在なピストンロッド111を備えたバイスシリンダ1
13が設けてあり、このピストンロッド111は一方の
バイス103の基部に連結してある。
装置101は、一対のバイス103,105を左右(図
6、図7において左右)に対向して備えており、一方の
バイス103は他方のバイス105に対して接近離反す
る左右方向へガイド部材107、ガイド部109を介し
て移動自在である。そして、一方のバイス103を左右
方向へ移動させるために、適宜位置には左右方向へ移動
自在なピストンロッド111を備えたバイスシリンダ1
13が設けてあり、このピストンロッド111は一方の
バイス103の基部に連結してある。
【0003】上記構成により、バイスシリンダ113を
作動させてピストンロッド111を他方のバイス105
に離反する左方向へ移動させることにより一対のバイス
103,105を離反せしめる。そして、ワークWを適
宜に移動させることにより一対のバイス103,105
の間にワークWを位置せしめる。
作動させてピストンロッド111を他方のバイス105
に離反する左方向へ移動させることにより一対のバイス
103,105を離反せしめる。そして、ワークWを適
宜に移動させることにより一対のバイス103,105
の間にワークWを位置せしめる。
【0004】一対のバイス103,105の間にワーク
Wを位置決めした後に、バイスシリンダ113を作動さ
せてピストンロッド111を他方のバイス105に接近
する右方向へ移動させることにより、一対のバイス10
3,105によりワークWを挟持固定することができ
る。
Wを位置決めした後に、バイスシリンダ113を作動さ
せてピストンロッド111を他方のバイス105に接近
する右方向へ移動させることにより、一対のバイス10
3,105によりワークWを挟持固定することができ
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、一般に、移
動体を固定部に対して移動自在とするためには、移動体
と固定部の間には微小な隙間を設ける必要があり、バイ
ス装置101においてガイド部材107とガイド部10
9の間には微小な間隙Hを設ける必要がある。
動体を固定部に対して移動自在とするためには、移動体
と固定部の間には微小な隙間を設ける必要があり、バイ
ス装置101においてガイド部材107とガイド部10
9の間には微小な間隙Hを設ける必要がある。
【0006】しかし、ガイド部材107とガイド部10
9の間に微小な隙間が設けてあるために一方のバイス1
03を他方のバイス105に接近させてワークWを挟持
するときに、図7に示すように一方のバイス103には
ワークWからの反力を受けることによって、一方のバイ
ス103には傾斜を生じ、一方のバイス103の先端部
には左方向へ揺動する。そのために、ワークWは僅かに
浮上がる傾向にあるといった問題点があった。
9の間に微小な隙間が設けてあるために一方のバイス1
03を他方のバイス105に接近させてワークWを挟持
するときに、図7に示すように一方のバイス103には
ワークWからの反力を受けることによって、一方のバイ
ス103には傾斜を生じ、一方のバイス103の先端部
には左方向へ揺動する。そのために、ワークWは僅かに
浮上がる傾向にあるといった問題点があった。
【0007】そこで、本考案は、上記の問題点を解決す
ることができるバイス装置を提供することを目的とす
る。
ることができるバイス装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述のごとき従来の問題
に鑑みて、本考案は、ベースに備えた一方のバイスに対
して、上記ベースに設けたガイド部材に沿って接近離反
する方向へ移動可能の他方のバイスを設け、かつ上記他
方のバイスを往復動するためのバイス移動作動装置を設
けてなるバイス装置において、前記他方のバイスにおい
て前記ガイド部材より下側の部分に前記ガイド部材に対
して傾斜した傾斜面を設け、前記バイス移動作動装置に
押圧されたときの押圧力を上記傾斜面を介して他方のバ
イスに伝達可能かつ上記傾斜面に沿って相対的に上昇移
動して前記ガイド部材の下面に当接可能の押圧部材を、
前記傾斜面と前記ガイド部材の下面との間の領域に設け
てなるものである。
に鑑みて、本考案は、ベースに備えた一方のバイスに対
して、上記ベースに設けたガイド部材に沿って接近離反
する方向へ移動可能の他方のバイスを設け、かつ上記他
方のバイスを往復動するためのバイス移動作動装置を設
けてなるバイス装置において、前記他方のバイスにおい
て前記ガイド部材より下側の部分に前記ガイド部材に対
して傾斜した傾斜面を設け、前記バイス移動作動装置に
押圧されたときの押圧力を上記傾斜面を介して他方のバ
イスに伝達可能かつ上記傾斜面に沿って相対的に上昇移
動して前記ガイド部材の下面に当接可能の押圧部材を、
前記傾斜面と前記ガイド部材の下面との間の領域に設け
てなるものである。
【0009】
【作用】前記の構成において、バイス移動作動装置を適
宜に作動し、一方のバイスに対して他方のバイスを離反
する方向へ移動させることにより、他方のバイスはガイ
ド部材に沿って一方のバイスに対して離反する方向へ移
動する。
宜に作動し、一方のバイスに対して他方のバイスを離反
する方向へ移動させることにより、他方のバイスはガイ
ド部材に沿って一方のバイスに対して離反する方向へ移
動する。
【0010】両方のバイスの間にワークを移動位置決め
した後に、バイス移動作動装置を適宜に作動し、押圧部
材を押圧して他方のバイスを一方のバイスに接近する方
向へ移動させることにより、他方のバイスはガイド部材
に沿って一方のバイスに対して接近する方向へ移動す
る。これによって、他方のバイスの挟持面がワークに当
接する。
した後に、バイス移動作動装置を適宜に作動し、押圧部
材を押圧して他方のバイスを一方のバイスに接近する方
向へ移動させることにより、他方のバイスはガイド部材
に沿って一方のバイスに対して接近する方向へ移動す
る。これによって、他方のバイスの挟持面がワークに当
接する。
【0011】他方のバイスの挟持面がワークに当接した
後に、両方のバイスによりワークを挟持固定すべく、さ
らに押圧部材を押圧すると、押圧部材が他方のバイスに
形成した傾斜面に沿って相対的に上昇移動する態様とな
り、押圧部材によりガイド部材を押圧する。この際の反
力は押圧部材を介して他方のバイスを下方向に押圧して
傾斜を防止するように作用するものである。
後に、両方のバイスによりワークを挟持固定すべく、さ
らに押圧部材を押圧すると、押圧部材が他方のバイスに
形成した傾斜面に沿って相対的に上昇移動する態様とな
り、押圧部材によりガイド部材を押圧する。この際の反
力は押圧部材を介して他方のバイスを下方向に押圧して
傾斜を防止するように作用するものである。
【0012】
【実施例】以下、実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
る。
【0013】図5を参照するに、切断機の一例として帯
鋸盤1は、箱状のベース3にヒンジシャフト5を介して
昇降自在な鋸刃ハウジング7を備えてある。上記鋸刃ハ
ウジング7を昇降させるために、ベース3の適宜位置に
は昇降シリンダ9が設けてあり、この昇降シリンダ9か
ら上方向へ突出自在のピストンロッド11は、鋸刃ハウ
ジング7の一部を構成するとビーム部材13に連結して
ある。
鋸盤1は、箱状のベース3にヒンジシャフト5を介して
昇降自在な鋸刃ハウジング7を備えてある。上記鋸刃ハ
ウジング7を昇降させるために、ベース3の適宜位置に
は昇降シリンダ9が設けてあり、この昇降シリンダ9か
ら上方向へ突出自在のピストンロッド11は、鋸刃ハウ
ジング7の一部を構成するとビーム部材13に連結して
ある。
【0014】上記ベース3における鋸刃ハウジング7の
後側(図5において紙面に向って裏側)には、ワークW
を挟持固定するためのバイス装置15が設けてあり、こ
のバイス装置15は固定バイス17とこの固定バイス1
7に対して接近離反する左右方向(図5において左右方
向)へ移動自在な可動バイス19等を備えている。
後側(図5において紙面に向って裏側)には、ワークW
を挟持固定するためのバイス装置15が設けてあり、こ
のバイス装置15は固定バイス17とこの固定バイス1
7に対して接近離反する左右方向(図5において左右方
向)へ移動自在な可動バイス19等を備えている。
【0015】上記鋸刃ハウジング7には、回転自在な駆
動ホイール21、従動ホイール23が設けてあり、上記
駆動ホイール21は駆動モータ(図示省略)に連動連結
してある。そして、駆動、従動ホイール21,23には
エンドレス状の帯鋸刃25が掛回してある。帯鋸刃25
における切断作用を行う部分は、刃先がワークWに対し
て垂直に指向するように一対の鋸刃ガイド装置27によ
って摺動自在に案内されている。各鋸刃ガイド装置27
は、それぞれガイドアーム29の下端部に適宜に装着し
てあり、一対のガイドアーム29は前記ビーム部材13
に位置間隔調節自在に支持されているものである。
動ホイール21、従動ホイール23が設けてあり、上記
駆動ホイール21は駆動モータ(図示省略)に連動連結
してある。そして、駆動、従動ホイール21,23には
エンドレス状の帯鋸刃25が掛回してある。帯鋸刃25
における切断作用を行う部分は、刃先がワークWに対し
て垂直に指向するように一対の鋸刃ガイド装置27によ
って摺動自在に案内されている。各鋸刃ガイド装置27
は、それぞれガイドアーム29の下端部に適宜に装着し
てあり、一対のガイドアーム29は前記ビーム部材13
に位置間隔調節自在に支持されているものである。
【0016】上記構成により、固定バイス17と可動バ
イス19の間にワークWを位置決めした後に、可動バイ
ス19を固定バイス17に対して接近する右方向へ移動
させることにより、ワークWを挟持固定せしめる。そし
て、駆動モータの駆動により駆動ホイール21を回転さ
せて帯鋸刃25を走行駆動させると共に、昇降シリンダ
9の作動により鋸刃ハウジング7を上限位置から下限位
置まで下降させることにより、バイス装置15に挟持固
定されたワークWに対して所望の切断加工を行うことが
できるものである。
イス19の間にワークWを位置決めした後に、可動バイ
ス19を固定バイス17に対して接近する右方向へ移動
させることにより、ワークWを挟持固定せしめる。そし
て、駆動モータの駆動により駆動ホイール21を回転さ
せて帯鋸刃25を走行駆動させると共に、昇降シリンダ
9の作動により鋸刃ハウジング7を上限位置から下限位
置まで下降させることにより、バイス装置15に挟持固
定されたワークWに対して所望の切断加工を行うことが
できるものである。
【0017】次に、本実施例の要部であるバイス装置1
5の詳細について説明する。
5の詳細について説明する。
【0018】図1、図2、図3を参照するに、バイス装
置15は、前述のごとき左右(図1、図2、図3におい
て左右、図4において紙面に向って裏表)に対向した固
定バイス17と可動バイス19等を備えてなり、固定バ
イス17はベース3における鋸刃ハウジング7の後側
(図1、図2において紙面に向って裏側、図3において
下側、図4において右側)に固定してあると共に、可動
バイス19は固定バイス17に対して接近離反する左右
方向へ移動自在にベース3に対して支持されている。
置15は、前述のごとき左右(図1、図2、図3におい
て左右、図4において紙面に向って裏表)に対向した固
定バイス17と可動バイス19等を備えてなり、固定バ
イス17はベース3における鋸刃ハウジング7の後側
(図1、図2において紙面に向って裏側、図3において
下側、図4において右側)に固定してあると共に、可動
バイス19は固定バイス17に対して接近離反する左右
方向へ移動自在にベース3に対して支持されている。
【0019】上記可動バイス19を左右方向へ移動する
ために、ベース3における複数の支持部31には左右方
向へ延びた一対のガイド部材33が設けてあり、各ガイ
ド部材33に案内されるガイド部35が可動バイス19
の基部に設けてある。ここで、ガイド部材33とガイド
部35の間には微小な間隙H(図6、図2参照)が設け
てある。上記可動バイス19を左右方向へ移動させるた
めに、ベース3の左側適宜位置にはバイス移動作動装置
が設けてある。上記装置として、本実施例においては、
左右方向へ移動可能なピストンロッド37を備えたバイ
スシリンダ39が設けてあると共に、上記ピストンロッ
ド39の先端部が可動バイス19の基部に固定したピン
41に長穴43を介して相対的に僅かに移動可能に連結
してある。ここで、上記ピストンロッド37の先端部は
可動バイス19の基部に設けたガイド孔45に摺動自在
に支持されている。
ために、ベース3における複数の支持部31には左右方
向へ延びた一対のガイド部材33が設けてあり、各ガイ
ド部材33に案内されるガイド部35が可動バイス19
の基部に設けてある。ここで、ガイド部材33とガイド
部35の間には微小な間隙H(図6、図2参照)が設け
てある。上記可動バイス19を左右方向へ移動させるた
めに、ベース3の左側適宜位置にはバイス移動作動装置
が設けてある。上記装置として、本実施例においては、
左右方向へ移動可能なピストンロッド37を備えたバイ
スシリンダ39が設けてあると共に、上記ピストンロッ
ド39の先端部が可動バイス19の基部に固定したピン
41に長穴43を介して相対的に僅かに移動可能に連結
してある。ここで、上記ピストンロッド37の先端部は
可動バイス19の基部に設けたガイド孔45に摺動自在
に支持されている。
【0020】上記可動バイス19の基部の右部適宜位置
には傾斜面47を備えた傾斜ブロック49が一体的に設
けてあり、この傾斜ブロック49と前記ガイド部材33
の下側の間の領域には、前記バイスシリンダ39による
押圧力を前記傾斜面47を介して可動バイス19に伝達
可能かつガイド部材33の下側を押圧可能な押圧部材5
1が介在してある。そして、この押圧部材51の傾斜面
53はスライドバー55の作用により傾斜ブロック49
の傾斜面47に当接しており、上記スライドバー55は
ガイド孔45に連設したガイド孔57に左右方向へ移動
自在に支持されている。
には傾斜面47を備えた傾斜ブロック49が一体的に設
けてあり、この傾斜ブロック49と前記ガイド部材33
の下側の間の領域には、前記バイスシリンダ39による
押圧力を前記傾斜面47を介して可動バイス19に伝達
可能かつガイド部材33の下側を押圧可能な押圧部材5
1が介在してある。そして、この押圧部材51の傾斜面
53はスライドバー55の作用により傾斜ブロック49
の傾斜面47に当接しており、上記スライドバー55は
ガイド孔45に連設したガイド孔57に左右方向へ移動
自在に支持されている。
【0021】前述の構成に基づいて本実施例の作用につ
いて説明する。
いて説明する。
【0022】バイスシリンダ39を適宜に作動させてピ
ストンロッド37を左方向へ移動させることにより、可
動バイス19はガイド部材33に沿って固定バイス17
に対して離反する左方向へピストンロッド27と一体的
に移動する。その後、ワークWを適宜に前方向へ移動さ
せて一対のバイス17,19の間に移動位置決めする。
ストンロッド37を左方向へ移動させることにより、可
動バイス19はガイド部材33に沿って固定バイス17
に対して離反する左方向へピストンロッド27と一体的
に移動する。その後、ワークWを適宜に前方向へ移動さ
せて一対のバイス17,19の間に移動位置決めする。
【0023】一対のバイス17,19の間にワークWを
移動位置決めした後に、バイスシリンダ39を適宜に作
動させてピストンロッド37を右方向へ移動させること
により、可動バイス19は押圧部材51を介して押圧さ
れガイド部材33に沿って固定バイス17に対して接近
する右方向へ移動する。これによって、可動バイス19
の挟持面がワークWに当接するものである。
移動位置決めした後に、バイスシリンダ39を適宜に作
動させてピストンロッド37を右方向へ移動させること
により、可動バイス19は押圧部材51を介して押圧さ
れガイド部材33に沿って固定バイス17に対して接近
する右方向へ移動する。これによって、可動バイス19
の挟持面がワークWに当接するものである。
【0024】可動バイス19の挟持面がワークWに当接
した後に、一対のバイス17,19によりワークWを挟
持固定すべく、更にバイスシリンダ39を作動させてピ
ストンロッド37を右方向へ移動させることにより、ピ
ストンロッド37はガイド孔45内を右方向へ移動し、
ピストンロッド37に押されてスライドバー55はガイ
ド孔57内を右方向へ移動する。スライドバー55の右
方向の移動によって押圧部材51は傾斜ブロック49の
傾斜面47を相対的に上方向へ摺動し、ガイド部材33
の下側を下方向から押圧することができる。また、可動
バイス19に対しては押圧部材51を介して下方向への
分力が作用する。
した後に、一対のバイス17,19によりワークWを挟
持固定すべく、更にバイスシリンダ39を作動させてピ
ストンロッド37を右方向へ移動させることにより、ピ
ストンロッド37はガイド孔45内を右方向へ移動し、
ピストンロッド37に押されてスライドバー55はガイ
ド孔57内を右方向へ移動する。スライドバー55の右
方向の移動によって押圧部材51は傾斜ブロック49の
傾斜面47を相対的に上方向へ摺動し、ガイド部材33
の下側を下方向から押圧することができる。また、可動
バイス19に対しては押圧部材51を介して下方向への
分力が作用する。
【0025】一対のバイス17,19によりワークWを
挟持固定した後に、ワークWの挟持固定状態を解除する
ときには、バイスシリンダ39を作動させてピストンロ
ッド37を左方向へ移動させることにより、可動バイス
19を固定バイス17に対して離反する左方向へ移動さ
せる。可動バイス19が最左側位置に達した後におい
て、更にピストンロッド37を左方向へ移動させると、
ピストンロッド37はガイド孔45内を左方向へ移動す
る。これによって、押圧部材51は自重により傾斜面4
7上を下方向へ摺動し、ガイド部材33の下側の押圧状
態を解除する。
挟持固定した後に、ワークWの挟持固定状態を解除する
ときには、バイスシリンダ39を作動させてピストンロ
ッド37を左方向へ移動させることにより、可動バイス
19を固定バイス17に対して離反する左方向へ移動さ
せる。可動バイス19が最左側位置に達した後におい
て、更にピストンロッド37を左方向へ移動させると、
ピストンロッド37はガイド孔45内を左方向へ移動す
る。これによって、押圧部材51は自重により傾斜面4
7上を下方向へ摺動し、ガイド部材33の下側の押圧状
態を解除する。
【0026】以上のごとき本実施例によれば、ワークW
は挟持するときに、押圧部材51によりガイド部材33
を下方向から押圧したときに、可動バイス19には押圧
部材51を介して下方向へ分力が働くために、ガイド部
35の間に形成される微小な間隙に起因する傾斜を可動
バイス17に生じたりすることはない。したがって、一
対のバイス17,19によりワークWを挟持するときに
ワークWが浮上がったりすることが防止できる。
は挟持するときに、押圧部材51によりガイド部材33
を下方向から押圧したときに、可動バイス19には押圧
部材51を介して下方向へ分力が働くために、ガイド部
35の間に形成される微小な間隙に起因する傾斜を可動
バイス17に生じたりすることはない。したがって、一
対のバイス17,19によりワークWを挟持するときに
ワークWが浮上がったりすることが防止できる。
【0027】なお、本考案は前述のごとき実施例の説明
に限るものではなく、例えばバイス装置15の構成をワ
ークWを搬送する搬送バイス装置に適用させたりする等
の適宜の変更を行うことにより、その他種々の態様で実
施可能である。
に限るものではなく、例えばバイス装置15の構成をワ
ークWを搬送する搬送バイス装置に適用させたりする等
の適宜の変更を行うことにより、その他種々の態様で実
施可能である。
【0028】
【考案の効果】以上のごとき実施例の説明により理解さ
れるように、要するに本考案は、ベース(3)に備えた
一方のバイス(17)に対して、上記ベース(3)に設
けたガイド部材(33)に沿って接近離反する方向へ移
動可能の他方のバイス(19)を設け、かつ上記他方の
バイス(19)を往復動するためのバイス移動作動装置
を設けてなるバイス装置において、前記他方のバイス
(19)において前記ガイド部材(33)より下側の部
分に前記ガイド部材(33)に対して傾斜した傾斜面
(47)を設け、前記バイス移動作動装置に押圧された
ときの押圧力を上記傾斜面(47)を介して他方のバイ
ス(19)に伝達可能かつ上記傾斜面(47)に沿って
相対的に上昇移動して前記ガイド部材(33)の下面に
当接可能の押圧部材(51)を、前記傾斜面(47)と
前記ガイド部材(33)の下面との間の領域に設けてな
るものである。
れるように、要するに本考案は、ベース(3)に備えた
一方のバイス(17)に対して、上記ベース(3)に設
けたガイド部材(33)に沿って接近離反する方向へ移
動可能の他方のバイス(19)を設け、かつ上記他方の
バイス(19)を往復動するためのバイス移動作動装置
を設けてなるバイス装置において、前記他方のバイス
(19)において前記ガイド部材(33)より下側の部
分に前記ガイド部材(33)に対して傾斜した傾斜面
(47)を設け、前記バイス移動作動装置に押圧された
ときの押圧力を上記傾斜面(47)を介して他方のバイ
ス(19)に伝達可能かつ上記傾斜面(47)に沿って
相対的に上昇移動して前記ガイド部材(33)の下面に
当接可能の押圧部材(51)を、前記傾斜面(47)と
前記ガイド部材(33)の下面との間の領域に設けてな
るものである。
【0029】上記構成より明らかなように、本考案にお
いては、他方のバイス19においてガイド部材33より
下側の部分にガイド部材33に対して傾斜した傾斜面4
7が設けており、バイス移動作動装置に押圧されたとき
の押圧力を前記傾斜面47を介して他方のバイス19に
伝達可能かつ傾斜面47に沿って相対的に上昇してガイ
ド部材33の下面に当接可能の押圧部材51が設けてあ
るから、一方のバイス17と他方のバイス19の上部に
よってワークWを挾持固定しようとするとき、他方のバ
イス19の上部側が一方のバイス17から離反する傾向
にあり、傾斜を生じてワークWが僅かに浮上がる傾向に
あるとき、押圧部材51がガイド部材33の下面に当接
し、傾斜面47に作用する下方向への分力によって他方
のバイス19が下方向に押圧されるから、前述したごと
くワークが僅かに浮上がる傾向を確実に防止することが
できるものである。
いては、他方のバイス19においてガイド部材33より
下側の部分にガイド部材33に対して傾斜した傾斜面4
7が設けており、バイス移動作動装置に押圧されたとき
の押圧力を前記傾斜面47を介して他方のバイス19に
伝達可能かつ傾斜面47に沿って相対的に上昇してガイ
ド部材33の下面に当接可能の押圧部材51が設けてあ
るから、一方のバイス17と他方のバイス19の上部に
よってワークWを挾持固定しようとするとき、他方のバ
イス19の上部側が一方のバイス17から離反する傾向
にあり、傾斜を生じてワークWが僅かに浮上がる傾向に
あるとき、押圧部材51がガイド部材33の下面に当接
し、傾斜面47に作用する下方向への分力によって他方
のバイス19が下方向に押圧されるから、前述したごと
くワークが僅かに浮上がる傾向を確実に防止することが
できるものである。
【図1】バイス装置の正面図である。
【図2】図1における矢視部IIの拡大図である。
【図3】図2におけるIII−III線に沿った図である。
【図4】図1におけるIV−IV線に沿った図である。
【図5】帯鋸盤の正面図である。
【図6】従来のバイス装置の概略的な正面図である。
【図7】従来のバイス装置の作用説明図である。
15 バイス装置 17 固定バイス 19 可動バイス 33 ガイド部材 35 ガイド部 37 ピストンロッド 39 バイスシリンダ 49 傾斜ブロック 51 押圧部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23D 55/04 B23Q 3/06 301 B23D 47/04 B23D 51/04
Claims (1)
- 【請求項1】 ベース(3)に備えた一方のバイス(1
7)に対して、上記ベース(3)に設けたガイド部材
(33)に沿って接近離反する方向へ移動可能の他方の
バイス(19)を設け、かつ上記他方のバイス(19)
を往復動するためのバイス移動作動装置を設けてなるバ
イス装置において、前記他方のバイス(19)において
前記ガイド部材(33)より下側の部分に前記ガイド部
材(33)に対して傾斜した傾斜面(47)を設け、前
記バイス移動作動装置に押圧されたときの押圧力を上記
傾斜面(47)を介して他方のバイス(19)に伝達可
能かつ上記傾斜面(47)に沿って相対的に上昇移動し
て前記ガイド部材(33)の下面に当接可能の押圧部材
(51)を、前記傾斜面(47)と前記ガイド部材(3
3)の下面との間の領域に設けてなることを特徴とする
バイス装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992029147U JP2594784Y2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | バイス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992029147U JP2594784Y2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | バイス装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586422U JPH0586422U (ja) | 1993-11-22 |
JP2594784Y2 true JP2594784Y2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=12268154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992029147U Expired - Lifetime JP2594784Y2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | バイス装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2594784Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100581724C (zh) * | 2005-05-18 | 2010-01-20 | 株式会社技术安田 | 工件虎钳 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5176895U (ja) * | 1974-12-13 | 1976-06-17 |
-
1992
- 1992-05-01 JP JP1992029147U patent/JP2594784Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0586422U (ja) | 1993-11-22 |
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