JP2592786Y2 - 開脚釘 - Google Patents

開脚釘

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JP2592786Y2
JP2592786Y2 JP1993045195U JP4519593U JP2592786Y2 JP 2592786 Y2 JP2592786 Y2 JP 2592786Y2 JP 1993045195 U JP1993045195 U JP 1993045195U JP 4519593 U JP4519593 U JP 4519593U JP 2592786 Y2 JP2592786 Y2 JP 2592786Y2
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Inventor
▲隆▼夫 若井
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若井産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ALC(気泡コンク
リート)や石膏ボード等の建材に木材や器材を取り付け
るために使用する開脚釘に関する。
【0002】
【従来の技術】ALCや石膏ボードのような材質が脆い
建材に木材や器材を取り付けるには、打込みによって建
材内で開脚し、この開脚で耐引抜き強度が得られる開脚
釘が使用されている。
【0003】従来の開脚釘1としては、図5の如く、例
えば米国特許2,501,701号によって提案されて
いるように、断面円形の金属線材を二つ折りに折り曲げ
て脚部を長尺脚2と短尺脚3に形成し、この長尺脚2と
短尺脚3の端部に各々頭部4、5を設けた構造になって
いる。
【0004】この開脚釘1は長尺脚2の頭部をハンマー
でたたいて建材に打込み、短尺脚3の頭部が被固定物に
当接した後、長尺脚2を更に強く打ち付けることによ
り、長尺脚2の先端が短尺脚3の先端を押しやって曲
げ、同時に長尺脚2の先端部も途中から短尺脚3側に屈
曲することにより、長尺脚2と短尺脚3の先端が建材内
で開脚し、この開脚部分で耐引抜き強度を発揮するもの
である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な開脚釘1は、断面円形の線材を二つ折りにして長尺脚
2と短尺脚3を形成しているので、長尺脚2と短尺脚3
の軸心に充分な間隔が確保でき、長尺脚2の打込みによ
って長尺脚2と短尺脚3の先端に確実な開脚が生じると
いう機能がある反面、図5(B)に示すように、建材に
打込む脚部は、断面円形の線材が二本並列する構造であ
るため、脚部の最大幅Hは線材の直径の2倍以上にな
り、このため、被取付け部材に脚部を挿通するよう設け
る孔6が大径になるという問題がある。この孔6を小さ
くするためには、使用する線材を細くしなければなら
ず、線材を細くすると耐引抜き強度が低下するという新
たな問題が生じる。
【0006】また、開脚釘の製造において、断面円形の
線材を使用すると、断面積の大きい分だけ材料の使用量
が多くなり、材料コストが高くつくということにもな
る。
【0007】そこでこの考案の課題は、耐引抜き強度を
低下させることなく、被取付け部材に設ける孔の小径化
を図ることができると共に、材料使用量の削減によりコ
ストダウンを実現できる開脚釘を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この考案は、断面半円形の線材を弧状面が背
中合せになるように二つ折りに折り曲げて長尺脚と短尺
脚からなる脚部を形成し、この短尺脚の端部に、長尺脚
と短尺脚にわたって外嵌したワッシャの係止頭部を設け
た構成を採用したものである。
【0009】
【作用】建材に対して長尺脚の頭部をたたき込んで打込
み、短尺脚の頭部によって係止したワッシャが被取り付
物に当接した状態で更に長尺脚の打込みを行なうと、長
尺脚と短尺脚の先端は建材内で開脚し、被取り付物を締
接した状態で耐引抜き強度が得られる。
【0010】長尺脚と短尺脚は弧状面が背中合せの二つ
折りになっているので、打込み時における長尺脚と短尺
脚の作用軸心間に充分な間隔が確保でき、長尺脚と短尺
脚の先端に開脚を確実に生じさせることができると共
に、脚部の最大幅を小さくでき、その分被取り付け物に
設ける孔を小径化できる。
【0011】
【実施例】以下、この考案の実施例を添付図面の図1乃
至図4に基づいて説明する。
【0012】図1と図2(A)、(B)、(C)に示す
ように、開脚釘11は、断面半円形の線材を用い、弧状
面が背中合せになるよう二つ折りに折り曲げて脚部12
を長尺脚13と短尺脚14に形成し、短尺脚14の端部
に長尺脚13と反対側に屈曲する頭部15を設け、長尺
脚13と短尺脚14にわたって外嵌挿したワッシャ16
を頭部15に当接させた構造になっている。従って長尺
脚13と短尺脚14は図2(D)の如く、平坦面が外側
に位置することになる。
【0013】上記長尺脚13と短尺脚14は背中合せと
なる弧状面間に隙間17を形成してもよいと共に、ワッ
シャ16は図示のように、頭部15に当接させずに、長
尺脚13と短尺脚14からなる脚部12の中間位置に、
脚部12の長手方向に可動となるよう無理嵌めした状態
でセットしておいてもよい。
【0014】また、長尺脚13と短尺脚14の開脚を容
易にするため、長尺脚13と短尺脚14の先端部寄りの
位置に各々切り欠き溝18、19を設けてもよいと共
に、図1と図2(A)では脚部12を直線状としたが、
図2(B)のように、脚部12の先端側を短尺脚14側
へ僅かに屈曲させてもよい。
【0015】更に、建材に対する打込み時の進入性を良
くするため、図2(B)のように、脚部における先端の
幅方向両側を傾斜面20にカットして先鋭状としたり、
図2(C)のように、脚部の先端に釘先21を溶接して
もよい。
【0016】この考案の開脚釘は上記のような構成であ
り、図3のように、ALCの如き建材31に被取り付け
物32を固定するには、建材31に重ねた被取り付け物
32の孔33に脚部12の先端を挿入し、長尺脚13の
頭部をハンマー等でたたいて打込む。
【0017】脚部12は建材31内へ直進し、ワッシャ
16が被取り付け物32に当接し、短尺脚14の進入が
停止した時点で更に長尺脚13の打込みを続けると、脚
部12の先端に力が働き、建材31内に進入しようとす
る長尺脚13の先端が短尺脚14の先端部を外側に押し
やって屈曲移動させると同時に、長尺脚13の先端部分
も外側に屈曲する。
【0018】これによって、長尺脚13と短尺脚14の
先端が図3で示したように建材31内で開脚し、ワッシ
ャ16を介して頭部15で被取り付け物32を固定化し
た状態で上記開脚部分が耐引抜き強度を発揮する。
【0019】上記開脚釘11は、断面半円形の線材を用
い、長尺脚13と短尺脚14を弧状面が背中合せになる
よう二つ折りに折り曲げて形成したので、打込み時にお
いて、長尺脚13と短尺脚14の軸心の間隔は、図5で
示した断面円形の線材を用いて形成した従来の開脚釘と
同じ条件となり、先端の開脚が確実に得られることにな
る。
【0020】また、図4に示すように断面半円形の線材
を弧状面が背中合せになるよう二つ折りにして脚部12
を形成すると、断面円形の線材を二つ折りにした従来の
脚部に比べて最大幅H1 を小さくすることができ、従っ
て、被取り付け物32に設ける孔33を従来に比べて小
径にすることができる。
【0021】なお、脚部12の形成において、断面半円
形の線材を平坦面が背中合せになるよう二つ折りにして
長尺脚と短尺脚を形成すると、脚部12は丁度円形断面
の一本の線材の如くなり、打込み時の長尺脚と短尺脚の
中心線の間隔が接近し、開脚が得られないことになる。
【0022】
【考案の効果】以上のように、この考案によると、断面
半円形の線材を弧状面が背中合せになるように二つ折り
にして長尺脚と短尺脚を形成したので、脚部の最大幅を
小さくでき、被取り付け物に設ける孔の小径化が可能の
なると共に、断面半円形の線材を弧状面が背中合せにな
るよう二つ折りにすることにより、脚部の表面積が断面
円形の線材を用いた場合と大差がなく、従って充分な耐
引抜き強度が得られる。
【0023】更に、断面半円径の線材を用い、弧状面が
背中合わせになるよう二つ折りに折り曲げて、長尺脚と
短尺脚からなる脚部を形成したので、打ち込み時におけ
る長尺脚と短尺脚の作用軸心間に十分な間隔が確保で
き、長尺脚と短尺脚の先端に開脚を確実に生じさせるこ
とができ、耐引き抜き強度の優れた締結が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る開脚釘の斜視図
【図2】(A)は開脚釘の正面図、(B)は脚部の先端
を屈曲させた開脚釘の正面図、(C)は脚部の先端に釘
先を設けた開脚釘の正面図、(D)は(A)の矢印d−
dに沿う拡大断面図、(E)は(A)の矢印e−eに沿
う拡大断面図
【図3】開脚釘の打込み状態を示す縦断面図
【図4】脚部の断面形状と被取り付け物に設ける孔の関
係を示す拡大断面図
【図5】(A)は従来の開脚釘を示す正面図、(B)は
同上の脚部を示す拡大断面図
【符号の説明】
11 開脚釘 12 脚部 13 長尺脚 14 短尺脚 15 頭部 16 ワッシャ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面半円形の線材を弧状面が背中合せに
    なるよう二つ折りに折り曲げて長尺脚と短尺脚からなる
    脚部を形成し、この短尺脚の端部に、長尺脚と短尺脚に
    わたって外嵌したワッシャの係止頭部を設けた開脚釘。
JP1993045195U 1993-08-19 1993-08-19 開脚釘 Expired - Lifetime JP2592786Y2 (ja)

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JP1993045195U JP2592786Y2 (ja) 1993-08-19 1993-08-19 開脚釘

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JPH0714213U JPH0714213U (ja) 1995-03-10
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