JP2880054B2 - 開脚釘の製造方法 - Google Patents

開脚釘の製造方法

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JP2880054B2 JP24820793A JP24820793A JP2880054B2 JP 2880054 B2 JP2880054 B2 JP 2880054B2 JP 24820793 A JP24820793 A JP 24820793A JP 24820793 A JP24820793 A JP 24820793A JP 2880054 B2 JP2880054 B2 JP 2880054B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ALC(気泡コンク
リート)や石膏ボード等の建材に木材や器材を取り付け
るために使用する開脚釘の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ALCや石膏ボードのような材質が脆い
建材に木材や器材を取り付けるには、打ち込みによって
建材内で開脚し、この開脚で耐引き抜き強度が得られる
開脚釘が使用されている。
【0003】従来の開脚釘1としては、図3の如く例え
ば米国特許2,501,701号によって提案されてい
るように、断面円形の金属線材を二つ折りに折り曲げて
脚部を長尺脚2と短尺脚3に形成し、この長尺脚2と短
尺脚3の短部に各々頭部4、5を設けた構造になってい
る。
【0004】この開脚釘1は長尺脚2の頭部をハンマー
でたたいて建材に打ち込み、短尺脚3の頭部が被固定物
に当接した後、長尺脚2を更に強く打ち付けることによ
り、長尺脚2の先端が短尺脚3の先端を押しやって曲
げ、同時に長尺脚2の先端部も途中から短尺脚3側に屈
曲することにより、長尺脚2と短尺脚3の先端が建材内
で開脚し、この開脚部分で耐引き抜き強度を発揮するも
のである。
【0005】従って、上記開脚釘1は、長尺脚2に開脚
を生じさせると共に、被固定物を固定化するため、少な
くとも短尺脚3の後端部に頭部5が必要になる。
【0006】従来、長尺脚2と短尺脚3の端部に各々頭
部4、5を形成するには、長尺脚2及び短尺脚3の後端
延長部を各々相反する方向に折り曲げ、この折り曲げ部
分を押し潰して扁平にすることにより行なっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、折り曲げ部分
を押し潰して頭部を形成する方法は、プレス工程が必要
になると共に、頭部を平面的に大きくすると肉厚が薄く
なって強度的に弱くなり、また、肉厚を厚くして強度を
もたせるようにすると、被固定物に対する押圧面積が少
なくなり、被固定物の締結強度が不安定になるという問
題がある。
【0008】そこで、この発明の課題は、頭部を別体の
プレートで形成することにより、十分な強度と平面的な
大きさを有し、被固定部材を確実に締結することができ
る開脚釘の製造方法を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、連続する線材を二つ折り
に折り曲げて先端が一体となる長尺脚と短尺脚からなる
脚部を形成し、この脚部の先端側で長尺脚と短尺脚の重
なり合う面間に長尺脚の開脚促進体を組み込み、上記長
尺脚の貫通部分を有する頭部プレートを長尺脚の後短側
に挿入し、この頭部プレートと短尺脚の後短部とを重ね
合わせて溶接する構成を採用したものである。
【0010】
【作用】先端が一体となる長尺脚と短尺脚を重ね合わ
せ、頭部プレートの貫通部分を長尺脚の後端側に挿入
し、この頭部プレートを短尺脚の後端部に重ね合わせ、
短尺脚の後端と頭部プレートの重なり部分を溶接により
固定化すれば、短尺脚と固定の頭部プレートに対して長
尺脚は、軸方向に移動可能になり、建材への打込み時に
長尺脚の開脚を確実に生じさせることができると共に、
頭部プレートには、十分な大きさと強度を有するものを
採用でき、これによって被固定物の締結が確実に得られ
ることになる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面の図1と
図2に基づいて説明する。
【0012】図1(A)のように、開脚釘11は、断面
半円形の線材を用い、これを平坦面が対向するよう二つ
折りに折り曲げて先端が一体となる長尺脚12と短尺脚
13からなる脚部14を形成し、上記長尺脚12の短尺
脚13よりも突出する後端に頭部プレート15を嵌挿
し、この頭部プレート15を短尺脚13の後端に重ね合
わせ、重ね合わせた部分を溶接16することにより該頭
部プレート15を短尺脚13に固定化している。
【0013】上記頭部プレート15は、長尺脚12の貫
通部分、図示の場合は嵌合孔17を有し、この嵌合孔1
7を長尺脚12に挿入した状態で該頭部プレート15を
短尺脚13に固定化すれば、頭部プレート15に対して
長尺脚12は軸方向への移動が許容された状態になる。
【0014】なお、頭部プレート15は、図示の場合、
円板状のものを示したが、楕円形や多角形等に形成して
もよく、これに設ける貫通部分は嵌合孔17以外に切欠
としたり、両者の複合であってもよい。
【0015】また、図示の開脚釘11は、脚部14の先
端側で長尺脚12と短尺脚13の重なり合う面に、凹部
18と19を対向するよう設け、両凹部18、19にわ
たってクサビ状の開脚促進体20を組み込んでいる。
【0016】長尺脚12に設けた凹部18は、軸方向に
沿う立ち上がり壁の上端に平坦面側へ上り傾斜となる傾
斜面21を設けた形状に形成され、開脚促進体20は、
両凹部18、19にわたって嵌合する形状で、脚部14
の最大径内に納まる幅に形成され、その上端部で凹部1
8内に嵌合する部分は、傾斜面21に一致する傾斜面2
2になっている。
【0017】図1(B)(C)はこの開脚促進体19の
凹部18、19内への組み込み方法の一例を示し、図の
ように、線材における長尺脚12と短尺脚13の折り曲
げ部分を平坦面側の削り取り等によって薄肉厚とし、こ
の削り取った部分の少なくとも長尺脚12側の端部を傾
斜面21としておき、線材を薄肉厚部分で二つ折りにし
て長尺脚12と短尺脚13を形成し、この折り曲げによ
って薄肉厚部分の内部に空間23を設け、該空間23内
にクサビ状の開脚促進体20を組込み、この後図1
(C)の如く、先端部に両側からの絞り加工を施すこと
により、先端部を圧着させれば、凹部18、19の形成
と開脚促進体20の組込みとが行える。
【0018】なお、開脚促進体20は、脚部14と別体
のものを両凹部18、19内にわたって単に嵌め込んだ
例を示したが、この開脚促進体20を短尺脚13に固定
したり、短尺脚13の平坦面側に長尺脚12の凹部18
内に嵌まる突部を一体に設けて開脚促進体としてもよ
い。
【0019】また、図示の場合、開脚釘11は、断面半
円形の線材を平坦面が重なるよう二つ折りとしたものを
示したが、同様の線材を弧状面が背中合わせになるよう
二つ折りにしたり、円形断面の線材を用いて脚部を形成
してもよい。
【0020】次に、図1(A)で例示したこの発明の開
脚釘の建材に対する被固定部材の締結を図2に基づいて
説明する。
【0021】先ず、図2(A)のように、その二つに折
り曲げられた先端部を建材aなどに当てた開脚釘11の
長尺脚12の端部を打つと、先端から建材aなどに進入
し、短尺脚13の端部に固定した頭部プレート15が被
固定部材bの表面に当接する。
【0022】さらに、開脚釘11の長尺脚12の端部を
打つと短尺脚13は進入できないために、長尺脚12だ
けが進入しようとする。長尺脚12と短尺脚13の凹部
18、19には開脚促進体20が装填されているため、
図2(B)の如く、軸方向に進もうとする長尺脚12の
凹部18に形成した傾斜面21は開脚促進体20の傾斜
面22に突き当たりながら外方へ滑るように開脚動作を
始める。一旦開脚を始めた長尺脚12に引き続き加えら
れる軸方向への打撃力は図2(C)の如く、容易に開脚
方向への力となって作用する。長尺脚12は大きな力を
要さずに開脚動作を始め、短尺脚13に湾曲を与えなが
ら自身も湾曲しながら開脚を続け、図2(D)の如く、
長尺脚12の端部が短尺脚13の端部に固定した頭部プ
レート15とほぼ同じ位置まで打ち込まれた時に最適な
開脚状態が得られる。
【0023】上記脚部14の開脚は、短尺脚13の進入
停止後に、開脚促進体20の傾斜面22と、凹部18の
傾斜面21とで長尺脚12を強制的に開脚させるので、
開脚のタイミングが遅れることなく、しかも長尺脚12
の強制開脚によって軽い打込み力で開脚させることがで
きる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、上記
のような構成であるので、以下に列挙する効果がある。
【0025】(1) 長尺脚の後端に挿入した頭部プレート
を短尺脚の端部に溶接したので、開脚釘の頭部形成にお
いて、平面的な大きさと厚みを必要値に設定でき、長尺
脚の確実な開脚と被固定部材の強固な締結とが得られ
る。
【0026】(2) 頭部プレートを短尺部に対して溶接す
るだけあるので、頭部の形成がプレス成形に比べて簡単
で安価に行なえる。
【0027】(3)連続する線材を二つ折りに折り曲げ
て先端が一体となる長尺脚と短尺脚からなる脚部を形成
し、この脚部の先端側で長尺脚と短尺脚の重なり合う面
間に長尺脚の開脚促進体を組み込んだので、打ち込み時
に長尺脚を強制的に開脚させることができ、開脚のタイ
ミングが遅れることがなく、軽い打ち込み力で開脚させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明に係る開脚釘の一例を示す斜
視図、(B)は脚部に開脚促進体を組み込む前の要部斜
視図、(C)は開脚促進体を組み込んだ要部正面図
【図2】(A)、(B)、(C)、(D)の各々は、開
脚釘の打ち込みによる開脚の工程を順番に示す縦断面図
【図3】従来の開脚釘を示す正面図
【符号の説明】
11 開脚釘 12 長尺脚 13 短尺脚 14 脚体 15 頭部プレート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続する線材を二つ折りに折り曲げて
    端が一体となる長尺脚と短尺脚からなる脚部を形成し、
    この脚部の先端側で長尺脚と短尺脚の重なり合う面間に
    長尺脚の開脚促進体を組み込み、上記長尺脚の貫通部分
    を有する頭部プレートを長尺脚の後短側に挿入し、この
    頭部プレートと短尺脚の後短部とを重ね合わせて溶接す
    ることを特徴とする開脚釘の製造方法。
JP24820793A 1993-10-04 1993-10-04 開脚釘の製造方法 Expired - Lifetime JP2880054B2 (ja)

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