JP2589660B2 - ユニバーサル圧延機 - Google Patents
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- Metal Rolling (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、Ｈ形鋼、Ｉ形鋼など
の形鋼を圧延するための、上下一対の水平ロールとこれ
らの水平ロールの軸心に直交する軸心上に配置される左
右一対の竪ロールとを備えたユニバーサル圧延機に関
し、詳しくは竪ロールが形鋼などの被圧延材の走行方向
（圧延方向ともいう）に沿って移動するタイプのユニバ
ーサル圧延機に関する。
の形鋼を圧延するための、上下一対の水平ロールとこれ
らの水平ロールの軸心に直交する軸心上に配置される左
右一対の竪ロールとを備えたユニバーサル圧延機に関
し、詳しくは竪ロールが形鋼などの被圧延材の走行方向
（圧延方向ともいう）に沿って移動するタイプのユニバ
ーサル圧延機に関する。
【０００２】
【従来の技術】上記した竪ロールは、通常、アイドルロ
ールであり、上下一対の水平ロールが駆動ロールに構成
されている。こうしたユニバーサル圧延機でたとえばＨ
形鋼を圧延する場合、フランジの厚みによっては、フラ
ンジの中心に位置するウエブが水平ロールに挟み込まれ
る前に、フランジが竪ロールに当接することがある。そ
うしたとき、最悪の場合は被圧延材が圧延機に噛み込ま
ないことがある。また、フランジが先に竪ロールに当接
した状態で圧延作業が開始されると、ウエブがフランジ
の中心から位置ずれを起こしたり、ウエブが波打ち状に
圧延されたりして品質低下を招くおそれがある。そこで
近年、竪ロールを被圧延材の走行方向に沿って移動でき
るようにしたユニバーサル圧延機が提案されている。
ールであり、上下一対の水平ロールが駆動ロールに構成
されている。こうしたユニバーサル圧延機でたとえばＨ
形鋼を圧延する場合、フランジの厚みによっては、フラ
ンジの中心に位置するウエブが水平ロールに挟み込まれ
る前に、フランジが竪ロールに当接することがある。そ
うしたとき、最悪の場合は被圧延材が圧延機に噛み込ま
ないことがある。また、フランジが先に竪ロールに当接
した状態で圧延作業が開始されると、ウエブがフランジ
の中心から位置ずれを起こしたり、ウエブが波打ち状に
圧延されたりして品質低下を招くおそれがある。そこで
近年、竪ロールを被圧延材の走行方向に沿って移動でき
るようにしたユニバーサル圧延機が提案されている。
【０００３】この種の圧延機に、たとえば特開平４−１
７２１１５号公報および特開昭５７−９７８０７号公報
に記載のものがある。これらの圧延機は、竪ロールチョ
ック内に竪ロールを被圧延材の走行方向と平行に移動自
在に配装し、竪ロールの移動装置もチョックに内蔵した
構造からなる。
７２１１５号公報および特開昭５７−９７８０７号公報
に記載のものがある。これらの圧延機は、竪ロールチョ
ック内に竪ロールを被圧延材の走行方向と平行に移動自
在に配装し、竪ロールの移動装置もチョックに内蔵した
構造からなる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た公報に記載のユニバーサル圧延機では、下記のような
不都合がある。
た公報に記載のユニバーサル圧延機では、下記のような
不都合がある。
【０００５】 竪ロールの移動装置を竪ロールチョッ
クに内蔵しているので、チョックの構造が複雑である。
クに内蔵しているので、チョックの構造が複雑である。
【０００６】 竪ロールチョック内の限定された空間
に移動装置を組込むので、移動装置の構造や大きさなど
に制約を受けることが多く、しかも圧延時に竪ロールに
通常水平ロールの軸心方向へ数百トンの負荷が作用し、
水平ロールの軸心と直交方向にはそれの数十％の負荷が
作用するため、両方向に強固に支持する必要がある。こ
の圧延反力は移動装置を内蔵する竪ロールチョックで支
持されることになるため、十分な強度を確保することが
難しい。
に移動装置を組込むので、移動装置の構造や大きさなど
に制約を受けることが多く、しかも圧延時に竪ロールに
通常水平ロールの軸心方向へ数百トンの負荷が作用し、
水平ロールの軸心と直交方向にはそれの数十％の負荷が
作用するため、両方向に強固に支持する必要がある。こ
の圧延反力は移動装置を内蔵する竪ロールチョックで支
持されることになるため、十分な強度を確保することが
難しい。
【０００７】 移動装置を内蔵するため、竪ロールチ
ョックの製造コストがかなり高くなるが、通常、竪ロー
ルチョックは、ロール交換用など予備に３〜４個は最低
必要であるから、設備費が大幅にアップし、設備価格を
押し上げる原因になる。
ョックの製造コストがかなり高くなるが、通常、竪ロー
ルチョックは、ロール交換用など予備に３〜４個は最低
必要であるから、設備費が大幅にアップし、設備価格を
押し上げる原因になる。
【０００８】 上記の特開平４−１７２１１５号公報
に記載の圧延機では、移動装置として油圧シリンダを使
用しているが、ロール（チョック）の交換時に、油圧シ
リンダに圧油を供給するための油圧管の着脱作業が必要
になるため、交換時間が延びて作業効率が低下する。
に記載の圧延機では、移動装置として油圧シリンダを使
用しているが、ロール（チョック）の交換時に、油圧シ
リンダに圧油を供給するための油圧管の着脱作業が必要
になるため、交換時間が延びて作業効率が低下する。
【０００９】 竪ロールチョックとハウジングの隙間
は、普通は０.３〜０.５ｍｍ程度の狭い摺動隙間しかな
いため、竪ロールチョックの交換が困難である。
は、普通は０.３〜０.５ｍｍ程度の狭い摺動隙間しかな
いため、竪ロールチョックの交換が困難である。
【００１０】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、竪ロールの移動を竪ロールチョックごと行わせるこ
とにより、従来構造の竪ロールチョックを使用でき、圧
延時に竪ロールに作用する反力に対して十分な強度を確
保でき、製造コストを低減できるほか、ロール交換時間
も短縮できるユニバーサル圧延機を提供することを目的
としている。
で、竪ロールの移動を竪ロールチョックごと行わせるこ
とにより、従来構造の竪ロールチョックを使用でき、圧
延時に竪ロールに作用する反力に対して十分な強度を確
保でき、製造コストを低減できるほか、ロール交換時間
も短縮できるユニバーサル圧延機を提供することを目的
としている。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ためにこの発明のユニバーサル圧延機は、上下一対の水
平ロールと、これらの水平ロールの軸心に直交する軸心
上に配置される左右一対の竪ロールとを備えたユニバー
サル圧延機において、前記各竪ロールを対応する竪ロー
ルチョックにそれぞれ軸着し、前記各竪ロールチョック
を、前記圧延機のハウジング内にそれぞれ被圧延材の走
行方向（以下、圧延方向という）に沿って摺動自在に配
設し、前記ハウジングと前記竪ロールチョックとの間隙
に、竪ロールチョックの移動装置を前記竪ロールチョッ
クを挟むように相対向して配備している。
ためにこの発明のユニバーサル圧延機は、上下一対の水
平ロールと、これらの水平ロールの軸心に直交する軸心
上に配置される左右一対の竪ロールとを備えたユニバー
サル圧延機において、前記各竪ロールを対応する竪ロー
ルチョックにそれぞれ軸着し、前記各竪ロールチョック
を、前記圧延機のハウジング内にそれぞれ被圧延材の走
行方向（以下、圧延方向という）に沿って摺動自在に配
設し、前記ハウジングと前記竪ロールチョックとの間隙
に、竪ロールチョックの移動装置を前記竪ロールチョッ
クを挟むように相対向して配備している。
【００１２】請求項２記載のように、前記各竪ロールチ
ョックを、前記ハウジング内にそれぞれ前記水平ロール
の軸心方向にも摺動自在に配設し、前記ハウジングと前
記竪ロールチョックとの間に、前記水平ロールの軸心方
向への竪ロールチョックの押圧装置と引き装置とをそれ
ぞれ、前記竪ロールチョックの被圧延材の走行方向への
移動を許容するように配備することができる。
ョックを、前記ハウジング内にそれぞれ前記水平ロール
の軸心方向にも摺動自在に配設し、前記ハウジングと前
記竪ロールチョックとの間に、前記水平ロールの軸心方
向への竪ロールチョックの押圧装置と引き装置とをそれ
ぞれ、前記竪ロールチョックの被圧延材の走行方向への
移動を許容するように配備することができる。
【００１３】請求項３記載のように、竪ロールチョック
の前記各移動装置を、内周面に雌ねじ部を設けた円筒状
ナットと、このナットの雌ねじ部に回動自在に螺合する
雄ねじ部を有するスクリューとから構成し、前記竪ロー
ルチョックの移動時にこの竪ロールチョックを挟んで、
一方の円筒状ナット又はスクリューを前記スクリュー・
ナットのセットが伸長する方向に回転させると同時に、
他方の円筒状ナット又はスクリューを前記スクリュー・
ナットのセットが収縮する方向に回転させるようにする
とよい。
の前記各移動装置を、内周面に雌ねじ部を設けた円筒状
ナットと、このナットの雌ねじ部に回動自在に螺合する
雄ねじ部を有するスクリューとから構成し、前記竪ロー
ルチョックの移動時にこの竪ロールチョックを挟んで、
一方の円筒状ナット又はスクリューを前記スクリュー・
ナットのセットが伸長する方向に回転させると同時に、
他方の円筒状ナット又はスクリューを前記スクリュー・
ナットのセットが収縮する方向に回転させるようにする
とよい。
【００１４】請求項４記載のように、竪ロールチョック
の前記各移動装置を、前記ハウジング側に固定される固
定クサビ部材と、このクサビ部材および前記竪ロールチ
ョックに摺動自在に当接する可動クサビ部材とから構成
し、前記竪ロールチョックの移動時にこの竪ロールチョ
ックを挟んで、一方の可動クサビ部材と他方の可動クサ
ビ部材とを相反方向に同時に移動させるようにしてもよ
い。
の前記各移動装置を、前記ハウジング側に固定される固
定クサビ部材と、このクサビ部材および前記竪ロールチ
ョックに摺動自在に当接する可動クサビ部材とから構成
し、前記竪ロールチョックの移動時にこの竪ロールチョ
ックを挟んで、一方の可動クサビ部材と他方の可動クサ
ビ部材とを相反方向に同時に移動させるようにしてもよ
い。
【００１５】請求項５記載のように、竪ロールチョック
の前記各移動装置を、液圧シリンダから構成し、前記竪
ロールチョックの移動時にこの竪ロールチョックを挟ん
で、一方の液圧シリンダを伸長させると同時に、他方の
液圧シリンダを収縮させるようにしてもよい。
の前記各移動装置を、液圧シリンダから構成し、前記竪
ロールチョックの移動時にこの竪ロールチョックを挟ん
で、一方の液圧シリンダを伸長させると同時に、他方の
液圧シリンダを収縮させるようにしてもよい。
【００１６】請求項６記載のように、竪ロールチョック
の前記各移動装置を、液圧シリンダと、内周面に雌ねじ
部を設けた円筒状ナットおよびこのナットの雌ねじ部に
回動自在に螺合する雄ねじ部を有するスクリューのセッ
トとから構成し、前記竪ロールチョックの移動時にこの
竪ロールチョックを挟んで、前記円筒状ナット又はスク
リューを当該セットが伸長又は収縮する方向に回転させ
ると同時に、前記液圧シリンダを収縮又は伸長させるよ
うにすることもできる。
の前記各移動装置を、液圧シリンダと、内周面に雌ねじ
部を設けた円筒状ナットおよびこのナットの雌ねじ部に
回動自在に螺合する雄ねじ部を有するスクリューのセッ
トとから構成し、前記竪ロールチョックの移動時にこの
竪ロールチョックを挟んで、前記円筒状ナット又はスク
リューを当該セットが伸長又は収縮する方向に回転させ
ると同時に、前記液圧シリンダを収縮又は伸長させるよ
うにすることもできる。
【００１７】請求項７記載のように、竪ロールチョック
の前記各移動装置を、液圧シリンダと、前記ハウジング
側に固定される固定クサビ部材およびこのクサビ部材お
よび前記竪ロールチョックに摺動自在に当接する可動ク
サビ部材のセットとから構成し、前記竪ロールチョック
の移動時にこの竪ロールチョックを挟んで、前記可動ク
サビ部材を一方向へ移動させると同時に、前記液圧シリ
ンダを竪ロールチョックの移動方向へ作動させるように
することもできる。
の前記各移動装置を、液圧シリンダと、前記ハウジング
側に固定される固定クサビ部材およびこのクサビ部材お
よび前記竪ロールチョックに摺動自在に当接する可動ク
サビ部材のセットとから構成し、前記竪ロールチョック
の移動時にこの竪ロールチョックを挟んで、前記可動ク
サビ部材を一方向へ移動させると同時に、前記液圧シリ
ンダを竪ロールチョックの移動方向へ作動させるように
することもできる。
【００１８】
【作用】上記の構成を有するこの発明のユニバーサル圧
延機（請求項１）によって竪ロールを移動させるには、
前記ハウジングと前記竪ロールチョックとの間隙に配備
された、竪ロールチョックを挟んで一方の竪ロールチョ
ックの移動装置にて、竪ロールチョックを竪ロールの移
動方向へ押し出すと同時に、他方の移動装置を竪ロール
チョックの移動に応じて引き込めばよい。これにより、
竪ロールが竪ロールチョックとともにハウジングに対し
圧延方向に移動する。また、竪ロールの交換は、相対向
する移動装置を引き込んでハウジング内の竪ロールチョ
ックとの間隙を広げた状態で、竪ロールチョックを取り
出し、別の竪ロールチョックを装填すればよい。移動装
置は、従来の圧延機と違ってチョックに内蔵されていな
いから、移動装置（アクチュエータ）の動力源との配管
の着脱作業などはいっさい不要である。さらに竪ロール
は竪ロールチョック内の定位置に回動自在に堅固に軸支
しておけばよいから、圧延反力に対し十分に耐えられる
だけの強度が確保される。
延機（請求項１）によって竪ロールを移動させるには、
前記ハウジングと前記竪ロールチョックとの間隙に配備
された、竪ロールチョックを挟んで一方の竪ロールチョ
ックの移動装置にて、竪ロールチョックを竪ロールの移
動方向へ押し出すと同時に、他方の移動装置を竪ロール
チョックの移動に応じて引き込めばよい。これにより、
竪ロールが竪ロールチョックとともにハウジングに対し
圧延方向に移動する。また、竪ロールの交換は、相対向
する移動装置を引き込んでハウジング内の竪ロールチョ
ックとの間隙を広げた状態で、竪ロールチョックを取り
出し、別の竪ロールチョックを装填すればよい。移動装
置は、従来の圧延機と違ってチョックに内蔵されていな
いから、移動装置（アクチュエータ）の動力源との配管
の着脱作業などはいっさい不要である。さらに竪ロール
は竪ロールチョック内の定位置に回動自在に堅固に軸支
しておけばよいから、圧延反力に対し十分に耐えられる
だけの強度が確保される。
【００１９】請求項２記載の圧延機では、被圧延材のサ
イズの変更に応じて左右の竪ロールの間隔を調整するこ
とができる。すなわち、たとえば竪ロールの間隔を狭く
するときには、左右の竪ロールチョックをそれぞれ押圧
装置により水平ロールの軸心方向に押し出すと同時に、
竪ロールチョックの移動に応じて一定の引張力に設定さ
れている引き装置が伸長される。これにより左右の竪ロ
ールは相互に接近し、押圧装置の作動を停止すること
で、竪ロールすなわち竪ロールチョックが水平ロールの
軸心方向の所定位置に保持される。またこの状態から引
き装置の引張力をゼロにし、上記請求項１記載の移動装
置を作動すれば、押圧装置および引き装置に対し竪ロー
ルチョックがそれらに直交する方向に移動する。また押
圧装置の押し時には引き装置の引張力をゼロにしておけ
ば、両動作を同時に行うことも可能になる。
イズの変更に応じて左右の竪ロールの間隔を調整するこ
とができる。すなわち、たとえば竪ロールの間隔を狭く
するときには、左右の竪ロールチョックをそれぞれ押圧
装置により水平ロールの軸心方向に押し出すと同時に、
竪ロールチョックの移動に応じて一定の引張力に設定さ
れている引き装置が伸長される。これにより左右の竪ロ
ールは相互に接近し、押圧装置の作動を停止すること
で、竪ロールすなわち竪ロールチョックが水平ロールの
軸心方向の所定位置に保持される。またこの状態から引
き装置の引張力をゼロにし、上記請求項１記載の移動装
置を作動すれば、押圧装置および引き装置に対し竪ロー
ルチョックがそれらに直交する方向に移動する。また押
圧装置の押し時には引き装置の引張力をゼロにしておけ
ば、両動作を同時に行うことも可能になる。
【００２０】請求項３記載の圧延機では、竪ロールを圧
延方向に移動させる際に竪ロールチョックを挟んで、竪
ロールの移動方向と反対側の円筒状ナット又はスクリュ
ーを伸長する方向に回転すると同時に、他方の円筒状ナ
ット又はスクリューを収縮する方向に回転させることに
より、竪ロールが竪ロールチョックとともにハウジング
に対し移動する。そして、両方の円筒状ナット又はスク
リューの回転を停止することにより、竪ロールチョック
がハウジング内の圧延方向の所定位置に保持され、竪ロ
ールが位置決めされる。
延方向に移動させる際に竪ロールチョックを挟んで、竪
ロールの移動方向と反対側の円筒状ナット又はスクリュ
ーを伸長する方向に回転すると同時に、他方の円筒状ナ
ット又はスクリューを収縮する方向に回転させることに
より、竪ロールが竪ロールチョックとともにハウジング
に対し移動する。そして、両方の円筒状ナット又はスク
リューの回転を停止することにより、竪ロールチョック
がハウジング内の圧延方向の所定位置に保持され、竪ロ
ールが位置決めされる。
【００２１】請求項４記載の圧延機では、竪ロールを圧
延方向に移動させる際に竪ロールチョックを挟んで、一
方の可動クサビ部材と他方の可動クサビ部材とを相反方
向に同時に移動させることにより、竪ロールが竪ロール
チョックとともにハウジングに対し圧延方向に移動す
る。そして、両方の可動クサビ部材の移動を中止するこ
とにより、竪ロールチョックがハウジング内の圧延方向
の所定位置に保持され、竪ロールが位置決めされる。
延方向に移動させる際に竪ロールチョックを挟んで、一
方の可動クサビ部材と他方の可動クサビ部材とを相反方
向に同時に移動させることにより、竪ロールが竪ロール
チョックとともにハウジングに対し圧延方向に移動す
る。そして、両方の可動クサビ部材の移動を中止するこ
とにより、竪ロールチョックがハウジング内の圧延方向
の所定位置に保持され、竪ロールが位置決めされる。
【００２２】請求項５記載の圧延機では、竪ロールを圧
延方向に移動させる際に竪ロールチョックを挟んで、竪
ロールの移動方向と反対側の液圧シリンダを伸長すると
同時に、他方の液圧シリンダを収縮することにより、竪
ロールが竪ロールチョックとともにハウジングに対し圧
延方向に移動する。そして、両方の液圧シリンダの作動
を停止することにより、竪ロールチョックがハウジング
内の圧延方向の所定位置に保持され、竪ロールが位置決
めされる。
延方向に移動させる際に竪ロールチョックを挟んで、竪
ロールの移動方向と反対側の液圧シリンダを伸長すると
同時に、他方の液圧シリンダを収縮することにより、竪
ロールが竪ロールチョックとともにハウジングに対し圧
延方向に移動する。そして、両方の液圧シリンダの作動
を停止することにより、竪ロールチョックがハウジング
内の圧延方向の所定位置に保持され、竪ロールが位置決
めされる。
【００２３】請求項６記載の圧延機では、竪ロールを圧
延方向に移動させる際に円筒状ナット又はスクリューを
同セットが伸長あるいは収縮する方向に回転させると同
時に、対向する液圧シリンダを竪ロールチョックの移動
方向および移動量に応じて収縮あるいは伸長することに
より、竪ロールが竪ロールチョックとともにハウジング
に対し圧延方向に移動する。そして、円筒状ナット又は
スクリューの回転を中止すると同時に液圧シリンダの作
動を停止することにより、竪ロールチョックがハウジン
グ内の圧延方向の所定位置に保持され、竪ロールが位置
決めされる。
延方向に移動させる際に円筒状ナット又はスクリューを
同セットが伸長あるいは収縮する方向に回転させると同
時に、対向する液圧シリンダを竪ロールチョックの移動
方向および移動量に応じて収縮あるいは伸長することに
より、竪ロールが竪ロールチョックとともにハウジング
に対し圧延方向に移動する。そして、円筒状ナット又は
スクリューの回転を中止すると同時に液圧シリンダの作
動を停止することにより、竪ロールチョックがハウジン
グ内の圧延方向の所定位置に保持され、竪ロールが位置
決めされる。
【００２４】請求項７記載の圧延機では、竪ロールを圧
延方向に移動させる際に可動クサビ部材を移動すると同
時に、対向する液圧シリンダを竪ロールチョックの移動
方向および移動量に応じて収縮あるいは伸長することに
より、竪ロールが竪ロールチョックとともにハウジング
に対し圧延方向に移動する。そして、可動クサビ部材の
移動を中止すると同時に液圧シリンダの作動を停止する
ことにより、竪ロールチョックがハウジング内の圧延方
向の所定位置に保持され、竪ロールが位置決めされる。
延方向に移動させる際に可動クサビ部材を移動すると同
時に、対向する液圧シリンダを竪ロールチョックの移動
方向および移動量に応じて収縮あるいは伸長することに
より、竪ロールが竪ロールチョックとともにハウジング
に対し圧延方向に移動する。そして、可動クサビ部材の
移動を中止すると同時に液圧シリンダの作動を停止する
ことにより、竪ロールチョックがハウジング内の圧延方
向の所定位置に保持され、竪ロールが位置決めされる。
【００２５】
【実施例】以下、この発明のユニバーサル圧延機の実施
例を図面に基づいて説明する。図１は第１実施例にかか
るユニバーサル圧延機の平面図で、一方の竪ロールチョ
ックの一部を断面で表している。図２は図１のII−II線
矢視図、図３は図１のIII−III線矢視断面図である。
例を図面に基づいて説明する。図１は第１実施例にかか
るユニバーサル圧延機の平面図で、一方の竪ロールチョ
ックの一部を断面で表している。図２は図１のII−II線
矢視図、図３は図１のIII−III線矢視断面図である。
【００２６】図１に示すように、ユニバーサル圧延機の
本体の一部を構成する平面視コの字形のハウジング１・
１が、中心軸線Ｓを挟んで左右に対称的に配置されてい
る。各ハウジング１の開口２内に、竪ロールチョック３
がそれぞれ配装されている。竪ロールチョック３は平面
視略方形をなし、開口２内で中心軸線Ｓと平行な方向す
なわち圧延方向および中心軸線Ｓと直交する方向（以
下、圧延直交方向という）に移動可能に構成されてい
る。Ｈ形鋼などの被圧延材Ｃ（図２）は、その中心軸線
Ｓに沿って走行する。なお、下側の水平ロール４に対向
し、上側にも水平ロール４（図２）が配置されている。
また、左右のハウジング１・１は、図示を省略した上下
のハウジングとも一体に連結され、全体ではループ状に
なって圧延機の本体を構成する。
本体の一部を構成する平面視コの字形のハウジング１・
１が、中心軸線Ｓを挟んで左右に対称的に配置されてい
る。各ハウジング１の開口２内に、竪ロールチョック３
がそれぞれ配装されている。竪ロールチョック３は平面
視略方形をなし、開口２内で中心軸線Ｓと平行な方向す
なわち圧延方向および中心軸線Ｓと直交する方向（以
下、圧延直交方向という）に移動可能に構成されてい
る。Ｈ形鋼などの被圧延材Ｃ（図２）は、その中心軸線
Ｓに沿って走行する。なお、下側の水平ロール４に対向
し、上側にも水平ロール４（図２）が配置されている。
また、左右のハウジング１・１は、図示を省略した上下
のハウジングとも一体に連結され、全体ではループ状に
なって圧延機の本体を構成する。
【００２７】竪ロールチョック３の中央部には開口３ａ
が形成され、この開口３ａ内の定位置に竪ロール５が回
動自在に軸支され、竪ロール５の一部が竪ロールチョッ
ク３から被圧延材の走行路側に突出している。竪ロール
５の軸心Ｎは、水平ロール４の軸心Ｍと直交している。
ハウジング１の前後部において、開口２に連通するスラ
イド口１ａがそれぞれ形成され、各スライド口１ａ内に
はスライドプレート６が、中心軸線Ｓと平行な方向に摺
動自在に嵌挿されている。また、各スライド口１ａに連
通して、左右一対の円形断面の凹所１ｂ・１ｂが形成さ
れ、各凹所１ｂ内に、一端を開口した円筒状のナット７
が回転可能に嵌挿されている。ナット７の内周面には雌
ねじ部が形成され、この雌ねじ部に回動自在に螺合する
雄ねじ部を外周面に形成したスクリュー８の一端面が、
前記スライドプレート６に一体的に固設されている。
が形成され、この開口３ａ内の定位置に竪ロール５が回
動自在に軸支され、竪ロール５の一部が竪ロールチョッ
ク３から被圧延材の走行路側に突出している。竪ロール
５の軸心Ｎは、水平ロール４の軸心Ｍと直交している。
ハウジング１の前後部において、開口２に連通するスラ
イド口１ａがそれぞれ形成され、各スライド口１ａ内に
はスライドプレート６が、中心軸線Ｓと平行な方向に摺
動自在に嵌挿されている。また、各スライド口１ａに連
通して、左右一対の円形断面の凹所１ｂ・１ｂが形成さ
れ、各凹所１ｂ内に、一端を開口した円筒状のナット７
が回転可能に嵌挿されている。ナット７の内周面には雌
ねじ部が形成され、この雌ねじ部に回動自在に螺合する
雄ねじ部を外周面に形成したスクリュー８の一端面が、
前記スライドプレート６に一体的に固設されている。
【００２８】各凹所１ｂには圧延方向に貫通孔１ｃが穿
設され、これらの貫通孔１ｃ内に緩挿された連結部９ａ
を介してハウジング１の外方のピニオン９とナット７と
が一体に連結されている。そして、前後のスライドプレ
ート６が竪ロールチョック３を挟んで配置され、かつ常
態ではスライドプレート６の一端が竪ロールチョック３
に相互に当接するように調整されている。また、圧延方
向において前後に対向するスクリュー８のねじの方向は
逆向きで、かつ前部および後部において左右のスクリュ
ー８のねじの方向も逆向きである。さらに、左右のピニ
オン９には、共通のカバー１０が装着されている。
設され、これらの貫通孔１ｃ内に緩挿された連結部９ａ
を介してハウジング１の外方のピニオン９とナット７と
が一体に連結されている。そして、前後のスライドプレ
ート６が竪ロールチョック３を挟んで配置され、かつ常
態ではスライドプレート６の一端が竪ロールチョック３
に相互に当接するように調整されている。また、圧延方
向において前後に対向するスクリュー８のねじの方向は
逆向きで、かつ前部および後部において左右のスクリュ
ー８のねじの方向も逆向きである。さらに、左右のピニ
オン９には、共通のカバー１０が装着されている。
【００２９】左右のピニオン９・９は、図２のように各
ピニオンに噛合する両歯１１ａ・１１ｂを平行に備えた
ラック１１の直線運動によって同時に回転される。つま
り、油圧シリンダなどの液圧シリンダ１２が、支持部材
１３によってハウジング１の垂直部１’に取り付けられ
ている。液圧シリンダ１２は支持部材１３にピン結合さ
れ、ピストンロッド１２ａの先端にラック１１の基端が
ピン結合されている。したがって、液圧シリンダ１２を
伸長あるいは収縮することにより、ラック１１が移動し
てピニオン９・９を同時に回転させる。このために左右
のナット７・７が同時に逆方向に回転し、左右のスクリ
ュー８・８がナット７・７に対し前進あるいは後退す
る。このとき、前後に相対向する側のラック１１も逆方
向に同一距離だけ移動するように圧延方向において前後
の液圧シリンダ１２が連係して制御される。この結果、
前後方向に相対向する側のナット７・７も逆方向に回転
するが、スクリュー８のねじの向きが逆方向であるた
め、一方のスクリュー８が前進すると反対側のスクリュ
ー８は後退する。そして、竪ロールチョック３はスライ
ドプレート６を介して圧延方向に沿って前方または後方
（いいかえれば被圧延材の入口側または出口側）へ移動
することになる。
ピニオンに噛合する両歯１１ａ・１１ｂを平行に備えた
ラック１１の直線運動によって同時に回転される。つま
り、油圧シリンダなどの液圧シリンダ１２が、支持部材
１３によってハウジング１の垂直部１’に取り付けられ
ている。液圧シリンダ１２は支持部材１３にピン結合さ
れ、ピストンロッド１２ａの先端にラック１１の基端が
ピン結合されている。したがって、液圧シリンダ１２を
伸長あるいは収縮することにより、ラック１１が移動し
てピニオン９・９を同時に回転させる。このために左右
のナット７・７が同時に逆方向に回転し、左右のスクリ
ュー８・８がナット７・７に対し前進あるいは後退す
る。このとき、前後に相対向する側のラック１１も逆方
向に同一距離だけ移動するように圧延方向において前後
の液圧シリンダ１２が連係して制御される。この結果、
前後方向に相対向する側のナット７・７も逆方向に回転
するが、スクリュー８のねじの向きが逆方向であるた
め、一方のスクリュー８が前進すると反対側のスクリュ
ー８は後退する。そして、竪ロールチョック３はスライ
ドプレート６を介して圧延方向に沿って前方または後方
（いいかえれば被圧延材の入口側または出口側）へ移動
することになる。
【００３０】竪ロールチョック３は、圧延方向において
前後のスライドプレート６・６に挟まれた状態で、圧延
直交方向（左右方向）にも摺動自在にハウジング１内に
配装されていることは、上記した通りである。竪ロール
チョック３の圧延直交方向への移動装置として、一対の
押圧装置１５・１５と、これらの間に配置された引き装
置１６とを備えている。本例では、押圧装置１５は竪ロ
ールチョック３に当接される頭部１５ａを先端に設けた
圧下スクリューからなり、これらの圧下スクリュー１５
・１５は各ねじ部１５ｃで、ハウジング１の左右方向に
穿設された取付孔に嵌着されたスリーブナット１５ｂに
回動自在に螺合されている。また各圧下スクリュー１５
の基端には操作杆１５ｄが連設され、操作杆１５ｄの一
部を挿通孔１ｄから外方に突出させてあり、ハウジング
１の外部から操作杆１５ｄを回転することにより、竪ロ
ールチョック３（竪ロール５）を相接近する方向に移動
させれるようになっている。
前後のスライドプレート６・６に挟まれた状態で、圧延
直交方向（左右方向）にも摺動自在にハウジング１内に
配装されていることは、上記した通りである。竪ロール
チョック３の圧延直交方向への移動装置として、一対の
押圧装置１５・１５と、これらの間に配置された引き装
置１６とを備えている。本例では、押圧装置１５は竪ロ
ールチョック３に当接される頭部１５ａを先端に設けた
圧下スクリューからなり、これらの圧下スクリュー１５
・１５は各ねじ部１５ｃで、ハウジング１の左右方向に
穿設された取付孔に嵌着されたスリーブナット１５ｂに
回動自在に螺合されている。また各圧下スクリュー１５
の基端には操作杆１５ｄが連設され、操作杆１５ｄの一
部を挿通孔１ｄから外方に突出させてあり、ハウジング
１の外部から操作杆１５ｄを回転することにより、竪ロ
ールチョック３（竪ロール５）を相接近する方向に移動
させれるようになっている。
【００３１】引き装置１６は油圧シリンダなどの液圧シ
リンダからなり、ハウジング１に、圧延直交方向に延び
る取付孔１ｅが開口２に連通して形成され、この取付孔
１ｅ内に、液圧シリンダ１６の本体部分が嵌着されてい
る。また、ピストンロッド１６ａの先端に円盤状の係止
部１６ｂが固着され、この係止部１６ｂは竪ロールチョ
ック３の一端面に固着された鉤形断面の係止具１７にて
係合され、ピストンロッド１６ａと竪ロールチョック３
とが連結されている。このため、係止具１７とピストン
ロッド１６ａの間には空間があり、また圧下スクリュー
１５の頭部１５ａも竪ロールチョック３に接しているだ
けであるから、竪ロールチョック３は圧延方向に沿った
移動が許容される。そして、圧延直交方向における竪ロ
ールチョック３（竪ロール５）の相離間する方向への移
動は、操作杆１５ｄを逆方向に回転させて、前後の圧下
スクリュー１５・１５をそれぞれ後退させれば、竪ロー
ルチョック３（竪ロール５も含む）の重量を移動させる
のに見合った引張力に設定されている液圧シリンダ１６
のピストンロッド１６ａが収縮することにより行われ
る。
リンダからなり、ハウジング１に、圧延直交方向に延び
る取付孔１ｅが開口２に連通して形成され、この取付孔
１ｅ内に、液圧シリンダ１６の本体部分が嵌着されてい
る。また、ピストンロッド１６ａの先端に円盤状の係止
部１６ｂが固着され、この係止部１６ｂは竪ロールチョ
ック３の一端面に固着された鉤形断面の係止具１７にて
係合され、ピストンロッド１６ａと竪ロールチョック３
とが連結されている。このため、係止具１７とピストン
ロッド１６ａの間には空間があり、また圧下スクリュー
１５の頭部１５ａも竪ロールチョック３に接しているだ
けであるから、竪ロールチョック３は圧延方向に沿った
移動が許容される。そして、圧延直交方向における竪ロ
ールチョック３（竪ロール５）の相離間する方向への移
動は、操作杆１５ｄを逆方向に回転させて、前後の圧下
スクリュー１５・１５をそれぞれ後退させれば、竪ロー
ルチョック３（竪ロール５も含む）の重量を移動させる
のに見合った引張力に設定されている液圧シリンダ１６
のピストンロッド１６ａが収縮することにより行われ
る。
【００３２】次に、上記のようにして構成された第１実
施例にかかるユニバーサル圧延機について竪ロール５を
圧延方向に沿って移動させる場合の作動を説明する。
施例にかかるユニバーサル圧延機について竪ロール５を
圧延方向に沿って移動させる場合の作動を説明する。
【００３３】図２に示すようにたとえばＨ形鋼の圧延作
業において、左右の竪ロール５をＨ形鋼（被圧延材）Ｃ
の走行方向に沿って圧延機の出口側へそれぞれ移動させ
るのに、本例では、図１における前後左右の４ケ所の液
圧シリンダ１２のうち入口側２本はピストンロッド１２
ａを伸長し、出口側２本のピストンロッド１２ａをいっ
せいに収縮してラック１１をそれぞれ下方又は上方へ移
動させることにより、ピニオン９・９が相互に逆方向に
回転して図１のナット７・７が共回りし、入口側では各
ナット７・７に対しスクリュー８・８が前進する（いい
かえればスクリュー・ナットのセットが伸長する）一
方、出口側では各ナット７・７に対しスクリュー８・８
が後退（いいかえればスクリュー・ナットのセットが収
縮）し、竪ロールチョック３がスライドプレート６を介
して圧延機の出口側へ移動する。
業において、左右の竪ロール５をＨ形鋼（被圧延材）Ｃ
の走行方向に沿って圧延機の出口側へそれぞれ移動させ
るのに、本例では、図１における前後左右の４ケ所の液
圧シリンダ１２のうち入口側２本はピストンロッド１２
ａを伸長し、出口側２本のピストンロッド１２ａをいっ
せいに収縮してラック１１をそれぞれ下方又は上方へ移
動させることにより、ピニオン９・９が相互に逆方向に
回転して図１のナット７・７が共回りし、入口側では各
ナット７・７に対しスクリュー８・８が前進する（いい
かえればスクリュー・ナットのセットが伸長する）一
方、出口側では各ナット７・７に対しスクリュー８・８
が後退（いいかえればスクリュー・ナットのセットが収
縮）し、竪ロールチョック３がスライドプレート６を介
して圧延機の出口側へ移動する。
【００３４】このとき、竪ロールチョック３と各圧下ス
クリュー１５の頭部１５ａ間で滑動し、また、ピストン
ロッド１６ａの先端の係止部１６ｂに対し係止具１７の
位置が移動するが、竪ロールチョック３の移動量は通
常、数十ｍｍとわずかであるので、係止具１７とピスト
ンロッド１６ａの隙間は図１に示す程度でもよい。この
結果、竪ロール５がＨ形鋼（被圧延材）Ｃの走行方向に
沿って圧延機の出口側へ移動する。本例の場合、比較的
狭いスペース内にも、スクリュー８・ナット７のセット
を収納でき、またスクリュー８とナット７の螺合部のね
じピッチを選定することにより、定位置に竪ロールチョ
ック３を保持する機能（セルフロック機能）を持たせる
こともできる。
クリュー１５の頭部１５ａ間で滑動し、また、ピストン
ロッド１６ａの先端の係止部１６ｂに対し係止具１７の
位置が移動するが、竪ロールチョック３の移動量は通
常、数十ｍｍとわずかであるので、係止具１７とピスト
ンロッド１６ａの隙間は図１に示す程度でもよい。この
結果、竪ロール５がＨ形鋼（被圧延材）Ｃの走行方向に
沿って圧延機の出口側へ移動する。本例の場合、比較的
狭いスペース内にも、スクリュー８・ナット７のセット
を収納でき、またスクリュー８とナット７の螺合部のね
じピッチを選定することにより、定位置に竪ロールチョ
ック３を保持する機能（セルフロック機能）を持たせる
こともできる。
【００３５】図４〜図６は本発明のユニバーサル圧延機
の第２実施例を示すものである。本例の圧延機が上記第
１実施例と相違するところは、竪ロールチョック３の移
動装置だけである。すなわち、ハウジング１の前後部に
凹状の収納口２１を開口２に臨ませてそれぞれ設け、こ
の収納口２１内において、図６のように、上端から下端
にかけて竪ロールチョック３側へ傾斜する面を有する台
形状の固定クサビ部材２２を、ハウジング１側に固設し
ている。そして、固定クサビ部材２２の傾斜面と対向す
る傾斜面を有する可動クサビ部材２３を、収納口２１内
に挿入する。また固定クサビ部材２２の傾斜面と平行に
傾斜する貫通孔２４をハウジング１に穿設し、可動クサ
ビ部材２３の上端から貫通孔２４に向けて操作棒２５を
突設し、貫通孔２４から突出する操作棒２５の他端に液
圧シリンダ２６のピストンロッド２６ａの先端をピン結
合している。液圧シリンダ２６の基端は、図５のように
ハウジング１の垂直部１’に固設したＬ形のブラケット
１７の先端部にピン結合している。圧延方向に沿って前
後の可動クサビ部材２３・２３は、それぞれ図６のよう
に上下方向の中間位置に移動した状態で、可動クサビ部
材２３の垂直端面が竪ロールチョック３の垂直端面に当
接するように設定されている。その他の構成について
は、上記第１実施例と共通するので、同一の部材は同一
の符号を用いて示し、説明を省略する。
の第２実施例を示すものである。本例の圧延機が上記第
１実施例と相違するところは、竪ロールチョック３の移
動装置だけである。すなわち、ハウジング１の前後部に
凹状の収納口２１を開口２に臨ませてそれぞれ設け、こ
の収納口２１内において、図６のように、上端から下端
にかけて竪ロールチョック３側へ傾斜する面を有する台
形状の固定クサビ部材２２を、ハウジング１側に固設し
ている。そして、固定クサビ部材２２の傾斜面と対向す
る傾斜面を有する可動クサビ部材２３を、収納口２１内
に挿入する。また固定クサビ部材２２の傾斜面と平行に
傾斜する貫通孔２４をハウジング１に穿設し、可動クサ
ビ部材２３の上端から貫通孔２４に向けて操作棒２５を
突設し、貫通孔２４から突出する操作棒２５の他端に液
圧シリンダ２６のピストンロッド２６ａの先端をピン結
合している。液圧シリンダ２６の基端は、図５のように
ハウジング１の垂直部１’に固設したＬ形のブラケット
１７の先端部にピン結合している。圧延方向に沿って前
後の可動クサビ部材２３・２３は、それぞれ図６のよう
に上下方向の中間位置に移動した状態で、可動クサビ部
材２３の垂直端面が竪ロールチョック３の垂直端面に当
接するように設定されている。その他の構成について
は、上記第１実施例と共通するので、同一の部材は同一
の符号を用いて示し、説明を省略する。
【００３６】本例のユニバーサル圧延機では、竪ロール
５の圧延方向に沿った移動は次のようにして行われる。
すなわち、たとえば竪ロール５を圧延機の出口側へ移動
する場合には、液圧シリンダ２６のピストンロッド２６
ａを伸長して入口側の可動クサビ部材２３を下方へ移動
すると同時に、この移動量に対応して液圧シリンダ２６
のピストンロッド２６ａを収縮して出口側の可動クサビ
部材２３を上方へ移動すればよい。本例の場合、移動装
置、すなわち、クサビ部材２２・２３の強度を大きくで
き、圧延時に竪ロール５に作用する反力に十分対抗させ
られる。またクサビ部材の対抗する傾斜面の角度を小さ
くすることにより、可動クサビ部材２３の移動量は大き
くなるが、定位置に竪ロールチョック３を保持する機能
（セルフロック機能）を持たせることもできる。
５の圧延方向に沿った移動は次のようにして行われる。
すなわち、たとえば竪ロール５を圧延機の出口側へ移動
する場合には、液圧シリンダ２６のピストンロッド２６
ａを伸長して入口側の可動クサビ部材２３を下方へ移動
すると同時に、この移動量に対応して液圧シリンダ２６
のピストンロッド２６ａを収縮して出口側の可動クサビ
部材２３を上方へ移動すればよい。本例の場合、移動装
置、すなわち、クサビ部材２２・２３の強度を大きくで
き、圧延時に竪ロール５に作用する反力に十分対抗させ
られる。またクサビ部材の対抗する傾斜面の角度を小さ
くすることにより、可動クサビ部材２３の移動量は大き
くなるが、定位置に竪ロールチョック３を保持する機能
（セルフロック機能）を持たせることもできる。
【００３７】図７〜図９は本発明のユニバーサル圧延機
の第３実施例を示すものである。本例の圧延機が上記第
１実施例と相違するところも、竪ロールチョック３の移
動装置だけである。すなわち、それらの図に示すよう
に、前記各凹所１ｂ内に油圧シリンダなどの液圧シリン
ダ３１をそれぞれ嵌挿し、各液圧シリンダ３１のピスト
ンロッド３１ａの先端をスライドプレート６にそれぞれ
固着している。その他の構成については、上記第１実施
例と共通するので、同一の部材は同一の符号を用いて示
し、説明を省略する。
の第３実施例を示すものである。本例の圧延機が上記第
１実施例と相違するところも、竪ロールチョック３の移
動装置だけである。すなわち、それらの図に示すよう
に、前記各凹所１ｂ内に油圧シリンダなどの液圧シリン
ダ３１をそれぞれ嵌挿し、各液圧シリンダ３１のピスト
ンロッド３１ａの先端をスライドプレート６にそれぞれ
固着している。その他の構成については、上記第１実施
例と共通するので、同一の部材は同一の符号を用いて示
し、説明を省略する。
【００３８】本例のユニバーサル圧延機では、竪ロール
５の圧延方向に沿った移動は次のようにして行われる。
すなわち、たとえば竪ロール５を圧延機の出口側へ移動
する場合には、入口側の液圧シリンダ３１のピストンロ
ッド３１ａを伸長してスライドプレート６を介し竪ロー
ルチョック３を圧延機の出口側へ押圧すると同時に、こ
の移動量に対応して液圧シリンダ３１のピストンロッド
３１ａを収縮すればよい。本例の場合、凹所１ｂなどの
比較的狭いスペース内に液圧シリンダ３１を収納でき、
コンパクトにまとめることができる。またスクリュー・
ナットやクサビ部材などの摺動部材がなく、高速移動に
適する。
５の圧延方向に沿った移動は次のようにして行われる。
すなわち、たとえば竪ロール５を圧延機の出口側へ移動
する場合には、入口側の液圧シリンダ３１のピストンロ
ッド３１ａを伸長してスライドプレート６を介し竪ロー
ルチョック３を圧延機の出口側へ押圧すると同時に、こ
の移動量に対応して液圧シリンダ３１のピストンロッド
３１ａを収縮すればよい。本例の場合、凹所１ｂなどの
比較的狭いスペース内に液圧シリンダ３１を収納でき、
コンパクトにまとめることができる。またスクリュー・
ナットやクサビ部材などの摺動部材がなく、高速移動に
適する。
【００３９】図１０は本発明のユニバーサル圧延機の第
４実施例を示すものである。本例の圧延機が上記第１実
施例と相違するところは、竪ロールチョック３の移動装
置として、第１実施例の移動装置と第３実施例の移動装
置を組み合わせて用いたことである。すなわち、図１０
に示すように、竪ロールチョック３を挟んで圧延方向の
一方にナット７とスクリュー８のセットを用い、他方に
液圧シリンダ３１を用いたことである。その他の構成に
ついては、上記第１実施例と共通するので、同一の部材
は同一の符号を用いて示し、説明を省略する。
４実施例を示すものである。本例の圧延機が上記第１実
施例と相違するところは、竪ロールチョック３の移動装
置として、第１実施例の移動装置と第３実施例の移動装
置を組み合わせて用いたことである。すなわち、図１０
に示すように、竪ロールチョック３を挟んで圧延方向の
一方にナット７とスクリュー８のセットを用い、他方に
液圧シリンダ３１を用いたことである。その他の構成に
ついては、上記第１実施例と共通するので、同一の部材
は同一の符号を用いて示し、説明を省略する。
【００４０】本例のユニバーサル圧延機では、竪ロール
５の圧延方向に沿った移動は次のようにして行われる。
すなわち、たとえば竪ロール５を液圧シリンダ３１の配
設側へ移動する場合には、液圧シリンダ１２のピストン
ロッド１２ａ（図２）を伸長してラック１１を下方へ移
動して入口側の左右のピニオン９・９を同時に回転さ
せ、スクリュー８・８をナット７・７に対し押し出し、
竪ロールチョック３を液圧シリンダ３１の配設側へ押圧
すると同時に、竪ロールチョック３の移動量に対応して
液圧シリンダ３１のピストンロッド３１ａを収縮すれば
よい。本例の場合、スクリュー８・ナット７のセットを
竪ロールチョック３の位置決めに使用し、液圧シリンダ
３１をその移動に追随して逆方向に加圧することによ
り、竪ロールチョック３のガタ付きをなくすことができ
る。
５の圧延方向に沿った移動は次のようにして行われる。
すなわち、たとえば竪ロール５を液圧シリンダ３１の配
設側へ移動する場合には、液圧シリンダ１２のピストン
ロッド１２ａ（図２）を伸長してラック１１を下方へ移
動して入口側の左右のピニオン９・９を同時に回転さ
せ、スクリュー８・８をナット７・７に対し押し出し、
竪ロールチョック３を液圧シリンダ３１の配設側へ押圧
すると同時に、竪ロールチョック３の移動量に対応して
液圧シリンダ３１のピストンロッド３１ａを収縮すれば
よい。本例の場合、スクリュー８・ナット７のセットを
竪ロールチョック３の位置決めに使用し、液圧シリンダ
３１をその移動に追随して逆方向に加圧することによ
り、竪ロールチョック３のガタ付きをなくすことができ
る。
【００４１】図１１は本発明のユニバーサル圧延機の第
５実施例を示すものである。本例の圧延機が上記第１実
施例と相違するところは、竪ロールチョック３の移動装
置として、第２実施例の移動装置と第３実施例の移動装
置を組み合わせて用いたことである。すなわち、図１１
に示すように、竪ロールチョック３を挟んで一方に固定
クサビ部材２２と可動クサビ部材２３のセットを用い、
他方に液圧シリンダ３１を用いたことである。その他の
構成については、上記第１実施例と共通するので、同一
の部材は同一の符号を用いて示し、説明を省略する。
５実施例を示すものである。本例の圧延機が上記第１実
施例と相違するところは、竪ロールチョック３の移動装
置として、第２実施例の移動装置と第３実施例の移動装
置を組み合わせて用いたことである。すなわち、図１１
に示すように、竪ロールチョック３を挟んで一方に固定
クサビ部材２２と可動クサビ部材２３のセットを用い、
他方に液圧シリンダ３１を用いたことである。その他の
構成については、上記第１実施例と共通するので、同一
の部材は同一の符号を用いて示し、説明を省略する。
【００４２】本例のユニバーサル圧延機では、竪ロール
５の圧延方向に沿った移動は次のようして行われる。す
なわち、たとえば竪ロール５を圧延機の出口側へ移動す
る場合には、液圧シリンダ２６のピストンロッド２６ａ
を伸長して可動クサビ部材２３を下方へ移動すると同時
に、竪ロールチョック３の移動量に対応して液圧シリン
ダ３１のピストンロッド３１ａを収縮すればよい。本例
の場合も、第４実施例（図１０）と同様に、竪ロールチ
ョック３のガタ付きをなくすことができる。
５の圧延方向に沿った移動は次のようして行われる。す
なわち、たとえば竪ロール５を圧延機の出口側へ移動す
る場合には、液圧シリンダ２６のピストンロッド２６ａ
を伸長して可動クサビ部材２３を下方へ移動すると同時
に、竪ロールチョック３の移動量に対応して液圧シリン
ダ３１のピストンロッド３１ａを収縮すればよい。本例
の場合も、第４実施例（図１０）と同様に、竪ロールチ
ョック３のガタ付きをなくすことができる。
【００４３】以上に本発明のいくつかの実施例を説明し
たが、本発明のユニバーサル圧延機は、下記のように実
施することもできる。
たが、本発明のユニバーサル圧延機は、下記のように実
施することもできる。
【００４４】1) スクリュー・ナットのセットのうち、
ナット７側をスライドプレート６に固設し、スクリュー
８にピニオン９を連設してスクリュー８を回転させるこ
とにより、同セットを伸長あるいは収縮するようにして
もよい。
ナット７側をスライドプレート６に固設し、スクリュー
８にピニオン９を連設してスクリュー８を回転させるこ
とにより、同セットを伸長あるいは収縮するようにして
もよい。
【００４５】2) スクリュー・ナットのうちナット７を
ハウジング１に固定し、スクリュー８の一方をスライド
プレート６に回動自在に連設し、他方にピニオン９をス
ライドプレート軸方向には自由で、回転方向には係止さ
れるように配設して、スクリュー８を回転させることに
よりスクリュー８を圧延方向に移動するようにしてもよ
い。
ハウジング１に固定し、スクリュー８の一方をスライド
プレート６に回動自在に連設し、他方にピニオン９をス
ライドプレート軸方向には自由で、回転方向には係止さ
れるように配設して、スクリュー８を回転させることに
よりスクリュー８を圧延方向に移動するようにしてもよ
い。
【００４６】3) 固定クサビ部材２２を竪ロールチョッ
ク３に固設し、収納口２１内で固定クサビ部材２２とハ
ウジング１間に可動クサビ部材２３を介設し、可動クサ
ビ部材２３の移動で竪ロールチョック３を圧延方向に移
動するようにもできる。
ク３に固設し、収納口２１内で固定クサビ部材２２とハ
ウジング１間に可動クサビ部材２３を介設し、可動クサ
ビ部材２３の移動で竪ロールチョック３を圧延方向に移
動するようにもできる。
【００４７】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
この発明のユニバーサル圧延機には、次のような効果が
ある。
この発明のユニバーサル圧延機には、次のような効果が
ある。
【００４８】(1) 従来の一般的な竪ロールチョックを使
用でき、圧延時に竪ロールに作用する反力に対して十分
な強度を確保でき、製造コストを低減できるほか、移動
装置（アクチュエータ）の動力源との配管の着脱作業な
どが不要で、竪ロールの交換時間を短縮できる。
用でき、圧延時に竪ロールに作用する反力に対して十分
な強度を確保でき、製造コストを低減できるほか、移動
装置（アクチュエータ）の動力源との配管の着脱作業な
どが不要で、竪ロールの交換時間を短縮できる。
【００４９】(2) 請求項２記載の圧延機では、圧延方向
に竪ロールチョックをその可動範囲内でどの位置にあっ
ても、被圧延材のサイズの変更に応じて圧延直交方向に
おける左右の竪ロールの間隔を調整することができる。
に竪ロールチョックをその可動範囲内でどの位置にあっ
ても、被圧延材のサイズの変更に応じて圧延直交方向に
おける左右の竪ロールの間隔を調整することができる。
【００５０】(3) 請求項３記載の圧延機における移動装
置は、比較的狭いスペース内にも、スクリュー・ナット
のセットを収納でき、またスクリューとナットの螺合部
のねじピッチを適宜選定することにより、竪ロールチョ
ックを定位置に保持するセルフロック機能を持たせるこ
とも可能である。
置は、比較的狭いスペース内にも、スクリュー・ナット
のセットを収納でき、またスクリューとナットの螺合部
のねじピッチを適宜選定することにより、竪ロールチョ
ックを定位置に保持するセルフロック機能を持たせるこ
とも可能である。
【００５１】(4) 請求項４記載の圧延機における移動装
置は、クサビ部材の強度を大きくでき、圧延時に竪ロー
ルに作用する反力に十分対抗する強度を確保でき、また
クサビ部材の対向する傾斜面の角度を適宜選定すること
により、竪ロールチョックのセルフロック機能を持たせ
ることも可能である。
置は、クサビ部材の強度を大きくでき、圧延時に竪ロー
ルに作用する反力に十分対抗する強度を確保でき、また
クサビ部材の対向する傾斜面の角度を適宜選定すること
により、竪ロールチョックのセルフロック機能を持たせ
ることも可能である。
【００５２】(5) 請求項５記載の圧延機における移動装
置は、狭いスペース内に液圧シリンダ３１を収納でき、
コンパクトにまとめることができ、スクリュー・ナット
やクサビ部材などの摺動部材が他の方法に比較して少な
いため、竪ロールチョックの高速移動が可能になり、ま
た移動方向において片側の液圧シリンダを位置決めに使
用し、他方の液圧シリンダをバランス力で竪ロールチョ
ックを介し位置決め側に押しつけることにより、竪ロー
ルチョックのガタ付きをなくすことができる。
置は、狭いスペース内に液圧シリンダ３１を収納でき、
コンパクトにまとめることができ、スクリュー・ナット
やクサビ部材などの摺動部材が他の方法に比較して少な
いため、竪ロールチョックの高速移動が可能になり、ま
た移動方向において片側の液圧シリンダを位置決めに使
用し、他方の液圧シリンダをバランス力で竪ロールチョ
ックを介し位置決め側に押しつけることにより、竪ロー
ルチョックのガタ付きをなくすことができる。
【００５３】(6) 請求項６および請求項７記載の圧延機
における移動装置は、スクリュー・ナットのセットある
いはクサビ部材を竪ロールチョックの位置決めに使用
し、液圧シリンダをその移動に追随して逆方向に加圧し
てバランスさせることにより、竪ロールチョックのガタ
付きをなくすことができる。
における移動装置は、スクリュー・ナットのセットある
いはクサビ部材を竪ロールチョックの位置決めに使用
し、液圧シリンダをその移動に追随して逆方向に加圧し
てバランスさせることにより、竪ロールチョックのガタ
付きをなくすことができる。
【図１】本発明の第１実施例にかかるユニバーサル圧延
機の平面図で、一方の竪ロールチョックの一部を断面で
表している。
機の平面図で、一方の竪ロールチョックの一部を断面で
表している。
【図２】図１のII−II線矢視図である。
【図３】図１のIII−III線矢視断面図である。
【図４】本発明の第２実施例にかかるユニバーサル圧延
機の平面図で、一方の竪ロールチョックの一部を断面で
表している。
機の平面図で、一方の竪ロールチョックの一部を断面で
表している。
【図５】図４のV−V線矢視図である。
【図６】図４のVI−VI線矢視断面図である。
【図７】本発明の第３実施例にかかるユニバーサル圧延
機の平面図で、一方の竪ロールチョックの一部を断面で
表している。
機の平面図で、一方の竪ロールチョックの一部を断面で
表している。
【図８】図７のVIII−VIII線矢視図である。
【図９】図７のIX−IX線矢視断面図である。
【図１０】本発明の第４実施例にかかるユニバーサル圧
延機の平面図で、一方の竪ロールチョックの一部を断面
で表している。
延機の平面図で、一方の竪ロールチョックの一部を断面
で表している。
【図１１】本発明の第５実施例にかかるユニバーサル圧
延機の平面図で、一方の竪ロールチョックの一部を断面
で表している。
延機の平面図で、一方の竪ロールチョックの一部を断面
で表している。
１ ハウジング ２ 開口 ３ 竪ロールチョック ４ 水平ロール ５ 竪ロール ６ スライドプレート ７ 円筒状ナット ８ スクリュー ９ ピニオン １１ ラック １２・２６・３１ 液圧シリンダ １５ 圧下スクリュー（押圧装置） １６ 液圧シリンダ（引き装置） ２２・２３ クサビ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２１Ｂ 31/32 Ｂ２１Ｂ 31/32 Ｚ
Claims (7)
- 【請求項１】 上下一対の水平ロールと、これらの水平
ロールの軸心に直交する軸心上に配置される左右一対の
竪ロールとを備えたユニバーサル圧延機において、 前記各竪ロールを対応する竪ロールチョックにそれぞれ
軸着し、 前記各竪ロールチョックを、前記圧延機のハウジング内
にそれぞれ被圧延材の走行方向に沿って摺動自在に配設
し、 前記ハウジングと前記竪ロールチョックとの間隙に、竪
ロールチョックの移動装置を前記竪ロールチョックを挟
むように相対向して配備したことを特徴とするユニバー
サル圧延機。 - 【請求項２】 前記各竪ロールチョックを、前記ハウジ
ング内にそれぞれ前記水平ロールの軸心方向にも摺動自
在に配設し、 前記ハウジングと前記竪ロールチョックとの間に、前記
水平ロールの軸心方向への竪ロールチョックの押圧装置
と引き装置とをそれぞれ、前記竪ロールチョックの被圧
延材の走行方向への移動を許容するように配備した請求
項１記載のユニバーサル圧延機。 - 【請求項３】 竪ロールチョックの前記各移動装置を、
内周面に雌ねじ部を設けた円筒状ナットと、このナット
の雌ねじ部に回動自在に螺合する雄ねじ部を有するスク
リューとから構成し、 前記竪ロールチョックの移動時にこの竪ロールチョック
を挟んで、一方の円筒状ナット又はスクリューを前記ス
クリュー・ナットのセットが伸長する方向に回転させる
と同時に、他方の円筒状ナット又はスクリューを前記ス
クリュー・ナットのセットが収縮する方向に回転させる
ようにした請求項１又は２記載のユニバーサル圧延機。 - 【請求項４】 竪ロールチョックの前記各移動装置を、
前記ハウジング側に固定される固定クサビ部材と、この
クサビ部材および前記竪ロールチョックに摺動自在に当
接する可動クサビ部材とから構成し、 前記竪ロールチョックの移動時にこの竪ロールチョック
を挟んで、一方の可動クサビ部材と他方の可動クサビ部
材とを相反方向に同時に移動させるようにした請求項１
又は２記載のユニバーサル圧延機。 - 【請求項５】 竪ロールチョックの前記各移動装置を、
液圧シリンダから構成し、 前記竪ロールチョックの移動時にこの竪ロールチョック
を挟んで、一方の液圧シリンダを伸長させると同時に、
他方の液圧シリンダを収縮させるようにした請求項１又
は２記載のユニバーサル圧延機。 - 【請求項６】 竪ロールチョックの前記各移動装置を、
液圧シリンダと、内周面に雌ねじ部を設けた円筒状ナッ
トおよびこのナットの雌ねじ部に回動自在に螺合する雄
ねじ部を有するスクリューのセットとから構成し、 前記竪ロールチョックの移動時にこの竪ロールチョック
を挟んで、前記円筒状ナット又はスクリューを当該セッ
トが伸長又は収縮する方向に回転させると同時に、前記
液圧シリンダを収縮又は伸長させるようにした請求項１
又は２記載のユニバーサル圧延機。 - 【請求項７】 竪ロールチョックの前記各移動装置を、
液圧シリンダと、前記ハウジング側に固定される固定ク
サビ部材およびこのクサビ部材および前記竪ロールチョ
ックに摺動自在に当接する可動クサビ部材のセットとか
ら構成し、 前記竪ロールチョックの移動時にこの竪ロールチョック
を挟んで、前記可動クサビ部材を一方向へ移動させると
同時に、前記液圧シリンダを竪ロールチョックの移動方
向へ作動させるようにした請求項１又は２記載のユニバ
ーサル圧延機。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6140900A JP2589660B2 (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | ユニバーサル圧延機 |
| US08/450,313 US5718141A (en) | 1994-05-30 | 1995-05-25 | Universal rolling machine |
| EP95108240A EP0685273B1 (en) | 1994-05-30 | 1995-05-29 | Universal rolling machine |
| KR1019950013635A KR0157737B1 (ko) | 1994-05-30 | 1995-05-29 | 만능 압연기 |
| DE69511622T DE69511622T2 (de) | 1994-05-30 | 1995-05-29 | Universalwalzwerk |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6140900A JP2589660B2 (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | ユニバーサル圧延機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07314009A JPH07314009A (ja) | 1995-12-05 |
| JP2589660B2 true JP2589660B2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=15279415
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6140900A Expired - Fee Related JP2589660B2 (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | ユニバーサル圧延機 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5718141A (ja) |
| EP (1) | EP0685273B1 (ja) |
| JP (1) | JP2589660B2 (ja) |
| KR (1) | KR0157737B1 (ja) |
| DE (1) | DE69511622T2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101403232B1 (ko) | 2011-11-17 | 2014-06-02 | 주식회사 포스코 | 롤쵸크 밸런싱 유지장치 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5063164B2 (ja) * | 2007-04-02 | 2012-10-31 | 新日鉄エンジニアリング株式会社 | ユニバーサルミル |
| CN102601121A (zh) * | 2012-02-24 | 2012-07-25 | 太原科技大学 | 新型辊缝同步调整*** |
| KR101639145B1 (ko) * | 2012-06-26 | 2016-07-12 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 금속 판재의 압연 장치 |
| ES2626452T3 (es) * | 2012-06-26 | 2017-07-25 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Dispositivo laminador de chapas metálicas |
| CN106044313A (zh) * | 2016-07-01 | 2016-10-26 | 宿州市冠星金属制品制造有限公司 | 一种不锈钢带高效去毛刺*** |
| CN108290190B (zh) * | 2016-11-07 | 2019-08-20 | 普锐特冶金技术日本有限公司 | 辊轧机及辊轧机的调整方法 |
| CN110814027B (zh) * | 2019-11-13 | 2024-04-05 | 中重科技(天津)股份有限公司 | 带钢粗轧区紧凑式可逆轧制工装 |
| CN117282846B (zh) * | 2023-10-09 | 2024-05-10 | 江苏迈奇重工机械有限公司 | 一种紧固件热压成型设备 |
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|---|---|---|---|---|
| DE2039275B2 (de) * | 1970-08-07 | 1976-01-15 | Demag Ag, 4100 Duisburg | Universalwalzgeruest |
| JPS5311943B2 (ja) * | 1973-09-04 | 1978-04-25 | ||
| JPS6043201B2 (ja) * | 1980-12-11 | 1985-09-27 | 川崎製鉄株式会社 | ユニバ−サル圧延機 |
| EP0103989A1 (en) * | 1982-08-25 | 1984-03-28 | DAVY McKEE (SHEFFIELD) LIMITED | Housingless beam mill stand |
| DE3529363A1 (de) * | 1985-08-16 | 1987-02-19 | Schloemann Siemag Ag | Anstellvorrichtung fuer das achsparallele verschieben von walzen eines walzgeruestes |
| DE3624958A1 (de) * | 1986-07-23 | 1988-02-04 | Mannesmann Ag | Positioniersteuereinrichtung fuer vertikale stauchgerueste |
| US4819507A (en) * | 1987-01-14 | 1989-04-11 | Societe Redex | Device for simultaneously driving the screws of two parallel screw-and-nut systems |
| US4803865A (en) * | 1987-07-17 | 1989-02-14 | SMS Schloemann--Siemag Aktiengesellschaft | Stand-supported bending device for axially slidable rolls of a multiroll rolling mill |
| JPH0783884B2 (ja) * | 1990-11-02 | 1995-09-13 | 新日本製鐵株式会社 | ユニバーサル圧延機の竪ロール軸芯可変装置 |
| US5203193A (en) * | 1990-11-05 | 1993-04-20 | Kawasaki Steel Corporation | Method of rolling h-beams |
| DK0557874T3 (da) * | 1992-02-26 | 1997-09-15 | Danieli Off Mecc | Universal-valseværksstativ |
| JPH05261406A (ja) * | 1992-03-19 | 1993-10-12 | Kawasaki Steel Corp | ユニバーサル圧延機 |
| AT399674B (de) * | 1992-08-03 | 1995-06-26 | Voest Alpine Ind Anlagen | Vorrichtung zum kontinuierlichen umformen eines metallischen rohres |
-
1994
- 1994-05-30 JP JP6140900A patent/JP2589660B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-05-25 US US08/450,313 patent/US5718141A/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-05-29 DE DE69511622T patent/DE69511622T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1995-05-29 EP EP95108240A patent/EP0685273B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-05-29 KR KR1019950013635A patent/KR0157737B1/ko not_active IP Right Cessation
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101403232B1 (ko) | 2011-11-17 | 2014-06-02 | 주식회사 포스코 | 롤쵸크 밸런싱 유지장치 |
Also Published As
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|---|---|
| DE69511622T2 (de) | 2000-04-06 |
| KR0157737B1 (ko) | 1998-11-16 |
| DE69511622D1 (de) | 1999-09-30 |
| EP0685273B1 (en) | 1999-08-25 |
| KR950031271A (ko) | 1995-12-18 |
| JPH07314009A (ja) | 1995-12-05 |
| US5718141A (en) | 1998-02-17 |
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