JP2585715Y2 - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

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JP2585715Y2
JP2585715Y2 JP1992002663U JP266392U JP2585715Y2 JP 2585715 Y2 JP2585715 Y2 JP 2585715Y2 JP 1992002663 U JP1992002663 U JP 1992002663U JP 266392 U JP266392 U JP 266392U JP 2585715 Y2 JP2585715 Y2 JP 2585715Y2
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JP
Japan
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chip
breaker wall
breaker
cutting edge
rake face
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JP1992002663U
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JPH0715205U (ja
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正之 叶澤
陽一 石川
修 一ノ関
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、切削加工用のスロー
アウェイチップに係り、詳しくは、すくい面上に切屑処
理用のブレーカ壁が形成されたスローアウェイチップに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスローアウェイチップ
(以下、チップと略称する。)として、例えば図6〜図
8に示すチップ1が知られている。このチップ1は平面
視略三角形状をなす上下面2、3と、これら上下面2、
3の周囲に配置される周面4…とを有してなるもので、
上面2の外周に正のすくい角αで傾くすくい面5が形成
され、このすくい面5と周面4との交差稜線部にノーズ
部6を有する切刃7が形成されている。そして、すくい
面5上には当該すくい面5から起立するブレーカ壁8が
すくい面5の全周に渡って形成され、このブレーカ壁8
の上端は下面3と平行をなすボス面9の周縁に達してい
る。さらに、ボス面9の中央には当該チップ1を工具ホ
ルダ(図示略)に取り付けるクランプネジが挿入される
取付孔10が形成されている。そして、このチップ1で
は、ブレーカ壁8のボス面9に対する傾斜角θがノーズ
部6に臨む部分を除いて一定とされ、これにより切刃7
からブレーカ壁8の上端8aまでの幅(以下、ブレーカ
幅と称する。)Wは当該ブレーカ壁8の長手方向中央か
ら両端部に到るまで一定とされている。これに伴い、切
刃7からブレーカ壁8の下端8bまでの高さ方向の距離
(以下、ブレーカ深さと称する。)hはノーズ部6を除
き一定とされている。
【0003】ところで、上述した従来のチップ1では、
ブレーカ幅Wの大小が切屑処理性能に大きく影響し、ブ
レーカ幅Wが小さいと高切込み領域や止まり穴のボーリ
ング加工時に切屑詰まりが生じ易くなる。そこで、特に
この種の加工に用いられるチップでは、ブレーカ幅Wを
できるだけ広げることが要求される。しかしながら、チ
ップ1では、ブレーカ幅Wがノーズ部6の近傍を除き一
定とされているので、ブレーカ幅Wを広げるためにはブ
レーカ壁8を全体に取付孔10へ接近させねばならな
い。このため、むやみにブレーカ幅Wを広げればブレー
カ壁8の上端8aから取付孔10の周縁10aまでの距
離Bが不足してチップの強度が損なわれるおそれが大き
く、この結果、ブレーカ幅Wを狭くせざるを得ないとい
う問題があった。
【0004】そこで、かかる問題を解決するためのチッ
プとして、図9〜図12に示すチップ11が知られてい
る。このチップ11は、特公昭63−12882号に記
載されたもので、ブレーカ壁12のボス面9に対する傾
斜角θが一定とされる点において図6〜図8に示すチッ
プ1と共通するものの、各辺のブレーカ壁12がそれぞ
れの長手方向中央から両端側へ向かうに従って切刃7か
ら次第に遠ざかっている点が異なる。そして、このよう
なチップ11によれば、取付孔10の周縁10aからブ
レーカ壁12の上端12aまでの距離Bをチップの強度
維持に必要な程度だけ確保しつつ、ブレーカ幅Wをブレ
ーカ壁12の両端側へ向かう程拡大することができるの
で、図6〜図8に示すチップ1よりも高切込み切削等で
の切屑処理性能が向上する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図9〜
図12に示すチップ10にあっては、ブレーカ壁12の
ボス面9に対する傾斜角θが一定に設定されるととも
に、すくい面5に正のすくい角αが形成されているた
め、ブレーカ壁12が後退する程、すなわちブレーカ壁
12の長手方向中央側から両端側へ接近する程ブレーカ
深さhが増大する。このため、ブレーカ壁12の下端1
2bにおけるチップ厚さがノーズ部6に接近するにつれ
て減少し、ノーズ部6の近傍においてチップの強度が不
足することがあった。この考案は、このような背景の下
になされたもので、チップのすくい面に正のすくい角を
与え、かつチップの中央に取付孔を形成した場合でも、
チップ強度を損なうことなく切屑処理性能を高めること
ができるチップを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの考案は、多角形板状をなし、すくい面と逃げ面と
の交差稜線部に切刃が形成され、該切刃に臨む上記すく
い面上に、当該すくい面から起立し、かつ、上記すくい
面からの高さが増すにつれて上記切刃から遠ざかる方向
へ後退するブレーカ壁が形成されてなるチップにおい
て、上記ブレーカ壁を、その全長にわたり、上記切刃の
長手方向に沿って当該ブレーカ壁の中央から両端側へ向
かうに従い漸次傾きが小さくなる傾斜面に形成したこと
を特徴とするものである。なお、ここでいうブレーカ壁
の傾きとは、チップの下面や取付孔の周囲に形成される
ボス面など、チップの取付基準面として用いられる面に
対するブレーカ壁の傾斜角度をいう。また、上記のチッ
プにおいて、ブレーカ壁下端を切刃に対して平行に配置
すれば、ブレーカ深さが一定に保たれてチップ強度の維
持に一層有利である。
【0007】
【作用】上記構成によれば、ブレーカ壁の傾きがブレー
カ壁の両端側へ向かうほど緩やかになっているので、す
くい面に正のすくい角が付されるチップに適用した場合
でも、ブレーカ壁の両端側でブレーカ壁下端を切刃に接
近させてブレーカ深さの増加を抑制しつつ、ブレーカ壁
の上端を切刃から遠ざけてブレーカ幅を増大させること
ができる。その一方、ブレーカ壁の長手方向中央側では
ブレーカ壁の上端がブレーカ壁両端側よりも切刃へ接近
するので、チップ中央に取付孔を形成した場合でも、ブ
レーカ壁上端から取付孔周縁までの距離をチップ強度の
維持に必要な程度確保することができる。
【0008】
【実施例】以下、図1〜図5を参照して本考案の一実施
例を説明する。なお、上述した従来例と共通する構成要
素には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0009】図1〜図5に示すように、本実施例のチッ
プ20は、すくい面5上に当該すくい面5からボス面9
に向けて直線的に起立するブレーカ壁21が形成され、
このブレーカ壁21の傾き、すなわちボス面9に対する
傾斜角θが、切刃7の長手方向に沿って当該ブレーカ壁
21の中央21aから両端21bへ向かうほど減少せし
められていることを特徴とする。そして、ブレーカ壁2
1の下端21cは、図1から明らかなように切刃7に対
して平行に延びている。これにより、ブレーカ壁21の
上端21dは、当該ブレーカ壁21の中央21aから両
端21bへ向かうほど切刃7から遠ざかり、また、ブレ
ーカ深さhは、ノーズ部6に臨む部分を除いてブレーカ
壁21の全周に渡って一定となっている。
【0010】ここで、ブレーカ壁21の傾斜角θの変化
の程度は、チップ20の内接円径やチップ20が使用さ
れる切削条件等に応じて適宜定めて良いが、ブレーカ幅
Wの変化率、すなわち切刃7の長手方向へ沿って単位長
さ移動したときのブレーカ幅Wの変化率(図1における
(W2−W1)/L)が0.1〜0.5の範囲となるよ
うに設定することが好ましい。また、ブレーカ壁21の
中央21aのブレーカ幅W(図3)は、取付孔10の周
縁10aからの距離Bがチップ強度の維持に必要な程度
確保されるように定める必要があり、なるべくは、チッ
プ20の内接円の直径Dに対して距離Bが0.024D
以上確保されるように設定すると良い。さらに、ブレー
カ深さhについては、チップ20の厚さtに対して0.
10t以内に設定することが望ましい。
【0011】なお、本実施例のチップ20では、切刃7
のノーズ部6に臨むすくい面5上に当該ノーズ部6を2
等分する方向へ延びる突条部22が形成されている。こ
れら突条部22は、ノーズ部6で生成される切屑を処理
するためのものである。
【0012】しかして、本実施例のチップ20では、ブ
レーカ壁21の傾きがブレーカ壁21の両端21b側へ
向かうほど小さくなっているので、ブレーカ壁21の両
端21b側の下端21cを上述した図9に示す従来のチ
ップ10よりも切刃7に接近させてブレーカ深さhの増
加を抑制しつつ、ブレーカ壁21の両端21b側のブレ
ーカ幅Wを増大させて切屑排出性能の向上を図ることが
できる。その一方、ブレーカ壁21の長手方向中央21
a側ではブレーカ壁21の上端21dがブレーカ壁21
の両端21b側よりも切刃7へ接近するので、ブレーカ
壁21の上端21dから取付孔10の周縁10aまでの
距離Bをチップ強度の維持に必要な程度確保することが
できる。
【0013】なお、本実施例では、平面視略三角形状を
なすチップを例に挙げて説明したが、本考案はこのよう
なものに限ることなく、正方形、平行四辺形、菱形等、
種々の形状のチップに適用されるものである。また、ブ
レーカ壁下端21cを切刃7と平行に形成する必然性は
なく、ブレーカ深さhの増加によるチップ強度の低下が
問題とならない範囲であれば、ブレーカ壁両端21bを
中央21aよりも切刃7から遠ざけて良い。さらに、ブ
レーカ壁21の形状もすくい面から直線上に起立するも
のに限らず、曲面状のものでも良い。この場合のブレー
カ壁の傾きは、ブレーカ壁の下端と上端とを結ぶ直線の
ボス面等に対する傾斜角で比較すれば良い。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、ブレーカ壁の傾きが、該ブレーカ壁全長にわた
り、切刃の長手方向に沿ってブレーカ壁中央から両端側
へ向かうに従い漸次小さくなっているので、ブレーカ壁
の両端側でのブレーカ深さの増加を抑制しつつ、当該ブ
レーカ壁両端側のブレーカ幅を増大させて切屑処理性能
の向上を図ることができる。その一方、ブレーカ壁の中
央側ではブレーカ壁の上端がブレーカ壁両端側よりも切
刃へ接近するので、ブレーカ壁上端から取付孔周縁まで
の距離をチップ強度の維持に必要な程度確保することが
できる。これにより、本考案のチップによれば、チップ
強度を損なうことなく切屑処理性能を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るチップの平面図であ
る。
【図2】図1のII方向からの矢視図である。
【図3】図1のIII−III線における断面図である。
【図4】図1のIV−IV線における断面図である。
【図5】図1のV−V線における断面図である。
【図6】従来のチップの平面図である。
【図7】図6のVI方向からの矢視図である。
【図8】図6のVIII−VIII線における断面図である。
【図9】従来の他のチップの平面図である。
【図10】図9のX−X線における断面図である。
【図11】図9のXI−XI線における断面図である。
【図12】図9のXII−XII線における断面図である。
【符号の説明】
4 周面(逃げ面) 5 すくい面 7 切刃 20 スローアウェイチップ 21 ブレーカ壁 21a ブレーカ壁中央 21b ブレーカ壁両端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 一ノ関 修 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社 筑波製作所 内 (56)参考文献 実開 平2−53306(JP,U) 実開 昭63−158708(JP,U) 実開 昭58−59505(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23B 27/22

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形板状をなし、すくい面と逃げ面と
    の交差稜線部に切刃が形成され、該切刃に臨む上記すく
    い面上に、当該すくい面から起立し、かつ、上記すくい
    面からの高さが増すにつれて上記切刃から遠ざかる方向
    へ後退するブレーカ壁が形成されてなるスローアウェイ
    チップにおいて、 上記ブレーカ壁を、その全長にわたり、上記切刃の長手
    方向に沿って当該ブレーカ壁の中央から両端側へ向かう
    従い漸次傾きが小さくなる傾斜面に形成したことを特
    徴とするスローアウェイチップ。
  2. 【請求項2】 上記ブレーカ壁と上記すくい面とが交差
    するブレーカ壁下端が、上記切刃に対して平行に延びて
    いることを特徴とする請求項1記載のスローアウェイチ
    ップ。
JP1992002663U 1992-01-28 1992-01-28 スローアウェイチップ Expired - Lifetime JP2585715Y2 (ja)

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JPH0715205U JPH0715205U (ja) 1995-03-14
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JPS58195525U (ja) * 1982-06-18 1983-12-26 花王株式会社 歯ブラシ
JPS6310930U (ja) * 1986-07-07 1988-01-25
JPH0335148Y2 (ja) * 1987-09-28 1991-07-25
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