JPH0715205U - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

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JPH0715205U
JPH0715205U JP266392U JP266392U JPH0715205U JP H0715205 U JPH0715205 U JP H0715205U JP 266392 U JP266392 U JP 266392U JP 266392 U JP266392 U JP 266392U JP H0715205 U JPH0715205 U JP H0715205U
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JP
Japan
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breaker wall
breaker
chip
cutting edge
wall
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JP266392U
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正之 叶澤
陽一 石川
修 一ノ関
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チップ強度を損なうことなく切屑処理性能を
高めることができるチップを提供する。 【構成】 正のすくい角が付されたすくい面5上に、当
該すくい面5から起立するブレーカ壁21を形成する。
ブレーカ壁21の下端21cを中央21aから両端21
bへ到るまで切刃7と平行に形成する。ブレーカ壁21
のボス面9に対する傾斜角を中央21aから両端21b
へ向かうほど減少させる。これにより切刃7からブレー
カ壁21の上端21dまでのブレーカ幅を、中央21a
から両端21bへ向かうほど拡大させて切屑排出性能の
向上を図る。ブレーカ壁21の中央21aにおける取付
孔10の周縁10aからブレーカ壁上端21dまでの距
離Bをチップ強度が損なわれない程度確保する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、切削加工用のスローアウェイチップに係り、詳しくは、すくい面 上に切屑処理用のブレーカ壁が形成されたスローアウェイチップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスローアウェイチップ(以下、チップと略称する。)として、 例えば図6〜図8に示すチップ1が知られている。このチップ1は平面視略三角 形状をなす上下面2、3と、これら上下面2、3の周囲に配置される周面4…と を有してなるもので、上面2の外周に正のすくい角αで傾くすくい面5が形成さ れ、このすくい面5と周面4との交差稜線部にノーズ部6を有する切刃7が形成 されている。そして、すくい面5上には当該すくい面5から起立するブレーカ壁 8がすくい面5の全周に渡って形成され、このブレーカ壁8の上端は下面3と平 行をなすボス面9の周縁に達している。さらに、ボス面9の中央には当該チップ 1を工具ホルダ(図示略)に取り付けるクランプネジが挿入される取付孔10が 形成されている。そして、このチップ1では、ブレーカ壁8のボス面9に対する 傾斜角θがノーズ部6に臨む部分を除いて一定とされ、これにより切刃7からブ レーカ壁8の上端8aまでの幅(以下、ブレーカ幅と称する。)Wは当該ブレー カ壁8の長手方向中央から両端部に到るまで一定とされている。これに伴い、切 刃7からブレーカ壁8の下端8bまでの高さ方向の距離(以下、ブレーカ深さと 称する。)hはノーズ部6を除き一定とされている。
【0003】 ところで、上述した従来のチップ1では、ブレーカ幅Wの大小が切屑処理性能 に大きく影響し、ブレーカ幅Wが小さいと高切込み領域や止まり穴のボーリング 加工時に切屑詰まりが生じ易くなる。そこで、特にこの種の加工に用いられるチ ップでは、ブレーカ幅Wをできるだけ広げることが要求される。 しかしながら、チップ1では、ブレーカ幅Wがノーズ部6の近傍を除き一定と されているので、ブレーカ幅Wを広げるためにはブレーカ壁8を全体に取付孔1 0へ接近させねばならない。このため、むやみにブレーカ幅Wを広げればブレー カ壁8の上端8aから取付孔10の周縁10aまでの距離Bが不足してチップの 強度が損なわれるおそれが大きく、この結果、ブレーカ幅Wを狭くせざるを得な いという問題があった。
【0004】 そこで、かかる問題を解決するためのチップとして、図9〜図12に示すチッ プ11が知られている。このチップ11は、特公昭63−12882号に記載さ れたもので、ブレーカ壁12のボス面9に対する傾斜角θが一定とされる点にお いて図6〜図8に示すチップ1と共通するものの、各辺のブレーカ壁12がそれ ぞれの長手方向中央から両端側へ向かうに従って切刃7から次第に遠ざかってい る点が異なる。そして、このようなチップ11によれば、取付孔10の周縁10 aからブレーカ壁12の上端12aまでの距離Bをチップの強度維持に必要な程 度だけ確保しつつ、ブレーカ幅Wをブレーカ壁12の両端側へ向かう程拡大する ことができるので、図6〜図8に示すチップ1よりも高切込み切削等での切屑処 理性能が向上する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図9〜図12に示すチップ10にあっては、ブレーカ壁12の ボス面9に対する傾斜角θが一定に設定されるとともに、すくい面5に正のすく い角αが形成されているため、ブレーカ壁12が後退する程、すなわちブレーカ 壁12の長手方向中央側から両端側へ接近する程ブレーカ深さhが増大する。こ のため、ブレーカ壁12の下端12bにおけるチップ厚さがノーズ部6に接近す るにつれて減少し、ノーズ部6の近傍においてチップの強度が不足することがあ った。 この考案は、このような背景の下になされたもので、チップのすくい面に正の すくい角を与え、かつチップの中央に取付孔を形成した場合でも、チップ強度を 損なうことなく切屑処理性能を高めることができるチップを提供することを目的 とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにこの考案は、多角形板状をなし、すくい面と逃げ面 との交差稜線部に切刃が形成され、該切刃に臨む上記すくい面上に、当該すくい 面から起立し、かつ、上記すくい面からの高さが増すにつれて上記切刃から遠ざ かる方向へ後退するブレーカ壁が形成されてなるチップにおいて、上記ブレーカ 壁を、上記切刃の長手方向に沿って当該ブレーカ壁の中央部から両端側へ向かう ほどその傾きが小さくなる傾斜面に形成したことを特徴とするものである。なお 、ここでいうブレーカ壁の傾きとは、チップの下面や取付孔の周囲に形成される ボス面など、チップの取付基準面として用いられる面に対するブレーカ壁の傾斜 角度をいう。 また、上記のチップにおいて、ブレーカ壁下端を切刃に対して平行に配置すれ ば、ブレーカ深さが一定に保たれてチップ強度の維持に一層有利である。
【0007】
【作用】
上記構成によれば、ブレーカ壁の傾きがブレーカ壁の両端側へ向かうほど緩や かになっているので、すくい面に正のすくい角が付されるチップに適用した場合 でも、ブレーカ壁の両端側でブレーカ壁下端を切刃に接近させてブレーカ深さの 増加を抑制しつつ、ブレーカ壁の上端を切刃から遠ざけてブレーカ幅を増大させ ることができる。 その一方、ブレーカ壁の長手方向中央側ではブレーカ壁の上端がブレーカ壁両 端側よりも切刃へ接近するので、チップ中央に取付孔を形成した場合でも、ブレ ーカ壁上端から取付孔周縁までの距離をチップ強度の維持に必要な程度確保する ことができる。
【0008】
【実施例】
以下、図1〜図5を参照して本考案の一実施例を説明する。なお、上述した従 来例と共通する構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0009】 図1〜図5に示すように、本実施例のチップ20は、すくい面5上に当該すく い面5からボス面9に向けて直線的に起立するブレーカ壁21が形成され、この ブレーカ壁21の傾き、すなわちボス面9に対する傾斜角θが、切刃7の長手方 向に沿って当該ブレーカ壁21の中央21aから両端21bへ向かうほど減少せ しめられていることを特徴とする。 そして、ブレーカ壁21の下端21cは、図1から明らかなように切刃7に対 して平行に延びている。これにより、ブレーカ壁21の上端21dは、当該ブレ ーカ壁21の中央21aから両端21bへ向かうほど切刃7から遠ざかり、また 、ブレーカ深さhは、ノーズ部6に臨む部分を除いてブレーカ壁21の全周に渡 って一定となっている。
【0010】 ここで、ブレーカ壁21の傾斜角θの変化の程度は、チップ20の内接円径や チップ20が使用される切削条件等に応じて適宜定めて良いが、ブレーカ幅Wの 変化率、すなわち切刃7の長手方向へ沿って単位長さ移動したときのブレーカ幅 Wの変化率(図1における(W2−W1)/L)が0.1〜0.5の範囲となる ように設定することが好ましい。 また、ブレーカ壁21の中央21aのブレーカ幅W(図3)は、取付孔10の 周縁10aからの距離Bがチップ強度の維持に必要な程度確保されるように定め る必要があり、なるべくは、チップ20の内接円の直径Dに対して距離Bが0. 024D以上確保されるように設定すると良い。 さらに、ブレーカ深さhについては、チップ20の厚さtに対して0.10t 以内に設定することが望ましい。
【0011】 なお、本実施例のチップ20では、切刃7のノーズ部6に臨むすくい面5上に 当該ノーズ部6を2等分する方向へ延びる突条部22が形成されている。これら 突条部22は、ノーズ部6で生成される切屑を処理するためのものである。
【0012】 しかして、本実施例のチップ20では、ブレーカ壁21の傾きがブレーカ壁2 1の両端21b側へ向かうほど小さくなっているので、ブレーカ壁21の両端2 1b側の下端21cを上述した図9に示す従来のチップ10よりも切刃7に接近 させてブレーカ深さhの増加を抑制しつつ、ブレーカ壁21の両端21b側のブ レーカ幅Wを増大させて切屑排出性能の向上を図ることができる。 その一方、ブレーカ壁21の長手方向中央21a側ではブレーカ壁21の上端 21dがブレーカ壁21の両端21b側よりも切刃7へ接近するので、ブレーカ 壁21の上端21dから取付孔10の周縁10aまでの距離Bをチップ強度の維 持に必要な程度確保することができる。
【0013】 なお、本実施例では、平面視略三角形状をなすチップを例に挙げて説明したが 、本考案はこのようなものに限ることなく、正方形、平行四辺形、菱形等、種々 の形状のチップに適用されるものである。また、ブレーカ壁下端21cを切刃7 と平行に形成する必然性はなく、ブレーカ深さhの増加によるチップ強度の低下 が問題とならない範囲であれば、ブレーカ壁両端21bを中央21aよりも切刃 7から遠ざけて良い。さらに、ブレーカ壁21の形状もすくい面から直線上に起 立するものに限らず、曲面状のものでも良い。この場合のブレーカ壁の傾きは、 ブレーカ壁の下端と上端とを結ぶ直線のボス面等に対する傾斜角で比較すれば良 い。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、ブレーカ壁の傾きがブレーカ壁両端 側へ向かうほど小さくなっているので、ブレーカ壁の両端側でのブレーカ深さの 増加を抑制しつつ、当該ブレーカ壁両端側のブレーカ幅を増大させて切屑処理性 能の向上を図ることができる。その一方、ブレーカ壁の中央側ではブレーカ壁の 上端がブレーカ壁両端側よりも切刃へ接近するので、ブレーカ壁上端から取付孔 周縁までの距離をチップ強度の維持に必要な程度確保することができる。これに より、本考案のチップによれば、チップ強度を損なうことなく切屑処理性能を高 めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るチップの平面図であ
る。
【図2】図1のII方向からの矢視図である。
【図3】図1のIII−III線における断面図である。
【図4】図1のIV−IV線における断面図である。
【図5】図1のV−V線における断面図である。
【図6】従来のチップの平面図である。
【図7】図6のVI方向からの矢視図である。
【図8】図6のVIII−VIII線における断面図である。
【図9】従来の他のチップの平面図である。
【図10】図9のX−X線における断面図である。
【図11】図9のXI−XI線における断面図である。
【図12】図9のXII−XII線における断面図である。
【符号の説明】
4 周面(逃げ面) 5 すくい面 7 切刃 20 スローアウェイチップ 21 ブレーカ壁 21a ブレーカ壁中央 21b ブレーカ壁両端

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形板状をなし、すくい面と逃げ面と
    の交差稜線部に切刃が形成され、該切刃に臨む上記すく
    い面上に、当該すくい面から起立し、かつ、上記すくい
    面からの高さが増すにつれて上記切刃から遠ざかる方向
    へ後退するブレーカ壁が形成されてなるスローアウェイ
    チップにおいて、 上記ブレーカ壁を、上記切刃の長手方向に沿って当該ブ
    レーカ壁の中央から両端側へ向かうほどその傾きが小さ
    くなる傾斜面に形成したことを特徴とするスローアウェ
    イチップ。
  2. 【請求項2】 上記ブレーカ壁と上記すくい面とが交差
    するブレーカ壁下端が、上記切刃に対して平行に延びて
    いることを特徴とする請求項1記載のスローアウェイチ
    ップ。
JP1992002663U 1992-01-28 1992-01-28 スローアウェイチップ Expired - Lifetime JP2585715Y2 (ja)

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