JP2584147Y2 - 防水筺体 - Google Patents

防水筺体

Info

Publication number
JP2584147Y2
JP2584147Y2 JP1992091874U JP9187492U JP2584147Y2 JP 2584147 Y2 JP2584147 Y2 JP 2584147Y2 JP 1992091874 U JP1992091874 U JP 1992091874U JP 9187492 U JP9187492 U JP 9187492U JP 2584147 Y2 JP2584147 Y2 JP 2584147Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
housing
body housing
waterproof housing
electronic unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992091874U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0652177U (ja
Inventor
達哉 角田
靖生 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP1992091874U priority Critical patent/JP2584147Y2/ja
Publication of JPH0652177U publication Critical patent/JPH0652177U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2584147Y2 publication Critical patent/JP2584147Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、防水筺体に関し、特
に、車両のエンジンルーム内にて電子ユニットなどを収
容して好適な防水筺体に関する。
【0002】
【従来の技術】防水筺体は、開口を形成した本体筺体内
に被防水物を収容した後、蓋にて同開口を気密的に覆蓋
して所定の場所に配設される。しかし、単純な箱形密閉
構造としておいて温度が急激に変化するような環境下で
は必ずしも気密性を保持できないことがある。例えば、
防水筺体の使用例として、エンジン用の制御電子機器を
収容し、エンジンルーム内に配設することがあるが、エ
ンジンルーム内は温度が高くなり易い反面、走行中には
ね上げられた水が当該防水筺体にかかると急激に温度を
低下させる。すると、温度変化に応じて内部の気圧が減
少し、筺体に歪が生じて密閉構造とした蓋の隙間などか
ら給水してしまう。このため、従来は、実開昭56−1
12978号公報や実開昭57−186094号公報に
示すように防水筺体を密閉構造としないで通気孔を形成
し、筺体内外の気圧が等しくなるようにしていた。ただ
し、前者に示すものは通気孔を迷路状として外気流入時
の水分を当該迷路内で保持し、後者に示すものは通気孔
を補助板で覆って千鳥形の通気路とすることにより水が
直に入り込まないようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の防水筺
体においては、次のような課題があった。すなわち、前
者のものであると、迷路状の通気孔に保持しきれない量
の水が外気とともに吸引されれば内部に浸水してしまう
し、後者のものであると、勢い良くはね上がる水がどう
しても入り込んでしまう。本考案は、上記課題にかんが
みてなされたもので、温度変化の激しい環境下でも防水
性を良好に保つことが可能な防水筺体の提供を目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の考案は、自動車のエンジン
ルーム内に設置される防水筐体であって、開口の形成さ
れた本体筺体内に電子ユニットが収容され、前記開口が
蓋により気密的に覆蓋されたものにおいて、前記本体筐
体内の中央部における前記電子ユニットを挟んで対向す
る板面の間には、温度変化に伴う前記本体筐体の内圧変
化に起因してこの本体筐体がへこむことを防止する補強
部材が架設され、かつこの補強部材は、前記電子ユニッ
トに予め組み付け可能な柱状をなし、前記電子ユニット
の収容に伴って前記本体筐体内に架設可能とされている
構成としたところに特徴を有する。
【0005】請求項2の考案は、自動車のエンジンルー
ム内に設置される防水筐体であって、開口の形成された
本体筺体内に電子ユニットが収容され、前記開口が蓋に
より気密的に覆蓋されたものにおいて、前記本体筐体内
の中央部には、温度変化に伴う前記本体筐体の内圧変化
に起因してこの本体筐体がへこむことを防止する筒状を
なす補強部材が嵌合されている構成としたところに特徴
を有する。
【0006】
【考案の作用及び効果】<請求項1の考案> 防水筐体の温度が急激に下がって内部の気圧が低下した
場合、防水筐体に対して内方にへこませる力が作用する
が、本体筺体内の中央部において電子ユニットを挟んだ
対向板面の間に柱状の補強部材が架設されているから、
この補強部材がつっかいとなっていわゆる防水筐体の胴
部がへこむことが効果的に規制される。これにより、防
水筐体と蓋との間のシール部分が歪んで隙間が生じるこ
とが防止され、もってシール性が確保されて浸水を防止
することができる。しかも柱状の補強部材は電子ユニッ
トに予め組み付けられていて、電子ユニットを収容する
ことに伴って補強部材が架設でき、組立作業性に優れ
る。
【0007】<請求項2の考案> 防水筐体の温度が急激に下がって内部の気圧が低下した
場合、防水筐体に対して内方にへこませる力が作用する
が、本体筺体内の中央部には筒状をなす補強部材が嵌合
されているから、この補強部材がつっかいとなっていわ
ゆる防水筐体の胴部がへこむことが効果的に規制され
る。これにより、防水筐体と蓋との間のシール部分が歪
んで隙間が生じることが防止され、もってシール性が確
保されて浸水を防止することができる。特に補強部材が
筒状に形成されているから、防水筐体のへこみを全周に
わたって強固に防止できる。
【0008】
【0009】
【0010】
【実施例】以下、図面にもとづいて本考案の実施例を説
明する。図1は本考案の一実施例にかかる防水筺体の斜
視図、図2は図1におけるII−II線断面図である。同図
において、防水筺体は、箱形に形成した本体10と、こ
の本体10における後方側の開口を覆蓋する蓋20とを
備え、本体10の開口周縁と蓋20の周縁との間にはシ
ール用のゴムパッキング22が介在されている。
【0011】本体10内には電子素子を配設された電子
基板40が収容されている。同電子基板40は、上面に
電子素子を配設されたプリント基板41と、当該プリン
ト基板41の前端縁に対して垂直に接続されて四つのコ
ネクタ42aを一体的に形成したコネクタ部材42とか
ら構成されている。本体10の前面側には、これらのコ
ネクタ42aに対応してコネクタ貫通孔17aが形成さ
れており、同コネクタ42aは当該コネクタ貫通孔17
aを介して本体10外部に突出している。このとき、コ
ネクタ部材42と本体10の内側前面壁18との間には
上記コネクタ貫通孔17aに一致する切り欠き孔43a
を形成したゴムパッキング43が配設されている。
【0012】また、プリント基板41の略中央には円形
の貫通孔44が形成され、当該貫通孔44内には円柱状
の支持体(補強部材)50が嵌合固定されている。同支
持体50上方部分と下方部分とで径が異なる段差のある
円柱体として形成されており、その高さは本体10内の
高さと一致させてある。なお、細径部51の側から上記
貫通孔44に挿入し、太径部52が始まる段差部53に
同貫通孔44を当接させると、図2に示すように当該支
持体50の位置合わせができるようにしてある。次に、
上記構成からなる本実施例の使用方法を説明する。組み
付ける際には、上記プリント基板41にコネクタ部材4
2を接続して電子基板40を完成させてから、ゴムパッ
キング43を前面側から覆蓋し、貫通孔44の下側から
段差部53が当接するまで支持体50の細径部51を挿
入する。支持体50が貫通孔44内にて支持されたら、
コネクタ部材42の側から電子基板40を本体10の開
口に挿入する。このとき、支持体50の上面と底面とを
本体10内側の天井面と底面に摺接させつつ挿入する。
【0013】電子基板40が本体10内に完全に挿入さ
れたら、同本体10の前面側からネジ止めする。さら
に、本体10の後方側においてもゴムパッキング22を
介在させた状態で蓋20をネジ止めする。この状態で防
水筺体をエンジンルーム内に収容し、図示しない防水コ
ネクタを上記コネクタ部材42のコネクタ42aに接続
して組付を終了する。エンジンルーム内はエンジンの熱
によって高温になるため、当該防水筺体にも熱が伝わっ
て温度が上昇する。しかし、このときに水がかかると、
本体10の外部から急激に冷却することになるので、内
部の空気は収縮しようとして内圧が急激に減少する。
【0014】従来のものであれば、このときに本体10
の胴部がへこみ、これにともなって蓋20との接続部分
が歪んで隙間が生じる結果、この隙間から外気とともに
水を吸い込んでしまった。しかし、本実施例の場合は、
胴部がへこもうとしても支持体50が本体10の内側か
ら変形を防止しているため、胴部がへこんでしまうこと
はない。この結果、蓋20との接続部分に変形が生じ
ず、シール性を保持して水を吸い込んでしまうことはな
い。図3は本考案の他の実施例にかかる防水筺体の斜視
図、図4は図3におけるIV−IV線断面図である。本実施
例においては、補強部材として支持体50を使用せず、
代わりに上下に分割された筒体60a,60bを使用し
ている。同筒体60a,60bは外周が本体10の内周
面に一致するように形成した筒体を上下に分割して形成
され、電子基板40を本体10内に収容する前に、予め
同本体10内に挿入しておく。
【0015】かかる構成において、電子基板40を挿入
して組み付けた後、エンジンルーム内に配設すると、同
様にエンジンの熱が伝わって本体10は熱くなる。そし
て、本体10に水がかかると外部から急激に冷却され、
内部の空気は収縮しようとして内圧が急激に減少する。
しかし、筒体60a,60bが本体10内周面に当接し
て変形を防止するため、本体10の胴部がへこんでしま
うことはなく、シール性を保持して水を吸い込んでしま
うことはない。なお、本実施例においては、筒体60
a,60bの長さを本体10の奥行き長さに比較して短
めにしてあるが、同筒体60a,60bを金属で形成す
るとともに、図4の二点鎖線に示すように本体10内に
収容可能なかぎりできるだけ長くしておくと、内部は電
磁波からシールドされ、電子基板40の誤動作を防止す
ることもできる。
【0016】なお、上述した実施例においては、補強部
材として円柱の支持体や帯状の筒体を使用しているが、
その形状はこれらに限らず、他の適当な形とすることも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例にかかる防水筺体の斜視図で
ある。
【図2】図1における防水筺体のII−II線断面図であ
る。
【図3】本考案の他の実施例にかかる防水筺体の斜視図
である。
【図4】図3における防水筺体のIV−IV線断面図であ
る。
【符号の説明】
10…本体 20…蓋 40…電子基板 41…プリント基板 44…貫通孔 50…支持体 60a,60b…筒体

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のエンジンルーム内に設置される
    防水筐体であって、開口の形成された本体筺体内に電子
    ユニットが収容され、前記開口が蓋により気密的に覆蓋
    されたものにおいて、 前記本体筐体内の中央部における前記電子ユニットを挟
    んで対向する板面の間には、温度変化に伴う前記本体筐
    体の内圧変化に起因してこの本体筐体がへこむことを防
    止する補強部材が架設され、かつこの補強部材は、前記
    電子ユニットに予め組み付け可能な柱状をなし、前記電
    子ユニットの収容に伴って前記本体筐体内に架設可能と
    されていることを特徴とする防水筺体。
  2. 【請求項2】 自動車のエンジンルーム内に設置される
    防水筐体であって、開口の形成された本体筺体内に電子
    ユニットが収容され、前記開口が蓋により気密的に覆蓋
    されたものにおいて、 前記本体筐体内の中央部には、温度変化に伴う前記本体
    筐体の内圧変化に起因してこの本体筐体がへこむことを
    防止する筒状をなす補強部材が嵌合されていることを特
    徴とする防水筺体。
JP1992091874U 1992-12-17 1992-12-17 防水筺体 Expired - Fee Related JP2584147Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992091874U JP2584147Y2 (ja) 1992-12-17 1992-12-17 防水筺体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992091874U JP2584147Y2 (ja) 1992-12-17 1992-12-17 防水筺体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0652177U JPH0652177U (ja) 1994-07-15
JP2584147Y2 true JP2584147Y2 (ja) 1998-10-30

Family

ID=14038710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992091874U Expired - Fee Related JP2584147Y2 (ja) 1992-12-17 1992-12-17 防水筺体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2584147Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4702208B2 (ja) * 2006-07-21 2011-06-15 株式会社ケンウッド 電子機器のパネル構造

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60157694U (ja) * 1984-03-30 1985-10-21 ト−ヨ−カネツ株式会社 浮屋根式タンクの浮屋根構造
JPH0348581Y2 (ja) * 1985-06-29 1991-10-17

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0652177U (ja) 1994-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2574258Y2 (ja) 防水筺体
US7667973B2 (en) Waterproof case
US7184273B2 (en) Electronic device with protective housing having enhanced rigidity
JPH06501820A (ja) 電気機器、特に自動車用の切換え・制御機器
JP2004186039A (ja) 車載用電子制御装置
JP6652038B2 (ja) 電子装置
JP3361704B2 (ja) 点火プラグ用プラグキャップ
JP6575347B2 (ja) 電子装置
JP2584147Y2 (ja) 防水筺体
JP2924387B2 (ja) Ic応用製品の防水構造
US20030048010A1 (en) Housing for use in a vehicle to accommodate a printed circuit board containing electronic components
JP2000161496A (ja) 防水ケース
JPH0666080U (ja) 防水筺体
JP2574792Y2 (ja) 防水筺体
JPH10172643A (ja) 電子制御ユニットの防水コネクタ
JP2584148Y2 (ja) 防水筺体
JP2004356286A (ja) 回路部品装置
JP3072249B2 (ja) 計器ケースのリード線取出し構造
JPH051980Y2 (ja)
JPH0682884U (ja) 筐 体
JPH10172644A (ja) 電子制御ユニットの防水コネクタ
US20050035319A1 (en) Hydraulic control system for vehicle
EP0606752B1 (en) Waterproof casing
JPH0662478U (ja) 防水コネクタ
JPH0128575Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees