JP2579435Y2 - 可変容量型ベーンポンプ - Google Patents

可変容量型ベーンポンプ

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JP2579435Y2
JP2579435Y2 JP6044492U JP6044492U JP2579435Y2 JP 2579435 Y2 JP2579435 Y2 JP 2579435Y2 JP 6044492 U JP6044492 U JP 6044492U JP 6044492 U JP6044492 U JP 6044492U JP 2579435 Y2 JP2579435 Y2 JP 2579435Y2
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JP
Japan
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control piston
cam ring
hole
rotor
vane pump
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JP6044492U
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JPH0622585U (ja
Inventor
慶太 渡辺
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のパワーステア
リング装置等に用いられる可変容量型ベーンポンプに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ベーンポンプは、駆動回転する
ロータに複数のベーンが略放射方向に出没自在に取り付
けられ、このロータがカムリング内で回転すると、各ベ
ーンがカムリングの内側カム面に摺接して出没動作を繰
り返し、それによって隣接するベーン間の容積を増減さ
せてポンプ作用を為すようになっている。そして、その
うち可変容量型のベーンポンプの場合、ロータの回転中
心と内側カム面の中心とが互いに偏心するように組み付
けられていて、その偏心量を制御することによって隣接
するベーン間の容積の変化率を変え、それによって作動
油の吐出流量を調整するようになっている。
【0003】この種の可変容量型ベーンポンプとして、
従来、図6、図7に示すようなものが開発されている。
【0004】このベーンポンプは、ロータ1を内部に収
容するカムリング2がポンプボディ3にピン4を介して
回動可能に取り付けられる一方で、カムリング2の径方
向外方に延設されたアーム5が連結ピン6を介して制御
用ピストン7に連係されており、この制御用ピストン7
が、ポンプ吐出側通路に介装された図示しないオリフィ
スの前後差圧によって作動すると、その作動に連動して
カムリング2がロータ1に対して偏心回動するようにな
っている。そして、このベーンポンプの場合、制御用ピ
ストン7の側面中央には、径方向孔としての長孔8が形
成されていて(図7参照。)、前記アーム5に取り付け
られた連結ピン6の端部をこの長孔8に挿入することに
より、制御用ピストン7とカムリング2とを連動させる
ようになっている。つまり、制御用ピストン14はシリ
ンダ14内を直線的に移動し、アーム5はピン4を中心
にして円弧状に揺動するために、この両者の運動軌跡は
正確に一致しないが、連結ピン6の長孔8内での移動を
許容することにより、両者が互いの動きを規制すること
なく円滑に連動するようにしている。
【0005】この類似技術は、例えば、特開昭49−5
1607号公報や実開昭59−159793号公報等に
示されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
可変容量型ベーンポンプの場合、長孔8の加工精度に限
界があるため、連結ピン6が長孔8内で確実に移動出来
るようにしようとすると、長孔8の幅方向の側壁と連結
ピン6との間に隙間が出来、その結果、ポンプ作動時に
連結ピン6と制御用ピストン7の間にがたつきが生じ、
このがたつきが騒音の発生原因になったり、両者間の摩
耗を促進したりするという不具合を招く。
【0007】そこで本考案は、カムリングに取り付けら
れた連結ピンを制御用ピストンに対して隙間無く組み付
けられるようにして、ポンプ作動時に連結ピンと制御用
ピストンの間にがつたきを生じることのない可変容量型
ベーンポンプを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は上述した課題を
解決するための手段として、略放射方向に複数のベーン
を出没自在に取り付けたロータと、このロータを内部に
収容し、ロータに対して偏心回動するカムリングと、こ
のカムリングの回動量を制御する制御用ピストンとを備
え、前記カムリングに取り付けられた連結ピンが制御用
ピストンの径方向孔に挿入されてカムリングと制御用ピ
ストンとが互いに連係されてなる可変容量型ベーンポン
プにおいて、前記制御用ピストンに前記径方向孔と交叉
する軸方向穴を設け、この軸方向穴に、各端面が前記径
方向孔内に臨む一対の支持ピンを取り付け、両支持ピン
の端面で前記連結ピンを挾持するようにした。
【0009】
【作用】制御用ピストンの軸方向穴に一対の支持ピンを
取り付ける際に、少なくともいずれか一方の支持ピンの
前後位置を調整して両支持ピンの端面が連結ピンの側面
に当接するようにする。
【0010】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図1〜図5に基づ
いて説明する。尚、図6、図7に示した従来のものと同
一部分には同一符号を用いるものとする。
【0011】図面において、3は、ポンプボディであ
り、このポンプボディ3は、フロントボディ3a、セン
ターボディ3b、サイドプレート3c及びリヤカバー3
dから構成されている。ポンプボディ3には駆動軸10
が回転可能に支持され、この駆動軸10にロータ1が一
体回転可能に支持結合されている。ロータ1は、その外
周側に複数のスロット11が略放射状に形成されてい
て、その各スロット11にベーン12が出没自在に収容
されている。
【0012】2は、前記ロータ1を内部に収容するカム
リングであり、このカムリング2には前記各ベーン12
の先端が摺接する円形状の内側カム面2aが設けられて
いる。カムリング2は、ポンプボディ3の内部空間に収
容され、その一端部がピン4を介してフロントボディ3
a及びリヤカバー3dに回動可能に取り付けられてお
り、他端部には回動操作用のアーム5が半径方向外方に
向かって延設され、このアーム5の先端部に連結ピン6
が取り付けられている。また、カムリング2の内側カム
面2aの中心O’はロータ1の回転中心Oに対して偏心
するようになっており、このベーンポンプは、このよう
に両中心O’、Oが偏心しているために、ベーン12の
先端を内側カム面2aに摺接させつつロータ1が回転す
ると、各ベーン12がスロット11内で出没動作を繰り
返し、それによって隣接するベーン12、12間の容積
を増減させて連続的にポンプ作用を行う。尚、図2中2
0、21は、リヤカバー3dに形成された吸入ポートと
吐出ポートを示す。
【0013】また、13は、カムリング2の偏心回動量
を制御する制御用ピストンであり、この制御用ピストン
13は、フロントボディ3aに形成されたシリンダ14
に収容され、その内部を第1液室14aと第2液室14
bとに画成するようになっている。そして、第1液室1
4aと第2液室14bには、ポンプ吐出側通路に設けら
れた図示しないオリフィスの前後の液圧が夫々導入され
るようになっていて、制御用ピストン13がこのオリフ
ィスの前後差圧に応じて作動するようになっている。
【0014】また、制御用ピストン13の側面中央部に
は円形状の径方向孔13aが形成されていて、この径方
向孔13aに前記連結ピン6の端部が挿入されるように
なっている。さらにまた、制御ピストン13の軸心部に
は、この径方向孔13aと直交する軸方向穴30が形成
されている。この軸方向穴30は、制御用ピストン13
の一方の端面と径方向孔13aを貫通するように穿設さ
れた穴開口部30aと、径方向孔13aから制御用ピス
トン13の他方の端面に向かって穿設された穴底部30
bとから成り、これら穴開口部30aと穴底部30bに
は、端面が偏平な支持ピン15a、15bが夫々圧入さ
れている。そして、各支持ピン15a、15bは径方向
孔13a内方に所定量突出し、その両端面が連結ピン6
の側面を摺動可能に挾持するようになっている。両支持
ピン15a、15bは、径方向孔13aと共に図5に示
すような長孔を形成し、連結ピン6がこの長孔内で移動
出来るようになっている。尚、穴底部30bと穴開口部
30aに夫々支持ピン15b、15aを圧入する際に
は、両支持ピン15b、15aの間隔が連結ピン6の外
径と同じになるように支持ピン15aの前後位置を調整
し、それによって両支持ピン15a、15bの端面が連
結ピン6の側面に隙間なく確実に当接するようにする。
【0015】この可変容量型ベーンポンプは以上のよう
な構成であるため、ロータ1が駆動軸10と共に所定方
向に回転すると、各ベーン12の出没動作に伴うポンプ
作用によってカムリング2内の吐出領域から吐出ポート
21に作動油が吐出される一方で、ポンプ吐出側通路に
設けられたオリフィスの前後差圧が制御用ピストン13
の両端部に作用し、制御用ピストン13がこの前後差圧
に応じて作動する。こうして制御用ピストン13が作動
すると、カムリング2が連結ピン6を介して制御用ピス
トン13に連動し、それによってロータ1に対するカム
リング2の偏心量が適宜調整される。そして、制御用ピ
ストン13とカムリング2が連動する際には、両者の運
動軌跡の相違のために、径方向孔13aと支持ピン15
a、15bによって形成された長孔内を連結ピン6が移
動する。
【0016】このベーンポンプの場合、制御用ピストン
13の軸方向穴30に圧入する支持ピン15aの軸方向
位置を調整することにより、支持ピン15a、15bの
端面が連結ピン6の側面に隙間なく当接するようにして
いるため、制御用ピストン13の作動時に連結ピン6と
制御用ピストン13の間にがたつきを生じるようなこと
はない。このため、このがたつきに起因した騒音や連結
ピン6と制御用ピストン13の間の摩耗等も生じない。
特に、支持ピン15a、15bだけを鉄材で形成し、制
御用ピストン13をアルミニウム材で形成するようにす
れば、制御用ピストン13の軽量化と耐久性の向上の両
立が可能になる。つまり、支持ピン15a、15bだけ
を鉄材で形成するようにすれば、制御用ピストン13の
重量は軽減され、しかも、連結ピン6に対する接触部
(支持ピン15a、15bの端面)は摩耗や熱膨張によ
る変形が生じにくくなる。また、このベーンポンプにあ
っては、支持ピン15aの前後位置を調整することによ
って連結ピン6と制御用ピストン13の間のがたつきを
無くすようにしているため、径方向孔13aに対して精
度の高い加工を施す必要がなく、その分製造が容易にな
るという利点もある。
【0017】尚、この考案の実施例は上記実施例に限る
ものでなく、例えば、上記実施例では軸方向穴30に対
して支持ピン15a、15bを圧入するようにしている
が、軸方向孔30に対する支持ピン15a、15bの取
り付けは、圧入に限らず、例えば、ねじ止め等の他の手
段であっても良い。
【0018】
【考案の効果】以上のように本考案は、制御用ピストン
に径方向孔と交叉する軸方向穴を設け、この軸方向穴
に、各端面が径方向孔内に臨む一対の支持ピンを取り付
け、両支持ピンの端面で連結ピンの側面を挾持するよう
にしたため、組付時に少なくともいずれか一方の支持ピ
ンの前後位置を調整することで連結ピンを制御用ピスト
ンに対して確実に隙間なく組み付けることが出来る。し
たがって、ポンプ作動時に連結ピンと制御用ピストンと
の間にがたつきが生じることが無くなり、このがたつき
に起因した騒音の発生や両部材間の摩耗の促進等の問題
が起こらなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図5のA−A線に沿う
断面図。
【図2】同実施例を示す断面図。
【図3】同実施例を示す図2のB−B線に沿う断面図。
【図4】同実施例を示す正面図。
【図5】同実施例を示す正面図。
【図6】従来の技術を示す断面図。
【図7】同技術を示す正面図。
【符号の説明】
1…ロータ、 2…カムリング、 6…連結ピン、 12…ベーン、 13…制御用ピストン、 13a…径方向孔、 15a、15b…支持ピン、 30…軸方向穴。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略放射方向に複数のベーンを出没自在に
    取り付けたロータと、このロータを内部に収容し、ロー
    タに対して偏心回動するカムリングと、このカムリング
    の回動量を制御する制御用ピストンとを備え、前記カム
    リングに取り付けられた連結ピンが制御用ピストンの径
    方向孔に挿入されてカムリングと制御用ピストンとが互
    いに連係されてなる可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記制御用ピストンに前記径方向孔と交叉する軸方向穴
    を設け、この軸方向穴に、各端面が前記径方向孔内に臨
    む一対の支持ピンを取り付け、両支持ピンの端面で前記
    連結ピンの側面を挾持することを特徴とする可変容量型
    ベーンポンプ。
JP6044492U 1992-08-28 1992-08-28 可変容量型ベーンポンプ Expired - Lifetime JP2579435Y2 (ja)

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