JPH05332305A - 圧油供給装置 - Google Patents

圧油供給装置

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Publication number
JPH05332305A
JPH05332305A JP16192092A JP16192092A JPH05332305A JP H05332305 A JPH05332305 A JP H05332305A JP 16192092 A JP16192092 A JP 16192092A JP 16192092 A JP16192092 A JP 16192092A JP H05332305 A JPH05332305 A JP H05332305A
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JP
Japan
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pressure
port
spool
pressure chamber
check valve
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Application number
JP16192092A
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English (en)
Inventor
Tadao Karakama
忠雄 唐鎌
Mitsumasa Akashi
光正 明石
Teruo Akiyama
照夫 秋山
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 減圧弁部のスプールがゆっくり摺動するよう
にする。 【構成】 弁ブロック30に方向制御弁22とチェック
弁部23と減圧弁部24を設けて圧油供給装置とする。
前記減圧弁部24のスプール64に第2ポート42と第
3ポート43を連通・遮断するスリット状の開口100
を形成すると共に、そのスプール64に第3ポート43
と第2圧力室66を連通するダンパ用絞り101を形成
する。前記第2ポート42を油圧ポンプ20の吐出路2
1に接続し、第2圧力室66を負荷圧検出路82に接続
する。 【効果】 スプール64の摺動時に第3ポート43と第
2圧力室66に圧油がダンパ用絞り101を通して流通
するからスプール64の摺動速度がゆっくりとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1つ又は複数の油圧ポ
ンプの吐出圧油を複数のアクチュエータに供給する圧油
供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭60−11706号公報に示す圧
油供給装置が知られている。すなわち、図1に示すよう
に油圧ポンプ1の吐出導管2に複数の圧力補償弁3,1
3を並列に接続し、各圧力補償弁3,13の出口導管
4,14に方向制御弁5,15をそれぞれ設けこの各方
向制御弁5,15の出力側をアクチュエータ6,16に
それぞれ接続し、前記圧力補償弁3,13をポンプ吐出
圧と方向制御弁出口圧で開き方向に押され、方向制御弁
入口圧と最も高い負荷圧で閉じ方向に押される構造とし
た圧油供給装置である。この圧油供給装置であれば、複
数の方向制御弁3,13を同時操作した時に各アクチュ
エータにポンプ吐出圧油を所定の分配比で供給できる。
【0003】かかる圧油供給装置であるとアクチュエー
タの負荷圧を比較して高い方の負荷圧を圧力補償弁に供
給するためにシャトル弁7が必ず必要であり、しかもこ
のシャトル弁7はアクチュエータの数より1つ少ない数
だけ必要であり、それだけコストが高くなる。また、前
述の図1に示す圧油供給装置であると2つのアクチュエ
ータ6,12をともに作動させ、それらの負荷圧のう
ち、アクチュエータ6側の負荷圧が大きいとする。この
ときは、導管8内の圧力が最高負荷圧としてシャトル弁
7によって導管9に導かれる。次に、負荷圧が変動し
て、アクチュエータ16側の負荷圧の方がアクチュエー
タ6側の負荷圧より大きくなったとする。その際、すな
わちシャトル弁7が切換わる際、シャトル弁7内の吹き
ぬけにより導管18内の圧力がぬけ、他方の導管8内の
圧力が押しこめられる。そのため、シャトル弁7の切換
え時、過渡的にアクチュエータ6は自然降下しアクチュ
エータ6は加速される。そこで、本出願人は先に前述の
課題を解決できるようにした圧油供給装置を出願した。
【0004】かかる圧油供給装置は図2に示すように、
油圧ポンプ20の吐出路21に複数の方向制御弁22を
設け、この各方向制御弁22の入口側にチェック弁部2
3と減圧弁部24より成る圧力補償弁25をそれぞれ設
けたものであり、この方向制御弁22と圧力補償弁25
は図3に示すように構成してある。
【0005】すなわち、図3に示すように、弁ブロック
30は略直方体形状となり、この弁ブロック30の上部
寄りにスプール孔31が左右側面32,33に開口して
形成され、このスプール31に開口した第1・第2アク
チュエータポート34,35が上面36に開口して形成
してあり、弁ブロック30の下部寄りには左側面32に
開口したチェック弁用孔37と右側面33に開口した減
圧弁用孔38が同心状に形成され、前記チェック弁用孔
37に開口した第1ポート39が前後面に開口して形成
され、前記減圧弁用孔38に開口した第2、第3ポート
42,43が前後面に開口して形成してあり、複数の弁
ブロック30の前後面を突き合せて連結すると各第1・
第2・第3ポート39,42,43が連通するようにし
てある。
【0006】前記弁ブロック30にはスプール孔31に
開口したポンプポート44、第1・第2負荷圧検出ポー
ト45,46、前記第1・第2アクチュエータポート3
4,35、第1、第2タンクポート47,48が形成さ
れ、そのスプール孔31に嵌挿した主スプール49には
第1・第2小径部50,51と連通用溝52が形成して
あり、主スプール49には第1・第2負荷圧検出ポート
45,46を常時連通する第1油路53及び第2負荷圧
検出ポート46と第2タンクポート48を連通・遮断す
る第2油路54が形成され、スプール49はスプリング
で各ポートを遮断し、第2油路54で第2負荷圧検出ポ
ート46と第2タンクポート48を連通する中立位置に
保持され、スプール49を右方に摺動すると第2小径部
51で第2アクチュエータポート35を第2タンクポー
ト48に連通し、連通用溝52でポンプポート44が第
2負荷圧検出ポート46に連通し、第1小径部50で第
1アクチュエータポート34が第1負荷圧検出ポート4
5に連通し、かつ第2負荷圧検出ポート46と第2タン
クポート48が遮断する第1圧油供給位置となり、スプ
ール49を左方に摺動すると第1小径部50で第1アク
チュエータポート34を第1タンクポート47に連通
し、連通用溝52でポンプポート44が第1負荷圧検出
ポート45に連通し、第2小径部51で第2アクチュエ
ータポート35が第2負荷圧検出ポート46に連通し、
かつ第2負荷圧検出ポート46と第2タンクポート48
が遮断する第2圧油供給位置となって方向制御弁22を
構成している。
【0007】前記チェック弁用孔37は油路56でポン
プポート44に開口し、そのチェック弁用孔37には前
記第1ポート39とポンプポート44を連通遮断する弁
60が嵌挿され、その弁60はプラグ61に設けたスト
ッパ杆62で図示位置より左方に摺動しないように規制
されて遮断位置に保持されてチェック弁部23を構成し
ている。前記減圧弁用孔38は第4ポート57と油路5
8で第2負荷圧検出ポート46に連通し、この減圧弁用
孔38にはスプール64が嵌挿されて第1圧力室65と
第2圧力室66を形成し、第1圧力室65は第4ポート
57に連通し、第2圧力室66は第3ポート43に連通
し、前記スプール64の盲穴67に挿入したフリーピス
トン68と盲穴67底部との間にばね69が設けられて
フリーピストン68はプラグ70に当接し、かつスプー
ル64に一体的に設けた押杆71が透孔72より突出し
て前記弁60をストッパ杆62に当接しており、前記ス
プール64には第2ポート42を盲穴67に連通する細
孔73が形成されて減圧弁部24を構成し、この減圧弁
部24と前記チェック弁部23とで圧力補償弁25を構
成している。
【0008】そして、図2に示すように油圧ポンプ20
の吐出路21を第1ポート39、第2ポート42に連通
し、第3ポート43に負荷圧検出路82を接続し、第1
・第2アクチュエータポート34,35にアクチュエー
タ88が接続してある。図2において、83は油圧ポン
プ80の吐出流量を制御する斜板、84はサーボシリン
ダ、85はポンプ調整用方向制御弁である。
【0009】次に作動を図2に基づいて説明する。 方向制御弁22が中立位置Aのとき。油圧ポンプ20
によってタンク86から吸上げられた油は、吐出路21
を通ってチェック弁部23の開く方向の圧力室aに案内
される。この時、減圧弁部24の圧力室65,66は、
ともにタンク86に通じているので、この圧力室65,
66の圧力はともにゼロで、よって減圧弁部24は、弱
いばね69によって押され杆体71がチェック弁部23
に当接しているだけである。一方、ポンプ吐出圧は、ポ
ンプ調整用方向制御弁85のばね87によって負荷圧検
出路82の圧力との差圧がある一定に保たれる。いま、
この差圧を20kg/cm2 とすると負荷圧検出路82
の圧力はゼロなので、ポンプ吐出圧は20kg/cm2
まで上昇し、同時にチェック弁部23の圧力室aにポン
プ吐出圧が流入して方向制御弁22の入口圧(チェック
弁部63の出口圧)がポンプ吐出圧と等しくなるまでス
トロークし、等しくなれば、弱いばね69によってレシ
ートする。減圧弁部24は、ストロークエンド時のみ、
ポンプ吐出路81と圧力室66を連通させる一方、チェ
ック弁部23は、ストロークエンドに達する前に、ポン
プ吐出路81と出口側を連通させるので、方向制御弁2
2が中立位置Aのときは、ポンプ吐出路21と圧力室6
6が連通することはなく、圧力室65の圧力はゼロのま
まである。
【0010】方向制御弁22のいずれか一方のみ第1
圧油供給位置Bにストロークさせるとき。いま、左側の
方向制御弁22を第1圧油供給位置Bにストロークさ
せ、右側の方向制御弁22は、中立位置Aとする。方向
制御弁22をストロークさせポンプポート44と第1ア
クチュエータポート34を接続させ、同時に、第2アク
チュエータ35と第2タンクポート48を接続させる。
この時第1アクチュエータポート34とアクチュエータ
88を接続する導管89内の圧力(負荷圧)がポンプ吐
出圧(20kg/cm2 )より大きいときはチェック弁
部23が圧力室bの圧力でレシートするため、アクチュ
エータ88の自然降下を防止することができる。アクチ
ュエータ88の導管89の圧力、すなわち負荷圧が第1
油路53、通路58より減圧弁部24の一方の圧力室6
5に導かれる。他方の圧力室66の圧力はゼロであるた
め、減圧弁部24は、チェック弁部23から解離する方
向にストロークエンドまでストロークし、減圧弁部24
の絞りを介して、ポンプ吐出路21と負荷圧検出路82
が連通する。前記導管89内の圧力(負荷圧)がポンプ
吐出圧(=20kg/cm2 )より大きいときは、チェ
ック弁部23の圧力室bの圧力で閉じ、その圧力が、減
圧弁部24の一方の圧力室65に導かれるため、他方の
圧力室66とポンプ吐出路21が連通しても、減圧弁部
24はストロークしたままである。一方、導管41内の
圧力(負荷圧)がポンプ吐出圧(=20kg/cm2
より小さいときは、その負荷圧が減圧弁部24の一方の
圧力室65に導かれ、減圧弁部24が一方の圧力室65
の圧力でストロークするが、他方の圧力室66の圧力が
一方の圧力室65の圧力(すなわち負荷圧)まで上昇す
ると、弱いばね69によって閉じチェック弁部23に当
接する。いずれの場合でも、減圧弁部24は、一方の圧
力室65内の圧力と他方の圧力室66内の圧力が等しく
なるまで、ポンプ吐出路21と圧力室66を連通させ、
両圧力室65,66内の圧力が等しくなれば弱いばね6
9によって閉じチェック弁部23に当接する。結果とし
て負荷圧検出路82内の圧力は、負荷圧と等しくなり、
ポンプ吐出圧は、ポンプ調整用方向制御弁85によっ
て、ある差圧(ここでは20kg/cm2 )分だけ、負
荷圧検出路82内の圧力より高い圧力に制御される。こ
のポンプ吐出圧は、チェック弁部23を介して、ポンプ
ポート44に導かれているので、すなわち、方向制御弁
22の入口圧と出口圧(=負荷圧)の間には、差圧(=
20kg/cm2 )が保たれることになる。よって、方
向制御弁22のストロークに伴なう入口側と出口側の間
の絞りの開口面積の変化によってのみ、アクチュエータ
88へ供給される流量が制御される。方向制御弁22を
ストロークさせる際、アクチュエータ88の導管89あ
るいは90と負荷圧導入用の第2油路53が接続され、
一方、第2油路53は、減圧弁部24の一方の圧力室6
5と接続されているが、減圧弁部24において負荷圧
は、パイロット圧力(減圧弁部のセット圧力)としての
み使われるので、その圧力がぬけることはなく、すなわ
ち、方向制御弁22をストロークさせた際、負荷圧がぬ
けることによるアクチュエータ88の自然降下はない。
【0011】前記負荷圧検出路82はもう一方の方向制
御弁22に配設されている圧力補償弁25の減圧弁部2
4の他方の圧力室66にも接続されているが、減圧弁部
24の一方の圧力室65は、方向制御弁22の中立位置
Aによってタンク86と接続しているため、負荷圧導入
用の第1油路53内の圧力はゼロで、よって圧力室66
内の圧力によって減圧弁部24は、チェック弁部23を
閉じる方向に付勢する。一方、チェック弁部24を開く
方向の圧力室aには、ポンプ吐出路81よりポンプ吐出
圧が導かれるため、全体として、ポンプ吐出圧と負荷圧
検出路82内の圧力の差圧分(=20kg/cm2 )に
よってチェック弁部23及び減圧弁部24をチェック弁
部23の開く方向にストロークさせるが、わずかにスト
ロークしポンプポート44の圧力がその差圧(=20k
g/cm2 )になれば、弱いばね69によってレシート
し、結果として、ストロークエンドまで減圧弁部24が
ストロークすることはなく、方向制御弁22側の油圧制
御には、何ら影響することはない。
【0012】方向制御弁22のいずれも第1圧油供給
位置Bにストロークさせるとき。 −各アクチュエータ88に必要とされる流量の合計
が油圧ポンプ20の最大吐出流量位置のとき。いま、方
向制御弁22をともに第1圧油供給位置Bにストローク
させ、各ポンプポート44と各導管89と各負荷圧導用
の第1油路53をそれぞれ接続させたとする。一方の減
圧弁部24は、圧力室66内の圧力が一方の圧力室65
内の圧力に等しくなるまで、また他方の減圧弁部24
は、圧力室66内の圧力が、一方の圧力室65内の圧力
に等しくなるまで、それぞれストロークエンドまでスト
ロークしたままである。いま、二つのアクチュエータ8
8,88の負荷圧のうち、左側のアクチュエータ88の
負荷圧がより大きいとする。仮に、左側アクチュエータ
26の負荷圧を100(kg/cm2 )、右側のアクチ
ュエータ27の負荷圧を10(kg/cm2 )とする。
負荷圧検出路82は、絞り91を介してタンク86と接
続されているので、方向制御弁ストローク前は負荷圧検
出路82内の圧力はゼロである。よって、各減圧弁部2
4は負荷圧検出用の第1油路53内の圧力によってもス
トロークし、ポンプ吐出圧が圧力検出導管34内の圧力
と連通させる。負荷圧検出路82内の圧力が低圧側であ
る右側のアクチュエータ88の導管90内の圧力(10
kg/cm2 )まで上昇すると、まず、右方の圧力補償
弁25の減圧弁部24が閉じる。左方の圧力補償弁25
の減圧弁部24はストロークしたままであり、負荷圧検
出路82内の圧力はポンプ吐出圧(20kg/cm2
と等しくなるまで上昇する。このとき高圧側である左側
のアクチュエータ88の方向制御弁55のポンプポート
44の圧力は100(kg/cm2 )であり、圧力補償
弁25のチェック弁部23は閉じていて、減圧弁部24
とは解離している。一方圧力補償弁25の減圧弁部24
は、二つの圧力室65と66内の圧力の差(20−10
=10kg/cm2 )でチェック弁部23を閉じる方向
に付勢する。一方、チェック弁部23の開く方向の圧力
室a内の圧力(ポンプ吐出圧)は20(kg/cm2
であるため、結果として方向制御弁22のポンプポート
44の圧力が10(kg/cm2 )になるまでチェック
弁部23が開いた後、弱いばね69によってレシートす
る。ポンプ調整用方向制御弁85によって、ある差圧
(20kg/cm2 )分だけ、負荷圧検出路82内の圧
力(20kg/cm2 )より高い圧力にポンプ吐出圧が
制御される(40kg/cm2 )。このときも高圧側の
圧力補償弁25のチェック弁部23は閉じたままで減圧
弁部24はストロークしたままで負荷圧検出路82内の
圧力は40(kg/cm2 )となり、一方、低圧側の圧
力補償弁25の減圧弁部24は、負荷圧検出路82と負
荷圧導入用の第1油路53内の圧力差(=30kg/c
2 )でチェック弁部23を閉じる方向に付勢し、結果
として方向制御弁22のポンプポート44の圧力は10
kg/cm2 のままである。このようにして、負荷圧検
出路82内の圧力とポンプ吐出圧が上昇し続け、やがて
ポンプ吐出圧が高圧側のアクチュエータ88の負荷圧
(100kg/cm2)と等しくなると、高圧側の圧力
補償弁25の減圧弁部23の二つの圧力室65と66内
の圧力はともに100kg/cm2 となり、弱いばね6
9によって、閉じチェック弁部23に当接する。このと
き低圧側の圧力補償弁25の減圧弁部24は負荷圧検出
路82と負荷圧導入用の第1油路53内の圧力差(10
0−10=90kg/cm2 )でチェック弁部23を閉
じる方向に付勢し、結果として低圧側の方向制御弁22
のポンプポート44の圧力は10kg/cm2 のままで
ある。再び、ポンプ調整用方向制御弁85によって、ポ
ンプ吐出圧が120(kg/cm2 )に制御される。こ
のとき高圧側の圧力補償弁25の減圧弁部23は、弱い
ばね69によってチェック弁部23に当接しているだけ
であり、チェック弁部23の二つの圧力室aとbの圧力
差によって、ここで始めてチェック弁部23が開き、ポ
ンプ吐出圧(120kg/cm2 )が方向制御弁22の
ポンプポート44に導かれる。一方、低圧側の圧力補償
弁25の減圧弁部24は負荷圧検出路82と負荷圧導入
用の第1油路53内の圧力差(=90kg/cm2 )分
でチェック弁部23を閉じる方向に付勢し続けるが、チ
ェック弁部23の開く方向の圧力室a内の圧力が120
(kg/cm2 )になったので方向制御弁22の入口ポ
ート44の圧力が30(kg/cm2 )(120−9
0)となる状態で、チェック弁部23及び減圧弁部24
が圧力バランスする。すなわち、チェック弁部23及び
減圧弁部24はわずかにストロークし、チェック弁部2
3において、120kg/cm2 から30kg/cm2
になるように絞っている状態となる。ここで初めて、こ
の油圧制御系はつり合い、高圧側の方向制御弁22のポ
ンプポート44の圧力が120kg/cm2 、低圧側の
方向制御弁22のポンプポート44の圧力が30kg/
cm2 となり、すなわち、二つの方向制御弁22,22
の入口圧と出口圧(負荷圧)の差は、ともに20kg/
cm2 に保たれることにより、二つの方向制御弁22,
22はともに、ストローク分だけで、アクチュエータ8
8,88に供給する流量を制御することができるように
なる。
【0013】−各アクチュエータ88,88に必要
とされる流量は合計が油圧ポンプ80の最大吐出流量以
上のとき。いま、アクチュエータ88,88の負荷圧お
よび必要流量を左側のアクチュエータ88が100kg
/cm2 、501/min、右側のアクチュエータ88
が10kg/cm2 、501/minとする。油圧ポン
プ80の最大吐出流量が1001/min以上のとき
は、前述の通り、方向制御弁22,22の入口圧と出口
圧の差が一定に保たれる(=20kg/cm2 )ため、
ストロークによって流量制御ができ、501/minず
つ流量分配することはできる。次に、油圧ポンプ80の
滞在吐出量が701/minになったとする。二つの方
向制御弁22,22の入口圧は前述の通り120kg/
cm2 、30kg/cm2 であるので、高圧側の方向制
御弁22への流量が501/minから201/min
に減る。低圧側の方向制御弁22への流量は、501/
minのままである。二つの方向制御弁22,22のス
トローク(開口面積)を変えないとすると、高圧側の方
向制御弁22の入口圧と出口圧の差圧が流量が減った
分、20kg/cm2 から下がる。いま、差圧が14k
g/cm2 、すなわち、入口圧が、120kg/cm2
から114(100+14)kg/cm2 に下がったと
する。この時圧力補償弁25の減圧弁部24の二つの圧
力室65,66の圧力は、ともに100kg/cm2
ままであるから、減圧弁部24は弱いばね69によって
チェック弁部23に当接しているだけであり、チェック
弁部23の閉じる方向の圧力室b内の圧力が120kg
/cm2 から114kg/cm2 に減少すれば、チェッ
ク弁部23が開いたまま(ストロークエンド)で、チェ
ック弁部23の開く方向の圧力室a内の圧力、すなわ
ち、ポンプ吐出圧が120kg/cm2 から114kg
/cm2 に減少する。この時(ポンプ吐出流量不足時)
にはポンプ吐出圧はポンプ調整用方向制御弁85の制御
によらなくなる。一方、低圧側の圧力補償弁25の減圧
弁部24の二つの圧力室65と66は、100kg/c
2 、10kg/cm2 のままで、その差圧90kg/
cm2 でチェック弁部63の閉じる方向に付勢し続け
る。一方、チェック弁部23の開く方向の圧力室a内の
圧力、すなわちポンプ吐出圧が114kg/cm2 に減
少したので、チェック弁部23の閉じる方向の圧力室b
内の圧力が30kg/cm2から24kg/cm2 に減
少した状態でチェック弁部23及び減圧弁部24が圧力
バランスする。よって、低圧側の方向制御弁22の入口
圧と出口圧の差圧は20kg/cm2 から14kg/c
2 (24−10)に減少する。方向制御弁22のこの
差圧の減少により低圧側のアクチュエータ88への供給
流量は501/minから減少し、その分高圧側のアク
チュエータ88への供給流量が201/minから増え
る。すなわち、方向制御弁22および22の入口圧と出
口圧の差圧が等しく、かつ、二つのアクチュエータ8
8,88への供給量がともに351/minずつに分配
される状態で、この油圧制御系がつり合う。
【0014】一つの油圧ポンプ80によって負荷され
るアクチュエータが3つ以上のとき。アクチュエータが
3つ以上のときも、方向制御弁と油圧ポンプの間に、同
じチェック弁部23及び減圧弁部24を備えた圧力補償
弁25を配設し、各減圧弁部の閉じる方向の圧力差を負
荷圧検出路82によってすべて連通するだけで、アクチ
ュエータが3つ以上のときも前述の作動原理による作動
が実現される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】かかる圧油供給装置で
あると減圧弁部24のスプール64は第1・第2圧力室
45,46の圧力変化に応じて直ちに左右に摺動するか
ら、方向制御弁22の主スプール49を中立位置から圧
油供給装置に切換えた時に第1圧力室65内の圧力でス
プール64が右方に急激に摺動されて行きすぎるために
第2ポート42より油圧ポンプ20の吐出圧油が細孔7
3より第2圧力室46に流入し、その吐出圧油が負荷圧
検出路82によりポンプ調整用方向制御弁85に供給さ
れる。この結果、油圧ポンプ20の斜板83が吐出量増
方向に傾転して油圧ポンプ20の吐出量が急激に増大
し、アクチェエータ88に圧油が急激に供給されるから
アクチェエータ88は急激に作動することになる。な
お、スプール64の細孔73の径を小さくすれば前述の
スプール64の急激な右方への摺動を防止できるが、こ
の細孔73は第2ポート42の圧力を第2圧力室66と
負荷圧検出路82に導びく2つの機能を有しているため
に前述のように細孔73の径を小さくすると圧力損失が
生じて負荷圧検出路82の圧力が低下して油圧ポンプ2
0の吐出量制御に誤差が生ずるから、細孔73の径を小
さくしてスプール64の急激な摺動を防止できない。
【0016】また、複数の方向制御弁22を同時に操作
した複合操作時には第2圧力室66に図示しない他の弁
ブロックの第2圧力室66内の負荷圧が負荷圧検出路8
2より供給された時にスプール64が左方に急作動して
チェック弁部23のスプール60を閉じ側に押して第1
ポート39とポンプポート56の開口面積が急激に減少
するために第1ポート39からポンプポート44への供
給流量が急激に減少してアクチェエータ88の速度が急
激に低下する。
【0017】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした圧油供給装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】減圧弁部24を構成する
スプール64を第3ポート43と第2圧力室66を遮断
する形状とし、そのスプール64に第3ポート43と第
2圧力室66を連通するダンパ用絞り101を形成した
圧油供給装置。
【0019】
【作 用】スプール64が左右に摺動する時に第3ポ
ート43と第2圧力室66との間に圧油がダンパ用絞り
101を通して流通するので、スプール64の摺動速度
がゆっくりとなり、方向制御弁22の主スプール49を
中立位置から圧油供給装置に切換えた時にスプール64
が急激に摺動して行きすぎることがなく、油圧ポンプ2
0の吐出圧油が負荷圧検出路82に供給されて油圧ポン
プ20の吐出流量が増大することがないから、アクチェ
エータ86が急激に作動することがない。
【0020】
【実 施 例】本発明の第1実施例を図4に基づいて説
明する。なお従来と同一部材は符号を同一とする。減圧
弁部24について。減圧弁部24の第3ポート43と圧
力室66をスプール64で遮断し、第3ポート43と第
2ポート42を連通・遮断するスリット状の開口100
をスプール64に形成し、第2ポート42の圧油を第3
ポート43により負荷圧検出路82に直接供給する。第
2圧力室66はダンパ用絞り101を介して第3ポート
43に連通し、フリーピストン68の圧力室102をダ
ンパ用絞り103で前記開口100に開口連通する。こ
れにより、スプール64が右方に摺動する時には第2圧
力室66内の圧油がダンパ用絞り101を通って第3ポ
ート43に流れ、圧力室102の圧油はダンパ用絞り1
03を通って第2ポート42に流れるのでスプール64
が急激に右方に摺動することを防止できるし、スプール
64が左方に摺動する時には前述と反対に圧油が流れる
から左方に急激に摺動することを防止できる。
【0021】チェック弁部23について。チェック弁部
23のスプール60に第1ポート39とポンプポート4
4を連通・遮断する小径部104を形成してスプール6
0を右方に押す圧力室105を第1ポート39と区画
し、スプール60に形成したダンパ用絞り106と連通
孔108で第1ポート39に連通する。これにより、ス
プール66が右方、左方に摺動する時に第1ポート39
と圧力室105との間にダンパ用絞り106を通して圧
油が流れるから、スプール66が急激に左方、右方に摺
動することを防止できる。
【0022】図5はチェック弁部23の変形例を示し、
スプール60を有底筒状として盲柱107を設けて中空
形状とし、そのスプール60の周壁に横孔108を複数
形成して第1ポート39の圧油がスプール60の中空部
よりポンプポート44に流出するようにしてあり、その
盲柱107にダンパ用絞り109と連通孔110を形成
して、第1ポート39と圧力室105との間にダンパ用
絞り109を通して圧油が流通するようにしてある。
【0021】
【発明の効果】減圧弁部24のスプール64の摺動速度
がゆっくりとなるから、方向制御弁22を中立位置から
切換えた時に、スプール64が行きすぎることがなく圧
油ポンプ20の吐出量が増大しないのでアクチェエータ
が急激に作動することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の圧油供給装置の回路図である。
【図2】先に出願した圧油供給装置の回路図である。
【図3】圧力補償弁と方向制御弁の具体例を示す断面図
である。
【図4】本発明の第1実施例を示す圧力補償弁と方向制
御弁の具体例を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す圧力補償弁と方向制
御弁の具体例を示す断面図である。
【符号の説明】
20…油圧ポンプ、21…吐出路、22…方向制御弁、
23…チェック弁部、24…減圧弁部、25…圧力補償
弁、30…弁ブロック、31…スプール孔、34…第1
アクチュエータポート、35…第2アクチュエータポー
ト、37…チェック弁用孔、38…減圧弁用孔、39…
第1ポート、42…第2ポート、43…第3ポート、4
4…ポンプポート、45…第1負荷圧検出ポート、46
…第2負荷圧検出ポート、47…第1タンクポート、4
8…第2タンクポート、49…主スプール、53…第1
油路、54…第2油路、56…油孔、58…油孔、60
…スプール、64…スプール、65…第1圧力室、66
…第2圧力室、69…ばね、82…負荷圧検出路、88
…アクチュエータ、100…スリット状の開口、101
…ダンパ用絞り、102…圧力室、103…ダンパ用絞
り、104…小径部、105…圧力室、107…盲栓、
108…横孔、109…ダンパ用絞り。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁ブロック30にスプール孔31とチェ
    ック弁用孔37と減圧弁用孔38を形成し、前記弁ブロ
    ック30にはスプール孔31に開口したポンプポート4
    4、第1・第2負荷圧検出ポート45,46、第1・第
    2アクチュエータポート34,35、第1・第2タンク
    ポート47,48をそれぞれ形成し、このスプール孔3
    1に各ポートを連通・遮断する主スプール49を嵌挿し
    て方向制御弁22とし、 前記弁ブロック30にはチェック弁用孔37に開口した
    第1ポート39及びチェック弁用孔37をポンプポート
    44に連通する油路56を形成し、そのチェック弁用孔
    37に第1ポート39と油路56を連通・遮断し、かつ
    遮断位置でストップされるスプール60を挿入してチェ
    ック弁部23とし、 前記弁ブロック30には減圧弁用孔38に開口する第2
    ・第3ポート42,43を形成し、この減圧弁用孔38
    にスプール64を嵌挿して第1圧力室65と第2圧力室
    66を形成し、その第1圧力室65を第2負荷圧検出ポ
    ート46に連通し、第2圧力室66をダンパ用絞り10
    1で第3ポート43に連通し、前記スプール64をばね
    69で一方向に付勢して前記チェック弁部23のスプー
    ル60を遮断位置に押しつけ保持して減圧弁部24と
    し、この減圧弁部24と前記チェック弁部23で圧力補
    償弁25とし、前記第1・第2ポート39,42に油圧
    ポンプ20の吐出路21を接続し、前記第3ポート43
    に負荷圧検出路82を接続して成る圧油供給位置。
  2. 【請求項2】 スプール64の盲穴67にフリーピスト
    ン68を嵌挿して圧力室102を形成し、前記スプール
    64に第2ポート42と第3ポート43を連通・遮断す
    るスリット状の開口100を形成し、前記圧力室102
    をダンパ用絞り103で前記開口100に連通して成る
    請求項1記載の圧油供給装置。
  3. 【請求項3】前記チェック弁部23を構成するスプール
    60に小径部104を形成して第1ポート39と遮断し
    た圧力室105を構成し、この圧力室105をダンパ用
    絞り106で小径部104に連通した請求項1記載の圧
    油供給装置。
  4. 【請求項4】前記チェック弁部23を構成するスプール
    60を有底筒状としその開口部に盲栓107を設けて中
    空形状とし、このスプール60に複数の横孔108を形
    成して第1ポート39と油路56を中空内部を通して連
    通するようにし、前記盲柱107に中空内部を圧力室1
    05に連通するダンパ用絞り109を設けてなる請求項
    1記載の圧油供給装置。
JP16192092A 1992-05-29 1992-05-29 圧油供給装置 Pending JPH05332305A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995023291A1 (fr) * 1994-02-24 1995-08-31 Komatsu Ltd. Dispositif d'alimentation en huile sous pression

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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