JPH064404U - 圧油供給装置 - Google Patents

圧油供給装置

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JPH064404U
JPH064404U JP4950392U JP4950392U JPH064404U JP H064404 U JPH064404 U JP H064404U JP 4950392 U JP4950392 U JP 4950392U JP 4950392 U JP4950392 U JP 4950392U JP H064404 U JPH064404 U JP H064404U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アクチュエータからの戻り油の一部をアクチ
ュエータに供給できるようにする。 【構成】 弁ブロック30のスプール孔31に主スプー
ル49を嵌挿して方向制御弁22とし、チェック弁用孔
37にスプール60を嵌挿してチェック弁部23とし、
減圧弁用孔38にスプール64を嵌挿して第1圧力室6
5と第2圧力室66とを構成する。第1圧力室を方向制
御弁の負荷圧検出ポートに連通し、第2圧力室を第2ポ
ート43に連通し、そのスプール64をばね69でスプ
ール60側に押して減圧弁部24とする。ポンプポート
39と第1ポート42に油圧ポンプ20のポンプ吐出路
21を接続し、第2ポート負荷圧検出回路82を接続し
てチェック弁部と減圧弁部とで圧力補償弁25とする。
主スプールに第2油路54を形成し、第2アクチュエー
タポート35に連通して戻り油の一部を第1アクチュエ
ータポート34に供給する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、1つの油圧ポンプの吐出圧油を複数のアクチュエータに供給する圧 油供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開昭60−11706号公報に示す圧油供給装置が知られている。 すなわち、図1に示すように油圧ポンプ1の吐出導管2に複数の圧力補償弁3 ,13を並列に接続し、各圧力補償弁3,13の出口導管4,14に方向制御弁 5,15をそれぞれ設けこの各方向制御弁5,15の出力側をアクチュエータ6 ,16にそれぞれ接続し、前記圧力補償弁3,13をポンプ吐出圧と方向制御弁 出口圧で開き方向に押され、方向制御弁入口圧と最も高い負荷圧で閉じ方向に押 される構造とした圧油供給装置である。 この圧油供給装置であれば、複数の方向制御弁3,13を同時操作した時に各 アクチュエータにポンプ吐出圧油を所定の分配比で供給できる。
【0003】 かかる圧油供給装置であるとアクチュエータの負荷圧を比較して高い方の負荷 圧を圧力補償弁に供給するためにシャトル弁7が必ず必要であり、しかもこのシ ャトル弁7はアクチュエータの数より1つ少ない数だけ必要であり、それだけコ ストが高くなる。 また、前述の図1に示す圧油供給装置であると2つのアクチュエータ6,12 をともに作動させ、それらの負荷圧のうち、アクチュエータ6側の負荷圧が大き いとする。このときは、導管8内の圧力が最高負荷圧としてシャトル弁7によっ て導管9に導かれる。次に、負荷圧が変動して、アクチュエータ16側の負荷圧 の方がアクチュエータ6側の負荷圧より大きくなったとする。その際、すなわち シャトル弁7が切換わる際、シャトル弁7内の吹きぬけにより導管18内の圧力 がぬけ、他方の導管8内の圧力が押しこめられる。そのため、シャトル弁7の切 換え時、過渡的にアクチュエータ6は自然降下しアクチュエータ6は加速される 。 そこで、本出願人は先に前述の課題を解決できるようにした圧油供給装置を出 願した。
【0004】 かかる圧油供給装置は図2に示すように、油圧ポンプ20の吐出路21に複数 の方向制御弁22を設け、この各方向制御弁22の入口側にチェック弁部23と 減圧弁部24より成る圧力補償弁25をそれぞれ設けたものであり、この方向制 御弁22と圧力補償弁25は図3に示すように構成してある。
【0005】 すなわち、図3に示すように、弁ブロック30は略直方体形状となり、この弁 ブロック30の上部寄りにスプール孔31が左右側面32,33に開口して形成 され、このスプール31に開口した第1・第2アクチュエータポート34,35 が上面36に開口して形成してあり、弁ブロック30の下部寄りには左側面32 に開口したチェック弁用孔37と右側面33に開口した減圧弁用孔38が同心状 に形成され、前記チェック弁用孔37に開口したポンプポート39が前後面に開 口して形成され、前記減圧弁用孔38に開口した第1、第2ポート42,43が 前後面に開口して形成してあり、複数の弁ブロック30の前後面を突き合せて連 結すると各ポンプ・第1・第2ポート39,42,43が連通するようにしてあ る。
【0006】 前記弁ブロック30にはスプール孔31に開口した入力ポート44、第1・第 2負荷圧検出ポート45,46、前記第1・第2アクチュエータポート34,3 5、第1、第2タンクポート47,48が形成され、そのスプール孔31に嵌挿 した主スプール49には第1・第2小径部50,51と連通用溝52が形成して あり、主スプール49には第1・第2負荷圧検出ポート45,46を常時連通す る第1油路53及び第2負荷圧検出ポート46と第2タンクポート48を連通・ 遮断する第2油路54が形成され、スプール49はスプリングで各ポートを遮断 し、第2油路54で第2負荷圧検出ポート46と第2タンクポート48を連通す る中立位置に保持され、スプール49を右方に摺動すると第2小径部51で第2 アクチュエータポート35を第2タンクポート48に連通し、連通用溝52で入 力ポート44が第2負荷圧検出ポート46に連通し、第1小径部50で第1アク チュエータポート34が第1負荷圧検出ポート45に連通し、かつ第2負荷圧検 出ポート46と第2タンクポート48が遮断する第1圧油供給位置となり、スプ ール49を左方に摺動すると第1小径部50で第1アクチュエータポート34を 第1タンクポート47に連通し、連通用溝52で入力ポート44が第1負荷圧検 出ポート45に連通し、第2小径部51で第2アクチュエータポート35が第2 負荷圧検出ポート46に連通し、かつ第2負荷圧検出ポート46と第2タンクポ ート48が遮断する第2圧油供給位置となって方向制御弁22を構成している。
【0007】 前記チェック弁用孔37は油路56で入力ポート44に開口し、そのチェック 弁用孔37には前記ポンプポート39と入力ポート44を連通遮断する弁60が 嵌挿され、その弁60はプラグ61に設けたストッパ杆62で図示位置より左方 に摺動しないように規制されて遮断位置に保持されてチェック弁部23を構成し ている。 前記減圧弁用孔38は第3ポート57と油路58で第2負荷圧検出ポート46 に連通し、この減圧弁用孔38にはスプール64が嵌挿されて第1圧力室65と 第2圧力室66を形成し、第1圧力室65は第3ポート57に連通し、第2圧力 室66は第2ポート43に連通し、前記スプール64の盲穴67に挿入したフリ ーピストン68と盲穴67底部との間にばね69が設けられてフリーピストン6 8はプラグ70に当接し、かつスプール64に一体的に設けた押杆71が透孔7 2より突出して前記弁60をストッパ杆62に当接しており、前記スプール64 には第1ポート42を盲穴67に連通する細孔73が形成されて減圧弁部24を 構成し、この減圧弁部24と前記チェック弁部23とで圧力補償弁25を構成し ている。
【0008】 そして、図2に示すように油圧ポンプ20の吐出路21をポンプポート39、 第1ポート42に連通し、第2ポート43に負荷圧検出路82を接続し、第1・ 第2アクチュエータポート34,35にアクチュエータ88が接続してある。 図2において、83は油圧ポンプ80の吐出流量を制御する斜板、84はサー ボシリンダ、85はポンプ調整用方向制御弁である。
【0009】 次に作動を図2に基づいて説明する。 方向制御弁22が中立位置Aのとき。 油圧ポンプ20によってタンク86から吸上げられた油は、吐出路21を通っ てチェック弁部23の開く方向の圧力室aに案内される。この時、減圧弁部24 の圧力室65,66は、ともにタンク86に通じているので、この圧力室65, 66の圧力はともにゼロで、よって減圧弁部24は、弱いばね69によって押さ れ杆体71がチェック弁部23に当接しているだけである。 一方、ポンプ吐出圧は、ポンプ調整用方向制御弁85のばね87によって負荷 圧検出路82の圧力との差圧がある一定に保たれる。いま、この差圧を20kg /cm2 とすると負荷圧検出路82の圧力はゼロなので、ポンプ吐出圧は20k g/cm2 まで上昇し、同時にチェック弁部23の圧力室aにポンプ吐出圧が流 入して方向制御弁22の入口圧(チェック弁部63の出口圧)がポンプ吐出圧と 等しくなるまでストロークし、等しくなれば、弱いばね69によってレシートす る。 減圧弁部24は、ストロークエンド時のみ、ポンプ吐出路81と圧力室66を 連通させる一方、チェック弁部23は、ストロークエンドに達する前に、ポンプ 吐出路81と出口側を連通させるので、方向制御弁22が中立位置Aのときは、 ポンプ吐出路21と圧力室66が連通することはなく、圧力室65の圧力はゼロ のままである。
【0010】 方向制御弁22のいずれか一方のみ第1圧油供給位置Bにストロークさせる とき。 いま、左側の方向制御弁22を第1圧油供給位置Bにストロークさせ、右側の 方向制御弁22は、中立位置Aとする。 方向制御弁22をストロークさせ入力ポート44と第1アクチュエータポート 34を接続させ、同時に、第2アクチュエータ35と第2タンクポート48を接 続させる。この時第1アクチュエータポート34とアクチュエータ88を接続す る導管89内の圧力(負荷圧)がポンプ吐出圧(20kg/cm2 )より大きい ときはチェック弁部23が圧力室bの圧力でレシートするため、アクチュエータ 88の自然降下を防止することができる。 アクチュエータ88の導管89の圧力、すなわち負荷圧が第1油路53、通路 58より減圧弁部24の一方の圧力室65に導かれる。他方の圧力室66の圧力 はゼロであるため、減圧弁部24は、チェック弁部23から解離する方向にスト ロークエンドまでストロークし、減圧弁部24の絞りを介して、ポンプ吐出路2 1と負荷圧検出路82が連通する。前記導管89内の圧力(負荷圧)がポンプ吐 出圧(=20kg/cm2 )より大きいときは、チェック弁部23の圧力室bの 圧力で閉じ、その圧力が、減圧弁部24の一方の圧力室65に導かれるため、他 方の圧力室66とポンプ吐出路21が連通しても、減圧弁部24はストロークし たままである。一方、導管41内の圧力(負荷圧)がポンプ吐出圧(=20kg /cm2 )より小さいときは、その負荷圧が減圧弁部24の一方の圧力室65に 導かれ、減圧弁部24が一方の圧力室65の圧力でストロークするが、他方の圧 力室66の圧力が一方の圧力室65の圧力(すなわち負荷圧)まで上昇すると、 弱いばね69によって閉じチェック弁部23に当接する。 いずれの場合でも、減圧弁部24は、一方の圧力室65内の圧力と他方の圧力 室66内の圧力が等しくなるまで、ポンプ吐出路21と圧力室66を連通させ、 両圧力室65,66内の圧力が等しくなれば弱いばね69によって閉じチェック 弁部23に当接する。結果として負荷圧検出路82内の圧力は、負荷圧と等しく なり、ポンプ吐出圧は、ポンプ調整用方向制御弁85によって、ある差圧(ここ では20kg/cm2 )分だけ、負荷圧検出路82内の圧力より高い圧力に制御 される。このポンプ吐出圧は、チェック弁部23を介して、入力ポート44に導 かれているので、すなわち、方向制御弁22の入口圧と出口圧(=負荷圧)の間 には、差圧(=20kg/cm2 )が保たれることになる。よって、方向制御弁 22のストロークに伴なう入口側と出口側の間の絞りの開口面積の変化によって のみ、アクチュエータ88へ供給される流量が制御される。 方向制御弁22をストロークさせる際、アクチュエータ88の導管89あるい は90と負荷圧導入用の第2油路53が接続され、一方、第2油路53は、減圧 弁部24の一方の圧力室65と接続されているが、減圧弁部24において負荷圧 は、パイロット圧力(減圧弁部のセット圧力)としてのみ使われるので、その圧 力がぬけることはなく、すなわち、方向制御弁22をストロークさせた際、負荷 圧がぬけることによるアクチュエータ88の自然降下はない。
【0011】 前記負荷圧検出路82はもう一方の方向制御弁22に配設されている圧力補償 弁25の減圧弁部24の他方の圧力室66にも接続されているが、減圧弁部24 の一方の圧力室65は、方向制御弁22の中立位置Aによってタンク86と接続 しているため、負荷圧導入用の第1油路53内の圧力はゼロで、よって圧力室6 6内の圧力によって減圧弁部24は、チェック弁部23を閉じる方向に付勢する 。一方、チェック弁部24を開く方向の圧力室aには、ポンプ吐出路81よりポ ンプ吐出圧が導かれるため、全体として、ポンプ吐出圧と負荷圧検出路82内の 圧力の差圧分(=20kg/cm2 )によってチェック弁部23及び減圧弁部2 4をチェック弁部23の開く方向にストロークさせるが、わずかにストロークし 入力ポート44の圧力がその差圧(=20kg/cm2 )になれば、弱いばね6 9によってレシートし、結果として、ストロークエンドまで減圧弁部24がスト ロークすることはなく、方向制御弁22側の油圧制御には、何ら影響することは ない。
【0012】 方向制御弁22のいずれも第1圧油供給位置Bにストロークさせるとき。 −各アクチュエータ88に必要とされる流量の合計が油圧ポンプ20の最 大吐出流量位置のとき。 いま、方向制御弁22をともに第1圧油供給位置Bにストロークさせ、各入力 ポート44と各導管89と各負荷圧導用の第1油路53をそれぞれ接続させたと する。 一方の減圧弁部24は、圧力室66内の圧力が一方の圧力室65内の圧力に等 しくなるまで、また他方の減圧弁部24は、圧力室66内の圧力が、一方の圧力 室65内の圧力に等しくなるまで、それぞれストロークエンドまでストロークし たままである。いま、二つのアクチュエータ88,88の負荷圧のうち、左側の アクチュエータ88の負荷圧がより大きいとする。仮に、左側アクチュエータ2 6の負荷圧を100(kg/cm2 )、右側のアクチュエータ27の負荷圧を1 0(kg/cm2 )とする。負荷圧検出路82は、絞り91を介してタンク86 と接続されているので、方向制御弁ストローク前は負荷圧検出路82内の圧力は ゼロである。よって、各減圧弁部24は負荷圧検出用の第1油路53内の圧力に よってもストロークし、ポンプ吐出圧が圧力検出導管34内の圧力と連通させる 。 負荷圧検出路82内の圧力が低圧側である右側のアクチュエータ88の導管9 0内の圧力(10kg/cm2 )まで上昇すると、まず、右方の圧力補償弁25 の減圧弁部24が閉じる。左方の圧力補償弁25の減圧弁部24はストロークし たままであり、負荷圧検出路82内の圧力はポンプ吐出圧(20kg/cm2 ) と等しくなるまで上昇する。このとき高圧側である左側のアクチュエータ88の 方向制御弁55の入力ポート44の圧力は100(kg/cm2 )であり、圧力 補償弁25のチェック弁部23は閉じていて、減圧弁部24とは解離している。 一方圧力補償弁25の減圧弁部24は、二つの圧力室65と66内の圧力の差( 20−10=10kg/cm2 )でチェック弁部23を閉じる方向に付勢する。 一方、チェック弁部23の開く方向の圧力室a内の圧力(ポンプ吐出圧)は20 (kg/cm2 )であるため、結果として方向制御弁22の入力ポート44の圧 力が10(kg/cm2 )になるまでチェック弁部23が開いた後、弱いばね6 9によってレシートする。 ポンプ調整用方向制御弁85によって、ある差圧(20kg/cm2 )分だけ 、負荷圧検出路82内の圧力(20kg/cm2 )より高い圧力にポンプ吐出圧 が制御される(40kg/cm2 )。このときも高圧側の圧力補償弁25のチェ ック弁部23は閉じたままで減圧弁部24はストロークしたままで負荷圧検出路 82内の圧力は40(kg/cm2 )となり、一方、低圧側の圧力補償弁25の 減圧弁部24は、負荷圧検出路82と負荷圧導入用の第1油路53内の圧力差( =30kg/cm2 )でチェック弁部23を閉じる方向に付勢し、結果として方 向制御弁22の入力ポート44の圧力は10kg/cm2 のままである。 このようにして、負荷圧検出路82内の圧力とポンプ吐出圧が上昇し続け、や がてポンプ吐出圧が高圧側のアクチュエータ88の負荷圧(100kg/cm2 )と等しくなると、高圧側の圧力補償弁25の減圧弁部23の二つの圧力室65 と66内の圧力はともに100kg/cm2 となり、弱いばね69によって、閉 じチェック弁部23に当接する。このとき低圧側の圧力補償弁25の減圧弁部2 4は負荷圧検出路82と負荷圧導入用の第1油路53内の圧力差(100−10 =90kg/cm2 )でチェック弁部23を閉じる方向に付勢し、結果として低 圧側の方向制御弁22の入力ポート44の圧力は10kg/cm2 のままである 。 再び、ポンプ調整用方向制御弁85によって、ポンプ吐出圧が120(kg/ cm2 )に制御される。 このとき高圧側の圧力補償弁25の減圧弁部23は、弱いばね69によってチ ェック弁部23に当接しているだけであり、チェック弁部23の二つの圧力室a とbの圧力差によって、ここで始めてチェック弁部23が開き、ポンプ吐出圧( 120kg/cm2 )が方向制御弁22の入力ポート44に導かれる。一方、低 圧側の圧力補償弁25の減圧弁部24は負荷圧検出路82と負荷圧導入用の第1 油路53内の圧力差(=90kg/cm2 )分でチェック弁部23を閉じる方向 に付勢し続けるが、チェック弁部23の開く方向の圧力室a内の圧力が120( kg/cm2 )になったので方向制御弁22の入口ポート44の圧力が30(k g/cm2 )(120−90)となる状態で、チェック弁部23及び減圧弁部2 4が圧力バランスする。すなわち、チェック弁部23及び減圧弁部24はわずか にストロークし、チェック弁部23において、120kg/cm2 から30kg /cm2 になるように絞っている状態となる。 ここで初めて、この油圧制御系はつり合い、高圧側の方向制御弁22の入力ポ ート44の圧力が120kg/cm2 、低圧側の方向制御弁22の入力ポート4 4の圧力が30kg/cm2 となり、すなわち、二つの方向制御弁22,22の 入口圧と出口圧(負荷圧)の差は、ともに20kg/cm2 に保たれることによ り、二つの方向制御弁22,22はともに、ストローク分だけで、アクチュエー タ88,88に供給する流量を制御することができるようになる。
【0013】 −各アクチュエータ88,88に必要とされる流量は合計が油圧ポンプ8 0の最大吐出流量以上のとき。 いま、アクチュエータ88,88の負荷圧および必要流量を左側のアクチュエ ータ88が100kg/cm2 、501/min、右側のアクチュエータ88が 10kg/cm2 、501/minとする。油圧ポンプ80の最大吐出流量が1 001/min以上のときは、前述の通り、方向制御弁22,22の入口圧と出 口圧の差が一定に保たれる(=20kg/cm2 )ため、ストロークによって流 量制御ができ、501/minずつ流量分配することはできる。 次に、油圧ポンプ80の滞在吐出量が701/minになったとする。二つの 方向制御弁22,22の入口圧は前述の通り120kg/cm2 、30kg/c m2 であるので、高圧側の方向制御弁22への流量が501/minから201 /minに減る。低圧側の方向制御弁22への流量は、501/minのままで ある。二つの方向制御弁22,22のストローク(開口面積)を変えないとする と、高圧側の方向制御弁22の入口圧と出口圧の差圧が流量が減った分、20k g/cm2 から下がる。いま、差圧が14kg/cm2 、すなわち、入口圧が、 120kg/cm2 から114(100+14)kg/cm2 に下がったとする 。この時圧力補償弁25の減圧弁部24の二つの圧力室65,66の圧力は、と もに100kg/cm2 のままであるから、減圧弁部24は弱いばね69によっ てチェック弁部23に当接しているだけであり、チェック弁部23の閉じる方向 の圧力室b内の圧力が120kg/cm2 から114kg/cm2 に減少すれば 、チェック弁部23が開いたまま(ストロークエンド)で、チェック弁部23の 開く方向の圧力室a内の圧力、すなわち、ポンプ吐出圧が120kg/cm2 か ら114kg/cm2 に減少する。この時(ポンプ吐出流量不足時)にはポンプ 吐出圧はポンプ調整用方向制御弁85の制御によらなくなる。 一方、低圧側の圧力補償弁25の減圧弁部24の二つの圧力室65と66は、 100kg/cm2 、10kg/cm2 のままで、その差圧90kg/cm2 で チェック弁部63の閉じる方向に付勢し続ける。一方、チェック弁部23の開く 方向の圧力室a内の圧力、すなわちポンプ吐出圧が114kg/cm2 に減少し たので、チェック弁部23の閉じる方向の圧力室b内の圧力が30kg/cm2 から24kg/cm2 に減少した状態でチェック弁部23及び減圧弁部24が圧 力バランスする。よって、低圧側の方向制御弁22の入口圧と出口圧の差圧は2 0kg/cm2 から14kg/cm2 (24−10)に減少する。方向制御弁2 2のこの差圧の減少により低圧側のアクチュエータ88への供給流量は501/ minから減少し、その分高圧側のアクチュエータ88への供給流量が201/ minから増える。 すなわち、方向制御弁22および22の入口圧と出口圧の差圧が等しく、かつ 、二つのアクチュエータ88,88への供給量がともに351/minずつに分 配される状態で、この油圧制御系がつり合う。
【0014】 一つの油圧ポンプ80によって負荷されるアクチュエータが3つ以上のとき 。 アクチュエータが3つ以上のときも、方向制御弁と油圧ポンプの間に、同じチ ェック弁部23及び減圧弁部24を備えた圧力補償弁25を配設し、各減圧弁部 の閉じる方向の圧力差を負荷圧検出路82によってすべて連通するだけで、アク チュエータが3つ以上のときも前述の作動原理による作動が実現される。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】
かかる圧油供給装置であるとアクチュエータ88からの戻り油がタンクポート に流出し、アクチュエータ88には油圧ポンプ20の吐出圧油のみが供給される から大流量を必要とするアクチュエータの場合にはポンプ吐出量を増加せねばな らず動力損失、コスト上不利となる。
【0016】 そこで、本考案は前述の課題を解決できるようにした圧油供給装置を提供する ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
主スプール49に第1アクチュエータポート34(あるいは第2アクチュエー タポート35)、と第1タンクポート47(あるいは第2タンクポート48)及 び第1負荷圧検出ポート45(あるいは第2負荷圧検出ポート46)を連通・遮 断する油路を形成し、該油路内にチェック弁105を嵌挿した油供給装置。
【0018】
【作 用】
第1・第2アクチュエータポート34,35の一方に流入した戻り油の一部が チェック弁105、油路54より第1・第2アクチュエータポート34,35の 他方に供給されるので、アクチュエータからの戻り油の一部をアクチュエータに 供給できる。
【0019】
【実 施 例】
図4と図5に示すように、主スプール49に形成した第2負荷圧検出ポート4 6と第2タンクポート48を連通・遮断する第2油路54は、小径軸孔100と 大径軸孔101と小径軸孔100を主スプール外周面に開口する径方向穴102 と大径軸孔101を主スプール外周面に開口する径方向穴103より成り、その 大径軸孔101は半径方向穴104で第2アクチュエータポート35に開口して いると共に、大径軸孔101から小径軸孔100に圧油流れを阻止するチェック 弁105が設けてある。 なお、主スプール49には中間小径部106が形成されて入力ポート44を第 1又は第2負荷圧検出ポート45,46の一方に連通するようにしてあると共に 、その第1・第2負荷圧検出ポート45,46を連通する連通孔107が形成し てある。 以上の構成を模式的に表わすと図6に示すようになる。
【0020】 次に作動を説明する。 主スプール49を右方に摺動して第1圧油供給位置Bとすると、油圧ポンプ2 0の吐出圧油が入力ポート44、中間小径部106、第2負荷圧検出ポート46 、連通孔107、第1負荷圧検出ポート45、第1小径部50、第1アクチュエ ータポート34よりアクチュエータ88に供給され、アクチュエータ88の戻り 油は第2アクチュエータポート35、半径方向穴104、大径軸孔101、径方 向穴103より第2タンクポート48に流出する。 この時、アクチュエータ88の戻り油が増加すると第2アクチュエータポート 35から戻り油の一部が半径方向穴104、大径軸孔101、チェック弁105 、小径軸孔100、半径方向穴102より第2負荷圧検出ポート46に流れてア クチュエータ88に再生される。
【0021】
【考案の効果】
アクチュエータ88からの戻り油の一部がアクチュエータポート、チェック弁 105、油路を経て負荷圧検出ポート側に流入するから、アクチュエータ88か らの戻り油の一部をアクチュエータ88に直接供給でき、油圧ポンプ20の吐出 流量を増大せずにアクチュエータ88に大流量を供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の圧油供給装置の回路図である。
【図2】先に出願した圧油供給装置の回路図である。
【図3】弁ブロックに主スプール、スプールを組み込ん
だ状態の断面図である。
【図4】本考案の実施例を示す弁ブロックに主スプー
ル、スプールを組み込んだ状態の断面図である。
【図5】油路部分の拡大図である。
【図6】油圧回路図である。
【符号の説明】
20…油圧ポンプ、21…吐出路、22…方向制御弁、
23…チェック弁部、24…減圧弁部、25…圧力補償
弁、30…弁ブロック、31…スプール孔、34…第1
アクチュエータポート、35…第2アクチュエータポー
ト、37…チェック弁用孔、38…減圧弁用孔、39…
ポンプポート、42…第1ポート、43…第2ポート、
44…入力ポート、45…第1負荷圧検出ポート、46
…第2負荷圧検出ポート、47…第1タンクポート、4
8…第2タンクポート、49…主スプール、53…第1
油路、54…第2油路、56…油孔、58…油孔、60
…スプール、64…スプール、65…第1圧力室、66
…第2圧力室、69…ばね、82…負荷圧検出路、88
…アクチュエータ、105…チェック弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁ブロック30にスプール孔31とチェ
    ック弁用孔37と減圧弁用孔38を形成し、前記弁ブロ
    ック30にはスプール孔31に開口した入力ポート4
    4、第1・第2負荷圧検出ポート45,46、第1・第
    2アクチュエータポート34,35、第1・第2タンク
    ポート47,48をそれぞれ形成し、このスプール孔3
    1に各ポートを連通・遮断する主スプール49を嵌挿し
    て方向制御弁22とし、この主スプール49に第1・第
    2負荷圧検出ポート45,46を第1・第2タンクポー
    ト47,48に連通・遮断する第1・第2油路53,5
    4を形成し、 前記弁ブロック30にはチェック弁用孔37に開口した
    ポンプポート39及びチェック弁用孔37を入力ポート
    44に連通する油路56を形成し、そのチェック弁用孔
    37にポンプポート39と油路56を連通・遮断し、か
    つ遮断位置でストップされるスプール60を挿入してチ
    ェック弁部23とし、 前記弁ブロック30には減圧弁用孔38に開口する第1
    ・第2ポート42,43を形成し、この減圧弁用孔38
    にスプール64を嵌挿して第1圧力室65と第2圧力室
    66を形成し、その第1圧力室65を第2負荷圧検出ポ
    ート46に連通し、第2圧力室66を第2ポート43に
    連通し、前記スプール64をばね69で一方向に付勢し
    て前記チェック弁部23のスプール60を遮断位置に押
    しつけ保持して減圧弁部24とし、この減圧弁部24と
    前記チェック弁部23で圧力補償弁25とし、前記ポン
    プ・第1ポート39,42に油圧ポンプ20の吐出路2
    1を接続し、前記第2ポート43に負荷圧検出路82を
    接続し、 前記第1油路53又は第2油路54をチェック弁105
    を介して第1又は第2アクチュエータポート34,35
    に連通して成る圧油供給位置。
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