JP2577072B2 - 防火、断熱パネル - Google Patents
防火、断熱パネルInfo
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- JP2577072B2 JP2577072B2 JP32400988A JP32400988A JP2577072B2 JP 2577072 B2 JP2577072 B2 JP 2577072B2 JP 32400988 A JP32400988 A JP 32400988A JP 32400988 A JP32400988 A JP 32400988A JP 2577072 B2 JP2577072 B2 JP 2577072B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は合成樹脂発泡体のうち、特に準不燃材に合格
する可能性のあるフォームを芯材とする防火、断熱パネ
ルに関するものである。
する可能性のあるフォームを芯材とする防火、断熱パネ
ルに関するものである。
従来のこの種パネルとしては実開昭52−134217号公
報、特開昭52−138312号公報、特開昭62−25649号公
報、および実開昭61−56414号公報が知られている。
報、特開昭52−138312号公報、特開昭62−25649号公
報、および実開昭61−56414号公報が知られている。
しかしながら、第１番目の公報のパネルは表、裏面の
両板間に格子状ハニカムを介在させ、ハニカムの上層、
下層部分にフェノールフォームの断熱材、中層に発泡金
属粉を介在し、一体に形成したパネルのため、製造が極
めて多工程で、かつ煩雑となり、しかも高価となり、そ
の上、連続生産ができないパネルである。勿論、ポリウ
レタフォームを断熱材とした際は準不燃材、防火構造の
各試験に合格できず、フェノールフォームを用いた際に
もフォームによっては難しいものであり、その上、フェ
ノールフォームの弱点である接着力の弱さ、脆さがパネ
ル全体の強度を低下させるという不利があった。また、
第２番目のハニカム構造体はハニカムコアにリン酸第１
アルミニウム、リン酸、タルク等の無機質の発泡性断熱
材を芯材として注入したパネルであり、断熱性、耐火
性、圧縮性、防音性にすぐれるが、面材とハニカムコア
との一体化に接着剤を介在しているため、一体物として
の強度に欠け、しかもコストアップ、生産性に劣る不利
があった。さらに、第３番目のパネルはハニカムコアの
セル内に樹脂発泡体が充填され、樹脂発泡体とハニカム
コアが表、裏面材に接着されている構造であり、各部材
間の接着力が増大し、かつ樹脂発泡体の断熱性がハニカ
ムコア、表、裏面材間に作用し各部材間の剥離がなく、
パネル全体の強度も増すが、防火性は全く期待できない
ものであり、かつ、蜂巣状のハニカムは樹脂発泡体を均
一に充填することが困難であった。さらに、第４番目の
パネルは発泡合成樹脂板内部に曲げ強度を与える補強部
材（平鋼、型鋼、波板）を埋設した構築用板材である
が、防火性、断熱性上は補強部材が大きな弱点となり、
かつ樹脂発泡時の反応に悪影響を直接的に受ける欠点が
あった。また、樹脂発泡体は日照によりセル内の空気が
膨脹し、フォームを変形する力は強力であり、上記フォ
ームを芯材とする複合板の変形は避けられないものであ
った。
両板間に格子状ハニカムを介在させ、ハニカムの上層、
下層部分にフェノールフォームの断熱材、中層に発泡金
属粉を介在し、一体に形成したパネルのため、製造が極
めて多工程で、かつ煩雑となり、しかも高価となり、そ
の上、連続生産ができないパネルである。勿論、ポリウ
レタフォームを断熱材とした際は準不燃材、防火構造の
各試験に合格できず、フェノールフォームを用いた際に
もフォームによっては難しいものであり、その上、フェ
ノールフォームの弱点である接着力の弱さ、脆さがパネ
ル全体の強度を低下させるという不利があった。また、
第２番目のハニカム構造体はハニカムコアにリン酸第１
アルミニウム、リン酸、タルク等の無機質の発泡性断熱
材を芯材として注入したパネルであり、断熱性、耐火
性、圧縮性、防音性にすぐれるが、面材とハニカムコア
との一体化に接着剤を介在しているため、一体物として
の強度に欠け、しかもコストアップ、生産性に劣る不利
があった。さらに、第３番目のパネルはハニカムコアの
セル内に樹脂発泡体が充填され、樹脂発泡体とハニカム
コアが表、裏面材に接着されている構造であり、各部材
間の接着力が増大し、かつ樹脂発泡体の断熱性がハニカ
ムコア、表、裏面材間に作用し各部材間の剥離がなく、
パネル全体の強度も増すが、防火性は全く期待できない
ものであり、かつ、蜂巣状のハニカムは樹脂発泡体を均
一に充填することが困難であった。さらに、第４番目の
パネルは発泡合成樹脂板内部に曲げ強度を与える補強部
材（平鋼、型鋼、波板）を埋設した構築用板材である
が、防火性、断熱性上は補強部材が大きな弱点となり、
かつ樹脂発泡時の反応に悪影響を直接的に受ける欠点が
あった。また、樹脂発泡体は日照によりセル内の空気が
膨脹し、フォームを変形する力は強力であり、上記フォ
ームを芯材とする複合板の変形は避けられないものであ
った。
本発明は準不燃材、防火構造の芯材となりうる合成樹
脂発泡体に補強材としてエンジニアリングプラスチック
製網状体を山、谷、各種コア等に形成して一体に介在さ
せ、かつ表、裏面材でサンドイッチして軽量で、断熱
性、防火性、生産性にすぐれ、しかも樹脂発泡体原料と
補強材のヌレ、一体化が極めてすぐれ、かつ前記各試験
に合格し、その上日照による130℃位の加熱でもパネル
が凹凸状に変形しない防火断熱パネルを提案するもので
ある。
脂発泡体に補強材としてエンジニアリングプラスチック
製網状体を山、谷、各種コア等に形成して一体に介在さ
せ、かつ表、裏面材でサンドイッチして軽量で、断熱
性、防火性、生産性にすぐれ、しかも樹脂発泡体原料と
補強材のヌレ、一体化が極めてすぐれ、かつ前記各試験
に合格し、その上日照による130℃位の加熱でもパネル
が凹凸状に変形しない防火断熱パネルを提案するもので
ある。
以下に、図面を用いて本発明に係る防火、断熱パネル
（以下、単にパネルという）の一実施例について詳細に
説明する。第１図は上記パネルの一例を示す斜視図であ
り、１はパネル、２は表面材、３は裏面材、４は芯材で
発泡層５と骨格材６とから構成する。さらに説明する
と、パネル１は表、裏面材２、３間に芯材４を一体に介
在させたサンドイッチ構造体であり、厚さは10〜200mm
位とする。すなわち表、裏面材２、３は厚さ0.2〜3mm位
までの金属板で、例えばAl、Fe、Cu、ステンレス、アル
ミ・亜鉛合金メッキ鋼板、チタン合金板、カラー鋼板、
ガルバリウム鋼板、ガルファン、ホーロー鋼板、フッ素
樹脂塗装鋼板、クラッド鋼板、サンドイッチ鋼板等の一
種をプレス成形、押出成形、ロール成形等によって所定
形状に成形したものである。勿論、板材は平板、エンボ
ス板のいずれでもよい。芯材４は発泡層５の中に骨格材
６を一体に介在させた構造であり、発泡層５はポリイソ
シアヌレートフォーム、フェノールフォームの１種で、
かつ準不燃材、防火構造に合格しうる防火性能を有する
素材を原料とする。また、骨格材６はエンジニアリング
プラスチック（以下、単にエンプラという）を原料と
し、網状、ハニカム状、ロール状カール状、段ボール状
等の１種に形成し、かつ発泡層５の原料がこれら骨格材
６を埋設するか、内蔵するか、あるいは第１図に示すよ
うに配設し、表、裏面材２、３と骨格材６とが当接する
強度に介在させる。すなわち、エンプラ原料としては、
PPS（ポリフェニレンスルファイト）、PES（ポリエーテ
ルサルフォン）、PAR（ポリアリレート）、PAMXD6（ナ
イロン）、PEEK（ポリエーテルケトン）、PEI（ポリエ
ーテルイミド）、PI（ポリイミド）、PVDF（熱可塑性フ
ッ素樹脂）の１種を前記した形状に成形する。その一例
としては網状のシートを第２図に示すように山、谷α、
βを交互に、しかも曲面で形成する。拡大図は第３図に
示すような小帯体を山、谷の形状に成形したものであ
る。特に、この骨格材６は発泡層５の防火性、発泡性を
低下せず、かつ日照による温度でもパネル１が変形する
のを抑制する機能と高熱下では発泡層５のクラック防止
として役立つものである。
（以下、単にパネルという）の一実施例について詳細に
説明する。第１図は上記パネルの一例を示す斜視図であ
り、１はパネル、２は表面材、３は裏面材、４は芯材で
発泡層５と骨格材６とから構成する。さらに説明する
と、パネル１は表、裏面材２、３間に芯材４を一体に介
在させたサンドイッチ構造体であり、厚さは10〜200mm
位とする。すなわち表、裏面材２、３は厚さ0.2〜3mm位
までの金属板で、例えばAl、Fe、Cu、ステンレス、アル
ミ・亜鉛合金メッキ鋼板、チタン合金板、カラー鋼板、
ガルバリウム鋼板、ガルファン、ホーロー鋼板、フッ素
樹脂塗装鋼板、クラッド鋼板、サンドイッチ鋼板等の一
種をプレス成形、押出成形、ロール成形等によって所定
形状に成形したものである。勿論、板材は平板、エンボ
ス板のいずれでもよい。芯材４は発泡層５の中に骨格材
６を一体に介在させた構造であり、発泡層５はポリイソ
シアヌレートフォーム、フェノールフォームの１種で、
かつ準不燃材、防火構造に合格しうる防火性能を有する
素材を原料とする。また、骨格材６はエンジニアリング
プラスチック（以下、単にエンプラという）を原料と
し、網状、ハニカム状、ロール状カール状、段ボール状
等の１種に形成し、かつ発泡層５の原料がこれら骨格材
６を埋設するか、内蔵するか、あるいは第１図に示すよ
うに配設し、表、裏面材２、３と骨格材６とが当接する
強度に介在させる。すなわち、エンプラ原料としては、
PPS（ポリフェニレンスルファイト）、PES（ポリエーテ
ルサルフォン）、PAR（ポリアリレート）、PAMXD6（ナ
イロン）、PEEK（ポリエーテルケトン）、PEI（ポリエ
ーテルイミド）、PI（ポリイミド）、PVDF（熱可塑性フ
ッ素樹脂）の１種を前記した形状に成形する。その一例
としては網状のシートを第２図に示すように山、谷α、
βを交互に、しかも曲面で形成する。拡大図は第３図に
示すような小帯体を山、谷の形状に成形したものであ
る。特に、この骨格材６は発泡層５の防火性、発泡性を
低下せず、かつ日照による温度でもパネル１が変形する
のを抑制する機能と高熱下では発泡層５のクラック防止
として役立つものである。
次に上記パネル１の製造法としては、裏面材３上にPE
Sを材料とし、これを厚さ0.5mm、幅3mm、格子間10mmの
骨格材６を山、谷に成形したものを載置し、これに発泡
層５の原料を液状で吐出し、次に表面材２を積層し、キ
ュアして第１図に示すような厚さ35mmのパネル１を形成
した。このパネル１は防火構造の試験（JIS−Ａ−1301
号）に合格し、準不燃材試験（JIS−Ａ−1321号）に合
格し、付加試験であるボックス試験には総発熱量47000
（kJ）、発熱速度150（kJ/sec）、室内温度570℃、フラ
ッシュオーバなしであった。
Sを材料とし、これを厚さ0.5mm、幅3mm、格子間10mmの
骨格材６を山、谷に成形したものを載置し、これに発泡
層５の原料を液状で吐出し、次に表面材２を積層し、キ
ュアして第１図に示すような厚さ35mmのパネル１を形成
した。このパネル１は防火構造の試験（JIS−Ａ−1301
号）に合格し、準不燃材試験（JIS−Ａ−1321号）に合
格し、付加試験であるボックス試験には総発熱量47000
（kJ）、発熱速度150（kJ/sec）、室内温度570℃、フラ
ッシュオーバなしであった。
上述したように本発明に係るパネルによれば、表、
裏面材間に骨格材入りの芯材を一体に介在させるため、
日射時でもパネルの変形が少ない。高熱下では発泡層
にクラックが入らず、準不燃、防火構造に合格できる。
常温では機械強度が高い。発泡層と骨格材の「ヌ
レ」がよく、低コストで、かつ生産性が高い。高熱下
でもエンプラと発泡層の相乗効果により変形が少ない。
等の特徴がある。
裏面材間に骨格材入りの芯材を一体に介在させるため、
日射時でもパネルの変形が少ない。高熱下では発泡層
にクラックが入らず、準不燃、防火構造に合格できる。
常温では機械強度が高い。発泡層と骨格材の「ヌ
レ」がよく、低コストで、かつ生産性が高い。高熱下
でもエンプラと発泡層の相乗効果により変形が少ない。
等の特徴がある。
第１図は本発明に係る防火、断熱パネルの一例を示す斜
視図、第２図は骨格材の一例を示す斜視図、第３図は骨
格材の一部を拡大して示す説明図である。１ ……防火、断熱パネル、２……表面材、３……裏面
材、４……芯材、５……発泡層、６……骨格材。
視図、第２図は骨格材の一例を示す斜視図、第３図は骨
格材の一部を拡大して示す説明図である。１ ……防火、断熱パネル、２……表面材、３……裏面
材、４……芯材、５……発泡層、６……骨格材。
Claims (1)
- 【請求項１】金属製表、裏面材間にフェノールフォー
ム、ポリイソシアヌレートフォームの１種からなる発泡
層を一体に介在させると共に、該発泡層の中に断熱性の
あるエンジニアリングプラスチック材を網状に、かつ
山、谷状に形成した骨格材を芯材と一体に介在させたこ
とを特徴とする防火、断熱パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32400988A JP2577072B2 (ja) | 1988-12-21 | 1988-12-21 | 防火、断熱パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32400988A JP2577072B2 (ja) | 1988-12-21 | 1988-12-21 | 防火、断熱パネル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02167737A JPH02167737A (ja) | 1990-06-28 |
| JP2577072B2 true JP2577072B2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=18161111
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32400988A Expired - Fee Related JP2577072B2 (ja) | 1988-12-21 | 1988-12-21 | 防火、断熱パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2577072B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB0128675D0 (en) * | 2001-11-30 | 2002-01-23 | Swansea Inst Higher Education | Composite structural panels |
| CN101871251A (zh) * | 2010-06-29 | 2010-10-27 | 苏州浩海高分子材料研究所有限公司 | 超轻型安全酚醛复合成品保温装饰板 |
| CN102661007A (zh) * | 2012-05-17 | 2012-09-12 | 上海理想家园工程营造有限公司 | 一种a级防火保温隔热的夹心板及其加工方法 |
-
1988
- 1988-12-21 JP JP32400988A patent/JP2577072B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02167737A (ja) | 1990-06-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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