JP2740195B2 - 波形中芯を有する板状部材 - Google Patents

波形中芯を有する板状部材

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JP2740195B2
JP2740195B2 JP63177590A JP17759088A JP2740195B2 JP 2740195 B2 JP2740195 B2 JP 2740195B2 JP 63177590 A JP63177590 A JP 63177590A JP 17759088 A JP17759088 A JP 17759088A JP 2740195 B2 JP2740195 B2 JP 2740195B2
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core
section
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秀一 関野
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Nissan Motor Co Ltd
Oji Paper Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、波形中芯を有する板状部材及びその製造
方法に関し、特に、波形中芯を二重構造として補強した
構造の成形板状部材及びその成形板状部材を使用する、
自動車等の乗り物を始として、各種建築物に用いられる
内装材用のライナー部材に関するものである。
[従来の技術] 段ボール部材は、断熱及び防音特性に優れているた
め、近年、ライナー材として普及している。例えば、自
動車の車体構造に使用する例としては、ルーフトリムや
ドアトリムとして段ボール基材を用いており、この種の
段ボール基材及びその製法に関しては従来より公知なも
のがある。しかしながら、従来の段ボール基材を使用す
る場合、剛性及び強度に関して幾つかの問題がある。例
えば、段ボール基材をサンルーフ仕様のルーフトリムに
使用する場合においては、応力集中に対抗できるだけの
耐久性がなく強度的に問題がある。
[発明が解決しようとする課題] したがって、サンルーフ仕様車のルーフトリムとして
使用する場合においては、面積の大きな開口部が形成さ
れるため、全体的に剛性が低下するとともに開口部周辺
において屈曲変形し易くなる。また、局部的な応力集中
に対しても十分な強度を得ることが困難となる。したが
って、段ボール基材を複数個接着した多重構造とするこ
とが考えられるが、この場合、重量が増加してしまい、
軽量化として段ボール基材を使用する本来の目的が達成
されない。さらに、基材厚さが増すこととなれば成形性
に関しても効率が低下してしまう。そこで、この発明は
重量及び基材厚さの増加を極力抑えるとともに十分な剛
性を有する板状部材及びその製造方法を提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために、第1の発明によれば、ラ
イナー部材の一側面に略同一形状の波形中芯をそれぞれ
熱溶着フィルムで接着して片板状部材を一対構成すると
ともに、これら片板状部材をその波形中芯同士を嵌合さ
せて熱溶着フィルムで接着して、これら波形中芯間に閉
断面部を形成したことを特徴とする波形中芯を有する板
状部材が提供される。
さらに、第2の発明によれば、所定間隔で交互に離間
して略平行に配置された第1及び第2のライナー部材
と、略同一形状の複数の波状折り曲げ部を形成した第1
及び第2の波形中芯から構成され、前記第1及び第2の
波形中芯は相互に嵌合されて閉断面部を形成するととも
に、少なくともその嵌合部分の一部において熱可塑性樹
脂を介して接着され、前記第1の波形中芯は前記第1の
ライナー部材とその波頂部近傍で接着されるとともに、
前記第2の波形中芯は前記第2のライナー部材とその波
頂部近傍で接着されていることを特徴とする波形中芯を
有する板状部材が提供される。
さらに、第3の発明によれば、所定間隔で相互に離間
して略平行に配置された第1及び第2のライナー部材
と、略同一形状の複数の波状折り曲げ部を形成した第1
及び第2の波形中芯から構成され、前記第1及び第2の
波形中芯は相互に嵌合されて閉断面部を形成するととも
に、第1接着点において熱可塑性樹脂を介して相互に接
着され、前記第1の波形中芯はその波頂部近傍の第2接
着点において前記第1のライナー部材と接着されるとと
もに、前記第2波形中芯はその波頂部近傍の第3の接着
点において前記第2ライナー部材と接着され、前記第
1、第2及び第3の各接着点は、加熱プレスの際に、所
望する成形形状に応じてその形状を保持する接着点に変
位することを特徴とする少なくとも部分的に三次元的に
折曲した形状に成形された波形中芯を有する板状部材が
提供される。
さらに、第4の発明によれば、所定間隔で相互に離間
して略平行に配置された第1及び第2のライナー部材
と、これらライナー部材間にその波頂部を接合して介装
された第1の波形中芯とからなる第1セクションと、前
記所定間隔と略同等な間隔で相互に略平行に離間して前
記第1セクションから延出する第1及び第2ライナー部
材と、これらライナー部材間に配置されて前記第1セク
ションから延出する第1の波形中芯と、該波形中芯と略
同一形状の複数の波状折り曲げ部を有する第2の波形中
芯から構成され、前記第1及び第2の波形中芯は相互に
嵌合するとともに少なくともその嵌合部分の一部におい
て熱可塑性樹脂を介して接着され、前記第1の波形中芯
は前記第1のライナー部材とその波頂部近傍で接着さ
れ、前記第2の波形中芯は前記第2のライナー部材とそ
の波頂部近傍で接着されてなる第2のセクションとから
なることを特徴とする波形中芯を有する板状部材が提供
される。
さらに、第5の発明によれば、所定間隔で相互に離間
して略平行に配置された第1及び第2のライナー部材
と、これらライナー部材間にその波頂部を接合して介装
された第1の波形中芯とからなる第1セクションと、前
記所定間隔と略同等な間隔で相互に略平行に離間して前
記第1セクションから延出する第1及び第2ライナー部
材と、これらライナー部材間に配置されて前記第1セク
ションから延出する第1の波形中芯と、該波形中芯と略
同一形状の複数の波状折り曲げ部を有する第2の波形中
芯から構成され、前記第1及び第2の波形中芯は相互に
嵌合するとともに少なくともその嵌合部分の一部である
第2接着点において熱可塑性樹脂を介して接着されると
ともに、前記第1の波形中芯は前記第1のライナー部材
とその波頂部近傍の第3の接着点において接着され、前
記第2の波形中芯は前記第2のライナー部材とその波頂
部近傍の第4の接着点において接着されてなる第2のセ
クションとで構成され、前記第1、第2、第3及び第4
接着点は、加熱プレスの際に、所望する成形形状に応じ
てその形状を保持する接着点に変位することを特徴とす
る波形中芯を有する板状部材が提供される。
さらに、第6の発明によれば、所定間隔で相互に離間
して略平行に配置された第1及び第2のライナー部材
と、これらライナー部材間にその波頂部を第1接着点と
して接着して介装された第1波形中芯とからなる第1セ
クションと、前記所定間隔と略同等な間隔で相互に略平
行に離間して前記第1セクションから延出する第1及び
第2ライナー部材と、これらライナー部材間に配置され
て前記第1セクションから延出する第1の波形中芯と、
該波形中芯と略同一形状の複数の波状折り曲げ部を有
し、前記第1波形中芯と第1ライナー部材との間に介装
される第2の波形中芯と、該波形中芯と前記第1ライナ
ー部材との間に介装される第3ライナー部材とから構成
され、前記第1及び第2の波形中芯は相互に嵌合すると
ともに少なくともその嵌合部分の一部である第2接着点
において熱可塑性樹脂を介して接着され、前記第1の波
形中芯は第3のライナー部材とその波頂部近傍の第3の
接着点において接着され、前記第3のライナーは前記第
1のライナーと全面で接着されるとともに、前記第2の
波形中芯は前記第3のライナー部材とその波頂部近傍の
第4の接着点において接着されてなる第2セクションと
で構成され、前記第1、第2、第3及び第4接着点は、
加熱プレスの際に、所望する成形形状に応じてその形状
を保持する接着点に変位することを特徴とする所望形状
に成形された波形中芯を有する板状部材が提供される。
さらに、第7の発明によれば、ライナー部材と波形中
芯部材とからなる片板状波形部材の仮組立体を一対構成
し、常温においては固体状態であり、所定の溶融温度に
おいて接着性を有する接着剤を前記一対の仮組立体間に
介装して、一対の前記仮組立体の波形中芯同士を嵌合さ
せて閉断面部を形成した後、前記所定溶融温度以上の温
度において前記一対の仮組立体の少なくとも一方を他方
に対して押圧することにより前記波形中芯同士を接着
し、養生して前記接着剤を硬化させることを特徴とする
波形中芯を有する板状部材の製造方法が提供される。
さらに、第8の発明によれば、ライナー部材と波形中
芯部材とからなる片板状波形部材の第1及び第2仮組立
体を構成し、常温においては固体状態であり、所定の溶
融温度において接着性を有する接着剤を前記第1仮組立
体の波形中芯に貼合した後、前記第1及び第2仮組立体
の波形中芯同士を、閉断面部を形成すべく嵌合させて予
備組み合わせ体を構成し、前記所定溶融温度以上の温度
において前記予備組み合わせ体の一方の仮組立体に対し
て他方の仮組立体を介して押圧することにより前記予備
組み合わせ体を接着して板状部材を形成し、養生して前
記接着剤を硬化させることを特徴とする波形中芯を有す
る板状部材の製造方法が提供される。
さらに、第9の発明によれば、所定間隔で相互に離間
して略平行に配置された第1のライナー部材及び第2の
ライナー部材と、該第2のライナー部材に貼り付けた表
皮材と、略同一形状の複数の波状折り曲げ部を形成した
第1及び第2の波形中芯とから構成され、前記第1及び
第2の波形中芯は相互に嵌合されて閉断面部を形成する
とともに、少なくともその嵌合部分の一部において熱可
塑性樹脂を介して接着され、前記第1の波形中芯は前記
第1のライナー部材とその波頂部近傍で接着されるとと
もに、前記第2の波形中芯は前記第2のライナー部材と
その波頂部近傍で接着されていることを特徴とする波形
中芯を有する車両用板状部材が提供される。
さらに、第10の発明によれば、表皮材と、所定間隔で
相互に離間して略平行に配置された第1及び第2のライ
ナー部材と、略同一形状の複数の波状折り曲げ部を形成
した第1及び第2の波形中芯とから構成され、前記第1
及び第2の波形中芯は相互に嵌合されて閉断面部を形成
するとともに、第1接着点において熱可塑性樹脂を介し
て相互に接着され、前記第1の波形中芯はその波頂部近
傍の第2接着点において前記第1のライナー部材と接着
されるとともに、前記第2波形中芯はその波頂部近傍の
第3接着点において前記第2ライナー部材と接着し、前
記第1、第2及び第3の各接着点は、加熱プレスの際
に、所望する成形形状に応じてその形状を保持する接着
点に変位することを特徴とする少なくとも部分的に三次
元的に折曲し所望する形状に成形された板部材とからな
る車両用板状部材が提供される。
さらに、第11の発明によれば、表皮材と、所定間隔で
相互に離間して略平行に配置された第1及び第2のライ
ナー部材と、これらライナー部材間にその波頂部を第1
接着点として接着して介装された第1波形中芯とからな
る第1セクションと、前記所定間隔と略同等な間隔で相
互に略平行に離間して前記第1セクションから延出する
第1及び第2ライナー部材と、これらライナー部材間に
配置されて前記第1セクションから延出する第1の波形
中芯と、該波形中芯と略同一形状の複数の波状折り曲げ
部を有し、前記第1波形中芯と第1ライナー部材との間
に介装される第2の波形中芯と、該波形中芯と前記第1
ライナー部材との間に介装される第3ライナー部材とか
ら構成され、前記第1及び第2の波形中芯は相互に嵌合
するとともに少なくともその嵌合部分の一部である第2
接着点において熱可塑性樹脂を介して接着され、前記第
1の波形中芯は第3のライナー部材とその波頂部近傍の
第3の接着点において接着され、前記第3のライナーは
前記第1のライナーと全面で接着されるとともに、前記
第2の波形中芯は前記第3のライナー部材とその波頂部
近傍の第4の接着点において接着されてなる第2セクシ
ョンとで構成され、前記第1、第2、第3及び第4接着
点は、加熱プレスの際に、所望する成形形状に応じてそ
の形状を保持する接着点に変位することを特徴とする少
なくとも部分的に三次元的に折曲し所望する形状に成形
された板部材とからなる車両用板状部材が提供される。
[作 用] 両面段ボール構造の一部又は全部に、補強中芯をかみ
合わせた二重構造としたことにより、弱い部分が簡易に
補強される。また、ライナー部材、波形中芯及びその間
に介在させた熱可塑性樹脂からなる一対の仮組立体をあ
らかじめ成形し、その後、加熱成形により接着点を変位
させて所望する形状を保持するように部材を成形する。
[実 施 例] 以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例を説明す
る。
第1図に示すように、紙質段ボール基材10は、片段ボ
ール基材12及び14によって構成されている。この片段ボ
ール基材12及び14は、第2図において見ることができる
ように、平板状部材を片側に有する構造となっている。
すなわち、片段ボール基材12は、波形中芯12a及び段ボ
ールライナー12bから形成されている。この段ボールラ
イナー12bは、熱可塑性樹脂16によって波形中芯12aの各
波頂部18aと接着している。この熱可塑性樹脂16は、常
温では固体のフィルム状となっているが、加熱すること
により溶融し接着剤として機能する性質のものであり、
さらに、ある一定の圧力で圧着し、その後冷却固化させ
ることにより各波頂部とライナーを接着することができ
る。また、片段ボール基材14も段ボール基材12と同様
に、波形中芯14a及び段ボールライナー14bから構成され
ており、熱可塑性樹脂20を介して段ボールライナー14b
と波形中芯14aの各波頂部22aは接着している。なお、そ
の波形形状は、波形中芯12aと略同一形状となってい
る。この熱過塑性樹脂20も、常温においては、固体状態
のフィルム状となっており、加熱を施すとともに圧着す
ることによって段ボールライナーと波頂部を熱溶着する
ことができる。
この実施例において示す段ボールライナー12a及び14b
は、紙製となっているが、このライナーを形成する材質
は紙質に限定されるものではなく、適度な重量及び剛性
を有するものであれば他の材質の使用も十分に可能であ
る。実用的なものとしては、例えば、ラミネート紙や樹
脂フィルム等の使用が可能であり、樹脂フィルムを紙で
挟んだ構成とするものや紙及び樹脂フィルムをラミネー
トした構成の紙質ライナー材若しくはグラスファイバ、
パルプ若しくは合成樹脂パルプの不織布を段ボールライ
ナーに貼合して使用することができる。また、ポリエス
テルフィルム等の樹脂フィルム、接着剤としてのポリエ
チレンフィルム及び紙質ライナーをラミネートして段ボ
ールライナーを構成することもできる。段ボールライナ
ー若しくは段ボールライナーの表面層の素材として上記
したラミネート材を使用した場合には、防湿効果を奏す
るとともにグラファイバを含む不織布等を使用した場合
には、湿度変化による膨張や収縮を著しく抑えることが
できる。また、段ボールライナー自体を比較的薄い樹脂
フィルムで形成したり、波形中芯を樹脂シートで形成す
ることも可能である。さらに、波形中芯を構成する樹脂
系材料を段ボールライナーと同等な材質の合成樹脂とす
ることもできるし、紙質ライナーを有する段ボールライ
ナーに樹脂系波形中芯を使用することも当然可能であ
る。なお、段ボールライナーあるいは波形中芯又はその
双方に樹脂系部材を使用した場合においても防湿効果を
奏する。
段ボールライナーと波形中芯との接着は、従来からの
公知な方法で行うことができるが、波形中芯と段ボール
ライナーをあらかじめ組み付けておき、片段ボール基材
12及び14を仮組みした後接着し、段ボール基材を成形す
ることもできる。
片段ボール基材12及び14の接着に関しては、その波形
中芯12a及び13aが相互に面するように配置して行い、熱
可塑性フィルム24を波形中芯12a及び14a間に介在させ、
加熱プレスを施すことによりフィルムを溶融させて波形
中芯12a及び14aを接着する。
この熱可塑性フィルムとして使用可能な樹脂性フィル
ムとしては種々のものが考えられる。例えば、ポリエチ
レン、ホリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリスチレン、エチレンプロピレン共重合体、エチ
レン酢酸ビニル共重合体、ホットメルト等が適してい
る。また、タルクのような充填材を混合したものを樹脂
に加えて熱可塑性樹脂を構成してもよい。ただし、段ボ
ールライナーあるいは波形中芯又はその双方に樹脂系材
料を使用する場合においては、その樹脂系材料の融点よ
り低い融点を有する樹脂系フィルムを接着剤として選定
する必要がある。
段ボール基材の成形方法としては、上述したように片
段ボール基材12及び14の間に熱可塑性樹脂フィルム24を
挿入した状態で仮組みした後、第3及び4図に示す加熱
プレス機100で成形することも可能である。この仮組み
は、波形中芯12a及び14aの波形形状が略同一形状となっ
ているために容易に行うことができる。なお、この仮組
み方法として、段ボールライナーと波形中芯との全面に
わたって接着してもよいが、一部分を接着して仮組みす
ることも十分に有効である。
加熱プレス機100は、各々曲面状の成形面122a及び124
を有する雄型122及び雌型124から構成されており、この
実施例に示すダイ122及び124においては、平坦な半円形
の曲面となっているが、成形段ボールの所望する形状に
合わせてダイの形状を決定することができる。このダイ
122及び124は、さらに、螺旋形状若しくは屈曲したパイ
プをその中に設けて、パイプ内を加熱蒸気または加熱オ
イルを通過させる構成の加熱手段126を備えている。ま
た、この加熱手段として、加熱流体より温度制御が容易
な電熱器による構成としてもよい。
また、この加熱手段126は、雌型124より雄型122のダ
イの温度をより高くするように温度制御することが望ま
しい。というのは、この温度差によって雄型122より雌
型124へ熱が伝達し、熱可塑性樹脂フィルム24を効果的
に溶融することが可能となるからである。
ダイ122及び124が加熱されて、熱可塑性樹脂フィルム
24の軟化点、すなわち、溶融点まで温度が上昇した時
に、段ボール仮組み体12及び14をダイ122及び124間に配
置する。次に、ダイ124を降下させ、所定圧力で加圧す
るとともに加熱する。
この加熱状態での加圧製法は、最初、雌型124が最終
的な段ボールの仕上がり厚さdより僅かに大きいクリア
ランスとなるような位置まで雄型122上に下降して、温
度差の高い雄型122から低い雌型124への熱伝導により熱
可塑性樹脂フィルムが融解する所要時間にわたりこの状
態を維持する。この加熱下において、波形中芯12a及び1
4aの波頂部に段ボールライナー12b及び14bを接着する熱
可塑性樹脂層16及び20も溶融する。この熱可塑性樹脂16
及び20が溶融すると、波形中芯12a及び14aの波頂部とそ
の段ボールライナー12b及び14bがスリップ、すなわち、
相対的にその位置が変動する。つまり、波形中芯12a及
び14aとそれに接着される段ボールライナー12b及び14b
との接着点は、熱可塑性樹脂の硬化後において所望する
形状を保持するような新たな接着位置に変位する。
この加熱状態でのプレス成形においては、熱可塑性樹
脂フィルム24を介して波形中芯12a及び14aがきつく嵌合
し、熱可塑性樹脂フィルム24が加熱によって溶融して波
形中芯の繊維が接着される。その後溶解していた樹脂フ
ィルム24は、波形中芯の繊維と接合した状態で冷却され
硬化する。その結果、波形中芯12a及び14aが接着される
こととなる。なお、この上述した加熱プレス製法によっ
て得られた紙質段ボール基材を第5図に示す。
第1図に示すように、加熱プレス成形後には、波形中
芯12a及び14aの波形間に閉断面部26が形成される。しか
し、波形中芯12a及び14aに対して、さらに高い加圧を施
すことによりこの閉断面部26をなくすこともできる。し
かし、この閉断面部26を設けることによって段ボール特
有の断熱及び防音効果を得ることができるため、加熱成
型後においてもこの閉断面部26が形成されるように加圧
力を制御するとが望ましい。すなわち、この閉断面部26
内の空気は、熱を吸収するとともに音を遮断する断熱防
音材として機能する。
また、紙質段ボール基材10を自動車のルーフトリム、
ドアトリム材として使用する場合にいおいては、織布、
レザー等の装飾ライナー28を段ボールライナーの14bに
接着して使用することもできる。
第6a及び6b図において、この発明の好適な一実施例を
示す。この実施例においては、成形紙質段ボール基材30
は、自動車のルーフトリム用に構成されたものである。
第6a及び6b図から明らかなように、紙質段ボール基材30
は、その一部において他の部分と異なった断面形状を有
する。すなわち、第6a図の紙質段ボール基材30は、縦長
の縁部32F及び32Rを有し、これら双方は二重構造の波形
中芯を有し、中間部32Mは、単層の波形中芯からなる単
層構造となっている。あるいはまた、第6b図に示す紙質
段ボール基材30は、二重波形中芯構造の横長の縁部34L
及び34Rを有し、その中心部34Mは、単層波形中芯構造と
なっている。
紙質段ボール基材の縁部は、他の部分に比較して強度
的に弱くなり易いことが指摘されているが、二重構造の
波形中芯を用いることによって十分な強度の保証が可能
となる。すなわち、上記したような二重構造を紙質段ボ
ール基材の縁部に適用することによって縁部に作用する
応力に対抗し得る強度を得ることができる。
また、部分的に二重波形中芯構造とすることによっ
て、紙質段ボール基材の重量をそれほど増加させること
なく、実質的な強度を増加させることができる。
第7図において、サンルーフ仕様のルーフトリムに供
する紙質段ボール基材30を示す。サンルーフ用の開口部
を有した自動車用ルーフの場合は、ルーフに作用する曲
げ応力や引張り応力がサンルーフ開口部の縁部に集中す
る傾向にあることが知られている。したがって、サンル
ーフ開口部の周辺部において紙質段ボール基材はより高
い強度が要求される。
成形紙質段ボール基材30には、車両のルーフパネル
(図示せず)のサンルーフ開口部に該当する部分に開口
部36を設ける必要がある。一般的に紙質段ボール基材の
縁部は、強度的に問題があることが知られているため、
開口部36の周縁部の強度保証及びサンルーフ仕様の車両
ルーフの補強材として紙質段ボール基材の特性を生かす
ために、上述した二重波形中芯構造38を採用することは
十分に有効なことである。一方、波形中芯を二重構造に
することは、ルーフトリムの軽量化にとって問題となる
が、紙質段ボール基材30の重量増加を最小限に抑えるた
めに、この実施例においては、ルーフの概略を構成する
領域40を単層波形中芯構造としている。この領域40に作
用する応力は、それほど大きなものではなく、また、そ
れに相当するルーフ部においても、通常は、枠組みや補
強材によって補強されているため、実質的な強度は必要
とされていない。したがって、このルーフトリム構造
は、サンルーフ開口部の周辺部における強度及び軽量化
の必要条件を十分に満たすことができる。
第8図において、この発明の紙質段ボール基材30に関
する他の実施例を示す。ここに示す紙質段ボール基材30
は、Tバールーフ仕様のルーフトリム用として形成した
ものである。上述した実施例と同様に、この紙質段ボー
ル基材30も二重波形中芯部42と単層波形3中芯部44とに
別れており、この構造においても、Tバー構造の縁部に
おける必要強度及び構造全体の軽量化を十分に得ること
ができる。
実用的な製法としては、部分的に補強した片段ボール
基材の表面に、さらに片段ボール基材を設けて二重波形
中芯構造とすることにより部分補強型の紙質段ボール基
材を達成することができる。第9図はその構造を分解し
て示す図で、波形中芯52a及び段ボールライナー52bから
構成される片段ボール基材52をベースとして全領域に設
けるとともに、片段ボール基材52より小面積に形成した
補強基材として片段ボール基材54を、その波形中芯54a
を波形中芯52aに対抗させて片段ボール基材52上に配置
する。熱可塑性フィルム56の大きさは、片段ボール基材
54の大きさに合わせてあり、対向する波形中芯52a及び5
4a間に介在させる。段ボールライナー58は、片段ボール
基材54の段ボールライナー54b上に設け、熱可塑性樹脂
フィルム60を段ボールライナー54b及び58間、さらに
は、段ボールライナー58及び波形中芯52a間の片段ボー
ル基材54が存在しない部分にも配置する。
片段ボール基材52、54及び段ボールライナー58を組み
合わせ、軽圧力でプレスしてあらかじめ貼合わせた後、
加熱溶着する。このような成形構造における加熱溶着前
の仮組みは、その後の加熱成形を容易にする。第10図は
加熱プレス成形後の紙質段ボール基材50を示している。
この紙質段ボール基材50は、第10a図に示すように、そ
の中央部の第1セクションで波形中芯52aのみの単層構
造となっているのに対し、両側部の第2セクションでは
波形中芯52a、54a同士が嵌合した二重構造になってい
る。つまり、第1セクションの波形中芯52aと段ボール
ライナー52b,58が第2セクション側で延出して、この波
形中芯52aに別の波形中芯54aが嵌合した構造になってい
る。
上述した説明から明らかになるように、この発明に係
る紙質段ボール基材は、実質的な段ボールの厚さ及び重
量を増すことなく強度を増加させることができる。この
発明は、上記した実施例に限定されるものではなく、例
えば、二重波形中芯構造を三重あるいは複層構造とする
ことも可能である。さらに、上記した実施例において
は、紙質段ボール基材の用途を自動車に関し説明した
が、これらに限定されるものではなく、例えば、ビルや
住居等の建材としても利用できるものできる。また、そ
の他の利用方法としては、段ボール容器若しくはその他
の段ボール基材製品に適用することができる。
[発明の効果] 請求項第1項の板状部材においては、一対の片段ボー
ル基材を、波形中芯同士を嵌合させて熱可塑性樹脂によ
って接着することによって、閉断面部を有する段ボール
基材を構成するため、これら波形中芯が中空の補強骨格
材として機能して剛性を一段と高めることができる。
請求項第2項の板状部材においては、補強構造として
二重波形中芯を設けたことにより、部材の剛性を高める
ことができる。
請求項第3項の板状部材においては、ライナー部材及
び補強部材として波形中芯を設けた二重波形中芯構造に
おける各接着点が、部材形状を保持するように変位可能
なために、所望する成形形状の必要な剛性を有した板状
部材を得ることができる。
請求項第4項の板状部材においては、二重波形中芯を
部分的に設けて補強することにより、板状部材が軽量
で、かつ、所望する強度を有することができる。
請求項第5項の板状部材においては、二重波形中芯を
部分的に設けて補強することにより、板状部材が軽量
で、かつ、所望する強度を有することが可能であるとと
もに、ライナー部材及び中芯における接着点が変位可能
なために所望する成形形状を有した剛性の高い板状部材
を得ることができる。
請求項第6項の板状部材においては、単層波形中芯構
造の板状部材間において、部分的に二重波形中芯構造と
なるように、波形中芯を有したライナー部材を介在させ
て補強することにより、所望する箇所において剛性の高
い板状部材を得ることができる。
請求項第7項から第9項の板状部材の成形方法におい
ては、ライナー部材と二重波形中芯とからなる仮組立体
をあらかじめ形成することにより、板状部材の製造方法
が簡便になる。
請求項第10項の板状部材の製造方法たおいては、ライ
ナー部材と波形中芯とからなる第1の仮組立体を形成す
る工程と、さらに、この第1の仮組立体の波形中芯上に
接着剤を貼合して第2の仮組立体を形成する工程と、第
2の仮組立体と第1の仮組立体の波形中芯同士を対向さ
せて予備組立体を形成する工程と、この予備組立体を加
熱圧着成形する工程と、接着剤を固化させる工程とを含
む板状部材の製造方法によるための板状部材の製造方法
がより簡便になる。
請求項第11項の車両用板状部材においては、補強部材
としての波形中芯を設けて二重波形中芯構造としたこと
により、剛性が高くなるとともに、ライナー部材に表皮
材を貼り付けたことにより、外観的にも優れている。
請求項第12項の車両用板状部材においては、ラナー部
材と二重波形中芯において、接着点が変位して所望する
部材形状を保持するために、必要な剛性を有した成形部
材を得ることができ、また、ライナー部材に表皮材を貼
り付けたことにより、外観的にも優れている。
請求項第13から第15項の車両用板状部材においては、
単層波形中芯構造の板状部材間において、部分的に二重
波形中芯構造となるように、波形中芯を有したライナー
部材を介在させて補強することにより、所望する箇所に
おいて剛性の高い板状部材を得ることができ、また、ラ
イナー部材に表皮材を貼り付けたことにより、外観的に
も優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明による板状部材の一実施例を示す断
面図、第2図は、板状部材の分解組み立て図、第3図
は、段ボール基材を加熱プレスして所望する形状に成形
する加熱プレス機のプレス前の状態を示す正面図、第4
図は、加熱プレス中の加熱プレス機を示す正面図、第5
図は、加熱プレス成形によって得られた板状部材を示す
斜視図、第5(a)図は、第5図の断面拡大図、第6
(a)及び6(b)図は、自動車のルーフトリムに使用
するライナー材を示す斜視図、図6(c)図は、第6
(a)図の断面拡大図、第7図は、サンルーフ仕様車の
ルーフトリムに使用するライナー材を示す斜視図、第7
(a)図は、第7図の断面拡大図、第8図は、Tバール
ーフ仕様車のルーフトリムに使用するライナー材を示す
斜視図、第8(a)図は、第8図の断面拡大図、第9図
は、この発明による板状部材の他の実施例を示す分解斜
視図、第10図は、第9図に示す段ボール基材の組み立て
体を示す斜視図、第10(a)図は第10図の断面拡大図で
ある。 10……紙質段ボール基材、12,14,52,54……片段ボール
基材、12a,14a,52a,54a……波型中芯、12b,14b,54b,58
……段ボールライナー、16,20……熱可塑性樹脂、18a,2
2a……波頂部、24,60……熱可塑性フィルム、28……装
飾ライナー、30……成形紙質段ボール基材、36……開口
部、42……二重波形中芯、44……単層波形中芯、122…
…雄型、124……雌型、126……加熱手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−168923(JP,U) 実開 昭53−92081(JP,U) 実開 昭53−93366(JP,U) 実開 昭54−2912(JP,U)

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ライナー部材の一側面に略同一形状の波形
    中芯をそれぞれ熱溶着フィルムで接着して片板状部材を
    一対構成するとともに、これら片板状部材をその波形中
    芯同士を嵌合させて熱溶着フィルムで接着して、これら
    波形中芯間に閉断面部を形成したことを特徴とする波形
    中芯を有する板状部材。
  2. 【請求項2】所定間隔で相互に離間して略平行に配置さ
    れた第1及び第2のライナー部材と、略同一形状の複数
    の波状折り曲げ部を形成した第1及び第2の波形中芯か
    ら構成され、前記第1及び第2の波形中芯は相互に嵌合
    されて閉断面部を形成するとともに、少なくともその嵌
    合部分の一部において熱可塑性樹脂を介して接着され、
    前記第1の波形中芯は前記第1のライナー部材とその波
    頂部近傍で接着されるとともに、前記第2の波形中芯は
    前記第2のライナー部材とその波頂部近傍で接着されて
    いることを特徴とする波形中芯を有する板状部材。
  3. 【請求項3】所定間隔で相互に離間して略平行に配置さ
    れた第1及び第2のライナー部材と、略同一形状の複数
    の波状折り曲げ部を形成した第1及び第2の波形中芯か
    ら構成され、前記第1及び第2の波形中芯は相互に嵌合
    されて閉断面部を形成するとともに、第1接着点におい
    て熱可塑性樹脂を介して相互に接着され、前記第1の波
    形中芯はその波頂部近傍の第2接着点において前記第1
    のライナー部材と接着されるとともに、前記第2波形中
    芯はその波頂部近傍の第3接着点において前記第2ライ
    ナー部材と接着され、前記第1、第2及び第3の各接着
    点は、加熱プレスの際に、所望する成形形状に応じてそ
    の形状を保持する接着点に変位することを特徴とする少
    なくとも部分的に三次元的に折曲した形状に成形された
    波形中芯を有する板状部材。
  4. 【請求項4】所定間隔で相互に離間して略平行に配置さ
    れた第1及び第2のライナー部材と、これらライナー部
    材間にその波頂部を接合して介装された第1の波形中芯
    とからなる第1セクションと、 前記所定間隔と略同等な間隔で相互に略平行に離間して
    前記第1セクションから延出する第1及び第2ライナー
    部材と、これらライナー部材間に配置されて前記第1セ
    クションから延出する第1の波形中芯と、該波形中芯と
    略同一形状の複数の波状折り曲げ部を有する第2の波形
    中芯から構成され、前記第1及び第2の波形中芯は相互
    に嵌合するとともに少なくともその嵌合部分の一部にお
    いて熱可塑性樹脂を介して接着され、前記第1の波形中
    芯は前記第1のライナー部材とその波頂部近傍で接着さ
    れ、前記第2の波形中芯は前記第2のライナー部材とそ
    の波頂部近傍で接着されてなる第2のセクションとから
    なることを特徴とする波形中芯を有する板状部材。
  5. 【請求項5】所定間隔で相互に離間して略平行に配置さ
    れた第1及び第2のライナー部材と、これらライナー部
    材間にその波頂部を接合して介装された第1の波形中芯
    とからなる第1セクションと、 前記所定間隔と略同等な間隔で相互に略平行に離間して
    前記第1セクションから延出する第1及び第2ライナー
    部材と、これらライナー部材間に配置されて前記第1セ
    クションから延出する第1の波形中芯と、該波形中芯と
    略同一形状の複数の波状折り曲げ部を有する第2の波形
    中芯から構成され、前記第1及び第2の波形中芯は相互
    に嵌合するとともに少なくともその嵌合部分の一部であ
    る第2接着点において熱可塑性樹脂を介して接着される
    とともに、前記第1の波形中芯は前記第1のライナー部
    材とその波頂部近傍の第3の接着点において接着され、
    前記第2の波形中芯は前記第2のライナー部材とその波
    頂部近傍の第4の接着点において接着されてなる第2の
    セクションとで構成され、 前記第1、第2、第3及び第4接着点は、加熱プレスの
    際に、所望する成形形状に応じてその形状を保持する接
    着点に変位することを特徴とする波形中芯を有する板状
    部材。
  6. 【請求項6】所定間隔で相互に離間して略平行に配置さ
    れた第1及び第2のライナー部材と、これらライナー部
    材間にその波頂部を第1接着点として接着して介装され
    た第1波形中芯とからなる第1セクションと、 前記所定間隔と略同等な間隔で相互に略平行に離間して
    前記第1セクションから延出する第1及び第2ライナー
    部材と、これらライナー部材間に配置されて前記第1セ
    クションから延出する第1の波形中芯と、該波形中芯と
    略同一形状の複数の波状折り曲げ部を有し、前記第1波
    形中芯と第1ライナー部材との間に介装される第2の波
    形中芯と、該波形中芯と前記第1ライナー部材との間に
    介装される第3ライナー部材とから構成され、前記第1
    及び第2の波形中芯は相互に嵌合するとともに少なくと
    もその嵌合部分の一部である第2接着点において熱可塑
    性樹脂を介して接着され、前記第1の波形中芯は第3の
    ライナー部材とその波頂部近傍の第3の接着点において
    接着され、前記第3のライナーは前記第1のライナーと
    全面で接着されるとともに、前記第2の波形中芯は前記
    第3のライナー部材とその波頂部近傍の第4の接着点に
    おいて接着されてなる第2セクションとで構成され、 前記第1、第2、第3及び第4接着点は、加熱プレスの
    際に、所望する成形形状に応じてその形状を保持する接
    着点に変位することを特徴とする所望形状に成形された
    波形中芯を有する板状部材。
  7. 【請求項7】ライナー部材と波形中芯部材とからなる片
    板状波形部材の仮組立体を一対構成し、常温においては
    固体状態であり、所定の溶融温度において接着性を有す
    る接着剤を前記一対の仮組立体間に介装して、一対の前
    記仮組立体の波形中芯同士を嵌合させて閉断面部を形成
    した後、前記所定溶融温度以上の温度において前記一対
    の仮組立体の少なくとも一方を他方に対して押圧するこ
    とにより前記波形中芯同士を接着し、養生して前記接着
    剤を硬化させることを特徴とする波形中芯を有する板状
    部材の製造方法。
  8. 【請求項8】前記接着剤は、熱可塑性樹脂であることを
    特徴とする請求項第7項記載の波形中芯を有する板状部
    材の製造方法。
  9. 【請求項9】前記熱可塑性樹脂は、ポリエチレン、ポリ
    プロピレン、ポリ塩化ビニール、ポリ酢酸ビニール、ポ
    リスチレン、エチレンプロピレン共重合体、エチレン酢
    酸ビニール共重合体若しくはホットメルトであることを
    特徴とする請求項第8項記載の波形中芯を有する板状部
    材製造方法。
  10. 【請求項10】ライナー部材と波形中芯部材とからなる
    片板状波形部材の第1及び第2仮組立体を構成し、常温
    においては固体状態であり、所定の溶融温度において接
    着性を有する接着剤を前記第1仮組立体の波形中芯に貼
    合した後、前記第1及び第2仮組立体の波形中芯同士
    を、閉断面部を形成すべく嵌合させて予備組み合わせ体
    を構成し、前記所定溶融温度以上の温度において前記予
    備組み合わせ体の一方の仮組立体に対して他方の仮組立
    体を介して押圧することにより前記予備組み合わせ体を
    接着して板状部材を形成し、養生して前記接着剤を硬化
    させることを特徴とする波形中芯を有する板状部材の製
    造方法。
  11. 【請求項11】所定間隔で相互に離間して略平行に配置
    された第1のライナー部材及び第2のライナー部材と、
    該第2のライナー部材に貼り付けた表皮材と、略同一形
    状の複数の波状折り曲げ部を形成した第1及び第2の波
    形中芯とから構成され、前記第1及び第2の波形中芯は
    相互に嵌合されて閉断面部を形成するとともに、少なく
    ともその嵌合部分の一部において熱可塑性樹脂を介して
    接着され、前記第1の波形中芯は前記第1のライナー部
    材とその波頂部近傍で接着されるとともに、前記第2の
    波形中芯は前記第2のライナー部材とその波頂部近傍で
    接着されていることを特徴とする波形中芯を有する車両
    用板状部材。
  12. 【請求項12】表皮材と、所定間隔で相互に離間して略
    平行に配置された第1及び第2のライナー部材と、略同
    一形状の複数の波状折り曲げ部を形成した第1及び第2
    の波形中芯とから構成され、前記第1及び第2の波形中
    芯は相互に嵌合されて閉断面部を形成するとともに、第
    1接着点において熱可塑性樹脂を介して相互に接着さ
    れ、前記第1の波形中芯はその波頂部近傍の第2接着点
    において前記第1のライナー部材と接着されるととも
    に、前記第2波形中芯はその波頂部近傍の第3接着点に
    おいて前記第2ライナー部材と接着し、前記第1、第2
    及び第3の各接着点は、加熱プレスの際に、所望する成
    形形状に応じてその形状を保持する接着点に変位するこ
    とを特徴とする少なくとも部分的に三次元的に折曲し所
    望する形状に成形された板部材とからなる車両用板状部
    材。
  13. 【請求項13】表皮材と、所定間隔で相互に離間して略
    平行に配置された第1及び第2のライナー部材と、これ
    らライナー部材間にその波頂部を第1接着点として接着
    して介装された第1波形中芯とからなる第1セクション
    と、 前記所定間隔と略同等な間隔で相互に略平行に離間して
    前記第1セクションから延出する第1及び第2ライナー
    部材と、これらライナー部材間に配置されて前記第1セ
    クションから延出する第1の波形中芯と、該波形中芯と
    略同一形状の複数の波状折り曲げ部を有し、前記第1波
    形中芯と第1ライナー部材との間に介装される第2の波
    形中芯と、該波形中芯と前記第1ライナー部材との間に
    介装される第3ライナー部材とから構成され、前記第1
    及び第2の波形中芯は相互に嵌合するとともに少なくと
    もその嵌合部分の一部である第2接着点において熱可塑
    性樹脂を介して接着され、前記第1の波形中芯は第3の
    ライナー部材とその波頂部近傍の第3の接着点において
    接着され、前記第3のライナーは前記第1のライナーと
    全面で接着されるとともに、前記第2の波形中芯は前記
    第3のライナー部材とその波頂部近傍の第4の接着点に
    おいて接着されてなる第2セクションとで構成され、 前記第1、第2、第3及び第4接着点は、加熱プレスの
    際に、所望する成形形状に応じてその形状を保持する接
    着点に変位することを特徴とする少なくとも部分的に三
    次元的に折曲し所望する形状に成形された板部材とから
    なる車両用板状部材。
  14. 【請求項14】サンルーフ開口部を有する車両用ルーフ
    トリムであって、前記サンルーフ開口部に相当する位置
    に形成された板状部材の開口部周辺に前記第2セクショ
    ンを設けることを特徴とする請求項第13項記載の車両用
    板状部材。
  15. 【請求項15】Tバールーフ開口部を有する車両用ルー
    フトリムであって、前記Tバールーフ開口部に相当する
    位置に形成された板状部材の開口部周辺に前記第2セク
    ションを設けることを特徴とする請求項第13項記載の車
    両用板状部材。
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