JPH0885178A - ハニカムサンドイッチパネル - Google Patents

ハニカムサンドイッチパネル

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Publication number
JPH0885178A
JPH0885178A JP6248894A JP24889494A JPH0885178A JP H0885178 A JPH0885178 A JP H0885178A JP 6248894 A JP6248894 A JP 6248894A JP 24889494 A JP24889494 A JP 24889494A JP H0885178 A JPH0885178 A JP H0885178A
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JP
Japan
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surface plate
honeycomb
sandwich panel
core
honeycomb sandwich
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Application number
JP6248894A
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English (en)
Inventor
Takeji Kimura
雄児 木村
Kazuhiko Nomoto
和彦 野本
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0885178A publication Critical patent/JPH0885178A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、両表面板材の材質や構造が異なる場
合において、成形時の加熱処理や使用環境の変化に起因
したわん曲,変形,反り等が防止され、第2に、更に両
表面板材の材質や構造が同一の場合においても、表裏で
温度が異なる使用環境に起因したわん曲,変形,反り等
が防止される、ハニカムサンドイッチパネルを提案す
る。 【構成】 このハニカムサンドイッチパネルは、芯材で
あるハニカムコア2の両開口端面に、それぞれ表面板材
3,4が接合されてなる。そして、少なくとも一方の表
面板材3が、分断間隙6にて分断され複数個の単位表面
板材7に分割されたり、更にこれに加え、芯材たるハニ
カムコア2が、分断間隙8にて分断され複数個の単位ハ
ニカムコア9に分割されたり、芯材たるハニカムコア2
が、切り込み溝10により複数個に区画されつつ全体的
にはつながった構成よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハニカムサンドイッチ
パネルに関する。すなわち、ハニカムコアの両開口端面
にそれぞれ表面板材が接合された、ハニカムサンドイッ
チパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハニカムサンドイッチパネルは、芯材で
ある中空柱状のセルの平面的集合体であるハニカムコア
の両開口端面に、それぞれ表面板材が接着等により接合
されている。そしてハニカムサンドイッチパネルは、ハ
ニカムコアの重量比強度,保温性,断熱性,遮音性、等
に優れるという特性を生かし、例えば壁,床,扉,戸,
襖,間仕切り等の建築用,構築用,建具用や、各種の
箱,容器,コンテナ等の板材用、その他広く各種用途に
用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。第1
に、ハニカムサンドイッチパネルの表裏の両表面板材
は、その材質や構造(1枚板か積層板か等)が異なって
いることが多々あり、もって表裏の両表面板材間で、熱
膨張率や吸湿率が相違していることがある。そこで、ハ
ニカムサンドイッチパネルとしての成形時に接着のため
に加熱処理された場合や、使用時に使用環境が変化した
場合等に、表裏の両表面板材間の熱膨張差や吸湿差に起
因して、表裏いずれか一方側に向けて反り等が生じやす
い、という問題があった。つまり、従来のこの種のハニ
カムサンドイッチパネルにあっては、表裏全体に引張り
力や圧縮力が作用し応力が生じやすく、全体的にわん
曲,変形,反り等が発生しやすかった。
【0004】第2に、更にハニカムサンドイッチパネル
の表裏の両表面板材が、同じ材質や構造(1枚板か積層
板か等)よりなっていても、表裏で温度が異なる場合、
例えば断熱パネルとして使用されたり、一方側のみに日
が当たる使用環境の場合等に、上述の第1で述べた所に
準じ、反り等が生じやすかった。つまり、従来のこの種
のハニカムサンドイッチパネルにあっては、表裏の熱膨
張差に起因して、全体的にわん曲,変形,反り等が生じ
やすかった。
【0005】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、請求
項1では表面板材を分断し、更に請求項2ではハニカム
コアを分断し、請求項3ではハニカムコアに切り込み溝
を形成し、又、請求項4では表面板材に切り欠き細穴を
形成したことにより、第1に、両表面板材の材質や構造
が異なる場合の反り等を防止し、第2に、更に両表面板
材の材質や構造が同一の場合においても、表裏で温度が
異なる際の反り等を防止する、ハニカムサンドイッチパ
ネルを提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1
については次のとおり。すなわち、このハニカムサンド
イッチパネルは、芯材である中空柱状のセルの平面的集
合体であるハニカムコアの両開口端面に、それぞれ表面
板材が接合されてなり、少なくとも一方の該表面板材
が、分断により複数個に分割されている。請求項2につ
いては次のとおり。すなわち、このハニカムサンドイッ
チパネルは、請求項1記載のハニカムサンドイッチパネ
ルにおいて、更に芯材たる該ハニカムコアが、分断によ
り複数個に分割されてなる。請求項3については次のと
おり。すなわち、このハニカムサンドイッチパネルは、
請求項1記載のハニカムサンドイッチパネルにおいて、
更に芯材たる該ハニカムコアが、切り込み溝により複数
個に区画されつつ全体的にはつながっている。請求項4
については次のとおり。すなわち、このハニカムサンド
イッチパネルは、芯材である中空柱状のセルの平面的集
合体であるハニカムコアの両開口端面に、それぞれ表面
板材が接合されてなり、少なくとも一方の該表面板材
は、連続しない多数の切り欠き細穴が形成され全体的に
はつながっている。
【0007】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。このハニカムサンドイッチパネルは、
ハニカムコアの両開口端面にそれぞれ表面板材が接合さ
れ、請求項1では、少なくとも一方の表面板材を分断
し、更に、請求項2ではハニカムコアも分断し、請求項
3ではハニカムコアに切り込み溝を形成してなる。請求
項4では、少なくとも一方の表面板材に切り欠き細穴を
形成してなる。
【0008】そこで第1に、両表面板材は表裏で材質や
構造が異なり、熱膨張率や吸湿率が相違していることが
ある。そこでこれに対処すべく、表面板材やハニカムコ
アを分断したり、これらに切り欠き細穴,切り込み溝等
を設けたことにより、成形時に接着用に加熱処理された
場合や、使用時に使用環境が変化した場合等において、
表裏の熱膨張差や吸湿差が分散される。もって、表裏に
引張り力や圧縮力が作用することは阻止され、わん曲,
変形,反り等の発生が防止される。
【0009】第2に、更に両表面板材の材質や構造が同
一であっても、表裏で温度が異なる使用環境下で使用さ
れた場合において、表面板材やハニカムコアを分断した
り、これらに切り欠き細穴,切り込み溝等を設けたこと
により、表裏の熱膨張差は分散される。もって、表裏に
引張り力や圧縮力が作用することは阻止され、わん曲,
変形,反り等の発生が防止される。
【0010】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1,図2,図3,図4は、各
々本発明の実施例の斜視図であり、図1の(1)図は第
1実施例を、図1の(2)図は第2実施例を、図1の
(3)図は第3実施例を、図2の(1)図は第4実施例
を、図2の(2)図は第5実施例を、図2の(3)図は
第6実施例を、図3の(1)図は第7実施例を、図3の
(2)図は第8実施例を、図3の(3)図は第9実施例
を、図4の(1)図は第10実施例を、図4の(2)図
は第11実施例を、それぞれ示す。図5は、ハニカムコ
アの要部の斜視図である。
【0011】ハニカムサンドイッチパネルでは、芯材で
ある中空柱状のセル1の平面的集合体であるハニカムコ
ア2の両開口端面に、それぞれ表面板材3,4が接合さ
れている。まず、これらについて詳述する。ハニカムサ
ンドイッチパネルの芯材であるハニカムコア2は、図5
に示したように、セル壁5にて各々独立空間に区画され
た中空柱状の多数のセル1の平面的集合体よりなる。セ
ル壁5そしてセル1の断面形状は、正六角形が代表的で
あるが、台形状,三角形状,四角形状,その他各種形状
のものが可能である。そして、セル壁5つまりハニカム
コア2の母材としては、アルミニウム箔,水酸化アルミ
ニウム箔,その他の金属箔,アラミド紙その他の特殊
紙,塩ビシート,その他のプラスチックシート,繊維強
化プラスチックシート(FRPシート),その他パルプ
を含む有機系や無機系の複合材,アスベスト系やカーボ
ン系の素材、その他各種材質のものが用いられる。そし
てハニカムコア2は重量比強度に優れ、軽量であると共
に高い剛性・強度を備えるのを始め、平面精度,保温
性,断熱性,遮音性,整流効果、等々にも優れるという
特性が知られている。
【0012】次に、ハニカムサンドイッチパネルの表面
板材3,4は、アルミニウム板,その他の金属板,メラ
ミン樹脂板,その他の樹脂板,繊維強化プラスチック
板,セラミックス板,カーボン板,これらの複合材製の
板、その他各種材質のものが用いられる。又、表面板材
3,4としては、これらの1枚板や、これらを複数枚積
層した積層板が用いられる。そしてハニカムサンドイッ
チパネルは、上述したハニカムコア2を芯材とし、その
セル1の両開口端面にそれぞれ面材たる表面板材3,4
を、接着剤を介装して加熱処理することにより、接着等
にて接合してなる。なお表面板材3,4は、芯材たるハ
ニカムコア2の例えば補強用として機能する。
【0013】以下、各実施例について述べる。まず、図
1の(1)図の第1実施例のハニカムサンドイッチパネ
ルにあっては、一方の表面板材3が、分断により複数個
に分割されている。すなわち、この第1実施例において
は、両表面板材3,4のうちいずれか一方(図示例では
表面板材3)が、縦横に直交する複数本の直線状の分断
間隙6にて分断され、複数個の例えば正方形の単位表面
板材7に分割されている。つまり、この一方の表面板材
3は、このような分断間隙6を存した各単位表面板材7
の集合体よりなり、各々が芯材たるハニカムコア2の一
方の開口端面に接合されている。
【0014】次に、図1の(2)図の第2実施例のハニ
カムサンドイッチパネルでは、これに加え、更に芯材た
るハニカムコア2が、分断により複数個に分割されてい
る。すなわち、この第2実施例においては、第1実施例
の一方の表面板材3の分断に加え、更に、芯材たるハニ
カムコア2も、縦横に直交する複数本の直線状の分断間
隙8にて分断され、複数個の例えば正方形の単位ハニカ
ムコア9に分割されている。つまり、このハニカムコア
2は、このように分断間隙8を存した各単位ハニカムコ
ア9の集合体よりなり、各々が、一方の開口端面にて、
一方の表面板材3の各単位表面板材7に接合されると共
に、他方の開口端面にて、他方の1枚の表面板材4に接
合されている。なお図示例では、一方の表面板材3の各
分断間隙6と、ハニカムコア2の各分断間隙8とが、一
致するように上下で揃えられ、もって、一方の表面板材
3の各単位表面板材7と、ハニカムコア2の各単位ハニ
カムコア9とが、それぞれ上下で完全に重なっている
が、必ずしもこれによらずともよい。つまり、各分断間
隙6と分断間隙8は、上下で一致せずそれぞれ異なった
ピッチ,数,方向等によってもよく、もって、各単位表
面板材7と各単位ハニカムコア9とが、上下で完全には
重ならず、各々異なった大きさ,形状,数等よりなって
いてもよい。
【0015】又、図1の(3)図の第3実施例のハニカ
ムサンドイッチパネルでは、芯材たるハニカムコア2
が、各切り込み溝10により複数個に区画されつつ全体
的にはつながっている。すなわち、この第3実施例にお
いては、前述した第1実施例の一方の表面板材3の分断
に加え、更に、芯材たるハニカムコア2の表面板材3側
が、縦横に直交する複数本の直線状の各切り込み溝10
にて複数個に区画されているものの、全体的には他方の
表面板材4側にてつながっている。つまり、このハニカ
ムコア2は、上述した第2実施例のもののように、分断
により完全に複数個の各単位ハニカムコア9に分割され
ることなく、分断が途中で阻止され1枚につながってお
り、分断間隙8が途中で阻止された切り込み溝10が形
成されている。そして、この第3実施例のハニカムサン
ドイッチパネルは、第2実施例のもののようにハニカム
コア2が完全には分断されていないので、全体的剛性・
強度が第2実施例のものほどは低下しない、という利点
がある。なお、この第3実施例におけるハニカムコア2
の各切り込み溝10も、第2実施例のハニカムコア2の
各分断間隙8に準じ、一方の表面板材3の分断間隙6と
一致することなく、つまり図示例によらず、各種ピッ
チ,大きさ,形状,数等のものを採用してもよい。
【0016】次に、図2の(1)図,(2)図の第4実
施例や第5実施例について述べる。この第4実施例や第
5実施例のハニカムサンドイッチパネルは、前述した第
1実施例のものに準じ、一方の表面板材3のみが、分断
により複数個の単位表面板材7に分割されているが、そ
の全体形状(第1実施例のものは正方形、第4実施例の
ものは縦長の長方形、第5実施例のものは円形)や、全
体寸法・大きさ等により、問題の反り等の発生状況が異
なるので、これらに対応すべく、第1実施例のものと
は、分断間隙6のピッチ,数,方向等が、変化せしめら
れている。つまり第4実施例の分断間隙6は、全体形状
が縦長の長方形であることに鑑み、横方向のみに設定さ
れ、第5実施例の分断間隙6は、全体形状が円形である
ことに鑑み、より広いピッチで横に2本と縦に1本設定
され、中央2個の単位表面板材7が比較的大きなものよ
りなっている。このように、ハニカムサンドイッチパネ
ルの全体形状や全体寸法に応じ、その反り等の発生を防
止すべく、各種のピッチ,数,方向,大きさ等の分断間
隙6の採用が考えられる。なお、このような各種の分断
間隙6(更には分断間隙8や切り込み溝10)の採用
は、前述した第2実施例や第3実施例についても、同様
に考えられる。
【0017】なお、図2の(3)図の第6実施例のハニ
カムサンドイッチパネルにあっては、このように分断さ
れた表面板材3の表面に、シート11が接着等により接
合されている。つまり、前述した第1,第2,第3,第
4,第5の各実施例のハニカムサンドイッチパネルにあ
っては、表面板材3が、各分断間隙6にて各単位表面板
材7に分割されている。そこで、このままでは見栄えそ
の他が悪い場合には、例えばゴム材その他のフレキシブ
ルな材質のシート11が、事後、各単位表面板材7を通
じその外表面を覆うように接合され、その目隠し等とし
て機能する。なお図示例は、第1実施例のものにシート
11を接合してなるが、勿論、第2,第3,第4,第5
の各実施例のものについても、同様にシート11を接合
することが考えられ、更に後述の第7,第8,第9,第
10,第11の各実施例のものについても同様である。
【0018】ところで、上述した第1,第2,第3,第
4,第5,第6の各実施例のハニカムサンドイッチパネ
ルにおいて、その表面板材3の分断間隙6、更には、そ
のハニカムコア2の分断間隙8や切り込み溝10は、次
のように形成される。第1の形成方法としては、まず最
初に、ハニカムコア2の両開口端面にそれぞれ表面板材
3,4を1枚ずつ接合し、それから、一方の表面板材3
更にはハニカムコア2に対し、表面板材3の外表面側か
ら切断,切削作業を実施して、所定の分断間隙6,分断
間隙8,切り込み溝10等を形成し、所定の各単位表面
板材7や各単位ハニカムコア9等を得、もって、ハニカ
ムサンドイッチパネルとすることが考えられる。第2の
形成方法としては、まず最初に、1枚の表面板材3やハ
ニカムコア2について切断,切削作業を実施して、所定
の各単位表面板材7や各単位ハニカムコア9又は切り込
み溝10付のハニカムコア2等を製作し、それから、こ
れらを各々他方の表面板材4やハニカムコア2や単位ハ
ニカムコア9等に対し、所定の分断間隙8や分断間隙6
等を存しつつ接合して行き、もって、ハニカムサンドイ
ッチパネルとすることも考えられる。
【0019】次に、図3の(1)図,(2)図の第7実
施例や第8実施例について述べる。この第7実施例や第
8実施例のハニカムサンドイッチパネルにあっては、一
方の表面板材3に、連続しない多数の切り欠き細穴12
が形成されるが、この表面板材3は、全体的にはつなが
っている。すなわち、この第7実施例や第8実施例の表
面板材3は、上述した第1,第2,第3,第4,第5,
第6の各実施例の表面板材3のように、各分断間隙6に
より各単位表面板材7に分割されることなく、相互間が
連続しない縦横の短い直線状の各切り欠き細穴12が多
数形成され、もって剛性・強度を低下させつつ全体的に
はつながった1枚板よりなる。そして、このような第7
実施例や第8実施例の表面板材3は、まず第1に、分断
されることなく1枚板よりなるので剛性・強度が大きく
は低下せず、本来の補強機能が損なわれないので、ハニ
カムサンドイッチパネルも剛性・強度に優れるという利
点がある。第2に、表面板材3を分断すると共に、その
形成方法として前述により、予め単位表面板材7を多数
製作しておきハニカムコア2に分断間隙6を存しつつ各
々接合して行く形成方法を取る場合に比し、この切り欠
き細穴12は簡単容易に形成でき、もってハニカムサン
ドイッチパネルの製作作業性に優れる、という利点もあ
る。なお切り欠き細穴12は、図示例のほか、その他各
種のピッチ,数,方向,大きさ等にて形成可能である。
【0020】次に、図3の(3)図の第9実施例につい
て述べる。この第9実施例のハニカムサンドイッチパネ
ルでは、両表面板材3,4が、それぞれ分断により複数
個に分割されている。すなわち、この第9実施例におい
ては、前述した第1,第2,第3,第4,第5,第6の
各実施例のように、一方の表面板材3のみならず、他方
の表面板材4も、分断間隙6にて分断され複数個の単位
表面板材7に分割されている。更に、他の実施例として
(図示せず)、一方の表面板材3について、前述した第
7実施例や第8実施例のように切り欠き細穴12を形成
すると共に、他方の表面板材4についても、同様に切り
欠き細穴12を形成しておくことも考えられる。そし
て、このように両表面板材3,4について、それぞれ、
分断間隙6や切り欠き細穴12を形成しておくと、ハニ
カムサンドイッチパネルについて、表裏の剛性・強度の
対称性が確実に保持される、という利点がある。なお、
この第9実施例等において、その他の構成等は、前述し
た各実施例において説明したところに準じる。
【0021】なお、図4の(1)図,(2)図の第10
実施例や第11実施例にあっては、更に、補強枠13や
補強梁14等の強度補強手段が、設けられている。すな
わち、この第10実施例や第11実施例のハニカムサン
ドイッチパネルにあっては、上述した第1実施例のもの
について、その外周側端面に補強枠13を外嵌,固定し
たり、その一方の表面板材3の表面に補強梁14を付
設,固定してなる(更に、他方の表面板材4についても
補強梁14を付設,固定するようにしてもよい)。なお
第1実施例のほか、第2,第3,第4,第5,第6,第
7,第8,第9の各実施例に関しても、このような補強
枠13や補強梁14を設けることも考えられる。そし
て、このように補強枠13や補強梁14を設けることに
より、特に表面板材3,4が分断された場合について、
ハニカムサンドイッチパネル全体の剛性・強度の低下
が、補強されるという利点がある。
【0022】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。このハニカムサンドイ
ッチパネルは、芯材であるハニカムコア2の両開口端面
に、表面板材3,4がそれぞれ接合されている。そし
て、図1の(1)図,図2の(1)図,(2)図,
(3)図,図3の(3)図,図4の(1)図,(2)図
等に示した第1,第4,第5,第6,第9,第10,第
11の各実施例では、表面板材3(更には表面板材4)
のみを分断間隙6にて分断し、更に、図1の(2)図に
示した第2実施例では、これに加え、芯材たるハニカム
コア2も分断間隙8にて分断し、図1の(3)図の第3
実施例では、芯材たるハニカムコア2に切り込み溝10
を形成してなる。又、図3の(1)図,(2)図の第7
実施例や第8実施例では、表面板材3(更には表面板材
4)に切り欠き細穴12を形成してなる。そこで、この
ようなハニカムサンドイッチパネルにあっては、次の第
1,第2のようになる。
【0023】第1に、ハニカムサンドイッチパネルの表
裏の両表面板材3,4は、表裏で材質や構造(1枚板か
積層板か等)が異なっていることが多々ある。例えば、
壁,床,扉,戸,襖,間仕切り等の建築用,構築用,建
具用として用いられる場合にあっては、インテリア面の
要請とコスト面の要請とを勘案し、例えば目につく表側
等の一方の表面板材3のみに、高級な材質や構造のもの
を採用して高級感を出しインテリア面の要請を充足する
と共に、目につかない裏側等の他方の表面板材4には、
廉価な材質や構造のものを用いてコスト面の要請をも充
足するようにした、ハニカムサンドイッチパネルも最近
広く採用されつつある。このようなハニカムサンドイッ
チパネルにあっては、表裏の両表面板材3,4の材質や
構造の相違に起因して、表裏の両表面板材3,4間で、
熱膨張率や吸湿率が相違していることが多い。そこで、
このハニカムサンドイッチパネルでは、表面板材3(更
には表面板材4)を分断間隙6にて分断したり、表面板
材3(更には表面板材4)に切り欠き細穴12を形成
し、更に、必要に応じハニカムコア2を分断間隙8にて
分断したりハニカムコア2に切り込み溝10を形成し、
もって、反り等の発生が防止されるようになっている。
【0024】すなわち、ハニカムサンドイッチパネルと
しての成形時に、ハニカムコア2と表面板材3,4間の
接着のために加熱処理された場合や、使用時に使用環境
が変化した場合等において、このような分断間隙6,切
り欠き細穴12,分断間隙8,切り込み溝10等の存在
により、表裏の両表面板材3,4間の熱膨張差や吸湿差
は細かく分散される。もって、このハニカムサンドイッ
チパネルでは、前述したこの種従来例のように、表裏に
全体的に引張り力や圧縮力が作用することは阻止され、
応力も分散されるので、全体的なわん曲,変形,反り等
は生じなくなる(なお、各単位表面板材7毎には、若干
のわん曲,変形,反り等が見られることもあるが、これ
らが全体に影響を及ぼすことはない)。
【0025】第2に、更にハニカムサンドイッチパネル
の表裏の両表面板材3,4の材質や構造(1枚板か積層
板か等)が同一のケースについても、次のようになる。
すなわち、表裏で温度が異なる使用環境下で使用された
場合、例えば断熱パネルとして使用されたり、一方側の
みに日が当たる使用環境下の場合等について、反り等の
発生が防止されるようになる。つまり、このハニカムサ
ンドイッチパネルでは、上述した表面板材3(更には表
面板材4)やハニカムコア2の分断間隙6,切り欠き細
穴12,分断間隙8,切り込み溝10等の存在により、
表裏の熱膨張差が細かく分散されるので、前述したこの
種従来例のように、表裏に全体的に引張り力や圧縮力が
作用することは阻止され、応力も分散されるので、その
全体的なわん曲,変形,反り等は生じなくなる。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るハニカムサンドイッチパネ
ルは、以上説明したように、請求項1では表面板材を分
断し、更に請求項2ではハニカムコアを分断し、請求項
3ではハニカムコアに切り込み溝を形成し、又、請求項
4では表面板材に切り欠き細穴を形成したことにより、
次の効果を発揮する。
【0027】第1に、両表面板材の材質や構造が異なる
場合の反り等が防止される。すなわち、このハニカムサ
ンドイッチパネルは、その両表面板材の材質や構造が異
なる場合、その成形時に接着のために加熱処理された際
や、使用時に使用環境が変化した際等において、前述し
たこの種従来例のように、全体的にわん曲,変形,反り
等が生じることはない。
【0028】第2に、更に両表面板材の材質や構造が同
一の場合においても、表裏で温度が異なる際の反り等が
防止される。すなわち、このハニカムサンドイッチパネ
ルは、その両表面板材の材質や構造が同一であっても、
表裏で温度が異なる使用環境下で使用された際に、前述
したこの種従来例のように、全体的にわん曲,変形,反
り等が生じることはない。このように、この種従来例に
存した問題点が一掃される等、本発明の発揮する効果
は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハニカムサンドイッチパネルの斜
視図であり、(1)図は第1実施例を、(2)図は第2
実施例を、(3)図は第3実施例を示す。
【図2】同ハニカムサンドイッチパネルの斜視図であ
り、(1)図は第4実施例を、(2)図は第5実施例
を、(3)図は第6実施例を示す。
【図3】同ハニカムサンドイッチパネルの斜視図であ
り、(1)図は第7実施例を、(2)図は第8実施例
を、(3)図は第9実施例を示す。
【図4】同ハニカムサンドイッチパネルの斜視図であ
り、(1)図は第10実施例を、(2)図は第11実施
例を示す。
【図5】ハニカムコアの要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 セル 2 ハニカムコア 3 表面板材 4 表面板材 5 セル壁 6 分断間隙 7 単位表面板材 8 分断間隙 9 単位ハニカムコア 10 切り込み溝 11 シート 12 切り欠き細穴 13 補強枠 14 補強梁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材である中空柱状のセルの平面的集合
    体であるハニカムコアの両開口端面に、それぞれ表面板
    材が接合されたハニカムサンドイッチパネルにおいて、
    少なくとも一方の該表面板材が、分断により複数個に分
    割されていること、を特徴とするハニカムサンドイッチ
    パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のハニカムサンドイッチパ
    ネルにおいて、更に芯材たる該ハニカムコアが、分断に
    より複数個に分割されていること、を特徴とするハニカ
    ムサンドイッチパネル。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のハニカムサンドイッチパ
    ネルにおいて、更に芯材たる該ハニカムコアが、切り込
    み溝により複数個に区画されつつ全体的にはつながって
    いること、を特徴とするハニカムサンドイッチパネル。
  4. 【請求項4】 芯材である中空柱状のセルの平面的集合
    体であるハニカムコアの両開口端面に、それぞれ表面板
    材が接合されたハニカムサンドイッチパネルにおいて、
    少なくとも一方の該表面板材は、連続しない多数の切り
    欠き細穴が形成され全体的にはつながっていること、を
    特徴とするハニカムサンドイッチパネル。
JP6248894A 1994-09-16 1994-09-16 ハニカムサンドイッチパネル Pending JPH0885178A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1087796C (zh) * 1995-06-21 2002-07-17 松下电器产业株式会社 洗衣机
KR101018307B1 (ko) * 2008-09-12 2011-03-04 하만동 마무리 가공용 경량 패널과 이를 이용한 마무리 가공방법 및 그에 따른 가공물
JP2015174340A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 株式会社ジェイエスピー 自動車用座席シート部材
KR20200057469A (ko) * 2018-11-16 2020-05-26 한국항공우주연구원 복합재 샌드위치구조물 제조방법

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