JP2571755Y2 - フラットケーブル用コネクタ - Google Patents

フラットケーブル用コネクタ

Info

Publication number
JP2571755Y2
JP2571755Y2 JP1992033932U JP3393292U JP2571755Y2 JP 2571755 Y2 JP2571755 Y2 JP 2571755Y2 JP 1992033932 U JP1992033932 U JP 1992033932U JP 3393292 U JP3393292 U JP 3393292U JP 2571755 Y2 JP2571755 Y2 JP 2571755Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flat cable
terminal
housing
contact
insertion hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992033932U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0621178U (ja
Inventor
敏英 佐藤
Original Assignee
住鉱テック 株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 住鉱テック 株式会社 filed Critical 住鉱テック 株式会社
Priority to JP1992033932U priority Critical patent/JP2571755Y2/ja
Publication of JPH0621178U publication Critical patent/JPH0621178U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2571755Y2 publication Critical patent/JP2571755Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電子機器等の配線に使
用されるフラットケーブルを着脱可能に接続するための
コネクタのロック構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特公昭58−18749号公報は、フラ
ットケーブルとコネクタとのロック構造を示している。
そのものでは、フラットケーブルの凸部がコネクタのハ
ウジングの凹状内壁面に係り合うようになっており、そ
の係り合い状態は、ばね状接触子の厚み方向弾力によっ
て保持される。
【0003】また、特開平2−273477号公報や実
公平2−73081号公報は、端子により電線を挟むこ
とや、孔により係止することを開示している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが接触子の弾力
が金属疲労によって低下したとき、あるいは電線に接触
力に対抗する力が繰り返し作用したとき、電気的な接触
状態が不安定になり、しかもフラットケーブルハウジ
ングまたは端子と係り合いが不完全となり、ロック機能
が安定に確保できなくなる。
【0005】本考案は、以上の点に鑑み、簡単な構造に
より、容易に且つ確実にフラットケーブルの端末部が強
く安定な弾力によりロックされ得ると共に、各接続端子
の導通チェックが容易に行なわれ得るようにした、フラ
ットケーブル用コネクタのロック構造を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本考案によ
れば、フラットケーブル用コネクタは、ハウジングと、
複数の接続端子とからなるフラットケーブル用コネクタ
において、ハウジングは、一つの側壁の長手方向に沿っ
て延びるように開口していてかつフラットケーブルの端
末部を受容すべき挿入孔と、反対側の側壁にて長手方向
に沿って隔壁を介して所定間隔で並んでいてかつ該挿入
孔に連絡している複数個の溝部とを備え、また各接続端
子は、導電性弾性板により形成されていて、フラットケ
ーブルの幅方向に対して垂直な平面に平行な状態でハウ
ジングの各溝部に収容されており、さらに各接続端子
は、ハウジングから外部に突出する端子部と、該ハウジ
ングの挿入孔に挿入されたフラットケーブルの端末部で
露出する各導線に対してそれぞれ一側から接触する接触
部と、他側から対向して該接触部に向かって弾性を付与
された係止部と、該係止部から接触部とは反対側に斜め
に延びている突起部とを有し、係止部および接触部は、
端子部から挿入孔の方向に延び、ハウジングの内部で接
続端子の平たん方向の弾性変形により変位可能であり、
フラットケーブルの端末部をハウジングの挿入孔に挿入
したとき、該端末部が、接続端子の平たん方向の弾性に
より係止部と接触部との間に挟持されて、該端末部の先
端で露出した各導線が、それぞれ接触部に当接され得る
と共に、該端末部の先端に取り付けられた補強層が、各
接続端子の平たん方向の弾性変形によって係止部により
係止する構造により、達成される。
【0007】
【作用】上記構成によれば、ハウジングの挿入孔にフラ
ットケーブルの端末部を挿入すると、該端末部が、接続
端子の弾性により係止部と接触部との間に挟持されるこ
とになり、さらに該端末部の先端で露出した各導線が、
それぞれ接触部に当接され得ることになると共に、該端
末部の先端に取り付けられた補強層が、各接続端子の係
止部により係止されることになるので、該フラットケー
ブルの端末部は、係止部と接触部との接触圧と、係止部
による形状的な係止とによって、挿入時に抜け止め状態
にて確実に保持され得ることになる。従ってフラットケ
ーブルが引っ張られたり、振動したりしても、該フラッ
トケーブルの端末部が、容易に挿入孔から抜去されてし
まうようなことがなく、さらに挿入状態において、係止
部から突出した突起を使用することにより、容易に導通
チェックが行なわれ得ると共に、該突起を治具,スライ
ダ等に押すことによって、係止部が、接触部から離反せ
しめられ得ることになり、フラットケーブルの端末部が
挿入孔から容易に引き抜かれ得ることとなる。
【0008】
【実施例】図1ないし図4は、本考案によるフラットケ
ーブル用コネクタ10の一実施例を示している。フラッ
トケーブル用コネクタ10は、ハウジング13と複数の
接続端子14とからなる。ハウジング13は、一つの側
壁、図示の場合上方の側壁に沿って長手方向に延びるよ
うに開口していてかつフラットケーブル15の端末部1
6を受容すべき挿入孔11と、反対側の側壁、図示の場
合下方の側壁にて長手方向に沿って隔壁を介して所定間
隔で並んでいてかつ該挿入孔11に連絡している複数個
の溝部12とを備える。また各接続端子14は、導電性
弾性板により形成されていて、フラットケーブル15の
幅方向に対して垂直な平面にて平行な状態でハウジング
13の各溝部12に収容される。
【0009】各接続端子14は、フラットケーブル15
の幅方向に対して垂直な平面内にて、該ハウジング13
から外部に突出する端子部14aと、該ハウジング13
の挿入孔11に挿入されたフラットケーブル15の端末
部16で露出する各導線17に対して、それぞれ一側か
ら接触する接触部14fと、他側から端末部16に対向
して該接触部14fに向かって弾性を付与された係止部
14cとを有しており、さらに該係止部14cから接触
部14fとは反対側に斜めに延びている突起部14dを
有するように成形されている。ここで接触部14fは、
受け部14eの先端に、また係止部14cおよび突起部
14dは、押え部14bの先端に、それぞれ形成されて
おり、これらの押え部14bおよび受け部14eは、プ
レス打ち抜き加工により製造されるため、接続端子14
の厚み方向でなく、接続端子14の平たんな方向に弾力
を発生させている。該係止部14cは、フラットケーブ
ル15の端末部16を挿入孔11に挿入したとき、該端
末部16の先端に取り付けられた補強層18の段差部分
に当たり、それを係止するようになっている。そして、
係止部および接触部は、端子部から挿入孔の方向に延
び、ハウジングの内部で接続端子の平たん方向の弾性変
形により変位可能となっている。
【0010】本考案によるフラットケーブル用コネクタ
10は、以上のように構成されており、先づハウジング
13の挿入孔11にフラットケーブル15の端末部16
を挿入すると、該端末部16は、該係止部14cの弾性
により接触部14fと係止部14cとの間に接触圧によ
って挟持されることになり、該端末部16の先端で露出
した各導線17が、それぞれ各接続端子14の接触部1
4fに当接され得ることにより、電気的な接続が得られ
る。さらに、該端末部16の先端に取り付けられた補強
層18が、各接続端子14の係止部14cにより係止さ
れる。かくして該フラットケーブル15の端末部16
は、係止部14cと接触部14fとの接触圧と、係止部
14cによる補強層18に対する形状的な係止とによっ
て、挿入状態にて確実に保持され得ることになる。特
に、押え部14bおよび係止部14cが接続端子14の
平たん方向の弾力を利用しているので、接触や係合に必
要な弾力が強く、長い期間で安定している。したがっ
て、フラットケーブル15が引っ張られたとしても、該
フラットケーブル15の端末部16が、容易に挿入孔1
1から抜去されてしまうようなことがない。また、挿入
状態においては、係止部14cから突出した突起部14
dに対して、各端子毎に設けられた独立した孔19から
検査用端子等を接触せしめることにより、容易に導通チ
ェックが行なわれ得ることになる。
【0011】さらに、該突起部14dは、図3に示すよ
うに、治具20(鎖線図示)を、または図4に示すよう
に、スライダ21の凸部21aを、下方に押し込むこと
により、矢印で示すように変形せしめられ、これによ
り、係止部14cが、接触部14fから離反せしめられ
得るので、フラットケーブル15の端末部16の補強層
18に対する係止が解除されることとなり、従って該フ
ラットケーブル15が容易に挿入孔11から引き抜かれ
得ることとなる。
【0012】なお、図4のものでは、補強層18が導線
17側にもあり、それらは、フラットケーブル15をそ
の表裏で補強している。そして、各補強層18は、それ
ぞれ向き合う係止部14c、接触部14fの段差部分に
係り合うようになっている。
【0013】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、簡
単な構造により、容易に且つ確実にフラットケーブルの
端末部がロックされ得ると共に、各接続端子の導通チェ
ックが容易に行なわれ得る、極めて優れたフラットケー
ブル用コネクタのロック構造が提供され得ることにな
る。しかも、フラットケーブルが接続端子に係止され、
電気的に接続状態となったとき、必要な係止力や電気的
な接触力が接続端子の平たん方向の弾性変形によって確
保できるため、従来の厚み方向の弾性変形に比較して、
接続端子の金属疲労などによって低下せず、長い期間に
わたって安定な状態になる。
【0014】特に、係止部および接触部が互いに接続端
子の平たん方向で独立に弾性変形可能な状態でハウジン
グの内部に組み込まれているため、フラットケーブルに
対して平たん面に対して垂直な変位力が作用し、その結
果、フラットケーブルが挿入孔を支点として端末部にシ
ーソー運動が起き、端末部の先端部分が係止部または接
触部に押し当てられる方向に変位したとしても、それら
のいずれの変位に対して係止部および接触部は、端末部
を挟み付ける方向の弾性力を維持したまま端末部の変位
に追従するため、フラットケーブルの導線と接触部との
電気的な接触が維持されており、しかも端末部の補強層
に対する係止部の機械的な係止作用が安定な状態で確保
されている。したがって、フラットケーブルの動きに対
しても、電気的に安定な接続状態および抜け止めのため
の係止作用が確保されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるフラットケーブル用コネクタの一
実施例の正面図である。
【図2】図1のフラットケーブル用コネクタの平面図で
ある。
【図3】図2のフラットケーブル用コネクタにフラット
ケーブルを接続した状態を示す断面図である。
【図4】図2のフラットケーブル用コネクタにスライダ
を使用してフラットケーブルを接続した状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
10 フラットケーブル用コネクタ 11 挿入孔 12 溝部 13 ハウジング 14 接続端子 14a 端子部 14b 押え部 14c 係止部 14d 突起部 14e 受け部 14f 接触部 15 フラットケーブル 16 端末部 17 導線 18 補強層 19 孔 20 治具 21 スライダ 21a 凸部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング(13)と、複数の接続端子
    (14)とからなるフラットケーブル用コネクタ(1
    0)において、 ハウジング(13)は、一つの側壁の長手方向に沿って
    延びるように開口していてかつフラットケーブル(1
    5)の端末部(16)を受容すべき挿入孔(11)と、
    反対側の側壁にて長手方向に沿って隔壁を介して所定間
    隔で並んでいてかつ該挿入孔(11)に連絡している複
    数個の溝部(12)とを備え、 また各接続端子(14)は、導電性弾性板により形成さ
    れていて、フラットケーブル(15)の幅方向に対して
    垂直な平面に平行な状態でハウジング(13)の各溝部
    (12)に収容されており、 さらに各接続端子(14)は、ハウジング(13)から
    外部に突出する端子部(14a)と、該ハウジング(1
    3)の挿入孔(11)に挿入されたフラットケーブル
    (15)の端末部(16)で露出する各導線(17)
    対してそれぞれ一側から接触する接触部(14f)と、
    他側から対向して該接触部(14f)に向かって弾性を
    付与された係止部(14c)と、該係止部(14c)
    ら接触部(14f)とは反対側に斜めに延びている突起
    (14d)とを有し、 係止部(14c)および接触部(14f)は、端子部
    (14a)から挿入孔(11)の方向に延び、ハウジン
    グ(13)の内部で接続端子(14)の平たん方向の弾
    性変形により変位可能であり、 フラットケーブル(15)の端末部(16)をハウジン
    グ(13)の挿入孔(11)に挿入したとき、該端末部
    (16)が、接続端子(14)の平たん方向の弾性によ
    り係止部(14c)と接触部(14f)との間に挟持さ
    れて、該端末部(16)の先端で露出した各導線(1
    7)が、それぞれ接触部(14f)に当接され得ると共
    に、該端末部(16)の先端に取り付けられた補強層
    (18)が、各接続端子(14)の平たん方向の弾性変
    形によって係止部(14c)により係止されることを特
    徴とする、フラットケーブル用コネクタ(10)
JP1992033932U 1992-04-24 1992-04-24 フラットケーブル用コネクタ Expired - Fee Related JP2571755Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992033932U JP2571755Y2 (ja) 1992-04-24 1992-04-24 フラットケーブル用コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992033932U JP2571755Y2 (ja) 1992-04-24 1992-04-24 フラットケーブル用コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0621178U JPH0621178U (ja) 1994-03-18
JP2571755Y2 true JP2571755Y2 (ja) 1998-05-18

Family

ID=12400292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992033932U Expired - Fee Related JP2571755Y2 (ja) 1992-04-24 1992-04-24 フラットケーブル用コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2571755Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5630365B2 (ja) * 2011-04-13 2014-11-26 オムロン株式会社 コネクタ用接続端子およびそれを用いたコネクタ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57122041A (en) * 1981-01-21 1982-07-29 Suntory Ltd Phenylclohexane derivative
JPS6234591A (ja) * 1985-08-09 1987-02-14 佐藤精器株式会社 パツチポケツトセツタ−
MY106680A (en) * 1989-02-28 1995-07-31 Whitaker Corp Zero insertion force connector for cable to board applications

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0621178U (ja) 1994-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5563241B2 (ja) 電気コネクタ
JP2002184502A (ja) 電気コネクタ
JP2568729Y2 (ja) テープ電線用コネクタの電気接続子
JP2907373B2 (ja) コネクタのロック結合検知構造
JPS6352279U (ja)
JP3269029B2 (ja) コネクタのロック構造
JP4214501B2 (ja) 電気コネクタ
JPH07335297A (ja) コネクタ用雌端子
JP2001068189A (ja) コネクタ構造
JP2571755Y2 (ja) フラットケーブル用コネクタ
JP3273024B2 (ja) 圧接形電気コネクタ及びその組立体
WO2004049520A1 (ja) 基板用電気コネクタ、基板用電気コネクタハウジングの成形方法、および基板用電気コネクタハウジングの射出成形用金型
CA1081812A (en) Electrical connector for a modular harness
JP2587111Y2 (ja) コネクタ装置
JPH086383Y2 (ja) 複数係合アーム付き電気コネクタ
JP4602050B2 (ja) マルチ接続形ヘッダーコネクタ並びにこれに接続する縦積形ソケットコネクタ及び横置形ソケットコネクタ
JPS6199287A (ja) コネクタのロツク機構
JPH1154230A (ja) 導通コネクタ
JPH0119816Y2 (ja)
JP2000083313A (ja) 電気接続箱
JPH0236218Y2 (ja)
JP2000277220A (ja) コネクタ構造
JPS623910Y2 (ja)
JP2549799Y2 (ja) フラット回路体接続構造
JP3049994B2 (ja) ジョイントコネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19950926

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees