JP2566524B2 - 動力伝動用ベルトの駆動装置 - Google Patents

動力伝動用ベルトの駆動装置

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JP2566524B2
JP2566524B2 JP5247432A JP24743293A JP2566524B2 JP 2566524 B2 JP2566524 B2 JP 2566524B2 JP 5247432 A JP5247432 A JP 5247432A JP 24743293 A JP24743293 A JP 24743293A JP 2566524 B2 JP2566524 B2 JP 2566524B2
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新 長谷川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動力伝動用ベルトの駆動
装置に係り、詳しくはベルトとプーリとのグリップ力が
良好に維持され、スリップが少なくて優れた伝達力を有
する動力伝動用ベルトの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に動力伝動用Vベルトは、低伸度高
強力のロープからなる心線が接着ゴム層中に埋設され、
その上、下部に伸張ゴム層と短繊維を横方向に配向混入
した圧縮ゴム層が夫々積層され、外周部にゴム付帆布で
被覆した構成からなっている。しかし、上記ベルトの張
力が増してくると、プーリとのグリップ力に限度がある
ため、スリップが発生しやすくなった。このため、米国
特許2,471,969号明細書に開示されているよう
に、圧縮ゴム層に一つのベルト溝条部を設け、これをプ
ーリ溝部とプーリ突条部に係合させるベルト駆動装置が
提案された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このベルト駆
動装置では、ベルト溝条部とプーリ突条部の角度差がベ
ルト外側面とプーリ溝部外側面の角度差と等しい。この
ため、一般的に駆動中のベルト心線の応力分布はベルト
中央部より端部の方が大きくなる。またこの傾向はベル
トに摩耗が生じてくるに従い、中央部が凹形に変形され
ることにより助長され、端部の心線が接着ゴム層から剥
離するという故障に至った。本発明はこのような問題点
を改善するものであり、ベルトとプーリとのグリップ力
を高めるとともに、ベルト端部の心線応力を緩和して接
着ゴム層から剥離する故障現象を阻止してベルトの耐久
性を高めることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の特徴とす
るとろは、心線を埋設した接着ゴム層の上部に伸張ゴム
層を、その下部に圧縮ゴム層を配し、上記圧縮ゴム層の
底部にベルト長手方向に沿って延びる少なくとも一つの
ベルト溝条部を設けた動力伝動用ベルトと、このベルト
を収容し上記ベルト溝条部と嵌合する突条部を有するプ
ーリとからなる動力伝動用ベルトの駆動装置において、
上記ベルト溝条部の傾斜角がこの溝条部と嵌合するプー
リ突条部の角度と等しいかもしくは大きく、ベルト外側
面の傾斜角がプーリ溝部外側面の傾斜角よりも小さく、
しかもベルト溝条部とプーリ突条部の角度差がベルト外
側面とプーリ溝部外側面の角度差よりも小さくした動力
伝動用ベルトの駆動装置にある。
【0005】
【作用】このような動力伝動用ベルトの駆動装置は、少
なくとも1つのベルト溝条部がプーリ突出部で支持され
ていることでベルトのグリップ力を得ることができ、ベ
ルト外側面での側圧を軽減できる。しかも、ベルトがプ
ーリに嵌合した時に、ベルトの中央部が凸状に変形し、
ベルト端部の心線応力が中央部に比較して緩和され、こ
の結果ベルト端部の心線が剥離しにくくなり、ベルトの
切断を阻止することができる。
【0006】
【実施例】以下、添付図面を参照し、本発明の実施例を
説明する。図1は本発明に係る動力伝動用ベルトの一部
断面斜視図であり、これによるとこのベルト1の構成
は、NR,SBR,CR,H−NBR等のゴム材の単
独、またはこれらの混合物からなる接着ゴム層2内にポ
リエステル繊維、アラミド繊維等の低伸度高強力のロー
プからなる心線3が埋め込まれている。そして、この接
着ゴム層2の上部には、外表面をゴム引き帆布4をもっ
て積層された、前記接着ゴム層2と同材質からなる伸張
ゴム層5が、また接着ゴム層2の下部にはポリアミド、
ポリエステル、ビニロン、綿等の短繊維6をベルト幅方
向へ配向した圧縮ゴム層7が積層一体化されている。
【0007】そして、この圧縮ゴム層7の底面中央部に
はその長手方向に沿って設けた断面ほぼ三角形のベルト
溝条部9がある。図1に示すベルトではベルト溝条部9
は1つであるが、複数個のベルト溝条部9を設けてもよ
い。この溝部9の深さは心線3まで至らないものであ
り、好ましくはベルト底面10から心線3までの高さの
10〜70%である。尚、上記ベルト外側面12の傾斜
角Aは、通常12.5°〜22.5°であるが、25°
を越える広角度であってもよい。
【0008】一方、これと共に使用するプーリ15は、
V溝16があってその底面17から***したほぼ断面三
角形のプーリ突条部18があり、これはベルト溝条部9
と嵌合している。この場合、プーリ突条部18の傾斜角
Dは15〜20°、プーリ溝部外側面19の傾斜角Cは
15〜20°である。ここにおいて、上記ベルト溝条部
9の傾斜角Bがこの溝部9と嵌合するプーリ突条部18
の傾斜角Dと等しいかもしくは大きく、またベルト外側
面12の傾斜角Aがプーリ溝部外側面19の傾斜角Cよ
りも1°以上小さくなっている。しかも、ベルト溝条部
9とプーリ突条部18の角度差(B−D)がベルト外側
面12とプーリ溝部外側面19の角度差(C−A)より
も1°以上小さくなっている。
【0009】ここにおいて、図3および図4に示すよう
に、ベルト1とプーリ15とが係合したとき、まずベル
ト溝条部9とプーリ突条部18が嵌合し、更にベルト1
の張力を上げることにより、ベルト外側面12がプーリ
溝部外側面19に接触する。この時、ベルト中央部11
が凸状になり、この結果ベルト外側面12の面圧が緩和
され、ベルト端部の心線3の応力もベルト中央部11の
心線3に比較して低くなる。
【0010】次に、本発明の効果を確認した実験例を以
下に示す。図1に示すように、ポリエステル繊維のロー
プからなる心線をクロロプレンゴム組成物からなる接着
ゴム層に埋設し、その上側に2層のゴム引き帆布を積層
した伸張ゴム層を、他方接着ゴム層の下側には圧縮ゴム
層を設け、その底部中央部に所定の角度をもったベルト
溝条部を有するB型のローエッジVベルトを作製した。
伸張ゴム層と圧縮ゴム層はともに短繊維を含むクロロプ
レンゴム組成物を用いた。
【0011】前記ベルトの製造法では、モールドに2層
のゴム引き帆布を巻き付けた後、伸張ゴム層、心線、そ
して圧縮ゴム層を順次巻き付け、これを加熱加圧して加
硫ベルトスリーブを得、これをグラインダーによって所
定の角度をもったベルト溝条部を研磨し、更にカッター
によってV状に切断して個々のベルトを作製した。尚、
ベルト溝条部の深さはベルト底面から心線までの高さの
50%であった。また、ベルト外側面の傾斜角Aは15
°で、ベルト溝条部の傾斜角Bは20°であった。
【0012】一方、これとともに使用する駆動プーリと
従動プーリはいずれもV溝の傾斜角Cが18°で、プー
リ突出部の傾斜角Dが18°であった。
【0013】次いで、前記ベルトのディーゼルエンジン
アイドリング耐久試験を行なってベルトのスリップ率、
ベルト寿命比較を行った。この結果を表1に示す。この
試験方法は、クランク軸とオルターネート軸にそれぞれ
直径φ140mmの駆動プーリと直径φ80mmの従動
プーリに前記ベルトを初張力60kgfで取り付け、室
温下において駆動プーリの回転数700rpm、従動軸
負荷1.3馬力で走行させた。
【0014】
【表1】
【0015】この結果、ベルト外側面の傾斜角Aをプー
リ溝部の外側面の傾斜角Cよりも小さくし、ベルト溝条
部の傾斜角Bをこの溝部9と嵌合するプーリ突条部18
の傾斜角Dより大きくした動力伝動用ベルトの駆動装置
は、ベルトのスリップ率が小さく、ベルトの耐久性が向
上していることが判る。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明では、少なくとも1
つのベルト溝条部がプーリ突出部で支持されていること
でベルトのグリップ力を得ることができ、ベルト外側面
での側圧を軽減でき、しかもベルトがプーリに嵌合した
時に、ベルトの中央部が凸状に変形し、ベルト端部の心
線応力が中央部に比較して緩和され、ベルト端部の心線
剥離や切断を阻止することができ、ベルトの寿命が向上
する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動力伝動用ベルトの駆動装置に使用す
る動力伝動用ベルトの一部断面斜視図である。
【図2】本発明の動力伝動用ベルトの駆動装置に使用す
るプーリの断面図である。
【図3】本発明において、動力伝動用ベルトが無張力時
におけるベルトとプーリの嵌合状態を示す断面図であ
る。
【図4】本発明において、動力伝動用ベルトが張力を受
けた時のベルトとプーリの嵌合状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 動力伝動用ベルト 2 接着ゴム層 3 心線 5 伸張ゴム層 6 短繊維 7 圧縮ゴム層 9 ベルト溝条部 12 ベルト外側面 15 プーリ 16 V溝 18 プーリ突条部 19 プーリ溝部外側面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心線を埋設した接着ゴム層の上部に伸張
    ゴム層を、その下部に圧縮ゴム層を配し、上記圧縮ゴム
    層の底部にベルト長手方向に沿って延びる少なくとも一
    つのベルト溝条部を設けた動力伝動用ベルトと、このベ
    ルトを収容し上記ベルト溝条部と嵌合する突条部を有す
    るプーリとからなる動力伝動用ベルトの駆動装置におい
    て、上記ベルト溝条部の傾斜角がこの溝条部と嵌合する
    プーリ突条部の角度と等しいかもしくは大きく、ベルト
    外側面の傾斜角がプーリ溝部外側面の傾斜角よりも小さ
    く、しかもベルト溝条部とプーリ突条部の角度差がベル
    ト外側面とプーリ溝部外側面の角度差よりも小さくした
    ことを特徴とする動力伝動用ベルトの駆動装置。
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