JP2565512B2 - V型2サイクルエンジンを備える自動二輪車の吸気装置 - Google Patents

V型2サイクルエンジンを備える自動二輪車の吸気装置

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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明はV型2サイクルエンジンを備える自動二輪車
の吸気装置に関するものである。
「従来の技術」 従来、2サイクルエンジンの一形態として、複数のシ
リンダを2位置に振り分けてV字状に配設した、いわゆ
る、V型2サイクルエンジンが知られており、その一例
として、例えば、第1図に示す構造のものが知られてい
る。
このV型2サイクルエンジン1は、複数のシリンダ2
をクランクケース3の前部と上部とに振り分けて配設し
(前部のシリンダを2aとし、上部のシリンダを2bとす
る)、前記クランクケース3内に、前記各シリンダ2内
に嵌装されたピストン4が連接棒5を介して連接させら
れるクランク軸6を回転自在に装着するとともに、各シ
リンダ2に対応して区画されたクランク室7を形成し、
前記クランクケース3の、上部に配設されたシリンダ2
(2b)よりも後方位置に、前記各クランク室7へ連通さ
せられた複数の吸気通路8(図では上部のシリンダにつ
いてのみ示してある)を形成し、前記クランクケース3
に、前記各吸気通路8内に位置させられてその開閉をな
すリード弁9を取り付け、前記吸気通路8の上流側に気
化器10を取り付け、さらに、前部のシリンダ2(2a)に
は下方に向かう排気通路11を連設し、また、上部のシリ
ンダ2(2b)には前方下部に向かう排気通路11を連設し
た構成となっている。
そして、前記各排気通路11は、前記クランクケース3
の下部を経て後方へ延設された排気管およびエキスパン
ションチャンバ(いずれも図示略)に連絡されている。
「発明が解決しようとする問題点」 本発明は、前述した従来の技術における、次のような
問題点を解決せんとするものである。
すなわち、前述した構成のV型2サイクルエンジンを
備える自動二輪車の吸気装置1であると、排気系がクラ
ンクケース3の下方を経て後方に至る経路で引き回され
るが、2サイクルエンジンの場合、この排気系の途中
に、大径のエキスパンションチャンバが介在し、かつ、
このエキスパンションチャンバとシリンダ2との距離
が、エンジン特性等によってあらかじめ設定されている
ことから、クランクケース3の下部に大型の構造物が配
設されることになる。
このことは、特に前記V型2サイクルエンジン1を備
える自動二輪車の場合、自動二輪車においてはエンジン
やその他の構成部材と路面との間隔が設定されているこ
とから、前述したようにクランクケース3の下部に大型
の構造物が配設されると、その分、エンジンやその他の
構成部材の取り付け位置が上方に押し上げられてしま
い、車体のレイアウトに大きな影響を与え、設計の自由
度に制限を与えてしまいやすいといった問題点を生ず
る。そして、エンジンを3気筒や4気筒と多気筒化する
にしたがい、排気系の増加により前述した問題点が助長
されやすくなる。
一方、このような問題点に対応可能な技術が、例えば
特開昭60-56124号公報において提案されている。
この技術は、第2図に示すように、各シリンダ11に連
設された排気系12をエンジン13の前方から上方へ向けて
立ちあげたのちに、このエンジン13の上方を経て車体フ
レーム14の後部へ至る経路で引き回したものである。
このような構成とすることにより、エンジン13の下方
から大型の構造物を排除して、前述した問題点を解消す
ることができるが、なお、次のような解決すべき問題点
が残されている。
この図に示されるような、クランクケースに連通部を
設けるクランクケースリードバルブ形式の吸気形態をも
つものにあっては、シリンダの径方向の大きさによる制
約が無くなるものの、複数気筒がある場合各気筒ごとの
連通部、吸気通路、気化器が全てクランクケースに向か
って指向することになるので、シリンダのクランク軸方
向のピッチによって制約を受ける。これはV型配置のエ
ンジンの場合、シリンダピッチが極めて狭く設定されて
いるために、より顕著になる。
したがって、これら吸気通路等を互いに干渉しないよ
うに配置するには、連通部、吸気通路、気化器をクラン
ク軸から遠ざけるようにしなければならないこととな
り、エンジンの小型化や運転者の操作に速やかに応じる
ためには好ましくない。
本願発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、
V型エンジンにおいて、気化器や吸気通路が互いに干渉
することなく、吸気通路を直接クランクケースの連通部
に接続することができ、かつ、それぞれの吸気通路を直
線的に配置し得て吸気抵抗を低減できる2サイクルエン
ジンを備える自動二輪車の吸気装置を提供することとを
目的とする。
「問題点を解決するための手段」 本発明は、前述した目的を達成するために、本発明
は、特に、V字状に配設された複数のシリンダと、前記
各シリンダが一体に装着されると共に、クランク軸が回
転自在に装着されるクランクケースとを備え、前記各シ
リンダによって挟まれたVバンク部に当該エンジンへ混
合気を送る複数の吸気通路を配置し、前記クランクケー
スに設けた連通部に前記吸気通路を連通させ、該連通部
に前記吸気通路の開閉をなすリード弁を配置すると共
に、前記吸気通路をクランク軸方向に指向させたV型2
サイクルエンジンを備える自動二輪車の吸気装置におい
て、前記各バンク部に設けられる複数の吸気通路を、互
いの軸線を異ならせて配置したことを特徴とする。
前記複数の吸気通路の軸線は、各吸気通路と該各吸気
通路と対応する各シリンダとの挟み角が広がる方向に異
ならせて配置され、かつ、Vバンク部の2等分線に対し
て線対称となるように配置されているのが好ましい。
前記吸気通路を略前方に向けて開口させると共に、該
開口部を車体上部に設けたラジエータの下方に配置する
のが好ましい。
前記連通部に吸気通路の開閉をなすリード弁を長手方
向が上下になるように縦置きに配置するのが好ましい。
「作用」 本発明に係わるV型2サイクルエンジンを備える自動
二輪車の吸気装置は、前述した構成とすることにより、
気化器がVバンク部間に配設された2サイクルエンジン
でありながら、気化器や吸気通路を互いに干渉させずに
連通部を直接クランクケースに設けることができ、か
つ、それぞれの吸気通路を直線的に配置できるので、吸
気抵抗を低減できる。
「実施例」 以下、本発明の一実施例を第3図ないし第5図に基づ
き説明する。
第3図中、符号20は本実施例が適用された自動二輪車
を示すもので、まず、この自動二輪車20について説明す
れば、メインフレーム21と、このメインフレーム21の前
端部に回動自在に装着されたフロントフォーク22と、こ
のフロントフォーク22の上端部に取り付けられたステア
リングハンドル23と、フロントフォーク22の下端部に回
転自在に装着された前輪24と、前記メインフレーム21の
後端部に揺動自在に装着されたリアフォーク25と、この
リアフォーク25の揺動端部に回転自在に装着された後輪
26と、メインフレーム21の後部上方にブラケット27を介
して連設されたシートレール28と、メインフレーム21の
前部下方に、上下に2分割された状態で取り付けられた
ラジエータ29と、メインフレーム21の前部上方に取り付
けられた燃料タンク30と、前記シートレール28上に取り
付けられたシート31とを備え、前記メインフレーム21の
長さ方向の中間部下方に、本実施例に係わるV型2サイ
クルエンジン(以下、エンジンと略称する)32が取り付
けられている。また、第3図中、符号33で示すものはカ
ウリングで、前記メインフレーム21やエンジン32を覆っ
て取り付けられており、かつ、エンジン32と対向する側
部には、カウリング33内部に空気を導くための空気導入
口33aが形成されている。
本実施例に係わるエンジン32は、第3図および第4図
に示すように、クランクケース34と、このクランクケー
ス34にその前部と上部とに振り分けられた状態でV字状
に取り付けられた複数のシリンダ35(以降前部のシリン
ダを35aとし、上部のシリンダを35bとする)と、これら
各シリンダ35に対応して前後方向に取り付け角度を若干
違えて取り付けられた、前記クランクケース34の内部に
混合気を供給する複数の気化器36(前部のシリンダ35a
に対応する側を気化器36a、上部のシリンダ35bに対応す
る側を気化器36bとする)と、前記各シリンダ35(35a・
35b)に、第3図に示すように連設された排気系37(37a
・37b)とを備えた外観形状を有し、かつ、第5図に示
すように、前記クランクケース34内に前記各シリンダ35
に対応して区画された状態で形成されたクランク室38
と、前記各シリンダ35内に摺動自在に嵌装されたピスト
ン39と、これらの各ピストン39が連接棒40を介して接続
されるとともに、前記各クランク室38を貫通して回転自
在に装着された単一のクランク軸41と、クランク室38と
連通状態で設けられた複数の吸気通路42(42a・42b)
と、この吸気通路42とクランク室38との連通部38aを前
記各シリンダ35によって挾まれたVバンク部Aに形成す
るとともに、この連通部38aに、前記吸気通路42の開閉
をなすリード弁43(43a・43b)を設けた内部形状となさ
れている。
次いでこれらの詳細について説明すれば、前記シリン
ダ35は、本実施例ではクランクケース34の前部および上
部のそれぞれに2個ずつ、計4個設けられており(図で
はそれぞれについて1個ずつ示してあり、他のシリンダ
35は図示したシリンダ35とクランク軸41の長さ方向に間
隔をおいて平行に設けられている)、前部のシリンダ35
aには、下方へ向かって延びる排気通路44が形成され、
また、上部のシリンダ35bには後方へ向かって延びる排
気通路45が形成されている。
一方、前記各シリンダ35の前記排気通路44・45と対向
する位置、および、両側部には、前記クランク室38内に
連通させられた掃気ポート46が形成されている。
したがって、前部のシリンダ35aに形成された各排気
通路44および掃気ポート46と、上部のシリンダ35bに形
成された排気通路45および掃気ポート(図示せず)は、
前記Vバンク部Aの中心線、すなわち、前部のシリンダ
35aと上部のシリンダ35bとによって形成される挾角の2
等分線に対して線対称となるように配置されている。
前記各排気系37(37a・37b)は、第3図に示すよう
に、その中間部にエキスパンションチャンバ48・49が設
けられ、さらにその下流側には消音器50・51が連設され
ており、前部のシリンダ35aに連設された排気系37aは、
エンジン32の下方を経て車体の後方へ延設され、また、
上部のシリンダ35bに連設された排気系37bは、エンジン
32の上方から車体の後方へ向けてほぼ真っすぐに延設さ
れている。
前記吸気通路42は、柔軟性材料によりほぼ円筒状に形
成されて成るもので、前部のシリンダ35aと上部のシリ
ンダ35bとの挾角の略2等分線位置に設けられるととも
に、前記各クランク室38に対応するようにクランク軸41
の長さ方向に間隔をおいてほぼ平行に配置されている。
また、吸気通路は、V字状に配設される前記複数のシリ
ンダのうち、上部のシリンダ35bに通じる吸気通路42b
と、前部のシリンダ35aに通じる吸気通路42aとで、その
中心軸線を前後方向にずらして配設され、かつ、上部の
シリンダに通じる吸気通路42bが、前部のシリンダに通
じる吸気通路42aより、前方に倒された状態で配設され
ている。
また、吸気通路42と前記連通部38aとの間には、リー
ド弁支持用の基体54(54a・54b)が、クランクケース34
と一体に形成された連通部38aの開口周縁のフランジ52
に、ボルト52aによって前記吸気通路と一緒に共締めさ
れて固定されている。基体は2種類あって、その内の1
つは前部シリンダ35a用として使用される平板状に形成
された基体54aであり、残りのものはシリンダ35b用とし
て使用されるクサビ状に形成された基体54bである。こ
のように形状の異なる基体54(54a・54b)を間に介装す
ることによって、開口形状を共通とされた各連通部38a
に対し、吸気通路42(42a・42b)を上述したように、中
心軸線を前後方向にずらせて配置することができる。
なお、この例では、吸気通路42の中心軸線をずらすの
に、基体54を平板状のものとクサビ状のものと2種類用
いて対処しているが、基体54は平板状のもの1種類と
し、必要に応じ基体54とクランクケース34との間にクサ
ビ状の部材を介在させることで対処してもよい。
また、吸気通路42は気化器36に接続される開口を前方
向に向けて設けられ、かつ該開口を車体上部に設けられ
た前記ラジエータ29の下方に配置されて設けられてい
る。
前記リード弁43(43a・43b)は、基台54(54a・54b)
の上側傾斜面を基準とし、それと直交するように取り付
けられるもので、前記気化器36および吸気通路42と同様
に、前部のシリンダ35a用と上部のシリンダ35b用とで、
その中心軸線を前後方向に若干ずらされて配設されてい
る。
前記リード弁43は、第5図に示すように、基台54に一
体に形成された弁座55と、この弁座55に取り付けられる
とともに、クランク軸41の長さ方向に弾性的に湾曲させ
られることにより前記吸気通路42を開閉する板状の弁体
56とによって構成されている。そして、リード弁43は上
下に長い縦置き状に配置されている。
ここで、前部のシリンダ35aに形成された掃気ポート4
6のリード弁43aに対する位置関係と、上部のシリンダ35
bに形成された掃気ポート(図示せず)のリード弁43bに
対するそれとがほぼ同一となるように設定されている。
しかしてこのように構成された本実施例のエンジン32
は、前部のシリンダ35aと上部のシリンダ35bとの間のV
バンク部Aに吸気通路42を設けるとともに、この吸気通
路の上流側、すなわち、クランクケース34の前方に連続
して気化器36を設けてあるので、上部のシリンダ35bに
連設された排気系37bをエンジン32の上方から後方へ向
けて引き回した場合においても、この排気系37bを前記
吸気通路42や気化器36等の吸気系から離間させて、吸気
系への熱的影響を大幅に抑制することが可能となる。ま
た、吸気系への排気系37からの熱的影響を抑制するため
には、前部のシリンダ35aに連設された排気系37aをエン
ジン32の下方から後方へ向けて引き回して、前記気化器
36や吸気通路42から離間させなければならないが、この
ような引き回しを行った場合においても、引き回す本数
が全排気系の半分(4気筒の場合)ないしは3分の1
(3気筒の場合)と少なく、他の構成部材の取り付け位
置への影響が少なくて済む。
一方、混合気のクランク室38への入り口であるリード
弁43(43a・43b)の取り付け位置と、各シリンダ35(35
a・35b)の掃気ポート46への連通路との距離が狭められ
ていることから、クランク室38内へ吸い込まれた混合気
が各シリンダ35(35a・35b)の掃気ポート46へ至るまで
に要する時間の差が、可及的に減少させられる。しか
も、本実施例では、各シリンダ35(35a・35b)に形成さ
れた各排気ポート44・45が、Vバンク部Aに形成された
吸気通路42の中心線、すなわち、Vバンク部Aの2等分
線に対して線対称となるように、各シリンダ35(35a・3
5b)の向きを設定してあるから、前述した混合気の供給
経路が、前部のシリンダ35aと上部のシリンダ35bとにお
いて同一に設定され、したがって、各シリンダ35(35a
・35b)への均一な混合気の供給が行われる。
また、各気筒のリード弁43がクランク軸41に沿ってほ
ぼ直線的に配列されているので、各シリンダ35によって
形成されるVバンク部の角度が112°と言う比較的小さ
な角度でも、吸気系を前記Vバンク部に配置することが
できる。
また、シリンダ35によって挟まれたVバンク部Aにリ
ード弁43を縦置きに配置しているため、エンジン32の吸
気通路42の左右幅を狭くして得て小型化を図ることがで
きる。
さらに、吸気通路42の開口部を車体上部に設けたラジ
エータ29の下方に前方を向けて設けたため、ラジエータ
通過後の加熱空気が吸気通路の開口部へ流れ込むのを防
止でき、もってエンジンの吸気温が上昇すると言うこと
を未然に防止することができる。
なお、前記実施例において示した各構成部材の諸形状
や寸法等は一例であって、適用する自動二輪車等の車両
の形式や形状、あるいは、設計要求等に基づき種々変更
可能である。
例えば、前記各シリンダ35(35a・35b)をクランクケ
ース34に取り付ける際の、シリンダ35の周方向の位置関
係は前述した例に限定されるものではなく、適宜設定可
能である。
また、シリンダ35の数を変更した場合においても、本
発明が適用可能であることはもちろんである。
「発明の効果」 本発明に係わるV型2サイクルエンジンを備える自動
二輪車の吸気装置は、V字状に配設された複数のシリン
ダと、前記各シリンダが一体に装着されると共にクラン
ク軸が回転自在に装着されるクランクケースとを備え、
前記各シリンダによって挟まれたVバンク部に当該エン
ジンへ混合気を送る複数の吸気通路を配置し、前記クラ
ンクケースに設けた連通部に前記吸気通路を連通させ、
該連通部に前記吸気通路の開閉をなすリード弁を配置す
ると共に、前記吸気通路をクランク軸方向に指向させた
V型2サイクルエンジンを備える自動二輪車の吸気装置
において、前記各バンク部に設けられる複数の吸気通路
を、互いの軸線を異ならせて配置したから、気化器がV
バンク部間に配設された2サイクルエンジンでありなが
ら、気化器や吸気通路を互いに干渉させずに連通部を直
接クランクケースに設けることができ、かつ、それぞれ
の吸気通路を直線的に配置できるので、吸気抵抗を低減
できる。
また、前記複数の吸気通路の軸を、各吸気通路と該各
吸気通路と対応する各シリンダとの挟み角が広がる方向
に異ならせて配置され、かつ、Vバンク部の2等分線に
対して各バンクの吸気通路の軸線が互いに線対称となる
ように配置されていれば、Vバンク部に配置する吸気通
路がシリンダに対して大きく屈曲するのを避けることが
でき、かつ各シリンダに対する吸気通路抵抗を均等にで
きる。
また、前記吸気通路を略前方に向けて開口させると共
に、該開口部を車体上部に設けたラジエータの下方に配
置すれば、ラジエータ通過後の加熱空気が吸気通路の開
口部へ流れ込むのを防止でき、もってエンジンの吸気温
度が上昇するということを未然に防止することができ
る。
さらに、前記連通部に吸気通路の開閉をなすリード弁
を長手方向が上下になるように縦置きに配置すれば、エ
ンジンの吸気通路の左右幅を狭くし得て小型化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のV型2サイクルエンジンの一例を示す一
部を断面した側面図、第2図は他の従来のV型2サイク
ルエンジンが搭載された自動二輪車の概略を示す側面
図、第3図ないし第5図は本発明の一実施例を示すもの
で、第3図は一実施例が適用された自動二輪車の概略を
示す側面図、第4図は要部の側面図、第5図は一部を断
面した第4図と同様の図である。 20……自動二輪車、32……(V型2サイクル)エンジ
ン、34……クランクケース、35……シリンダ、36……気
化器、37……排気系、38……クランク室、38a……連通
部、40……連接棒、41……クランク軸、42……吸気通
路、43……リード弁、44・45……排気通路、46……掃気
ポート、A……Vバンク部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 35/16 F02M 35/10 102K

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】V字状に配設された複数のシリンダと、 前記各シリンダが一体に装着されると共に、クランク軸
    が回転自在に装着されるクランクケースとを備え、 前記各シリンダによって挟まれたVバンク部に当該エン
    ジンへ混合気を送る複数の吸気通路を配置し、 前記クランクケースに設けた連通部に前記吸気通路を連
    通させ、 該連通部に前記吸気通路の開閉をなすリード弁を配置す
    ると共に、 前記吸気通路をクランク軸方向に指向させた V型2サイクルエンジンを備える自動二輪車の吸気装置
    において、 前記各バンク部に設けられる複数の吸気通路を、互いの
    軸線を異ならせて配置したことを特徴とするV型2サイ
    クルエンジンを備える自動二輪車の吸気装置。
  2. 【請求項2】前記複数の吸気通路の軸線は、各吸気通路
    と該各吸気通路と対応する各シリンダとの挟み角が広が
    る方向に異ならせて配置され、かつ、 Vバンク部の2等分線に対して各バンクの吸気通路の軸
    線が互いに線対称となるように配置されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載のV型2サイクルエ
    ンジンを備える自動二輪車の吸気装置。
  3. 【請求項3】前記吸気通路を略前方に向けて開口させる
    と共に、 該開口部を車体上部に設けたラジエータの下方に配置し
    たことを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項
    記載のV型2サイクルエンジンを備える自動二輪車の吸
    気装置。
  4. 【請求項4】前記連通部に吸気通路の開閉をなすリード
    弁を長手方向が上下になるように縦置きに配置したこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか
    に記載のV型2サイクルエンジンを備える自動二輪車の
    吸気装置。
JP23794787A 1987-01-27 1987-09-22 V型2サイクルエンジンを備える自動二輪車の吸気装置 Expired - Fee Related JP2565512B2 (ja)

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