JP2564827Y2 - 電動格納式ドアミラーの自動ブレーキ装置 - Google Patents

電動格納式ドアミラーの自動ブレーキ装置

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JP2564827Y2
JP2564827Y2 JP8506192U JP8506192U JP2564827Y2 JP 2564827 Y2 JP2564827 Y2 JP 2564827Y2 JP 8506192 U JP8506192 U JP 8506192U JP 8506192 U JP8506192 U JP 8506192U JP 2564827 Y2 JP2564827 Y2 JP 2564827Y2
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rotation base
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芳彦 石山
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Ichikoh Industries Ltd
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Ichikoh Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電動操作によってドア
ミラーのミラー部分を回動させて、スイッチ操作により
車体側方に突出せしめたセット姿勢にしたり、車体から
突出しない格納姿勢にしたりできる構造の電動格納式ド
アミラーにおいて、上記のセット姿勢若しくは格納姿勢
を確実に保持し得るように創作した自動ブレーキ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドアミラーは、使用状態で車体側方に突
出せしめるので、狭い通路を通過する際には邪魔にな
る。そこで、車体に対して回動可能に支承することが行
われており、かつ、その操作を迅速,容易に行ない得る
ように電動格納式ドアミラーが製造,市販されている。
図3は回動可能に支承している部分を示す分解斜視図で
あり、図4は上記支承部分を含めた回動駆動機構の断面
図である。(図3参照)枢支軸1は軸部1aとフランジ
部1bとよりなり、上記軸部1aが上下方向となるよう
に、フランジ部1bをミラーベース(図示省略)に固定
される。この枢支軸1はミラーベースを介して車体に固
定される部材であって、広義のミラーベースに含まれる
構成部分である。上記枢支軸1の軸部1aによって回動
ベース2が回動可能に支承される。この回動ベースには
ブラケット2aが設けられていてドアミラーのミラー本
体(図示せず)を支承している。図示の3は上記回動ベ
ースを回動させる駆動力を伝達するためのクラッチ機構
である。クラッチ機構を介して回動駆動する理由は、過
大な力が掛かったときに滑って、伝動系の部材を保護す
るためである。このクラッチ機構は、正常な作動に必要
な回転トルクを伝導するに必要にして充分な容量を有し
ており、次のような場合に滑る。
【0003】a.回動ベース2がモータで回転駆動され
てストロークエンドに達したとき。 b.車体側方に突出しているミラーハウジングが障害物
に衝突したとき。 c.ミラーハウジングを手で強制的に回動させるとき。 前記回動ベース2と、ミラーベースの一部をなしている
枢支軸のフランジ部1bとの間にボール4が介装されて
いる。このボール4は、回動ベース2の下面に設けられ
た半球状の凹部(図において隠れている。図4について
後述する)に半ば嵌合され、回動ベース2と一緒に枢支
軸の軸部1aを中心として回動し、フランジ部1bに設
けられている円弧状溝1c,1c′に沿って転動する。
【0004】(図4参照)前掲の図3に分解図として描
いた構成部分が、図4の左半部に組立状態の断面図とし
て描かれている。ボール4は、回動ベース2の底面の半
球状凹部2bに半ば嵌め込まれ、円弧状溝1cの溝底面
上を転動する。図の右上方にモータ6が設置されてい
て、減速歯車群7を介してクラッチ歯車3bを回転駆動
する。該クラッチ歯車3bはクラッチスプリング3cに
よってクラッチ受け板3aに向けて押圧されている。上
記クラッチ歯車3bは枢支軸の軸部1aに対して回転自
在に嵌合され、クラッチ受け板3aは軸部1aに対して
相対的回動を係止されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】イ.モータ6を回転さ
せ、減速歯車群7を介してクラッチ歯車3bに回転力を
伝動し、その反力で回動ベース2を回動せさてセット位
置、若しくは格納位置まで回動せさたとき、回動ストロ
ークエンドに達したときクラッチ歯車3bとクラッチ受
け板3aとが滑り、モータ6が停止されると、ミラーハ
ウジング(図示せず)はセット姿勢若しくは格納姿勢で
停止し、この状態が保持される。この状態で減速歯車群
7を構成している歯車相互の間では、バックラッシが一
方に寄せられて、ミラーハウジング(図示せず。回動ベ
ース2と一体的に結合されている)は、ガタ無く保持さ
れる。しかし、この状態で車両が走行して振動を受ける
と、上記の状態が緩み、回動ベース2に固着されたミラ
ーハウジングやミラー本体がガタつくようになる。 ロ.手動操作でミラーハウジング(図外)に固着されて
いる回動ベース2を回すと、前記のクラッチを滑らせな
がら回動して、セット姿勢若しくは格納姿勢にされる
が、このとき、クラッチによる伝達トルクが減速歯車群
7を回転させ、モータ6まで回転させてしまう。
【0006】本考案は上述の事情に鑑みて為されたもの
であって、セット姿勢若しくは格納姿勢になっているミ
ラーハウジングが振動を受けてもガタつかず、また、ミ
ラーハウジングに手の力を加えて回動させても駆動用の
モータが回されることのないようにする自動ブレーキ装
置(減速歯車を制動する装置)を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的(自動ブレー
キ機能)を達成するために創作した本考案の基本的原理
について、前掲の図3および図4(ともに従来例)を参
照して略述すると次のごとくである。回動ベース2の回
動に伴ってボール4が円弧状軌跡を描いて転動する転動
路で円弧状溝1cの両端部に段差(図示せず)を設けて
おくと、回動ベース2が回動ストロークエンドに達して
セット位置若しくは格納位置になったとき、ボール4が
段差に乗り上げる。このようにしてボール4が段差に乗
り上げたときの変位を伝動する手段を設けて、減速歯車
に制動力を与える。以上は図3,図4の従来例につい
て、本考案の着想を略述したものであって、本考案を実
施する際、前記の円弧状溝は必ずしも溝状でなくても良
く、また、ボール4をシュー,ロッドなどで代替するこ
とも可能である。こうした基本的原理に基づく具体的な
構成として本考案は前記の目的(ミラーハウジングのガ
タ防止)を達成するため、車体に固定されるミラーベー
スに対して、ミラーを支承している回動ベースが回動可
能に軸支され、上記回動ベースに搭載されたモータが減
速歯車およびクラッチ機構を介して回動ベースを支承し
ている枢支軸に回転力を与えると、該回転力の反力によ
って回動ベースが回動せしめられる電動格納式ドアミラ
ーであって、上記回動ベースに設けられた凹部に嵌合さ
れている部材が回動ベースと共に回動して、ミラーベー
スに接触しつつ円弧状軌跡を描いて転動ないし摺動する
電動格納式ドアミラーにおいて、前記回動ベースの凹部
に嵌合されて該回動ベースと共に回動する部材が、前記
ミラーベースに接触して描く円弧状の軌跡に沿って、該
ミラーベース若しくはこれに固定された部材に円弧状の
転動路ないし摺動路が形成されるとともに、該円弧状軌
跡の端部付近に位置せしめて転動路面ないし摺動路面に
段差が設けられており、かつ、前記回動ベースに設けら
れた凹部に嵌合されている部材と前記減速歯車との間に
圧縮力を伝動する部材が介装されていて、前記回動ベー
スに設けられ凹部に嵌合されている部材が前記の段差に
乗り上げると、前記の圧縮力を伝動する部材が減速歯車
をスラスト方向に押動して該減速歯車の回転を制動する
ようになっていることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、ミラーハウジングを固着
された回動ベースがセット位置若しくは格納位置に回動
したとき、該回動ベースと共に回動する部材(ボール,
シュー,ロッドなど)が段差に乗り上げ、その変位によ
って減速歯車をスラスト方向に押動して制動する。減速
歯車が制動されて回転しなくなるので、振動を受けても
ミラー本体およびミラーハウジングが回動方向にガタつ
かない。また、ミラーハウジングに手動操作を加えて回
動させても減速歯車が回転しないのでモータが回される
虞れが無い。
【0009】
【実施例】図1(A)は本考案の1実施例を示す断面図
であって、前記従来例における図4に対応する図であ
る。この実施例は前記従来例に本考案を適用して改良し
たものであって、図4と同一の符号を付した部材は前記
従来例におけると同様ないし類似の構成部分である。次
に、図1(A)について図4(従来例)と異なる点、す
なわち本考案を適用して改良した個所について説明する
と、本例では、ボール4と、減速歯車群7を構成してい
る一つの減速歯車7aとの間に、圧縮力を伝動する部材
としてブレーキスプリング8が介装されている。本例に
おけるボール4の転動面である円弧状溝1dは、図1
(B)に展開図を示すように、その底面に段差Hが設け
られている。図1(B)に示した4aは転動しつつある
ボールであり、4b,4b′はストロークエンドで段差
Hに乗り上げたボールを示している。上記のストローク
エンドとは、セット位置若しくは格納位置に対応するボ
ール位置をいう。ボールが4b,4b′のごとく段差に
乗り上げて寸法Hだけ上方に変位すると図1(A)に示
したブレーキスプリング8が減速歯車7aを押し上げ
る。押し上げられた減速歯車7aは、減速歯車7bを押
し上げ、このように順次に押し上げられて減速歯車7d
と軸受部とのクリアランスcが無くなって摩擦し、制動
される。このようにして減速歯車群7が制動され、回転
しなくなる。本考案を実施する際に上記の制動力は、モ
ータ6による回転駆動力よりも小さく設定しておき、該
モータ6によって制動ロックを解除できるようにする。
減速歯車群7が制動された状態になると、これを構成し
ている各歯車の間のバックラッシがどうなっているかを
問わず、回動ベース2およびこれに固着されていてるミ
ラー本体やミラーハウジングが回動方向にガタつかな
い。また、減速歯車群7が制動されていると、ミラーハ
ウジングに手の力を加えて回動ベースを回したとき、そ
の回動はクラッチ歯車3bとクラッチ受板3aとの間の
滑りによって吸収され、モータ6が回されることは無
い。
【0010】図2は各種の実施例について要部を対比し
た断面図である。図2(A)は前掲の図1の実施例にお
けるブレーキスプリング8およびボール4の付近を描い
てある。上記のブレーキスプリング8に代えて図2
(B)のごとくブレーキロッド9をボール4と減速歯車
7aとの間に介装しても、同様の作用,効果が得られ
る。上記のブレーキロッド9はゴムで構成することもで
き、また、合成樹脂若しくは金属で構成することもでき
る。
【0011】図2(C)は更に異なる実施例を示し、
(A)図の実施例におけるブレーキスプリング8および
ボール4に代えて、シューとしての機能とプッシュロッ
ドとしての機能とを果たすブレーキロッド10を、ゴム
若しくは合成樹脂又は金属材料で構成し、減速歯車7a
と段差付き円弧状溝1d′の底面との間に介装しても、
前記の各実施例と同様の効果が得られる。
【0012】
【考案の効果】本考案を適用した電動格納式ドアミラー
は、セット姿勢若しくは格納姿勢になっているとき、ミ
ラーハウジングが振動を受けてもガタつく虞れが無い。
また、ミラーハウジングに手の力を加えて回動させても
電動駆動用のモータが回される虞れが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案の1実施例の断面図、(B)は
その段差付き円弧状溝の展開図である。
【図2】(A),(B),(C)はそれぞれ異なる実施
例における要部拡大断面図である。
【図3】従来例の電動格納式ドアミラーにおける回動ベ
ース2の支承構造を示す分解斜視図である。
【図4】上記従来例の駆動部の構造および課題を説明す
るための垂直断面図である。
【符号の説明】
1…枢支軸、1a…軸部、1b…フランジ部、1c…円
弧状溝、1d…段差付き円弧状溝、2…回動ベース、2
a…ブラケット、2b…半球状凹部、3…クラッチ機
構、3a…クラッチ歯車、3b…クラッチ受板、3c…
クラッチスプリング、3d…プッシュナット、3e…ワ
ッシャ、4…ボール、5…ミラーベース、6…モータ、
7…減速歯車群、7a〜7d…減速歯車、8…ブレーキ
スプリング、9,10…ブレーキロッド。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に固定されるミラーベースに対し
    て、ミラーを支承している回動ベースが回動可能に軸支
    され、上記回動ベースに搭載されたモータが減速歯車お
    よびクラッチ機構を介して回動ベースを支承している枢
    支軸に回転力を与えると、該回転力の反力によって回動
    ベースが回動せしめられる電動格納式ドアミラーであっ
    て、上記回動ベースに設けられた凹部に嵌合されている
    部材が回動ベースと共に回動して、ミラーベースに接触
    しつつ円弧状軌跡を描いて転動ないし摺動する電動格納
    式ドアミラーにおいて、 前記回動ベースの凹部に嵌合されて該回動ベースと共に
    回動する部材が、前記ミラーベースに接触して描く円弧
    状の軌跡に沿って、該ミラーベース若しくはこれに固定
    された部材に円弧状の転動路ないし摺動路が形成される
    とともに、該円弧状軌跡の端部付近に位置せしめて転動
    路面ないし摺動路面に段差が設けられており、かつ、前
    記回動ベースに設けられた凹部に嵌合されている部材と
    前記減速歯車との間に圧縮力を伝動する部材が介装され
    ていて、 前記回動ベースに設けられ凹部に嵌合されている部材が
    前記の段差に乗り上げると、前記の圧縮力を伝動する部
    材が減速歯車をスラスト方向に押動して該減速歯車の回
    転を制動するようになっていることを特徴とする、電動
    格納式ドアミラーの自動ブレーキ装置。
JP8506192U 1992-12-10 1992-12-10 電動格納式ドアミラーの自動ブレーキ装置 Expired - Lifetime JP2564827Y2 (ja)

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