JP2564050B2 - 枚葉紙搬送ドラム - Google Patents
枚葉紙搬送ドラムInfo
- Publication number
- JP2564050B2 JP2564050B2 JP3092068A JP9206891A JP2564050B2 JP 2564050 B2 JP2564050 B2 JP 2564050B2 JP 3092068 A JP3092068 A JP 3092068A JP 9206891 A JP9206891 A JP 9206891A JP 2564050 B2 JP2564050 B2 JP 2564050B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drum
- drive
- shaft
- shaft pin
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41F—PRINTING MACHINES OR PRESSES
- B41F21/00—Devices for conveying sheets through printing apparatus or machines
- B41F21/10—Combinations of transfer drums and grippers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41F—PRINTING MACHINES OR PRESSES
- B41F13/00—Common details of rotary presses or machines
- B41F13/08—Cylinders
- B41F13/24—Cylinder-tripping devices; Cylinder-impression adjustments
- B41F13/34—Cylinder lifting or adjusting devices
- B41F13/36—Cams, eccentrics, wedges, or the like
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
- Registering Or Overturning Sheets (AREA)
- Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
- Rotary Presses (AREA)
- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は，ドラム軸が一端部を半
径方向で移動不能にかつ他端部を半径方向で移動可能に
支承されている枚葉紙搬送ドラムに関する。
径方向で移動不能にかつ他端部を半径方向で移動可能に
支承されている枚葉紙搬送ドラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】このような枚葉紙搬送ドラムはドイツ連
邦共和国特許出願公開第３４ ００６５２号明細書によ
って公知である。
邦共和国特許出願公開第３４ ００６５２号明細書によ
って公知である。
【０００３】印刷枚葉紙に多色の画像を印刷する場合，
すべての部分画像が正確に合致するようにしなければな
らない。この場合画像の縦方向及び横方向の位置決め
は，枚葉紙印刷機に普通設けられている周方向及び軸方
向の見当合わせ装置によって行うことができる。しか
し，傾斜位置による印刷像の誤差は周方向及び軸方向の
見当合わせ装置によっては簡単に修正することができな
い。このためには，印刷が行われる前に枚葉紙を傾斜さ
せて引き渡すようにすることが行われている。
すべての部分画像が正確に合致するようにしなければな
らない。この場合画像の縦方向及び横方向の位置決め
は，枚葉紙印刷機に普通設けられている周方向及び軸方
向の見当合わせ装置によって行うことができる。しか
し，傾斜位置による印刷像の誤差は周方向及び軸方向の
見当合わせ装置によっては簡単に修正することができな
い。このためには，印刷が行われる前に枚葉紙を傾斜さ
せて引き渡すようにすることが行われている。
【０００４】このように枚葉紙を傾斜させて引き渡す枚
葉紙搬送ドラムは前記のドイツ連邦共和国特許出願公開
第 ３４ ００ ６５２号明細書に記載されている。こ
の場合修正胴がその駆動側（操作側）において，その目
標位置から半径方向に変位せしめられて，調節が行われ
る。これによって，修正胴の軸線が全体として対向胴の
軸線に対して傾斜せしめられる。調節装置を駆動側に設
ける理由は，操作が容易であることと，機械的な経費が
安価であることである。
葉紙搬送ドラムは前記のドイツ連邦共和国特許出願公開
第 ３４ ００ ６５２号明細書に記載されている。こ
の場合修正胴がその駆動側（操作側）において，その目
標位置から半径方向に変位せしめられて，調節が行われ
る。これによって，修正胴の軸線が全体として対向胴の
軸線に対して傾斜せしめられる。調節装置を駆動側に設
ける理由は，操作が容易であることと，機械的な経費が
安価であることである。
【０００５】しかし，この修正胴若しくは枚葉紙搬送ド
ラムの欠点は，ドラムの軸線を傾斜させることによっ
て，伝動機構に影響が生じることである。最悪の場合に
は，ドラムの駆動側であれ，非駆動側であれ，ドラム端
部の移動によるドラム軸線の傾斜によって，ドラムを駆
動する歯車がそれとかみ合っている歯車に対して傾斜す
ることがある。これによって，枚葉紙引き渡しが正確に
行われるという利点が伝動機構が不正確になるという欠
点によって相殺されてしまう。
ラムの欠点は，ドラムの軸線を傾斜させることによっ
て，伝動機構に影響が生じることである。最悪の場合に
は，ドラムの駆動側であれ，非駆動側であれ，ドラム端
部の移動によるドラム軸線の傾斜によって，ドラムを駆
動する歯車がそれとかみ合っている歯車に対して傾斜す
ることがある。これによって，枚葉紙引き渡しが正確に
行われるという利点が伝動機構が不正確になるという欠
点によって相殺されてしまう。
【０００６】ドイツ連邦共和国特許第 ３７ ０４ ３
１４号明細書には，枚葉紙搬送ドラムの駆動歯車と枚葉
紙輪転印刷機の胴の駆動歯車とのかみ合い遊びを調整す
る装置が記載されている。この場合枚葉紙搬送ドラム及
び印刷機胴の両側の軸受装置に偏心的な支承ブッシュが
設けられている。これらの支承ブッシュは枚葉紙搬送ド
ラム及び印刷機胴を平行移動させて，歯車のかみ合い遊
びを調整する。傾斜調整は行われないが，かりに傾斜調
整を行えば，伝動機構に前述の欠点が生じる。
１４号明細書には，枚葉紙搬送ドラムの駆動歯車と枚葉
紙輪転印刷機の胴の駆動歯車とのかみ合い遊びを調整す
る装置が記載されている。この場合枚葉紙搬送ドラム及
び印刷機胴の両側の軸受装置に偏心的な支承ブッシュが
設けられている。これらの支承ブッシュは枚葉紙搬送ド
ラム及び印刷機胴を平行移動させて，歯車のかみ合い遊
びを調整する。傾斜調整は行われないが，かりに傾斜調
整を行えば，伝動機構に前述の欠点が生じる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は，枚葉紙を傾斜させて引き渡すことによっ
て，伝動機構に不利な影響が生じないようにすることで
ある。すなわちドラム軸が一端部を半径方向で移動不能
にかつ他端部を半径方向で移動（併進運動）可能に支承
されている枚葉紙搬送ドラムにおいて，枚葉紙搬送ドラ
ムを傾斜させることによって，伝動機構に不利な影響が
生じることを阻止する手段を講ずることである。
する課題は，枚葉紙を傾斜させて引き渡すことによっ
て，伝動機構に不利な影響が生じないようにすることで
ある。すなわちドラム軸が一端部を半径方向で移動不能
にかつ他端部を半径方向で移動（併進運動）可能に支承
されている枚葉紙搬送ドラムにおいて，枚葉紙搬送ドラ
ムを傾斜させることによって，伝動機構に不利な影響が
生じることを阻止する手段を講ずることである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に，本発明の構成では，単体又は複数の部分から成るド
ラム本体が設けられており，このドラム本体が，半径方
向で移動不能な駆動側の軸受装置の，ドラム本体の方の
側で，駆動側の軸受装置の軸線上に位置している旋回中
心点を中心にして，駆動側の軸受装置の軸線に対して相
対的に旋回（傾斜）可能であり，駆動歯車は駆動側の軸
受装置の他方の側に配置されているようにした。
に，本発明の構成では，単体又は複数の部分から成るド
ラム本体が設けられており，このドラム本体が，半径方
向で移動不能な駆動側の軸受装置の，ドラム本体の方の
側で，駆動側の軸受装置の軸線上に位置している旋回中
心点を中心にして，駆動側の軸受装置の軸線に対して相
対的に旋回（傾斜）可能であり，駆動歯車は駆動側の軸
受装置の他方の側に配置されているようにした。
【０００９】このようにドラム本体の旋回（傾斜）運動
を駆動側の軸受装置若しくは駆動歯車を変形させること
なしに行うためには原理的に２つの可能性がある。第１
の可能性としては，ドラム本体が非駆動側軸ピンと剛性
的に結合されており，非駆動側軸ピンは，機械側壁内で
半径方向に移動可能に配置されており，かつこの非駆動
側軸ピンは，機械側壁内で不動に配置されている駆動側
軸ピンと回動不能にかつ半径方向で不動に，しかし旋回
（傾斜）運動可能に結合されているようにする。第２の
可能性としては，ドラム本体が一体の連続したドラム軸
に回転不能に支承されていて，非駆動側ではドラム軸の
軸線に対して半径方向に移動可能であり，駆動側ではド
ラム軸と半径方向で不動に，しかし旋回（傾斜）可能
に，結合されているようにする。
を駆動側の軸受装置若しくは駆動歯車を変形させること
なしに行うためには原理的に２つの可能性がある。第１
の可能性としては，ドラム本体が非駆動側軸ピンと剛性
的に結合されており，非駆動側軸ピンは，機械側壁内で
半径方向に移動可能に配置されており，かつこの非駆動
側軸ピンは，機械側壁内で不動に配置されている駆動側
軸ピンと回動不能にかつ半径方向で不動に，しかし旋回
（傾斜）運動可能に結合されているようにする。第２の
可能性としては，ドラム本体が一体の連続したドラム軸
に回転不能に支承されていて，非駆動側ではドラム軸の
軸線に対して半径方向に移動可能であり，駆動側ではド
ラム軸と半径方向で不動に，しかし旋回（傾斜）可能
に，結合されているようにする。
【００１０】
【実施例】以下においては図面に示した実施例に基づい
て，本発明の構成を具体的に説明する。図面において
は，ドラム本体及びその軸線の位置の変化は破線及び鎖
線によって示されている。
て，本発明の構成を具体的に説明する。図面において
は，ドラム本体及びその軸線の位置の変化は破線及び鎖
線によって示されている。
【００１１】図１において本発明による枚葉紙搬送ドラ
ム１は駆動側軸ピン２と，支持円板４及び５と，非駆動
側紬ピン３とを有し，支持円板４と５との間には，枚葉
紙搬送のためのグリッパ装置を取り付けるためのグリッ
パ軸６及び７が設けられている。駆動側軸ピン２及び非
駆動側軸ピン３のために軸受装置８及び９が機械側壁１
０内に設けられている。駆動側軸ピン２には駆動歯車１
１が固定されている。非駆動側では軸受装置９に付加的
に調節偏心体１２が設けられており，この調節偏心体１
２によって枚葉紙搬送ドラム１の軸線を旋回（傾斜）さ
せることができる。図示していない調節駆動装置によっ
て調節偏心体１２を回動させることによって，軸線の位
置が旋回中心点Ｓを中心として正常位置に対して旋回せ
しめられる。このことは２点鎖線によって示されてい
る。旋回中心点Ｓは駆動側軸ピン２の内方端面のところ
でドラム軸線上に位置している。この場合枚葉紙搬送ド
ラム１と結合されていることによって駆動歯車１１も傾
斜せしめられることになるので，本発明によれば，駆動
側の支持円板４と駆動側軸ピン２との間に，ある程度軸
方向に旋回運動可能な遮断領域が設けられている。しか
し回転方向及び半径方向では運動が行われないように，
支持円板４と駆動側軸ピン２との結合が行われている。
ム１は駆動側軸ピン２と，支持円板４及び５と，非駆動
側紬ピン３とを有し，支持円板４と５との間には，枚葉
紙搬送のためのグリッパ装置を取り付けるためのグリッ
パ軸６及び７が設けられている。駆動側軸ピン２及び非
駆動側軸ピン３のために軸受装置８及び９が機械側壁１
０内に設けられている。駆動側軸ピン２には駆動歯車１
１が固定されている。非駆動側では軸受装置９に付加的
に調節偏心体１２が設けられており，この調節偏心体１
２によって枚葉紙搬送ドラム１の軸線を旋回（傾斜）さ
せることができる。図示していない調節駆動装置によっ
て調節偏心体１２を回動させることによって，軸線の位
置が旋回中心点Ｓを中心として正常位置に対して旋回せ
しめられる。このことは２点鎖線によって示されてい
る。旋回中心点Ｓは駆動側軸ピン２の内方端面のところ
でドラム軸線上に位置している。この場合枚葉紙搬送ド
ラム１と結合されていることによって駆動歯車１１も傾
斜せしめられることになるので，本発明によれば，駆動
側の支持円板４と駆動側軸ピン２との間に，ある程度軸
方向に旋回運動可能な遮断領域が設けられている。しか
し回転方向及び半径方向では運動が行われないように，
支持円板４と駆動側軸ピン２との結合が行われている。
【００１２】支持円板４と駆動側軸ピン２との間の結合
箇所が図２に示されている。駆動側軸ピン２は駆動歯車
１１を有していて，軸受け装置８内で軸受されている。
駆動側軸ピン２の内方端部には支持円板４が差しはめら
れている。支持円板４は環形の連結ダイヤフラム１３に
よって駆動側軸ピン２と結合されている。連結ダイヤフ
ラム１３はそれぞれ等間隔に配置された結合ねじ１４の
群によって駆動側軸ピン２の内方の端面と支持円板４の
内縁区域とに結合されている。これによって，支持円板
４と駆動側軸ピン２とは１つの平面を形成した状態で結
合されており，支持円板４と駆動側軸ピン２とが互いに
相対的に軸方向に運動することはほとんど防止されてい
る。しかし他面において，連結ダイヤフラム１３によっ
て形成されている結合箇所を中心とする曲げ運動（旋回
運動）は行うことができるように，ある程度軸方向に旋
回運動可能な遮断領域が設けられている。
箇所が図２に示されている。駆動側軸ピン２は駆動歯車
１１を有していて，軸受け装置８内で軸受されている。
駆動側軸ピン２の内方端部には支持円板４が差しはめら
れている。支持円板４は環形の連結ダイヤフラム１３に
よって駆動側軸ピン２と結合されている。連結ダイヤフ
ラム１３はそれぞれ等間隔に配置された結合ねじ１４の
群によって駆動側軸ピン２の内方の端面と支持円板４の
内縁区域とに結合されている。これによって，支持円板
４と駆動側軸ピン２とは１つの平面を形成した状態で結
合されており，支持円板４と駆動側軸ピン２とが互いに
相対的に軸方向に運動することはほとんど防止されてい
る。しかし他面において，連結ダイヤフラム１３によっ
て形成されている結合箇所を中心とする曲げ運動（旋回
運動）は行うことができるように，ある程度軸方向に旋
回運動可能な遮断領域が設けられている。
【００１３】すなわち図３に示すように，駆動側軸ピン
２の外周面１５と対向している支持円板４の内周面２６
は，軸方向の輪郭が円弧状にされている。要するに支持
円板４は駆動側軸ピン２の外周面１５とほぼ線状に接触
していることになる。したがって調節偏心体１２を調節
すると，ドラム本体ひいては支持円板４が駆動側軸ピン
２に対して傾斜（旋回）せしめられる。この傾斜運動
は，調節偏心体１２によって定められる平面内で行われ
る。この平面は，枚葉紙搬送ドラム１の軸線と，枚葉紙
搬送ドラム１と協働する枚葉紙案内胴，例えば枚葉紙オ
フセット印刷機の圧胴，の軸線とをほぼ含む平面に対し
てほぼ直角な軸方向平面である。これによって，連結ダ
イヤフラム１３は半径方向で見て中心の区域において軸
方向に弾性的に変形せしめられ，その際支持円板４の円
弧状の内周面２６は駆動側軸ピン２の外周面１５上でい
わば「転動」する。この旋回平面は静的な平面であるの
で，駆動側軸ピン２と支持円板４との間のこの屈曲箇所
は，枚葉紙搬送ドラム１が回転すると，相応して回転す
る。しかしこれによって生ずるドラム本体のぶれ運動は
極めてわずかである。調節偏心体１２の偏心度が例えば
５ｍｍである場合，結合箇所における旋回量はせいぜい
５／１００ｍｍ程度であり，これは連結ダイヤフラム１
３によって簡単に吸収することができる。しかも実地に
おいては調節量は１／１０ｍｍ程度にすぎないので，旋
回量は５／１００ｍｍよりも著しく小さい。図３におい
ては，支持円板４の旋回運動及び連結ダイヤフラム１３
の曲げ運動が破線で，極めて誇張して示されている。
２の外周面１５と対向している支持円板４の内周面２６
は，軸方向の輪郭が円弧状にされている。要するに支持
円板４は駆動側軸ピン２の外周面１５とほぼ線状に接触
していることになる。したがって調節偏心体１２を調節
すると，ドラム本体ひいては支持円板４が駆動側軸ピン
２に対して傾斜（旋回）せしめられる。この傾斜運動
は，調節偏心体１２によって定められる平面内で行われ
る。この平面は，枚葉紙搬送ドラム１の軸線と，枚葉紙
搬送ドラム１と協働する枚葉紙案内胴，例えば枚葉紙オ
フセット印刷機の圧胴，の軸線とをほぼ含む平面に対し
てほぼ直角な軸方向平面である。これによって，連結ダ
イヤフラム１３は半径方向で見て中心の区域において軸
方向に弾性的に変形せしめられ，その際支持円板４の円
弧状の内周面２６は駆動側軸ピン２の外周面１５上でい
わば「転動」する。この旋回平面は静的な平面であるの
で，駆動側軸ピン２と支持円板４との間のこの屈曲箇所
は，枚葉紙搬送ドラム１が回転すると，相応して回転す
る。しかしこれによって生ずるドラム本体のぶれ運動は
極めてわずかである。調節偏心体１２の偏心度が例えば
５ｍｍである場合，結合箇所における旋回量はせいぜい
５／１００ｍｍ程度であり，これは連結ダイヤフラム１
３によって簡単に吸収することができる。しかも実地に
おいては調節量は１／１０ｍｍ程度にすぎないので，旋
回量は５／１００ｍｍよりも著しく小さい。図３におい
ては，支持円板４の旋回運動及び連結ダイヤフラム１３
の曲げ運動が破線で，極めて誇張して示されている。
【００１４】図４に示した実施例においては，一体の連
続したドラム軸１６が使用されている。この場合ドラム
本体の支持円板１７及び１８は２つの箇所でドラム軸１
６に取り付けられており，支持円板１７・１８とドラム
軸１６とは円周方向では不動に結合されている。駆動歯
車１１とは逆の側の非駆動側において，支持円板１８と
ドラム軸１６との間に調節偏心体１９が調節回動可能に
設けられており，この調節偏心体１９によってドラム本
体をドラム軸１６に対して旋回（傾斜）させることがで
きる。この旋回によって支持円板１７が曲げ変形するこ
とを防止するために，支持円板１７は軸方向で円弧状の
輪郭にされた内周面２０によってドラム軸１６と接触し
ている。調節偏心体１９によって支持円板１８の中心点
を調節することによって，支持円板１７の内周面２０は
ドラム軸１６上で転動する。これによって，枚葉紙は傾
斜せしめられて引き渡されるようになるが，ドラム軸１
６が曲がることはない。支持円板１７・１８はフランジ
２１・２２をもってドラム軸１６に取り付けられてお
り，ピン２３・２４によってドラム軸１６と円周方向で
不動に結合されている。調節偏心体１９のための調節駆
動装置は支持円板１８に取り付けて，支持円板１８と一
緒に回転するようにしてもよいし，あるいはドラム軸１
６を通して連結伝動装置を設けることによって，機械側
壁２５に不動に取り付けておいてもよい。
続したドラム軸１６が使用されている。この場合ドラム
本体の支持円板１７及び１８は２つの箇所でドラム軸１
６に取り付けられており，支持円板１７・１８とドラム
軸１６とは円周方向では不動に結合されている。駆動歯
車１１とは逆の側の非駆動側において，支持円板１８と
ドラム軸１６との間に調節偏心体１９が調節回動可能に
設けられており，この調節偏心体１９によってドラム本
体をドラム軸１６に対して旋回（傾斜）させることがで
きる。この旋回によって支持円板１７が曲げ変形するこ
とを防止するために，支持円板１７は軸方向で円弧状の
輪郭にされた内周面２０によってドラム軸１６と接触し
ている。調節偏心体１９によって支持円板１８の中心点
を調節することによって，支持円板１７の内周面２０は
ドラム軸１６上で転動する。これによって，枚葉紙は傾
斜せしめられて引き渡されるようになるが，ドラム軸１
６が曲がることはない。支持円板１７・１８はフランジ
２１・２２をもってドラム軸１６に取り付けられてお
り，ピン２３・２４によってドラム軸１６と円周方向で
不動に結合されている。調節偏心体１９のための調節駆
動装置は支持円板１８に取り付けて，支持円板１８と一
緒に回転するようにしてもよいし，あるいはドラム軸１
６を通して連結伝動装置を設けることによって，機械側
壁２５に不動に取り付けておいてもよい。
【００１５】最後に，次のようにすることも考えられ
る。すなわち，ドラム本体が一体の連続したドラム軸に
剛性的に固定されており，ドラム軸は非駆動側で，機械
側壁内で移動可能であり，駆動側軸ピンとドラム本体と
の間でドラム軸に屈曲しやすい箇所（例えばリング溝）
が形成されているようにするのである。
る。すなわち，ドラム本体が一体の連続したドラム軸に
剛性的に固定されており，ドラム軸は非駆動側で，機械
側壁内で移動可能であり，駆動側軸ピンとドラム本体と
の間でドラム軸に屈曲しやすい箇所（例えばリング溝）
が形成されているようにするのである。
【００１６】
【発明の効果】以上のように本発明によれば，ドラム軸
が一端部を半径方向で移動不能にかつ他端部を半径方向
で移動可能に支承されている枚葉紙搬送ドラムにおい
て，単体又は複数の部分から成るドラム本体が設けられ
ており，このドラム本体が，半径方向で移動不能な駆動
側の軸受装置の，ドラム本体の方の側で，駆動側の軸受
装置の軸線上に位置している旋回中心点を中心にして，
駆動側の軸受装置の軸線に対して相対的に旋回（傾斜）
可能であり，駆動歯車は駆動側の軸受装置の他方の側に
配置されているようにしたので，枚葉紙を傾斜させて引
き渡すことができるにもかかわらず，伝動装置に不都合
な影響が生じることはなく，枚葉紙搬送ドラムが正確に
駆動され，また，特にドラム本体の修正調節作業全体を
簡単に行うことができる。更に軸受装置は簡単に構成す
ることができる。
が一端部を半径方向で移動不能にかつ他端部を半径方向
で移動可能に支承されている枚葉紙搬送ドラムにおい
て，単体又は複数の部分から成るドラム本体が設けられ
ており，このドラム本体が，半径方向で移動不能な駆動
側の軸受装置の，ドラム本体の方の側で，駆動側の軸受
装置の軸線上に位置している旋回中心点を中心にして，
駆動側の軸受装置の軸線に対して相対的に旋回（傾斜）
可能であり，駆動歯車は駆動側の軸受装置の他方の側に
配置されているようにしたので，枚葉紙を傾斜させて引
き渡すことができるにもかかわらず，伝動装置に不都合
な影響が生じることはなく，枚葉紙搬送ドラムが正確に
駆動され，また，特にドラム本体の修正調節作業全体を
簡単に行うことができる。更に軸受装置は簡単に構成す
ることができる。
【図１】傾斜調整可能な枚葉紙搬送ドラムの縦断面図で
ある。
ある。
【図２】駆動側軸ピンの範囲の拡大断面図である。
【図３】図２の一部を更に拡大して示した細部断面図で
ある。
ある。
【図４】別の実施例の図１相当の縦断面図である。
１ 枚葉紙搬送ドラム， ２ 駆動側軸ピン， ３ 非
駆動側軸ピン， ４及び５ 支持円板， ６及び７ グ
リッパ軸， ８及び９ 軸受装置， １０ 機械側壁，
１１ 駆動歯車， １２ 調節偏心体， １３ 連結
ダイヤフラム，１４ 結合ねじ， １５ 外周面， １
６ ドラム軸， １７及び１８ 支持円板， １９ 調
節偏心体， ２０ 内周面， ２１及び２２ フラン
ジ， ２３及び２４ ピン， ２５ 機械側壁， ２６
内周面， Ｓ 旋回中心点
駆動側軸ピン， ４及び５ 支持円板， ６及び７ グ
リッパ軸， ８及び９ 軸受装置， １０ 機械側壁，
１１ 駆動歯車， １２ 調節偏心体， １３ 連結
ダイヤフラム，１４ 結合ねじ， １５ 外周面， １
６ ドラム軸， １７及び１８ 支持円板， １９ 調
節偏心体， ２０ 内周面， ２１及び２２ フラン
ジ， ２３及び２４ ピン， ２５ 機械側壁， ２６
内周面， Ｓ 旋回中心点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ローラント ヘル ドイツ連邦共和国 ヴァイターシュタッ ト ヴィーゼンシュトラーセ 21 (72)発明者 ディートリッヒ デッティンガー ドイツ連邦共和国 ホイゼンシュタム シュテッティナーシュトラーセ 59 (56)参考文献 特開 昭62−208945（ＪＰ，Ａ)
Claims (8)
- 【請求項１】 ドラム軸が一端部を半径方向で移動不能
にかつ他端部を半径方向で移動可能に支承されている枚
葉紙搬送ドラムにおいて，単体又は複数の部分から成る
ドラム本体（４・５・６・７；１７・１８・６・７）が
設けられており，このドラム本体が，半径方向で移動不
能な駆動側の軸受装置（８）の，ドラム本体の方の側
で，駆動側の軸受装置（８）の軸線上に位置している旋
回中心点（Ｓ）を中心にして，駆動側の軸受装置（８）
の軸線に対して相対的に旋回可能であり，駆動歯車（１
１）は駆動側の軸受装置（８）の他方の側に配置されて
いることを特徴とする枚葉紙搬送ドラム。 - 【請求項２】 ドラム本体（４・５・６・７）が非駆動
側軸ピン（３）と剛性的に結合されており，非駆動側軸
ピン（３）は，機械側壁（１０）内で半径方向に移動可
能に配置されており，かつこの非駆動側軸ピン（３）
は，機械側壁（１０）内で不動に支承されている駆動側
軸ピン（２）と回動不能にかつ半径方向で不動に，しか
し旋回運動可能に結合されていることを特徴とする，請
求項１記載の枚葉紙搬送ドラム。 - 【請求項３】 ドラム本体（１７・１８・６・７）が一
体の連続したドラム軸（１６）に回転不能に支承されて
いて，非駆動側ではドラム軸（１６）の軸線に対して半
径方向に移動可能であり，駆動側ではドラム軸（１６）
と半径方向に不動に，しかし旋回可能に結合されている
ことを特徴とする，請求項１記載の枚葉紙搬送ドラム。 - 【請求項４】 ドラム本体（４・５・６・７）が２つの
支持円板（４・５）と，これらの支持円板を結合してい
るグリッパ軸（６・７）とから成っており，非駆動側の
支持円板（５）は非駆動側軸ピン（３）と共に，調節偏
心体（１２）を介して，機械側壁（１０）に対して移動
可能であり，駆動側の支持円板（４）は駆動側軸ピン
（２）を介して駆動歯車（１１）と結合されていて，駆
動側軸ピン（２）とは旋回可能に連結されていることを
特徴とする，請求項２記載の枚葉紙搬送ドラム。 - 【請求項５】 旋回可能な連結が連結ダイヤフラム（１
３）によって行われており，この連結ダイヤフラムは環
形に構成されていて，駆動側軸ピン（２）と支持円板
（４）との間の突き合わせ継ぎ目を覆っておりかつ駆動
側軸ピン（２）及び支持円板（４）とねじによって結合
されており，支持円板（４）の内周面（２６）が軸方向
で円弧状の輪郭に形成されていることを特徴とする，請
求項４記載の枚葉紙搬送ドラム。 - 【請求項６】 ドラム本体（１７・１８・６・７）が２
つの支持円板（１７・１８）とこれらの支持円板を結合
しているグリッパ軸（６・７）とから成っており，一方
の支持円板（１８）が調節偏心体（１９）を介してドラ
ム軸（１６）と回動不能に結合されており，調節偏心体
（１９）自体は支持円板（１８）及びドラム軸（１６）
に対して回動可能であり，他方の支持円板（１７）は直
接にドラム軸（１６）と，回動不能にしかし旋回可能に
結合されていることを特徴とする，請求項３記載の枚葉
紙搬送ドラム。 - 【請求項７】 支持円板（１７）の内周面（２０）が軸
方向で円弧状の輪郭に形成されており，ドラム軸（１
６）との連結箇所がドラム軸（１６）の軸線を通る平面
内で旋回可能であることを特徴とする，請求項６記載の
枚葉紙搬送ドラム。 - 【請求項８】 ドラム本体が一体の連続したドラム軸に
剛性的に固定されており，ドラム軸は非駆動側で，機械
側壁内で移動可能であり，駆動側軸ピンとドラム本体と
の間でドラム軸に屈曲しやすい箇所が形成されているこ
とを特徴とする，請求項１記載の枚葉紙搬送ドラム。
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