JP2561822Y2 - 乗物における座席の配置構造 - Google Patents

乗物における座席の配置構造

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JP2561822Y2
JP2561822Y2 JP7052391U JP7052391U JP2561822Y2 JP 2561822 Y2 JP2561822 Y2 JP 2561822Y2 JP 7052391 U JP7052391 U JP 7052391U JP 7052391 U JP7052391 U JP 7052391U JP 2561822 Y2 JP2561822 Y2 JP 2561822Y2
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seat
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弘 鈴木
昭治 堀
光夫 長島
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天龍工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、バスや列車あるいは船
等の不特定多数の人が利用する乗物の特に客室内に座席
を配置するための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】不特定多数の人が利用する乗物において
は多数の座席が配置されているが、この座席の配置は、
一般的には、室内あるいは乗物の中心線(進行方向と平
行な線)に対して平行になるように行われている。その
理由は、例えば乗物としてバスを採ってみた場合、この
バスの室内空間は限られたものであるため、この限られ
た空間内にできるだけ多くの座席を効率よく配置する必
要があるからである。
【0003】しかしながら、近年の乗物においては、乗
客を効率良く収容するようにすることよりも、その収容
効率を多少犠牲にしても、乗物を利用する乗客に対して
快適な旅を提供するようにすることが要望されてきてい
る。特に、長距離を走行する乗物においては、乗客の快
適さを確保するために、座席そのものを所謂リクライニ
ング可能なものとするだけでは不十分であり、何等かの
工夫をした配置を考えなければならない状況になってき
ている。
【0004】そこで、本考案者等は、長距離走行もする
ことのある乗物において、乗客に対する十分な快適さを
確保するにはどうしたらよいかについて種々検討を重ね
てきた結果、本考案を完成したのである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は以上のような
経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとする
課題は、乗物における乗客に対する十分な快適さの確保
である。
【0006】そして、本考案の目的とするところは、一
人の乗客における十分な快適さを他の乗客に対して不快
を与えないで確保することのできる座席の配置構造を簡
単な構成によって提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本考案の採った手段は、実施例において使用する
符号を付して説明すると、「バスや列車等の乗物におい
て、その室内10に多数の座席20を配置する構造であ
って、少なくとも客室内の各座席20を室内10の中心
線12に対して斜めに位置させかつ乗物の外側に向くよ
うに配置するとともに、これにより各座席20と乗物の
窓を形成している壁11との間に形成される略三角形の
空間内にフットレスト34等を有したボックス30を配
置したことを特徴とする乗物における座席の配置構造」
である。
【0008】すなわち、本考案に係る配置構造において
は、各座席20を乗物室内10の中心線12に対して斜
めに配置するとともに、この座席20を壁11に向け
て、この壁11の窓から外が着座したまま見られるよう
に位置させ、この座席20と乗物の壁11間に形成され
る空間内にフットレスト34等を有したボックス30を
配置したものである。
【0009】
【考案の作用】以上のように構成した座席20の配置構
造によれば、次のような作用を有しているのである。
【0010】すなわち、まず、本考案においては、少な
くとも乗客が利用する各座席20を、乗物の窓が形成し
てある壁11に向けて斜めに向かうように配置してある
から、各座席20を利用する乗客は首を窓側に向けなく
とも自然な状態で外の景色等を見ることができる。それ
だけでなく、各座席20が窓に対して完全に向き合って
いるのではないから、この座席20に着座している乗客
は、乗物室内10内の状況もその自然な視野内に入れる
ことが可能なのである。
【0011】また、以下に示す実施例にて示すように、
各座席20の車室内側部分、つまり乗物室内10の中央
部分は通路として大きくあけられていて、各座席20の
シートバック21を後方に倒す、つまりシートバック2
1のリクライニングが十分行えるものである。しかも、
各座席20は、乗物室内10の中心線12側に対する出
入り、各座席20におけるシートバック21のリクライ
ニング操作や以下に示す実施例におけるようなレグレス
ト23あるいはテーブル40の使用に関して、各座席2
0の乗客は他の座席20の乗客等に対して全く迷惑をか
けることなく行えるのである。
【0012】さらに重要なことは、この配置構造におい
ては、乗物室内10の中心線12に対して斜めに配置し
た各座席20と乗物の壁11との間にできる空間を、こ
こに配置したボックス30によって有効に利用している
ことである。すなわち、各ボックス30は、上記のよう
な位置に配置したから、各座席20におけるシートバッ
ク21のリクライニング操作やレグレスト23の展開及
び収納操作に対して全く邪魔にならないことは当然とし
て、図2に示すように、その天板31の位置が各座席2
0に着座した乗客の手元となるようにしてあるから、こ
のボックス30を各種の物入れ及び載置台としても有効
に利用されるのである。特に、各ボックス30は、その
後面側を開口させてここを足挿入部33とするようにし
てあり、この足挿入部33内底部のフットレスト34を
利用するとともに、当該ボックス30の後方側に位置す
る座席20のレグレスト23を図2にも示したように展
開し、かつシートバック21を大きく後方に倒せば、長
距離走行をするときの仮寝台としての十分な機能を発揮
させ得るのである。
【0013】なお、以下に示す実施例においては、各ボ
ックス30の天板31をテーブル兼各収納部32の蓋体
としても利用しているから、収納部32内に収納したも
のの保護を行いながら、当該ボックス30をテーブルと
しても使用できるものである。また、図6に示すよう
に、このボックス30にテレビジョン受像機35を設け
ようとすれば、当該座席20に着座した乗客のより一層
快適な旅を確保し得るものである。
【0014】以上のように、本考案に係る座席20の配
置構造においては、各座席20を利用する乗客が必要と
する十分な快適さを確保し得るのであり、この構造を採
用することによって乗物室内10の使用効率が少し犠牲
にはされることがあったとしても、これを補って余りあ
る十分な快適さを確保できるのである。
【0015】
【実施例】次に、本考案に係る各座席20の配置構造に
ついて、図面に示した各実施例に従って詳細に説明す
る。
【0016】(実施例1) 図1には、本考案を適用した乗物室内10の一部が平面
的に示してあり、図示下側に乗物における窓を形成した
壁11が位置している状態が示してある。この図1にお
いて、図示上端に位置する線が乗物室内10の中心線1
2を示すものであって、図に示した乗物は図示左方が進
行方向となっているものである。そして、図1には当該
乗物の乗客が利用する2つの座席20が示してあるが、
これらの座席20は上述した中心線12に対して図1に
示した程度の角度を基本とした一定の範囲内で斜めに配
置してあるのである。勿論、各座席20は窓が形成して
ある壁11に向かうような斜め状態にしてあるものであ
り、図示はしていないがその他の座席20に対しても同
様に配置してあるものである。
【0017】なお、本実施例において採用している各座
席20は、図1及び図2の仮想線にても示すように、そ
のシートバック21がリクライニング可能なものであ
り、またその前方下部にはレグレスト23が設けてあっ
て、このレグレスト23は、図中の仮想線のように展開
したとき、乗客のすね部を下から支えるものとなるもの
である。また、乗物室内10の他の部分には、別の座席
20が同様に配置してあるものであり、当該実施例の乗
物がバスである場合に、中心線12に対して線対称の位
置にも各座席20が配置してある。図1に示した実施例
は、壁11側に一列の座席20を配置したものである
が、乗物室内10のスペースが許せば、各座席20の内
側にこれと平行な別の座席20を隣接して配置して実施
してもよいことは当然である。
【0018】以上のように、各座席20を配置すること
によって、当該座席20と壁11との間には略三角形状
の空間ができることになるが、本考案の配置構造にあっ
ては、この空間の形状に合わせた形状のボックス30
が、図1に示したように配置固定してあるのである。す
なわち、各ボックス30は、図1及び図4に示すよう
に、乗物の進行方向端部が突った状態となるものであ
り、その天板31は当該ボックス30に隣接する座席2
0の側板22に対して近接した状態とされるものであ
る。
【0019】各ボックス30の最も基本的なものは、図
3〜図5に示すように、その天板31の下方前部に、当
該ボックス30に隣接する座席20の乗客が小物入れ等
として使用する収納部32を有し、その天板31の下方
後部に足挿入部33を有したものとして構成されるもの
である。足挿入部33は、当該ボックス30の後方に位
置する座席20の乗客が伸ばした足を挿入できるよう
に、後方に向けて開口したものであり、またこの足挿入
部33の底部にはフットレスト34が設けてある。な
お、本実施例の後方にある座席20の乗客が使用する
(より具体的にはスリッパ入れとして使用される)ため
の別の収納部32が形成してある。
【0020】勿論、このボックス30を配置するにあた
っては、座席の側板22等にボックス30の一部を収納
するための切欠を形成することが行われる。すなわち、
乗物の壁11と斜めに配置した各座席20との間にでき
た空間をさらに有効に利用するため、あるいはボックス
30を座席20の使用者に近接させてその使用をより容
易にするために、ボックス30を座席20に形成した切
欠内に言わば嵌め込むように実施してもよいものであ
る。
【0021】(実施例2) 図6には、本考案の第2実施例に係る配置構造を採用し
た乗物室内10の一部が示してあり、この構造において
使用している座席20は、その全体を図中の仮想にて示
した位置にまで回転できるようにしたものである。つま
り、これら各座席20を使用する場合には、例えばまず
座席20を図中の仮想線にまで回転させておいてから乗
客がこの座席20に着座し、そのまま図中の実線にて示
した位置まで座席20を回転させるものであり、この座
席20から離れる場合には上述したのと逆に行えば良い
ものとなっているのである。なお、座席20の回動とし
てこれを通路側に向けられる程度となるように実施して
もよい。
【0022】勿論、これら各座席20の基本的配置は、
その使用状態にある場合に、上記の実施例1と同様に、
乗物室内10の中心線12に対して斜めとなるようにし
てあるものであり、当該座席20と壁11間にできる空
間内に前述したようなボックス30が配置固定されるも
のである。
【0023】本実施例における配置構造においては、上
記のボックス30の後方に折り畳み自在なテーブル40
が配置してある点でも、上記の実施例1とは異なるもの
である。すなわち、この実施例においては、図6及び図
7に示すように、乗物室内10の壁11等に固定した支
持台41に対して、図7の仮想線に示した折り畳み状態
から図7の実線にて示した展開状態へと態様を変えるこ
とのできるテーブル40を、ボックス30の直後に設け
た構造のものである。勿論、このテーブル40は、これ
がその展開状態にあってもまた折り畳み状態にあって
も、ボックス30側に形成してあるフットレスト34の
使用を邪魔するものではないことは当然である。
【0024】なお、上記いずれの実施例においても、そ
の各ボックス30の後部上方には、図4または図6の仮
想線にて示したように、テレビジョン受像機35を取付
けて実施されることがある。このようなテレビジョン受
像機35は、乗物室内10の中心線12に対しては斜め
になってはいても、その後方に位置する座席20に着座
している乗客に対しては正面に向いた状態となっている
から、乗客は首を曲げないで当該テレビジョン受像機3
5を見ることができるだけでなく、そのまま窓の外に目
をやれば、外の景色も自然な状態でみることができるも
のである。
【0025】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案においては、
上記各実施例にて例示した如く、「バスや列車等の乗物
において、その室内10に多数の座席20を配置する構
造であって、少なくとも客室内の各座席20を室内10
の中心線12に対して斜めに位置させかつ乗物の外側に
向くように配置するとともに、これにより各座席20と
乗物の窓を形成している壁11との間に形成される略三
角形の空間内にフットレスト34等を有したボックス3
0を配置したこと」にその構成上の特徴があり、これに
より、一人の乗客における十分な快適さを他の乗客に対
して不快を与えないで確保することのできる座席の配置
構造を簡単な構成によって提供することができるのであ
る。
【0026】すなわち、本考案に係る配置構造によれ
ば、乗物室内10での座席20の配置の効率を犠牲にし
て余りある効果、つまり利用する乗客が要求している旅
の快適さを十分満足することができるのであり、それに
よって、利用客の増加を達成することができるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る配置構造を採用した
乗物室内を示す部分平面図である。
【図2】同構造に採用している座席の側面図である。
【図3】同構造に採用しているボックスの壁側からみた
拡大側面図である。
【図4】同座席の平面図である。
【図5】同座席の背面図である。
【図6】本考案の第2実施例に係る配置構造を採用した
乗物室内を示す部分平面図である。
【図7】同構造において採用されて展開された状態にあ
るテーブルの正面図である。
【図8】同構造において採用されて展開された状態にあ
るテーブルの平面図である。
【符号の説明】
10 乗物室内 11 壁 12 中心線 20 座席 21 シートバック 23 レグレスト 30 ボックス 31 天板 32 収納部 33 足挿入部 34 フットレスト 35 テレビジョン受像機 40 テーブル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バスや列車等の乗物において、その室内
    に多数の座席を配置する構造であって、 少なくとも客室内の各座席を前記室内の中心線に対して
    斜めに位置させかつ乗物の外側に向くように配置すると
    ともに、これにより前記各座席と乗物の窓を形成してい
    る壁との間に形成される略三角形の空間内にフットレス
    ト等を有したボックスを配置したことを特徴とする乗物
    における座席の配置構造。
JP7052391U 1991-08-07 1991-08-07 乗物における座席の配置構造 Expired - Lifetime JP2561822Y2 (ja)

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GB9425078D0 (en) 1994-12-13 1995-02-08 British Airways Plc A seating unit
EP1417113B8 (en) 2001-08-09 2006-02-01 Virgin Atlantic Airways Limited A seating system and a passenger accomodation unit for a vehicle
US20090146004A1 (en) * 2007-12-06 2009-06-11 B E Aerospace, Inc. Aircraft seating arrangement and seat
GB0903744D0 (en) * 2009-03-04 2009-04-15 Virgin Atlantic Airways Ltd A seating insallation for a passenger vehicle

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JPH0513838U (ja) 1993-02-23

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