JP2560215Y2 - ワイヤハーネスのアース構造 - Google Patents

ワイヤハーネスのアース構造

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JP2560215Y2
JP2560215Y2 JP1990050613U JP5061390U JP2560215Y2 JP 2560215 Y2 JP2560215 Y2 JP 2560215Y2 JP 1990050613 U JP1990050613 U JP 1990050613U JP 5061390 U JP5061390 U JP 5061390U JP 2560215 Y2 JP2560215 Y2 JP 2560215Y2
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ground
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和弘 星野
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、自動車に配設するワイヤハーネスのアース
構造に関するものである。
「従来の技術」 ワイヤハーネスのアース構造のうち、ワイヤハーネス
の車体への配設姿勢を整えるのに使用するワイヤハーネ
ス用成形プロテクタ(以下、単に成形プロテクタとい
う)を利用したアース構造として、実開昭60−162376号
公報・実公平1−27564号公報に示されたものがある。
即ち、この公知のアース構造の前者のものは、ワイヤ
ハーネスのアース線を集約したアース端子コネクタを、
成形プロテクタに設けた中継端子に接続し、その中継端
子の板状接続部を車体にボルト締め固定して車体アース
する構造であり、後者のものは、成形プロテクタの側壁
外周の成形プロテクタの取付孔周縁部位に、コネクタ挿
着部を有する銅箔パターン部が設けられ、その銅箔パタ
ーン部に前者と同じアース端子コネクタを接続し、車体
へのボルト締め固定によって車体アースする構造になっ
ている。
「考案が解決しようとする課題」 以上の公知の成形プロテクタを利用したワイヤハーネ
スのアース構造は、成形プロテクタの車体への取付部を
利用するので、その取付部のボルト締め固定による車体
への取付によって、車体へのアース回路が形成できる利
点がある。しかし、ワイヤハーネスのアース線群と車体
との接続点、即ちアースポイントがワンポイント構成の
ため、車体振動による該取付部の損傷・取付ボルトの弛
緩、または、取付けボルトの締付け不備等によってアー
ス回路の導通不良を生ずる信頼性上の難点があり、さら
に、前者のものは中継端子を成形プロテクタの内側と外
側に亘らせて配設する必要があるので、中継端子挿着用
のスリットを設けたり、成形プロテクタの端部にアース
ポイントを限定せざるを得なく、また、後者のものも、
アース端子コネクタを成形プロテクタの外側へ引き出し
て銅箔パターン部に接続する必要があるので、同じく成
形プロテクタの端部にアースポイントが位置限定された
り、そのアース端子コネクタを外側へ引き出すスリット
等を設けざるを得なく、ワイヤハーネスのアース回路の
設計自由度が制限されると共に、外側露出タイプのため
外力に対する保護に欠け、その上、スリット等によって
成形プロテクタの機械的強度を低下する不具合がある。
本考案は、以上の従来手段の難点を解消するアース構
造を提供するものである。
「課題を解決するための手段」 以上の技術課題を解決する本考案のアース構造は、 ワイヤハーネス用成形プロテクタの側周に沿って、ワ
イヤハーネスの収容方向に伸びるバスバー用フランジ部
を一体形成すると共に、該バスバー用フランジ部に「任
意間隔を有し、かつ、車体への取付ボルトの取付孔を有
する取着部」を複数設け、 さらに、バー状の共通導通部の側方に「上記バスバー
用フランジ部の取着部に対応する間隔を有し、かつ、車
体への取付けボルトの取付孔を有する分岐導通部」を複
数突設したアース用バスバーを、前記バスバー用フラン
ジ部に装着して両者の取付孔を重合すると共に、前記ア
ース用バスバーの複数の分岐導通部とワイヤハーネスの
アース線とをそれぞれ接続導通し、該アース用バスバー
を経由する車体へのアース回路を複数の接続点で形成す
る構造、が要旨である。
「作用」 以上の構成の本考案のアース構造は、共通導通部に複
数の分岐導通部を突設したアース用バスバーを経由し
て、ワイヤハーネスのアース電線と車体とが接続導通さ
れるので、単一のアース線は複数のアースポイントを介
してアース回路が形成され、アース回路の信頼性が向上
すると共に、成形プロテクタには電気導通性の金属性バ
スバーが装着されるので、成形プロテクタの機械的強度
が向上する。
さらに、そのアース用バスバーとアース電線との接続
手段は、成形プロテクタの周壁の接続孔等が利用できる
ので、アース線の引き出し位置の制限が少なく、ワイヤ
ハーネスのアース回路設計の自由度が向上する。そし
て、アース回路全体がバスバー用フランジ部にカバーさ
れるので、外力に対して良好に保護される。
「実施例」 以下、実施例に基づいて詳しく説明する。まず、本考
案第一実施例を示す第1図を参照して、ワイヤハーネス
1を中空部3に挿通収容してワイヤハーネス1の配設姿
勢を整える中空角筒状の成形プロテクタ2には、上端側
縁の一側に沿ってワイヤハーネス1の収容方向に伸びる
バスバー用フランジ部4が、一体に形成されると共に、
そのバスバー用フランジ部4の両端には、バスバー用フ
ランジ部4を外方に膨出した舌板状の取着部5A5Bが突設
されており、取着部5A5Bの中央に、取付ボルト7の取付
孔6Aが穿設されて、車体への取付部となっている。
一方、第1図(B)に示すバー状の共通導通部8の両
端を同一方向へ曲成した2個の分岐導通部9を側方突設
すると共に、分岐導通部9の端部に取付けボルト7の取
付孔6Bを設けた金属性電気導体のアース用バスバー10が
別体物として形成され、このアース用バスバー10が成形
プロテクタ2のバスバー用フランジ部4にインサート形
成されて埋め込まれると共に、両端の分岐導通部9が2
個の取着部5A5Bに埋め込まれ、さらに、バスバー用フラ
ンジ部4の取付孔6Aと、分岐導通部9の取付孔6Bとが同
心状に重合し、取付けボルト7を受け入れる形状になっ
ている。
そして、ワイヤハーネス1のアース線11に取付孔6Cを
有するアース端子12が設けられ、このアース線11を成形
プロテクタ2の両端開口部から引き出してバスバー用フ
ランジ部4の下側へ導き、分岐導通部9の取付孔6Bの下
に重ね合せて、重合した取付孔6B6Cに取付ボルト7を通
して車体13に締め付け、下側のアース端子12が車体13と
接続導通してアース回路が形成される。そして、アース
線11はアース用バスバー4の2個の分岐導通部9を介し
て車体13へ2点接続され、ツーポイントアース回路が形
成される構造になっている。
なお、取着部5A5Bの取付孔6Aは、取付けボルト7を入
れて締め付けたとき、取付けボルト7の頭部を受け入れ
て該頭部を分岐導通部9に直接接触させる太めのサイズ
になっている。
つぎに、第2、3図を参照して本考案のアース構造の
他の実施例を説明する。まず、第2図示のものは、上方
開口したU字溝形の成形プロテクタ2の上縁に沿って設
けたバスバー用フランジ部4に前記と同一の複数の分岐
導通部9と共通導通部8からなるアース用バスバー10
が、バスバー用フランジ部4の下側に形成したバスバー
溝14に装着されている。そして、そのアース用バスバー
10には共通導通部8から成形プロテクタ2の方向へ分岐
して伸びる接続片15が伸設されて先端が雄端子16にな
り、その雄端子16が成形プロテクタ2の周壁に形成した
接続孔17内に突き出している。
そして、第2図(B)のようにワイヤハーネス1のア
ース線の雌端子18をアース用バスバー10の雄端子16に接
続導通すると共に、バスバー用フランジ部4の取着部5A
5Bに取付けボルト7を通して車体13に締め付け、アース
線11がアース用バスバー4を介して車体13とツーポイン
トアースする構造となっている。
一方、第3図示のものは、前記第2図示のようにアー
ス線11の雄端子16と、成形プロテクタ2の周壁に設けた
接続孔17に突き出したアース用バスバー4の雌端子18と
を接続し、前記第2図実施例と同じように、アース用バ
スバー10を介してアース線11がツーポイントアースする
ようになっている。
以上の実施例のアース構造は、ワイヤハーネスのアー
ス線11が、少くとも2個の分岐導通部9を有するアース
用バスバー10を介して、車体13に導通してアース回路を
形成するので、単一のアース線11のアースポイントは複
数となり、取付けボルト7の弛緩や、締め付け不備、或
は、ワイヤハーネスの保持重量がかかる成形プロテクタ
2の取付部位が車体振動等によって損傷して、一つのア
ースポイントが導通不良になっても、アース回路は他の
アースポイントによって保証され、アース信頼性が向上
する。そして、アース用バスバー10の存在によって重量
のかかる成形プロテクタ2の車体への取付部の機械的強
度が向上してプロテクタ機能を向上すると共に、成形プ
ロテクタ2の任意位置に、アース線11とアース用バスバ
ー10との接続部を設けることができるので、アース回路
設計の自由度が向上する。
なお、本考案におけるアース用バスバー10の分岐導通
部9は、アースポイントを複数にする意図から共通導通
部8に対して少くとも2個以上設けるのが要件であり、
前記実施例の2個に制限されるものではない。そして、
アース用バスバー10を装着するバスバー用フランジ部4
は、長大にして中間曲部を有する通常の成形プロテクタ
の任意中間位置に設けたり、前記実施例のように、アー
ス回路兼用の成形プロテクタとして短小なものになし、
長大なワイヤハーネスの中間位置に任意に配設する等の
いずれでも良い。また、アース用バスバー10のバスバー
用フランジ部4への装着手段は、接着・リベット固定ま
たは押え蓋固定等の任意の固定手段、或は、前記実施例
のようにバスバー溝等に係止しないで添着するのみでも
良い。
「考案の効果」 以上の説明のとおり、本考案のワイヤハーネスのアー
ス構造は、アース回路の品質信頼性を向上すると共に、
成形プロテクタのプロテクタ機能と、ワイヤハーネスの
アース回路設計の自由度を向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図:本考案第一実施例のワイヤハーネスのアース構
造を示し、(A)はその斜視図、(B)はそのアース用
バスバーの斜視図、(C)は(A)の側面図、第2図:
本考案の他の実施例のワイヤハーネスのアース構造を示
し、(A)はその斜視図、(B)は(A)の側面図、第
3図:本考案の他の実施例のワイヤハーネスのアース構
造の側面図 主な符号、1:ワイヤハーネス、2:ワイヤハーネス用成形
プロテクタ、3:中空部、4:バスバー用フランジ部、5A5
B:取着部、6A6B6C:取付孔、7:取付けボルト、8:共通導
通部、9:分岐導通部、10:アース用バスバー、11:アース
線、12:アース端子、13:車体、14:バスバー溝、15:接続
片、16:雄端子、17:接続孔、18:雌端子

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤハーネス用成形プロテクタの側周に
    沿って、ワイヤハーネスの収容方向に伸びるバスバー用
    フランジ部を一体形成すると共に、該バスバー用フラン
    ジ部に「任意間隔を有し、かつ、車体への取付ボルトの
    取付孔を有する取着部」を複数設け、 さらに、バー状の共通導通部の側方に「上記バスバー用
    フランジ部の取着部に対応する間隔を有し、かつ、車体
    への取付けボルトの取付孔を有する分岐導通部」を複数
    突設したアース用バスバーを、前記バスバー用フランジ
    部に装着して両者の取付孔を重合すると共に、前記アー
    ス用バスバーとワイヤハーネスのアース線とを接続導通
    し、該アース用バスバーを経由する車体へのアース回路
    を複数の接続点で形成する構造を特徴とするワイヤハー
    ネスのアース構造。
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