JP3498658B2 - ヒューズボックスユニット - Google Patents

ヒューズボックスユニット

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒューズとヒュー
ズボックスとを備えるヒューズボックスユニットに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バッテリに直付けされるヒューズ
ボックスユニットが知られている。ここで、その従来例
を図8に示す。
【0003】ヒューズボックスユニット61は、ヒュー
ズボックス62、単品の板ヒューズ63等を備えてい
る。板ヒューズ63は導電性金属板からなり、ヒューズ
エレメント部64の両端にボルト孔65を設けた構造と
なっている。ヒューズボックス62は樹脂成形品であ
り、複数個の板ヒューズ63を収容可能な凹部66を有
している。ヒューズボックス62において凹部66の底
面には、一対の平板状ナット67,68がインサート成
形されている。そのうち入力側の平板状ナット67から
は、バッテリ直付け用端子(図示略)が延設されている。
入力側の平板状ナット67にはボルト孔が形成されてい
る。従って、ヒューズ63をセットして前記ボルト孔に
ボルト69を螺着することにより、ヒューズ63の一端
が入力側の平板状ナット67に連結された状態で固定さ
れる。また、出力側の平板状ナット68にも同様にボル
ト孔が形成されている。従って、ヒューズ63をセット
して前記ボルト孔にボルト69を螺着することにより、
ヒューズ63の他端が出力側の平板状ナット68に連結
された状態で固定される。
【0004】ワイヤハーネス70を構成する電線71に
はそれぞれLA端子72が圧着されており、それらのL
A端子72はボルト69を用いて前記ヒューズ63とと
もに前記平板状ナット68に連結固定されている。ま
た、ヒューズボックス62はヒューズカバー73によっ
て保護される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術の
場合、別体として構成されたヒューズ63とバッテリ直
付け用端子とを、ナット67及びボルト69を用いて連
結固定する必要があった。また、別体として構成された
ヒューズ63とLA端子72とを、同様にナット68及
びボルト69を用いて連結固定する必要があった。この
ため、必然的に部品点数が多くなり、コスト高になると
いう問題があった。
【0006】 また、製造時において取り付け不良(例
えば斜め締め、締め忘れ等)が起こりやすく、不良を低
減するためには工程管理を徹底する必要があった。さら
に、ナット67,68の大きさはユニット全体の大きさ
を決定する重要な要素である反面、ナット67,68の
小型化には一定の限界があった。しかも、ヒューズ63
が大電流通電用である場合には、低抵抗化のためにある
程度大きなナット67,68用いる必要があり、全体
の小型化が極めて困難になるという問題があった。
【0007】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、部品点数が少ないため安価であっ
て、しかも小型化に適しかつ取り付け不良も起こりにく
い構造のヒューズボックスユニットを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、ヒューズとヒューズ
ボックスとを備えるヒューズボックスユニットにおい
て、前記ヒューズは、ヒューズエレメント部の一端にバ
ッテリ直付け用端子を一体的に形成し、かつ同ヒューズ
エレメント部の他端にワイヤハーネス接続用のオスタブ
を一体的に形成した構造であって、前記バッテリ直付け
用端子の一部を外部に突出させた状態で前記ヒューズボ
ックスに収容されている一方、前記ヒューズボックスの
内部には、前記ヒューズの一部を挟み込んで位置決め固
定する固定手段が形成されている他方、前記オスタブは
複数であって、前記ヒューズボックスの内部には、前記
各オスタブ同士を隔てるとともに、前記ワイヤハーネス
を構成する電線に圧着された圧着端子を収容可能な空間
を区画する絶縁性の仕切壁が形成されており、前記固定
手段は、前記仕切壁においてボックス上下方向に沿って
延びるスリットが形成された部位を含むことを特徴とす
るヒューズボックスユニットをその要旨とする。
【0009】 請求項2に記載の発明は、請求項1に記
載のヒューズボックスユニットにおいて、前記固定手段
は、前記ヒューズボックス内における対向面に設けられ
た2対のガイドリブをさらに含むとした。
【0010】 請求項3に記載の発明は、請求項1又は
請求項2に記載のヒューズボックスユニットにおいて、
前記ヒューズにおいて前記ヒューズエレメント部の周囲
は樹脂モールドされているとした。
【0011】
【0012】 以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明に
よると、ヒューズエレメント部の一端にバッテリ直付け
用端子を一体的に形成したことにより、ヒューズエレメ
ント部と前記端子とを連結固定するためのナットやボル
トという締結手段が不要になる。また、ヒューズエレメ
ント部の他端にワイヤハーネス接続用のオスタブを一体
的に形成したため、前記締結手段を用いなくてもヒュー
ズエレメント部とワイヤハーネス側とを簡単に連結固定
することができる。このため、部品点数が少なくなり、
安価なものとすることができる。また、締結手段が省略
されることにより、製造時において取り付け不良が起こ
りにくくなることに加え、ユニット全体の小型化に適し
た構造となる。
【0013】 また、固定手段によってヒューズの一部
が挟み込まれることにより、ヒューズボックスの内部に
ヒューズが位置決めされた状態で固定される。従って、
ヒューズボックスにヒューズを固定するための締結手段
も省略可能となり、部品点数の低減、低コスト化、小型
化等をより確実に達成することができる。
【0014】 さらに、ヒューズボックスにヒューズを
収容したとき、各オスタブが圧着端子に挿入され、かつ
圧着端子を介してオスタブ側とワイヤハーネス側とが電
気的に接続される。従って、オスタブ側とワイヤハーネ
ス側の端子とを連結して接続するためのLA端子や締結
手段が省略可能となる。また、各圧着端子同士は絶縁性
の仕切壁によって隔てられているため、このとき各圧着
端子間でのショートの発生も未然に防止される。さら
に、オスタブも圧着端子もヒューズボックス内に収容さ
れており、ともにボックス外部には露出していないた
め、水分等からこれらを確実に保護することができる。
【0015】 請求項に記載の発明によると、樹脂モ
ールドによって導電部分であるヒューズエレメント部が
保護されることで、ヒューズエレメント部に歪みが生じ
にくくなり、結果としてヒューズに高い強度が付与され
る。また、樹脂モールドがあることにより、絶縁性や防
水性も向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態の自動車用ヒューズボックスユニットを図1〜図7
に基づき詳細に説明する。
【0017】 図1に示される本実施形態のヒューズボ
ックスユニットを構成するヒューズ1は、導電性金属板
を用いて形成されている。導電性金属板の形成材料とし
ては、銀、銅、亜鉛、スズ、鉛及びこれらの合金などが
通常よく使用される。この導電性金属板には、バッテリ
直付け用端子としてのバッテリ直付け端子部3、出力側
端子部としてのオスタブ4及びヒューズエレメント部5
が一体的に形成されている。図示しない自動車搭載バッ
テリの給電端子に直接接続されるバッテリ直付け端子部
3は、水平部分3bとそれよりも幅広の垂直部分3aと
からなる。水平部分3bの基端は垂直部分3aの上端部
に連結されている。水平部分3bは折り曲げ加工によっ
て断面コ字状に形成されており、その中央部かつ先端寄
りの位置には円形状のボルト挿通孔6が透設されてい
る。なお、このボルト挿通孔6にボルトを挿通した状態
でナットを締め付けることにより、バッテリ直付け端子
部3が前記給電端子に固定されるようになっている。
【0018】本実施形態のヒューズ1は、オスタブ4及
びヒューズエレメント部5をともに複数個ずつ、具体的
にいうと4個ずつ備えている。このヒューズ1における
ヒューズエレメント部5は略S字状に屈曲していて、オ
スタブ4よりもかなり細く形成されている。各ヒューズ
エレメント部5の一端は、水平部分3bの下端に連結さ
れている。各ヒューズエレメント部5の他端は、垂直方
向に沿って延びる各オスタブ4の上端に連結されてい
る。即ち、これらのヒューズエレメント部5によって、
バッテリ直付け端子部3と各オスタブ4との間が実質的
につながれている。
【0019】導電性金属板の一部(具体的にいうと垂直
部分3aの全体及び各オスタブ4の上端部)は、絶縁体
としてのモールド樹脂部7によってモールドされてい
る。ヒューズ1においてヒューズエレメント部5の周囲
が樹脂モールドされている、と把握することもできる。
モールド樹脂部7は肉薄かつ板状に形成されている。モ
ールド樹脂部7の形成材料としては、エポキシ樹脂等に
代表される絶縁性樹脂が選択される。モールド樹脂部7
における所定箇所には4つの窓部8が設けられている。
本実施形態における窓部8は正方形状になっている。そ
して、これらの窓部8を介して、個々のヒューズエレメ
ント部5がモールド樹脂部7の外部に露出している。な
お、図1に示される本実施形態のヒューズ1は「略熊手
状」を呈しているとともに、1つのバッテリ直付け端子
部3から4つのオスタブ4が分岐した状態となってい
る。
【0020】 次に、図2に基づいてヒューズ1を製造
する手順を説明する。未加工の導電性金属板を用意し
て、これの所定部位をプレス打ち抜き加工することによ
り、まずバッテリ直付け端子部3、4つのオスタブ4及
びタイバー11を形成する。ここで、タイバー11は導
電性金属板と同じ厚さに形成されていてもよいほか、例
えばハーフエッチ等によって導電性金属板よりも肉薄に
形成されていてもよい。なお、各タイバー11は少なく
ともモールド樹脂部7から露出する位置に、具体的にい
うとオスタブ4の先端に形成されることがよい。また、
上記のプレス打ち抜き加工時において、同時にボルト挿
通孔6を形成しておいてもよい。
【0021】この後、専用の治具を用いて曲げ加工を行
うことによって、前記導電性金属板を略L字状に屈曲さ
せる。次いで、導電性金属板において後にヒューズエレ
メント部5となるべき箇所(エレメント部形成箇所1
2)を含む領域を、インサート成形法によりモールド樹
脂部7であらかじめモールドしておく。それとともに、
モールド樹脂部7に窓部8を設けることにより、その窓
部8を介してエレメント部形成箇所12のみを露出させ
ておく。窓部8を形成する方法としては、例えばインサ
ート成形用金型にあらかじめ窓部形成用凸部を設けてお
くという方法がある。
【0022】この状態で、露出したエレメント部形成箇
所12をプレス打ち抜き加工する。これにより、4つの
ヒューズエレメント部5を形成すると同時に、3つのタ
イバー11を打ち抜いて除去する。これにより各オスタ
ブ4が分離される。以上の結果、図1に示す所望のヒュ
ーズ1が完成する。
【0023】このようにして製造されたヒューズ1は、
図3に示すような構造のヒューズボックス21内に収容
された状態で使用される。前記ヒューズボックス21は
筒状をした樹脂成形品である。ヒューズボックス21を
形成する樹脂材料としては、絶縁性を有するABS樹脂
等が選択される。
【0024】 ヒューズボックス21における上部開口
22は長方形状になっている。上部開口22の外側に
は、複数の被係止部27と1つの水平部分支持部28と
が、ヒューズボックス21と一体的に形成されている。
ヒューズボックス21内にヒューズ本体2を収容したと
き、水平部分3bは水平部分支持部28に載置された状
態となって支持される。このとき、水平部分3bはヒュ
ーズボックス21の外部に突出する。ゆえに、挿入時で
あっても、バッテリ直付け端子部3はバッテリの給電端
子側に対して接続可能となる。
【0025】ヒューズボックス21の内部には、絶縁性
の仕切壁23が形成されている。本実施形態において仕
切壁23は3つ存在し、これらは樹脂成形によりヒュー
ズボックス21と一体的に形成されている。また、これ
らの仕切壁23はボックス上下方向に沿って延びるとと
もに、平行かつ等間隔を隔てて配置されている。ヒュー
ズボックス21の内部は、前記3つの仕切壁23によっ
て4つの空間(即ち端子収容空間)S1に区画されてい
る。そして、前記4つの空間S1には、図示しない四角
柱状の圧着端子が個々に収容可能となっている。ヒュー
ズボックス21の内壁面において端子収容空間S1を区
画している箇所には、圧着端子を係止するためのランス
構造が形成されていることがよい。また、ヒューズボッ
クス21の4つの下部開口24はいずれも正方形状にな
っている。そして、各圧着端子の下端側には、図示しな
いワイヤハーネスを構成する各電線が圧着されるように
なっている。
【0026】各々の仕切壁23の上部には、ボックス上
下方向に沿って延びる等しい幅のスリット25が形成さ
れている。これらのスリット25の幅は、ヒューズ本体
2のモールド樹脂部7の肉厚と同程度となるように設定
されている。従って、ヒューズ1の収容時には、これら
のスリット25にちょうどモールド樹脂部7が前後方向
から挟み込まれた状態となる(図7参照)。その結果、
ヒューズ1がヒューズボックス21内の所定位置に位置
決めされるとともに、その状態においてヒューズ1が固
定される。
【0027】つまり、仕切壁23におけるスリット形成
部位25aは、ヒューズ1の一部(モールド樹脂部7の
表裏面)を挟み込んで、ヒューズ1を位置決め固定する
第1の固定手段としての役割を担っている。
【0028】また、ヒューズボックス21内における対
向面には、ボックス上下方向に沿って平行に延びる2対
のガイドリブ26が、樹脂成形によって一体形成されて
いる。対をなすガイドリブ26間の幅も、ヒューズ1の
モールド樹脂部7の肉厚と同程度となるように設定され
ている。従って、ヒューズ1の収容時には、2対のガイ
ドリブ26によって、ちょうどモールド樹脂部7が左右
両側方向から挟み込まれた状態となる(図7参照)。そ
の結果、ヒューズ1がヒューズボックス21内の所定位
置に位置決めされるとともに、その状態においてヒュー
ズ1が固定される。
【0029】つまり、これらのガイドリブ26は、ヒュ
ーズ1の一部(具体的にはモールド樹脂部7の左右両側
部)を挟み込んで、ヒューズ1を位置決め固定する第2
の固定手段としての役割を担っている。なお、これらの
ガイドリブ26は、ヒューズボックス21への挿入時に
ヒューズ1をガイドする役割も担っている。
【0030】 図5,図6には、ヒューズ1を保護する
ためのヒューズカバー41が示されている。このヒュー
ズカバー41は樹脂等の絶縁性材料を用いて形成された
樹脂成形品であり、カバー本体42と、蓋部43と、こ
れらを連結するヒンジ部44とによって構成されてい
る。カバー本体42は、自動車搭載用バッテリの給電端
子及び水平部分3bを覆うことにより、これらを水や埃
から保護する役割を果たす。このカバー本体42の上部
外側面には、給電端子であることを示すマークが設けら
れている。蓋部43はヒューズボックス21の上部開口
22を塞ぐようにして取り付けられる。蓋部43におい
て前記被係止部2に対応する箇所には、係止部45が
一体的に突設されている。
【0031】 このため、ヒューズカバー41をヒュー
ズボックス21に取り付けたときには、被係止部2
係止部45が係止することにより、蓋部43が上部開口
22に確実に固定されるようになっている(図7参
照)。
【0032】 また、蓋部43の下面には固定リブ46
が2対形成されている。対をなす固定リブ46間の幅
は、ヒューズ1のモールド樹脂部7の肉厚と同程度とな
るように設定されている。従って、ヒューズ1を収容し
てかつヒューズカバー41を取り付けた時には、2対の
固定リブ46によって、ちょうどモールド樹脂部7の上
縁部が挟持されたような状態となる(図7参照)。その
結果、ヒューズ1がヒューズボックス21内の所定位置
に位置決めされるとともに、その状態においてヒューズ
1が固定される。
【0033】つまり、これらの固定リブ46は、ヒュー
ズ1の一部(具体的にはモールド樹脂部7の上縁部)を
挟み込んで、ヒューズ1を位置決め固定する第3の固定
手段としての役割を担っている。
【0034】 また、各固定リブ46が設けられている
蓋部43は、上部開口22からの不用意なヒューズ1の
抜け出しを防止しつつ、主としてヒューズエレメント部
5を水や埃等から保護する役割を担っている。
【0035】 従って、本実施形態によれば以下のよう
な効果を得ることができる。 (1)このヒューズボックスユニットを構成するヒュー
ズ1の場合、4つのヒューズエレメント部5の一端に、
1つのバッテリ直付け端3が一体的に形成されてい
る。従って、ヒューズエレメント部5と前記端子3と
を連結固定するためのナットやボルトといった締結手段
が不要となる。また、4つのヒューズエレメント部5の
他端に、ワイヤハーネス接続用のオスタブがそれぞれ
一体的に形成されている。従って、前記締結手段を用い
なくても、ヒューズエレメント部5とワイヤハーネス側
とを簡単に連結固定することができる。以上の2つのこ
とから、本実施形態によれば、従来のものに比べて部品
点数が確実に少なくなり、安価なものとすることができ
る。
【0036】また、締結手段が省略されることにより、
斜め締め、締め忘れ等といった製造時の取り付け不良が
起こりにくくなる。このため、それほど厳しい工程管理
を行う必要もなく、従来に比べて作業性が向上する。ま
た、ボルト締めのための大掛かりな設備も不要になり、
設備コストの増大を回避することができる。
【0037】これに加え、ヒューズボックスユニット自
体の大きさを決定する要因であるナットが省略されるこ
とにより、ユニット全体の小型化を比較的容易に達成す
ることができるようになる。
【0038】(2)ヒューズボックス21の内部には、
ヒューズ1の一部を挟み込んで位置決め固定する第1及
び第2の固定手段が形成されている。そして、このよう
な固定手段により、ヒューズボックス21の内部にヒュ
ーズ1が位置決めされた状態で固定される。従って、ヒ
ューズボックス21とヒューズ1とを固定するための締
結手段も省略可能となり、部品点数の低減、低コスト
化、小型化等をより確実に達成することができる。
【0039】(3)本実施形態におけるヒューズボック
ス21の場合、4つのオスタブ4同士を隔てるととも
に、端子収容空間S1を区画する絶縁性の仕切壁23が
その内部に形成されている。従って、ヒューズボックス
21にヒューズ1を収容したときには、各オスタブ4が
対応する圧着端子にそれぞれ挿入される。また、圧着端
子を介してオスタブ4側とワイヤハーネス側とが電気的
に接続される。従って、オスタブ4側とワイヤハーネス
側の端子とを連結して接続するためのLA端子や締結手
段が省略可能となる。なお、圧着端子を用いるメリット
は、締結手段に頼らずに圧着によりワイヤハーネスと接
続可能な点にある。
【0040】また、各圧着端子同士は絶縁性の仕切壁2
3によって隔てられているため、このとき各圧着端子間
でのショートの発生も未然に防止される。つまり、仕切
壁23は装置の信頼性向上に貢献している。
【0041】さらに、オスタブ4も圧着端子もヒューズ
ボックス21内に収容されており、ともにボックス21
外部には露出していない。このため、水分等からこれら
を確実に保護することができ、このことによっても装置
の信頼性が向上する。
【0042】(4)本実施形態のヒューズボックスユニ
ットは、上述したごとく第1、第2及び第3の固定手段
を備えている。従って、このような3種の固定手段によ
ってヒューズ1における複数部位が挟み込まれることに
より、ヒューズボックス21内においてヒューズ1を確
実に位置決め固定することができる。そして、このこと
によりヒューズボックスユニットが衝撃や振動に対して
強くなり、装置の信頼性も確実に向上する。
【0043】(5)本実施形態のヒューズ1では、ヒュ
ーズエレメント部5の周囲が樹脂モールドされているた
め、導電部分であるヒューズエレメント部5がモールド
樹脂部7により保護された状態となっている。ゆえに、
ヒューズエレメント部5に歪みが生じにくくなり、結果
としてヒューズ1に高い強度が付与される。また、モー
ルド樹脂部7があることにより、絶縁性や防水性も確実
に向上する。
【0044】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 出力側端子部であるオスタブ4の本数は、3本以下
(即ち1本、2本、3本)であってもよく、あるいは5
本以上であっても構わない。また、オスタブ4の形状も
実施形態のものに限定されることはなく、任意に変更す
ることが許容される。バッテリ直付け端子部3について
も同様に、その全体形状を変更したり、ボルト挿通孔6
を省略する等の変更をしたりすることが許容される。勿
論、ヒューズ1自体も、実施形態のような略熊手状のも
ののみに限定されるわけではない。
【0045】・ 絶縁体は実施形態のようなモールド樹
脂部7のみに限定されることはなく、それ以外のもの、
例えばゴムのようなものでもよい。また、インサート成
形以外の手法を用いて絶縁体を形成することも可能であ
る。さらには、モールド樹脂部7のような絶縁体を省略
した構造にすることも可能である。
【0046】 ・ 実施形態において示した第2の固定
手段を省略した構成を採用することも許容される。ま
た、第2の固定手段の構造を実施形態のものとは異なる
ようにしてもよい。
【0047】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、前記
バッテリ直付け端子部は、自動車搭載バッテリの給電端
子に直接接続されること。
【0048】(2) 請求項3,4または技術的思想1
において、前記固定手段は、前記仕切壁においてボック
ス上下方向に沿って延びるスリットが形成された部位で
あり、そのスリットに前記ヒューズにおける前記絶縁体
の表裏面が挟み込まれることにより同ヒューズが位置決
め固定されること。
【0049】(3) 請求項2乃至4、技術的思想1,
2のいずれか1つにおいて、前記固定手段は、前記ヒュ
ーズボックス内における対向面に設けられた2対のガイ
ドリブであり、前記ガイドリブに前記ヒューズにおける
前記絶縁体の左右両側部が挟み込まれることにより同ヒ
ューズが位置決め固定されること。
【0050】(4) 請求項1乃至4、技術的思想1乃
至3のいずれか1つにおいて、前記ヒューズボックスユ
ニットは、前記ヒューズにおいて前記ヒューズボックス
から露出した部分を覆うカバー本体と、前記ヒューズボ
ックスの開口を塞ぐ蓋部と、これらを連結するヒンジ部
とを有し、絶縁性材料からなるヒューズカバーをさらに
備えること。
【0051】(5) 技術的思想4において、前記蓋部
の内面側には、前記ヒューズの一部を挟み込んで位置決
め固定する固定手段が形成されていること。 (6) ヒューズとヒューズボックスとを備えるヒュー
ズボックスユニットにおいて、前記ヒューズボックスの
内部には、前記ヒューズの一部を挟み込んで位置決め固
定する固定手段が形成されていることを特徴とするヒュ
ーズボックスユニット。
【0052】(7) バッテリ直付け用端子、複数のヒ
ューズエレメント部及びワイヤハーネス接続用の複数の
オスタブを有するヒューズと、ヒューズボックスとを備
えるヒューズボックスユニットであって、前記ヒューズ
ボックスの内部に、前記各オスタブ同士を隔てるととも
に、前記圧着端子を収容可能な空間を区画する絶縁性の
仕切壁が形成されていることを特徴とするヒューズボッ
クスユニット。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
3のいずれか1項に記載の発明によれば、部品点数が少
ないため安価であって、しかも小型化に適しかつ取り付
け不良も起こりにくい構造のヒューズボックスユニット
を提供することができる。
【0054】 また、部品点数の低減、低コスト化、小
型化等をより確実に達成することができる。さらに、
頼性に優れたものとすることができる。
【0055】 請求項に記載の発明によれば、高強度
かつ絶縁性や防水性に優れたものとすることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明を具体化した実施形態のヒュー
ズボックスユニットを構成するヒューズの平面図、
(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は背面図。
【図2】(a)〜(c)は前記ヒューズを製造する手順
を説明するための正面図。
【図3】(a)は前記ヒューズを収容するためのヒュー
ズボックスの平面図、(b)は正面図、(c)は右側面
図、(d)は背面図。
【図4】(a)は図3(a)のA−A線断面図、(b)
は図3(a)のB−B線断面図、(c)は図3(b)の
C−C線断面図。
【図5】(a)は前記ヒューズを保護するためのヒュー
ズカバーの平面図、(b)は正面図、(c)は(b)の
D−D断面図、(d)は右側面図、(e)は背面図。
【図6】前記ヒューズカバーの底面図。
【図7】(a)は前記ヒューズを前記ヒューズボックス
に収容した状態を示す平面図、(b)は正面図、(c)
は右側面図。
【図8】従来技術のヒューズボックスユニットの分解斜
視図。
【符号の説明】
1…ヒューズ、3…バッテリ直付け用端子としてのバッ
テリ直付け端子部、4…オスタブ、5…ヒューズエレメ
ント部、7…モールド樹脂部、21…ヒューズボック
ス、23…仕切壁、25…スリット、25a…(第1
の)固定手段としてのスリット形成部位、26…(第2
の)固定手段としてのガイドリブ、S1…圧着端子を収
容可能な空間。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒューズとヒューズボックスとを備えるヒ
    ューズボックスユニットにおいて、 前記ヒューズは、ヒューズエレメント部の一端にバッテ
    リ直付け用端子を一体的に形成し、かつ同ヒューズエレ
    メント部の他端にワイヤハーネス接続用のオスタブを一
    体的に形成した構造であって、前記バッテリ直付け用端
    子の一部を外部に突出させた状態で前記ヒューズボック
    スに収容されている一方、 前記ヒューズボックスの内部には、前記ヒューズの一部
    を挟み込んで位置決め固定する固定手段が形成されてい
    る他方、 前記オスタブは複数であって、前記ヒューズボックスの
    内部には、前記各オスタブ同士を隔てるとともに、前記
    ワイヤハーネスを構成する電線に圧着された圧着端子を
    収容可能な空間を区画する絶縁性の仕切壁が形成されて
    おり、 前記固定手段は、前記仕切壁においてボックス上下方向
    に沿って延びるスリットが形成された部位を含む ことを
    特徴とするヒューズボックスユニット。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のヒューズボックスユニッ
    トにおいて、 前記固定手段は、前記ヒューズボックス内における対向
    面に設けられた2対のガイドリブをさらに含むことを特
    徴とする ヒューズボックスユニット。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載のヒューズボ
    ックスユニットにおいて、 前記ヒューズにおいて前記ヒューズエレメント部の周囲
    は樹脂モールドされていることを特徴とする ヒューズボ
    ックスユニット。
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