JP2560056B2 - アセチレン類の選択的水素化方法 - Google Patents

アセチレン類の選択的水素化方法

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JP2560056B2 JP62328448A JP32844887A JP2560056B2 JP 2560056 B2 JP2560056 B2 JP 2560056B2 JP 62328448 A JP62328448 A JP 62328448A JP 32844887 A JP32844887 A JP 32844887A JP 2560056 B2 JP2560056 B2 JP 2560056B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液体炭化水素流からその中に存在している
共役ジエン類の損失を最少にしながらアルキン類を除去
するための改良方法に関するものである。特に、本発明
は主として合成ゴムの製造用に使用される水蒸気分解装
置からの1,3−ブタジエンに富んだC4留分中に存在して
いるアルキン類の選択的水素化に関するものである。
合成ゴムを製造するための1,3−ブタジエンの重合は
重要な工業的方法であり、毎年数千万トンが生産されて
いる。使用される典型的な供給原料は大きい割合で1,3
−ブタジエンおよびブテン類を含有しているが、それら
は充分量のアルキン類(いわゆるアセチレン類)、主と
してビニルアセチレン、も含有している。アセチレン類
は重合において触媒毒として作用するため、それらはで
きるだけ完全に除去しなければならない。従って、1,3
−ブタジエンの損失を避けるかまたは制限するようにし
ながらアセチレン系化合物類を選択的に水素化する方法
が一般的である。
該方法に関する選択条件は高く、その理由は他の反応
は避けなけらばならないかまたはできる限り防止しなけ
ればならないからである。それらの反応にはもちろん1,
3−ブタジエンおよびブテン類の水素化だけでなく触媒
寿命を減少させる重合反応も含まれる。触媒の再生は可
能であるが、それらの頻度が経済的に重要であり、それ
らは触媒の改変や実際に触媒粒子の機械的破壊を誘発
し、その結果床における比較的高い圧力低下をもたら
す。
高温におけるSiO2/Al2O3担体上の銅−ニッケル触媒
上での気相選択的水素化が昔から知られている。しかし
ながら、そのような方法は触媒をしばしば交換または再
生しなければならないためますます使用されなくなって
きており、1,3−ブタジエンの損失および残存アセチレ
ン濃度が非常に重要であると現在考えられている。
米国特許4,493,906は液体炭化水素流からアセチレン
類を除去するための触媒を開示しており、該触媒は本質
的には明確に定義されているガンマアルミナ(35重量%
までのアルファアルミナを含有できる)上に分散された
微細分割状Cu金属からなっている。使用されるガンマア
ルミナは68−350m2/gの表面積を有し、孔の40−98%は
4−12nmの孔直径を有し、そして2−25%は100−1000n
mの間の孔直径を有する。担体は高純度であり、珪素はS
iO2として0.15重量%以下であり、そしてNaはNa2Oとし
て<0.15である。米国特許4,493,906の触媒は約68℃に
おいてそして1より低いLHSV(液体毎時空間速度)で使
用される時には、0ppmのアセチレンを残存させると特許
で請求されている。しかしながら、対応する循環寿命は
51/2日でしかなく、6日後には流出物中で約100ppmのア
セチレン類が検出される。もちろん、それより高いLHSV
値ではサイクル寿命はさらに短縮されるかまたはアセチ
レン類の除去が不完全となるであろう。
他の型の触媒類はパラジウムを基にしている。パラジ
ウムはVIII族金属類の中ではアセチレン系の水素化に対
して最も活性なそして選択的な金属である。しかしなが
ら、ハイドロカーボン・プロセッシング(Hydrocarbon
Processing)、1985年3月、52頁中に明白に開示されて
いるように二種類の操作上の難点に遭遇することが当技
術では知られている: アルキン類の中程度の転化率においてさえ1,3−ブタジ
エンの損失が観察され、そしてパラジウムの損失がしば
しば触媒寿命を減少させる。
時が経つにつれて、水蒸気分解の厳密度が増加し、そ
してC4原料留分は1重量%までもしくはそれより高い増
加濃度のアルキン類を含有するようになってきている。
一方、選択的水素化からの流出物中のアセチレン系濃度
に関する条件はますます厳しくなってきている。従っ
て、当技術では液体炭化水素流からその中に存在してい
る共役ジエン類の損失を最少にしながらアルキン類を除
去するための改良方法に関する要望がある。
1,3−ブタジエンに富んだC4留分中に存在しているア
ルキン類をパラジウムを基にした触媒上で選択的に水素
化するための本発明の方法は、 (i)1,3−ブタジエンに富んだC4留分を準備し、 (ii)該留分を細流方式で触媒床上に水素の存在下で通
し、 (iii)段階(ii)からの流出物の残りから残存水素を
分離し、そして (iv)1,3−ブタジエンに富んだ供給原料を回収する 段階からなっている。
本発明の方法で使用できるパラジウムを基にした触媒
類は当技術で公知である。特に好適な触媒は、高純度ア
ルミナ担体上に沈着された活性パラジウム金属からなっ
ている。
高純度アルミナ担体を含む触媒中のパラジウムの量は
好適には0.1−0.35重量%、より好適には約0.2重量%、
である。有利には、アルミナは高純度のものでありそし
てPd以外の重金属類の濃度は0.05重量%以下である。
触媒の表面積は好適には50−110m2/g、より好適には6
5−95m2/gである。孔の容量は好適には0.5−0.6cm3/gで
ある。触媒は好適には2−4mmの寸法の球形である。
アルミナの酸性度が望ましくないオリゴマー反応に影
響を与えること、従ってガンマ−アルミナは一般的なエ
タ−アルミナであるのが好ましいことがすでに言われて
いる。しかしながら、このことは新しい触媒または再生
された触媒の活性にではなく長期間の安定性にのみ関与
するため本発明の方法ではこのことは必要ではない。他
の型のアルミナ、例えば日本特許出願JP−58017835中に
開示されているようなQ−型アルミナ、も使用できる。
パラジウムを基にしたいわゆる安定化または促進化触
媒類、例えばヨーロッパ特許EP−89,252中に開示されて
いるパラジウム−金担持触媒類、は公知である。しかし
ながら、これらの触媒類の活性は一般的にはパラジウム
を基にした触媒類のものより低い。理論により拘束しよ
うとは思わないが、このことは担体上の金属類の均質分
布性の少なさにより説明でき、その理由は工業用の貴金
属触媒類用に使用される低い充填水準において調節され
た担持バイメタル触媒を得ることがほとんどできないか
らである。実際に、担体は金属間の適当な相互作用に適
していなければならず、そして良好に分散されたバイメ
タル種を得なければならずしかもそれを次に維持しなけ
ればならない。本発明の方法における安定化または促進
化触媒類の使用は任意であり、従ってその使用は活性お
よび長期安定性条件に依存するであろう。
パラジウムを基にした触媒類の活性化、始動および再
生工程は当技術で公知である。活性化は、 (i)窒素を使用して酸素を一掃し、そして (ii)約90℃の水準まで徐々に加熱し次に冷却しなが
ら、大気圧下で水素を通すことからなっている。始動工
程は、水素圧をゆっくり高め、次に原料および水素の流
速を高め、そして最後に温度を高めることからなってい
る。再生工程は、温度を徐々に約400℃に高めながら水
蒸気を大気圧下で通し、次に約2時間にわたり大気圧下
で約400℃の温度において水蒸気を通し続け、その後最
後に該流に5、6モル%までの空気を徐々に加えること
からなっている。再生工程中には、触媒温度は約500℃
を越えてはならない。出口におけるCO2含有量が充分低
くなった時に再生が完了する。
先行技術および触媒製造業者は、パラジウムを基にし
た触媒類を使用する液体の1,3−ブタジエンに富んだC4
留分中でのビニルおよびエチルアセチレンの選択的水素
化用には下記の典型的な工程条件を推奨している: −温度:15−20℃(入口) −圧力:0.5MPa(5バール) −LHSV:30l/l.時間-1 −H2/アルキン類のモル比:2:1。
これらの条件を用いて得られる典型的な結果を以下に
示す: −原料: 1,3−ブタジエン 50容量% エチルアセチレン 0.2容量% ビニルアセチレン 1.2容量% 残り=ブテン類 −精製流出物: 500ppmの全アルキン類 3%のブタジエン損失。
−サイクル寿命:8−10月。
出願人は予期せぬことに、公知のパラジウムを基にし
た触媒類は均質液相状で使用するより細流方式で使用し
た時の方がより選択的であるということを見出した。こ
こで使用されている「増加した選択性」という語は一定
の原料に関して一定水準のアルキンの水素化に対してよ
り少ない量の1,3−ブタジエンが損失されることを意味
する。ここで使用されている「細流方式」という語は原
料が触媒上を混合気体−液体相状で通過するような温度
および圧力条件の下で操作を実施することと定義され
る。水素化反応は発熱性であるため、気体−液体平衡に
非常に近い条件下で原料を液体状態で供給することが一
般的に簡便である。
反応器は等温反応器または断熱反応器のいずれであっ
てもよい。後者の場合、水素化反応により放出される熱
は液相の部分的気化により補填される。従って、断熱反
応器の場合には水素化反応により放出される全ての熱を
吸収するために入口において充分な供給原料を液相中に
有することおよびさらに原料の一部を液体状態で反応器
の軸に沿って注入することが非常に望ましい。
本発明の一態様に従うと、好適には約20%までの充分
な割合の原料を液体状態で断熱反応器中の触媒床の1箇
所または数箇所に、好適には大体半分のところに、注入
する。理論により拘束しようとは思わないが、出願人は
これらの注入が断熱反応器中での細流方式条件を一定に
保つために多分働くであろうと信じている。
気相が部分的には原料の気化により生じることを考え
ると、細流方式は一般的に並流方式で操作される。上昇
流方式で操作することもできるが、出願人は下降流方式
で操作するのが非常に好ましいことを見出した。
水素は原料と共に注入できる。しかしながら、水素注
入の一部を反応器の軸に沿って、例えば触媒床の大体半
分のところに1箇所または数箇所で、分布させるのが非
常に望ましいことも見出された。本発明の一態様に従う
と、全水素流の30%まで、好適には約15%まで、を断熱
反応器中の触媒床の大体半分のところにの1箇所または
数箇所で注入する。理論により拘束しようとは思わない
が、出願人はこれらの注入が断熱反応器中での細流方式
条件を一定に保つために多分働くであろうと信じてい
る。
100%の水素流では、全圧は0.4−0.9MPa、最も好適に
は0.6−0.8MPa、であるべきである。従って、精油所水
素が本発明の方法で使用される場合には、該精油所水素
は一般的に約75%の水素および約25%のメタンを含有し
ており、全圧力は好適にはそれよりわずかに高くなけれ
ばならない。
希望する細流方式操作を維持するためには、反応温度
(すなわち断熱反応器を使用する場合には入口温度)は
全圧に応じて調節される。好適範囲内では、圧力および
温度の値が高くなればなるほど触媒に高い活性を与える
傾向がある。
使用されるLHSVは当技術の専門家により残存アセチレ
ン類に関する明細(および/または1,3−ブタジエンに
富んだC4留分の場合には1,3−ブタジエンの損失)を考
慮して容易に決められる。例えばパラジウムを基にした
触媒類を使用して1,3−ブタジエンに富んだC4留分中で
1%濃度水準においてほぼ完全にアルキン類を水素化す
るためには一般的に10より低いLHSVを必要とするが対応
する1,3−ブタジエンの損失量は約8%以上となり、そ
れにより高いLHSVを用いるとより低い1,3−ブタジエン
の損失量が得られるがアルキン類の水素化が完全でなく
なる可能性がある。
水素/アルキン類のモル比は一般的に2:1−20:1、好
適には4:1−10:1、最も好適には約6:1、である。
本発明の方法で使用できるC4原料類は一般的に通常は
気体状の炭化水素類の混合物からなっている: −1,3−ブタジエン 30−55%、 典型的には40−50%、 −1,2−ブタジエン 2%まで、 典型的には約0.2% −アルキン類(主として 5%まで、 エチルおよびビニル 典型的には1.5%まで アセチレン) −C3炭化水素および 痕跡量 重油類 −ブタン類 10%まで、 典型的には5%まで、 −ブテン類 残り 原料類は一般的に水蒸気分解装置から得られる。しか
しながら、他の原料類または他の源から得られる原料
類、例えば不純物としてメチルアセチレンを含有してい
るプロピレンに富んだ原料類、も本発明の範囲を逸脱し
ないと考えられる。
次に本発明を下記の実施例により説明するが、それら
は限定しようとするものではない。
実施例1 a.触媒の製造 選択されたアルミナ担体を2−4mmの直径および0.72g
/cm3のかさ密度を有する球形にした。
担体をパラジウムアセチルアセトネートのベンゼン中
溶液と接触させた。担体:溶液の重量比は10:16であっ
た。溶液中のPd重量濃度は、溶液を担体と接触させる前
は1350ppmwでありそして8時間の浸漬後は100ppmwであ
った。
浸漬させた担体を過しそして空気流の下で6時間に
わたり120℃で乾燥した。それを次に管状炉の中で、最
初の2時間は空気流の下で次に窒素の一掃後に、さらに
2時間は水素流の下で、300℃に加熱した。
冷却後に、触媒は0.2重量%のパラジウムを含有して
いた。
b.触媒の活性化および始動 触媒に窒素を1時間にわたり333l/l.時の空間速度で
流した。大気圧下の水素を次に触媒上に200l/l.時の空
間速度で通し、触媒を66℃に0.5時間、次に93℃に2時
間加熱し、そして最後に20℃に冷却した。
次に水素流を26℃の温度で35分間にわたり333l/l.時
に高めた。次に水素圧を大気圧から0.61MPa(6.2kg/c
m2)にゆっくりと高め、そして45分間保った。原料およ
び水素の流速を次に名目の1/4まで高め、50分間保ち、
名目値の半分まで高め、15分間保ち、そして最後に温度
を10℃/時の加熱速度で57℃に上昇させながら名目値ま
で高めた。
c.アルキン類の選択的水素化 操作条件は下記の如くであった: −入口温度 57.5℃ −圧力(ゲージ) 0/61MPs(6.2kg/cm2) −原料LHSV 14.2l/l.時 −水素:原料モル比 1:20 −下降流方式で操作されている断熱反応器。
原料の組成並びに24および44時間後の処理された流出
物の組成は下記の如くであった: 実施例2 実施例1に記されている方法を、実施例1の組成と同
様な組成を有しそして7140−7768ppmwのビニルアセチレ
ンおよび1680−1882ppmwのエチルアセチレンを含有して
いる原料を用いて、始動時から438時間にわたり連続的
に操作した。操作条件は実施例1のものと同様であっ
た。
438時間の連続的操作の後に、下記の組成が測定され
た: 実施例3 わずかに異なる組成を有する原料を用いて実施例1の
選択的水素化実験を繰り返した。表1に記されているも
の以外の全ての実験条件は同じであった。
この実施例は、本発明の方法を使用した時に水素化が
最も選択的であったこと、すなわち水素化を細流方式で
実施するような温度の時には一定の圧力に関しては1,3
−ブタジエンの損失量および残存アセチレン濃度が最少
であったこと、を示している。
実施例4 実施例3で使用されたのと同じ原料を用いて実施例1
の選択的水素化実験を繰り返した(表2に記されている
もの以外の全ての実験条件は同じであった)。
この実施例は、水素化を細流方式で実施するような圧
力の時には一定温度に関しては選択性が改良されること
を示している。
実施例5 実施例4の実験をそれより低い温度において繰り返し
た。実験データを表3に示す。
実施例6 表4に示されている2種のわずかに異なる原料を異な
るLHSV値で用いて、実施例1の選択的水素化実験を繰り
返した(表4に記されているもの以外の全ての実験条件
は同じであった)。
この実施例は、その他は同様な条件下ではLHSVが低い
と1,3−ブタジエンのより多い損失量を犠牲にしてビニ
ルおよびエチルアセチレン類の低い残存濃度を与えたこ
とを示している。
実施例7 2種の選択的水素化を同じ反応器中で同じ原料を用い
て実施したが、該反応器は(i)上昇流方式および(i
i)下降流方式(表4のデータから)で操作された。表
5に記されているもの以外の全ての実験条件は同じであ
った。
実施例8 実施例1の選択的水素化実験を、かなりの量のメチル
アセチレン(MAC)を含有しているC4原料を用いて繰り
返した(表6に記されているもの以外の全ての実験条件
は同じであった)。
この実施例は、水素化が全てのアセチレン類に関して
選択的であったことを示している。
実施例9 同様な組成の原料を用いて実施例1の選択的水素化実
験を繰り返した(表7に記されているもの以外の全ての
実験条件は同じであった)。
この実施例は、触媒床の大体半分のところでの少部分
の原料および水素の注入が本発明の方法で有利であるこ
とを示している。
実施例10 a.触媒の製造 実施例1aに記されている如くしてパラジウム触媒を製
造した。それを次にHAuCl4の水溶液と接触させた。担
体:溶液の重量比は10:18であった。溶液中のAu濃度
は、溶液を担体と接触させる前は120ppmwであり、そし
て3時間の浸漬後は10ppmw以下であった。
浸漬させた触媒を実施例1中に記されている如く過
し、乾燥し、か焼し、そして還元した。冷却後に、触媒
をもはや塩素イオンが溶液中で検出できなくなるまで普
通のNH4OH水溶液で洗浄し、次に水ですすぎ、そして120
℃において1時間乾燥した。生じ触媒は0.2重量%のパ
ラジウムおよび0.02重量%の金を含有していた。
b.触媒の活性化および始動 実施例1で使用された工程をPd−Au触媒の活性化およ
び始動用に使用した。
c.アルキン類の選択的水素化 操作条件および結果を表8に示す。
この実施例は、Pd−Au触媒はアセチレン類を30ppmm以
下となるまで除去できるが、それらはPd−Au触媒を用い
て観察された1,3−ブタジエンの比較的多い損失量によ
り示されているようにPd触媒類より小さい選択性を有し
ていた。
実施例11 触媒型ギルドラー(GILDLER)G−68−G(ユナイテ
ッド・キャタリスツ、ルイスヴィル、ケンッタッキー:
シュッド・ヘミイ、ミュンヘン、ドイツ)として販売さ
れている市販のパラジウムを基にした触媒を使用した。
それは製造業者の指示によると本発明の範囲内の下記の
性質を有していた: −パラジウム :アルミナ上0.2+/−0.02重量% −粒子 :2−4 mm直径の球 −かさ密度 :0.7kg/l −表面積 :65−95m2g −孔容量 :0.5−0.6ml/g 活性化および始動は実施例1に記されている如くして
行なわれた。
選択的水素化用の操作条件は下記の如くであった: −下降流方式で操作されている断熱反応器 −入口温度 :57.7℃ −圧力 :0.61MPa(6.24kg/cm2) −原料LHSV :14.3l/l.時 −水素:原料モル比 :0.050 原料および処理された流出物は下記の組成を有してい
た: 本発明の好適な態様は、炭化水素流からアルキン類を
除去するための改良方法および炭化水素流からアルキン
類を30ppm以下となるまで除去する方法を提供するもの
である。
本発明の好適な態様はまた、触媒寿命が非常に増加す
るような炭化水素流からアルキン類を除去する方法も提
供するものである。
本発明の好適な態様はさらに、炭化水素流からその中
にある他の成分類の損失量を最少にしながらアルキン類
を除去するための改良方法も提供するものである。
本発明の好適な態様はさらにまた、合成ゴムの製造用
に主として使用される水蒸気分解装置からの1,3−ブタ
ジエンに富んだC4留分中に存在しているアルキン類の選
択的水素化方法も提供するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レイモンド・エム・カヘン ベルギー国ビー‐1040ブリユツセル・ア ベニユーコマンダンロテール 21 (72)発明者 ジヤツク・エフ・グロートヤンス ベルギー国ビー‐3061レーフダエル・ネ ーリーセステーンウエーク 39

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1,3−ブタジエンに富んだC4留分中に存在
    しているアルキン類をパラジウムを基にした触媒上で選
    択的に水素化する方法において、 (i)1,3−ブタジエンに富んだC4留分を準備し、 (ii)該留分を細流方式で触媒床上に水素の存在下で通
    し、 (iii)段階(ii)からの流出物の残りから残存水素を
    分離し、そして (iv)1,3−ブタジエンに富んだ供給原料を回収する 段階からなる方法。
  2. 【請求項2】水素:アルキン類のモル比が2:1−20:1で
    ある、特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】水素:アルキン類のモル比が4:1−10:1で
    ある、特許請求の範囲第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】水素:アルキン類のモル比が6:1である、
    特許請求の範囲第3項記載の方法。
  5. 【請求項5】100%の水素流使用時に段階(ii)におけ
    る圧力が0.4−0.9MPaである、特許請求の範囲第1〜4
    項のいずれか一つに記載の方法。
  6. 【請求項6】段階(ii)における圧力が0.6MPa−0.8MPa
    である、特許請求の範囲第5項記載の方法。
  7. 【請求項7】段階(ii)を断熱反応器中で実施する、特
    許請求の範囲第1〜6項のいずれか一つに記載の方法。
  8. 【請求項8】充分な割合の原料を液体状で触媒床に沿っ
    て1箇所または数箇所で注入する、特許請求の範囲第1
    〜7項のいずれか一つに記載の方法。
  9. 【請求項9】原料の約20%を液体状で触媒床の大体半分
    のところに1箇所または数箇所で注入する、特許請求の
    範囲第1〜8項のいずれか一つに記載の方法。
  10. 【請求項10】全水素流の30%までを触媒床に沿って1
    箇所または数箇所で注入する、特許請求の範囲第1〜9
    項のいずれか一つに記載の方法。
  11. 【請求項11】全水素流の15%までを触媒床に沿って1
    箇所または数箇所で注入させる、特許請求の範囲第10項
    記載の方法。
  12. 【請求項12】段階(ii)を下降流方式で操作する、特
    許請求の範囲第1〜11項のいずれか一つに記載の方法。
  13. 【請求項13】触媒が高純度アルミナ上に沈着させた活
    性パラジウム金属を0.1−0.35重量%含有している、特
    許請求の範囲第1〜12項のいずれか一つに記載の方法。
  14. 【請求項14】触媒が活性パラジウム金属を約0.2重量
    %含有している、特許請求の範囲第13項記載の方法。
  15. 【請求項15】触媒をバイメタル触媒の使用により安定
    化させる、特許請求の範囲第13項または第14項に記載の
    方法。
  16. 【請求項16】触媒が高純度アルミナ上に沈着させた白
    金−金合金から製造される、特許請求の範囲第15項記載
    の方法。
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