JP2559250Y2 - デフ型走行作業車の車軸クラッチ,デフロック装置 - Google Patents

デフ型走行作業車の車軸クラッチ,デフロック装置

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JP2559250Y2
JP2559250Y2 JP1990054776U JP5477690U JP2559250Y2 JP 2559250 Y2 JP2559250 Y2 JP 2559250Y2 JP 1990054776 U JP1990054776 U JP 1990054776U JP 5477690 U JP5477690 U JP 5477690U JP 2559250 Y2 JP2559250 Y2 JP 2559250Y2
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JP
Japan
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differential
axles
axle
bevel gears
side bevel
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JP1990054776U
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JPH0413415U (ja
Inventor
東一 木科
省二 寺元
幹夫 松井
Original Assignee
セイレイ工業株式会社
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Publication date
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  • Retarders (AREA)
  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は,デフ型走行作業の車軸クラッチ,デフロ
ック装置に関するものである。
〔従来の技術〕
旋回時に滑らかな操向性を確保するため,各種の走行
作業車にあってもデフ装置を装備するものがある。しか
し,走行作業車では路面状況や作業抵抗によて片側の車
輪がスリップしてしまうことがあるから,デフ装置のデ
フ機能を封殺してしまうデフロックが付いている。一方
で、伝動力を断続するためのクラッチは必要であり,し
たがって,エンジンの出力軸か伝動軸にクラッチ装置
を,車軸にデフロック装置をそれぞれ設けているのが通
常である。
〔考案が解決しようとする課題〕
このため,これらの装置を各々の個所に組み入れなけ
ればならず,構造が複雑になる上,スペースも要し,コ
ストが高くなる。これを解消するため,例えば,特開昭
61−241278号公報には,デフケースから突出する軸にデ
フロックと車軸クラッチを組み込んでいる。しかし,こ
の先行例のものは,この軸が走行系の最終軸ではないか
ら,車輪をフリー回転させたような場合にも,大きな抵
抗を生ずる。
この考案は,このような課題を解決するものであっ
て,要は,最終の車軸上にクラッチ装置,デフロック装
置を組み込んだものである。
〔課題を解決するための手段〕
以上の課題を解決するため,この考案は,突き合わせ
状に配した走行系最終軸である二つの車軸上にデフケー
スに相互に噛み合う二つのセンターベベルギアとサイド
ベベルギアを内装したデフ装置を組み込み,前記デフケ
ースに遊転可能に支持される前記サイドベベルギアの一
方に前記車軸の一方をトルク伝達不能に,即ち,遊嵌状
に突入させ,この車軸上をトルク伝達可能に,即ち,固
嵌状にスライドして前記サイドベベルギアの一方に係脱
する車軸クラッチ体を設けるとともに,前記デフケース
に支持される前記サイドベベルギアの他方に前記車軸の
他方を固嵌状に突入させ,この車軸上を固嵌状にスライ
ドして前記デフケースに係脱するデフロック体を設けて
なるデフ型走行作業車の車軸クラッチ,デフロック装置
を提供したものである。
〔作用〕
以上の手段をとることにより,すなわち,クラッチ装
置,デフロック装置とも走行系の最終軸である車軸上に
組み込んだものであるから,構造も簡単になり,スペー
スも小さくて足りることになる。また,車輪をフリーで
回転させるときにも大きな抵抗はかからず,軽く動く。
〔実施例〕
以下,この考案の実施例を図面を参照して説明する。
第1図はこの考案に係る走行作業車の伝動系の展開断
面図であるが,エンジン(図示省略)の動力を無段変速
機1の入力軸2に入れ,無段に変速される出力軸3にベ
ベルギア4を固着しておく。ベベルギア4にはデフ装置
を構成するファイナルギア5を噛合せ,このファイナル
ギア5とデフケース6を一体化しておく。デフケース6
内にはデフケース6を貫通するデフ軸7にトルク伝達不
能に,即ち,遊嵌された二つのセンターベベルギア8,9
と,このセンターベベルギア8,9にそれぞれ噛合い,デ
フケース6に遊嵌される同じく二つのサイドベベルギア
10,11を設けておく。デフケース6の両側から二つの車
軸12,13を突き合わせ状に突入させるのであるが,この
とき,一方の車軸12は一方のサイドベベルギア10のに遊
嵌し,他方の車軸13は他方のサイドベベルギア11にトル
ク伝達可能に,即ち,固嵌する。次に,サイドベベルギ
ア10に遊嵌した側の車軸12上に戻しばね14で戻し勝手に
しつつ,車軸クラッチ体15をスライド自在に固嵌すると
ともに,この車軸クラッチ体15とサイドベベルギア10の
対向面にそれぞれ係合爪15a,10aを形成し,車軸クラッ
チ体15を車軸12上でスライドすることによってサイドベ
ベルギア10と車軸クラッチ体15,すなわち,車軸12とが
係脱できるようにしておく。また,サイドベベルギア11
に固嵌した側の車輪13上に戻しばね16で戻し勝手にしつ
つ,デフロック体17をスライド自在に固嵌するととも
に,このデフロック体17とデフケース6の対向面にもそ
れぞれ係合爪17a,6aを形成し,デフロック体17を車軸13
上でスライドすることによってデフケース6とデフロッ
ク体17,すなわち,車軸13およびサイドベベルギア11と
が係脱できるようにしておく。なお,両車軸12,13の軸
端にはそれぞれ車輪18,19を装着しておくとともに,車
軸クラッチ体15およびデフロック体17はこれらに接近し
て設けられた各フォーク軸20,21を回動することでこれ
に装着されたフォーク(図示省略)を動かしてスライド
させる。
以上により,デフロック体17とデフケース6の係合を
解いた状態で車軸クラッチ体15をサイドベベルギア10に
係合させると(第2図),いわゆる,クラッチ入りの状
態となり,両車軸12,13と両サイドベベルギア10,11は一
体化されて差動機能が働く。すなわち,一方の車軸12,1
3に抵抗が働いてその回転数が減ずると,その減少分は
他方の車軸12,13に加わり,これを増加させる。これに
対して,上記の状態からデフロック体17とデフケース6
を係合させれば(第3図),デフケース6と車軸13は一
体化されてしまい,差動機能は働かなくなり,いわゆ
る,デフロックの状態となる。なお,デフロック体17と
デフケース6および車軸クラッチ体15とサイドベベルギ
ア10の係合をそれぞれ解けば,デフケース6は両サイド
ベベルギア10,11上を空転するのみで,動力は伝えない
から,いわゆる,クラッチ切りの状態となる。
〔考案の効果〕
以上,この考案は前記したものであるから,次のよう
な効果が期待できる。
i)車軸クラッチ体15およびデフロック体17等からなる
車軸クラッチ装置およびデフロック装置とも最終軸であ
る車軸12,13上に組み込まれるのであるから,部品数を
減ずる等伝動系の構造がコンパクトになる。また,これ
らを操作するためのフォーク軸20,21等の操作部材も同
一高さに接近して設けることができるから,操作系の構
造も簡単になる。
ii)車軸クラッチ装置を切断したとき,サイドベベルギ
ア10は車軸12に対して空転するが,回転するのはサイド
ベベルギア10までであるから,慣性モーメントが小さ
く,小さい消費駆動力で回転できる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの考案に係る走行作業車の伝動系の展開断面
図,第2図,第3図は要部の断面図である。 (符号) 6…デフケース 8…センターベベルギア 9… 〃 10…サイドベベルギア 11… 〃 12…車軸 13… 〃 15…車軸クラッチ体 17…デフロック体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】突き合わせ状に配した走行系最終軸である
    二つの車軸(12),(13)上にデフケース(6)に相互
    に噛み合う二つのセンターベベルギア(8),(9)と
    サイドベベルギア(10),(11)を内装したデフ装置を
    組み込み,前記デフケース(6)に遊転可能に支持され
    る前記サイドベベルギア(10),(11)の一方に前記車
    軸(12),(13)の一方をトルク伝達不能に,即ち,遊
    嵌状に突入させ,この車軸(12),(13)上をトルク伝
    達可能に,即ち,固嵌状にスライドして前記サイドベベ
    ルギア(10),(11)の一方に係脱する車軸クラッチ体
    (15)を設けるとともに,前記デフケース(6)に支持
    される前記サイドベベルギア(10),(11)の他方に前
    記車軸(12),(13)の他方を固嵌状に突入させ,この
    車軸(12),(13)上を固嵌状にスライドして前記デフ
    ケース(6)に係脱するデフロック体(17)を設けてな
    るデフ型走行作業車の車軸クラッチ,デフロック装置。
JP1990054776U 1990-05-24 1990-05-24 デフ型走行作業車の車軸クラッチ,デフロック装置 Expired - Lifetime JP2559250Y2 (ja)

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