JP2555981Y2 - シート用スライドアジャスター - Google Patents

シート用スライドアジャスター

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JP2555981Y2
JP2555981Y2 JP10117291U JP10117291U JP2555981Y2 JP 2555981 Y2 JP2555981 Y2 JP 2555981Y2 JP 10117291 U JP10117291 U JP 10117291U JP 10117291 U JP10117291 U JP 10117291U JP 2555981 Y2 JP2555981 Y2 JP 2555981Y2
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axis
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豊 坂本
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Delta Kogyo Co Ltd
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Delta Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用シートのスラ
イドアジャスターについての改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、自動車用のシート1
は、着座席のシートボトム11と背凭れのシートバック
12とから構成されている。シートボトム11は骨組み
としての一対の側部フレーム2を有しており、その底部
には車幅方向一対のスライドレール3が備えられてい
る。このスライドレール3は上側の可動スライドレール
31と下側の固定スライドレール32から構成されてお
り、側部フレーム2は可動スライドレール31に一体に
結合されている。そして、この可動スライドレール31
はフロアFに固設された固定スライドレール32に摺動
自在に嵌合されているため、固定スライドレール32上
で可動スライドレール31を摺動させることによって、
シートボトム1を前後に移動させることができる。すな
わち、シートボトム11は着座者の体格に合わせて任意
に前後位置を設定することができるように構成されてい
る。
【0003】また、上記のようにして設定された位置を
保持するために、シートボトム11の下部には前後動係
止手段4が設けられている。従来この係止手段4は、図
4に示すように、上記可動スライドレール12の内側部
に付設されたブラケット41、このブラケットに回動自
在に設けられた水平軸42、この水平軸42に固設され
たロックプレート43、このロックプレート43の先端
に設けられた係止片44、上記ロックプレート43に付
勢力を与えてそれを時計方向に回動させるコイルバネ4
5、係止片44が嵌合する係止孔46aの設けられたフ
ロアFと一体の係止板46、および上記水平軸42の前
方端部に水平軸42に対してほぼ直交するように設けら
れた操作レバー47から構成されていた。
【0004】従って、通常はロックプレート43の係止
片44が係止板46の係止孔46aに嵌合した状態にな
っているため、スライドレール3の可動スライドレール
31と固定スライドレール32とは互いにロックされた
状態になっている。そのため、可動スライドレール31
は動かず、シートボトム11は所定位置を保持した状態
になっている。
【0005】そこで、シートボトム11の着座者が、操
作レバー47を二点鎖線で示すように反時計方向に回動
させると、ロックプレート43もコイルバネ45の付勢
力に抗して水平軸42周りに反時計方向に回動するた
め、ロックプレート43の先端部分の係止片44は係止
板46の係止孔46aから外れる、上記着座者は自由に
シートボトム11を前後動させて好みの位置を設定する
ことができる。
【0006】上記のシートボトム11の位置を設定後、
操作レバー47から手を離せば、コイルバネ45の付勢
力によってロックプレート43は時計方向に回動し、再
度係止片44は係止板46の係止孔46aに嵌合するか
ら、新たな位置でシートボトム11は動かないようにロ
ックされる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、自動車の運
転操作中に急制動をかけたときなど、シートボトム11
には大きな力が進行方向にかかるため、上記の前後動係
止手段4によるシートボトム11のロックが外れること
がある。これを防止するためにはロックプレート43を
押圧しているコイルバネ45の付勢力を強くすればよい
が、そうすれば、操作レバー47の操作が重くなり、操
作性の悪化をまねくことになる。
【0008】本考案は、従来の上記問題点を解決するた
めになされたものであり、コイルバネ45の付勢力を大
きくしても操作レバー47の操作性を悪化させない前後
動係止手段4を備えたシート用スライドアジャスターを
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1に係る
シート用スライドアジャスターは、自動車用シートのシ
ートボトムの底部に設けられた可動スライドレールの内
側部には第一ブラケットが付設され、このブラケットに
は回動自在に第一水平軸が設けられ、この第一水平軸に
はロックプレートが固設され、このロックプレートの先
端には係止片が設けられ、この係止片はフロアと一体の
係止板の係止孔に付勢手段の付勢力によって嵌合するよ
うに設定され、上記第一水平軸の前方先端にはこの軸に
対して直交するように第一アームが設けられたシート用
スライドアジャスターにおいて、上記可動スライドレー
ルの内側部であって上記第一ブラケットの前方には第二
ブラケットが付設され、この第二ブラケットには回動自
在に第二水平軸が第一ブラケットと同一方向に延びるよ
うに設けられ、この第二水平軸の前方端部には操作レバ
ーが設けられると共に、上記第二水平軸の後方端部には
この軸に対して直交するように第二アームが設けられ、
上記第一アームと上記第二アームとは共動するように連
結され、上記第二水平軸の軸心と上記連結軸の軸心との
距離は上記第一水平軸の軸心と上記連結軸の軸心との距
離より短くされていることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記請求項1記載のシート用スライドアジャス
ターによれば、上記第二水平軸の軸心と上記連結軸の軸
心との距離は上記第一水平軸の軸心と上記連結軸の軸心
との距離より短くされているため、その距離の比に応じ
て弱まった状態でコイルバネの付勢力は操作レバーに伝
えられるため、コイルバネの付勢力を従来よりも強くし
ても、強くなった力に比例するようには操作レバーを回
動させるために要する力は増加せず、上記の距離の比を
適切に設定することによって逆に減少させることもでき
るから、コイルバネを強くすることによる操作レバーの
操作性の悪化を回避することができる。
【0011】
【実施例】図1は、本考案に係るシート用スライドアジ
ャスターを装着した自動車用シートの骨格を示す斜視図
である。
【0012】この図に示すように、自動車用のシート1
は、着座席のシートボトム11と背凭れのシートバック
12とから構成されている。そして、シートボトム11
は骨組みとしての一対の側部フレーム2を有しており、
その底部には可動スライドレール31とその下部の固定
スライドレール32からなる車幅方向一対のスライドレ
ール3が備えられ、この可動スライドレール31はフロ
アFに固設された固定スライドレール32に摺動自在に
嵌合されているため、固定スライドレール32上で可動
スライドレール31を摺動させることによって、シート
ボトム1を前後に移動させることができるように構成さ
れている。
【0013】そして、図2および図3に示すように、可
動スライドレール31の内側部には第一ブラケット41
が付設され、この第一ブラケット41には回動自在に第
一水平軸42が設けられている。この第一水平軸42に
はロックプレート43が固設され、このロックプレート
43の先端には係止片44が設けられている。
【0014】この係止片44はフロアFと一体の係止板
46の長手方向に多数設けられた係止孔46aのいずれ
かに、付勢手段の付勢力によって嵌合するように設定さ
れている。上記付勢手段としては、第一水平軸42に嵌
挿されたコイルバネ45を使用している。このコイルバ
ネ45の一端は可動スライドレール31の側部に当止さ
せ、他端はロックプレート43の縁部に付勢させた状態
で係止させているため、この付勢力によってロックプレ
ート43は第一水平軸42周りに時計方向に回動して係
止板46に押し付けられた状態になっている。
【0015】上記第一水平軸42の前方先端にはこの軸
に対して直交するように第一アームが48設けられてい
る。
【0016】一方、上記可動スライドレール31の内側
部であって上記第一ブラケット43の前方には第二作動
機構5が設けられている。すなわち、上記第一アーム4
8より前方には可動スライドレール31の側部に第二ブ
ラケット51が付設され、このブラケット51には回動
自在に第二水平軸52が設けられている。
【0017】そして、この第二水平軸52の前方端部に
は軸に対してほぼ直交するように操作レバー47が設け
られると共に、上記第二水平軸52の後方端部にはこの
軸に対して直交するように第二アーム53が設けられ、
上記第一アーム48と上記第二アーム53とは互いに共
動するように連結軸54で連結されている。この連結軸
54は第二水平軸52から第一アーム48の方向に水平
に延び、第一アーム48に設けられた長孔48aに摺動
自在に嵌挿されている。
【0018】上記第二アーム53において、第二水平軸
52の軸心と連結軸54の軸心との間の距離S2は重要
である。すなわち、本考案のシート用スライドアジャス
ターにおいては、第二水平軸52の軸心と連結軸54の
軸心との距離S2は、前記第一水平軸42の軸心と上記
連結軸54の軸心との距離S1より短くされているので
ある。従って、第二水平軸52を回動させたときの第二
アーム53の回動角度の変位は、それに共動する第一ア
ーム48の第一水平軸42周りの回動角度の変位よりも
大きい。
【0019】本考案のシート用スライドアジャスターは
以上のように構成されているので、シートボトム11の
着座者が、前後方向の着座位置を調整するときは、操作
レバー47を上方に引き上げるようにして、第二水平軸
52を反時計方向に回動させる。
【0020】そうすると、第二水平軸52の後方端部に
固設された第二アーム53も反時計方向に第二水平軸5
2周りに回動するため、第二アーム53と連結軸54を
介して連結している第一アーム48も、コイルバネ45
の付勢力に抗して反時計方向に第一水平軸42周りに回
動し、それに一体に設けられているロックプレート43
も同方向に回動してその先端の係止片44は係止板46
の係止孔46aに対する嵌合を解除するため、可動スラ
イドレール31は固定スライドレール32上を摺動自在
の状態になる。
【0021】この場合、第二アーム53の距離S2は、
第一アーム48の距離S1よりも小さく設定されている
ため、梃子の原理に基づいてコイルバネ45の元の付勢
力よりも少ない力で第一水平軸42を回動させることが
できるから、コイルバネ45の付勢力を大きくして、係
止片44の係止板46に対する押圧力を大きくして、よ
り強力に係止孔46aに嵌合させても、それを解除する
ための操作レバー47の操作は従来同様少ない力で行う
ことができる。
【0022】上記の状態を保持して(すなわち、操作レ
バー47を上方に引き上げた状態を保持して)、シート
ボトム11を前後に移動させて位置を調節し、操作レバ
ー47から手を離せば、上記と逆の作用でロックプレー
ト43は第一水平軸42周りに時計方向に回動し、係止
片44はその位置に到来している係止板46の係止孔4
6aに嵌合するため、可動スライドレール31の前後動
はロックされて、シートボトム11が動くことはない。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように本考案のシート用ス
ライドアジャスターは、従来の前後動係止手段に対して
新たに作動機構を追加し、この第二作動機構は従来のロ
ックプレートの回動の中心をなす前方にアーム(第一ア
ーム)が設けらた水平軸(第一水平軸)に対峙してその
前方に第二水平軸が設けられ、この第二水平軸の前方端
部には軸に対してほぼ直交するように操作レバーが設け
られると共に、上記第二水平軸の後方端部にはこの軸に
対して直交するように第二アームが設けられ、上記第一
アームと上記第二アームとは互いに共動するように連結
軸で連結され、上記第二水平軸の軸心と上記連結軸の軸
心との距離は上記第一水平軸の軸心と上記連結軸の軸心
との距離より短くされているように構成されているた
め、コイルバネの付勢力を従来よりも強くしても、強く
なった力に比例するようには操作レバーを回動させるた
めに要する力は増加せず、上記の距離の比を適切に設定
することによって逆に減少させることもできるから、結
果としてコイルバネを強くすることによる操作レバーの
操作性の悪化を回避することができる。
【0024】従って、コイルバネの付勢力を強くし、従
来よりもロックプレート係止片の係止孔に対する嵌合力
を強くして、シートボトムの所定位置における前後動を
確実にロックすることができると共に、操作レバーにつ
いても従来同様あるいは従来よりも改善された状態で軽
く操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のシート用スライドアジャスターを装着
したシートボトムの骨格を示す斜視図である。
【図2】図1の一部切欠きの部分拡大斜視図である。
【図3】図2のA−A線視図(側面図)である。
【図4】従来のシート用スライドアジャスターの一部切
欠きの部分拡大斜視図である。
【図5】従来のシート用スライドアジャスターを装着し
たシートボトムの骨格を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シート 11 シートボトム 12 シートバック 2 フレーム 3 スライドレール 31 可動スライドレール 32 固定スライドレール 4 前後動係止手段 41 ブラケット(第一ブラケット) 42 水平軸(第一水平軸) 43 ロックプレート 44 係止片 45 コイルバネ 46 係止板 5 第二作動機構 51 第二ブラケット 53 第二アーム 54 連結軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用シートのシートボトムの底部に
    設けられた可動スライドレールの内側部には第一ブラケ
    ットが付設され、このブラケットには回動自在に第一水
    平軸が設けられ、この第一水平軸にはロックプレートが
    固設され、このロックプレートの先端には係止片が設け
    られ、この係止片はフロアと一体の係止板の係止孔に付
    勢手段の付勢力によって嵌合するように設定され、上記
    第一水平軸の前方先端にはこの軸に対して直交するよう
    に第一アームが設けられたシート用スライドアジャスタ
    ーにおいて、上記可動スライドレールの内側部であって
    上記第一ブラケットの前方には第二ブラケットが付設さ
    れ、この第二ブラケットには回動自在に第二水平軸が第
    一ブラケットと同一方向に延びるように設けられ、この
    第二水平軸の前方端部には操作レバーが設けられると共
    に、上記第二水平軸の後方端部にはこの軸に対して直交
    するように第二アームが設けられ、上記第一アームと上
    記第二アームとは共動するように連結され、上記第二水
    平軸の軸心と上記連結軸の軸心との距離は上記第一水平
    軸の軸心と上記連結軸の軸心との距離より短くされてい
    ることを特徴とするシート用スライドアジャスター。
JP10117291U 1991-12-09 1991-12-09 シート用スライドアジャスター Expired - Lifetime JP2555981Y2 (ja)

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JPH0549466U JPH0549466U (ja) 1993-06-29
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