JP2554861Y2 - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

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JP2554861Y2
JP2554861Y2 JP1989123810U JP12381089U JP2554861Y2 JP 2554861 Y2 JP2554861 Y2 JP 2554861Y2 JP 1989123810 U JP1989123810 U JP 1989123810U JP 12381089 U JP12381089 U JP 12381089U JP 2554861 Y2 JP2554861 Y2 JP 2554861Y2
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chip breaker
breaker groove
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伸幸 出口
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東芝タンガロイ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、スローアウェイチップに関し、特に通常の
切りくず処理範囲に加えて低切込みおよび高送りの切り
くず処理範囲が付加されるように改善したものである。
(従来の技術) 従来、この種のスローアウェイチップは、切りくずの
処理範囲を広げるため、例えば特公昭46−20788号公報
等に開示されたものがある。これは、1段又は2段を構
成するチップブレーカ溝内にもう1つの凹部を形成した
ものである。
また、実公昭63−9365号公報等にはノーズ部分の二等
分線方向に堤防部分が形成され、この堤防部分のある始
端で、チップブレーカ溝が狭溢になるように形成される
とともに、堤防部分の凸出端にブレーカ突起を形成した
ものも知られている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、前述した最初の公報にみられるスロー
アウェイチップは、低切込み高送りの領域では、不充分
であり、この領域にも適用できるスローアウェイチップ
の開発が問題点になっていた。
また、後者の公報にみられるスローアウェイチップ
は、一般的な中切削領域(切込みd=1〜4mm、送りf
=0.2〜0.4mm/rev)を対象としたものであり、低切込み
および高送りの領域では不満足な結果となる問題点を有
していた。
このようなことから、本考案では、0.1〜1.0mm程度の
低切込み、0.5〜0.75mm/rev程度の高送りの領域を付加
できるようにしたスローアウェイチップを提供しようと
するものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上述の点に鑑みなされたもので、多角形板
状をなす、第1のチップブレーカ溝、第2のチップブレ
ーカ溝およびコーナ半径部分の二等分線方向にある堤防
部分がそれぞれ構成されるようにしたものである。
すなわち、前記第1のチップブレーカ溝は、コーナ半
径部分で切刃稜に近接した位置に凹設され、しかもその
切上り部分で切刃稜よりも下位にある第1のブレーカ突
起を形成するようにしたものである。
また、前記第2のチップブレーカ溝は、コーナ半径部
分および辺部分にわたって形成されるとともに、コーナ
半径部分では、前記第1のチップブレーカ溝が切上る部
分から、前記堤防部分の凸出端間に凹設され、辺部分で
は、前記堤防部分のある始端で狭溢になるように凹設さ
れたものである。
この場合、前記堤防部分の凸出端には、第1チップブ
レーカ突起よりも上位にあって、しかも上面視ではコー
ナ側に凹みを呈する第2のブレーカ突起が形成されるよ
うにしたものである。そして、凹みを呈する第2のブレ
ーカ突起は、切りくずがコーナ半径部内から流出するよ
うな切削領域で効果を発揮する。
(作用) 本考案のスローアウェイチップは、第1のチップブレ
ーカ溝によって形成される第1のブレーカ突起が低切込
み時の切りくず処理に関与し、また、堤防部分に形成さ
れた第2のブレーカ突起が高送り時の切りくず処理に関
与するものである。
また、本考案のスローアウェイチップは、切刃稜が中
央ボス面に対し芯下り量δを有するためブレーキング効
果が高くなるように作用する。
(実施例) 以下、本考案スローアウェイチップにおける一実施例
について図を参照しながら説明する。
第1図乃至第6図において、(1)は、超硬合金から
なる菱形板状のスローアウェイチップであり、その菱形
面には、第1のチップブレーカ溝(2)、第2のチップ
ブレーカ溝(3)が形成されるとともに、コーナ半径部
分の二等分線方向には、中央ボス面(4)から延びる堤
防部分(5)が備えられている。
そして、前記第1のチップブレーカ溝(2)は、コー
ナ半径部分にあって切刃稜(6)に近接した位置に凹設
される。この場合、第1のチップブレーカ溝(2)のす
くい角θは大きな正角例えばθ=20°に設定される。
これに対し、第2のチップブレーカ溝(3)は、図示
の場合倒立したV字状を呈するようにコーナ半径部分お
よび辺部分にわたって形成される。そして、コーナ半径
部分では、前記第1のチップブレーカ溝(2)の切上り
部分から堤防部分(5)の凸出端間で凹設され、また辺
部分では、堤防部分(5)の始端が狭溢となるように構
成される。
しかして、第1のチップブレーカ溝(2は、主として
低切込みに関与するが、第2のチップブレーカ溝(3)
に対する切上り部分が第1のブレーカ突起(7を形成す
る。この場合、第1のブレーカ突起(7)は、切刃稜
(6)よりも下位にある。また、堤防部分(5)の凸出
端は、主として高切込みに関与するため第2のブレーカ
突起(8)を構成する。
したがって、第2のブレーカ突起(8)は、第1のブ
レーカ突起(7)よりも上位にある。また、この第2の
ブレーカ突起(8)は、上面視では、コーナ側に向かっ
て凹みを呈するように形成されている。これは、特に第
9図(a)(b)で示されているようにコーナ半径内か
ら切りくずが流出する低切込み・高送りの切削領域の場
合を配慮したものである。すなわち、第9図(a)は、
切込みd=1.5mm、送りf=0.6mm/revの場合が例示さ
れ、9図(a)は、切込みd=0.5mm、送りf=0.6mm/r
evの場合が例示されている。
なお、前記切刃稜(6)は、図示の場合幅狭のランド
(9)および側面の交差稜によって構成されている。そ
して、この切刃稜(6)は、ブレーキング作用を高める
ため、中央ボス面(4)に対し芯下り量δを有してい
る。この芯下り量δは、例えば0.15mm程度で設定され
る。このように切刃稜(6)に芯下り量δを与えたの
は、特に第2のブレーカ突起(7)および堤防部分
(5)の狭溢部分におけるブレーキング効果を高め高送
りに対処できるように配慮したものである。また、前記
ランド(9)は、コーナ半径部分で狭く、辺部分に向っ
て順次広がるようになっているが、切削条件によって
は、一定幅でもよくホーニング処理によって切刃を保護
すればランド(9)を形成しないものであってもよい。
さらに、前述した第2のチップブレーカ溝(3)は、
辺部分においては、全周にわたる構成であってもよい。
このように構成された本考案のスローアウェイチップ
(1)は、第7図(a)(b)に示されるような状態で
被削材(10)を切削する。すなわち、第7図(a)は、
低切込み用として適用されたものであり、第7図(b)
は、高送り用として適用されたものである。
第8図は、第1図で示されるようなスローアウェイチ
ップ(1)を使用して、切りくず処理範囲を得たd−f
線図である。このときの条件は、被削材(10)がSCM415
で切削速度を200m/minに設定したものである。なお、第
8図では、3.5mm以上の切込みにおける切削試験を行な
わなかったため、切りくず処理範囲の記載が省略されて
いるものである。
さらに、第9図(a)(b)は、コーナ半径内から切
りくずが流出する切削領域に適用した例を説示したもの
である。
(考案の効果) 本考案は、以上説明したようにコーナ半径部分には、
第1のチップブレーカ溝(2)、第2のチップブレーカ
溝(3)および堤防部分(5)が形成されるとともに第
1のブレーカ突起(7)および第2のブレーカ突起
(8)が備えられるようにしたものである。したがっ
て、第8図で明示されているように低切込み、高送りの
切りくず処理範囲が通常の処理範囲に加えて付加される
という利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案スローアウェイチップの一実施例を示
す正面図、第2図は、一部拡大正面図、第3図は、第2
図の一部側面図、第4図〜第6図は、それぞれ第2図中
のIV−IV線、V−V線およびVI−VI線に沿って得られる
断面図、第7図(a)(b)は、それぞれ切削状態を概
念的に示す説明図、第8図は、本考案スローアウェイチ
ップによって切りくず処理範囲を得たd−f線図であ
る。第9図(a)(b)は、コーナ半径から流出する切
りくずの状況を示す説明図である。 (1)……スローアウェイチップ (2)……第1のチップブレーカ溝 (3)……第2のチップブレーカ溝 (4)……中央ボス面、(5)……堤防部分、(6)…
…切刃稜 (7)……第1のブレーカ突起 (8)……第2のブレーカ突起

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多角形面をなし、その多角形面には、第1
    のチップブレーカ溝(2)、第2のチップブレーカ溝
    (3)およびコーナ半径部分の二等分線方向で中央ボス
    面(4)から凸出する堤防部分(5)が形成され、また
    その外郭稜には、切刃稜(6)が構成されるようにした
    スローアウェイチップにおいて、 前記第1のチップブレーカ溝(2)は、コーナ半径部分
    で切刃稜(6)に近接した位置に凹設され、しかもその
    切上り部分で切刃稜(6)よりも下位にある第1のブレ
    ーカ突起(7)を形成しており、 前記第2のチップブレーカ溝(3)は、コーナ半径部分
    および辺部分にわたって形成されるとともに、コーナ半
    径部分では、前記第1のチップブレーカ溝(2)が切上
    る部分から、前記堤防部分(5)の凸出端間に凹設さ
    れ、しかも辺部分では、前記堤防部分(5)のある始端
    で狭溢になるように凹設され、 前記堤防部分(5)は、その凸出端では、第2のチップ
    ブレーカ溝(3)のコーナ半径部分が切上ることによ
    り、前記第1のチップブレーカ突起(7)よりも上位に
    ある第2のブレーカ突起(8)が形成され、しかもこの
    第2のブレーカ突起(8)は、上面視ではコーナ側に凹
    みを呈するようになっており、 前記切刃稜(6)は、中央ボス面(4)に対し芯下り量
    δを有していることを特徴とするスローアウェイチッ
    プ。
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