JP2554554B2 - 医療器具導入針 - Google Patents

医療器具導入針

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JP2554554B2 JP2285895A JP28589590A JP2554554B2 JP 2554554 B2 JP2554554 B2 JP 2554554B2 JP 2285895 A JP2285895 A JP 2285895A JP 28589590 A JP28589590 A JP 28589590A JP 2554554 B2 JP2554554 B2 JP 2554554B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はカテーテル、ガイドワイヤー等の棒状の医療
器具を血管等に導入、留置する際に用いられる合成樹脂
製導入針に関する。
(従来技術および発明が解決しようとする課題) 従来、たとえばカテーテルを血管内に導入、留置する
際に合成樹脂からなる可撓性導入針が用いられている。
すなわち、第8図に示す如く導入針1をシリンジ2の内
針3に、内針3の先端が突出するようにして挿着し、つ
いで第9図に示す如く導入針1の先端が血管4内に挿通
されるまで内針3を血管4内に刺通する。次に同じく第
9図に示す如く導入針1をその状態に保ったまま、内針
3を血管4から抜き去る。このよにして導入針1を血管
4内に確保させた状態で、第10図に示す如く所望のカテ
ーテル5をこの導入針1内に挿通して、その先端部を血
管4内に挿入する。このようにして、カテーテル5を血
管4内の所定の位置に留置したのち、不用となった導入
針1を血管4から抜き取り、さらにカテーテル5からも
抜き取ることが望ましい。なぜならばこの不用となった
導入針1を血管4から抜去したまま放置しておくことは
衛生上好ましくなく、またその後の操作の妨げとなるか
らである。
しかし、導入針1をカテーテル5から引き抜くことは
たとえばカテーテルのコネクタ6等の拡大部の存在によ
り不可能である。
そのため、この不用となった導入針1カテーテル5か
ら取りはずすための提案がいくつかなされている。たと
えば、導入針に長手方向に沿うスリットをあらかじめ形
成しておき、このスリットを介して不用となった導入針
をカテーテルから取り去る方法が提案されている。しか
し、この方法では導入針の強度が低下し操作しにくくな
り、また血管へのカテーテル導入時にスリットが拡大し
て血液漏れを生じさせたり、刺通抵抗が大きくなり患者
に苦痛を与えるなどの問題がある。
そのほか、特開昭56−11069号公報には導入針の径方
向の対向する個所に、その基剤プラスチックとは異質の
プラスチックで一対の線条体を形成し、不用となった導
入針をこの線条体から引き裂くことにより2つに分割す
るようにしたものも提案されている。しかし、この場
合、導入針の切断、先端加工等の後加工時あるいは製品
としての取扱時にこの線条体に割れが入り易く、それに
よって使用不能あるいは血液漏れを生じさせるなどの問
題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、後
加工時または製品としての取扱時に不用意に剥離、分割
のおそれがなく、かつ不用になった際のカテーテル等か
らの分割抜去が容易と医療器具導入針を提供することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) すなわち、この発明は押出し成形によって成形された
生体内に棒状医療器具を導入するための医療器具導入針
であって、該棒状医療器具を貫挿し得る合成樹脂製中空
管体からなり、同一材質で構成され、且つ前記管体の長
手方向全長又は先端部を除く長手方向全長に亘って、成
形時に溶融接着によって形成させた少なくとも1条の脆
弱部を有することを特徴とする医療器具導入針を提供す
るものである。
さらに、この発明は上記医療器具導入針において、上
記管体の先端がこれに貫挿される内針に密着するように
先細に加工され基部が広がった形状をなしているものを
提供する。
さらに、この発明は上記医療器具導入針において、上
記脆弱部が径方向に対向するようにして一対設けられて
いるものを提供する。
さらに、この発明は上記医療器具導入針において、上
記中空管体がポリプロピレン、フッ素樹脂、水素化ポリ
エチレン、ポリオレフィン系樹脂とエチレン/酢酸ビニ
ル共重合体とのブレンドポリマーから選ばれるものから
なるとを特徴とするものを提供する。
本発明を、その一例を示す図に基づいて具体的に説明
する。
第1図は本発明に係る医療器具導入針11の斜視図であ
って、カテーテル等の棒状医療器具を貫挿し得る両端開
口の中空管体からなり、先端が内針(図示しない)に密
着するように先細となり、基部が拡大した箇体をなして
いる。
この中空管体には第2図に示す如く、管体を構成する
円弧の一部、すなわち径方向に対向する2ヶ所に管体の
長手方向全長又は先端部を除く長手方向全長に亘って引
裂き強度が他の円弧部分より小さくなるようにして成形
された脆弱部12a,12bが形成されている。この脆弱部12
a,12bは中空管体を押出し成形のとき、溶融接着した部
分である。このように溶融接着させると、その部分は他
の部分より引き裂き強度か小さくなり、引き裂きに適し
た脆弱部を形成する。
本発明の医療器具導入針の使用方法について説明す
る。
まず、たとえば第8図ないし第10図に示したのと同様
にして導入針11を第8図に示す如きシリンジ2に挿着
し、ついでシリンジの内針とともに血管等に挿通したの
ち、内針を抜き去り、導入針11を血管等に確保し、つい
でカテーテル等をこの導入針11内に挿入し、カテーテル
等を血管等に導入する。
次に、この不用となった導入針11をカテーテル等から
取り去るに際し、第3図に示す如く導入針11に外部応力
を加えて先ず基端部における脆弱部12a,12bを引き裂
き、ついでこの基端部を介してその全体を引き裂けば導
入針11をカテーテル5から容易に取りはずすことができ
る。
なお、上記実施例では医療器具導入針としてカテーテ
ルを導入する場合について説明したが、カテーテルに限
らずあらゆる種類の棒状医療器を人体内に導入する場合
にも適用し得ることはもちろんである。
また、上述の引裂き用脆弱部は上記実施例の如く2条
設けたものに限らず1条又は3条以上設けるようにして
もよい。
次に本発明の医療器具導入針の製造方法に付いて説明
する。
本発明の医療器具導入針は、たとえば第4図におよび
第5図に示すような押出し成形機13を用いて製造するこ
とが出来る。第4図は成形機13のダイスの前面図、第5
図はその断面図である。この成形機13はダイス14の吐出
部近傍に成形用樹脂の流れを抑制する一対のじゃま板15
a,15bをそれぞれ逆方向に向かうように内型16の先端部
周面に突設されている。このじゃま板により樹脂流はい
ったん実質的に分割した後、再び合流し、接着し、ダイ
ス吐出口から押出されることにより、このじゃま板15a,
15bを通過した成形部分、すなわち溶融接着した部分が
脆弱部12a,12bとなる。
このじゃま板15a,15bの位置、高さ等は用いられる合
性樹脂の種類、配合との関係で適当に決定し得るが、一
般にじゃま板15a,15bの先端位置とダイス14の先端との
距離Lを0〜5mmとし、じゃま板15a,15bの上端と外型17
の内壁との距離hを樹脂通路18の間隔に対し、h:H=0
〜1/2:1、好ましくは0〜1/5:1となるようにした場合、
所望の引裂き強度の脆弱部12a,12bが得られる。
このような条件下でじゃま板15a,15bをダイス14の吐
出部近傍に設けた押し成形機を用いて上記医療器具導入
針を構成する管体を成形する場合、スクリュー(図示し
ない)によりダイス14内に導入された軟化樹脂はじゃま
板15a,15bによりいったん実質的に2分割された状態で
ダイス14内を進み、ダイス14の吐出口又はその近傍で再
び相互に接着してチューブ状に成形される。
このようにして成形された管体は一見、ほぼ平滑で連
続的な円弧を形成しているがじゃま板15a,15b通過部分
に溶接ライン、すなわち脆弱部12a,12bが形成される。
この脆弱部12a,12bはその両側相互間の結合力が他の円
弧部分の合成樹脂相互の結合力より著しく小さくなるた
め、外部応力を加えることにより破壊され、たとえば第
3図に示す如く容易に引き裂くことができる。
この脆弱部12a,12bの引裂強度の調整はじゃま板15a,1
5bの位置、高さ、巾(長さ、厚み)等を調整することに
より、あるいは2種以上の樹脂の配合の調整により任意
におこなうことができる。
なお、上記医療器具導入針を構成する管体の材質とし
ては熱可塑性樹脂、たとえばポリプロピレン、フッ素樹
脂、水素化ポリエチレン、ポリオレフィン系樹脂とエチ
レン/酢酸ビニルコポリマーとのブレンドポリマー等、
適宜選択し得る。
なお、上記脆弱部12a,12bの成形方法として、第4図
および第5図に示す如く、じゃま板15a,15bを内型に突
設された押出機を用いる場合について説明したが、これ
に限らず、その他任意の成形手段を採用し得る。たとえ
ば第6図および第7図に示す如く、第4図、第5図を参
照して説明したのと同様のじゃま板15a,15bをダイス14
の外型に対向するようにして形成してもよいし(参照符
号、記号は全て第4図、第5図の場合と同じ)、さらに
図示しないが、同様のじゃま板を外型、内型の双方に互
いに向い合うようにして突設してもよい。いずれの場合
も、じゃま板の位置(L)、高さ(h)、大きさ等は第
4図、第5図の場合と同様に調整、選択すればよい。
実施例1 長さ22mm、巾0.5mmの一対のじゃま板を第7図に示す
如く押出し成形機のダイスの外型に内型内壁と接するよ
うにして、その先端がダイス吐出口の手前0.5mmの部位
までくるようにして(すなわち第7図、“L"=0.5mm)
設けた。ついでポリプロピレンを用いて、16G内針に適
合するカテーテル導入針を得た。これを16G針に密着す
るように、先端をテーパー状とすべく溶融加工した場合
においても(この場合、この溶融加工により、この加工
先端部の成形時の溶接ラインは殆ど消えてなくなる)先
端部近傍が割れるなどの問題は生じなかった。さらに内
針とともに雑犬血管に刺通した場合においても先端部の
めくれ、割れは生ぜず、さらに抜去時に分割を試みたと
ころ、容易に分割が可能であった。
比較例1 実施例1と同様にじゃま板をダイス吐出口の手前6mm
の部位までくるようにした以外は実施例1と同様にして
押出し成形してカテーテル導入針を得た。しかし、この
場合はカテーテル導入針は実質的に脆弱部が形成され
ず、引き裂き不能であった。
比較例2 実施例1と同様のじゃま板を内径5mmの外型内壁に突
設した。ただし、この場合じゃま板の高さは外径4mmの
内型の周面と0.6mm離れるようにし、かつ、じゃま板の
先端の位置をダイヤ吐出口の手前0.5mmとした。この押
出し成形機を用いて実施例と同様にしてカテーテル導入
針を成形したところ、実質的に脆弱部が形成されず、引
き裂き不能であった。
(発明の効果) 以上詳述した如く、本発明に係る医療器具導入針は、
取扱時の不用意の割れを回避し、引き裂きに適した脆弱
部を有しており有用である。また、本発明に係る医療器
具導入針は、従来の如く成形後にスリットを設けたり、
成形時に異質の合成樹脂からなる線条体を設ける必要が
なく、また単一のプラスチック組成物を以って成形した
ものであるから先端加工等の後加工が容易であるので、
製造も容易であり、かつ製造コストを低減し得、有利で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る医療器具導入針の斜視図、第2図
は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図は第1図の導
入針を引き裂いた状態を示す斜視図、第4図は第1図の
導入針の製造装置の前面を示す図、第5図は第4図の製
造装置の断面図、第6図は本発明の導入針の他の製造装
置の前面を示す図、第7図は第6図の製造装置の断面
図、第8図ないし第10図は医療器具導入針の使用形態を
説明するための模式図である。 1……導入針、2……シリンジ、3……内針、4……血
管、5……カテーテル、6……コネクタ、11……医療器
具導入針、12a,12b……脆弱部、13……押出し成形機、1
4……ダイス、15a,15b……じゃま板、16……内型、17…
…外型。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押出し成形によって成形された生体内に棒
    状医療器具を導入するための医療器具導入針であって、
    該棒状医療器具を貫挿し得る合成樹脂製中空管体からな
    り、同一材質で構成され、且つ前記管体の長手方向全長
    又は先端部を除く長手方向全長に亘って、成形時に溶融
    接着によって形成させた少なくとも1条の脆弱部を有す
    ることを特徴とする医療器具導入針。
  2. 【請求項2】該管体の先端がこれに貫挿される内針に密
    着するように加工され、基部が広がった形状をなしてい
    る特許請求の範囲第1項記載の医療器具導入針。
  3. 【請求項3】該脆弱部が径方向に対向するようにして一
    対設けられている特許請求の範囲第1項記載の医療器具
    導入針。
  4. 【請求項4】該中空管体がポリプロピレン、フッ素樹
    脂、水素化ポリエチレン、ポリオレフィン系樹脂とエチ
    レン/酢酸ビニル共重合体とのブレンドポリマーから選
    ばれるものからなる特許請求の範囲第1項記載の医療器
    具の導入針。
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