JP2001276180A - 医療容器及びその製造方法 - Google Patents

医療容器及びその製造方法

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JP2001276180A
JP2001276180A JP2000034587A JP2000034587A JP2001276180A JP 2001276180 A JP2001276180 A JP 2001276180A JP 2000034587 A JP2000034587 A JP 2000034587A JP 2000034587 A JP2000034587 A JP 2000034587A JP 2001276180 A JP2001276180 A JP 2001276180A
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container body
container
tube
medical container
liquid
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JP2000034587A
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Takumi Kawano
巧 川野
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SB Kawasumi Laboratories Inc
Original Assignee
Kawasumi Laboratories Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器本体内面の耐ブロッキング性が大幅に向上
し、血液の残血、クロット等をなくすことができる医療
容器を提供すること。 【解決手段】容器本体1Aの内面に複数の螺旋状に連続
した突部2を形成し、各突部2と突部2はお互いに交差
せず、医療容器1Aを折りたたんだときに各突部2と突
部2の山Mが交差して重なるように形成されている医療
容器10(10A)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成樹脂製のチュー
ブ状の容器本体の内面に突部を形成した医療容器及びそ
の製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】出願人
は特公平1−16653号公報に合成樹脂チューブの内
面処理方法及びその製造装置を提案した。しかしなが
ら、これらの方法により得られる合成樹脂チューブ内面
には微小な凹凸を形成したものであり、これらの微小な
凹凸では耐ブロッキング効果が必ずしも十分ではなく、
またチューブ状容器本体の長さに沿って形成した縦状の
凹凸では、容器本体内に採取した血液を遠心分離する時
に、遠心力のかかる方向と同じ方向なので、ブロッキン
グが生じやすいという課題が指摘されている。そこで本
発明者は以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた
結果次の発明に到達した。
【0003】
【課題を解決する手段】[1]本発明は、容器本体1A
の内面に複数の螺旋状に連続した突部2を形成し、各突
部2と突部2はお互いに交差せず、医療容器1Aを折り
たたんだときに各突部2と突部2の山Mが交差して重な
るように形成されている医療容器10(10A)を提供
する。 [2]本発明は、前記突部2は山M及び谷Vと谷Vの間
を湾曲面Rに形成した[1]に記載の医療容器10(1
0A)を提供する。 [3]本発明は、容器本体1Aの上端部に液体流路3
(13A、13B)を形成した[1]に記載の医療容器
10(10A)を提供する。 [4]本発明は、次の各工程を含む医療容器10(10
A)の製造方法を提供する。 (1)押し出しチューブ1に回転を付与しながら押し出
しチューブ1内面に螺旋状に連続しかつお互いに交差し
ない複数の突部2を形成する工程、(2)(1)の押し
出しチューブ1を所定の長さに切断し、押し出しチュー
ブ1の上端部に液体流路3(13A、13B)を形成す
る工程、
【0004】
【発明の実施の形態】図1は、既に出願人が特公平1−
16653号で開示した医療容器を製造するための押し
出し成形機20Aの概略図である。参考のために本発明
に使用する押し出し成形機20Aの具体的実施例を図1
の図面にしたがって説明すると、まず図1において10
は押し出し成形機の外型であり、この外型には溶融樹脂
の押し出し通路11が形成されるとともに、この押し出
し通路11には同軸方向に延びた内型12が挿入されて
いる。また内型12の先端外周には内型12の同軸方向
に延びた複数の縦状の突部12Aが形成されている。な
お、図面には示されていないが、金型の先方には、押し
出されたチューブ状樹脂を冷却するための冷却装置が設
置されている。
【0005】以上のような押し出し成形機20Aの装置
による場合、まず挿入口21から例えばポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポ
リエステル系エラストマー、一個以上のビニル芳香族化
合物からなる重合体ブロックと一個以上のイソプレン及
び/又はブタジエンのブロックを有する水添ブロック共
重合体(例えばスチレン−イソプレン−スチレンの共重
合体の水素添加物、スチレン−ブタジエン−スチレンの
共重合体の水素添加物、スチレン−エチレン−ブチレン
−スチレンの共重合体の水素添加物、スチレン−エチレ
ン−プロピレン−スチレンの共重合体の水素添加物等)
等の軟質熱可塑性樹脂20を溶融状態で通路11方向に
挿入すると、熱可塑性樹脂20は内型12の介在によ
り、前進するにしたがってチューブ状に形成される。押
し出しチューブ1の内面には図2(押し出しチューブ1
の断面図)のように多数の突部2が形成されることにな
る。上記した方法では、内型12の断面形状や径の大き
さ、先端外周面の形状を変えることで、得られるチュー
ブの断面形状、肉厚、突部の形状を変えることが可能と
なる。
【0006】本発明では図1の押し出し成形機20Aか
ら押し出された押し出しチューブ1を例えば図3のよう
にコンベヤ23等の回転付与手段により両側から挟持し
て、コンベヤ23に回転を付与しながら押し出しチュー
ブ1を引き取ると、図4に示すように押し出しチューブ
1の内面に少なくとも複数の螺旋状の連続した突部2が
形成される。突部2と突部2は押し出しチューブ1内面
上でお互いに交差して重なることはない。そして図5の
ように押し出しチューブ1を折りたたんで前方及び/又
は後方の端部をシールする際には、突部2と突部2は初
めてお互いの先端(山M)が交差して重なるので高圧蒸
気滅菌処理等のブロッキングを防止することができる。
図4及び図5では突部2が螺旋状に連続し突部2が交差
して重なる様子がわかるように突部2を部分的に記載し
ているが、突部2は押し出しチューブ1の内面に全域に
亘って形成するのが好ましい。以上のようにして押し出
された押し出しチューブ1は次いで冷却固化された後、
切断工程へと移送されるものである。
【0007】押し出しチューブ1から例えば図6、図7
に示すような医療容器10、10Aを製造することがで
きる。最初に押し出しチューブ1を所定の長さに切断し
て容器本体1Aとする。図6の医療容器10では容器本
体1Aの上端部と下端部に溶着部8、9を形成するとと
もに溶着部8の内部に段部4を有するテーパー状の液体
流路3を形成する。容器本体1Aの上端部の溶着部8
(液体流路3と段部4を含む)と下端部の溶着部9は、
容器本体1Aを切断した後の工程で形成しても良いし切
断と同時に形成することもできる。次に前記液体流路
3、3に液体移送チューブ5とキャップ7を装着した輸
液口6を装着する。液体移送チューブ5と輸液口6の先
端の肉厚は段部4の幅Wと同じ程度に形成される。液体
移送チューブ5と輸液口6の先端が段部4に当接される
ので液体移送チューブ5と輸液口6の内部及び液体流路
3との間に段差がなくなる。このため液体移送チューブ
5より容器本体1A内にスムーズに液体を導入すること
ができるとともに容器本体1A内の液体を輸液口6より
スムーズに排出することができる。特に血液等の液体の
場合は液体流路3内に残血がなくクロッティングをなく
すことができる。液体流路3と液体移送チューブ5及び
輸液口6の装着は、液体移送チューブ5と輸液口6を液
体流路3に圧入して高圧蒸気滅菌によりブロッキング接
着させても良いし、若干の溶剤を用いて接続しても良
い。
【0008】図7の医療容器10Aでは容器本体1Aの
上端部と下端部に溶着部18、19を形成するとともに
容器本体1Aの上端部に液体流路13A、13Bを突出
させ、容器本体1Aの上端部から液体流路13A、13
Bの先端部から側部に亘って溶着部18を形成してい
る。液体流路13Aの先端部は液体が液体移送チューブ
15より容器本体1A内へ流入できるように開口され、
液体流路13Bの先端部は針が穿刺しやすいように肉薄
の溶着部18Aが形成されている。容器本体1Aの上端
部と溶着部18(液体流路13A含む)と下端部の溶着
部19は容器本体1Aを切断した後の工程で形成しても
良いし切断と同時に形成することもできる。次に液体流
路13Aの先端部に接続管14を介して液体移送チュー
ブ15を接続し、液体流路13Bの先端部にキャップ1
7を装着する。液体移送チューブ15の先端と液体流路
13Aの先端の肉厚は接続管14の中央の段部14Aの
幅Wと同じ程度に形成される。液体移送チューブ15と
液体流路13Aの先端が接続管14の段部14Aに当接
されるので、液体移送チューブ15と液体流路13A及
び接続管14の間に段差がなくなり、前記医療容器10
と同様の効果を奏することができる。流体流路13Aと
接続管14及び液体移送チューブ15の装着は接続管1
4の両端に流体流路13Aと液体移送チューブ15を圧
入して高圧蒸気滅菌によりブロッキング接着させても良
いし、若干の溶剤を用いて接続しても良い。液体流路1
3Bとキャップ17の装着もこれらと同様に行うことが
できる。
【0009】図8は本発明の医療容器10、10Aを構
成する突部2の好ましい形状の一例を示す断面図であ
る。図8の実線で示すように突部2の形状は山M及び谷
Vと谷Vの間を湾曲面Rに形成するのが好ましい。鋭角
または鈍角の角rが山M及び谷Vと谷Vの間にあると血
液の血球成分が角rに引掛って血液の残血、クロットの
原因になるので好ましくない。さらに詳述すれば図8の
点線で示すように山Mと谷Vと谷Vの間に鋭利な角rや
鋭角または鈍角の角rがない形状が好ましい。さらに図
8の点線のように極端に平坦に近い湾曲面R1では耐ブ
ロッキング性能が低下するので好ましくない。要するに
本発明の突部2の湾曲面は極端に平坦に近い湾曲面R1
でなく、かつ押し出しチューブ1(容器本体1A)を折
りたたんだ時に耐ブロッキング効果のある形状であれば
何でも良い。本発明において、突部2の形状、押し出し
チューブ1内面へ形成する数、突部2同士の交差角度は
前記内型12の形状及びコンベヤ23等の回転付与手段
の回転数、容器本体1Aの長さ、幅により自由に調整可
能である。なお、本発明では押し出しチューブ1の回転
付与手段としてコンベヤ23を挙げたが同じ目的を達成
できるものであれば何でも使用することができる。
【0010】
【発明の作用効果】容器本体1Aの内面に請求項1に記
載のような複数の突部2を形成しているので、容器本体
1A内面の耐ブロッキング性が大幅に向上する。また突
部2を請求項2に記載の形状にすることにより血液の残
血、クロット等をなくすことができる。請求項4に記載
の各工程により、突部2を形成しかつ医療容器10を製
造するので表面をエンボス処理した2枚のシートを重ね
て溶着する方法と比較して、チューブの内面を終始無菌
状態に維持でき、ゴミ、異物等の混入がないので衛生的
であり、容器本体1Aに封入する液体(例えば極度に異
物の混入を嫌う血液保存液、薬液等)を容器本体1Aに
封入する前の高圧蒸気滅菌が可能で、高圧蒸気滅菌時の
ブロッキングを確実に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する押出成形機の概略図
【図2】押し出しチューブの断面図
【図3】本発明のチューブの押し出し工程の一例を示す
概略図
【図4】図3の押し出しチューブの拡大図
【図5】押し出しチューブを折りたたんだ時の概略図
【図6】本発明の医療容器の平面図
【図7】本発明の医療容器の平面図
【図8】本発明の突部2の先端の形状の好ましい一例を
示す断面図
【符号の説明】
1 押し出しチューブ(1A 容器本体) 2 突部 3、13A、13B 液体流路 M 山 V 谷 4 段部 5、15 液体移送チューブ 6 輸液口 6A 隔壁 7、17 キャップ 8、18 溶着部(上端部) 9、19 溶着部(下端部) 10、10A 医療容器 14 接続管 14A 段部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体1Aの内面に複数の螺旋状に連続
    した突部2を形成し、 各突部2と突部2はお互いに交差せず、医療容器1Aを
    折りたたんだときに各突部2と突部2の山Mが交差して
    重なるように形成されていることを特徴とする医療容器
    10(10A)。
  2. 【請求項2】前記突部2は山M及び谷Vと谷Vの間を湾
    曲面Rに形成したことを特徴とする請求項1に記載の医
    療容器10(10A)。
  3. 【請求項3】容器本体1Aの上端部に液体流路3(13
    A、13B)を形成したことを特徴とする請求項1に記
    載の医療容器10(10A)。
  4. 【請求項4】次の各工程を含むことを特徴とする医療容
    器10(10A)の製造方法。 (1)押し出しチューブ1に回転を付与しながら押し出
    しチューブ1内面に螺旋状に連続しかつお互いに交差し
    ない複数の突部2を形成する工程、(2)(1)の押し
    出しチューブ1を所定の長さに切断し、押し出しチュー
    ブ1の上端部に液体流路3(13A、13B)を形成す
    る工程、
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015016871A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 伸晃化学株式会社 製剤容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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