JP2552842Y2 - 気圧式倍力装置 - Google Patents

気圧式倍力装置

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JP2552842Y2
JP2552842Y2 JP10985791U JP10985791U JP2552842Y2 JP 2552842 Y2 JP2552842 Y2 JP 2552842Y2 JP 10985791 U JP10985791 U JP 10985791U JP 10985791 U JP10985791 U JP 10985791U JP 2552842 Y2 JP2552842 Y2 JP 2552842Y2
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光弘 遠藤
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トキコ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両等のブレーキ系統
に用いられる気圧式倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、気圧式倍力装置は、フロントシ
ェル及びリアシェルからなるハウジング内を、ダイアフ
ラムを備えたパワーピストンによって定圧室と変圧室と
に画成し、定圧室と変圧室との間に生じる差圧によって
パワーピストンを前進させて出力ロッドを介して倍力し
た推力を出力するようになっており、小さなペダル踏力
で大きな制動力が得られるようにしている。このような
気圧式倍力装置の例として、フロントシェルの中央部
に、内部にマスタシリンダ端部を挿入する円筒部を一体
成形により設けたもの(以下、従来例1という。)や特
公昭53-41324号公報に示すように、フロントシェル(端
部壁)に、リップを形成した開口部を設け、出力ロッド
をシール状態で摺動案内するシール部材を保持したコッ
プ形部材を、前記開口部に挿入して設けたもの(以下、
従来例2という。)がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来例1の
気圧式倍力装置では、そのフロントシェルを、円筒部形
成部を平板状態とした絞りプレス加工を行なった後、円
筒部を得るために、再度絞りプレス加工を行なう等の工
程を実施して得るようにしている。このため、加工工数
が多くかかるという問題があった。なお、気圧式倍力装
置では、マスタシリンダの挿入量を増す等のために円筒
部の深さを深く設定して使用する場合があるが、従来例
1のものでは、成形性の点から円筒部の深さを深くする
には限界があった。また、円筒部の深さが異なったフロ
ントシェルを得るためには、それぞれに対応した型を用
意しておく必要があり、円筒部の深さ寸法変更を容易に
は行なえなかった。
【0004】従来例2の気圧式倍力装置では、そのコッ
プ形部材が、リムに接触して抜け止め機能を果たす多数
の突出部を側壁部に形成した構造になっていてその成形
性が良くなく、かつ前記突出部を設けていること及び開
口部に外方に突出するフランジを設けていること等によ
り、コップ形部材のフロントシェルへの組付性が良くな
かった。
【0005】本考案は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、フロントシェルの加工工数が少なく、かつマスタ
シリンダの挿入部の深さ寸法変更を容易に行なえる、組
付性の優れた気圧式倍力装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、フロントシェル及びリアシェルからなる
ハウジング内を、ダイアフラムを備えたパワーピストン
によって定圧室と変圧室とに画成し、定圧室と変圧室と
の間に生じる差圧によってパワーピストンを前進させて
出力ロッドを介して倍力した推力を出力する気圧式倍力
装置において、フロントシェルの中央部に、筒状の開口
フランジ部をハウジング内部に突出させて形成し、該開
口フランジ部に、出力ロッドをシール状態で摺動案内す
るシール部材を保持する筒状部材を、内部にマスタシリ
ンダ端部を挿入可能に嵌装し、該筒状部材に、一端部
パワーピストン側に当接して該パワーピストン側を押圧
付勢するリターンスプリングの他端部を当接したことを
特徴とする。
【0007】
【作用】このような構成とすれば、フロントシェルに対
して別部材の筒状部材を設けてこの筒状部材の内部に
スタシリンダ端部を挿入するようにするので、マスタシ
リンダ端部を挿入する上で、筒状部材を設けた分だけフ
ロントシェルの開口フランジ部を短く設定して対処でき
る。マスタシリンダ端部の挿入量が種々異なるような場
合、筒状部材の長さ寸法の変更により対処できて開口フ
ランジ部の長さを変えなくて済む。リターンスプリング
のばね力を利用して筒状部材を固定するので、筒状部材
に抜け止め用突出部等を設けることなく筒状部材の外れ
防止を行なえる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例の気圧式倍力装置を
図1に基づいて説明する。図1はタンデム型の気圧式倍
力装置を示し、図において、フロントシェル1及びリア
シェル2とからなるハウジング3内は、センタプレート
4で前室5、後室6に画成されている。
【0009】ハウジング3には、リアシェル2及びセン
タプレート4をその軸方向に貫通して移動可能なバルブ
ボディ7が設けられている。バルブボディ7の前部にフ
ロントダイアフラム8を備えたフロントパワーピストン
9が固定され、かつフロントダイアフラム8がハウジン
グ3に固定されていて、前記前室5は図示しないインテ
ークマニホールド等の負圧源に接続するフロント定圧室
10及びフロント変圧室11に画成されている。また、バル
ブボディ7の後部にはリアダイアフラム12を備えたリア
パワーピストン13が固定され、かつリアダイアフラム12
がハウジング3に固定されていて、前記後室6はリア定
圧室14及びリア変圧室15に画成されている。
【0010】バルブボディ7内部には弁機構16が設けら
れ、また、バルブボディ7に摺動自在に嵌合するバルブ
プランジャ16A にはストップキー16B が設けられてお
り、図示しないブレーキペダルに連動する入力ロッド17
の進退動によって流路(符号省略)を切換えるようにし
ている。すなわち、ブレーキペダルが踏まれていない非
作動時においては、フロント、リア変圧室11,15とフロ
ント、リア定圧室10,14とを遮断するように流路を設定
し、ブレーキペダルが踏まれて入力ロッド17が前進する
ことにより、フロント、リア変圧室11,15へ大気を導入
するように流路を切換え、またブレーキペダルが戻され
る時にはストップキー16B の作用によりフロント、リア
変圧室11,15とフロント、リア定圧室10,14とを連通す
るようにしている。
【0011】本気圧式倍力装置は、上述したようにフロ
ント、リア変圧室11,15に大気が導入されると、フロン
ト、リア定圧室10,14との間に差圧が生じてパワーピス
トンが前進し、それに伴ってバルブボディ7及び出力ロ
ッド18が前進し、図示しないマスタシリンダに倍力され
た力が出力されるように構成されている。
【0012】前記フロントシェル1の中央部には、筒状
の開口フランジ部19がハウジング3内部に突出して形成
されている。この開口フランジ部19に嵌合し、かつフロ
ントシェル1の内壁に当接して補強部材20が設けられて
いてフロントシェル1及び開口フランジ部19を補強して
いる。補強部材20には径が大小異なる二重の円形側壁20
a ,20b が設けられている。前記開口フランジ部19の先
端部側には、リング状のフランジ用シール部材21が嵌合
されている。
【0013】開口フランジ部19には、径が小さい円形側
壁20b 及びフランジ用シール部材21を介して、マスタシ
リンダ端部を挿入するための筒状部材22が嵌装されてい
る。筒状部材22は、基部から頂部になるに従って段階的
に径が小さくなり、頂部側に出力ロッド18を通す孔22a
を形成した底部22b を有した形状を成し、底部22b をバ
ルブボディ7側に位置して配置されている。
【0014】筒状部材22の底部22b 側の内部には、出力
ロッド18をシール状態で摺動案内するシール部材23が配
置されている。このシール部材23は、中央部に孔を形成
した円板状のフロントシール保持金具24に、出力ロッド
18を挿入する孔を形成した弾性部材25を接合した構造に
なっていて、筒状部材22の内側壁にその外周側が係合し
たフロントシール抜け止め金具26に弾性部材25の外周部
を介してフロントシール保持金具24が当接することによ
り、また筒状部材22の底部22b に弾性部材25の外周部を
介してフロントシール保持金具24が当接することにより
抜け止めされている。
【0015】筒状部材22の底部22b 側外壁とフロント、
リアパワーピストン9,13を固定したバルブボディ7と
の間には、リターンスプリング27が介装されていて、バ
ルブボディ7ひいてはフロント、リアパワーピストン
9,13を押圧付勢して、通常は図1の非作動状態に設定
していると共に、上述したバルブボディ7への押圧の反
力により筒状部材22をフロントシェル1側に押圧してい
る。
【0016】このように構成された気圧倍力装置では、
フロントシェル1に対して別部材の筒状部材22を設け
てマスタシリンダ端部をこの筒状部材22の内部に挿入
するようにしているので、筒状部材22を設けた分だけ
フロントシェル1の開口フランジ部19を短く設定して
マスタシリンダ端部の挿入に対処できることになる。筒
状部材22をフロントシェル1と別体とし、開口フラン
ジ部19を短く設定することにより、一度の絞り加工に
より開口フランジ部19を有するフロントシェル1を得
られるようになって加工工数が少ないものになる。フロ
ントシェル1のプレス加工時における絞り深さが浅くな
るので、プレス成形性が良好なものになる。また、マス
タシリンダ端部の挿入量が種々異なってバラツキがある
ような場合には、筒状部材22の長さ寸法を変更して対
処できて開口フランジ部19の長さを変えなくて済むの
で、マスタシリンダの挿入量変更に容易に対処できると
共に、フロントシェル1を得るために異なる種類の型を
用意しなくてよいことになる。
【0017】さらに、上述したように筒状部材22の長さ
を変更することにより、マスタシリンダ端部の挿入量に
応じて対処できるので、前記従来例1の一体成形品のも
のに比してマスタシリンダ端部の挿入量を多くすること
が可能となる。
【0018】また、リターンスプリング27のばね力を利
用して、筒状部材22を軸方向に押圧して固定するので、
筒状部材22の外れ防止を簡易に行なえると共に、前記従
来例2がコップ形部材に抜け止め用突出部を設けていて
その組付性が劣っていたのに比して、このような突出部
を設けていないことにより良好な組付性のものになって
いる。
【0019】図2に本考案の他の実施例を示す。なお、
本実施例の気圧式倍力装置は図1に示すのものに比し
て、筒状部材22に代えて後述する筒状部材30を設け、か
つフランジシール部材23及びシール部材23に代えて弾性
材料製の一体型シール部材31を設けたことが異なってお
り、他の部分及び部材は図1に示すものと同一であり、
その同一部分及び部材の説明は省略する。
【0020】筒状部材30は、出力ロッド18を挿入する孔
30a を形成した底部30b を有する構造になっていて、前
記孔30a は図1の筒状部材22のものに比して小さく設定
されていて、底部30b が一体型シール部材31の底部31a
を支持し得るようになっている。一体型シール部材31
は、筒状部材30にほぼ相似し、かつ外周部が筒状部材30
の内周部とほぼ一致した形状になっていて、底部31a の
孔31b に出力ロッド18を挿入して底部31a を筒状部材30
に重ね、かつ側壁部の頂部31c を開口フランジ部19と筒
状部材30の側壁部との間に介装させていて、ハウジング
3外部に突出する出力ロッド18が進退動する際にもハウ
ジング3内部の気密性を確保するようにしている。
【0021】この気圧式倍力装置では、図1の気圧式倍
力装置が有する上述した効果を有すると共に、図1に示
すものに比してフロントシール抜け止め金具26及びフロ
ントシール保持金具24を省略しているので、組付性が向
上し、かつコストダウンが図れる。さらに、部品点数を
少なくしたことにより、部品組付忘れ等もなくなって品
質向上が図れる。
【0022】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
た気圧式倍力装置であるから、フロントシェルに対して
別部材の筒状部材を設けてマスタシリンダ端部をこの筒
状部材の内部に挿入するようにしており、マスタシリン
ダ端部を挿入する上で、筒状部材を設けた分だけフロン
トシェルの開口フランジ部を短く設定して対処できるの
で、一度の絞り加工によりフロントシェルを得られて加
工工数の低減が図れる。
【0023】マスタシリンダ端部の挿入量が種々異なる
ような場合、筒状部材の長さ寸法の変更により対処でき
て開口フランジ部の長さを変えなくて済むので、マスタ
シリンダの挿入量変更に容易に対処できる。
【0024】リターンスプリングのばね力を利用して筒
状部材22を固定し、筒状部材に抜け止め用突出部等を設
けることなく筒状部材の外れ防止を行なえるので、筒状
部材に突出部を設けなくて済むことにより組付性を良好
なものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の気圧式倍力装置要部を示
す断面図である。
【図2】本考案の他の実施例の気圧式倍力装置の要部を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 フロントシェル 2 リアシェル 3 ハウジング 7 バルブボディ 8 フロントダイアフラム 9 フロントパワーピストン 10 フロント低圧室 11 フロント変圧室 12 リアダイアフラム 13 リアパワーピストン 14 リア定圧室 15 リア変圧室 18 出力ロッド 19 開口フランジ部 22 筒状部材 23 シール部材 27 リターンスプリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントシェル及びリアシェルからなる
    ハウジング内を、ダイアフラムを備えたパワーピストン
    によって定圧室と変圧室とに画成し、定圧室と変圧室と
    の間に生じる差圧によってパワーピストンを前進させて
    出力ロッドを介して倍力した推力を出力する気圧式倍力
    装置において、フロントシェルの中央部に、筒状の開口
    フランジ部をハウジング内部に突出させて形成し、該開
    口フランジ部に、出力ロッドをシール状態で摺動案内す
    るシール部材を保持する筒状部材を、内部にマスタシリ
    ンダ端部を挿入可能に嵌装し、該筒状部材に、一端部
    パワーピストン側に当接して該パワーピストン側を押圧
    付勢するリターンスプリングの他端部を当接したことを
    特徴とする気圧式倍力装置。
JP10985791U 1991-12-12 1991-12-12 気圧式倍力装置 Expired - Fee Related JP2552842Y2 (ja)

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