JP2817765B2 - 倍力装置 - Google Patents

倍力装置

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JP2817765B2
JP2817765B2 JP5294456A JP29445693A JP2817765B2 JP 2817765 B2 JP2817765 B2 JP 2817765B2 JP 5294456 A JP5294456 A JP 5294456A JP 29445693 A JP29445693 A JP 29445693A JP 2817765 B2 JP2817765 B2 JP 2817765B2
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直人 斎藤
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自動車機器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は倍力装置に関し、より詳
しくはシェル内に設けられてバルブボディの前進端位置
を規制するストッパを備えた倍力装置に関する。
【従来の技術】従来、搭載すべき車種の違いに合わせて
倍力装置におけるシェルの軸方向寸法を変更する際に
は、基本的にその変更したシェルの軸方向寸法に適合す
る寸法のバルブボディ等の構成部材を用意し、それらを
シェル内に収納して倍力装置を製造するようにしてい
る。
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、シェ
ル内に収納するバルブボディ等の構成部材を共用できる
という利点から、それらバルブボディ等を本来の収納す
べき軸方向寸法を備えたシェルよりも軸方向寸法が長い
シェルに収納することを要望されることがある。例え
ば、軸方向寸法が130mmのシェル内に、軸方向寸法
が110mmのシェル用に製造したバルブボディ等を用
いる場合である。この場合、シェルの軸方向寸法が13
0mmであるにも拘らず、バルブボディ等の構成部材は
軸方向寸法が110mm用のシェルに合わせて製造され
ているので、少なくとも20mmだけシェル内における
バルブボディ等の前進ストロークが長くなる。そのた
め、倍力装置が例えばタンデム倍力装置の時には、バル
ブボディの外周部に連結したリヤパワーピストンが、シ
ェルの軸方向中央部に設けたセンタープレートに衝突し
たり、リヤシール部材からバルブボディのリヤ側端部が
脱落する虞がある。また、倍力装置がシングルタイプの
倍力装置の時には、バルブボディのリヤ側端部とシェル
のリヤ側端面とにわたって設けたベローズが、シェルの
リヤ側開口に衝突して破損する虞がある。したがって、
本発明の目的は、異なる軸方向寸法のシェル内に、共通
の内部構成部材を用いることができる倍力装置を提供す
ることである。
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、シ
ェル内に進退動自在に設けたバルブボディと、バルブボ
ディの外周部に設けたパワーピストンと、パワーピスト
ンの背面に張設されてシェル内をフロント側の定圧室と
リヤ側の変圧室とに区画するダイアフラムと、シェルの
フロント側の軸部に軸方向リヤ側に伸長させて形成した
筒状部と、シェル内のフロント側に設けられ、上記バル
ブボディが前進された際に該バルブボディと当接して、
その前進端位置を規制する第1ストッパとを備えた倍力
装置において、上記シェルの筒状部に取り付けられて、
上記バルブボディが前進された際に該バルブボディと当
接して、上記第1ストッパ部よりもリヤ側でバルブボデ
ィの前進端位置を規制する環状の第2ストッパを設けた
ものである。
【作用】このような構成によれば、第2ストッパを筒状
部に取り付けないときには、上記第1ストッパによって
バルブボディの前進端位置が規制されるようになり、他
方、上記第2ストッパを筒状部に取り付けたときには、
該第2ストッパによって第 1ストッパよりもリヤ側でバ
ルブボディの前進端位置が規制されるようになる。その
ため、例えば、軸方向長さ110mmのシェル用に製造
したバルブボディ等の構成部材を、軸方向長さ130m
mのシェル内に収納して製造する際に上記第2ストッパ
を筒状部に取り付ければよい。そのようにして倍力装置
を製造することにより、シェル内でのバルブボディの前
進ストロークが不必要に増加することを防止することが
でき、それによってパワーピストン等の破損を防止でき
る。このように、上記第1ストッパおよび第2ストッパ
を備えることによって、軸方向寸法が異なるシェル内
に、バルブボディ等の共通の構成部材を使用することが
できる。
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1はタンデムブレーキ倍力装置の内部を示したも
のであり、シェル1内はセンタープレート2によって前
後2つの空間部に区画するとともに、センタープレート
2の軸部には略円筒状のバルブボディ3を摺動自在に貫
通させている。上記バルブボディ3は、大径部3aと小
径部3bとを備えるとともに、バルブボディ3の最もフ
ロント側(左方側)となる大径部3aのフロント側の端
部外周に、半径方向外方に膨出するフランジ部3cを形
成している。そして、このフランジ部3cにフロントパ
ワーピストン4の軸部を取り付けて環状のリテーナ5に
よって脱落を防止してあり、また大径部3aのリヤ側の
端部外周にリヤパワーピストン6の軸部を連結してリテ
ーナ7によって脱落を防止している。上記両パワーピス
トン4,6の背面には、それぞれフロントダイアフラム
8とリヤダイアフラム9を張設してあり、フロントダイ
アフラム8の前後に定圧室Aと変圧室Bを形成するとと
もに、上記リヤダイアフラム9の前後に定圧室Cと変圧
室Dを形成している。上記両定圧室A,Cはバルブボデ
ィ3に形成した定圧通路12を介して相互に連通すると
ともに、シェル1のフロント側壁面に連結した図示しな
い負圧導入管を介して負圧源に連通しており、したがっ
て両定圧室A,C内には常時負圧が導入されている。ま
た両変圧室B,Dはバルブボディ3に形成した変圧通路
13を介して相互に連通している。バルブボディ3内に
は、真空弁14と大気弁15とからなる従来周知の弁機
構16を設けてあり、上記大気弁15の外方側の空間は
上記定圧通路12を介して両定圧室A,Cに連通し、上
記大気弁15と真空弁14との間の空間は、バルブボデ
ィ3に設けた半径方向の変圧通路17を介してリヤ側の
変圧室Dに連通している。また、上記真空弁14の内方
側はバルブボディ3に形成した圧力通路18を介して大
気に連通している。さらに、シェル1のフロント側の軸
部には、リヤ側にむけて伸びる筒状部1aを形成してあ
り、この筒状部1aのリヤ側の端部は半径方向内方に折
り曲げた係止部1bとしている。上記筒状部1aの内周
面と出力軸19の外周部との間には、環状シール部材2
2を装着して気密を保持している。そして、入力軸23
が進退されることに伴って弁機構16を構成する真空弁
14と大気弁15とが開閉されて、上記両定圧室A,C
と両変圧室B,Dとの連通状態を切り換えることができ
る。上記入力軸23が前進される倍力装置の作動時に
は、出力軸19から所定のサーボ比の出力を得ることが
できる。なお、上記入力軸23が前進されていない非作
動状態においては、バルブボディ3等の構成部材は、リ
ターンスプリング24の付勢力によって図示非作動位置
に停止している。上述した構成およびそれに基づく作動
は、従来周知のタンデムブレーキ倍力装置のものと変わ
るところはない。しかして、本実施例は、上述した構成
を前提として、シェル1の筒状部1aに圧入される環状
のストッパ25を設けたものである。このストッパ25
を上記筒状部1aに嵌装する場合とストッパ25を嵌装
しない場合とで、バルブボディ3の前進端位置を切り換
えることが出来るようにしている。図2ないし図4にも
示すように、ストッパ25は、筒状部1aに圧入される
嵌装部25Aと、バルブボディ3のフロント側の端面3
dに当接する当接部25Bを備えるとともに、当接部2
5B側となるリヤ側端面の軸部に截頭円錐状のガイド部
25Cを備えている。ストッパ25におけるフロント側
端面における同一円周上の等間隔位置に、板状をした複
数の係合片25aを軸方向に形成してあり、これら複数
枚の係合片25aによって上記嵌装部25Aを構成して
いる。また、上記各係合片25aの先端内方には、半球
状の小さな突起25bを設けている。そして、嵌装部2
5Aを構成する各係合片25aの内方部を上記筒状部1
aの外周部にリヤ側から圧入すると同時に、各係合片2
5aの内方側となる端面を上記係止部1bに当接させる
ことで、筒状部1aに対するストッパ25の軸方向の位
置決めを行っている。このとき、本実施例では、各係合
片25aは自己の弾性によって半径方向外方に弾性変形
することができるとともに、突起25bが筒状部1aの
外周面に点接触した状態において、各係合片25aが筒
状部に圧入される。したがって、上記嵌装部25Aを円
周方向に連続する筒状部から構成する場合に比較する
と、小さな圧入力で嵌装部25Aとしての係合片25a
を筒状部1aに圧入することができる。また、ガイド部
25Cと当接部25Bとの間に位置する端面は、当接部
25Bよりも軸方向前方側に位置させてあり、それによ
って、リヤ側の端面に実質的な環状溝を構成している。
そして、上記リターンスプリング24におけるフロント
側の端部をガイド部25Cに嵌装させた後、上記環状溝
状の端面に当接させている。さらに、上記当接部25B
における円周方向等間隔位置には、半径方向に貫通する
複数の溝25cを形成してあり、これらの溝25cによ
って、当接部25Bよりも半径方向内方側の空間と外方
側の空間とを連通させることができるようにしている。
上述のように構成したストッパ25を、シェル1の筒状
部1aに圧入することにより、軸方向寸法の異なるシェ
ル1に同一寸法に設定したバルブボディ3等の構成部材
を共用することができる。つまり、例えば、図1におい
て、シェル1内に収納されるバルブボディ3等の構成部
材の寸法が、軸方向寸法110mmのシェル1に適合す
る様に製造されている場合において、それらの構成部材
を、軸方向寸法が130mmのシェル1内の構成部材と
して用いる場合である。この場合には、図1に示すよう
に、軸方向寸法が130mmのシェル1における筒状部
1aに、上記ストッパ25を取り付けて倍力装置を製造
する。これによって、作動時にバルブボディ3が前進さ
れる際には、上記ストッパ25の当接部25Bにバルブ
ボディ3のフロント側の端面3dが当接することで、バ
ルブボディ3の前進端位置が規制される。したがって、
軸方向寸法が130mmのシェル1内に、軸方向寸法が
110mmのシェル1用のバルブボディ3等を用いてい
るにも拘らず、バルブボディ3は軸方向寸法が110m
mのシェル1内に収納された場合と同じ前進端位置に停
止するようになる。これに対して、上記ストッパ25を
筒状部1aに取り付けることなく、軸方向寸法が130
mmのシェル1内に、軸方向寸法が110mmのシェル
1用のバルブボディ3等を用いると、バルブボディ3等
の構成部材は、両シェル1の軸方向の寸法差となる20
mmだけ余分に前進するようになる。そのときには、リ
ヤパワーピストン6がセンタープレート2に衝突して破
損することになる。このように、本実施例では、上記ス
トッパ25を筒状部1aに取り付けることによって、異
なる軸方向寸法のシェル1に、バルブボディ3等の共通
の部材を用いることができる。なお、軸方向寸法が13
0mmのシェル1内に、その軸方向寸法に適合するよう
に製造したバルブボディ3等の構成部材を用いる場合に
は、上記ストッパ25を筒状部1aに取り付ける必要は
ない。この場合には、作動時に前進されるバルブボディ
3のフロント側の端面3dは、シェル1に補強板26を
固定した取り付けボルト27の頭部に当接することで、
前進端位置を規制されるようになっている。以上のよう
に、本実施例によれば、本来のストッパとしての機能を
備えた取り付けボルト27だけでなく、それとは別に上
記ストッパ25を備えているので、軸方向寸法が異なる
シェル1内に、バルブボディ3等の同一寸法の構成部材
を使用することができる。また、ストッパ25は、上記
嵌装部25Aを複数の係合片25aから構成し、かつ係
合片25aの突起を筒状部1aに点接触させているの
で、この嵌装部25Aを筒状部1aに圧入する際には、
小さな圧入力で良い。さらに、ストッパ25の当接部2
5Bには、連通路としての複数の溝25cを形成してい
るので、バルブボディ3のフロント側の端面3dが当接
部25Bに当接して前進を阻止された際に、上記溝25
cを介して定圧室Aとバルブボディ3の定圧通路12と
が連通することができる。そのため、当接部25Bにバ
ルブボディ3のフロント側の端面3dが当接した作動状
態から図1に示す非作動状態にバルブボディ3が復帰す
るときに、変圧室B,D内の大気が上記溝25cを介し
て定圧室A内に円滑に排出される。したがって、バルブ
ボディ3は、作動状態から非作動状態に迅速に復帰する
ことができる。なお、上記実施例は本発明をタンデムブ
レーキ倍力装置に適用した場合について説明したが、シ
ングルタイプのブレーキ倍力装置およびシェル1内に定
圧室と変圧室を3対備えたトリプルタイプのブレーキ倍
力装置にも適用できることは勿論である。
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、異なる
軸方向寸法のシェル内に共通の内部構成部材を用いるこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】図1に示すストッパ25の正面図
【図3】図2の右側面図
【図4】図2の左側面図
【符号の説明】
1 シェル 1a 筒状部 3 バルブボディ 3d バルブボディの
フロント側の端面 4 フロントパワーピストン 6 リヤパワーピスト
ン 8 フロントダイアフラム 9 リヤダイアフラム 25 ストッパ(第2ストッパ) 27 取り付けボルト(第1ストッパ) 25A 嵌装部 25B 当接部 25a 係合片 25c 溝(連通路) A,C 定圧室 B,D 変圧室

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル内に進退動自在に設けたバルブボ
    ディと、バルブボディの外周部に設けたパワーピストン
    と、パワーピストンの背面に張設されてシェル内をフロ
    ント側の定圧室とリヤ側の変圧室とに区画するダイアフ
    ラムと、シェルのフロント側の軸部に軸方向リヤ側に伸
    長させて形成した筒状部と、シェル内のフロント側に設
    けられ、上記バルブボディが前進された際に該バルブボ
    ディと当接して、その前進端位置を規制する第1ストッ
    パとを備えた倍力装置において、 上記シェルの筒状部に取り付けられて、上記バルブボデ
    ィが前進された際に該バルブボディと当接して、上記第
    1ストッパ部よりもリヤ側でバルブボディの前進端位置
    を規制する環状の第2ストッパを設けたことを特徴とす
    る倍力装置。
  2. 【請求項2】 上記第2ストッパは、シェルの筒状部に
    嵌装される嵌装部と、バルブボディのフロント側の端面
    と当接する当接部とを備え、上記嵌装部は、軸方向フロ
    ント側に向けて伸びる複数の係合片から構成されるとと
    もに、上記当接部は、上記バルブボディの端面と当接し
    た際に、当接部の半径方向内方側の空間と外方側の空間
    とを連通させる連通路を備えることを特徴とする請求項
    1に記載の倍力装置。
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