JP2548208B2

JP2548208B2 - 自動シ−ト材給送装置

Info

Publication number: JP2548208B2
Application number: JP62173178A
Authority: JP
Inventors: 紀夫梶原; 順一鈴木; 育夫祖父江
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1987-07-11
Filing date: 1987-07-11
Publication date: 1996-10-30
Anticipated expiration: 2011-10-30
Also published as: JPS6417728A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に
用いられる自動シート材給送装置に係り、詳しくは例え
ば押圧手段の移動と、搬送回転手段の停止とが所定時間
重複する自動シート材給送装置に関する。

（ロ）従来の技術従来、自動シート材給送装置、例えば自動原稿給送装
置は、第25図に示すように、原稿台16の下流側に原稿有
無センサ59を有しており、該センサ59の下流側には、搬
送ベルト55、分離ベルト71、原稿先端を捌く分離板93′
及び原稿を搬送ベルト55へ押圧する原稿押圧板91′から
なる分離ユニット42′が配設されており、分離板93′の
上流側かつ搬送ベルト55近傍には送出しセンサ60が配設
されている。

そして、原稿が原稿台16からオペレータにより挿入さ
れて原稿有無センサ59により検知されると、該センサ59
の検知信号により搬送ベルト55が回転を開始し、更に原
稿が挿入されて送出しセンサ60により検知されると、原
稿押圧板91′が回動して原稿を搬送ベルト55へ押圧し、
これにより原稿は搬送されていた。

（ハ）発明が解決しようとする問題点ところで、上述した原稿自動給送装置では、オペレー
タにより必要以上に原稿が挿入され、これにより重送が
発生することがあった。

そこで、第26図に示すように、原稿の搬送を規制する
ストッパ119を備えた分離ユニット42″を有する原稿自
動搬送楝が案出されているが、該搬送装置では、ストッ
パ119と該ストッパ119を駆動する駆動手段が必要である
ため、部品点数が増加してコストアップとなるという欠
点があった。

本発明は、シート材ストッパ及びその駆動装置を設け
ることなく、分離搬送部へのシート材の突込み過ぎ及び
これによる重送を防止した自動シート材給送装置を提供
することを目的とするものである。

（ニ）問題を解決するための手段本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、シ
ート材を搬送する搬送回転手段と、該搬送回転手段によ
り搬送されるシート材を１枚ずつ分離する分離手段と、
前記搬送回転手段を駆動する搬送駆動手段と、前記搬送
回転手段へシート材を押圧する移動自在な押圧手段と、
該押圧手段を駆動する押圧駆動手段と、を備え、手動に
よりシート材が前記搬送回転手段及び分離手段に向けて
挿入される自動シート材給送装置において、挿入されたシート材の有無を検知する第１の検知手段
と、シート材が前記押圧手段により押圧され得る所定位置
に達したことを検知する第２の検知手段と、前記第１の検知手段がシート材を検知すると、停止し
ていた前記搬送回転手段が回転して前記シート材の前記
所定位置への挿入を助勢し、そして前記第２の検知手段
がシート材の到達を検知すると、前記搬送回転手段を停
止すると共に、該搬送回転手段へシート材を押圧すべく
前記押圧手段を移動し、更に前記搬送回転手段が前記停
止を所定時間保持した後、再回転してシート材を搬送す
るように、前記搬送駆動手段及び前記押圧駆動手段を制
御する制御手段と、を備えることを特徴とする。

また好ましくは、前記制御手段は、前記搬送回転手段
がシート材を搬送する通常回転速度に対して、前記第１
の検知手段の検知に基づき回転する際の回転速度が高速
になるように、前記搬送駆動手段を制御してなる。

また、前記押圧手段は、板バネ部材により構成され
る。

更に、前記押圧手段の表面は、高摩擦材により構成さ
れる。

そして、前記搬送回転手段が、搬送ベルトである、と
好ましい。

（ホ）作用上述構成に基づき、自動シート材給送装置にシート束
を挿入すると、まず、第１の検知手段が該シート束を検
知して、搬送回転手段を回転する。これにより、シート
束は、該搬送回転手段につっかえて停止されることな
く、所定位置への挿入が助勢され、第２の検知手段が該
シート束の到達を検知する。すると、前記搬送回転手段
の回転が停止されると共に、押圧駆動手段が駆動して押
圧手段を、シート束を搬送回転手段との間に挟むように
移動する。この状態では、シート束は、停止状態の搬送
回転手段と押圧手段に挟まれて、それ以上の突込みが阻
止される。そして、所定時間後、前記搬送回転手段は再
び回転されてシート材を給送する。

（ヘ）実施例以下、図面に沿って、本発明の実施例について説明す
る。

ファクシミリ１は、第22図に示すように、ADF・圧板
ユニット２、画像読取ユニット３、コントローラ・通信
ユニット５及びプリンタ６等からなる。

画像読取ユニット３は、第２図に示すように、コンタ
クトガラス（プラテン）７、照明ユニット９、第１スキ
ャナ10、第２スキャナ11及びレンズ・CCDユニット12を
備え、シート原稿読取モードとブック原稿読取モードの
２つのモードをもって原稿の画像を読み取る。

そして、シート原稿読取モードは、静止した第１スキ
ャナ10及び第２スキャナ11がADF・圧板ユニット２内を
移動するシート原稿の画像を読み取るモードであり、ま
たブック原稿読取モードは、コンタクトガラス７上に置
かれたブック状あるいは極薄の原稿の画像を第１スキャ
ナ10及び第２スキャナ11が2:1の速度比で移動して読み
取るモードである。

なお、上述両モードともにレンズ・CCD（固体撮像素
子）ユニット12のレンズ13とCCD（固体撮像素子）15と
で画像読み取りが行なわれ、またシート原稿読取モード
がブック原稿読取モードに優先して行なわれる。

一方、ADF・圧板ユニット２は、シート原稿を載置す
る原稿台16と、該原稿台16上のシート原稿を１枚ごとに
分離搬送する自動原稿搬送部（ADF）17と、原稿台16の
下方にてコンタクトガラス７上の原稿を押える原稿圧板
19とを備えている。

そして、該ADF・圧板ユニット２は、第３図及び第４
図に示すように、手前側のゴム足20と奥側のヒンジ21に
て画像読取ユニット３上部に支持されると共に、該ヒン
ジ21を介して開閉自在になっていて、コンタクトガラス
７上に原稿を載置する際に上方に開かれる。

また、上記原稿圧板19は、第５図に詳示するように、
基板19a、弾性体19b及び白色板19cからなり、基板19aの
両端にそれぞれ設けられたストッパ22a,22bをカイドと
して、ADF・圧板ユニット２のフレーム23に対し、また
ピン状ガイド25に対して上下に数ミリ移動可能な支持さ
れていて、基板19a上に固設された押えばね26,26にてコ
ンタクトガラス７を押圧するように付勢されると共に、
ADF・圧板ユニット２本体に対して固定されることなく
柔軟な状態で支持されている。

また、原稿台16の上面には１対のサイドガイド27,27
が配置されており、サイドガイド27,27は、第６図に詳
示するように、原稿台16に設けられたサイドガイド嵌合
溝29にその突部27aを嵌合する。また、原稿台16の下面
には、第７図及び第８図に詳示するように、これらサイ
ドガイド27,27に対応してラック板30,30がそれぞれ配置
されており、これらラック板30,30の一側端にはピニオ
ン31と係合するラック30aが形成されている。更に、こ
れらラック板30にはサイドガイド27の突部27aに嵌合す
る突部嵌合孔32が設けられており、またスライドピン33
に嵌合するスライド孔35が形成されている。

また、サイドガイド27の突部27aには、第９図及び第1
0図に詳示するように、針金ばね36が取り付けられてお
り、該針金ばね36は突部27aの切り欠き27b,27cに嵌合す
ると共に、その曲部36a,36bをそれぞれラック板30に当
接して、サイドガイド27の抜けを防止し、かつサイドガ
イド27を原稿台16上に適正に保持すると共にスムーズに
移動し得るように原稿台16に所定の圧力で付勢する。

そして、シート原稿がこれらサイドガイド27,27の中
央に位置するように一方のサイドガイド27を移動する
と、ラック板30,30を介して他方のサイドガイド27が同
じ様に移動して、シート原稿の両側端をガイドする。

なお、第８図の符号37a,37bにて示すものはラック板3
0の移動位置によりシート原稿のサイズを検知する原稿
サイズ検知センサである。

また、自動原稿搬送部（ADF）17は、第２図及び第11
図に示すように、上記フレーム23上に載置されたADF搬
送系41と、該ADF搬送系41の上部に配置された分離ユニ
ット42及び下流側に位置する読取搬送系43からなる。

そして、原稿台16にセットされたシート原稿は、ADF
搬送系41、分離ユニット42にて下位から順に分離され、
該シート原稿をブック原稿読取モードの原稿を載置する
コンタクトガラスと同一のコンタクトガラス７上の読取
面で読み取るようにＵ字形の搬送路44を備えた読取搬送
系43を搬送されて、排紙トレイ47へ排出される。

また、自動原稿搬送部17には、該自動原稿搬送部17を
覆うように、ADF上カバー45が設けられており、該ADF上
カバー45に読取搬送系43の上部が固設されていて、ADF
上カバー45は通常は分離ユニット42の止め金46（第13図
参照）に固定され、ジャム時にジャム解除のため読取搬
送系43の上部と一体で上方に開放されるようになってい
る（第14図参照）。

そして、ADF搬送系41には、第11図及び第12図に詳示
するように、フレーム23上に搬送駆動軸50及び搬送コロ
軸51が配置されており、これら搬送駆動軸50、搬送コロ
軸51にはそれぞれ搬送駆動プーリ52、搬送従動プーリ53
が固設されていて、これら搬送駆動プーリ52と搬送従動
プーリ53との間に搬送ベルト55が巻き掛けられている。

また、搬送コロ軸51には搬送アイドラ56が回転自在に
配設されている。

更に、該ADF搬送系41には、搬送ベルト55から読取搬
送系43にかけて搬送ガイド板57が配置されており、該搬
送ガイド板57は下流側にて折曲して上記ADF搬送系41の
Ｕ字形の搬送路44の１部となる。

そして、上記搬送ガイド板57の上流側には起伏する作
動子をそれぞれ備えた原稿有無センサ59及び原稿送り出
しセンサ60が、また搬送コロ軸51近傍にはレジストセン
サ61が配置されており、原稿有無センサ59は原稿台16上
のシート原稿を建築し、原稿送り出しセンサ60は後述す
る原稿押圧板をシート原稿に押圧する信号をソレノイド
に送り、またレジストセンサ61はシート原稿の先端及び
後端を検知する。

分離ユニット42は、第11図及び第13図に示すように、
ADF分離ステー62を有すると共に、分離ガイド板63を備
えている。

該ADF分離ステー62には分離駆動軸65が配置されてお
り、該分離駆動軸65には分離駆動プーリ66が固設されて
いる。

そして、該分離駆動軸65の分離駆動プーリ66両側方に
は、分離コロ軸67を支持する２個の分離アーム69,69が
回転自在に支持されており、また該分離コロ軸67には、
分離従動プーリ70と分離アイドラ74,74とが回転自在に
支持され、該分離従動プーリ70と上記分離駆動プーリ66
との間に分離ベルト71が巻きかけられている。

また、該板ばね93aの上流側には、ポリエステルフィ
ルムにより構成されかつシート原稿を該板ばね93aへ案
内するガイドマイラ95が板ばね本体93cに吊設されてお
り、該ガイドマイラ95は、該板バネ93a,93aの基端側に
位置する短ガイド95a,95aと、該板バネ93a,93aの両側方
に位置する長ガイド95b,95bとにより構成されている
（第17図及び第19図参照）。

そして、これら分離アーム69,69の近傍には、第13図
に示すように、分離圧解除ばね77,77が配置されてお
り、これ分離圧解除ばね77,77はジャム時にADF上カバー
45が開けられると、該ADF上カバー45に固設された分離
圧解除ピン79,79の押圧から解放されて、分離アーム69,
69を上方に押上げ、ジャムした原稿を取り出し易くす
る。

また、分離コロ軸67近傍に原稿押圧作動軸90が配置さ
れており、該原稿押圧作動軸90には原稿押圧板91,91が
固設され、また該原稿押圧作動軸90の折曲げ端部90aに
は原稿押圧ばね92が張設されていて、原稿押圧板91,91
は原稿送り出しセンサ60が原稿を検知すると、ソレノイ
ドの作動による原稿押圧作動軸90の回転で下方の搬送ベ
ルト55,55の搬送駆動プーリ52位置を押圧してシート原
稿を給紙し、所定時間後搬送ベルト55,55から離間する
（第17図参照）。

なお、原稿押圧板91は板ばね91aにスエード（不織布
基体上にミクロ及びマクロポーラス構造の発泡樹脂層を
形成させて表面を微細なナップ状、すなわち梨地状にし
たもの）91b等の適当な高摩擦部材が貼り付けられてお
り、ソレノイド94のON・OFFにより昇降するようになっ
ている（第18図参照）。

更に、分離駆動軸65から搬送ベルト55方向に分離スエ
ードばね93が配置されており（第17図参照）、該分離ス
エードばね93は、第19図に詳示するように、板ばね93a
に上記スエード93b等の高摩擦部材が貼り付けられてい
て、シート原稿を予めさばいて原稿の分離給送を補助す
る。

また、該分離スエードばね93の両側方にはポリエステ
ルフィルム95,95が接着されていて（第17図及び第19図
参照）、シート原稿がスエード93b引っ掛かることのな
いよう、特に腰の弱いシート原稿や先端部のカールした
シート原稿が引っ掛かることのないようにガイドする。

なお、分離スエードばね93上方のスエード93b面にも
ポリエステルフィルム95が接着されている。

なお、第13図の符号64にて示すものは開閉スイッチ
で、ADF上カバー45のピンが該開閉スイッチ64をオン、
オフしてADF上カバー45の開閉の有無を検知する。

読取搬送系43は、第11図及び第12図に示すように、フ
レーム23上にレジストローラ96及び排紙ローラ97を備え
ている。

そして、上記レジストローラ96の対向位置にはADF上
カバー45に支持され低摩擦に構成されたレジストコロ99
が配置されており、該レジストコロ99はレジストコロ圧
接ばね100にてレジストローラ96に圧接するように付勢
されている。また、排紙ローラ97の対向位置には排紙コ
ロ101が配置されていて、該排紙コロ101は排紙コロ圧接
ばね102によって排紙ローラ97に圧接するように付勢さ
れる。

そして、該読取搬送系43は、上述したようにＵ字形の
搬送路44を備えており、該Ｕ字形の搬送路44は、上記搬
送ガイド板57及び排紙ガイド板103によって下側の原稿
搬送ガイドが構成され、またそれぞれADF上カバー45に
固定された上流搬送ガイド105及び下流搬送ガイド106に
よって上側の原稿搬送ガイドが構成されている。

また、該Ｕ字形の搬送路44の最下位置がシート原稿読
取位置であり、該位置に対向する下流搬送ガイド106に
は６色のポリエステルフィルムからなる読取参照白地10
7が接着されている。

更に、該Ｕ字形の搬送路44に臨んでスタンプユニット
109が配置されており、該スタンプユニット109のスタン
プ110によって送信済のシート原稿の裏面にスタンプ済
の印がスタンプされる。

一方、自動原稿搬送部17は、第12図に示すように、AD
F駆動モータ111及び読取駆動モータ112を備えており、
これらモータ111、112はパルスモータで駆動周波数を変
えることで回転数を容易に変更できる。

そして、ADF駆動モータ111の駆動は、第20図に示すよ
うに、タイミングベルト113及びギヤを介して分離駆動
軸65に伝達され、分離ベルト71を反時計方向に回転し、
また搬送駆動軸50に伝達されて搬送ベルト55を反時計方
向に回転して、これら分離ベルト71、搬送ベルト55の回
転によりシート原稿が下位から順に分離・搬送される。

なお、搬送駆動軸50とADF駆動モータ111からの駆動を
伝達する搬送駆動ギヤ115とは一方向クラッチ116を介し
て接続されており、搬送駆動軸50の回転が搬送駆動ギヤ
115の回転より遅いとスリップするようになっている。

また、読取駆動モータ112の駆動は、第21図に示すよ
うに、タイミングベルト117及びギヤを介してレジスト
ローラ96及び排紙ローラ97に伝達され、これらレジスト
ローラ96及び排紙ローラ97が反時計方向に回転してシー
ト原稿を搬送する。

一方、ファクシミリ１は、第１図に示すように、制御
部125を備えており、該制御部125は、マイクロコンピュ
ータ、ROM、RAM、タイマー等を備えて装置全体の制御を
行う中央制御部126を有している。そして、該中央制御
部126には、各入力キー及びLED等のディスプレイからな
る操作部127が連結され、またモデム、NCU等を備える通
信制御部129が連結されている。更に、該中央制御部126
には、前記プリンタ６を制御する記録制御部130が連結
されており、そして画像読取データの転送等の制御、各
センサの入力制御、各モータ、ソレノイドの駆動制御及
び証明ユニット９及びレンズ・CCDユニット12の制御を
行う読取制御部131が連結されている。また、該読取制
御部131には、各センサ及びスイッチからの信号を受信
するセンサ・スイッチ入力部132が連結されており、更
にソレノイド94,121及び各モータ111,112へ信号を出力
する駆動出力部133が連結されている。

以下、第23図に沿って、ADF・圧板ユニット２の動作
について説明する。

原稿台16にシート原稿（以下、単に原稿という）がセ
ットされ（F₁）、原稿有無センサ59が原稿有りを検知す
ると（F₂）、ADF駆動モータ111が起動され（F₃）、搬送
ベルト55が原稿搬送方向に定常速度よりも高速にて回転
される（この際、分離ベルト71も原稿を押し戻す方向に
回転する）。

この搬送ベルト55の原稿搬送方向の高速回転は、原稿
が挿入・セットされる際に、原稿が高摩擦の搬送ベルト
55に引っ掛かることを防止し、原稿の挿入性を良くする
ためである。

原稿がさらに押し込まれて、原稿送り出しセンサ60が
原稿有りを検知すると（F₄）、該センサ60からの検知信
号を受信する中央制御部126は駆動出力部133を介してソ
レノイド94へ作動信号を発信する。そしてソレノイド94
が作動し原稿押圧作動軸90が回転して、原稿押圧板91が
搬送駆動プーリ52上の搬送ベルト55を押圧するように降
下して（F₅）、原稿を押圧する。

ここで、ADF駆動モータ111が0.5秒程度停止した後再
び回転して（F₆,F₇）、原稿は分離スエードばね93にて
さばかれ、また搬送ベルト55及び分離ベルト71に１枚に
分離されて搬送される。そして、レジストセンサ61が原
稿を検知すると（F₉）、ADF駆動モータ111が停止して
（F₁₁）、原稿は該位置に停止される。

なお、原稿押圧板91は、上述ADF駆動モータ111の回転
再開（F₇）後所定時間経つと、原稿重送防止のためにソ
レノイド94のオフにより上昇し（F₈）、また原稿が所定
時間内にレジストセンサ61まで達しないと、ソレノイド
94のオン、オフによって降下・上昇を繰り返す
（F₁₀）。

そして、スタートボタンが押されると（F₁₂）、ADF駆
動モータ111が回転し（F₁₃）、原稿は、その先端がレジ
ストローラ96に突き当たる所定時間搬送され、ADF駆動
モータ111の回転停止で（F₁₄）、該先端を停止したレジ
ストローラ96に突き当てて、斜行を補正されて停止す
る。

そこで、コントローラ・通信ユニット５からのスター
ト信号を受けると、先ずADF駆動モータ111が回転し（F
₁₅）、該ADF駆動モータ111の回転開始から微小時間後に
読取駆動モータ112が回転して（F₁₆）、停止するレジス
トローラ96に先端を突き当てていた原稿は搬送力をため
込まれた状態で、レジストローラ96にくわえ込まれ、Ｕ
字形の搬送路44へ搬送される。

ここで、原稿がレジストローラ96にくわえ込まれて
も、ADF搬送系41の原稿搬送は停止されず、ADF搬送系41
と読取搬送系43とは原稿をレジストセンサ61からシート
原稿読取位置手前の頭出しまで同じ搬送速度で搬送して
停止する（F₁₇）。

そして、読取開始によりADF搬送系41及び読取搬送系4
3はADF駆動モータ111及び読取駆動モータ112の起動によ
り（F₁₈）、原稿の搬送を開始し、ADF搬送系41は原稿を
読取搬送系43の原稿搬送速度の3/4の搬送速度で搬送す
る。

なお、搬送ベルト55の搬送駆動軸50には一方向クラッ
チ116が配置されているので、搬送ベルト55は、原稿が
レジストローラ96にくわえられてからは該原稿に引かれ
て読取搬送系43の原稿搬送速度と同じ速度で連れ回る。

また、レジストローラ96が原稿をくわえてからもADF
駆動モータ111を駆動させるのは、多数枚の原稿をセッ
トした場合に、レジストローラ96が原稿をくわえた後に
ADF駆動モータ111の駆動を停止すると、後の原稿が前の
原稿につられて搬送され、重送、或は連送が発生し易い
からであり、更に分離圧ばね73により分離ベルト71を加
圧しているので、レジストローラ96が原稿をくわえた後
にADF駆動モータ111の駆動を停止すると、レジストロー
ラ96の負荷が大きくなり原稿の頭出しが遅れたり、画像
が伸びたりするからである。

そして、更に原稿が搬送され、原稿の読み取りが行な
われて、原稿の後端がレジストセンサ61に検知されると
（F₁₉）、原稿は該検知から読み取り終了まで（F₂₁）一
定量搬送され、ADF駆動モータ111及び読取駆動モータ11
2の停止により（F₂₂）一時停止されて、スタンプユニッ
ト109のソレノイドの作動によって（F₂₃）送信済スタン
プを押され、再び回転を開始した読取駆動モータ112の
駆動にて（F₂₄）が排紙ローラ97と排紙コロ101に挟持さ
れて、排紙トレイ47へ排紙される。

一方、上述原稿の後端がレジストセンサ61に検知され
た際に（F₁₉）、原稿有無センサ59が次の原稿を検知し
ていると（F₂₀）、該次の原稿は上述原稿押圧板91の作
動にてレジストセンサ61まで搬送され、ADF駆動モータ1
11の停止によって該位置に停止して（F₂₅,F₂₆）、前の
原稿の読み取り終了まで（読取搬送系43の読取駆動モー
タ112の停止まで）待機する。

なお、この際、前の原稿は上述のように読み取り終了
まで一定量搬送され、スタンプを押されて（F₂₁〜
F₂₃）、排紙トレイ47へ排紙される。

そして、該次の原稿はADF駆動モータ111の回転により
（F₁₃）停止するレジストローラ96に突き当てられ斜行
を補正されて、上述前の原稿と同様にレジストローラ96
にくわえ込まれて、Ｕ字形の搬送路44へ搬送され、読み
取り終了後スタンプを押されて排紙トレイ47へ排紙され
る。

なお、上述実施例において、搬送手段として搬送ベル
ト55及び分離手段として分離ベルト71を用いて説明した
が、これに限らず、第24図に示すように、搬送手段とし
て搬送ローラ55a,55b及び分離手段として分離ローラ71a
を用いてもよい。

（ト）発明の効果以上説明したように、本発明によると、シート材は、
搬送回転手段と押圧手段とにより挟持されて移動を規制
されて、手動により必要以上に挿入されることが防止さ
れ、これによりシート材の重送を防止することができ
る。

また、シート材ストッパ等の特別な装置及びその駆動
手段を必要としないので、部品点数が増加することを防
止して、コストアップを招くことを阻止できる。

更に、搬送回転手段は、シート束が挿入された状態で
再び回転するので、シート材の分離・搬送作動が、シー
ト材の挿入により自動的に開始される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る制御手段を示すブロック図であ
り、第２図は本発明を具体化した画像形成装置の正面断
面図である。また、第３図は本発明の実施例の動作を示
す斜視図であり、第４図はその側断面図である。更に、
第５図は原稿圧板を示す側断面図である。そして、第６
図はサイドガイドを示す斜視図であり、第７図はその裏
面のサイドガイドのラック板への取り付け状態を示す底
面図である。また、第８図はラック板とピニオンを示す
底面図である。更に、第９図はサイドガイドのラック板
への取り付け状態を示す正面断面図であり、第10図はそ
の側断面図である。そして、第11図は本発明の要部を示
す正面断面図であり、第12図はその平面断面図である。
また、第13図は本発明に係る分離ユニットを示す底面図
である。更に、第14図はADF上カバーを開放した状態を
示す斜視図である。そして、第15図は搬送ベルトと分離
アイドラとのニップ部を示す側断面図である。また、第
16図は搬送ベルトと分離ベルトとの配置を示す平面図で
ある。更に、第17図は本発明の分離部を示す斜視図であ
る。そして、第18図は本発明に係る原稿押圧板を示す正
面図である。また、第19図は本発明に係る案内手段を示
す正面図である。更に、第20図は搬送ベルト及び分離ベ
ルトの駆動系を示す概略図であり、そして第21図はレジ
ストローラと排紙ローラの駆動系を示す概略図である。
また、第22図は本発明を備えるファクシミリを示す斜視
図である。そして、第23図は本発明の実施例の作用を示
すフローチャートである。更に、第24図は本発明の他の
実施例を示す正面図である。そして第25図及び第26図は
従来例を示す正面図である。 55……搬送回転手段、59……第１の検知手段（原稿有無
センサ）、60……第２の検知手段（送出しセンサ）、71
……分離手段、91,91′……押圧手段、94……押圧駆動
手段、111……搬送駆動手段、126……制御手段。

フロントページの続き (72)発明者祖父江育夫東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (56)参考文献特開昭60−23229（ＪＰ，Ａ) 実開昭58−123841（ＪＰ，Ｕ) 実公昭57−34211（ＪＰ，Ｙ２)

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】シート材を搬送する搬送回転手段と、該搬
送回転手段により搬送されるシート材を１枚ずつ分離す
る分離手段と、前記搬送回転手段を駆動する搬送駆動手
段と、前記搬送回転手段へシート材を押圧する移動自在
な押圧手段と、該押圧手段を駆動する押圧駆動手段と、
を備え、手動によりシート材が前記搬送回転手段及び分
離手段に向けて挿入される自動シート材給送装置におい
て、挿入されたシート材の有無を検知する第１の検知手
段と、シート材が前記押圧手段により押圧され得る所定位置に
達したことを検知する第２の検知手段と、前記第１の検知手段がシート材を検知すると、停止して
いた前記搬送回転手段が回転して前記シート材の前記所
定位置への挿入を助勢し、そして前記第２の検知手段が
シート材の到達を検知すると、前記搬送回転手段を停止
すると共に、該搬送回転手段へシート材を押圧すべく前
記押圧手段を移動し、更に前記搬送回転手段が前記停止
を所定時間保持した後、再回転してシート材を搬送する
ように、前記搬送駆動手段及び前記押圧駆動手段を制御
する制御手段と、を備える、ことを特徴とする自動シート材給送装置。
【請求項２】前記制御手段は、前記搬送回転手段がシー
ト材を搬送する通常回転速度に対して、前記第１の検知
手段の検知に基づき回転する際の回転速度が高速になる
ように、前記搬送駆動手段を制御する、特許請求の範囲第１項記載の自動シート材給送装置。
【請求項３】前記押圧手段を板バネ部材により構成し
た、特許請求の範囲第１項記載の自動シート材給送装置。
【請求項４】前記押圧手段の表面を高摩擦材により構成
した、特許請求の範囲第１項記載の自動シート材給送装置。
【請求項５】前記搬送回転手段が、搬送ベルトである、特許請求の範囲第１項記載の自動シート材給送装置。