JP2537023Y2 - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP2537023Y2
JP2537023Y2 JP2424091U JP2424091U JP2537023Y2 JP 2537023 Y2 JP2537023 Y2 JP 2537023Y2 JP 2424091 U JP2424091 U JP 2424091U JP 2424091 U JP2424091 U JP 2424091U JP 2537023 Y2 JP2537023 Y2 JP 2537023Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の技術分野】この考案は、給紙カセットに収納し
た用紙を所謂捌き方式で分離しつつ給送する給紙装置に
関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】給紙カセットを用いる捌き方
式の給紙装置では、給紙ロールに対して収納用紙を給紙
ロールに圧接させると共に用紙進行規制部材としての摩
擦板を圧接させる必要がある。この双方の圧接動作を個
々に実施する場合、それらの操作に給紙カセットの挿脱
操作が加わり、給紙準備操作が極めて煩雑なものとな
る。そこで、これら操作を連動して実施できる全自動式
給紙装置が実用化されている。
【0003】図9に、従来の給紙カセットを用いる自動
セット式捌き給紙装置を示す。給紙カセット91内に用
紙を積載する底板92を回動自在に設けてある。底板9
2は、カセット挿入方向Aに対して前端部を昇降できる
様に回動支持してある。底板92の前端上方には給紙ロ
ール93を配設し、この給紙ロール93の下部周表面に
摩擦板94を圧接させてある。摩擦板94は上下に昇降
自在に設置し、引っ張りバネ95で上方に押圧付勢して
ある。この摩擦板94と底板92を押し上げる押上げ部
材96を、リンク部材97で連結してある。押上げ部材
96は軸98に一端を固着してある。軸98は図外の操
作レバーによって回転操作される。
【0004】給紙カセット91を挿脱するときは、図9
の(b)に示す様に、操作レバー(不図示)を操作して
押上げ部材96先端部を下降させておく。押上げ部材9
6の下降回動に連動し、摩擦板94が下降して給紙ロー
ル93周表面から離隔する。給紙カセット91の挿着が
完了したら、操作レバー(不図示)を操作して押上げ部
材96を時計回り方向に回動させる。これにより、押上
げ部材96前端部が給紙カセット91前端部に設けてあ
るスリットSからカセット内に進入し、底板92前端部
を図9の(a)に示す位置へ押し上げる。又、押上げ部
材96の上昇回動と共にリンク部材97と摩擦板94の
係合が解除され、摩擦板94が引っ張りバネ95の引っ
張り弾力で給紙ロール93周表面に圧接せしめられる。
【0005】図9の(a)に示す状態下で、給紙ロール
93を反時計回り方向Bに回転させれば、積載用紙の最
上紙が用紙給送方向Cに送出され、最上紙に追従して複
数の用紙が連れ出される。送出された複数の用紙は、摩
擦板94と給紙ロール93周表面との圧接部に挾持され
て進行が規制され、給紙ロール93周表面に接する最上
紙と他の用紙が捌き分離されて最上紙だけが前方に給送
される。
【0006】然るに、上述した給紙装置による場合、押
上げ部材96と摩擦板94をリンク部材97で結合した
為、給紙カセット91内に収納積載する用紙の量によっ
て押上げ部材96の姿勢が変化し、摩擦板94の給紙ロ
ール93に対する圧接力が変化したり、摩擦板94が給
紙ロール93周表面から離隔してしまうことがある。そ
の結果、用紙の重送等の給送不良が発生する。
【0007】又、図9に示す例の様に用紙給送方向Cに
沿って給紙カセットを挿脱する場合は、押上げ部材96
を上げ用紙を給紙ロール93に押しつけたまま給紙カセ
ット91を不用意に脱装しても、大きなトラブルは発生
しない。即ち、図9の(a)に示した状態のまま給紙カ
セット91を矢印A方向と逆方向に脱装移動させても、
押上げ部材96先端が給紙カセット前端壁91aと係合
して反時計回り方向に回動しつつスリットSからカセッ
ト外へ逃げるから、押上げ部材96と給紙カセット91
が衝突して押上げ部材96を破損するトラブルが回避さ
れる。
【0008】然るに、近年は画像形成機器の操作スペー
スを含む設置スペースの縮小が要望され、これに沿った
画像形成機器の給紙装置として、給紙カセットを用紙給
送方向(用紙搬送方向)と直角の方向に挿脱する給紙装
置が採用されている。図9では給紙カセット91を紙面
垂直方向に挿脱する場合がこれに相当するが、この様な
給紙装置の場合、押上げ部材96が上がったままの状態
下で給紙カセット91を不用意に脱装すると、給紙カセ
ット前壁91aと押上げ部材96が衝突して押上げ部材
96だけでなく摩擦板94の連動機構部等も破損してし
まう。この様なトラブルを防止する為、給紙カセット9
1と押上げ部材92や摩擦板94等の給紙関連部材を一
体化して画像形成機器の給紙部に挿脱する方法が採用さ
れているが、この方法は装置が大掛かりとなってコスト
アップを助長する。
【0009】
【考案の目的】この考案は、上述した従来技術の問題点
に鑑みなされたものであって、用紙給送方向と直角方向
に給紙カセットを挿脱する方式でありながら、簡単な操
作で給紙ロールに対する用紙や用紙進行規制部材の接離
等の給紙前後準備作業を的確に実施でき、常に用紙を重
送せず円滑に給送できると共に不用意な給紙カセットの
脱装による装置の破損を確実に防止できる給紙装置を小
型で安価に提供することを目的とする。
【0010】
【考案の要点】この考案は、上述した目的を達成するた
めに、給送すべき用紙を載置する底板を少なくとも給送
方向前端側が昇降可能に内設し、画像形成機器本体の給
紙部へ前記給送方向に直交する幅方向に沿って挿脱する
給紙カセットと、前記給紙カセットに積載収納した用紙
の給送方向先端部に周面の一部を当接させ、積載用紙を
最上紙から所定方向へ送出する給紙ロールと、積載用紙
が前記給紙ロール周表面と圧接可能な上昇位置に前記底
板を支持する押上げ位置と前記底板の下降を許可する押
上げ解除位置との間を移動自在に設けた押上げ部材と、
前記給紙ロール周面に当接して送出される用紙の進行を
規制し重送を防止する用紙進行規制部材と、前記給紙カ
セットの挿入動作に連動して前記押上げ部材を前記押上
げ位置に移動させて保持すると共に前記用紙進行規制部
材を前記給紙ロール周面に当接させて保持し、前記押上
げ部材の前記押上げ解除位置への移動に連動して前記用
紙進行規制部材を前記給紙ロール周表面から離隔させる
連動機構と、前記押上げ部材を前記押上げ解除位置に移
動させる手動操作レバーとを有する給紙装置において、
用紙を給送可能な適正位置に挿着された前記給紙カセッ
トと係合して脱装を阻止可能な突出位置と前記給紙カセ
ットの脱装を許可する退避位置との間を回動自在に設
け、前記給紙カセットの挿着と共に前記突出位置に回動
し、且つ、前記押上げ部材の前記押上げ解除位置への移
動と共に前記退避位置に回動可能に前記連動機構に連結
したカセットロック部材とを有することを要点とするも
のである。
【0011】
【考案の実施例】以下、この考案を図1乃至図8に示す
実施例に基づいて具体的に説明する。図2はこの考案の
一実施例としての給紙装置を適用した光書込みプリンタ
の外観と給紙カセットを示す斜視図で、図3はその光書
込みプリンタの全体構成を示す模式的断面図である。図
3において、プリンタの略中央に、感光体ドラム1を矢
印方向に駆動回転可能に設けてある。感光体ドラム1の
周辺には、その回転方向に沿って、感光体ドラム1の周
表面を所定電位に均一に帯電する帯電器2、感光体ドラ
ム1表面に露光を行い入力情報に応じた静電潜像を形成
する光書込みヘッド3、静電潜像にトナーを付与しトナ
ー像に顕像化する現像器4、トナー像を図中右方から送
られてくる用紙P上に静電的に転写する転写帯電器5、
及び、感光体ドラム1上に残留するトナーを除去するク
リーナ6等を、順次配設してある。
【0012】プリンタの下部には、用紙Pを積載収納す
る給紙カセット7と、収納用紙Pを一枚づつ送出する給
紙ロール8等からなる給紙装置を配設してある。この給
紙装置の構成については、後程詳細に説明する。給紙ロ
ール8の用紙給送方向Cに対し前方には、送出された用
紙を反転させつつ上方の用紙搬入経路9に導くターンガ
イド10を配設してある。用紙搬入経路9は反転された
用紙を転写帯電器5を配設した転写部へ導く経路であ
り、途中に用紙を感光体ドラム1上の画像先端と同期を
とって転写部に搬送する待機ロール対11を配設してあ
る。
【0013】転写帯電器5の左方には、略水平に延在す
る搬送ガイド12を配設してあり、転写を終え図示しな
い分離手段により感光体ドラム1表面から分離された用
紙を、下流側の定着器13に導く。定着器13の下流側
には、搬送路切換え部材14を配設してある。搬送路切
換え部材14の下流側には、用紙を反転させつつ上方に
案内するフェイスダウン排出経路15と用紙を水平方向
に案内するフェイスアップ排出経路16を形成してあ
る。フェイスダウン排出経路15の終端部には、排紙ロ
ール対17を配設してある。そして、排紙ロール対17
の前方には、機体上面を斜めに凹ませたフェイスダウン
排紙トレイ部18を形成してある。
【0014】図2おいて、給紙カセット7は、操作パネ
ル19を設置してある機体正面F側から、機体下部の給
紙部へ挿脱する構成となっている。機体正面Fは、図3
では紙面垂直方向手前側の面(不図示)となり、従っ
て、給紙カセット7を用紙給送方向Cと直角方向(機体
幅方向)に挿脱する構成となっている。給紙カセット7
内には、用紙を積載する底板20を回動自在に設置して
ある。本例の底板20は、その用紙給送方向Cに対して
後端部を、カセット底面7aの中央部において軸21
(図3参照)で回動自在に支持してあり、従ってその前
端部が回動昇降する。そして、給紙カセット7の手前側
壁7b前端部には、後述するカセットロック部材が係合
可能に進退する係止凹部7cを形成してある。
【0015】図3において、底板20前端部の下方に
は、これを押し上げる押上げ部材としての押上げ板22
を配設してある。押上げ板22は、機体幅方向に延在設
置してある回転軸23に一端を固着してある。又、給紙
ロール8の下部周表面には、用紙進行規制部材としての
摩擦板24を接離可能に圧接してある。
【0016】図1は、上述の押上げ板22や摩擦板24
等の給紙関連部材を連動可能に連結する連動機構を示す
斜視図である。この連動機構は、図4の配置説明図に示
す様に、給紙カセット7の用紙給送方向Cに対して前端
部近傍に設置してあり、大別して、カセット挿入方向A
に対する奥部Iと、上述した押上げ板や摩擦板を配設し
た中央部IIと、手動操作レバーやカセットロック部材を
配設してある手前部IIIの3部分からなり、これら3部
分I,II,IIIを回転軸23で連結した構成となってい
る。図5は、連動機構を三角法的に示したもので、
(a)は平面図、(b),(c)は夫々左,右側面図、
(d)は一部正面図である。
【0017】図1において、給紙部の給紙カセット挿入
方向Aに対して奥部には、カセット当接レバー25を水
平方向に回動自在に設置してある。カセット当接レバー
25は、給紙部ベースに立設した軸26により回動自在
に支持してある。このカセット当接レバー25には、引
っ張りバネ27の一端を係止してある。引っ張りバネ2
7は、その他端を奥側サイドフレーム28に係止してあ
り、カセット当接レバー25を反時計回り方向に回動付
勢している。カセット当接レバー25の奥側端部には、
第1リンクバー29(図5の(c)参照)を軸30を介し
て互いに回動自在に連結してある。そして、その第1リ
ンクバー29とリンクブロック31とを回動自在に連結
してある。
【0018】リンクブロック31は、軸支部31aから
足部31bと一対の手部31c,31cとを互いに約9
0°程度方向を違えて立設して成り、奥側サイドフレー
ム28のコの字型断面部に架設した軸32に、その軸支
部31aを回動自在に外挿してある。一対の手部31
c,31c間には軸33を架設し、この軸33に爪部材
34を回動自在に支承してある。爪部材34には、奥側
サイドフレーム28に一端を係止した引っ張りバネ35
(連動機構を各ブロック部分毎に示した図6の奥部Iを
示す部分図(a)を参照)を係止してある。従って、爪
部材34は、引っ張りバネ35により反時計回り方向に
回動付勢されている。この爪部材34は、ラッチ部材3
6に係合させてある。ラッチ部材36は、係合部とは逆
側の端部を、奥側サイドフレーム28に架設した軸37
に回動自在に支承してある。このラッチ部材36には引
っ張りバネ38を係止してある。引っ張りバネ38は、
ラッチ部材36を反時計回り方向に回動付勢している。
そして、ラッチ部材36の係合部側に爪部36aとラッ
チ部36bを形成し、その爪部36aと爪部材34先端
とを係合させてある。これにより、互いに回動付勢され
ている両部材34、36が、図6の(a)に示す姿勢に
保持される。
【0019】上述のラッチ部材36には、回転軸23の
奥側端部に固着してある第1リンクアーム39を係合連
結してある。即ち、図1に示す様に、第1リンクアーム
39の側面に立設したラッチ棒39aをラッチ部材36
のラッチ部36bに嵌入係合させてある。第1リンクア
ーム39には引っ張りバネ40を係止してあり、その弾
発力により第1リンクアーム39と回転軸23とが一体
に時計回り方向へ回動付勢されている。
【0020】一方、回転軸23の手前側端部には、第2
リンクアーム41を固着してある。この第2リンクアー
ム41には、図6の(b)に示す様に、リンクレバー4
2を係合連結してある。リンクレバー42は、その中央
部を、手前側サイドフレーム43に架設してある軸44
により回転自在に支承してある。リンクレバー42の第
2リンクアーム41先端と係合させてある腕部の端面に
は、湾曲状のカム面42aを形成してある。又、その腕
部の先端部には、ラッチ段差42bを形成してある。リ
ンクレバー42の反対側腕部42cは、平板に形成して
ある。この平板腕部42cは回転方向に沿って立つ姿勢
に立設してあり、これに引っ張りバネ45の一端を係止
してある。この引っ張りバネ45により、リンクレバー
42が時計回り方向に回動付勢されている。そして、平
板腕部42c先端を収容可能に、反射型フォトセンサ4
6を手前側サイドフレーム43に設置してある。フォト
センサ46は、リンクレバー42の位置を検知する為に
設けてある。
【0021】図1において、上述の軸44には、一対の
直角三角形をなす側板47a,47bを備えた三角ブラ
ケット47も回動自在に支承してある。この場合、直角
三角形の側板47a,47bの各直角部に軸44を回転
自在に挿通してある。又、それら側板47a,47bの
各下部角部に係合棒47cを架設してある。そして、外
側の側板47aにおけるもう一つの角部には、係合フッ
ク部47a1を形成してある。この係合フック部47a1
は、手前側サイドフレーム43に垂直方向へ延在穿設し
てあるスリット43aから突出させてある。この係合フ
ック部47a1の突出部分には、手動操作レバー48を
係合させてある。手動操作レバー48は、その一端部を
手前側サイドフレーム43に立設してあるピン49によ
り回動自在に支承してある。この手動操作レバー48の
支承部近傍の端面に係合凹部48a(図5の(d)参照)
を形成し、この部分と係合フック部47a1の突出部分
とを係合させてある。そして、手動操作レバー48の反
支承側端部に操作ノブ48bを装着し、この操作ノブ4
8bを図2に示す様に機体正面Fの下部から突出させて
ある。
【0022】図1において、三角ブラケット47の外側
壁47aにおける係合フック部47a1近傍には、係合
ピン47a2を立設してある。この係合ピン47a2に
は、第2リンクバー50を遊嵌連結してある。この場
合、第2リンクバー50の一端に穿設してある長穴50
a内に、係合ピン47a2を遊動可能に嵌入してある。
第2リンクバー50の他端部は、軸51を介してカセッ
トロック部材としてのロックレバー52に連結してあ
る。ロックレバー52は、中央部を回転軸23の手前側
端部に回転自在に外挿し支承してある。又、図6の
(b)に示す様に、ロックレバー52の第2リンクバー
50と連結した端部には、爪部52aを形成してある。
この爪部52aは、前述したリンクレバー42のラッチ
段差42bに係合させる。ロックレバー52の他端部5
2bは、図2に示す給紙カセット7の係止凹部7c内に
進退させる係止ロック部となる。そして、ロックレバー
42の回動ストロークは、その係止ロック部52bを図
6の(b)に示す退避位置と図7の(b)に示す突出位
置との間で往復回動自在に設定してある。
【0023】図1において、ロックレバー52には、回
転軸23に回転自在に外挿したコイルバネ53の一端部
を係合させてある。このコイルバネ53は、ロックレバ
ー52を反時計回り方向(突出位置に回動させる方向)
に回転付勢している。そして、ロックレバー52の連結
側端部には、図6の(c)に示す様に、第3リンクアー
ム54を軸52cを介して回動自在に連結してある。第
3リンクアーム54の先端には、係合連結ピン55を回
転軸23と平行に立設してある。この係合連結ピン55
は、その先端部を摩擦板24を支持する支持台56の手
前側端部に形成してある長穴56a内に進入させてあ
る。支持台56は、その両側端部を、対応する各サイド
フレーム28,43に立設したピン57,57により、
回動自在に支承してある。又、支持台56の両側端部に
は、各サイドフレーム28,43に夫々装着してあるコ
イルバネ58,59の一端を係合させてある。これらコ
イルバネ58,59は、支持台56を時計回り方向(圧
接方向)に回動付勢している。尚、給紙ロール8の回転
軸8aは、その両端部を、奥と手前のサイドフレーム2
8,43により夫々回転自在に支承してある。
【0024】上述の様に構成した連動機構の動作につい
て、主に図6乃至図8に沿って説明する。尚、図6の
(a),(b),(c)は、夫々、給紙カセットを挿入
する前の段階での連動機構各部I(奥部),III(手前
部),II(中央部)の状態を示す各部分説明図である。
又、図7の(a′),(a),(b),(c)及び図8
の(a),(b),(c)も、夫々、給紙カセット挿入
完了段階及び給紙カセット脱装準備段階における各部の
状態を同様に示す各部分説明図である。
【0025】給紙カセットを挿入する前の段階では、図
6の(a)に示す様に、爪部材34とラッチ部材36が
係合して静止し、ラッチ部材36のラッチ部36bに第
1リンクアーム39のラッチ棒39aが嵌入係合し、第
1リンクアーム39が図示する姿勢に保持されている。
従って、回転軸23に固着した押上げ板22も図示する
押上げ解除位置に下降している。図3において、押上げ
板22が押上げ解除位置に在るときは、その先端部が底
板20から離隔し、積載用紙Pが自重で降下して最上紙
が給紙ロール8周表面から離隔している。又このとき、
手前部IIIでは、図6の(b)に示す様に、回転軸23
に固着した第2リンクアーム41が図示する姿勢に保持
され、これと係合するリンクレバー42をその平板腕部
42cがフォトセンサ46の検知空間内に進入した姿勢
に保持している。従って、リンクレバー42の爪部42
bに爪部52aを係合させたロックレバー52も、図示
する給紙カセットの挿脱を許可する退避位置に保持され
ている。又、部分図(c)に示す様に、摩擦板24は、
支持台56に係合する係合連結ピン55を介してロック
レバー52に連結した第3リンクアーム54により引っ
張られ、給紙ロール8周表面から間隙Dを保って離隔し
た位置に保持されている。
【0026】上述の状態下において、図1に示すカセッ
ト挿入方向Aに沿って給紙カセットを挿入すると、図2
に示す給紙カセット7の挿入方向Aに対して先端となる
奥側側壁7dが、カセット挿着スペースの奥部に設置し
てあるカセット当接レバー25に当接する。これによ
り、カセット当接レバー25が引っ張りバネ27の引っ
張り弾力に抗して時計回り方向に回転する。このカセッ
ト当接レバー27の回転が、第1リンクバー29を介し
てリンクブロック31を、図7の(a′)に示す様に反
時計回り方向に回動させる。尚、図7の(a′)はリン
クブック31が回動した瞬間の状態を示す部分図であ
る。リンクブロック31の回動に追従して爪部材34も
移動し、ラッチ部材36を引っ張りバネ38に抗して時
計回り方向に回動させる。ラッチ部材36が回動する
と、ラッチ棒39aとラッチ部36bとの係合が解除さ
れ、部分図(a)に示す様に、第1リンクアーム39が
引っ張りバネ40により時計回り方向に回動される。こ
れにより、回転軸23が時計回り方向に回転し、図3に
示す様に、回転軸23に固着した押上げ板22を押上げ
位置まで上昇回動させ、底板20を積載用紙Pの最上紙
が給紙ロール8周表面に圧接するまで押し上げる。又、
この回転軸23の回転により、図7の(b)に示す様
に、第2リンクアーム41も時計回り方向に一体回動
し、係合するリンクレバー42を反時計回り方向に回転
させる。これにより、ロックレバー52の爪部52aと
リンクレバー42のラッチ段差42bの係合が解除さ
れ、ロックレバー52がコイルバネ53(図1参照)に
より図示する突出位置まで反時計回り方向に回転され
る。その結果、ロックレバー52の係止ロック部52b
が給紙部に適正挿着された給紙カセットの係止凹部7c
(図2参照)内に進出し、給紙カセットの適正挿着位置
からの脱装を係止する。又、リンクレバー42の反時計
回り方向の回転により、そのアクチュエータ側端部がフ
ォトセンサ46の検知空間から退避し、フォトセンサが
作動する。この信号を光書込みプリンタのプリント制御
部に送り、給紙カセットの挿着完了を知らせる。
【0027】図7の(c)に示す様に、中央部IIでは、
ロックレバー52の突出位置への回転により、これに連
結する第3リンクアーム54が上方に移動し、支持台5
6側端部との係合連結ピン55を介した係合が解除さ
れ、支持台56がその両側部に作用するコイルバネ5
8,59の弾発力により時計回り方向に回動され、摩擦
板24が給紙ロール8周表面に圧接せしめられる。
【0028】以上の様に、給紙カセットの挿着と同時
に、押上げ板22が上昇回動して底板が押上げられると
共に摩擦板24が給紙ロール8周表面に圧接し、更に、
ロックレバー52が突出回転して給紙カセットが適正挿
着位置にロックされ、給紙準備が完了する。この様に、
この考案の給紙装置では、給紙を開始するために必要な
作業が全自動的に実施されるから、プリント開始に際し
て行なう給紙準備作業が極めて簡単となる。
【0029】プリントが終了して用紙サイズを変える場
合、上述の給紙可能状態のまま給紙カセットを引き抜こ
うとしても、ロックレバー52が給紙カセットに係合し
て脱装できない。従って、操作者が押上げ板22を下げ
ずに給紙カセットを不用意に脱装し、押上げ板22に給
紙カセットの側壁を引っ掛けて連動機構を破損するトラ
ブルの発生を、確実に防止することができる。
【0030】給紙カセットを脱装するには、図2におい
て、先ず、機体正面Fの下部に突出する操作ノブ48b
を充分に引き下げる。これにより、図8の(b)に示す
様に、三角ブラケット47が軸44を中心に時計回り方
向に回動し、第2リンクバー50を介して連結したロッ
クレバー52を時計回り方向に退避回転させる。その結
果、ロックレバー52の係止ロック部52bが給紙カセ
ットの係止凹部(不図示)から退避し、給紙カセットの
脱装が可能となる。又、三角ブラケット47の回動と共
に、係合棒47cも軸44を中心とする円軌道を時計回
り方向へ移動し、これに係合する第2リンクアーム41
を反時計回り方向に回動させる。これに追従して、リン
クレバー42が引っ張りバネ45の弾発力で時計回り方
向に回転し、そのラッチ段差42bがロックレバー52
の爪部52aと係合し、リンクレバー42はその平板腕
部42cがフォトセンサ46の検知空間に進入した図示
する姿勢に保持される。これにより、フォトセンサ46
が作動し、給紙カセットの脱装準備動作が実施されたこ
とをプリンタ制御部(不図示)に知らせる。
【0031】第2リンクアーム41が反時計回り方向に
回動すると、回転軸23も一体に反時計回り方向に回転
し、図8の(a)に示す様に、押上げ板22を押上げ解
除位置まで下降回動させる。その結果、図3に示す給紙
カセット7の底板20前端部が自重で下降し、積載用紙
Pが給紙ロール8周表面から離隔する。図8の(a)に
おいて、回転軸23の反時計回り方向の回転と共に、第
1リンクアーム39も一体に反時計回り方向に回動し、
ラッチ棒39aがラッチ部材36の下部端面を係合しつ
つ摺動する。回転軸23が或る程度回転した時点でラッ
チ棒39aがラッチ部36bに嵌入する。操作者が操作
レバー48(図1参照)を最大に引き下げ回転軸23を
最大に回転させた時点では、ラッチ棒39aが図示する
位置まで摺動している。この後、操作者が手動操作レバ
ーから手を離すと、第1リンクアーム39が引っ張りバ
ネ40の弾発力により時計回り方向に回動してラッチ棒
39aがラッチ部36bに嵌入し、第1リンクアーム3
9が図6の(a)に示す初期位置に保持される。このと
き、爪部材34は、給紙カセットが未だ脱装されていな
いから、初期位置に復帰していない。
【0032】図8の(c)において、ロックレバー52
の時計回り方向の回転と共に第3リンクアーム54が下
方に移動し、係合連結ピン55を介して係合する支持台
56をコイルバネ58,59(図1参照)の弾発力に抗
して反時計回り方向に回動させる。これにより、摩擦板
24が給紙ロール8周表面から確実に離隔する。
【0033】以上の様に、操作レバー48(図1参照)
を充分に引き下げるだけの簡単な操作で、底板20(図
3参照)が下降回動して積載用紙Pが給紙ロール8周表
面から離隔すると共に、摩擦板24も給紙ロール8周表
面から確実に離隔し、且つ、ロックレバー52も退避回
転し、給紙カセットの脱装準備が完了する。この状態下
で、図2に示す様に、給紙カセット7を機体正面F側に
引き出す。この際、図8の(c)において、プリント中
に連れ出された用紙が給送されずに給紙ロール8と摩擦
板24間に残っていることが多いが、本例の給紙装置で
は摩擦板24が上述した様に給紙ロール8周表面から充
分に離隔してあるから、その連れ出た用紙も給紙カセッ
トと共に円滑に機外へ搬出される。尚、給紙カセットを
脱装すれば、図6の(a)に示す様に、爪部材34が初
期位置に復帰する。尚、この考案は、上述の好適実施例
に限定されるものではなく、この考案の技術的範囲にお
いて種々の変形が可能である。
【0034】
【考案の効果】以上、詳細に説明した様に、この考案に
よれば、用紙給送方向と直角方向に給紙カセットを挿脱
する方式の給紙装置において、給紙ロールに対する給紙
カセット内に積載した用紙と摩擦板との各接離動作及び
給紙カセットを適正挿着位置に保持するロック部材の進
退動作の3通りの動作を連動させる連動機構を設けるこ
とにより、給紙に際しての前後準備作業を全自動的に簡
単な操作で的確に実施することができると共に、給紙カ
セットの不用意な脱装による給紙装置の破損を確実に防
止することができる。この場合、積載用紙の押上げ部材
と摩擦板を結合連結せずにラッチ機構部を介して接離可
能に連結すれば、積載用紙の量に拘わらず常に必要な圧
力で摩擦板を給紙ロールに圧接することができ、重送等
の給送不良のない良好な給紙効果を安定して得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例としての給紙装置における
連動機構を示す斜視図である。
【図2】上記給紙装置を適用した光書込みプリンタの外
観と給紙カセットを示す斜視図である。
【図3】上記光書込みプリンタの全体構成を示す模式的
断面図である。
【図4】上記光書込みプリンタにおける連動機構の配置
を示す説明図である。
【図5】上記連動機構を三角法的に示す説明図である。
【図6】上記連動機構の動作を示す説明図で、給紙カセ
ット挿着前の状態を示している。
【図7】上記連動機構の動作を示す説明図で、給紙カセ
ットを挿着した段階での状態を示している。
【図8】上記連動機構の動作を示す説明図で、給紙カセ
ットの脱装準備完了時点の状態を示している。
【図9】従来の給紙装置を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
7,91 給紙カセット 8,93 給紙ロール 22 押上げ板 23 回転軸 24,94 摩擦板 25 カセット当接レバー 28 奥側サイドフレーム 29 第1リンクバー 31 リンクブロック 34 爪部材 36 ラッチ部材 39 第1リンクアーム 41 第2リンクアーム 42 リンクレバー 43 手前側サイドフレーム 46 フォトセンサ 47 三角ブラケット 48 手動操作レバー 50 第2リンクバー 52 ロックレバー 54 第3リンクアーム 56 支持台

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給送すべき用紙を載置する底板を少なく
    とも給送方向前端側が昇降可能に内設し、画像形成機器
    本体の給紙部へ前記給送方向に直交する幅方向に沿って
    挿脱する給紙カセットと、前記給紙カセットに積載収納
    した用紙の給送方向先端部に周面の一部を当接させ、積
    載用紙を最上紙から所定方向へ送出する給紙ロールと、
    積載用紙が前記給紙ロール周表面と圧接可能な上昇位置
    に前記底板を支持する押上げ位置と前記底板の下降を許
    可する押上げ解除位置との間を移動自在に設けた押上げ
    部材と、前記給紙ロール周面に当接して送出される用紙
    の進行を規制し重送を防止する用紙進行規制部材と、前
    記給紙カセットの挿入動作に連動して前記押上げ部材を
    前記押上げ位置に移動させて保持すると共に前記用紙進
    行規制部材を前記給紙ロール周面に当接させて保持し、
    前記押上げ部材の前記押上げ解除位置への移動に連動し
    て前記用紙進行規制部材を前記給紙ロール周表面から離
    隔させる連動機構と、前記押上げ部材を前記押上げ解除
    位置に移動させる手動操作レバーとを有する給紙装置に
    おいて、用紙を給送可能な適正位置に挿着された前記給
    紙カセットと係合して脱装を阻止可能な突出位置と前記
    給紙カセットの脱装を許可する退避位置との間を回動自
    在に設け、前記給紙カセットの挿着と共に前記突出位置
    に回動し、且つ、前記押上げ部材の前記押上げ解除位置
    への移動と共に前記退避位置に回動可能に前記連動機構
    に連結したカセットロック部材とを有することを特徴と
    する給紙装置。
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