JP3441505B2 - シート給送装置 - Google Patents

シート給送装置

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JP3441505B2
JP3441505B2 JP01090294A JP1090294A JP3441505B2 JP 3441505 B2 JP3441505 B2 JP 3441505B2 JP 01090294 A JP01090294 A JP 01090294A JP 1090294 A JP1090294 A JP 1090294A JP 3441505 B2 JP3441505 B2 JP 3441505B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート保持部に積載さ
れたシート体をピックアップローラでシート搬送路に給
送するシート給送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、多機能なプリンタ装置の用紙搬送
部などでは、積載された多数のシート体である印刷用紙
を一枚ずつ分離給送する分離給紙装置がシート給送装置
として一般的に設けられている。そして、このようなシ
ート給送装置としては、各種方式が実施されているが、
例えば、上下方向に移動自在に支持したピックアップロ
ーラを利用するものがある。
【0003】より具体的には、このようなシート給送装
置では、一般的に印刷用紙などの多数の矩形のシート体
が積載されるシート保持部が、給紙カセットや給紙トレ
ーなどとして設けられており、このようなシート保持部
に連通するシート搬送路でシート体を順次搬送するシー
ト搬送機構が、フィードローラやエンドレスベルトなど
で設けられている。さらに、このようなシート給送装置
では、回動アームやソレノイドなどからなるローラ支持
機構でピックアップローラを上下方向に移動自在に支持
し、シート保持部に積載されたシート体の上面前部に圧
接する下方位置と離反する上方位置とに選択的に配置す
るようになっている。
【0004】そこで、このようなシート給送装置では、
シート保持部にシート体を補給することなどを自在に実
行できるように、通常はローラ支持機構でピックアップ
ローラを上方位置に配置しておき、シート保持部に積載
されたシート体をシート搬送路に給送する場合には、ロ
ーラ支持機構でピックアップローラを下方位置に配置す
るようになっている。より具体的には、このようなシー
ト給送装置では、シート体をシート保持部からシート搬
送機構まで給送する時間のみローラ支持機構でピックア
ップローラを下方位置に配置し、これ以外の時間は継続
的にピックアップローラを上方位置に配置するようにな
っている。
【0005】ここで、このようなシート給送装置では、
多数の矩形のシート体をシート保持部に積載しておくよ
うになっているが、このようにして保存するシート体は
湿度や温度の影響などで湾曲することがある。この場
合、このシート体の湾曲方向が給送方向と平行な場合に
は問題はないが、直交する場合にはシート体をシート保
持部からシート搬送路にピックアップローラで給送する
場合に斜行や蛇行が発生しやすい。そこで、このような
シート給送装置では、一般的にシート保持部に積載され
たシート体の上面の前縁部に上方から圧接して湾曲を矯
正するシート押圧部材を、シート保持部の両側部に回動
自在に装着したガイドアームなどで形成している。
【0006】また、このようなシート給送装置を一部と
する大型の複写機などでは、シート体の補給などを容易
にするため、一般的にシート搬送機構やローラ支持機構
を具備した装置本体に対して出没自在なトレーや着脱自
在なカセットでシート保持部を形成している。
【0007】さらに、このような複写機などのシート給
送装置では、サイズや方向が相違したシート体である印
刷用紙を選択的に利用することに対応するため、例え
ば、サイドフェンスを両側部に移動自在に設けることな
どで、横幅が相違する複数種類のシート体が交換自在に
積載される構造にシート保持部を形成している。
【0008】また、このようなシート給送装置では、シ
ート保持部からシート搬送路に給送されて順次搬送され
るシート体のジャムを検知するジャムセンサが設けられ
ており、このジャムセンサがジャムの発生を検知すると
ローラ支持機構でピックアップローラを上方位置に配置
することで、ジャムの復旧処理を容易にするようになっ
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなシート給
送装置では、シート保持部に積載されてピックアップロ
ーラでシート搬送路に給送されるシート体の湾曲をシー
ト押圧部材で矯正することで、給送されるシート体の斜
行や蛇行を防止するようになっている。
【0010】しかし、このようなシート給送装置のシー
ト押圧部材は、上述のようにシート保持部の両側部に回
動自在に装着したガイドアームなどで形成されているの
で、シート保持部にシート体を補給する場合などには手
作業で上方に回動させる必要があり、その作業性が低下
している。
【0011】さらに、このようなシート給送装置では、
上述のように装置本体に対して出没自在なトレーや着脱
自在なカセットでシート保持部を形成しているが、この
シート保持部からシート搬送路にシート体を給送する過
程でジャムが発生することもある。このような場合、シ
ート保持部を装置本体から引出したり取外したりする
と、ジャムを発生したシート体がシート保持部を圧迫す
るなどして破壊することがある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
横幅が相違する複数種類の矩形のシート体が交換自在に
積載されるシート保持部を設け、このシート保持部に連
通するシート搬送路で前記シート体を順次搬送するシー
ト搬送機構を設け、前記シート保持部に積載された矩形
のシート体を前記シート搬送路の前記シート搬送機構ま
で給送するピックアップローラを回転自在に軸支し、こ
のピックアップローラを上下方向に移動自在に支持して
前記シート保持部に積載された前記シート体の上面前部
圧接する下方位置と離反する上方位置とに選択的に配
置するローラ支持機構を設けたシート給送装置におい
て、前記シート保持部に積載された複数種類の前記シー
ト体の各々の上面の前縁両側を個々に上方から押圧す
る段部が形成されたシート押圧部材を設け、このシート
押圧部材を上下方向に移動自在に支持して前記シート保
持部に積載された前記シート体の上面に圧接する下方位
置と離反する上方位置とに選択的に配置する部材支持機
構を設けた。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、シート搬送機構やローラ支持機構を具備し
た装置本体に対して出没自在なトレー又は着脱自在なカ
セットとの何れか一方でシート保持部を形成した
【0014】
【0015】請求項記載の発明は、請求項1又は2
載の発明において、ピックアップローラがシート体をシ
ート保持部からシート搬送機構まで給送する時間のみ部
材支持機構でシート押圧部材を下方位置に配置する駆動
制御手段を設けた。
【0016】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明において、部材支持機構をローラ支持機構と一体に形
成した。
【0017】請求項記載の発明は、請求項1,2,3
又は4記載の発明において、予め設定された動作不良の
発生を検知する不良検知手段を設け、この不良検知手段
が動作不良の発生を検知すると部材支持機構でシート押
圧部材を上方位置に配置するよう駆動制御手段を形成し
た。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明は、シート保持部に積載さ
れたシート体の上面の前縁部に上方から圧接して湾曲を
矯正するシート押圧部材を部材支持機構で上下方向に移
動自在に支持し、シート保持部に積載されたシート体の
上面に圧接する下方位置に配置することにより、給送す
るシート体の湾曲を矯正して斜行や蛇行を防止すること
ができ、さらに、シート保持部に積載されたシート体の
上面に離反した上方位置にシート押圧部材を配置するこ
とにより、シート保持部に対するシート体の補給やジャ
ム処理などの作業性を阻害することもなく、特に、シー
ト保持部に交換自在に積載される複数種類のシート体の
各々の前縁両側部を、シート押圧部材の下面に順次形成
した段部が個々に押圧することにより、横幅が相違する
複数種類のシート体の湾曲をシート押圧部材で良好に矯
正することができる
【0019】請求項2記載の発明は、出没自在なトレー
又は着脱自在なカセットの何れか一方によりシート保持
部を設けたことにより、シート体の給送途中に動作不良
が発生してシート保持部を装置本体から引出したり取外
したりする場合に、シート保持部に干渉しない位置にシ
ート押圧部材を退避させておくことができる。
【0020】
【0021】請求項記載の発明は、ピックアップロー
ラがシート体をシート保持部からシート搬送機構まで給
送する時間のみ駆動制御手段が部材支持機構でシート押
圧部材を下方位置に配置することにより、シート押圧部
材がシート体を押圧する時間を必要最小限にしてピック
アップローラの給送抵抗を軽減することができる。
【0022】請求項記載の発明は、部材支持機構をロ
ーラ支持機構と一体に形成したことにより、簡易な構造
でシート押圧部材をピックアップローラと共に移動させ
ることができる。
【0023】請求項記載の発明は、不良検知手段が予
め設定された動作不良の発生を検知すると駆動制御手段
が部材支持機構でシート押圧部材を上方位置に配置する
ことにより、シート体の給送途中に動作不良が発生して
シート保持部を装置本体から引出したり取外したりする
場合に、シート保持部に干渉しない位置にシート押圧部
材を自動的に退避させることができる。
【0024】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて以下に説
明する。まず、本実施例のシート給送装置である分離給
紙装置1は、その四個が複写機2の一個の装置本体3の
内部に連設されており、図3に例示するように、この装
置本体3にシート保持部として側方に出没自在に装着さ
れた四個の給紙トレー4は、一つのシート搬送路である
用紙搬送路5に共通に連通している。そして、この複写
機2の分離給紙装置1では、図1ないし図3に例示する
ように、前記用紙搬送路5でシート体である印刷用紙6
を順次搬送するシート搬送機構である用紙搬送機構7
が、セパレートローラ8と組合されて駆動モータ(図示
せず)に連結されたフィードローラ9などで設けられて
おり、前記給紙トレー4に積載された印刷用紙6を前記
用紙搬送機構7まで給送するピックアップローラ10
は、ローラ支持機構11で回転自在に軸支されて前記給
紙トレー4の前部上方に上下方向に移動自在に支持され
ている。
【0025】より詳細には、このローラ支持機構11で
は、前記ピックアップローラ10が後端部に装着された
回動アーム12が、回転自在に装着された前記フィード
ローラ8の駆動軸13に揺動自在に装着されており、後
端部に連結された前記ピックアップローラ10の自重で
上方に付勢された前記回動アーム12の前端部は、ソレ
ノイド14のアクチュエータ15とコイルスプリング1
6とが上端部に連結された回動レバー17の下端部が上
方から係合することで保持されている。そして、このロ
ーラ支持機構11は、前記ソレノイド14がマイクロコ
ンピュータ18に接続されることで、前記ピックアップ
ローラ10を前記給紙トレー4に積載された印刷用紙6
の上面前部に圧接する下方位置と離反する上方位置とに
選択的に配置するようになっている。
【0026】また、この分離給紙装置1では、図1及び
図2に例示したように、前記給紙トレー4に積載された
前記印刷用紙6の上面の前縁部を上方から圧接して湾曲
を矯正するシート押圧部材である用紙押圧部材19が、
揺動自在に軸支された回動アーム20の後端部で上下方
向に揺動自在に支持されており、前記ローラ支持機構1
1の前記回動アーム12に上方から当接して前記ピック
アップローラ10の側方に位置している。そこで、前記
回動アーム20等からなる部材支持機構21は前記ロー
ラ支持機構11と一体に形成されており、このローラ支
持機構11に連動することで、前記用紙押圧部材19を
上下方向に移動自在に支持して前記給紙トレー4に積載
された前記印刷用紙6の上面に圧接する下方位置と離反
する上方位置とに選択的に配置するようになっている。
【0027】このようにすることで、この分離給紙装置
1では、前記マイクロコンピュータ18に制御プログラ
ムなどとして形成された駆動制御手段は、前記給紙トレ
ー4に積載された前記印刷用紙6を前記用紙搬送路5に
給送する時間のみ前記ローラ支持機構11で前記ピック
アップローラ10を下方位置に配置するようになってい
るので、これに連動して前記ピックアップローラ10が
前記印刷用紙6を前記給紙トレー4から用紙搬送機構7
まで給送する時間のみ前記部材支持機構21で用紙押圧
部材19を下方位置に配置するようになっている。
【0028】ここで、この分離給紙装置1では、前記給
紙トレー4の内部両側に一対のサイドフェンス22が移
動自在に設けられており、これらのサイドフェンス22
によりサイズや方向により横幅が相違する複数種類の前
記印刷用紙6が交換自在に積載される構造に前記給紙ト
レー4は形成されている。そして、この分離給紙装置1
では、金属製のシャフトを適宜曲折して前記用紙押圧部
材19が形成されることで、前記給紙トレー4に積載さ
れる複数種類の前記印刷用紙6の各々の前縁両側部を個
々に押圧する段部23が前記用紙押圧部材19の下面に
順次形成されている。なお、この用紙押圧部材19を支
持する前記回動アーム20は、ここでは前端部に当接さ
れたピン24が前記装置本体3の円弧孔25に係合する
ことで、前記用紙押圧部材19の可動範囲を規制してい
る。
【0029】上述のようにすることで、この分離給紙装
置1では、前記給紙トレー4は前記装置本体3に出没自
在に装着されているが、前記用紙搬送機構7や前記ロー
ラ支持機構11や前記部材支持機構21は前記装置本体
3に固定的に設けられて前記給紙トレー4に係脱自在と
なっている。なお、この分離給紙装置1では、前記給紙
トレー4の底板26は後縁部が揺動自在に軸支されて前
縁部が押圧レバー27で下方から支持されており、この
押圧レバー27を駆動する駆動モータ28も前記マイク
ロコンピュータ18に接続されている。
【0030】ここで、前記給紙トレー4に積載された前
記印刷用紙6の終了を動作不良として検知する不良検知
手段の一つであるペーパーエンドセンサ29が、前記ピ
ックアップローラ10の後方に配置された反射型フォト
センサなどで形成されて前記マイクロコンピュータ18
に接続されており、前記装置本体3に対する前記給紙ト
レー4の引出しを動作不良として検知する不良検知手段
の一つであるトレーセットセンサ30が、前記給紙トレ
ー4の側方に装着された押圧スイッチなどで形成されて
前記マイクロコンピュータ18に接続されている。さら
に、この複写機2では、図3に例示したように、分離給
紙装置1が前記用紙搬送路5に給送する前記印刷用紙6
を検知するペーパー有無センサ31や、前記用紙搬送路
5を搬送される前記印刷用紙6のジャムを動作不良とし
て検知する不良検知手段の一つであるペーパージャムセ
ンサ32が、前記用紙搬送路5に対向配置された反射型
フォトセンサなどで形成されて前記マイクロコンピュー
タ18に接続されている。
【0031】そして、上述のように不良検知手段として
機能する各種の前記センサ29,30,32が接続され
た前記マイクロコンピュータ18は、ジャム発生や用紙
終了やトレー引出しなどの動作不良を検知すると、駆動
制御手段として前記ローラ支持機構11で前記ピックア
ップローラ10を上方位置に配置すると共に前記部材支
持機構21で前記用紙押圧部材19をも上方位置に配置
するようになっている。
【0032】そして、この分離給紙装置1を一部とする
複写機2では、回路的には図4に例示したように、各種
の前記センサ29〜32や前記ソレノイド14や前記駆
動モータ28などが接続された前記マイクロコンピュー
タ18に、前記印刷用紙6に電子写真法で画像を形成す
る本体機構部33や、操作パネル34などが接続されて
おり、この操作パネル34は、ここではドットマトリク
スで各種キャラクタを表示出力するディスプレイ35
と、複写動作の開始を指令する複写キー36と、各種の
動作モードを設定するモード設定キー37とで形成され
ている。
【0033】なお、このような構造の分離給紙装置1を
一部とする複写機2では、転写チャージ38や分離チャ
ージャ39やトナークリーナ40や帯電チャージャ41
や露光光学系42や現像器43などが順番に対向配置さ
れた感光ドラム44や定着器45が前記用紙搬送路5上
に順次配置されており、上述のような各種装置により前
記本体機構部33が形成されている。
【0034】このような構成において、この分離給紙装
置1では、給紙トレー4に印刷用紙6を補給することな
どを自在に実行できるように、通常はマイクロコンピュ
ータ18がローラ支持機構11でピックアップローラ1
0を上方位置に配置するようになっているので、これに
連動する部材支持機構21により用紙押圧部材19も通
常は上方位置に配置されている。そして、この分離給紙
装置1では、給紙トレー4に積載した印刷用紙6を用紙
搬送路5に給送する場合は、マイクロコンピュータ18
がローラ支持機構11でピックアップローラ10を下方
位置に配置するようになっているので、これに連動する
部材支持機構21により用紙押圧部材19も下方位置に
配置されることになる。
【0035】さらに、この分離給紙装置1では、印刷用
紙6を給紙トレー4から用紙搬送機構7まで給送する時
間のみマイクロコンピュータ18はローラ支持機構11
でピックアップローラ10を下方位置に配置し、これ以
外の時間は継続的にピックアップローラ10を上方位置
に配置するようになっているので、これに連動して部材
支持機構21もピックアップローラ10が印刷用紙6を
給紙トレー4から用紙搬送機構7まで給送する時間のみ
用紙押圧部材19を下方位置に配置し、これ以外の時間
は継続的に用紙押圧部材19を上方位置に配置するよう
になっている。
【0036】このようにすることで、この分離給紙装置
1では、下方位置に配置したピックアップローラ10で
印刷用紙6を給送する場合に、この印刷用紙6の湾曲を
下方位置に配置された用紙押圧部材19で矯正すること
ができるので、給送される印刷用紙6の斜行や蛇行を防
止することができる。さらに、給紙トレー4に対する印
刷用紙6の補給や、印刷用紙6のジャム処理などを実行
する場合には、部材支持機構21で用紙押圧部材19を
上方位置に配置することができるので、その作業性も良
好である。
【0037】そこで、この分離給紙装置1の処理動作を
複写機2の処理動作と共に図5のフローチャートに基づ
いて以下に順次説明する。まず、この分離給紙装置1で
は、初期状態ではローラ支持機構11のソレノイド14
はオフとなっているので、コイルスプリング16の弾発
力でローラ支持機構11と部材支持機構21とはピック
アップローラ10と用紙押圧部材19とを上方位置に配
置している。そして、この複写機2では、操作パネル3
4の複写キー36の手動操作を検知すると複写動作を開
始し(ステップS1)、ソレノイド14をオンとするの
で(ステップS2)。そこで、コイルスプリング16の
弾発力に抗してローラ支持機構11と部材支持機構21
とはピックアップローラ10と用紙押圧部材19とを下
方位置に配置するので、これらピックアップローラ10
と用紙押圧部材19とは給紙トレー4に積載された印刷
用紙6の上面前部に圧接されることになる。
【0038】そこで、この状態でピックアップローラ1
0が回転駆動されることで、用紙押圧部材19で湾曲が
矯正された状態で印刷用紙6が給紙トレー4から用紙搬
送路5の用紙搬送機構7まで給送されるので、このよう
に印刷用紙6を給送して搬送する際にペーパージャムセ
ンサ32でジャムの発生を監視することでジャムの発生
の有無を判断する(ステップS3)。そして、このジャ
ムの発生を検知することなくペーパー有無センサ31で
印刷用紙6を検知すると(ステップS4)、ピックアッ
プローラ10による印刷用紙6の給送が完了したとして
ソレノイド14をオフとする(ステップS5)。
【0039】そこで、このようにして給紙トレー4から
用紙搬送路5に給送されて搬送される印刷用紙6は、本
体機構部33により電子写真法で印刷用紙6に画像複写
が実行されるので、この複写動作の終了を検知すると
(ステップS6)、各部が停止して初期状態に復帰する
ことになる(ステップS7)。そして、この複写機2で
は、ステップS3で印刷用紙6の給送途中でジャムの発
生を検知した場合には、即座に複写動作を中止してディ
スプレイ35でジャム発生を表示出力すると共にソレノ
イド14をオフにするようになっている(ステップS
8)。
【0040】上述のようにすることで、この分離給紙装
置1では、ローラ支持機構11で下方位置に配置したピ
ックアップローラ10で給送する印刷用紙6の湾曲を、
ローラ支持機構11に連動する部材支持機構21で下方
位置に配置した用紙押圧部材19で矯正するようになっ
ているので、給紙トレー4から用紙搬送路5に給送され
る印刷用紙6の斜行や蛇行を防止することができる。し
かも、このように給送する印刷用紙6にジャムが発生す
ると、ローラ支持機構11と部材支持機構21とにより
ピックアップローラ10と用紙押圧部材19とは自動的
に上方位置に配置されるので、ジャム処理のために装置
本体3から給紙トレー4を引出しても、この給紙トレー
4との衝突によるピックアップローラ10や用紙押圧部
材19の破損が発生することがなく、この分離給紙装置
1は、メンテナンス性と印刷用紙6の給送性能とが共に
良好である。
【0041】特に、この分離給紙装置1は、装置本体3
に対して給紙トレー4は出没自在となっているがローラ
支持機構11や部材支持機構21は固定的に設けられて
いるので、印刷用紙6の給送途中に動作不良が発生して
給紙トレー4を装置本体から引出す場合に、給紙トレー
4に干渉しない位置にピックアップローラ10や用紙押
圧部材19を退避させることが容易であり、その破損が
防止されてメンテナンス性が良好である。
【0042】さらに、この分離給紙装置1は、サイズや
方向により横幅が相違する複数種類の印刷用紙6が給紙
トレー4に交換自在に積載されるようになっているが、
このような複数種類の印刷用紙6の横幅に対応した段部
23が用紙押圧部材19の下面に順次形成されているの
で、この用紙押圧部材19は横幅が相違する複数種類の
印刷用紙6の湾曲を良好に矯正することができて汎用性
が良好である。
【0043】また、この分離給紙装置1は、ピックアッ
プローラ10が印刷用紙6を給紙トレー4から用紙搬送
機構7まで給送する時間のみ部材支持機構21で用紙押
圧部材19を下方位置に配置するようになっているの
で、用紙押圧部材19が印刷用紙6を押圧する時間を必
要最小限となっており、ピックアップローラ10の給送
抵抗が軽減されて印刷用紙6の給送性能が良好である。
【0044】さらに、この分離給紙装置1は、部材支持
機構21がローラ支持機構11と一体に形成されている
ので、簡易な構造で用紙押圧部材19がピックアップロ
ーラ10と共に移動するようになっており、その生産性
が良好で小型軽量化に寄与している。
【0045】また、この分離給紙装置1は、ペーパーエ
ンドセンサ29やトレーセットセンサ30やペーパージ
ャムセンサ32が用紙終了やトレー脱落やジャム発生を
予め設定された動作不良の発生として検知すると、部材
支持機構21で用紙押圧部材19を上方位置に配置する
ようになっているので、上述のような動作不良が発生し
て給紙トレー4を装置本体3から引出したり取外したり
する場合に、給紙トレー4に干渉しない位置に用紙押圧
部材19が自動的に退避するようになっており、その破
損の発生が防止されてメンテナンス性が良好である。
【0046】なお、本実施例で云う前後や上下などの方
向は、説明を簡略化するために便宜的に定義するもので
あり、これは実際の装置の設置や使用の方向を限定する
ものではない。
【0047】また、本実施例のシート給送装置である分
離給紙装置1では、シート体である印刷用紙6が積載さ
れるシート保持部を装置本体3に出没自在な給紙トレー
4で形成することを例示したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、このようなシート保持部を装
置本体に着脱自在なカセットで形成したシート給送装置
なども実施可能である。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、横幅が相違する
複数種類の矩形のシート体が交換自在に積載されるシー
ト保持部を設け、このシート保持部に連通するシート搬
送路で前記シート体を順次搬送するシート搬送機構を設
け、前記シート保持部に積載された矩形のシート体を前
記シート搬送路の前記シート搬送機構まで給送するピッ
クアップローラを回転自在に軸支し、このピックアップ
ローラを上下方向に移動自在に支持して前記シート保持
部に積載された前記シート体の上面前部圧接する下方
位置と離反する上方位置とに選択的に配置するローラ支
持機構を設けたシート給送装置において、前記シート保
持部に積載された複数種類の前記シート体の各々の上面
の前縁両側を個々に上方から押圧する段部が形成され
シート押圧部材を設け、このシート押圧部材を上下方
向に移動自在に支持して前記シート保持部に積載された
前記シート体の上面に圧接する下方位置と離反する上方
位置とに選択的に配置する部材支持機構を設けたことに
より、給送するシート体の湾曲を矯正して斜行や蛇行を
防止することができ、さらに、シート保持部に積載され
たシート体の上面に離反した上方位置にシート押圧部材
を配置することにより、シート保持部に対するシート体
の補給やジャム処理などの作業性を阻害することもな
く、特に、シート保持部に交換自在に積載される複数種
類のシート体の各々の前縁両側部を、シート押圧部材の
下面に順次形成した段部が個々に押圧することにより、
横幅が相違する複数種類のシート体の湾曲をシート押圧
部材で良好に矯正することができる等の効果を有するも
のである。
【0049】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、シート搬送機構やローラ支持機構を具備し
た装置本体に対して出没自在なトレー又は着脱自在なカ
セットとの何れか一方でシート保持部を形成したことに
より、シート体の給送途中に動作不良が発生してシート
保持部を装置本体から引出したり取外したりする場合
に、シート保持部に干渉しない位置にシート押圧部材を
退避させて破損を防止することができるので、メンテナ
ンス性の向上に寄与することができる等の効果を有する
ものである。
【0050】
【0051】請求項記載の発明は、請求項1又は2
載の発明において、ピックアップローラがシート体をシ
ート保持部からシート搬送機構まで給送する時間のみ部
材支持機構でシート押圧部材を下方位置に配置する駆動
制御手段を設けたことにより、シート押圧部材がシート
体を押圧する時間を必要最小限にしてピックアップロー
ラの給送抵抗を軽減することができるので、シート体の
給送性能の向上に寄与することができる等の効果を有す
るものである。
【0052】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明において、部材支持機構をローラ支持機構と一体に形
成したことにより、簡易な構造でシート押圧部材をピッ
クアップローラと共に移動させることができるので、生
産性向上や小型軽量化に寄与することができる等の効果
を有するものである。
【0053】請求項記載の発明は、請求項1,2,3
又は4記載の発明において、予め設定された動作不良の
発生を検知する不良検知手段を設け、この不良検知手段
が動作不良を検知すると部材支持機構でシート押圧部材
を上方位置に配置するよう駆動制御手段を形成したこと
により、動作不良が発生してシート保持部を装置本体か
ら引出したり取外したりする場合に、シート保持部に干
渉しない位置にシート押圧部材が自動的に退避して破損
の発生が防止されるので、メンテナンス性の向上に寄与
することができる等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート給送装置の一実施例である分離
給紙装置を例示する斜視図である。
【図2】分離給紙装置を例示する縦断側面図である。
【図3】分離給紙装置を一部とする複写機を例示する縦
断側面図である。
【図4】複写機の回路構造を例示するブロック図であ
る。
【図5】複写機の複写動作の全体的な処理内容を例示す
るフローチャートである。
【符号の説明】
1 シート搬送装置 3 装置本体 4 シート保持部、トレー 5 シート紙搬送路 6 シート体 7 シート搬送機構 10 ピックアップローラ 11 ローラ支持機構 18 駆動制御手段 19 シート押圧部材 21 部材支持機構 23 段部 29,30,32 不良検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木原 治彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 下大迫 正孝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 荒明 哲 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平3−162340(JP,A) 特開 平5−733(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 3/46 B65H 3/54 B65H 7/06 G03G 15/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横幅が相違する複数種類の矩形のシート
    体が交換自在に積載されるシート保持部を設け、このシ
    ート保持部に連通するシート搬送路で前記シート体を順
    次搬送するシート搬送機構を設け、前記シート保持部に
    積載された矩形のシート体を前記シート搬送路の前記シ
    ート搬送機構まで給送するピックアップローラを回転自
    在に軸支し、このピックアップローラを上下方向に移動
    自在に支持して前記シート保持部に積載された前記シー
    ト体の上面前部圧接する下方位置と離反する上方位置
    とに選択的に配置するローラ支持機構を設けたシート給
    送装置において、前記シート保持部に積載された複数種
    類の前記シート体の各々の上面の前縁両側を個々に
    方から押圧する段部が形成されたシート押圧部材を設
    け、このシート押圧部材を上下方向に移動自在に支持し
    て前記シート保持部に積載された前記シート体の上面に
    圧接する下方位置と離反する上方位置とに選択的に配置
    する部材支持機構を設けたことを特徴とするシート給送
    装置。
  2. 【請求項2】 シート搬送機構やローラ支持機構を具備
    した装置本体に対して出没自在なトレー又は着脱自在な
    カセットとの何れか一方でシート保持部を形成したこと
    を特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 ピックアップローラがシート体をシート
    保持部からシート搬送機構まで給送する時間のみ部材支
    持機構でシート押圧部材を下方位置に配置する駆動制御
    手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のシ
    ート給送装置。
  4. 【請求項4】 部材支持機構をローラ支持機構と一体に
    形成したことを特徴とする請求項記載のシート給送装
    置。
  5. 【請求項5】 予め設定された動作不良の発生を検知す
    る不良検知手段を設け、この不良検知手段が動作不良の
    発生を検知すると部材支持機構でシート押圧部材を上方
    位置に配置するよう駆動制御手段を形成したことを特徴
    とする請求項1,2,3又は4記載のシート給送装置。
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