JP2536198B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2536198B2
JP2536198B2 JP1308373A JP30837389A JP2536198B2 JP 2536198 B2 JP2536198 B2 JP 2536198B2 JP 1308373 A JP1308373 A JP 1308373A JP 30837389 A JP30837389 A JP 30837389A JP 2536198 B2 JP2536198 B2 JP 2536198B2
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誠二郎 近藤
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、再熱コイルを備えた空気調和装置に係り、
特に、冷房能力及び除湿能力を低下させることなしに蒸
発器の霜付きを防止する対策に関する。
(従来の技術) 一般に、空気調和装置における冷凍回路の一例として
特開昭59−125360号公報に示されるように再熱コイルを
備えたものがある。この種の冷凍回路は、室内機内部に
配設された蒸発器と並列に再熱コイルを設け、この再熱
コイルの冷媒上流側を圧縮機の吐出口直下流に接続する
一方、冷媒下流側を前記蒸発器の冷媒上流側に接続して
成り、上記再熱コイルによって吹出空気温度を調節する
ようにしている。つまり、上記空気調和装置の除湿運転
時において、除湿能力を向上させるために圧縮機をフル
ロードで運転させて、前記蒸発器で1次側空気中に含ま
れている水蒸気をドレン水として回収すると同時に、こ
のままでは室内温度が低下してしまうので、前記再熱コ
イルに流れる吐出ガスによって吹出空気の温度を上昇さ
せるようにしている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、一般に空気調和装置の冷房運転時におい
て、室内温度と目標設定温度との差が大きい、つまり冷
房負荷が大きい場合、装置の冷房能力を向上させるため
に圧縮機をフルロードで運転させている。ところが、第
3図(a)に示すように(この第3図は、横軸が空調運
転時における室内温度(空調運転が所定時間行われると
目標設定温度に略近似した値となる)、縦軸が外気温度
を夫々示しており、通常の空調運転では実線て示した枠
内で運転が行われる。つまり、この実線で示す枠は通常
の空気調和で行われる空調運転領域を示している)、こ
のような高負荷運転を室内温度が低い領域(例えば室内
温度12℃以下)で行おうとすると、蒸発器内での冷媒の
蒸発圧力が低下する。つまり、第3図に示す領域Aの範
囲で冷房運転が行われる場合、蒸発器内での冷媒の蒸発
圧力が低下し、これに伴って、蒸発温度も低下して蒸発
器の表面で霜付きが発生することがある。
そして、このような霜付きが発生した場合、蒸発器内
を流れる冷媒と1次側空気との間での熱交換及び該1次
側空気の除湿に支障をきたし、空気調和装置の能力低下
に繋る。そのため、従来、空調室内の温度が所定値以下
の場合には圧縮機を強制的にアンロード運転状態とし
て、前記蒸発圧力を上昇させることで、この霜付きを防
止するようにしている。
しかしながら、上述したように、圧縮機を強制的にア
ンロード運転させると、この空気調和装置の冷房能力及
び除湿能力を共に低下させることになって、室内の温度
及び湿度を設定値にできなくなるおそれがあり、室内の
空気調和を良好に維持できなくなることもある。
そこで、本発明は、上述したような再熱コイルを備え
た空気調和装置を利用することで、室内温度の低い領域
で運転させた場合、冷房能力及び除湿能力を低下させる
ことなしに蒸発器の霜付きを防止することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本発明は、再熱コイル
を使用せず、且つ冷房負荷が大きいときには、該再熱コ
イルを蒸発器として利用するようにした。そして、その
具体的な手段を以下に述べる。
本願発明は、容量可変な圧縮機(4)と熱源側熱交換
器(5)と減圧機構(6)と利用側熱交換器(7)とが
冷媒配管(13)〜{16)によって直列に接続されて主冷
媒回路(1a)が構成されている一方、該主冷媒回路(1
a)の圧縮機(4)の吐出側から分岐されて前記減圧機
構(6)と利用側熱交換器(7)との間に連通するバイ
パス回路(1b)が設けられ、該バイパス回路(1b)は、
前記利用側熱交換器(7)の空気流通下流側に設置され
た再熱コイル(9)を備えていると共に前記減圧機構
(6)及び利用側熱交換器(7)間の主冷媒回路(1a)
への接続部と前記再熱コイル(9)との間に減圧手段
(19)を備えており、前記バイパス回路(1b)の再熱コ
イル(9)と圧縮機(4)の吐出側との間に冷媒の流通
を制御する第1制御弁(10)が設けられた空気調和装置
を前提としている。そして、前記主冷媒回路(1a)にお
ける減圧機構(6)と利用側熱交換器(7)との間に対
するバイパス回路(1b)の接続部と前記利用側熱交換器
(7)との間から分岐されて前記バイパス回路(1b)の
再熱コイル(9)と減圧手段(19)との間に連通する分
岐管(21)と、この分岐管(21)に介設され該分岐管
(21)の冷媒の流通を制御する第2制御弁(11)と、前
記バイパス回路(1b)の再熱コイル(9)と第1制御弁
(10)との間から分岐されて前記圧縮機(4)の吸込側
に連通する回収管(22)と、この回収管(22)に介設さ
れ該回収管(22)の冷媒の流通を制御する第3制御弁
(12)とを備えている。更に、室内温度を検出して温度
検出信号を出力する温度検出手段(23)と、前記温度検
出手段(23)の温度検出信号を受け、上記圧縮機(4)
の最大容量運転時で且つ前記減圧機構(6)からの全冷
媒を利用側熱交換器(7)に供給している運転状態にお
いて、前記温度検出手段(23)の検出温度が設定温度に
対して所定範囲以上に高くなると、前記減圧機構(6)
からの冷媒の一部が再熱コイル(9)に流れるように第
2制御弁(11)及び第3制御弁(12)を駆動制御する切
換制御手段(27)とを備えた構成としている。
(作用) 上記の構成による本発明の作用を以下に述べる。
主冷媒回路(1a)に冷媒を流すと、利用側熱交換器
(7)において、冷媒と空気との間で熱交換を行って空
気が冷却される一方、この熱交換された空気の温度を調
整する場合には、第1制御弁(10)を開放し、圧縮機
(4)からの吐出ガスの一部をバイパス回路(1b)に流
し、再熱コイル(9)において、前記利用側熱交換器
(7)で熱交換された空気を加熱する。そして、温度検
出手段(23)は室内の温度を検出しており、圧縮機
(4)の最大容量運転時で且つ減圧機構(6)からの全
冷媒を利用側熱交換器(7)に供給している運転状態に
おいて、前記温度検出手段(23)の検出温度が設定温度
に対して所定範囲以上に高くなると、切換制御手段(2
7)が第2制御弁(11)及び第3制御弁(12)を開放し
て前記減圧機構(6)からの冷媒の一部を再熱コイル
(9)に流す。これにより、再熱コイル(9)が蒸発器
として機能し、室内温度の低い領域で運転した場合で
も、前記利用側熱交換器(7)内の蒸発圧力を高く維持
でき、この利用側熱交換器(7)表面での霜付きが防止
される。
(実施例) 次に、本発明のおける一実施例を図面に沿って説明す
る。
第1図に示すように、本例に係る空気調和装置(1)
は、室内ユニット(2)と室外ユニット(3)とから成
り、室内ユニット(2)は、圧縮機(4)、減圧機構と
しての膨張弁(6)、利用側熱交換器としての蒸発器
(7)、アキュームレータ(8)、再熱コイル(9)を
備えている。一方、室外ユニット(3)には熱源側熱交
換器としての凝縮器(5)が配設されている。そして、
前記圧縮機(4)は、図示しないがアンローダ機構を備
え、アンロードとフルロードとに切換制御されるように
構成されており、該圧縮機(4)と凝縮器(5)とが高
圧ガス管(13)によって接続され、凝縮器(5)と膨張
弁(6)とが高圧液管(14)によって接続され、膨張弁
(6)と蒸発器(7)とが低圧液管(15)によって接続
され、更に、蒸発器(7)とアキュームレータ(8)と
圧縮機(4)とが低圧ガス管(16)によって順に接続さ
れることで主冷媒回路(1a)が形成されている。また、
前記再熱コイル(9)は、凝縮器(5)をバイパスする
バイパス回路(1b)に介設され、その容量は前記蒸発器
(7)の容量に対して50%程度に設定されている。そし
て、この再熱コイル(9)の一端は前記高圧ガス管(1
3)から分岐されたバイパス回路(1b)のバイパス管(1
7)に接続され、このバイパスガス管(17)には開度調
整自在な電動弁で成る第1制御弁(10)が介設されてい
る。一方、再熱コイル(9)の他端はバイパス回路(1
b)のバイパス液管(18)によって前記膨張弁(6)と
蒸発器(7)との間の低圧液管(15)に接続され、この
バイパス液管(18)には減圧手段としてのキャピラリチ
ューブ(19)及び低圧液管(15)からバイパス液管(1
8)への冷媒の流入を阻止する逆止弁(20)が介設され
ている。また、前記主冷媒回路(1a)の低圧液管(15)
に対するバイパス回路(1b)の接続部と前記利用側熱交
換器(7)との間から分岐されて前記バイパス回路(1
b)の再熱コイル(9)とキャピラリチューブ(19)と
の間に連通する分岐管(21)が設けられ、この分岐管
(21)には該分岐管(21)への冷媒の流通を制御する電
磁弁で成る第2制御弁(11)が介設されている。更に、
前記バイパス回路(1b)の再熱コイル(9)と第1制御
弁(10)との間から分岐されて前記アキュームレータ
(8)の上流側に連通する回収管(22)が設けられ、こ
の回収管(22)には該回収管(22)への冷媒の流通を制
御する電磁弁で成る第3制御弁(12)が介設されてい
る。また、この空気調和装置は、再熱コイル(9)の空
気流通下流側に加湿器(28)を備えており、加湿運転時
に、室内へ噴霧を供給するようになっている。
また、上記空気調和装置(1)には室内温度を検出す
る温度検出手段としての温度センサ(23)及び室内湿度
を検出する湿度センサ(24)が配設されている。更に、
この空気調和装値(1)には、その運転を制御するコン
トローラ(25)が設けられており、このコントローラ
(25)は、圧縮機(4)の運転容量を制御して冷房能力
及び除湿能力を調節すると共に、第1制御弁(10)の開
度を制御して吹出空気温度を調節する運転制御手段(2
6)が設けられていると共に、前記温度センサ(23)及
び湿度センサ(24)からの検出信号を受けて駆動する切
基制御手段(27)が設けられている。
そして、具体的に、上記運転制御手段(26)は、第1
表に示すように、温度センサ(23)及び湿度センサ(2
4)の検出信号に基づき冷房運転モードにおいて状態
〜に運転制御し、除湿運転モードにおいて状態〜
に運転制御するように構成され、冷房運転モードにおい
て冷房要求が小さい場合や除湿運転モードにおいて除湿
要求が小さい場合、或いは冷房及び除湿運転の起動初期
時には圧縮機(4)をアンロードに制御し(冷房運転モ
ードの状態,、除湿運転モードの状態,)、ま
た、これら冷房要求や除湿要求が大きい状態に継続した
ような場合には制御状態をマップ(表1における右から
左へ向って移行)させて圧縮機(4)をフルロードに制
御(冷房運転モードの状態,除湿運転モードの状態
〜)するように構成されている。更に、運転制御手段
(26)は吹出空気温度が設定値になるように上記第1制
御弁(10)の開度を制御するように構成され、例えば、
冷房運転モードにおける状態においては、第1制御弁
(10)を開き、再熱コイル(9)にホットガス(圧縮機
(4)の吐出ガス)を流し、蒸発器(7)で冷却した空
気を設定温度になるように加熱している。つまり、冷房
運転モードにおける比較的冷房負荷が小さい状態や、除
湿運転モードにおける略全域(冷房負荷が極端に大きい
状態の場合を除く)においては、再熱コイル(9)に
ホットガスを流し、蒸発器(7)で冷却した空気を設定
温度に加熱している。
一方、前記切換制御手段(27)は、前記冷房モードの
制御状態の運転中において、未だ室内温度が目標設定
温度よりも所定温度(例えば3℃)以上高い場合(冷房
負荷が大きい場合)に駆動し、制御状態を状態とし、
第1制御弁(10)を閉鎖すると共に、第2制御弁(11)
及び第3制御弁(12)を開放して再熱コイル(9)を蒸
発器として機能させるように構成されている。
また、この表1では、冷房運転モードにおける状態
と状態、除湿運転モードにおける状態と状態、同
じく除湿運転モードにおける状態と状態とは夫々圧
縮機(4)の運転状態及び各制御弁(10,11,12)の切換
え状態が同一である。その理由としては、後述する制御
動作で説明するように各状態は空調負荷の状態に応じて
所定時間(例えば3分間)毎に切換わっていくので、実
際の圧縮機(4)の運転状態や各制御弁(10,11,12)の
切換え状態の切換え時間間隔をこの所定時間毎とはせ
ず、任意の時間間隔に設定するためである。つまり、冷
房運転モードにあっては、例えば冷房運転時、各状態
〜が3分毎に切換わる場合、状態から状態まで順
に切換わる動作では、状態から状態の各状態が夫々
3分継続されることになる。つまり、状態、、が
夫々3分間継続して行われた後、状態に移行する。そ
して、この際、状態と状態とは圧縮機(4)及び各
制御弁(10,11,12)の状態が同一状態であるために、圧
縮機(4)がアンロード、第1制御弁(10)が開、第2
及び第3制御弁(11,12)が閉の状態(状態)が6
分間継続した後、圧縮機(4)がフルロード、第1〜第
3制御弁(10,11,12)が共に閉の状態(状態が3分間
継続し、その後、圧縮機(4)がフルロード、第1制御
弁(10)が閉、第2及び第3制御弁(11,12)が開の状
態(状態)に移行することになる。このように、各状
態(〜)の変化は一定時間間隔であっても実際の運
転状態は所望の任意の時間間隔(例えば上述のように6
分間一定の制御動作(状態)の後、3分間は他の一
定の制御動作(状態)を行い、その後、他の制御動作
(状態)に移るような時間間隔)、に設定できるよう
にするために隣接する状態(状態と)を同一の状態
にしている。このように隣接する状態を同一の状態にす
ることは設計者の要求に応じて任意に設定されるもので
ある。これは除湿運転モードにおいても同様である。
更に、冷房運転モードと除湿運転モードとにおいて、
圧縮機(4)の運転状態及び各制御弁(10,11,12)の切
換え状態が同一である状態(冷房運転モードの状態
と除湿運転モードの状態、冷房運転モードの状態
と除湿運転モードの状態)がある理由について以下に
述べる。
冷房運転モードの状態は、除湿要求は無く且つ冷
房要求が小さい状況での運転状態であることが考えられ
るので、再熱コイル(9)で空気を加温することによ
り、吹出し空気の温度が低くなり過ぎないようにして空
調要求に応えるようにしている。実際には加湿器(28)
が運転されて、蒸発器(7)での除湿作用によって除湿
された空気の湿度を補うことになる。一方、除湿運転モ
ードの状態は、除湿要求が有り且つ冷房要求が小さ
い状況での運転状態であることが考えられるので、再熱
コイル(9)で空気を加温することで吹出し空気の温度
が低くなり過ぎないようにしながら蒸発器(7)での除
湿作用によって空気を除湿するようにしている。そし
て、この際には、加湿器(28)は運転されない。
また、冷房運転モードの状態は、除湿要求は無く且
つ冷房要求が比較的大きい状況での運転状態であって、
再熱コイル(9)を停止して蒸発器(7)のみの冷却作
用により空気を冷却している。そして、この場合には、
加湿器(28)が運転されて、蒸発器(7)での除湿作用
によって除湿された空気の湿度を補うことになる。一
方、除湿運転モードの状態は、除湿要求が有り且つ冷
房要求が大きい状況での運転状態であって、冷房及び除
湿の両能力を高くするように蒸発器(7)の冷却及び除
湿作用により空気の冷却と除湿を行うことになる。この
際には、加湿器(28)は運転されない。
このように、各運転モード同士間で、圧縮機(4)の
運転状態と各制御弁(10,11,12)の切換え状態とが同一
であっても夫々の加湿器(28)の運転状態が異なってお
り、空気調和装置から吹出される空調空気は、夫々の要
求(冷房要求の大小及び除湿要求の有無)に応じた温度
及び湿度をもった適切な空気に調整されるようになって
いる。
次に、各回路における冷房動作等について説明する。
先ず、主冷媒回路(1a)においては、圧縮機(4)に
よって、高温高圧の吐出ガスとなったガス冷媒は高圧ガ
ス管(13)を経て室外ユニット(3)の凝縮器(5)に
送られ、該凝縮器(5)内で外気との間で熱交換し、冷
却されて液冷媒となる。その後、この液冷媒は、高圧液
管(14)から膨張弁(6)を通り、該膨張弁(6)で膨
張した後、液圧液管(15)を経て蒸発器(7)内に流れ
る。そして、この液冷媒は、蒸発機(7)内において蒸
発して室内ユニット(2)に具備された図示しない送風
ファンからの1次側空気を冷却及び除湿する。そして、
この冷却及び除湿された空気は再熱コイル(9)を通っ
た後、2次側空気としての空調空気となって室内に吹出
す。一方、蒸発器(7)で蒸発したガス冷媒はアキュー
ムレータ(8)を通って、再び圧縮機(4)に戻り、こ
の主冷媒回路(1a)内を循環する。
また、バイパス回路(1b)の第1制御弁(10)は運転
制御手段(26)で制御され、この第1制御弁(10)が開
動すると圧縮機(4)から吐出したガス冷媒の一部はバ
イパスガス管(17)を経て再熱コイル(9)に向って流
れ、この再熱コイル(9)内で高温高圧のガス冷媒が前
記蒸発器(7)から流出した空気との間で熱交換を行っ
て、この空気の温度を上昇させて液冷媒となる。そし
て、この液冷媒はバイパス液管(18)を流れ、キャピラ
リチューブ(19)で減圧した後、低圧液管(15)に流入
して主冷媒回路(1a)に戻る。
次に、本例における空気調和装置(1)の運転制御動
作について第2図のフローチャートに沿って説明する。
先ず、スタートして、ステップS1において、空気調和
装置(1)の温調運転制御を開始し、続いてステップS2
において湿度センサ(24)が検出した空調室内の湿度が
所定範囲内(例えば相対湿度40〜60%)にあるか否かを
判定する。そして、この湿度が所定範囲にあるとステッ
プS3に移り、空気調和装値(1)の運転モードが冷房モ
ードに設定される。その後、ステップS4に移り、温度セ
ンサ(23)が検出した空調室内の温度と予め設定された
目標設定温度との差に応じて、この冷房モードにおける
制御状態を決定する。つまり、目標設定温度に対して室
内温度が所定温度以上高い場合(例えば、目標設定温度
が18℃で、室内温度が25℃である場合)には、冷房要求
が大きいと判断してアップ判定(冷房能力を増大させる
要求がある判定)を行ってステップS5に移って第1表に
示す制御状態をアップ(第1表の左側へ移行)させる。
つまり、現在の制御状態の状態である場合には、制御
状態を1つだけアップさせて状態に移す。その後、上
記ステップS1に戻り、冷房要求が小さくなるまで(例え
ば目標設定温度と室内温度との差が3℃の範囲内になる
まで)上述の動作を繰返し、制御状態を所定時間間隔毎
に順次アップさせることで冷房能力を増大させていく。
つまり、室内温度が前記所定範囲内に達するまで、所定
時間間隔毎(例えば3分間毎)にこのステップS1〜S5の
動作を繰返して制御状態をからに向かって順次アッ
プさせて冷房能力を次第に増大させる。
その後、運転状態が各制御状態〜の何れかの状態
である場合に室内温度が上記範囲内に達すると、ステッ
プS4でホールド判定(冷房能力を増大させる必要がない
ことの判定)されて上記ステップS1に戻り、現在の制御
状態を維持する。
また、上記ステップS4において、室内温度が目標温度
に略一致している場合にはステップS4でダウン判定(室
内温度を現在の状態に保持する要求があり、冷房能力を
低下させる必要がある判定)を行ってステップS6に移
り、例えば制御状態で運転している場合には制御状態
にダウン(第1表の右側へ移行)させ、室内温度を目
標温度に維持するよう冷房能力を低下させていく。そし
て、室内温度が目標温度に略一致している間はこのステ
ップS1〜S4,S6の動作を繰返して制御状態をダウンして
冷房能力を順次低下させる。
一方、ステップS2において湿度センサ(24)が検出し
た空調室内の湿度が所定範囲よりも高い場合にはステッ
プS7に移り、除湿モードに設定する。その後、ステップ
S8に移り、温度センサ(23)が検出した空調室内の温度
と目標設定温度との差に応じて、この除湿モードにおけ
る制御状態を決定する。つまり、目標設定温度に対して
室内温度が所定温度以上高い場合(例えば、目標設定温
度が18℃で、室内温度が25℃である場合)には、冷房要
求が大きいと判断してアップ判定を行ってステップS9に
移って第1表に示す制御状態をアップさせる。つまり、
現在の制御状態が状態である場合には、制御状態を1
つだけアップさせて状態に移す。この移行時には、圧
縮機(4)の運転容量の増大に伴って除湿能力が増大さ
れる。つまり、第1制御弁(10)は開放されたままであ
るので、冷房能力をさほど増大させることなく除湿能力
のみを増大させて室内の快適性を確保する制御を行う。
その後、上記ステップS1に戻り、除湿要求が小さくなる
まで上述の動作を繰返し、制御状態を順次アップさせ
る。つまり、室内湿度が前記所定範囲内に達するまで
(ステップS2でホールド判定(室内湿度を現在の状態に
維持する判定)されるまで)、所定時間間隔毎(例えば
3分間毎)にこのステップS1,S2,S7〜S9の動作を繰返し
て制御状態をからに向かって順次アップさせて除湿
能力を増大させる。また、この除湿運転モードにおける
状態において、冷房要求が大きい場合(除湿要求が解
消されないまま状態まで移行した場合)には状態に
制御状態をアップして第1制御弁(10)を閉鎖して空気
の再熱を行わず、除湿能力を高く維持したまま冷房能力
を増大させる。
その後、運転状態が各制御状態〜の何れかの状態
である場合に室内温度が所定範囲内に達すると、ステッ
プS8でホールド判定されて上記ステップS1に戻り、現在
の制御状態を維持する。
また、上記ステップS8において、室内温度が目標温度
に略一致している場合にはステップS8でダウン判定を行
ってステップS10に移り、例えば制御状態で運転して
いる場合には制御状態にして冷房能力を低下させ、制
御状態で運転している場合には制御状態にして除湿
能力を低下させる。
更に、ステップS2において湿度センサ(24)で検出さ
れた空調室内の湿度が所定範囲よりも低い場合にはステ
ップS11に移り、前記加湿器(28)を駆動して加湿運転
を行う。
そして、本例の特徴とする動作は、前記冷房モード運
転時の冷房能力を増大させるように制御状態を移行する
場合にある。つまり、冷房モードで制御状態にあって
は、圧縮機(4)がフルロードで運転されており、且つ
第1〜第3制御弁(10)〜(12)が共に閉状態に制御さ
れていて、凝縮器(5)より全冷媒が蒸発器(7)に流
れ、再熱コイルは使用されていない。そして、この時、
前記ステップS4で未だ目標設定温度に対して室内温度が
所定値以上高い場合には、前記切換制御手段(27)が駆
動して制御状態に移る。この制御状態では、圧縮機
(4)をフルロード運転に維持させ、且つ第1制御弁
(10)の閉鎖状態を維持すると共に第2及び第3制御弁
(11),(12)を開放させる。これにより、圧縮機
(4)から吐出したホットガスはバイパス回路(1b)に
流れることなく、全量が凝縮器(5)及び膨張弁(6)
に流れる。その上、この膨張弁(6)から低圧液管(1
5)に流出された液冷媒の一部は分岐管(21)を経て、
再熱コイル(9)を流れる。そして、この再熱コイル
(9)を流れる冷媒は、前記蒸発器(7)から流出した
空気との間で熱交換して蒸発し、ガス冷媒となって回収
管(22)から圧縮機(4)へ戻される。つまり、この制
御状態にあっては、再熱コイル(9)が蒸発器(7)
として機能している。従って、蒸発器(7)に回路内の
冷媒の全量が流れる場合と異なり、室内温度が低い領域
で運転させた場合でも蒸発器(7)内での蒸発圧力を高
く維持でき、それに伴なって蒸発温度も高く維持できる
ために、従来のような蒸発器(7)の表面での霜付きの
発生を防止できる。つまり、第3図(上述したように、
横軸が空調運転時における室内温度、縦軸が外気温度を
夫々示しており、実線で示す枠は通常の空気調和で行わ
れる空調運転領域を示している)に示すように、従来の
空気調和装置では、第3図(a)の領域Aにおいて圧縮
機(4)をフルロードで運転させると霜付きが発生する
おそれがあるために、室内温度が一定値(例えば12℃)
以下では、圧縮機を強制的にアンロード運転させるよう
にしていたが、本発明では、この霜付き領域が室内温度
に対して低下し、第3図(b)に示す領域Bとなり、例
えば室内温度が10℃程度までは圧縮機(4)をフルロー
ドで運転させても霜付きが発生することはない。
このように、本発明では、再熱コイル(9)を蒸発器
として機能させることで室内温度が低い領域で運転させ
ても圧縮機(4)のフルロード運転を維持したままで霜
付きを防止することができ、空気調和装置(1)の冷房
能力及び除湿能力が向上される。
尚、本例の空気調和装置は、1つの再熱コイルを備え
たものであったが、本発明は、これに限るものではな
く、2つ以上の再熱コイルを配設してもよい。
(発明の効果) 上述したように、本発明では、圧縮機の最大容量運転
時で且つ減圧機構からの全冷媒を利用側熱交換器に供給
している運転状態において、温度検出手段の検出温度が
設定温度に対して所定範囲以上に高くなると、再熱コイ
ルを蒸発器として機能させる。これにより、室内温度が
低い領域で運転させた場合でも前記利用側熱交換器内の
蒸発圧力を高く維持でき、この利用側熱交換器表面での
霜付きを防止する。これによって、空気調和装置の冷房
能力及び除湿能力が向上され再熱コイルを備えた空気調
和装置における運転の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の一実施例を示し、第1図は空
気調和装置の冷媒回路図、第2図は空気調和装置の運転
制御内容を示すフローチャート図、第3図は霜付き領域
を従来のものと比較するための図である。 (1)……空気調和装置 (1a)……主冷媒回路 (1b)……バイパス回路 (1c)……回路切換手段 (4)……圧縮機 (5)……凝縮器(熱源側熱交換器) (6)……膨張弁(減圧機構) (7)……蒸発器(利用側熱交換器) (9)……再熱コイル (10)……第1制御弁 (11)……第2制御弁 (12)……第3制御弁 (13)……高圧ガス管 (14)……高圧液管 (15)……低圧液管 (16)……低圧ガス管 (19)……キャピラリチューブ(減圧手段) (21)……分岐管 (22)……回収管 (23)……温度センサ(温度検出手段) (27)……切換制御手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容量可変な圧縮機(4)と熱源側熱交換器
    (5)と減圧機構(6)と利用側熱交換器(7)とが冷
    媒配管(13)〜(16)によって直列に接続されて主冷媒
    回路(1a)が構成されている一方、該主冷媒回路(1a)
    の圧縮機(4)の吐出側から分岐されて前記減圧機構
    (6)と利用側熱交換器(7)との間に連通するバイパ
    ス回路(1b)が設けられ、該バイパス回路(1b)は、前
    記利用側熱交換器(7)の空気流通下流側に設置された
    再熱コイル(9)を備えていると共に前記減圧機構
    (6)及び利用側熱交換器(7)間の主冷媒回路(1a)
    への接続部と前記再熱コイル(9)との間に減圧手段
    (19)を備えており、前記バイパス回路(1b)の再熱コ
    イル(9)と圧縮機(4)の吐出側との間に冷媒の流通
    を制御する第1制御弁(10)が設けられた空気調和装置
    において、 前記主冷媒回路(1a)における減圧機構(6)と利用側
    熱交換器(7)との間に対するバイパス回路(1b)の接
    続部と前記利用側熱交換器(7)との間から分岐されて
    前記バイパス回路(1b)の再熱コイル(9)と減圧手段
    (19)との間に連通する分岐管(21)と、この分岐管
    (21)に介設され該分岐管(21)の冷媒の流通を制御す
    る第2制御弁(11)と、前記バイパス回路(1b)の再熱
    コイル(9)と第1制御弁(10)との間から分岐されて
    前記圧縮機(4)の吸込側に連通する回収管(22)と、
    この回収管(22)に介設され該回収管(22)の冷媒の流
    通を制御する第3制御弁(12)と、室内温度を検出して
    温度検出信号を出力する温度検出手段(23)と、前記温
    度検出手段(23)の温度検出信号を受け、上記圧縮機
    (4)の最大容量運転時で且つ前記減圧機構(6)から
    の全冷媒を利用側熱交換器(7)に供給している運転状
    態において、前記温度検出手段(23)の検出温度が設定
    温度に対して所定範囲以上に高くなると、前記減圧機構
    (6)からの冷媒の一部が再熱コイル(9)に流れるよ
    うに第2制御弁(11)及び第3制御弁(12)を駆動制御
    する切換制御手段(27)とを備えていることを特徴とす
    る空気調和装置。
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