JP2536026B2 - α,β―置換シクロペンタノン誘導体の製造法 - Google Patents

α,β―置換シクロペンタノン誘導体の製造法

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JP2536026B2
JP2536026B2 JP63057019A JP5701988A JP2536026B2 JP 2536026 B2 JP2536026 B2 JP 2536026B2 JP 63057019 A JP63057019 A JP 63057019A JP 5701988 A JP5701988 A JP 5701988A JP 2536026 B2 JP2536026 B2 JP 2536026B2
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、医農薬或いはその中間体、特に強力な生理
活性で知られたプロスタグランジン類或いはその中間体
として有用なα,β−置換シクロペンタノン誘導体の製
造法に関する。
従来の技術及び発明が解決しようとする課題 α,β−置換シクロペンタノン誘導体は、医薬、農薬
或いはその中間体、特にプロスタグランジン(PG)類や
その合成中間体として従来から注目されている。
例えば、プロスタグランジン類及びその合成中間体と
して下記一般式〔G〕 で示されるものが知られている。
PGE1:R=(CH2)6CO2H,Z=Y=H, PGE2Z=Y=H, 中間体(A):R=CH2CH=CH2,Z=Y=SitBuMe2 これらPGE1,PGE2のプロスタグランジン類は実際に医
薬品として使用されており、また中間体(A)は各種プ
ロスタグランジン類の合成中間体として重要である〔黒
住ら,ケミカル・ファーマスーチカル・ブルチン(Che
m,Pharm,Bull.),35,1102(1982)〕。
従来、かかるプロスタグランジン類を製造する反応の
1つとして、β位に置換基のないα−シクロペンテノン
誘導体より次式で代表される所謂二成分連結反応でプロ
スタグランジンE型が合成できることは知られている
〔エム・ジェイ・ヴァィス(M.J.Weiss)ら,ジャーナ
ル・オルガニック・ケミストリー(Journal Organic Ch
emistry)44,1439,(1979)〕。
しかしながら、上記の反応は収率が僅かに12%に過ぎ
ず、非常に低い。
このため、この種の型の反応に対しては各種の求核試
剤が提案されている。例えば、上式で使用した求核試剤 の代わりに、 を用いる方法 〔ケー・ジー・ウンチら、ジャーナル・アメリカン・ケ
ミカル・ソサイヤティ(K・G・Untch,J.Am.Chem.So
c.),94,7828(1972)〕、 を用いる方法 〔アール・パッポー,ピー・ダブリュー・コリンズ,テ
トラヘドロン・レターズ(R.Pappo,P.W.Collins,Tetrah
edron Lett.),4217(1975)〕、 を用いる方法 〔黒住ら,ケミカル・ファーマスーチカル・ブルチン
(Chem.Pharm.Bull.),35,1102(1982)〕及び を用いる方法 〔シー・ジェー・シー,ジャーナル・アメリカン・ケミ
カル・ソサイヤティ(C.J.Sih,J.Am.Chem.Soc.),97,8
65(1975)〕などがある。
しかしながら、これらの方法でもいずれもプロスタグ
ランジン類の収率が低く、せいぜい50〜60%程度が最大
で、通常はそれ以下の収率であった。
この種の反応では使用する原料が非常に高価であるか
ら、この反応段階で収率が低いことは二成分反応におけ
る大きな問題点である。更に、前記(1),(4)の方
法では求核試剤中のアルキル鎖は1/2しか有効でないた
め、高価なアルキル鎖部分を最大でも1/2×(収率)の
範囲でしか活用できない点や、これらの方法のなかで比
較的収率の良い(3)や(4)の方法は、ホスフィンや
チオールを使用するため、これらの毒性やこれらと生成
物を分離するのに非常に手間がかかるといった問題があ
った。
本発明は前記のような問題点を克服し、プロスタグラ
ンジン類或いはその合成中間体を高収率でしかも安価に
製造する二成分連結反応方法を完成することを目的とし
てなされたものである。
課題を解決するための手段 本発明者らは上記目的を達成するための鋭意検討を進
めた結果、一般式〔I〕 で表されるα−置換シクロペンテノン誘導体に対し、求
核試剤としてリチウム2−チエニルシアノ銅(I)錯体
〔ビー・エッチ・リップシャツら,テトラヘドロン・レ
ターズ(B.H.Lipshutz,Tetrahedron Lett.)28,945(19
87)〕と有機リチウム試剤との混合錯体、即ち一般式
〔II〕 で表わされる求核試剤を使用すると、所謂二成分連結反
応が円滑に進行し、高収率で一般式〔III〕 で表わされる目的物α,β−置換シクロペンタノン誘導
体が得られることを知見した。
この場合、この混合錯体がエノンに対し、共役付加反
応することは知られているが、従来の求核試剤ではエノ
ンに対し共役付加反応するものでも二成分反応に適用し
た場合、通常反応は殆んど進行せず、収率は0である。
上記文献中にも、収率の低いプロスタグランジン類の合
成例が僅かに認められるに過ぎないものであるが、この
混合錯体を用いてプロスタグランジン類或いはその合成
中間体を目的とした本発明の二成分連結反応を行うと、
高収率で目的物質が得られることは、予期に反した本発
明者らの新知見である。
従って、本発明は 一般式〔I〕 (但し、式中Wは(α−OZ,β−H)又は(α−H,β−O
Z)、Zは水酸基の保護基を示す。また、R1は炭素数1
〜15の置換もしくは未置換のアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基を示す。) で表されるα−置換シクロペンテノン誘導体と、一般式
〔II〕 (但し、式中R2は炭素数1〜10の置換もしくは未置換の
アルキル基又は置換もしくは未置換のフェニル基、Yは
水酸基の保護基、 は一重結合、二重結合又は三重結合を示す。) で表される求核試剤とを反応させることを特徴とする一
般式〔III〕 (但し、式中Wは前記と同じ意味を示すが、Wが(α−
OZ,β−H)の時、Xは(α−H, であり、Wが(α−H,β−OZ)の時、Xは である。Z,R1,R2及び は前記と同じ意味を示す。)で表わされるα,β−置換
シクロペンタノン誘導体の製造法を提供する。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のα,β−置換シクロペンタノン誘導体の製造
法において、第1の出発原料である一般式〔I〕 で表されるα−置換シクロペンテノン誘導体は既知の化
合物であり、各種の方法で製造できる。例えば、特願昭
62-194947号に記載したように一般式〔A〕 (但し、式中Wは(α−OZ,β−H)又は(α−H,β−O
Z)、Uは(α−OZ′,β−H)又は(α−H,β−O
Z′)である。Z及びZ′はそれぞれ水酸基の保護基を
示すが、ZとZ′は互に同一でも異なっていてもよ
い。)で表される置換シクロペンタノン誘導体に一般式
〔B〕 R1M 〔B〕 (但し、式中R1は炭素数1〜15の置換もしくは未置換の
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、MはLi,Na,
K,Mg,Ca,Ti,Zr,Ni,Cu,Zn,Al,Snより選ばれる金属又は該
金属を含む基を示す。) で表わされる求核試剤を反応させて、 一般式〔I〕 (但し、式中W及びR1は前記と同じ意味を示す。)で表
わされるα−置換シクロペンテノン誘導体を製造する方
法が挙げられる。
ここで、一般式〔I〕において、R1及びWは前記した
通りであるが、R1としてはメチル基、エチル基、n−オ
クチル基、7−メトキシカルボニル−ヘプチル基、7−
(1−エトキシエチル)ヘプチル基等の置換もしくは未
置換のアルキル基、アリル基、(Z)−7−(テトラヒ
ドロピラニル−2−オキシ)カルボニル−2−ヘプテニ
ル基、(Z)−7−メトキシカルボニル−2−ヘプテニ
ル基、(E)−7−メトキシカルボニル−5−ヘプテニ
ル基、7−メトキシカルボニル−2,3−ヘプタジエニル
基、(Z,E)−7−メトキシカルボニル−2,5−ヘプタジ
エニル基等の置換もしくは未置換のアルケニル基、プロ
パギル基、7−メトキシカルボニル−2−ヘプチニル基
等の置換もしくは未置換のアルキニル基等が挙げられ
る。また、Wを規定するOZ基における水酸基の保護基Z
としては、トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシ
リル基のようなトリアルキルシリル基;メトキシメチル
基、エトキシエチル基のようなアルコキシアルキル基;
ベンジルメチルオキシメチル基のようなアラルキルオキ
シアルキル基;トリチル基;テトラヒドロピラニル基等
が挙げられる。
また、本発明の第2の出発原料である一般式〔II〕 で表わされる求核試剤は通常の方法で製造することがで
き、例えば、市販の2−チエニルシアノ銅リチウムと所
定の有機リチウム試剤とを混合する方法等で製造するこ
とができる。
上記一般式〔II〕において、R2及びYは上述した通り
であるが、R2として具体的にはメチル基、エチル基、n
−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブ
チル基、t−ブチル基、アミル基、ヘキシル基、ヘプチ
ル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、2−メチルヘ
キシル基、2−メチル−2−ヘキシル基、2−ヘキシル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキ
シルメチル基、ヘキサ−4−イン−2−イル基、ヘプタ
−4−イン−2−イル基、2,6−ジメチル−ヘプタ−5
−エン−1−イル基、ペンタ−1−エン−1−イル基、
ペンタ−2−エン−1−イル基、ヘキサ−1−エン−2
−イル基、3−エトキシ−2−メチル−プロパン−2−
イル基、エトキシエチル基、5−メトキシヘキシル基、
6−メトキシ−2−ヘキシル基、ハロゲン化メチル基、
ハロゲン化n−ブチル基、ハロゲン化n−ペンチル基、
ハロゲン化ノニル基、フェニル基、ベンジル基、ハロゲ
ン化フェニル基、n−ペンチルオキシメチル基、1−エ
トキシ−2−メチル−プロパン−2−イル基、フェノキ
シメチル基、ベンジロキシメチル基、p−クロルフェノ
キシメチル基、2−フェニルエチル基、ベンジロキシエ
チル基、p−フルオロフェノキシメチル基、フェニルア
セチレニル基、m−クロルフェノキシメチル基、m−ト
リフルオロメチル−フェノキシメチル基、1−ブチル−
シクロプロピル基、3−エチル−シクロペンチル基、ベ
ンゾチオフェン−5−イル基、2−オクテニル基等が挙
げられる。
また、Yは水酸基の保護基で前述の保護基Zと同様の
基を例示できる。この場合、保護基ZとYは同一であっ
ても異なっていてもよい。
本発明は、上記一般式〔I〕のα−置換シクロペンテ
ノン誘導体と一般式〔II〕の求核試剤とを反応させて、
一般式〔III〕で表わされるα,β−置換シクロペンタ
ノン誘導体を得るものであるが、この場合、一般式〔I
I〕の求核試剤の量は通常一般式〔I〕のα−置換シク
ロペンテノン誘導体に対し0.5〜4当量、特に0.8〜1.8
当量用いることが好ましい。
また、反応に当り、溶媒を用いることができるが、反
応に用いられる溶媒としては反応を阻害しないものであ
ればよく、例えばテトラヒドロフラン、ヘキサン、ペン
タン、ジエチルエーテル等が挙げられる。
なお、反応温度は通常−100〜50℃、好ましくは−80
〜0℃であり、反応時間は通常5分〜50時間である。
発明の効果 本発明によれば、医薬、農薬或いはその中間体、特に
プロスタグランジン類やその合成中間体として有用な
α,β−置換シクロペンタノン誘導体が従来よりも高収
率で得ることができる。しかも、求核試剤中のアルキル
鎖は全量有効である点や、チオフェンが揮発性のため生
成物との分離が容易である点でも従来法よりも優れてい
る。従って、かかるα,β−置換シクロペンタノン誘導
体を経由することにより、プロスタグランジンE1及びプ
ロスタグランジンE2などの医薬原体を安価に製造するこ
とができる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、
本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、
下記式中、Meはメチル基、tBuはターシャリィブチル基
を示す。
〔実施例1〕 アルゴン雰囲気下、化合物(1)276mg(0.75ミリモ
ル)を含むジエチルエーテル溶液2mlを攪拌し、−78℃
tBuLi0.88ml(1.5ミリモル、ペンタン中の濃度1.70
M)を加え、この温度で1時間攪拌した。次に、テトラ
ヒドロフラン2mlを加えた後、リチウム2−チエニルシ
アノクープラート2.21ml(0.75ミリモル、テトラヒドロ
フラン中の濃度0.34M)を加え、−78℃で20分間攪拌し
た。更に、−78℃で化合物(2)176mg(0.50ミリモ
ル)を含むテトラヒドロフラン溶液3mlを滴下し、1時
間で室温に昇温した。反応後、飽和塩化アンモニウム水
溶液10mlとヘキサン10mlを加え、室温で1時間攪拌し
た。有機層を分離した後、水層を更にヘキサン10mlで抽
出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、化合物
(3)268mg(収率90%)を得た。化合物(3)の分析
値を示す。1 H NMR(CDCl3,CHCl3)δ0.13(s,12H)、0.91と0.93(2
s,18H)、0.79-1.04(m,3H)、1.15-2.79(m,20H)、3.
64(s,3H)、3.91-4.21(m,2H)、5.13-5.74(m,4H).13 C NMR(CDCl3)δ215.0,173.8,136.5,130.7,128.8,126.
9,73.4,72.7,54.0,52.8,51.4,47.8,38.6,33.6,31.9,26.
8,26.0,25.8,25.5,25.1,24.8,22.7,18.3,18.1,14.0,−
4.2,−4.5. IR(neat):2930,1740,1465,1365,1250,840,780(c
m-1). ▲〔α〕19 D▼−49.3°(C=1.14,CH3OH) なお、文献値に記載された▲〔α〕19 D▼の値は−49.
9°(C=1.02,CH3OH)〔野依ら,ジャーナル・アメリ
カン・ケミカル・ソサイヤティ(J.Am.Chem.Soc.),10
7,3348(1985)〕である。
〔実施例2〕 アルゴン雰囲気下、化合物(1)350mg(0.952ミリモ
ル)を含むジエチルエーテル溶液2mlに−78℃でtBuLi1.
12ml(1.91ミリモル、ペンタン中の濃度1.70M)を加
え、この温度で1時間攪拌した。次に、テトラヒドロフ
ラン2mlを加えた後、リチウム2−チエニルシアノクー
プラート2.80ml(0.952ミリモル、テトラヒドロフラン
中の濃度0.34M)を加え、−78℃で20分間攪拌した。更
に、−78℃で化合物(4)160mg(0.63ミリモル)を含
むテトラヒドロフラン溶液3mlを滴下し、20分間攪拌し
た。次に、1時間かけて室温に昇温後、飽和塩化アンモ
ニウム水溶液10mlとヘキサン10mlを加え1時間攪拌し
た。有機層を分離後、水層を更にヘキサン10mlで抽出し
た。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、化合物
(5)306mg(収率98%)を得た。化合物(5)の分析
値を示す。1 H NMR(CCl4,PhH)δ0.06,0.09と0.13(3s,12H)、1.0
4と1.06(2s,18H)、0.82-1.13(m,3H)、1.13-2.73
(m,14H)、3.87-4.24(m,2H)、4.79-5.23(m,2H)、
5.25-6.00(m,3H).13 C NMR(CDCl3)δ214.7,136.5,135.2,128.6,117.1,73.
4,72.8,53.5,52.4,47.6,38.6,31.9,25.9,25.8,25.0,22.
6,18.2,18.0,14.0−4.2,−4.7. IR(neat):2940,1745,1465,1365,1255,1115,840(c
m-1). ▲[α]20 D▼−66.2°(C=0.90,CHCl3). Rf値0.58(SiO2TLC;ヘキサン:エチルエーテル=5:1) 〔実施例3〕 アルゴン雰囲気下、化合物(6)〔化合物(1)のラ
セミ体〕8.09g(22ミリモル)を含むジエチルエーテル
溶液40mlに−78℃でtBuLi25.9ml(44ミリモル、ペンタ
ン中の濃度1.70M)を加え、この温度で1時間攪拌し
た。次に、テトラヒドロフラン40mlを加えた後、リチウ
ム2−チエニルシアノクープラート64.7ml(22ミリモ
ル、テトラヒドロフラン中の濃度0.34M)を加え、−78
℃で20分間攪拌した。更に、−78℃で化合物(7)〔化
合物(4)のラセミ体〕5.04g(20ミリモル)gを含む
テトラヒドロフラン溶液40mlを滴下し、20分間攪拌し
た。次に、1時間かけて室温に昇温後、飽和塩化アンモ
ニウム水溶液150mlとヘキサン100mlを加え、1時間攪拌
した。有機層を分離後、水層を更にヘキサン100mlで抽
出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、化合物
(8)〔化合物(5)のラセミ体〕9.80g(収率99%)
を得た。化合物(8)の分析値は化合物(5)と同じで
あった。
〔実施例4〕 アルゴン雰囲気下、化合物(1)552mg(1.5mmol)を
n−ヘキサン4mlに溶解し、−78℃でn−BuLi0.86ml
(1.4mmol、n−ヘキサン中の濃度1.63M)を加え、この
温度で1時間攪拌した。
次に、リチウム2−チエニルシアノクプラート7.2ml
(1.8mmol、テトラヒドロフラン中の濃度0.25M)を加
え、−78℃で30分間攪拌した。
更に、−78℃で化合物(9)380mg(1.0mmol)を含む
テトラヒドロフラン溶液3mlを滴下し、−78℃で30分間
攪拌した後、2.5時間で0℃に昇温した。反応後、20%
塩化アンモニウム水溶液15mlとn−ヘキサン15ml中に反
応液を滴下した。
有機層を分離した後、水層を更にn−ヘキサン15mlで
2回抽出した。
有機層を硫酸マグネシウム2gで乾燥し、濃縮後シリカ
ゲルクロマトグラフィー〔シリカゲル24.5g(メルク773
4)、n−ヘキサン/酢酸エチル=20/1)で精製して、
化合物(10)317mg(収率51%)を得た。化合物(10)
の分析値を示す。1 H NMR(CDCl3)δ0.00-0.04(m,12H),0.83-0.09(m,2
1H),1.25-1.65(m,16H),1.90-1.92(dt,1H),2.12-2.
18(dd,2H),2.28-2.31(t,3H),2.41-2.43(dt,1H),
2.58-2.62(ddd,1H),4.02-4.09(m,2H),4.52-4.56(d
d,2H),5.20-5.31(ddd,2H).5.50-5.59(m,2H),5.87-
5.92(m,1H)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 405/00 504 7419−4H C07C 405/00 504T C07D 309/12 C07D 309/12 C07F 7/18 C07F 7/18 A

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 (但し、式中Wは(α−OZ,β−H)又は(α−H,β−O
    Z)、Zは水酸基の保護基を示す。また、R1は炭素数1
    〜15の置換もしくは未置換のアルキル基、アルケニル
    基、アルキニル基を示す。) で表されるα−置換シクロペンテノン誘導体と、一般式
    〔II〕 (但し、式中R2は炭素数1〜10の置換もしくは無置換の
    アルキル基又は置換もしくは未置換のフェニル基、Yは
    水酸基の保護基、 は一重結合、二重結合又は三重結合を示す。) で表される求核試剤とを反応させることを特徴とする一
    般式〔III〕 (但し、式中Wは前記と同じ意味を示すが、Wが(α−
    OZ,β−H)の時、Xは(α−H, であり、Wが(α−H,β−OZ)の時、Xは である。Z,R1,R2及び は前記と同じ意味を示す。)で表わされるα,β−置換
    シクロペンタノン誘導体の製造法。
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