JP2535057Y2 - 車輌用フロントガラス - Google Patents
車輌用フロントガラスInfo
- Publication number
- JP2535057Y2 JP2535057Y2 JP1990089181U JP8918190U JP2535057Y2 JP 2535057 Y2 JP2535057 Y2 JP 2535057Y2 JP 1990089181 U JP1990089181 U JP 1990089181U JP 8918190 U JP8918190 U JP 8918190U JP 2535057 Y2 JP2535057 Y2 JP 2535057Y2
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- JP
- Japan
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- vehicle
- windshield
- display
- color
- colored layer
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- Instrument Panels (AREA)
- Arrangements Of Lighting Devices For Vehicle Interiors, Mounting And Supporting Thereof, Circuits Therefore (AREA)
- Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、視認性の優れた表示情報を光学的に投射で
きるよう、自動車等の車輛用のフロントガラスに着色層
を設け、これを反射面として使用するいわゆる車輛用ヘ
ッドアップディスプレイにも利用されるフロントガラス
に関する。
きるよう、自動車等の車輛用のフロントガラスに着色層
を設け、これを反射面として使用するいわゆる車輛用ヘ
ッドアップディスプレイにも利用されるフロントガラス
に関する。
［従来の技術］ 従来のヘッドアップディスプレイの一例を第５図，第
６図に示す。即ち、従来、自動車用として提案されてい
たヘッドアップディスプレイは、フロントガラス57の所
定部に通常ハーフミラー58を装着し、ダッシュボード59
内に設置された表示装置54により、各種運転情報等を該
ハーフミラーに映し出し、運転者がこれを前景55と重ね
合わせて読みとるというものであった。
６図に示す。即ち、従来、自動車用として提案されてい
たヘッドアップディスプレイは、フロントガラス57の所
定部に通常ハーフミラー58を装着し、ダッシュボード59
内に設置された表示装置54により、各種運転情報等を該
ハーフミラーに映し出し、運転者がこれを前景55と重ね
合わせて読みとるというものであった。
しかし、こうしたヘッドアップディスプレイは、フロ
ントガラスを通して見る視界内に、ハーフミラーに映る
計器表示を重ね合わせて読みとるため、晴天時や雪道等
をいった外界が非常に明るい場合に於ては、表示内容が
はっきりせず見えにくいといった欠点を内在していた。
ントガラスを通して見る視界内に、ハーフミラーに映る
計器表示を重ね合わせて読みとるため、晴天時や雪道等
をいった外界が非常に明るい場合に於ては、表示内容が
はっきりせず見えにくいといった欠点を内在していた。
これに伴い、フロントガラスの投影部にフォトクロミ
ック機能を付与し、外界の明るさに応じて、自動的に外
光の透過率を変化させることにより、表示の視認性を向
上せしめる考案（実開昭60−8927号公報、実開昭61−12
8137号公報、特開昭62−169882号公報参照）がなされた
が、現状におけるフォトクロミック材に於ては、その応
答速度、耐久性等に、不充分な点が種々見られ、かかる
自動車用ヘッドアップディスプレイへの実用化の困難性
が指摘されていた。
ック機能を付与し、外界の明るさに応じて、自動的に外
光の透過率を変化させることにより、表示の視認性を向
上せしめる考案（実開昭60−8927号公報、実開昭61−12
8137号公報、特開昭62−169882号公報参照）がなされた
が、現状におけるフォトクロミック材に於ては、その応
答速度、耐久性等に、不充分な点が種々見られ、かかる
自動車用ヘッドアップディスプレイへの実用化の困難性
が指摘されていた。
［考案が解決しようとする問題点］ 上述した従来の方法によれば、いずれも表示情報を早
期に確実に察知するという、本来ヘッドアップディスプ
レイが持つべき特徴が充分に発揮されず、真のヘッドア
ップディスプレイとは言い難い。
期に確実に察知するという、本来ヘッドアップディスプ
レイが持つべき特徴が充分に発揮されず、真のヘッドア
ップディスプレイとは言い難い。
特に視認性の低下を招くようではかかる効果を達し得
ない。なお、ダッシュボード内に設置された表示装置の
表示素子の輝度を大きくすれば若干の改良は見られる
が、電力消費量の増大、表示素子の寿命低下といった新
たな問題も発生する。
ない。なお、ダッシュボード内に設置された表示装置の
表示素子の輝度を大きくすれば若干の改良は見られる
が、電力消費量の増大、表示素子の寿命低下といった新
たな問題も発生する。
また、今やファッション性、デザイン性を要求される
車に於ては、単に機能のみを追求するだけでは需要者の
期待に充分答えられない。従って、投影部をフロントガ
ラスに設置しても、それが車輛内外双方から違和感を生
じさせるようではなんら意味を持たなくなる。
車に於ては、単に機能のみを追求するだけでは需要者の
期待に充分答えられない。従って、投影部をフロントガ
ラスに設置しても、それが車輛内外双方から違和感を生
じさせるようではなんら意味を持たなくなる。
そこで、本考案は表示情報の読みとりを可能とするヘ
ッドアップディスプレイのフロントガラスの提供を目的
とする。
ッドアップディスプレイのフロントガラスの提供を目的
とする。
また、外界が非常に明るい場合に於ても表示内容がは
っきりしないといった視認性の低下を招かないような処
理を施すことを目的とする。
っきりしないといった視認性の低下を招かないような処
理を施すことを目的とする。
更に、車輛内外双方から見て、外観上違和感がなく、
ファッション性、デザイン性にもすぐれた良好な構成を
成すことをも目的とする。
ファッション性、デザイン性にもすぐれた良好な構成を
成すことをも目的とする。
［課題を解決するための手段］ 上記目的と達成するために、フロントガラス15のうち
の表示装置から運転情報が投影される部分を含む所定部
に、車内に於ては表示を高反射、高対照で視認できる反
射特性の暗色を有し、車外に於ては、外観上車体色、或
いはダッシュボード等の内装色と違和感を生じない色を
有した着色層16を設置するものであり、好ましくは該着
色層16を情報表示用の反射面として使用することとした
ものである。
の表示装置から運転情報が投影される部分を含む所定部
に、車内に於ては表示を高反射、高対照で視認できる反
射特性の暗色を有し、車外に於ては、外観上車体色、或
いはダッシュボード等の内装色と違和感を生じない色を
有した着色層16を設置するものであり、好ましくは該着
色層16を情報表示用の反射面として使用することとした
ものである。
つまり、該着色層に於て、車内側の色は高反射、高コ
ントラストのため黒色又は暗色が望ましく、車外側の色
は車体色またはダッシュボード等の内装色と同一である
ことが望ましい。無論、車体色が黒色または暗色であれ
ば車内側と車外側は同色で良い。
ントラストのため黒色又は暗色が望ましく、車外側の色
は車体色またはダッシュボード等の内装色と同一である
ことが望ましい。無論、車体色が黒色または暗色であれ
ば車内側と車外側は同色で良い。
一方、これら着色処理の方法としては、ガラスに直接
表裏異なる色（車内外の色が黒又は暗色の場合はその
色）をコート処理する方法や、該処理が施されたフィル
ムを合わせガラスに封入する方法など、本考案の効果が
もたらされるならばいかなる方法をも用いることが可能
である。
表裏異なる色（車内外の色が黒又は暗色の場合はその
色）をコート処理する方法や、該処理が施されたフィル
ムを合わせガラスに封入する方法など、本考案の効果が
もたらされるならばいかなる方法をも用いることが可能
である。
更に該着色処理は、均一なベタ塗りでも良いが、所定
以上の反射率、コントラストが得られるならば、ある程
度の開口率をもった網点、格子模様などにすることも可
能であり、時に、こうすることこそが前方に視野を得ら
れ有利である。
以上の反射率、コントラストが得られるならば、ある程
度の開口率をもった網点、格子模様などにすることも可
能であり、時に、こうすることこそが前方に視野を得ら
れ有利である。
更に今一歩進んで、デザイン性を加味した適当な形状
として処理することも可能である。
として処理することも可能である。
以上、これら詳細については添付図面の第１図から第
４図に示すと共に、実施例において述べることとする。
４図に示すと共に、実施例において述べることとする。
［作用］ 上述の如く、フロントガラス面上に反射面となる着色
層を設けることにより、運転者は表示情報を正確に読み
とることができる。
層を設けることにより、運転者は表示情報を正確に読み
とることができる。
また、着色層のうち、車内側を黒色又は暗色にしたこ
とにより、ダッシュボード内に設置された表示装置から
投影される情報は、たとえ外界が非常に明るくても、コ
ントラストの高い明瞭のものとなる。
とにより、ダッシュボード内に設置された表示装置から
投影される情報は、たとえ外界が非常に明るくても、コ
ントラストの高い明瞭のものとなる。
更に、着色層を反射面として使用したことに伴い、該
着色層の形状、模様等に於ての自由度が増し、果てしな
くデザイン性を追求することができる。無論、外観上も
違和感のない着色処理を施していることからファッショ
ン性にもすぐれていると言える。
着色層の形状、模様等に於ての自由度が増し、果てしな
くデザイン性を追求することができる。無論、外観上も
違和感のない着色処理を施していることからファッショ
ン性にもすぐれていると言える。
［実施例］ 以下、添付図面に従って本考案の実施例を説明する。
第１図及び第２図は、本考案の一実施例に係わる、表
裏異なる色の着色層を有する自動車用ヘッドアップディ
スプレイの構成例を示す。
裏異なる色の着色層を有する自動車用ヘッドアップディ
スプレイの構成例を示す。
第１図は、車外側フロントガラス10、中間膜12、車内
側フロントガラスに直接塗料を重ね塗り、プリント印刷
した表裏異なる色の着色層13、車内側フロントガラス1
0′を順次積層することによって得ることができる。
側フロントガラスに直接塗料を重ね塗り、プリント印刷
した表裏異なる色の着色層13、車内側フロントガラス1
0′を順次積層することによって得ることができる。
また、第２図も、車外側フロントガラス10、中間膜1
2、表裏異なる着色処理を施した着色フィルム13、中間
膜12、車内側フロントガラス10′を順次積層することに
よって得ることができる。
2、表裏異なる着色処理を施した着色フィルム13、中間
膜12、車内側フロントガラス10′を順次積層することに
よって得ることができる。
前述の如く、着色層は、車内側を高反射、高コントラ
ストの為、黒色又は暗色とし、車外側は車体色もしくは
ダッシュボード等の内装色と同一とするなど、着色層の
位置や状況に合わせて最適なものを選択すると良い。
（第１図，第２図は車内側を黒、車外側を白としてい
る） また同様に、着色処理に於ても、ガラスに直接コート
処理する方法、該処理が施されたフィルムを合わせガラ
スに封入する方法など、本考案の効果がもたらせるなら
ばいかなる方法を用いても良い。
ストの為、黒色又は暗色とし、車外側は車体色もしくは
ダッシュボード等の内装色と同一とするなど、着色層の
位置や状況に合わせて最適なものを選択すると良い。
（第１図，第２図は車内側を黒、車外側を白としてい
る） また同様に、着色処理に於ても、ガラスに直接コート
処理する方法、該処理が施されたフィルムを合わせガラ
スに封入する方法など、本考案の効果がもたらせるなら
ばいかなる方法を用いても良い。
一方、フロントガラスとしては、板ガラスは勿論、強
化ガラス板、透明樹脂板であっても良い。
化ガラス板、透明樹脂板であっても良い。
また、中間膜としては、ガラスとの接着性等に於てす
ぐれ、寒暑において適度な可塑性を有し、しかもその性
能が長期にわたって退化しないものがよく、例えば、ポ
リビニールブチラール（PVB）樹脂などが好ましく使用
できる。
ぐれ、寒暑において適度な可塑性を有し、しかもその性
能が長期にわたって退化しないものがよく、例えば、ポ
リビニールブチラール（PVB）樹脂などが好ましく使用
できる。
第３図は、本考案を自動車に適用した場合の一実施例
である。
である。
表示等の運転情報は、ダッシュボード18内に設置され
た表示装置19により、フロントガラス15面上に設けられ
た着色層16に投影反射され、運転者20に読みとられる。
た表示装置19により、フロントガラス15面上に設けられ
た着色層16に投影反射され、運転者20に読みとられる。
また、第４図に示すように、着色層16をある程度の開
口率をもった網点、格子模様、さらにはデザイン性を加
味した適当な形状とするなどして前方に視野を得るなら
ば、前景と重ね合わせて表示情報を読みとることも可能
である。
口率をもった網点、格子模様、さらにはデザイン性を加
味した適当な形状とするなどして前方に視野を得るなら
ば、前景と重ね合わせて表示情報を読みとることも可能
である。
［本考案の効果］ 本考案は以上の構成より、以下に記載するような効果
を有する。
を有する。
即ち、表示装置の表示が映し出される着色層に於て、
車内側を黒色又は暗色などといった高反射、高対照で視
認できる反射特性、色を有する着色処理を施すため、視
認性にすぐれ、運転者は表示情報等を正確に読みとるこ
とができる。
車内側を黒色又は暗色などといった高反射、高対照で視
認できる反射特性、色を有する着色処理を施すため、視
認性にすぐれ、運転者は表示情報等を正確に読みとるこ
とができる。
また、着色層の車外側に於ても該色を車体色またはダ
ッシュボード等の内装色と同一としたことから、外観上
の違和感も喪失する。
ッシュボード等の内装色と同一としたことから、外観上
の違和感も喪失する。
更に、着色層を、デザイン性を加味した様々な形状・
模様とすることにより、デザイン性・ファッション性に
すぐれた良好なヘッドアップディスプレイを得ることが
できる。
模様とすることにより、デザイン性・ファッション性に
すぐれた良好なヘッドアップディスプレイを得ることが
できる。
従って、上記特性と、着色層を反射面として使用した
ことを合わせ見れば、着色層をフロントガラス上高い位
置に設置しても違和感がなく、利点のみが残るだけであ
る。
ことを合わせ見れば、着色層をフロントガラス上高い位
置に設置しても違和感がなく、利点のみが残るだけであ
る。
第１図，第２図は、本考案の一実施例に係る車輛用ヘッ
ドアップディスプレイの概略図、第３図は本考案を車に
適用した場合の一実施例、第４図は第３図の応用例、第
５図は従来におけるヘッドアップディスプレイの一実施
例、第６図は従来のヘッドアップディスプレイを車に適
用した場合の一実施例を示す。
ドアップディスプレイの概略図、第３図は本考案を車に
適用した場合の一実施例、第４図は第３図の応用例、第
５図は従来におけるヘッドアップディスプレイの一実施
例、第６図は従来のヘッドアップディスプレイを車に適
用した場合の一実施例を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−90827（ＪＰ，Ａ) 実開 平２−60029（ＪＰ，Ｕ)
Claims (3)
- 【請求項１】フロントガラス（15）のうちの表示装置か
ら運転情報が投影される部分を含む所定部に、車内に於
ては表示を高反射、高対照で視認できる反射特性の黒色
又は暗色を有し、車外に於ては外観上車体色等と違和感
を生じない色を有した着色層（16）が形成されているこ
とを特徴とする車輛用フロントガラス。 - 【請求項２】フロントガラス（15）に形成された着色層
（16）を情報表示用の反射面として使用することを特徴
とする請求項１記載の車輛用フロントガラス。 - 【請求項３】着色層（16）の車外側の色が車内側と同色
であることを特徴とする請求項１又は２に記載の車輛用
フロントガラス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990089181U JP2535057Y2 (ja) | 1990-08-28 | 1990-08-28 | 車輌用フロントガラス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990089181U JP2535057Y2 (ja) | 1990-08-28 | 1990-08-28 | 車輌用フロントガラス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0446926U JPH0446926U (ja) | 1992-04-21 |
| JP2535057Y2 true JP2535057Y2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=31822991
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990089181U Expired - Fee Related JP2535057Y2 (ja) | 1990-08-28 | 1990-08-28 | 車輌用フロントガラス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2535057Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20100066645A1 (en) * | 2006-11-29 | 2010-03-18 | Mikio Ishii | High visibility head-up display system |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07110584B2 (ja) * | 1987-10-01 | 1995-11-29 | 日産自動車株式会社 | 車両用ヘッドアップディスプレイ |
| JPH0260029U (ja) * | 1988-10-26 | 1990-05-02 |
-
1990
- 1990-08-28 JP JP1990089181U patent/JP2535057Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0446926U (ja) | 1992-04-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |