JP2530149Y2 - 段差接合用塩ビ製小口径マンホ−ル - Google Patents

段差接合用塩ビ製小口径マンホ−ル

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JP2530149Y2
JP2530149Y2 JP9095192U JP9095192U JP2530149Y2 JP 2530149 Y2 JP2530149 Y2 JP 2530149Y2 JP 9095192 U JP9095192 U JP 9095192U JP 9095192 U JP9095192 U JP 9095192U JP 2530149 Y2 JP2530149 Y2 JP 2530149Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、山間地の集落排水施設
等に用いる段差接合用塩ビ製小口径マンホ−ルに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】周知のごとく、マンホ−ルや会所ます
は、下水管の勾配変化点等に設置されて、管きょの点検
および掃除を行うようにしている。
【0003】ところで、都市部や農業集落等において下
水道の普及に伴い、下水本管が私有地等の狭小道路にも
埋設されるようになり、人の出入り可能を原則とするコ
ンクリ−ト製マンホ−ルでは大き過ぎて、その埋設が困
難となり、また、下水本管に塩ビ製パイプ(呼び径10
0〜800mmφ)が採用されてから、コンクリ−ト製マ
ンホ−ルとの接続が困難となったので、コンクリ−ト製
マンホ−ルに代り、塩ビ製マンホ−ルの出現が要請され
ている。
【0004】そこで本出願人は、かかる要請に応えるた
め、従来、実施している塩ビ製会所ますの技術を踏まえ
て、塩ビ製小口径マンホ−ル(ごく大雑把にいえば、会
所ますをスケ−ルアップしたもの、例えば、点検筒の口
径300mmφとしたもの)の開発を行ったところ、次の
ような問題点を発見した。
【0005】すなわち、下水道管きょは半永久的に使わ
れ、原則として公道下に深く埋設されるものであること
から、使用する部材の品質は厳しくチエックされるのは
勿論、下水道本管は自然流下方式であるため、厳しい施
工精度が要求される。したがって、塩ビ製マンホ−ルに
なっても、これらの厳しい品質や施工精度に対応しなけ
ればならない。
【0006】しかしながら、塩ビ製小口径マンホ−ル
は、現場に合せて構築するコンクリ−ト製マンホ−ルと
違い、工場において大量生産され、寸法精度の高い既製
品であるが、塩ビ製小口径マンホ−ル単独では、各種の
勾配をもつ下水本管を段差接合することができない、と
いう問題があった。
【0007】そのため、本出願人は、図3に示すような
自在継手Aを段差接合用塩ビ製小口径マンホ−ルに付設
して、かかる問題を解消しようと試みた。
【0008】この塩ビ製自在継手Aを説明する。上流側
受口部1と下流側差口部2とを接合するに当り、上流側
受口部1の下流端を管軸直交線より下流側に7.5°ま
たは15°傾斜した切口3で構成し、下流側差口部2の
上流端を、この切口3に合せて構成する。また、上流側
受口部1の下流端の外周に、前記切口3に直交した中心
線4をもつ雄円筒体5を設け、下流側差口部2の上流端
の外周に、この中心線4をもつ雌円筒体6を設ける。そ
して、これらの円筒体5,6を複数の凹凸溝嵌合7させ
て、中心線4を中心に回動可能とする。したがって、
上、下流側受口・差口部1,2を互に回動させると、そ
れぞれの軸線a,bが15°または30°以内で交叉す
ることになって、15°または30°以内の屈折が可能
となる。
【0009】かかる塩ビ製自在継手Aを付設した段差接
合用小口径マンホ−ルの試作品について述べる。先ず、
一般の段差接合について述べる。地表勾配の急な場所、
例えば、山間地の農業集落排水施設(集落におけるし尿
や生活雑排水等の汚水の排出に関する施設)では、地表
勾配に応じて段差接合が行われており、また、かかる集
落排水施設の管路の流量計算は、原則としてマニングの
公式により算出することとし、管路内の流速(これは
0.6〜3.0m/secの範囲と決められている)
は、一般に下流に行くに従い漸増することとし、勾配は
下流に行くに従い小にすることとしている。
【0010】したがって、例えば、管径150mmφの塩
ビ製管を用いるとすると、例えば最大流速を3m/se
cにするためには、マニングの公式により、勾配の最大
値は約4°で設計される。したがって、この勾配より地
表勾配が急な場所では、段差接合をしなければならな
い。そのため、本考案者等は、図4に示すような段差接
合用小口径マンホ−ルを試作した。
【0011】これを説明する。図4における10は点検
筒で、これをマンホ−ル本体11の上向きの差口にゴム
輪接合12により立設している。したがって、この点検
筒10では、マンホ−ル本体11の設置に若干の傾きが
あっても、常に垂直に保持でき、点検に支障のないよう
にしている。
【0012】このマンホ−ル本体11はインバ−トとし
てチ−ズ状部材(T字継手、または90°Yの類似のも
のをいう)が採用されていて、上流側下水本管13を横
方向に接続し、下流側下水本管14を縦管15および9
0°エルボ16を介して接続している。
【0013】ここにおいて、上流側下水本管13と下流
側下水本管14は共に、前述のように150mmφである
ため約4°の勾配で埋設されることから、前記マンホ−
ル本体11と接続するためには、図3で示した自在継手
Aを介在させて、この勾配に対応している。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】ところが、かかる塩ビ
製自在継手Aを付設した段差接合用塩ビ製小口径マンホ
−ルの試作品では、次のような新しい問題があった。す
なわち、一般に管布設では先ず、マンホ−ルを、設計図
に基づいて所定の位置に個々に設置してから、下流側か
ら下水本管を接続する施工法がとられているが、かかる
段差接合用小口径マンホ−ルを設置した後、上、下流側
下水本管13,14を接続すれば、方向自在である塩ビ
製自在継手Aを上、下流側にそれぞれ付設しているだけ
に、しかも、このマンホ−ルには足がないだけに、これ
らの下水本管13,14の勾配がとりにくく、その上、
段差を形成する縦管15の切管にも手間がかかり、も
し、手間をはぶくと、寸法精度の高い塩ビ製小口径マン
ホ−ルでありながら、施工精度の低下を招く、という新
しい問題があった。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで本考案は、かかる
問題を解決するためになされたもので、その要旨とする
ところは、1)インバ−トにチ−ズ状部材を用いたマン
ホ−ル本体に、上向きに大径の点検筒を接続する接合部
を、下向きに、該点検筒より小径の下流側下水本管を、
エルボを介して、接続する接合部を、横向きに上流側下
水本管を接続する接合部を、それぞれ射出成形により一
体的に突設したマンホ−ル本体において、前記横向き接
合部を、下水本管の径に応じた許容最大勾配でもって上
向きの差口または受口としたことを特徴とする段差接合
用塩ビ製小口径マンホ−ルにあり、また、2)エルボ
を、90°に許容最大勾配角を加えたエルボとした前記
1)記載の段差接合用塩ビ製小口径マンホ−ルにある。
【0016】
【実施例】本考案を添付図面に示す実施例により詳細に
説明する。図1は本考案の実施例の全体図、図2は図1
の要部図である。なお、従来例を示す図4と同一部分に
は同一符号を付してある。
【0017】本考案者は、山間地で表面勾配が急な所で
は、段差接合用落差を可及的に小としなければならない
し、その反面、埋設深さは可及的に一定としなければな
らないことから、その下水本管は最大勾配を採用する、
いうことに着目して次のような考えを案出した。農業集
落排水施設を例として、先ずマニングの公式により、下
水本管の勾配を算出する。
【0018】Q=A・V
【0019】 V=1/n×(Rの3分の2乗根)×(Iの平方根)
【0020】ここにおいて、 Q;流量(m3 /sec) A;流水の断面積(m2 ) V;流速 n;粒度係数 R;径深(A/wetted perimeter) I;勾配 であり、農業集落排水施設における管路内のV=0.6
〜3.0m/secと決められており、しかも管路内で
は半管流、つまり、50%の余裕をもたせたことも決め
られていていることから、150mmφの塩ビ製下水本管
を用いれば、前記マニングの公式により、最大流速3.
0m/secに対する最大勾配は、69(0 00)と算
出される。その結果、いずれの山間地でも適用できると
共に、縦管15を可及的に小にでき、いわゆる滝落しを
小にできる。
【0021】同様に、マニングの公式によって200mm
φの塩ビ管を用いた場合を算出すると、最大勾配は48
0 00)となり、250mmφの塩ビ管を用いると、最
大勾配は36(0 00)となる。
【0022】以上のように、山間地における農業集落排
水施設では、下水本管の径によってその最大勾配が定ま
り、この最大勾配によって下水本管が埋設することが規
制の範囲内で可能となる。本考案者は、かかる点に着目
して、次のような段差接合用塩ビ製小口径マンホ−ルを
案出した。
【0023】図1および図2において、マンホ−ル本体
17はインバ−トにチ−ズ状部材を採用しているので、
T字の水平部が上下方向になり、足部が上流側の横方向
になっている。すなわち、マンホ−ル本体17には、上
向きに点検筒用差口18が、横向きに上流側下水本管用
ゴム輪受口19が、下向きに縦管用差口20がそれぞれ
形成されている。そして、上流側下水本管用ゴム輪受口
19は、先ず差口を一体的に形成し、それにゴム輪受口
を嵌挿したものであるから、d2 =150mmφとすれ
ば、d1 =300mmφ、d3 =150mmφとして、マン
ホ−ル本体17は射出成形により一体的に成形する。
【0024】したがって、かかるマンホ−ル本体17に
おける上流側下水本管用ゴム輪受口19は、予め水平よ
り4°(90°−θ1 )上向きにして突設している。そ
の結果、このマンホ−ル本体17に上流側下水本管13
を接続すれば、直ちに上流側下水本管13は前述の最大
勾配69(0 00)となる。
【0025】また、縦管15と接続するエルボ21をθ
2 =901 +4°の開きで形成されている。したがっ
て、マンホ−ル本体17に予め付設された、このエルボ
21に下流側下水本管14を接続すれば、直ちに下流側
下水本管14は、前述の最大勾配69(0 00)とな
る。なお、図1の21は内蓋、22は保護鉄蓋である。
【0026】ところで、山間地の集落排水施設の下水本
管としては、150mmφ、200mmφ、および250mm
φの塩ビ管が多用されるが、これらに対応する傾斜角は
θ1=86°,87°,88°となる。したがって、こ
れらのθ1 をもつゴム輪受口19のあるマンホ−ル本体
17を用意して、また、勾配角を付加した角度θ2 =9
4°,93°,92°をもつエルボ21を用意すれば、
施工が簡単にできる。なお、上流側下水本管用ゴム輪受
口19は差口または単なる受口であってもよい。
【0027】
【考案の効果】本考案によれば、段差接合用小口径マン
ホ−ルに、下水本管の径の種類に応じた横上向きに差口
等の接合部を一体的に突設したので、この接合部に上流
側下水本管を接続するだけで、所定の勾配が得られ、か
つ、施工時の手間が省け、ひいては施工精度を向上する
ことができる。しかも、横上向きに許容最大勾配を用い
たので、いずれの傾斜地でも施工することができ、ひい
ては汎用性のある段差接合用小口径マンホ−ルを提供で
きる。その上、段差の落差も小とし、好ましくない滝落
しを可及的に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の全体図である。
【図2】図1の要部図である。
【図3】従来例の要部図である。
【図4】従来例の全体図である。
【符号の説明】
10…点検筒、13…上流側下水本管、14…下流側下
水本管、17…マンホ−ル本体、19…上流側下水本管
用ゴム輪受口、21…エルボ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバ−トにチ−ズ状部材を用いたマン
    ホ−ル本体に、上向きに大径の点検筒を接続する接合部
    を、下向きに、該点検筒より小径の下流側下水本管を、
    エルボを介して、接続する接合部を、横向きに上流側下
    水本管を接続する接合部を、それぞれ射出成形により一
    体的に突設したマンホ−ル本体において、前記横向き接
    合部を、下水本管の径に応じた許容最大勾配でもって上
    向きの差口または受口としたことを特徴とする段差接合
    用塩ビ製小口径マンホ−ル。
  2. 【請求項2】 エルボを、90°に許容最大勾配角を加
    えたエルボとした請求項1記載の段差接合用塩ビ製小口
    径マンホ−ル。
JP9095192U 1992-12-11 1992-12-11 段差接合用塩ビ製小口径マンホ−ル Expired - Lifetime JP2530149Y2 (ja)

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