JP4171272B2 - 排水用ヘッダー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅用排水システムにおいて用いられる排水用ヘッダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、戸建住宅においては、図18に示すように、建物2内に設置されたトイレ、洗面所、洗濯機、浴室、台所などに設けられた各排水設備21,22,23,24,25にて発生した排水は、各排水設備21〜25にそれぞれ接続された排水枝管5を経て建物2の外側に埋設された各排水桝6に流れ込んだ後、排水桝6,6間を接続している宅地1内の排水主管3を通じて公共桝7に流れ込み、この公共桝7を経て公道下に埋設された下水本管(図示せず)へ排水されるようになっている。
【0003】
この場合、各排水枝管5は建物の床下の防湿コンクリート41に埋設され、また、宅地1内の排水主管3は建物2の外周基礎4の外側に埋設されている。排水主管3の曲がり部や合流部に各種タイプの排水桝6が設置されている。
【0004】
ところで、上記図18の排水システムの場合、各排水枝管5が防湿コンクリート41に埋設されているので、各排水枝管5内の点検や清掃が困難であり、また、排水枝管5が破損した場合、その補修や取替え作業が極めて困難であった。
【0005】
また、各排水枝管5がそれぞれ各排水桝6と接続されているので、排水枝管5の本数、つまり、建物内に設置されている排水設備の数に対応した貫通孔を外周基礎4の所定位置に設けなければならず、この貫通孔を設ける作業がたいへんである。しかも、多くの排水桝6を必要とし、材料費や施工費も高くなる。
【0006】
このような問題点を解消するために、従来の埋設配管に代えて、各排水枝管を建物の床下に露出配管する工法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、住戸内のコンクリートスラブと床の間に、複数個のY字状の合流排水管継ぎ手を回動自在に連結した排水ヘッダーを配設し、この排水ヘッダーの各分岐管部に各排水横枝管を接続したマンションなどの集合住宅における建物内排水管システムが開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−11927号公報(第1頁〜第6頁)
【特許文献2】
特開2001−303637号公報(第1頁〜第9頁)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献2にて開示されている排水ヘッダーの場合、分岐管部の中心軸の高さ位置が管状部の中心軸の高さ位置と同一であるため、分岐管部を通じて排水横枝管から排水ヘッダー内に流れ込んだ排水が、下流側に位置している分岐管部から逆流するという問題があった。
【0009】
また、排水ヘッダーを構成している合流排水管継ぎ手の管状部の断面形状が円形状であるので、複数の排水横枝管から複数の分岐管部を通じて、同時に排水が排水ヘッダー内に流れ込んだ場合、排水ヘッダー内が満水状態となり、その結果、各排水横枝管内も満水状態となる。つまり、各排水横枝管内の上部に通気層が存在していないことになる。
このため、排水ヘッダー内の排水が下流側に流れ出ることによってサイフォン現象が生じて、各排水横枝管と連通されている各排水設備に設けられているトラップの封水が破られるという問題があった。
【0010】
本発明の目的は、ヘッダー本体内に流れ込んだ排水が枝管接続部から逆流せず、排水枝管内の点検や清掃を容易に行え、床下での排水配管用の合流継手として良好な排水用ヘッダーを提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、各枝管接続部からヘッダー本体内に排水が同時に流れ込んでも、ヘッダー本体内が満水状態とならず、つまり、各枝管接続部と接続されている各排水枝管内も満水状態とならず、その内部上方に通気層が存在しており、その結果、各枝管接続部と連通されている各排水設備に設けられているトラップの破水を防止することができる排水用ヘッダーを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、建物内の各排水設備と接続されている複数の排水枝管から流れ込む排水を合流させて、屋外に埋設されている排水管に排水させるための排水用ヘッダーであって、両端部に接続部を有する筒状のヘッダー本体と、このヘッダー本体の側壁から突設された複数の枝管接続部とからなり、前記ヘッダー本体が、一端部に流入側の受口部を有し、他端部に流出側の差口部を有する断面形状が卵形状とされた筒状の継手本体と、この継手本体の両側壁から両側方へ相対向して突設された2個の枝管接続部および上側壁から上方へ突設された1個の掃除口とを備えた管継手の複数個が各継手本体の中心軸方向に接続されてなるものであり、継手本体の流入側の受口部の下部に、継手本体の中心軸および継手本体の断面形状の長軸に直交するように、設置用の脚部が設けられ、かつ、ヘッダー本体の下部内面の曲率半径が上部内面の曲率半径よりも小さくされているものである。
【0013】
請求項1記載の本発明の排水用ヘッダーによれば、両端部に接続部を有する筒状のヘッダー本体と、このヘッダー本体の側壁から突設された複数の枝管接続部とからなり、前記ヘッダー本体の断面形状が卵形状とされ、かつ、ヘッダー本体の下部内面の曲率半径が上部内面の曲率半径よりも小さくされているので、排水枝管を通じてヘッダー本体内に流れ込んでくる排水の水理特性が向上する。
【0014】
また、ヘッダー本体の断面形状が卵形状とされていることで、各枝管接続部からヘッダー本体内に排水が同時に流れ込んでも、ヘッダー本体内が満水状態とならない。つまり、各枝管接続部と接続されている各排水枝管内も満水状態とならず、各枝管接続部と連通している各排水設備に設けられているトラップの破水を防止できる。
【0015】
また、建物の床下に露出配管した設置状態において、上流側に位置しているヘッダー本体の一端部をたとえば蓋にて着脱自在に閉塞しておくことで、ヘッダー本体の上流側からヘッダー本体の他端部と接続されている排水主管内の点検や清掃を作業性よく行える。
【0016】
さらに、一種類の管継手を複数個組み合わせることで、枝管接続部の口数の異なった各種タイプの排水用ヘッダーを形成することができる。このため、排水用ヘッダーを成型するための型費用が安価となる。また、たとえば建物の床下に露出配管した設置状態において、設置面に対して上向きに開口して存在している掃除口を点検口として利用することで、接続される排水枝管内の点検や清掃を作業性よく行える。
【0017】
また、継手本体の流入側の受口部の下部に、継手本体の中心軸および継手本体の断面形状の長軸に直交するように、設置用の脚部が設けられているので、下げ振りや水準器などの芯出し治具を用いることなく、ヘッダー本体の下部に設けられた脚部を利用して排水用ヘッダーの芯出しを容易に行える。
【0018】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の排水用ヘッダーにおいて、枝管接続部の断面形状が円形状とされ、その中心軸がヘッダー本体の上部内面の曲率半径の中心軸よりも上方に位置しているものである。
【0019】
請求項2記載の本発明の排水用ヘッダーによれば、枝管接続部の断面形状が円形状とされ、その中心軸がヘッダー本体の上部内面の曲率半径の中心軸よりも上方に位置しているので、排水枝管を通じてヘッダー本体内に流れ込んでくる排水の他の枝管接続部側への逆流防止効果はより向上することになる。
【0020】
請求項3記載の本発明は、請求項1または2に記載の排水用ヘッダーにおいて、ヘッダー本体の一端部に、一端部に断面形状が卵形状の接続部を有し、他端部に断面形状が円形状の接続部を有する管継手の卵形状の接続部が接続されているものである。
【0021】
請求項3記載の本発明の排水用ヘッダーによれば、ヘッダー本体の一端部に接続されている管継手の円形状の接続部を利用して、従来の断面形状が円形状の排水管との接続を簡単に行える。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0023】
図1は本発明の排水用ヘッダーの第1実施例を示す斜視図、図2は図1のU−U線での切断断面図、図3は図1対応の平面図である。
【0024】
排水用ヘッダー10は硬質塩化ビニル樹脂製の八方継手タイプのものであり、図1に示すように、断面形状が卵形状の筒状のヘッダー本体11と、このヘッダー本体11の側壁の4箇所から両側に相対向して一体に突設された4個の円筒状の枝管接続部12と、上側壁の2箇所から上方に一体に突設された2個の円筒状の掃除口13とから構成されている。
【0025】
ここで、筒状のヘッダー本体11とは、断面形状が卵形状を有するものであって、その形状の代表的なものは図4に示すように、半径R1の軌道に沿う大径部11H、半径R2の軌道に沿う小径部11L、半径R3,R4に沿う移行部11M,11Mとから構成されている。ここに、R1,R2,R3,R4はR2<R1<R3=R4の関係にあり、半径R1,R2の中心はともに長軸G上に位置している。つまり、ヘッダー本体11の小径部11L内面の曲率半径R2が大径部11H内面の曲率半径R1よりも小さくなっている。
【0026】
そして、一方の枝管接続部12と他方の枝管接続部12は、ヘッダー本体11の長軸Gを含む仮想平面に対して、左右対称に設けられている。この場合、各枝管接続部12の中心軸はヘッダー本体11の上部内面の曲率半径R1の中心軸よりも約30mm上方に位置している。この結果、各枝管接続部12の管底の高さ位置はヘッダー本体11の管底よりも約70mm上方に位置している。
【0027】
ヘッダー本体11の一端部は受口111とされ、他端部は差口112とされている。各枝管接続部12はすべて接着接続タイプの受口とされている。掃除口13の開口端は受口とされ、後述のネジ式タイプの蓋が着脱可能に装着されるようになっている。この場合、各枝管接続部12の受口の口径は約75mmである。ヘッダー本体11の受口111の口径(長軸G方向)は約130mmである。
【0028】
ヘッダー本体11の下部には2個の板状の脚部14が一体に設けられている。この脚部14はヘッダー本体11の中心軸およびヘッダー本体11の長軸Gに直交するように設けられている。脚部14の両端には切欠部141が設けられ、たとえば配管固定具を用いて床下面に設置固定する際に、配管固定具のボルトに装着されるようになっている。
【0029】
上記図1の排水用ヘッダー10は、図5〜図8にて示す五方継手タイプの管継手10Aの2個が接着接続されたものであり、枝管接続部12の数の調整が自在となる。
【0030】
図5は管継手10Aを示す斜視図、図6は図5のV−V線での切断断面図、図7は図5のW−W線での切断断面図、図8は図5対応の平面図である。
【0031】
図5に示すように、管継手10Aは五方継手タイプのものであり、断面形状が卵形状の筒状の継手本体11Aと、この継手本体11Aの両側壁から両側に相対向して一体に突設された2個の円筒状の枝管接続部12と、上側壁から上方に一体に突設された1個の円筒状の掃除口13とから構成されている。
【0032】
上述のとおり、筒状の継手本体11Aは、断面形状が卵形状を有するものであって、上記図4に示したように、半径R1の軌道に沿う大径部、半径R2の軌道に沿う小径部、半径R3,R4に沿う移行部とから構成されている。そして、R1,R2,R3,R4はR2<R1<R3=R4の関係にあり、半径R1,R2の中心は長軸G上に位置している。つまり、継手本体11Aの小径部の曲率半径が大径部の曲率半径よりも小さくなっている。
【0033】
そして、一方の枝管接続部12と他方の枝管接続部12は、継手本体11Aの長軸Gを含む仮想平面に対して、左右対称に設けられている。枝管接続部12の中心軸は継手本体11Aの上部内面の曲率半径R1の中心軸よりも約30mm上方に位置している。この結果、図7に示すように、枝管接続部12の管底の高さ位置は継手本体11Aの管底よりも約70mm上方に位置している。
【0034】
継手本体11Aの一端部は受口111とされ、他端部は差口112とされている。各枝管接続部12はすべて接着接続タイプの受口とされている。掃除口13の開口端は受口とされ、後述のネジ式タイプの蓋やキャップが着脱可能に装着されるようになっている。この場合、各枝管接続部12の受口の口径は約75mmである。継手本体11Aの受口111の口径(長軸G方向)は約130mmである。受口111および枝管接続部12のそれぞれの開口端の両側部外面には係止部113,121が一体に設けられている。
【0035】
継手本体11Aの受口111側の下部には1個の板状の脚部14が設けられている。この脚部14は継手本体11Aの中心軸および長軸Gに直交するように設けられている。脚部14の両端には切欠部141が設けられ、たとえば配管固定具を用いて床下面に設置固定する際に、配管固定具のボルトに装着されるようになっている。
【0036】
そして、一方の管継手10Aの差口112が他方の管継手10Aの受口111に挿入されて接着接続されることで、図1〜図3にて示す排水用ヘッダー10が構成されている。
【0037】
この場合、継手本体11Aの断面形状が卵形状であり、しかも、継手本体11Aの下部に存在している板状の脚部14が継手本体11Aの中心軸および長軸Gに直交するように設けられているので、両管継手10A,10Aの位置合わせなどをすることなく、単に2個の管継手10A,10A同士を接着接続するだけで排水用ヘッダー10の組立てを行える。
【0038】
なお、継手本体11Aの受口111をゴム輪タイプの受口としてもよい。また、枝管接続部12は接着タイプの受口に限らず、環状のパッキングを受口内周に備えた枝管を差し込むだけで水密接続可能なゴム輪タイプの受口とすると、伸縮可能な接続部とできる。また、差し口タイプの接続部となされ、枝管と合成樹脂製ソケットで接着接続されたり、ゴム製のソケットを使用してソケット外周を締付けて水密で、かつ接合部での屈曲調整可能に接続してもよい。
また、一対の枝管接続部12,12の突出方向は、継手本体11Aに水平で斜め方向に突設されるか、継手本体11Aの斜め上方に向くように突設されていて、継手本体11Aの長軸Gを含む仮想平面に対して左右対称に設けられていてもよい。
【0039】
そして、枝管接続部12を多めに設けておき、その一部を掃除口として用いるようにしてもよい。そして、掃除口には着脱可能にキャップや蓋を装着しておけばよい。また、その時点では使用しない枝管接続部12はキャップや蓋にて着脱可能に閉塞しておけばよい。排水用ヘッダー10の材質は、硬質塩化ビニル樹脂やポリエチレン樹脂などの合成樹脂の他、FRP、ステンレスや鋳物などの金属製であってもよい。
【0040】
図9は本発明の排水用ヘッダーの第2実施例を示す斜視図、図10は図9対応の平面図、図11は図9のX−X線での切断断面図である。
【0041】
この第2実施例の排水用ヘッダー10は、上記図5〜図8にて示した管継手10Aの3個が接着接続されたものである。排水用ヘッダー10は、図9に示すように、断面形状が卵形状の筒状のヘッダー本体11と、このヘッダー本体11の側壁の6箇所から両側に一体に突設された6個の円筒状の枝管接続部12と、側壁の3箇所から上方に一体に突設された2個の円筒状の掃除口13とから構成されている。
【0042】
この場合、排水用ヘッダー10は6個の枝管接続部12を備えているので、たとえば建物の増改築を行って、建物内の排水設備が増設された際に、余っている枝管接続部12を利用して、増設された新規排水設備と排水用ヘッダー10との間を排水枝管にて配管することができる。
また、排水用ヘッダー10の流入側の受口111に、管頂を一致させた枝管接続部12を備えた円形管と卵形管との変換継手を取付けて、流入側に枝管接続部12を設けてもよい。
【0043】
つぎに、図1の本発明の排水用ヘッダー10を使用した排水システムについて説明する。
図12は図1の排水用ヘッダー10を使用した排水システムを模式的に示す説明図、図13は図12の部分平面図、図14は図13のY−Y線での切断断面図、図15は図13のZ−Z線での切断断面図、図16は図12の要部の一部を断面で示す平面図、図17は図12の他の要部の一部を断面で示す拡大側面図である。
【0044】
住宅排水システムは、図12および図17に示すように、建物2内に設置された各排水設備21〜25にそれぞれ上流側の一端部が接続された排水枝管5,5Aと、排水枝管5と3本の排水枝管5Aとを接続している排水用ヘッダー10と、建物2の外周基礎4に形成されたボイド孔4aの外面側に一端部が開口されるとともに、他端部が建物2の外周基礎4の内側の床下の上面に開口された状態で防湿コンクリート41に埋設されたさや管8と、このさや管8内に挿通された排水枝管5の他端部が接続され、建物2の外周基礎4の外側地中に埋設された4個の排水桝6と、これらの排水桝6と排水主管3を介して接続された公共桝7とから構成されている。そして、さや管8の上端開口から建物2の床下空間に立ち上がり、各排水設備21〜25の流出側接続部に至るまでの排水枝管5,5Aは床下空間Sに露出配管されている。
【0045】
この場合、排水設備21はトイレ、排水設備22は洗面所、排水設備23は洗濯機、排水設備24は浴室、排水設備25は台所である。このうち、三箇所の排水設備22,23,24は、図12に示すように、中基礎42で区切られた同一区分に設置されており、排水設備22,23,24に接続されている3本の排水枝管5Aのそれぞれの流出側端部は、図13に示すように、排水用ヘッダー10の3個の各枝管接続部12と接続されている。
尚、3本の排水枝管5Aの中には、排水設備からの排水量が少なく、枝管接続部12の口径より小口径の排水枝管5Aが使用される場合がある。この場合には、枝管接続部12に小口径管接続用の受口を有する同芯または偏芯のブッシュを使用して接続すればよい。
【0046】
排水枝管5Aが接続されない1個の枝管接続部12は、図15に示すように、キャップ12aが水密状に装着されて閉塞されている。その際、キャップ12aの鍔部に設けられている2個の係止爪(図示せず)が、枝管接続部12の両側部外面に設けられている係止部121と重ね合わされ、両者に設けられている係止孔にボルトを挿通してナットを締めつけて係止されている。同様に、排水用ヘッダー10の受口111は、キャップ11aが水密状に装着されて閉塞されている。その際、キャップ11aの鍔部に設けられている2個の係止爪(図示せず)が受口111の両側部外面に設けられている係止部113と重ね合わされ、両者に設けられている係止孔にボルトを挿通してナットを締めつけて係止されている。この事により、ヘッダー本体内に内圧がかかっても止水性を確保できると共に、脱着の繰り返しが容易となる。
また、キャップ12aには、枝管接続部12と接合する部分に回り止め用の突起が設けられ、枝管接続部12にキャップ12aの回り止め用突起と嵌まり合う接合部が設けられていて、キャップ12aの装着される方向が規制されるようになっていると、断面円形のキャップ12aの枝管接続部12への装着の向きをヘッダー本体11の内面形状に合うように決めることができ、排水管路の内面を円滑な面として、汚水の流れを滞留を防止できる。
また、2個の掃除口13は、図14に示すように、ネジ式タイプの蓋13aが着脱可能に装着されて閉塞されている。
【0047】
また、排水用ヘッダー10と排水枝管5は変換継手Fを介して接続されている。この変換継手Fは、図13および図14に示すように、一端部に断面形状が卵形状の受口F1を有し、他端部に断面形状が円形状の差口F2を有し、受口F1と差口F2とは管底を一致するようにして、その間を連結する傾斜移行部F3となされている。そして、変換継手Fの受口F1が排水用ヘッダー10の差口112と接着接続され、一方、変換継手Fの差口F2が排水枝管5の受口と接着接続されている。
【0048】
そして、排水用ヘッダー10は建物の床下に、ヘッダー本体11の下部に存在している2個の脚部14の切欠部141を利用して配管固定具のボルトに固定されている。配管固定具は、板状の支持金具に2本の固定ボルトが立設されたものを使用するのがよい。支持金具を床コンクリートにボルト止めし、固定ボルトに装着した2個のナット間に脚部14を挟持して、高さや勾配を調整して固定できる。
【0049】
上記実施例の場合、排水桝6、排水主管3およびさや管8は硬質塩化ビニル樹脂製のものである。また、排水枝管5は、図16に示すように、内周面が平滑で、外周面に山部51と谷部52が交互に軸心方向に沿って平行に連続して形成されたポリエチレン樹脂製の波付管である。この場合、山部51が高密度ポリエチレン樹脂からなり、谷部52が低密度ポリエチレン樹脂からなっている。排水枝管5Aは従来の硬質塩化ビニル樹脂製のものである。
【0050】
3本の排水枝管5の流出側の端部内周には、図16に示すように、接続用ソケット5aの差口51aが嵌合され、接続用ソケット5aの受口52a外周と、排水枝管5の端部外周との間に跨がって、固定リング5bがたとえば射出成形されて抜け止め状態で嵌合固着されている。この場合、接続用ソケット5aは硬質塩化ビニル樹脂製のものであり、固定リング5bはポリエチレン樹脂製のものである。3本の排水枝管5の流入側の端部内周にも上記と同様にして接続用ソケット5aが嵌合固着され、この接続用ソケット5aが変換継手Fの差口F2と接着接続されている(図13および14を参照)。
【0051】
そして、図17に示すように、さや管8を通して屋外に延設された3本の排水枝管5の各流出側端部の受口52aはそれぞれ短管32、90度エルボ継手31、短管32および90度エルボ継手31を介して各排水桝6の流入側受け口61に接続されている。そして、排水桝6の流出側受け口62に排水主管3の一端部が接続され、この排水主管3の他端部が排水桝6あるいは公共桝7の流入側接続部と接続されている。さらに、排水桝6の上端受口63には短管64の下端部が接続され、この短管64の上端開口に掃除口用の蓋体65が着脱自在に装着されている。なお、短管32、90度エルボ継手31、短管64は硬質塩化ビニル樹脂製のものである。
【0052】
したがって、排水設備21,25からの排水は、排水枝管5、90度エルボ継手31、短管32および90度エルボ継手31を経て各排水桝6に流れ込み、この各排水桝6に流れ込んだ排水は、排水桝6,6間を接続している宅地1内の排水主管3を通じて公共桝7に流れ込み、この公共桝7を経て公道下に埋設された下水本管へ排水される。
【0053】
また、排水設備22,23および24からの排水は各排水枝管5Aを経て排水用ヘッダー10に流れ込み、この排水用ヘッダー10に流れ込んで合流した排水は、排水用ヘッダー10の流出側差口112と排水桝6の流入側受口61との間を接続している排水枝管5を通じて排水桝6に流れ込む。そして、この排水桝6に流れ込んだ排水は、排水桝6,6間を接続している宅地1内の排水主管3を通じて公共桝7に流れ込み、この公共桝7を経て公道下に埋設された下水本管へ排水される。
【0054】
この場合、排水用ヘッダー10を構成しているヘッダー本体11は、図4に示したように、断面形状が卵形状を有するものであり、しかも、枝管接続部12の管底の高さ位置がヘッダー本体11の管底よりも約70mm上方に位置しているので、たとえば排水設備22,23および24からの排水が各排水枝管5Aを経て同時に排水用ヘッダー10に流れ込んでも、排水用ヘッダー10内が満水状態となる可能性は全くない。このため、各排水設備22,23,24に設けられているトラップの破水は生じない。また、各排水枝管5Aより流れ込んだ排水が他の排水枝管5Aに逆流することもない。
【0055】
また、3本の排水枝管5の流出側端部がさや管8内を挿通して排水桝6に接続されており、しかも、さや管8の上端開口から建物2の床下空間に立ち上がり、各排水設備21〜25の流出側接続部に至るまでの排水枝管5は床下空間Sに露出配管されているので、排水枝管5内の点検や清掃、あるいは排水枝管5の補修や取り替えを容易に行うことができる。
【0056】
そして、さや管9は、3本の各排水枝管5をその内部に円滑に延設することができるように、外周基礎4のボイド孔4aに予め設定された姿勢で固定されて防湿コンクリート41に埋設されている。具体的には、図17に示すように、外周基礎4のボイド孔4aは、さや管8の外径よりも大きく、さや管8をボイド孔4aに差し込むだけでは、さや管8は回転して一定の姿勢に保つことが困難である。このため、防湿コンクリート41の打設に先立って、外周基礎4のボイド孔4aに、たとえば水膨張ゴムなどの支持材9を介して、さや管の一端部を設定された姿勢に固定しておくのがよい。
【0057】
また、排水枝管5を円形状のものに代えて卵形状のものとしてもよい。このようにすることで、変換継手Fを用いずに、排水用ヘッダー10と排水枝管5の接続を行える。
【0058】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明においては、両端部に接続部を有する筒状のヘッダー本体と、このヘッダー本体の側壁から突設された複数の枝管接続部とからなり、前記ヘッダー本体の断面形状が卵形状とされ、かつ、ヘッダー本体の下部内面の曲率半径が上部内面の曲率半径よりも小さくされているので、排水枝管を通じてヘッダー本体内に流れ込んでくる排水の水理特性が向上する。
【0059】
また、ヘッダー本体の断面形状が卵形状とされていることで、各枝管接続部からヘッダー本体内に排水が同時に流れ込んでも、ヘッダー本体内が満水状態とならない。つまり、各枝管接続部と接続されている各排水枝管内も満水状態とならず、各枝管接続部と連通している各排水設備に設けられているトラップの破水を防止できる。
【0060】
さらに、たとえば建物の床下に露出配管した設置状態において、設置面に対して上向きに開口して存在している掃除口を点検口として利用することで、接続される排水枝管内の点検や清掃を作業性よく行える。
【0061】
また、建物の床下に露出配管した設置状態において、上流側に位置しているヘッダー本体の一端部をたとえば蓋にて着脱自在に閉塞しておくことで、ヘッダー本体の上流側からヘッダー本体の他端部と接続されている排水主管内の点検や清掃を作業性よく行える。
【0062】
さらに、一種類の管継手を複数個組み合わせることで、枝管接続部の口数の異なった各種タイプの排水用ヘッダーを形成することができる。このため、排水用ヘッダーを成型するための型費用が安価となる。また、たとえば建物の床下に露出配管した設置状態において、設置面に対して上向きに開口して存在している掃除口を点検口として利用することで、接続される排水枝管内の点検や清掃を作業性よく行える。
【0063】
また、継手本体の流入側の受口部の下部に、継手本体の中心軸および継手本体の断面形状の長軸に直交するように、設置用の脚部が設けられているので、下げ振りや水準器などの芯出し治具を用いることなく、ヘッダー本体の下部に設けられた脚部を利用して排水用ヘッダーの芯出しを容易に行える。
【0064】
請求項2記載の本発明においては、枝管接続部の断面形状が円形状とされ、その中心軸がヘッダー本体の上部内面の曲率半径の中心軸よりも上方に位置しているので、排水枝管を通じてヘッダー本体内に流れ込んでくる排水の他の枝管接続部側への逆流防止効果はより向上することになる。
【0065】
請求項3記載の本発明においては、ヘッダー本体の一端部に接続されている管継手の円形状の接続部を利用して、従来の断面形状が円形状の排水管との接続を簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の排水用ヘッダーの第1実施例を示す斜視図である。
【図2】 図1のU−U線での切断断面図である。
【図3】 図1対応の平面図である。
【図4】 ヘッダー本体の断面形状を説明する断面図である。
【図5】 図1の排水用ヘッダーを構成して管継手を示す斜視図である。
【図6】 図5のV−V線での切断断面図である。
【図7】 図5のW−W線での切断断面図である。
【図8】 図5対応の平面図である。
【図9】 本発明の排水用ヘッダーの第2実施例を示す斜視図である。
【図10】 図9対応の平面図である。
【図11】 図9のX−X線での切断断面図である。
【図12】 図1の排水用ヘッダー10を使用した排水システムを模式的に示す説明図である。
【図13】 図12の部分平面図である。
【図14】 図13のY−Y線での切断断面図である。
【図15】 図13のZ−Z線での切断断面図である。
【図16】 図12の要部の一部を断面で示す平面図である。
【図17】 図12の他の要部の一部を断面で示す拡大側面図である。
【図18】 従来の住宅排水システムを模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
2 建物
21,22,23,24,25 排水設備
3 排水主管
4 外周基礎
5,5A 排水枝管
6 排水桝
61 流入側接続部
7 公共桝
10 排水用ヘッダー
10A 管継手
11 ヘッダー本体
11A 継手本体
111 受口
112 差口
12 枝管接続部
11a,12a キャップ
13 掃除口
13a 蓋
14 脚部
G 長軸
R1,R2,R3,R4 曲率半径
F 変換継手
F1 受口
F2 差口

Claims (3)

  1. 建物内の各排水設備と接続されている複数の排水枝管から流れ込む排水を合流させて、屋外に埋設されている排水管に排水させるための排水用ヘッダーであって、
    両端部に接続部を有する筒状のヘッダー本体と、このヘッダー本体の側壁から突設された複数の枝管接続部とからなり、前記ヘッダー本体が、一端部に流入側の受口部を有し、他端部に流出側の差口部を有する断面形状が卵形状とされた筒状の継手本体と、この継手本体の両側壁から両側方へ相対向して突設された2個の枝管接続部および上側壁から上方へ突設された1個の掃除口とを備えた管継手の複数個が各継手本体の中心軸方向に接続されてなるものであり、継手本体の流入側の受口部の下部に、継手本体の中心軸および継手本体の断面形状の長軸に直交するように、設置用の脚部が設けられ、かつ、ヘッダー本体の下部内面の曲率半径が上部内面の曲率半径よりも小さくされていることを特徴とする排水用ヘッダー。
  2. 枝管接続部の断面形状が円形状とされ、その中心軸がヘッダー本体の上部内面の曲率半径の中心軸よりも上方に位置している請求項1に記載の排水用ヘッダー。
  3. ヘッダー本体の一端部に、一端部に断面形状が卵形状の接続部を有し、他端部に断面形状が円形状の接続部を有する管継手の卵形状の接続部が接続されている請求項1または2に記載の排水用ヘッダー。
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