JP2529135Y2 - 昇降可能なサイドウインドウを有する自動車の車体構造 - Google Patents

昇降可能なサイドウインドウを有する自動車の車体構造

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JP2529135Y2
JP2529135Y2 JP2865191U JP2865191U JP2529135Y2 JP 2529135 Y2 JP2529135 Y2 JP 2529135Y2 JP 2865191 U JP2865191 U JP 2865191U JP 2865191 U JP2865191 U JP 2865191U JP 2529135 Y2 JP2529135 Y2 JP 2529135Y2
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博之 井出
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日産車体株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車体の側部に昇降可能
なサイドウインドウを有する自動車の車体構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の車体構造としては、図3
〜5に示したものが実用されている(昭和55年9月
日産自動車(株)発行「NISSANサービス周報第4
28号(LP−1)165及び167頁参照)。すなわ
ち、車体1の後部には、リアクォータ開口部2が設けら
れており、該リアクォータ開口部2の下縁部には、図4
に示したように車室内R側に位置するボディインナパネ
ル3の上縁フランジ4と、車室外O側に位置するリアフ
ェンダーパネル5の上縁フランジ6とが接合されてい
る。これにより、前記車体1の側部には、前記ボディイ
ンナパネル3とリアフェンダーパネル5とにより画成さ
れ、前記リアクォータ開口部2の下縁部に沿って車体前
後方向に延在する水平閉断面7が形成されている。
【0003】また、前記リアクォータ開口部2の前縁部
には、図5に示したように上下方向に延在して垂直閉断
面10を形成するリアピラー9が設けられている。該リ
アピラー9は、車室内R側に位置するリアピラーインナ
パネル8の前縁フランジ11と後縁フランジ12とに、
車室外O側に位置するリアピラーフェンダーパネル13
の前縁フランジ14と後縁フランジ15とを接合するこ
とにより形成されている。
【0004】前記リアフェンダーパネル5とリアピラー
フェンダーパネル13とは、一体的に成形されており、
この両パネル5,13の前記上縁フランジ6と前記後縁
フランジ15には、前記リアクォータ開口部2を閉鎖す
るリアクォータウインドガラス16の周縁部が接着剤1
7を介して固着されている。
【0005】すなわち、この車体1は、リアクォータ開
口部2に開閉不可能なリアクォータウインドガラス16
を有する構造であって、前記水平閉断面7や垂直閉断面
10を形成することにより、リアクォータ開口部2回り
の車体剛性を確保しているのである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】このように、リアクォ
ータウインドガラス16が開閉不可能な構造である場合
には、前記各フランジ4、6,11,12,14,15
を接合することにより、前記水平閉断面7や垂直閉断面
10を形成して前記車体剛性を確保することが可能とな
る。しかし、前記リアクォータウインドガラス16が昇
降して前記リアクォータ開口部2を開閉し得る構造とす
る場合には、例えば図4に示したボディイナパネル3の
上縁フランジ4と、リアフェンダーパネル5の上縁フラ
ンジ6とを離間させて、仮想的に示したようにリアクォ
ータウインドガラス16を前記両上縁フランジ5,6間
にて昇降させるようにしなければならない。
【0007】このとき、前記リアクォータウインドウ1
6の昇降自在性を確保するために、単に前記上縁フラン
ジ4,6を離間させる構造とすると、前記水平閉断面7
が解放状態となって消失してしまい、これによりリアク
ォータ開口部2回りを含む車体側部の剛性が著しく低下
してしまう。また、このように前記水平閉断面7が消失
すると、前記リアピラー9の下端部における支持剛性を
確保することも困難となることから、垂直閉断面10を
有するリアピラー9が存在していたとしても、該リアピ
ラー9の車体骨格部材としての機能が低下してしまう。
【0008】すなわち、単にリアクォータウインドガラ
ス16を前記両上縁フランジ5,6間にて昇降させるよ
うにしたのでは、前記水平閉断面7の消失や、垂直閉断
面10を有するリアピラー9の車体骨格部材としての機
能の低下により、リアクォータ開口部2回りを含む車体
側部の剛性が著しく低下してしまう。このため、該車体
側部の剛性を低下させることなく、リアクォータウイン
ドガラス16等の車体側部に設けられたサイドウインド
ウを昇降可能とし得る車体構造の出現が期待されるもの
であった。
【0009】本考案は、このような従来の期待に応ずる
べくなされたものであり、車体側部に設けられた開口部
を開閉するサイドウインドウを昇降可能可能としつつ、
車体側部に充分な剛性を確保することを可能にしたサイ
ドウインドウを有する自動車の車体構造を提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本考案にあっては、車体の側部に設けられた開口部の
車室内側における下縁部を形成するボディインナパネル
と、該ボディインナパネルに直交して上下方向へ延在す
るピラーインナパネルとが設けられるとともに、前記ボ
ディインナパネルの車室外側に接合されて車体前後方向
へ延在する水平閉断面を形成するインナレインフォース
と、前記ピラーインナパネルの車室外側に接合され、前
記水平閉断面と直交して上下方向へ延在する垂直閉断面
を形成するピラーアウタパネルとが設けられる一方、前
記水平閉断面と垂直閉断面との直交部位に固定されて車
体前後方向に延在し、前記インナレインフォースとの間
に、昇降して前記車体開口部を開閉するサイドウインド
ウガラスの昇降間隙を形成するアウタレインフォースが
設けられ、該アウタレインフォースに前記車体開口部の
車室外側における下縁部を形成するボディアウタパネル
が接合されている。
【0011】
【作用】前記構成において、昇降可能なサイドウインド
ウガラスは前記昇降間隙内を昇降移動して前記開口部を
開閉する。ここで、該開口部の下縁部を形成するボディ
インナパネルと該ボディインナパネルに接合されたイン
ナレインフォースとにより車体前後方向に延在する水平
閉断面が形成され、前記ピラーインナパネルと該ピラー
インナパネルに接合されたピラーアウタパネルとによ
り、前記水平閉断面に直交する垂直閉断面が形成されて
いることから、直交し合う各閉断面が相互に補強し合
い、車体の側部における剛性が高められる。
【0012】また、前記アウタレインフォースは、相互
に補強し合っている両閉断面の直交部位に固定されてい
ることから充分な支持剛性が与えられる。そして、この
充分な支持剛性が与えられているアウタレインフォース
に車体の外板であるボディアウタパネルが接合されるこ
とにより、該ボディアウタパネルの支持剛性も高められ
る。
【0013】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図面にした
がって説明する。すなわち、図2に示した車体20は、
ワンボックス型であって、上下方向に延在するAピラー
21、Bピラー22、Cピラー23、Dピラー24が順
次設けられている。前記Bピラー22とCピラー23間
には、側部中央開口部25が形成されており、前記Cピ
ラー23とDピラー24間には側部後方開口部26が形
成されている。
【0014】前記Cピラー23は、図1に示したよう
に、車室内R側に位置するピラーインナパネル27を有
し、該ピラーインナパネル27には、前記各開口部2
5,26の車室内R側における下縁部を形成するボディ
インナパネル28が一体的に成形されている。該ボディ
インナパネル28は、上縁フランジ29と下縁フランジ
30とを有する断面略コ字状に成形されており、前記上
縁フランジ29には車室外O側に位置するインナレイフ
ォース31の上縁部が接合されている。また、前記下縁
フランジ30には、前記インナレイフォース31の下縁
フランジ32が接合されており、これにより、前記ボデ
ィインナパネル28とインナレイフォース31とによっ
て、車体前後方向に延在する水平閉断面33が形成され
ている。
【0015】また、前記ピラーインナパネル27は、前
縁フランジ34と後縁フランジ35とを有する断面略コ
字状に成形されており、また、このピラーインナパネル
27の車室外O側に位置するピラーアウタパネル36も
前縁フランジ37と後縁フランジ38とを有する断面略
コ字状に成形されている。そして、前記ピラーインナパ
ネル27とピラーアウタパネル36とは、相互に前縁フ
ランジ34,37と後縁フランジ35,38とが接合さ
れ、これによりピラーインナパネル27とピラーアウタ
パネル36とによって、前記水平閉断面33に直交して
上下方向に延在する垂直閉断面39が形成されている。
【0016】なお、前記ピラーアウタパネル36は、前
記両閉断面33,39とが交差する直交部位Xにおいて
は、前記インナレイフォース31の車室外面に接合され
ている。また、前記直交部位Xには、2個のコネクタブ
ラケット40,41が固着されている。該コネクタブラ
ケット40,41は断面略コ字状であって、背合わせ状
態で固着されているとともに、前記ピラーアウタパネル
36の表面から車室外O側に突出量αをもって突出して
いる。
【0017】前記コネクタブラケット40、41には、
アウタレイフォース42の側部が接合されており(図1
においては、一方のコネクタブラケット41に接合され
たアウタレイフォース42のみを図示してある。)、該
アウタレイフォース42は前記インナレイフォース31
と平行な状態を維持して車体前後方向に延在している。
これにより、前記インナレイフォース31とアウタレイ
フォース42の間には、前記ピラーアウタパネル36の
車室外O側への突出量と前記突出量αと加算した幅βか
らなる昇降間隙43が形成され、該昇降間隙43内にて
各開口部25,26を開閉するサイドウインドウガラス
44,44が昇降し得るようになっている。
【0018】前記アウタレイフォース42には、前記各
開口部25,26の車室外O側における下縁部を形成す
るボディアウタパネル45が接合されており、該ボディ
アウタパネル45はアウタレイフォース42の上縁部と
は溶接により接合され、該アウタレイフォース42の下
縁フランジ46とは接着により接合されている。
【0019】以上の構成にかかる本実施例において、サ
イドウインドウガラス44は昇降駆動されて、前記昇降
間隙43内を昇降移動し、これにより前記開口部25,
26は開閉される。ここで、該開口部25,26におい
て、その下縁部を形成するボディインナパネル28と前
記インナレインフォース31とにより車体前後方向に延
在する水平閉断面33が形成され、かつ、前記ピラーイ
ンナパネル27とピラーアウタパネル36とにより、前
記水平閉断面33に直交する垂直閉断面39が形成され
ている。このため、両閉断面33,39が車幅方向や捩
れ方向の変形を阻止し合い、これにより車体20の側部
のおける剛性が高められ、よって、前記サイドウインド
ウガラス44を昇降可能可能にしつつ車体20側部に充
分な剛性を確保することが可能となる。
【0020】また、このように相互に変形を阻止し合
い、また補強し合っている両閉断面33,39の直交部
位Xに、アウタレインフォース42が固定されているこ
とから、該アウタレインフォース42には充分な支持剛
性が与えられる。したがって、この充分な支持剛性が与
えられているアウタレインフォース42に、車体20の
外板であるボディアウタパネル45が接合されることに
より、該ボディアウタパネル45の支持剛性が高くな
り、各開口部25,26の下縁の剛性も確保することが
できるのである。
【0021】なお、前記コネクタブラケット40,41
の突出量αは、サイドウインドウガラス44の側端縁が
昇降移動し得る、適宜の値に設定されるものである。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、車体の側
部に開口部が設けられた構造において、車体の前後方向
に延在する水平閉断面と該水平閉断面と直交して上下方
向に延在する垂直閉断面とを形成し、かつ、前記開口部
を開閉するサイドウインドウガラスの昇降間隙を形成す
るようにした。よって、該昇降間隙を設けても前記両閉
断面により車体の側部における剛性を確保することがで
き、これによりサイドウインドウガラスを昇降可能可能
にしつつ車体の側部に充分な剛性を得ることが可能とな
る。
【0023】また、前記両閉断面の直交部位にアウタレ
インフォースを固定し、該アウタレインフォースに、車
体の外板であるボディアウタパネルを接合するようにし
たことから、ボディアウタパネルの支持剛性が高くな
り、開口部の下縁の剛性も確保することができ、これに
より車体外板の品質感も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図2のP部における一
部破断斜視図である。
【図2】同実施例の車体側面図である。
【図3】従来の車体構造を有する車体の斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図3のV−V線に沿う断面図である。
【符号の説明】
20 車体 25 側部中央開口部 26 側部後方開口部 27 ピラーインナパネル 28 ボディインナパネル 31 インナレインフォース 33 水平閉断面 36 ピラーアウタパネル 42 アウタレイフォース 44 サイドウインドウガラス 45 ボディインアウタパネル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の側部に設けられた開口部の車室内
    側における下縁部を形成するボディインナパネルと、該
    ボディインナパネルに直交して上下方向へ延在するピラ
    ーインナパネルとが設けられるとともに、前記ボディイ
    ンナパネルの車室外側に接合されて車体前後方向へ延在
    する水平閉断面を形成するインナレインフォースと、前
    記ピラーインナパネルの車室外側に接合され、前記水平
    閉断面と直交して上下方向へ延在する垂直閉断面を形成
    するピラーアウタパネルとが設けられる一方、前記水平
    閉断面と垂直閉断面との直交部位に固定されて車体前後
    方向に延在し、前記インナレインフォースとの間に、昇
    降して前記車体開口部を開閉するサイドウインドウガラ
    スの昇降間隙を形成するアウタレインフォースが設けら
    れ、該アウタレインフォースに前記車体開口部の車室外
    側における下縁部を形成するボディアウタパネルが接合
    されたことを特徴とする昇降可能なサイドウインドウを
    有する自動車の車体構造。
JP2865191U 1991-03-31 1991-03-31 昇降可能なサイドウインドウを有する自動車の車体構造 Expired - Lifetime JP2529135Y2 (ja)

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JPH04119281U JPH04119281U (ja) 1992-10-26
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101273185B1 (ko) * 2011-08-12 2013-06-17 기아자동차주식회사 리어도어가 없는 차량의 센터필러와 쿼터멤버의 연결구조

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101273185B1 (ko) * 2011-08-12 2013-06-17 기아자동차주식회사 리어도어가 없는 차량의 센터필러와 쿼터멤버의 연결구조

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