JP3179880B2 - 自動車の下部車体構造 - Google Patents

自動車の下部車体構造

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JP3179880B2
JP3179880B2 JP24623992A JP24623992A JP3179880B2 JP 3179880 B2 JP3179880 B2 JP 3179880B2 JP 24623992 A JP24623992 A JP 24623992A JP 24623992 A JP24623992 A JP 24623992A JP 3179880 B2 JP3179880 B2 JP 3179880B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車幅方向中央部にフロ
アパネルに対して上方へ突出するトンネル部が設けられ
ているキャブオーバー型の自動車の下部車体構造に関
し、詳しくは、トンネル部の後部にサービスホールが設
けられているものの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両には、例えば、実開昭61−
97078号公報に開示されるように、フロアパネルの
下方に、エンジンやトランスミッションなどの車両搭載
機器が搭載されるようにしたキャブオーバータイプのも
のがあり、このような車両においては、上記シートの下
方に上記車両搭載機器のサービスを行うためのサービス
ホールが設けられ、該サービスホールが、上記シートを
設置するためのシートパネルにより覆われるようにして
いる。
【0003】また、車両によっては、車幅方向中央部
に、フロアパネルに対して上方へ突出するトンネル部が
車体前後方向へ延びて設けられるものもあり、このトン
ネル部の側方には、車体左右のピラーが位置して設けら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
車両においては、トンネル部の所定位置、例えば後部側
などから車両搭載機器のサービスを行いたいという要求
がある。その場合、トンネル部の所定位置に別途サービ
スホールが設けられていると、トンネル部は、元来車体
剛性を高めるためのものであることから、車体剛性が著
しく低下する恐れがある。しかも、トンネル部の剛性強
度が低下すると、左右のピラー付近の強度低下も否め
ず、その対策を講ずる必要もある。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、上記トンネル部の後部付
近に車幅方向へ延びるクロスメンバを設け、そのクロス
メンバの有効利用により、トンネル部におけるサービス
ホールの開口縁部の補強と、左右のピラー付近の補強と
の両立を図りつつ車体剛性を高めることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、車幅方向
中央部に、フロアパネルに対して上方へ突出するトンネ
ル部が車体前後方向へ延びて設けられ、上記フロアパネ
ルの下方に、車両搭載機器が搭載されるようにした自動
車の下部車体構造を前提とする。そして、上記トンネル
部の所定位置に、上記車両搭載機器のサービスを行うた
めのサービスホールを設け、そのサービスホールの開口
縁部に、左右のピラー間を連結するクロスメンバを沿っ
て配置し、そのクロスメンバを、上記トンネル部の上部
の下方に該上部との間に間隔をおいて設ける構成とした
ものである。
【0007】また、請求項2記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1記載の発明のシートパネルを限定
し、フロアパネルに対して段差状に膨出して設ける。そ
して、フロアパネルの下面に車体側端部を前後方向へ延
びる左右のフレームを接合するとともに、その左右のフ
レームに、該左右のフレームと上記シートパネルとの間
を連結するガセットをそれぞれ設ける。さらに、クロス
メンバを、上記各ガセットに接合する構成としたもので
ある。
【0008】さらに、請求項3記載の発明が講じた解決
手段は、上記請求項1または2記載の発明の車両搭載機
器を限定し、前後位置に搭載されたエンジンおよびトラ
ンスミッションとする。そして、サービスホールを、ト
ンネル部の所定位置前側に開口してエンジンのサービス
を行うためのエンジンサービスホールと、トンネル部の
所定位置後側に開口してトランスミッションのサービス
を行うためのトランスミッションサービスホールとに区
画する。そして、クロスメンバを、上記エンジンサービ
スホールとトランスミッションサービスホールとに区画
した区画部において、そのエンジンサービスホールの開
口縁部後側および上記トランスミッションサービスホー
ルの開口縁部前側にそれぞれ沿って配置する構成とした
ものである。
【0009】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
車幅方向中央部を車体前後方向へ延びるトンネル部の所
定位置に開口するサービスホールにより、車両搭載機器
のサービスが円滑に行えることになる。
【0010】その場合、サービスホールの開口縁部に
は、左右のピラー間を連結するクロスメンバが沿って配
置されているので、トンネル部にサービスホールが開口
しているにも拘らず、サービスホールの開口縁部をクロ
スメンバにより補強することができ、トンネル部の剛性
強度が向上する。しかも、左右のピラー間を連結するク
ロスメンバでもって左右のピラー間が互いに支えられ
て、左右のピラー付近を補強することができる。
【0011】また、請求項2記載の発明では、クロスメ
ンバは、フロアパネルの下面に接合されて車体側端部を
前後方向へ延びる左右のフレームと、フロアパネルに対
して段差状に膨出するシートパネルとの間を連結する各
ガセットにそれぞれ接合されているので、クロスメンバ
の支持剛性強度がフレームを介したガセットにより効果
的に高められ、サービスホールの開口縁部をクロスメン
バによりさらに補強することができて、トンネル部の
性強度が向上するとともに、左右のピラー間が互いに強
固に支えられて左右のピラー付近をさらに補強すること
ができる。
【0012】さらに、請求項3記載の発明では、サービ
スホールは、トンネル部の所定位置前側よりエンジンを
サービスするエンジンサービスホールと、トンネル部の
所定位置後側よりトランスミッションをサービスするト
ランスミッションサービスホールとに区画され、その区
画部において、エンジンサービスホールの開口縁部後側
およびトランスミッションサービスホールの開口縁部前
側にそれぞれクロスメンバが沿って配置されているの
で、個別のサービスホールによってエンジンおよびトラ
ンスミッションのサービスが円滑に行える。しかも、単
一のクロスメンバによって両サービスホールの開口縁部
が補強できる。
【0013】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る自動車の下部車体構造によれば、トンネル部所定位置
のサービスホールの開口縁部に沿って配置した左右ピラ
ー間のクロスメンバにより、サービスホールの開口縁部
の補強と、左右のピラー付近の補強との両立を図りつ
つ、トンネル部の剛性強度を向上させて、車体剛性を高
めることができる。
【0014】また、請求項2記載の発明における自動車
の下部車体構造によれば、フロアパネル下面の左右のフ
レームとシートパネルとの間を連結する各ガセットにそ
れぞれ接合されて支持剛性強度が効果的に高められたク
ロスメンバにより、サービスホールの開口縁部のさらな
る補強と、左右のピラー付近のさらなる補強との両立を
効果的に図りつつ、車体剛性をより高めることができ
る。
【0015】さらに、請求項3記載の発明における自動
車の下部車体構造によれば、エンジンサービスホールと
トランスミッションサービスホールとに区画した区画部
における各サービスホールの開口縁部にそれぞれ沿って
配置した単一のクロスメンバにより、エンジンおよびト
ランスミッションのサービスを円滑に行えると共に、両
サービスホールの開口縁部を効果的に補強しつつ左右の
ピラー付近を補強することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】図6および図7は本発明の実施例に係る下
部車体構造を用いた自動車の下部を示し、この自動車1
としては、車体下端部側端位置を前後方向へ延びる断面
略コ字状のフレーム2,2を有するフレーム構造が採用
されていて、車室3の下方に車両搭載機器としてのエン
ジンEおよびトランスミッションTが前後位置に搭載さ
れるようにしたキャブオーバータイプのワンボックスカ
ーが適用されている。また、上記エンジンEとしては、
車体前後方向へ延びる駆動軸(図示せず)を有すると共
に左右に傾斜する左右バンクEa,Ebを有するV型6
気筒タイプのものが適用されている。そして、上記車室
3内における車幅方向中央部には、該車室3の床面を構
成するほぼフラットなフロアパネル5に対して上方へ突
出するトンネル部6が車室3内の前端位置より後方へ延
びて設けられていて、車体の剛性強度が高められるよう
になっている。該トンネル部6は、その車室3内の前端
部分がフロアパネル5により上方へ突出せしめられて一
体成形されているとともに、残る後側部分が断面略コ字
状に形成されたトンネル材7により形成されている。こ
のトンネル材7(トンネル部6の後側部分)の上面は、
後方へ行くに従い高くなるように斜め上方へ傾斜してい
る。また、上記各フレーム2は、上記フロアパネル5の
下面に接合固着されている。
【0018】上記フロアパネル5は、後述するフロント
シート13に着座する前席乗員の足元床面を構成するフ
ロントフロアパネル11と、後席乗員の足元床面を構成
するリヤフロアパネル12とからなり、このフロントフ
ロアパネル11とリヤフロアパネル12との間に位置す
る該両パネル間の左右側部つまり後述するフロントシー
ト13の下方には、エンジンEのサービスを行うための
第1サービスホール8,8が設けられている。また、上
記各第1サービスホール8は、フロントシート13(シ
ート)を設置するためのシートパネル14により上方か
ら覆われているとともに、各第1サービスホール8の周
縁つまりフロアパネル5に対して接合固着されている。
そして、上記シートパネル14は、上記フロアパネル5
(フロントフロアパネル11およびリヤフロアパネル1
2)に対して上方へ段差状に膨出して設けられている。
また、上記フロントシート13は、シートクッション1
3aとシートバック13bとからなり、上記シートクッ
ション13aの下面は、上記シートパネル14の上面に
対してシートクッション13aの下面が左右一対の断面
略C字状のシートスライダ10,10を介して取り付け
られていて、フロントシート13の車体前後方向へのス
ライド移動を可能にしている。
【0019】また、図5に示すように、上記フロントフ
ロアパネル11の前部下面には、断面略V字状のフロン
トロアフレーム15の後部上端面が接合固着されてお
り、該フロントロアフレーム15の前部上端面は、後述
するダッシュロアパネル19を介してフロントフロアパ
ネル11の前端部下面に接合固着されている。さらに、
上記フロントフロアパネル11の側方には、前席乗員の
乗降を容易にするステップ部16が設けられている。該
ステップ部16は、フロントフロアパネル11の側端部
下面に内端部上端が接合固着された断面略L字状のステ
ップパネル17と、該ステップパネル17の外端部に上
端部が接合固着されたサイドシル部18aとで構成され
ている。上記ステップパネル17の前部は、上記フロン
トロアフレーム15の後部外方端に内面が接合固着され
て前方へ延び、その前端部がフロントロアフレーム15
の前部後面に接合固着されている。
【0020】そして、上記サイドシル部18aには、そ
の前端部より上記フロントロアフレーム15の外方端に
接合固着されかつ該フロントロアフレーム15に沿って
上方へ延びるカウルサイド部18bと、上記ステップパ
ネル17後端位置より上方へ延びるセンタピラー部18
cとが一体的に形成されてなる。上記センタピラー部1
8cの内方端下端位置には、上記フレーム2に対して該
フレーム2を下方および外方より抱え込むように抱持す
る抱持部20aを内方端に有する第1ガセット20の内
端面が接合固着されており、この第1ガセット20を介
した抱持部20aによるフレーム2への接合固着によっ
て、センタピラー部18cの下端の支持剛性強度が効果
的に高められるようになっている。また、上記フロント
フロアパネル11の前端部には、バッテリBや空気調和
装置のブロアAなどの補器類を収容する補器収容空間H
と、車室3とを下部位置において仕切るダッシュロアパ
ネル19の下端部が接合固着されており、該ダッシュロ
アパネル19の外端部は、上記カウルサイド部18bの
前端部内面に接合固着されている。
【0021】また、図4にも示すように、上記シートパ
ネル14には、車幅方向中央部をさらに上方へ膨出させ
て上記トンネル部6を後方へ延長させる延長トンネル部
21が設けられている。該延長トンネル部21は、延長
トンネル材29により構成されているとともに、シート
パネル14の上面に対して車体正面視で段差状に形成さ
れ、延長トンネル部21の最上部21aよりも一段低い
略水平な段差部21bにより、エンジンEのバンクE
a,Ebとの干渉が回避されるようにしている。また、
上記延長トンネル部21の後端部は、上記センタピラー
部18cの内方に対応する位置と略一致している。
【0022】そして、上記シートパネル14は、その上
面に縁部を存して開設され、上記エンジンEのサービス
をシートパネル14の上面側から行うための第2サービ
スホール22と、下端がフロントフロアパネル11の後
部およびトンネル材7の後端にそれぞれ接合固着されて
略直角に起立し、かつシートパネル14の上面前縁およ
び延長トンネル部21の前縁を構成する前縁部23aを
上端に有する断面略L字状の縦面パネル材23と、下端
が上記ステップパネル17の内方端後部およびサイドシ
ル部18aの上縁後部にそれぞれ接合固着されてセンタ
ピラー部18cに沿って略直角に起立し、かつシートパ
ネル14の上面側縁を構成する側縁部24aを上端に有
する断面略L字状の側面パネル材24と、前端が上記延
長トンネル部21の後端および上記側面パネル材24の
内端後部にそれぞれ接合固着された,シートパネル14
の上面後縁を構成する後縁部25aを前端部に有し、後
方へ行くに従い低くなるように斜め下方へ傾斜する後面
パネル材25と、上記延長トンネル部21の最上部21
aの後部に対応する後面パネル材25に開設され、エン
ジンEの後側からエンジンEおよびトランスミッション
Tのサービスを行うための第3サービスホール26と、
上記延長トンネル部21の最上部21aを後面パネル材
25の後端まで後方へ突出させるように上記第3サービ
スホール26を閉塞する断面略コ字状の第2ガセット2
7と、上記後面パネル材25の後縁部25aに後述する
回転ヒンジ34を介して回動自在に支持され、シートパ
ネル14の上面縁部(延長トンネル部21の段差部21
b,縦面パネル材23の前縁部23a,側面パネル材2
4の側縁部24aおよび後面パネル材25の後縁部25
a)に対して周縁部が上方より当接して上記第2サービ
スホール22を覆うシートパネル材33(シートパネ
ル)とからなる。上記シートパネル材33は、該シート
パネル材33の全周に亘って設けられた中空ゴム製のシ
ール材9によってシートパネル14の上面縁部に対する
シールがなされている。さらに、上記後面パネル材25
の後端は、上記リヤフロアパネル12の前端に接合固着
されている。そして、上記第2サービスホール22の後
方に対応する上記リヤフロアパネル12の前端部下面に
は、車幅方向へ延びる断面略コ字状の第1クロスメンバ
28が接合固着されているとともに、上記フレーム2,
2に接合固着されていて、各フレーム2間において車幅
方向へ延びる閉断面を形成している。
【0023】上記フレーム2に対応するフロントフロア
パネル11の後端の一部(延長トンネル部21よりも外
方側部分)は、縦面パネル材23との接合固着部よりも
後方へ延設されており、このフレーム2に対応するフロ
ントフロアパネル11の後端の一部上面と、上記縦面パ
ネル材23の前縁部23a下面との間には、該両者間に
接合固着された車体側面視で略台形状となる断面略コ字
状の第3ガセット31(ガセット)が接合固着されてい
る。該第3ガセット31の前面は、上記縦面パネル材2
3の後面にも接合固着されていて、縦面パネル材23の
剛性強度が第3ガセット31を介したフレーム2により
高められるようになっている。また、上記フレーム2の
上面と、該フレーム2の上方に対応する上記後面パネル
材25の後縁部25aとの間には、該両者間に接合固着
された車体側面視で略台形状となる断面略コ字状の第4
ガセット32が設けられている。該第4ガセット32
は、上記フロントシート13外方位置に対応するシート
スライダ10の後方への延長線上の下方にて後面パネル
材25の下面に接合固着されていて、後面パネル材25
の剛性強度が第4ガセット32を介したフレーム2によ
り高められるようになっている。さらに、上記シートパ
ネル材33の後端部と、上記リヤフロアパネル12の前
端部との間には、シートパネル材33をリヤフロアパネ
ル12に対して後方へ開放可能に支持する左右一対の回
転ヒンジ34,34が設けられている。
【0024】また、上記車室3内におけるシートパネル
14の上部前方には、車体略前後方向へ延びるステアリ
ングシャフト41を支持するための断面略円形状のステ
アリングメンバ42が配設されている。該ステアリング
メンバ42は、車幅方向へ延びて配されており、その各
端部が上記カウルサイド部18bにそれぞれ接合固着さ
れている。また、上記ステアリングメンバ42には、そ
の略中間部を下方に対して支持するためのステアリング
ステー43,43の上端部が接合固着されている。上記
各ステアリングステー43は、その下端部が上記左右の
シートパネル14前側の縦面パネル材23およびフロン
トフロアパネル11に対して接合固着されるよう,下端
部に近付くに従い前後幅を増大させる形状に形成されて
いるとともに、下端部において縦面パネル材23および
フロントフロアパネル11に則して略直角に折り曲げら
れたフランジ部43a,43aを介して縦面パネル材2
3およびフロントフロアパネル11にそれぞれ締結固定
されるようになっている。さらに、上記各ステアリング
ステー43の下端部は、上記トンネル部6(トンネル材
7)の側壁面に沿って配されていて、下面がトンネル部
6の上面に接合固着されて側面が上方へ突出する断面略
コ字状のブラケット45の側面に対して締結固定されて
いる。
【0025】そして、本発明の特徴部分として、図1お
よび図2に示すように、上記第3サービスホール26
は、延長トンネル部21の所定位置としての後部前側の
縦面に開口してエンジンEのサービスを行うためのエン
ジンサービスホール51と、延長トンネル部21の後部
後側の傾斜面に開口してトランスミッションTのサービ
スを行うためのトランスミッションサービスホール52
とに区画されている。そして、上記エンジンサービスホ
ール51とトランスミッションサービスホール52とに
区画する後面パネル材25の区画部53には、左右のセ
ンタピラー部18c,18cの下端部に左右端部が接合
固着された第2クロスメンバ54(クロスメンバ)が配
されている。つまり、第2クロスメンバ54は、区画部
53を形成するエンジンサービスホール51の開口縁部
後側およびトランスミッションサービスホール52の開
口縁部前側にそれぞれ沿って配置されて接合固着されて
いる。上記第2クロスメンバ54は、左右のセンタピラ
ー部18c,18cより車体内方へ真直ぐに延びた後、
延長トンネル部21の下端部に沿って後方へ迂回するよ
うに配されている。また、図3に示すように、上記第2
クロスメンバ54は、上記第4ガセット32の上端部
と、後面パネル材25の後縁部25aとの間に配され
て、該両部材に対する接合固着がなされている。この場
合、第2クロスメンバ54は、エンジンサービスホール
51の開口縁部後側およびトランスミッションサービス
ホール52の開口縁部前側付近において断面略コ字状に
形成されている一方、第4ガセット32付近において断
面略V字状に形成されている。
【0026】したがって、上記実施例では、延長トンネ
ル部21の後部に設けられた第3サービスホール26が
エンジンサービスホール51とトランスミッションサー
ビスホール52とに区画されていることにより、エンジ
ンE後側からのエンジンEのサービスがエンジンサービ
スホール51から円滑に行える一方、トランスミッショ
ンTのサービスがトランスミッションサービスホール5
2から円滑に行えることになる。
【0027】その場合、エンジンサービスホール51と
トランスミッションサービスホール52との区画部53
における,エンジンサービスホール51の開口縁部後側
およびトランスミッションサービスホール52の開口縁
部前側には、左右のピラー部18c,18c間に左右端
部が接合固着された第2クロスメンバ54が沿って配置
されて接合固着されているので、延長トンネル部21の
後部にエンジンサービスホール51およびトランスミッ
ションサービスホール52が開口しているにも拘らず、
エンジンサービスホール51の開口縁部後側およびトラ
ンスミッションサービスホール52の開口縁部前側を単
一の第2クロスメンバ54により補強することができ、
延長トンネル部21後部の剛性強度が向上するととも
に、左右のピラー部18c,18c間を連結する第2ク
ロスメンバ54でもって左右のピラー部18c,18c
間が互いに強固に支えられて、左右のピラー部18c,
18c付近を補強することができる。しかも、第2クロ
スメンバ54は、第4ガセット32の上端部と後面パネ
ル材25の後縁部25aとに接合固着されているので、
左右のフレーム2を介した各第4ガセット32により、
第2クロスメンバ54の支持剛性強度を効果的に高める
ことができる。
【0028】これにより、第3サービスホール26の開
口縁部の補強と、左右のピラー部18c,18c付近の
補強との両立を単一の第2クロスメンバ54により効果
的に図りつつ、延長トンネル部21後部の剛性強度を向
上させて、車体剛性を高めることができる。
【0029】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えば、上記実施例では、第3サービスホール26をエ
ンジンサービスホール51とトランスミッションサービ
スホール52とに区画したが、エンジン後側からのエン
ジンのサービスが行われるエンジンサービスホールのみ
により第3サービスホールが構成されていても良い。
【0030】また、上記実施例では、シートパネル14
の上面に第2サービスホール22を設け、該サービスホ
ール22をシートパネル材33により覆う構成とした
が、シートパネルとリヤフロアパネルとの間に回転ヒン
ジを設け、この回転ヒンジにより開閉するシートパネル
でもって第1サービスホールが開放されるように構成し
ても良い。
【0031】さらに、上記実施例では、V型6気筒エン
ジンEを搭載したが、直列4気筒タイプのエンジンであ
っても良く、この場合には、エンジンが若干小さくなる
ことから、延長トンネル部の後端より後方へあまり突出
しない第2ガセットに代えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第3サービスホール付近で切断した後面パネル
の縦断側面図である。
【図2】延長トンネル部付近を後方より視た斜視図であ
る。
【図3】第3ガセット付近の斜視図である。
【図4】第3ガセット付近で切断した車体の縦断背面図
である。
【図5】車体左側におけるシートパネル付近の斜視図で
ある。
【図6】車室内前部において一部切欠いた状態の側面図
である。
【図7】車室内前部の平面図である。
【符号の説明】 2 フレーム 5 フロアパネル6 トンネル部 10 シートスライダ 13 フロントシート(シート) 14 シートパネル 18c センタピラー部(ピラー) 21 延長トンネル部(トンネル部) 26 第3サービスホール(サービスホール) 32 第4ガセット(ガセット) 51 エンジンサービスホール 52 トランスミッションサービスホール 53 区画部 54 第2クロスメンバ(クロスメンバ) E エンジン T トランスミッション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車幅方向中央部に、フロアパネルに対し
    て上方へ突出するトンネル部が車体前後方向へ延びて設
    けられ、上記フロアパネルの下方に、車両搭載機器が搭
    載されるようにした自動車の下部車体構造において、上
    記トンネル部の所定位置には、上記車両搭載機器のサー
    ビスを行うためのサービスホールが設けられ、そのサー
    ビスホールの開口縁部には、左右のピラー間を連結する
    クロスメンバが沿って配置され、該クロスメンバは、上
    記トンネル部の上部の下方に該上部との間に間隔をおい
    て設けられていることを特徴とする自動車の下部車体構
    造。
  2. 【請求項2】 シートパネルは、フロアパネルに対して
    段差状に膨出して設けられており、フロアパネルの下面
    には車体側端部を前後方向へ延びる左右のフレームが接
    合されているとともに、その左右のフレームには、該左
    右のフレームと上記シートパネルとの間を連結するガセ
    ットがそれぞれ設けられ、クロスメンバは、上記各ガセ
    ットに接合されていることを特徴とする請求項1記載の
    自動車の下部車体構造。
  3. 【請求項3】 車両搭載機器は、前後位置に搭載された
    エンジンおよびトランスミッションであり、サービスホ
    ールは、トンネル部の所定位置前側に開口してエンジン
    のサービスを行うためのエンジンサービスホールと、ト
    ンネル部の所定位置後側に開口してトランスミッション
    のサービスを行うためのトランスミッションサービスホ
    ールとに区画されてなり、クロスメンバは、上記エンジ
    ンサービスホールとトランスミッションサービスホール
    とに区画された区画部において、そのエンジンサービス
    ホールの開口縁部後側および上記トランスミッションサ
    ービスホールの開口縁部前側にそれぞれ沿って配置され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の自動車
    の下部車体構造。
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