JP2527602Y2 - デイスクプレ−ヤのデイスク装着装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はディスクにデジタル信号で記録された情報を
光ピックアップによって読取り再生するディスクプレー
ヤのディスク装着装置に関する。

「従来の技術」 従来、ディスク載置部を有するトレイを出入自在に設
けると共に、ターンテーブルとチャックプレートとによ
りディスクを支持させ、ディスクの出入並びに再生など
を行う技術があった。

「考案が解決しようとする問題点」 前記従来技術は、ガイド面上をローラを転動させるこ
とにより、トレイの移動案内を行うと、最低でも４個の
ローラが必要になる上に、トレイの操作力を小さくする
ためにはローラを摩擦抵抗が極めて少ない軸受けで軸支
する必要があるなど、コスト及び組立て面で非常に不利
になるから、前記トレイに設けたガイドレールと本機側
に設けたガイド溝とでトレイを移動案内する場合が多
い。しかし乍ら、これらガイドレールとガイド溝を比較
的長尺に形成し、トレイの進退ストローク全般で支持姿
勢を安定させるようにすると、前記ガイドレールとガイ
ド溝の摺接面が長くなりトレイの摺動抵抗が増大し、大
きなトレイ出入操作力が必要になる等の問題があった。

「問題点を解決するための手段」 然るに、本考案は、ディスク載置部を有するトレイ両
側に左右ガイドレールを設けると共に、その左右ガイド
レールを摺動案内するガイド溝を本機側に設け、前記ト
レイを摺動自在に支持させる装置において、左右ガイド
レールのうち一方のガイドレール端にのみガイド溝の溝
幅と略等しい幅のガイド部材を設け、他方のガイドレー
ルは一様に同一幅に形成すると共に、前記ガイド部材を
有しない側のガイドレールのガイド溝は他方のガイド溝
の長さより充分に短く形成したものである。

「作用」 従って、一方のガイドレールはこの端部のガイド部材
がガイド溝に線接触するだけであり、他方のガイドレー
ルはガイド溝と面接触するもののそのガイド溝は他方の
ガイド溝の長さより充分に短く形成してあるので、余計
な接触抵抗が生じず、トレイの入出操作力を小さくし
得、またトレイの挿入時にはガイド溝に対し線接触のガ
イド部材を中心としてトレイを左右に揺動させることに
より、ガイド溝とガイドレール端の隙間が小であって
も、一方のガイドレールを簡単にガイド溝に挿入し得る
と共に、トレイの挿入後もトレイはガイド部材を中心と
して揺動できるが、この場合にはトレイの揺動支点とな
っているガイド部材と、揺動を規制する他方のガイドレ
ールとガイド溝の面接触部との距離が充分に長くなるの
で、トレイの揺動角度は微小になり、使用上問題になら
ない程度にトレイのガタを押え得るものである。

「実施例」 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。第
１図は全体の平面図、第２図は斜視図、第３図は正面
図、第４図は断面側面図であり、本機シャーシ（１）中
央の下面側にターンテーブル駆動モータ（２）を固設さ
せ、該モータ（２）の出力軸（３）をシャーシ（１）上
面側に略垂直に突設すると共に、ディスク（４）を回転
させるターンテーブル（５）を前記出力軸（３）上端に
固定している。

また前記モータ（２）後側のシャーシ（１）に柱状レ
ール（６）を横架させ、前記ターンテーブル（５）に支
持させて回転させるディスク（４）の記録信号を読取る
光ピックアップ（７）を前記レール（６）に移動自在に
取付けると共に、前記ピックアップ（７）を移動するリ
ニアモータ（８）を備え、ターンテーブル（５）の軸芯
に対し放射線方向に直線的にピックアップ（７）を接離
させるように構成している。

また前記ターンテーブル（５）にディスク（４）を固
定するチャックアーム（９）を備え、該アーム（９）中
間をシャーシ（１）上面に支軸（10）を介して回転自在
に支持させ、前記アーム（９）に起立保持用のバネ（1
1）を連結すると共に、永久磁石を有するチャックプレ
ート（12）を前記アーム（９）一端に回転自在に遊嵌支
持させ、ターンテーブル（５）とチャックプレート（1
2）とでディスク（４）を挾持固定させるもので、前記
チャックアーム（９）後方のシャーシ（１）上面に配線
基板（13）を固設している。

さらに前記ディスク（４）を載せて出入させる合成樹
脂製トレイ（14）を備え、前記シャーシ（１）の前面及
び上面に合成樹脂製トレイ支持枠体（15）を固設させ、
その枠体（15）を介して前記トレイ（14）を出入自在に
支持すると共に、前記トレイ（14）の収納端に当接させ
るイジェクトアーム（16）を備え、該アーム（16）をシ
ャーシ（１）上面に支軸（17）を介して回転自在に取付
け、前記アーム（16）を回転させてトレイ（14）を退出
させるイジェクトバネ（18）をそのアーム（16）に連結
させ、また前記アーム（16）に当接させてトレイ（14）
の退出量を規制するストッパ（19）をシャーシ（１）に
形成するもので、前記バネ（18）力によりイジェクトア
ーム（16）を介してトレイ（14）を押出すように構成し
ている。

また第５図乃至第９図に示す如く、矩形状の前記トレ
イ（14）上面中央を窪ませて円形孔状のディスク載置部
（20）を形成し、そのディスク載置部（20）に連通させ
る平面視袋穴状のディスク着脱用凹部（21）…を前記ト
レイ（14）の矩形状上面角隅部に設け、その凹部（21）
に上面開口側から指を入れてディスク（４）を載置部
（20）に出入させると共に、ディスク載置部（20）のデ
ィスク（４）を上下動自在に支持するディスクホルダ
（22）を備え、ディスク載置部（20）両側に左右ディス
クホルダ（22）を配設し、端面Ｌ形のディスクホルダ
（22）一端側の支軸部（23）一端をトレイ（14）の軸受
部（24）に回転自在に嵌着させ、トレイ（14）裏面にビ
ス（25）を介して一端を固定した板バネ（26）他端を前
記ホルダ（22）の支軸部（23）他端に裏面側から圧接さ
せ、板バネ（26）により前記ホルダ（22）を上方に回動
支持し、該ホルダ（22）のディスク受け部（27）をディ
スク載置部（20）両側の開口（28）から突出させ、その
ディスク受け部（27）によりディスク（４）を持上げ支
持させるもので、前記ディスク受け部（27）は中央を窪
ませるように逆山形に勾配を形成し、ディスク受け部
（27）の両端部をディスク（４）外周部下面側に当接さ
せてディスク（４）を受けると共に、前記ディスクホル
ダ（22）下面に下動操作用ボス（29）を成形加工により
一体形成し、前記ボス（29）の押圧操作によりトレイ
（14）のディスク載置部（20）上下幅内でディスクホル
ダ（22）が出入作動すべく構成している。

さらに第10図はトレイ（14）を装着した状態のシャー
シ（１）底面視図であり、シャーシ（１）下面側に支軸
（30）を介してロックアーム（31）を回転自在に軸支さ
せ、復帰バネ（32）をロックアーク（31）に連結させ、
シャーシ（１）前面内側に当接させるストッパ（33）を
ロックアーム（31）に一体形成し、バネ（32）力により
ストッパ（33）をシャーシ（１）に当接させ、前記トレ
イ（14）の裏面に設けたロック部材であるボス（34）を
係脱自在にロックアーム（31）に係合させ、バネ（18）
に抗してトレイ（14）の退出を阻止すると共に、前記ロ
ックアーム（31）にスイッチアーム（35）中間を支軸
（36）により回転自在に軸支させ、ロックアーム（31）
にボス（34）が係合したとき、ボス（34）がスイッチア
ーム（35）の一端に当接し、スイッチアーム（35）他端
をディスク装着スイッチ（37）に当接させ、前記トレイ
（14）の挿入によりこのトレイ（14）の固定並びにスイ
ッチ（37）のオン動作が行われるもので、第13図に示す
如く、シャーシ（１）前面及びトレイ支持枠体（15）前
面にイジェクト孔（38）（39）を夫々開設し、前記孔
（38）（39）に操作棒状体（40）を挿入してストッパ
（33）を押し、バネ（32）に抗してロックアーム（31）
を回転させ、ボス（34）に対しロックアーム（31）を離
脱させ、バネ（32）力によりイジェクトアーム（16）を
介してトレイ（14）を退出させるべく、前記ロックアー
ム（31）を外部より解除操作可能に配設している。

またディスク装着モータ（41）により変位させる駆動
アーム（42）を備え、摺動案内用ピン（43）及び長孔
（44）と、摺動及び回転案内用ピン（45）及び長孔（4
6）とを介し、摺動並びに回転自在にシャーシ（１）下
面側に前記駆動アーム（42）を設けると共に、摺動ギヤ
部（47）及び回転ギヤ部（48）を有する変形ラックギヤ
（49）を駆動アーム（42）に一体形成している。

またシャーシ（１）にブラケット（50）を介して前記
モータ（41）を取付け、ウォームギヤ（51）及びウォー
ムホィール（52）及び減速ギヤ（53）を介してモータ
（41）にラックギヤ（49）を連動連結させると共に、前
記ウォームホィール（52）と減速ギヤ（53）を一体形成
して支軸（54）に軸支させ、その支軸（54）の一端をブ
ラケット（50）に支持させ、また前記ラックギヤ（49）
と相似形のガイド孔（55）を駆動アーム（42）に開設
し、そのガイド孔（55）に前記支軸（54）他端を摺動自
在に係入させるもので、前記モータ（41）により減速ギ
ヤ（53）を正逆転させることにより、各ピン（43）（4
5）の案内により駆動アーム（42）を左右方向に摺動さ
せ、また摺動案内用ピン（43）を中心に駆動アーム（4
2）を回転させるように構成している。

さらに前記トレイ（14）を出入操作する位置に駆動ア
ーム（42）を復帰させる停止スイッチ（56）と、前記枠
体（15）前面のイジェクトボタン（56）と、前記枠体
（15）前面のイジェクトボタン（57）により操作するイ
ジェクトスイッチ（58）とを備え、イジェクトスイッチ
（58）のオン動作によりモータ（41）を逆転させ、駆動
アーム（42）の突条部（59）が停止スイッチ（56）に当
接してオンになることによりモータ（41）を停止させる
と共に、前記駆動アーム（42）両端部に左右テーパ部
（60）（60）を一体形成し、第11図のように駆動アーム
（42）を左右方向に摺動させたとき、ディスクホルダ
（22）のボス（29）にテーパ部（60）が近接し、そして
駆動アーム（42）を回転させたとき、前記ボス（29）に
内側方からテーパ部（60）が当接してボス（29）を押圧
し、板バネ（26）に抗してディスクホルダ（22）を回転
させ、該ホルダ（22）に支持していたディスク（４）を
ディスク載置部（20）内方に降下させ、ディスク（４）
をターンテーブル（５）上に着装させるものであり、前
記駆動アーム（42）によりディスク載置部（20）にディ
スクホルダ（22）を出入させるべく構成している。

また前記チャックプレート（12）を昇降制御する昇降
アーム（61）を備え、ガイドピン（62）及び長孔（63）
を介して摺動及び回転自在に前記昇降アーム（61）をシ
ャーシ（１）に支持させ、その昇降アーム（61）の一端
を前記駆動アーム（42）一端に支軸（64）を介して回転
自在に連結させると共に、第１図及び第４図にも示す如
く、前記チャックアーム（９）一端の下向き舌片（65）
上面に接離自在に重ね合せる上向き舌片（66）を前記昇
降アーム（61）他端に一体形成し、前記昇降アーム（6
1）をチャックアーム（９）に重ね合せてチャックプレ
ート（12）を上動支持させる一方、前記駆動アーム（4
2）の回転動作により昇降アーム（61）を摺動させ、チ
ャックアーム（９）に対し昇降アーム（61）を離反させ
ることにより、バネ（11）力によってチャックプレート
（12）を下降させるものであり、前記昇降アーム（61）
によりチャックアーム（９）の上下動を規制すべく構成
している。

さらに前記ロックプレート（31）及びボス（34）によ
るトレイ（14）の挿入固定動作を解除するロック解除レ
バー（67）を備え、前記駆動アーム（42）に軸受台（6
8）を一体形成し、その軸受台（68）に支軸（69）を介
して前記レバー（67）を回転自在に軸支させ、前記レバ
ー（67）を駆動アーム（42）に取付けると共に、前記レ
バー（67）に復帰バネ（70）を連結させるもので、トレ
イ（14）を挿入したとき、第10図のようにボス（34）に
押されて前記レバー（67）が後退すると共に、第11図及
び第12図のように駆動アーム（42）が摺動及び回転した
とき、バネ（70）によりレバー（67）を復帰支持し、駆
動アーム（42）が第10図の位置に復動するとき、前記レ
バー（67）によってロックアーム（31）を回動させ、ボ
ス（34）からロックアーム（31）を離脱させるように構
成している。

また前記軸受台（68）に四角柱状のストッパ（71）を
一体形成し、第11図の如く駆動アーム（42）が摺動した
とき、トレイ（14）のボス（72）に対向させて位置さ
せ、前記ロックアーム（31）がボス（34）から離脱して
も、前記ストッパ（71）とボス（72）の当接によりトレ
イ（14）を挿入位置に支持すると共に、前記駆動アーム
（42）が回転したとき、第12図のように前記アーム（4
2）の段部（73）をロックアーム（31）に接近させ、そ
の段部（73）にロックアーム（31）を当接させて該アー
ム（31）がボス（34）から離脱するのを防止すべく構成
している。

さらに第14図及び第15図にも示す如く、前記トレイ
（14）両側に左右ガイドレール（74）（75）を一体形成
し、前記ガイドレール（74）（75）を摺動案内するガイ
ド溝（76）（77）を本機側のトレイ支持枠体（15）に形
成すると共に、前記ガイドレール（74）（75）上面に摺
接させる複数の押え片（78）…を前記枠体（15）に一体
形成し、また前記ガイドレール（74）（75）内側縁に摺
接させる複数のガイド体（79）…を前記枠体（15）に一
体形成し、前記枠体（15）により上下左右方向の変位を
規制してガイドレール（74）（75）を摺動自在に支持す
る一方、前記トレイ（14）のレール延設部（80）裏面に
補強用鉄板（81）を焼付け固定させている。

また前記トレイ（14）の右ガイドレール（75）先端内
側に抜止めビス（82）を固定させ、そのビス（82）を前
記ガイド体（79）に当接させ、トレイ（14）の退出量を
規制し、トレイ（14）が前記枠体（15）から離脱するの
を防ぐと共に、前記トレイ（14）の左ガイドレール（7
4）先端にガイド部材であるガイド凸部（83）を一体形
成し、そのガイド凸部（83）を前記ガイド溝（76）に摺
動自在に嵌入させ、前記ガイド溝（76）に対しガイド凸
部（83）を介してガイドレール（74）を遊嵌支持すべく
構成している。

なお、第16図に示す如く、前記ガイド凸部（83）に代
え、左ガイドレール（74）先端に支軸（84）を介してガ
イド部材であるガイドローラ（85）を設け、該ローラ
（85）をガイド溝（76）に摺動自在に嵌入させ、ガイド
溝（76）に対しガイドレール（74）を遊嵌支持すること
も行える。

そして、左右ガイドレール（74）（75）のうち一方の
ガイドレール（74）端にのみガイド溝（76）の溝幅と略
等しい幅のガイド部材（83）（85）を設け、他方のガイ
ドレール（75）は一様に同一幅に形成すると共に、前記
ガイド部材（83）（85）を有しない側のガイドレール
（75）のガイド溝（77）は他方のガイド溝（76）の長さ
より充分に短く形成している。

本実施例は上記の如く構成しており、第２図のように
トレイ（14）を退出させた状態でこのディスク載置部
（20）にディスク（４）を載せ、第１図のようにトレイ
（14）を押込んで挿入させることにより、レール延設部
（80）先端にイジェクトアーム（16）が圧接すると共
に、第10図のようにロックアーム（13）にボス（34）が
係合し、スイッチアーム（35）を介してディスク装着ス
イッチ（37）がオンになり、ディスク装着モータ（41）
を回転させ、第11図の如く、ラックギヤ（49）の摺動ギ
ヤ部（47）を介して駆動アーム（42）を摺動させ、また
第12図の如く、ラックギヤ（49）の回転ギヤ部（48）を
介して駆動アーム（42）を回転させ、前記トレイ（14）
両側のディスクホルダ（22）（22）を前記アーム（42）
により連動回転させ、該ホルダ（22）に支持したディス
ク（４）を下降させ、ターンテーブル（５）上にディス
ク（４）を載せる。また前記駆動アーム（42）の回転に
より昇降アーム（61）の上向き舌片（66）がチャックア
ーム（９）の下向き舌片（65）から離脱し、バネ（11）
によってチャックアーム（９）を回転させ、チャックプ
レート（12）を下降させて該プレート（12）とターンテ
ーブル（５）とでディスク（４）を挾持させ、ディスク
（４）の再生動作を行わせる。

またイジェクトボタン（57）操作によりイジェクトス
イッチ（58）をオンにし、前記モータ（41）を逆転させ
ることにより、駆動アーム（42）を逆回転させ、チャッ
クアーム（９）の下向き舌片（65）に昇降アーム（61）
の上向き舌片（66）を重ね合せ、チャックプレート（1
2）を上昇させると共に、ディスクホルダ（22）を板バ
ネ（26）により回転させ、該ホルダ（22）によりディス
ク（４）を持上げ支持する。

そして駆動アーム（42）の摺動復帰動作により、ロッ
ク解除レバー（67）がロックアーム（31）に当接し、ロ
ックアーム（31）をボス（34）から離脱させ、イジェク
トアーム（16）のバネ（18）力によりトレイ（14）を押
圧して退出させ、ディスク（４）の交換などを行う。

また第１図及び第10図の状態下で電源をオフにしてい
るとき、第13図のように棒状体（40）をイジェクト孔
（38）（39）に挿入させてロックアーム（31）のストッ
パ（33）を押すことにより、ロックアーム（31）をボス
（34）から離脱させ、バネ（18）力によりトレイ（14）
を退出させるものである。

「考案の効果」 以上実施例から明らかなように本考案は、ディスク載
置部（20）を有するトレイ（14）両側に左右ガイドレー
ル（74）（75）を設けると共に、その左右ガイドレール
（74）（75）を摺動案内するガイド溝（76）（77）を本
機側に設け、前記トレイ（14）を摺動自在に支持させる
装置において、左右ガイドレール（74）（75）のうち一
方のガイドレール（74）端にのみガイド溝（76）の溝幅
と略等しい幅のガイド部材（83）（85）を設け、他方の
ガイドレール（75）は一様に同一幅に形成すると共に、
前記ガイド部材（83）（85）を有しない側のガイドレー
ル（75）のガイド溝（77）は他方のガイド溝（76）の長
さより充分に短く形成したもので、一方のガイドレール
（74）はこの端部のガイド部材（83）（85）がガイド溝
（76）に線接触するだけであり、他方のガイドレール
（75）はガイド溝（77）と面接触するもののそのガイド
溝（77）は他方のガイド溝（76）の長さより充分に短く
形成してあるので、余計な接触抵抗が生じず、トレイ
（14）の入出操作力を小さくでき、またトレイ（14）の
挿入時にはガイド溝（76）に対し線接触のガイド部材
（83）（85）を中心としてトレイ（14）を左右に揺動さ
せることにより、ガイド溝（76）とガイドレール（74）
端の隙間が小であっても、一方のガイドレール（74）を
簡単にガイド溝（76）に挿入できると共に、トレイ（1
4）の挿入後もトレイ（14）はガイド部材（83）（85）
を中心として揺動できるが、この場合にはトレイ（14）
の揺動支点となっているガイド部材（83）（85）と、揺
動を規制する他方のガイドレール（75）とガイド溝（7
7）の面接触部との距離が充分に長くなるので、トレイ
（14）の揺動角度は微小になり、使用上問題にならない
程度にトレイ（14）のガタを押えることができるなどの
効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す全体の平面図、第２図
は斜視図、第３図は正面図、第４図は断面側面図、第５
図はトレイの平面図、第６図は同底面図、第７図は同断
面側面図、第８図は同断面背面図、第９図は同部分図、
第10図はシャーシ裏面の部分図、第11乃至第13図は前図
の作動説明図、第14図はトレイ支持部の平面説明図、第
15図は同部分図、第16図は前図の変形例を示す部分図で
ある。 （14）……トレイ （20）……ディスク載置部 （74）（75）……ガイドレール （76）（77）……ガイド溝 （83）……ガイド凸部（ガイド部材） （85）……ガイドローラ（ガイド部材）

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ディスク載置部（20）を有するトレイ（1
   4）両側に左右ガイドレール（74）（75）を設けると共
   に、その左右ガイドレール（74）（75）を摺動案内する
   ガイド溝（76）（77）を本機側に設け、前記トレイ（1
   4）を摺動自在に支持させる装置において、左右ガイド
   レール（74）（75）のうち一方のガイドレール（74）端
   にのみガイド溝（76）の溝幅と略等しい幅のガイド部材
   （83）（85）を設け、他方のガイドレール（75）は一様
   に同一幅に形成すると共に、前記ガイド部材（83）（8
   5）を有しない側のガイドレール（75）のガイド溝（7
   7）は他方のガイド溝（76）の長さより充分に短く形成
   したことを特徴とするディスクプレーヤのディスク装着
   装置。