JP2526687Y2 - 合成樹脂製壜体 - Google Patents
合成樹脂製壜体Info
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- JP2526687Y2 JP2526687Y2 JP1990023962U JP2396290U JP2526687Y2 JP 2526687 Y2 JP2526687 Y2 JP 2526687Y2 JP 1990023962 U JP1990023962 U JP 1990023962U JP 2396290 U JP2396290 U JP 2396290U JP 2526687 Y2 JP2526687 Y2 JP 2526687Y2
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- Japan
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- synthetic resin
- bottle
- panel wall
- panel
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は，二軸延伸ブロー成形され，胴部に凹部状の
減圧吸収機能を有する合成樹脂製壜体に関するものであ
る。
減圧吸収機能を有する合成樹脂製壜体に関するものであ
る。
合成樹脂製壜体とりわけポリエチレンテレフタレート
樹脂（PET）製二軸延伸ブロー成形壜体は，耐ガスバリ
ヤー性等，容器としての多くの優れた特性を有すること
から，比較的大型の飲料収納用壜体として広く使用され
ている。
樹脂（PET）製二軸延伸ブロー成形壜体は，耐ガスバリ
ヤー性等，容器としての多くの優れた特性を有すること
から，比較的大型の飲料収納用壜体として広く使用され
ている。
このPET製壜体の多くは大型であるにもかかわらず胴
部の肉厚が薄く，よって比較的小さな外力によって簡単
に弾性変形するものとなっている。
部の肉厚が薄く，よって比較的小さな外力によって簡単
に弾性変形するものとなっている。
このため，滅菌を目的として充填時に加熱処理される
内溶液を密封収納する壜体においては，内溶液が常温に
冷却された際に壜体内に発生する減圧により，壜体の胴
部が陥没変形し，壜体の外観を著しく損なうという問題
があった。
内溶液を密封収納する壜体においては，内溶液が常温に
冷却された際に壜体内に発生する減圧により，壜体の胴
部が陥没変形し，壜体の外観を著しく損なうという問題
があった。
こうした問題を解決するために従来から壜体の胴部
に，パネル壁等から成る凹部状の減圧吸収機能部を形成
している。
に，パネル壁等から成る凹部状の減圧吸収機能部を形成
している。
こうした従来の減圧吸収機能部は，内方に向かって縮
径状に傾斜した周壁と，周端がその周壁に連設された平
坦状のパネル壁とから構成されている。
径状に傾斜した周壁と，周端がその周壁に連設された平
坦状のパネル壁とから構成されている。
上記した構造の従来技術における問題点は，減圧吸収
機能部がその機能を充分に果たすことが出来ず，よって
内溶液が常温になった際の壜体内の減圧に伴い，胴部外
周が予想以上に収縮してしまうことである。
機能部がその機能を充分に果たすことが出来ず，よって
内溶液が常温になった際の壜体内の減圧に伴い，胴部外
周が予想以上に収縮してしまうことである。
その結果，内容物等の表示をしたラベルを壜体胴部に
巻回する際において，そのラベルの巻回を減圧前に行っ
た場合は，減圧による壜体胴部の収縮によってラベルと
胴部との組付きが不良となってしまう。逆に，ラベルの
巻回を減圧後に行った場合は，キャップ開封による常圧
復帰後もラベルによって胴部を収縮状態に維持させてし
まうことになるので，壜体胴部の収縮によってその液面
が口部上端部まで上昇した内溶液が，キャップ開封時に
こぼれてしまい易いことになる。
巻回する際において，そのラベルの巻回を減圧前に行っ
た場合は，減圧による壜体胴部の収縮によってラベルと
胴部との組付きが不良となってしまう。逆に，ラベルの
巻回を減圧後に行った場合は，キャップ開封による常圧
復帰後もラベルによって胴部を収縮状態に維持させてし
まうことになるので，壜体胴部の収縮によってその液面
が口部上端部まで上昇した内溶液が，キャップ開封時に
こぼれてしまい易いことになる。
本考案は，こうした問題に鑑み創案されたもので，優
れた減圧吸収機能を保持することによって壜体胴部外周
の減圧による収縮をなくし，それに伴ってラベルの胴部
に対する組付きを強固にすると共にキャップ開封時にお
いても内溶液が漏出することのない合成樹脂製容器を提
供することをその課題とする。
れた減圧吸収機能を保持することによって壜体胴部外周
の減圧による収縮をなくし，それに伴ってラベルの胴部
に対する組付きを強固にすると共にキャップ開封時にお
いても内溶液が漏出することのない合成樹脂製容器を提
供することをその課題とする。
そのための手段として，胴部６に凹部状の減圧吸収機
能部１を形成した合成樹脂製の二軸延伸ブロー成形壜体
において，その減圧吸収機能部１を周壁2,パネル壁３お
よび立設壁４から構成した。
能部１を形成した合成樹脂製の二軸延伸ブロー成形壜体
において，その減圧吸収機能部１を周壁2,パネル壁３お
よび立設壁４から構成した。
周壁２は，内方に向かって縮径状に傾斜したものであ
る。パネル壁３は，その上端および下端を周壁２の上部
および下部にそれぞれ連設すると共に，上下方向の中央
部に向かって外方に湾曲膨出したものである。又，立設
壁４は，パネル壁３の両側端と周壁２の両側端部とを連
設すべく外方に相互に対向して傾斜させたものである。
る。パネル壁３は，その上端および下端を周壁２の上部
および下部にそれぞれ連設すると共に，上下方向の中央
部に向かって外方に湾曲膨出したものである。又，立設
壁４は，パネル壁３の両側端と周壁２の両側端部とを連
設すべく外方に相互に対向して傾斜させたものである。
尚，パネル壁３をその横断面形状において中央部に向
かって湾曲状に陥没変形させた陥没部５を設けると良
い。
かって湾曲状に陥没変形させた陥没部５を設けると良
い。
本願考案に係る壜体に高温内溶液を充填して密閉する
と高温による内圧上昇によってパネル壁３が外方に膨出
し，内圧を吸収する。この際，パネル壁３は上下方向の
中央部に向かってあらかじめ外方に湾曲膨出しているの
で，内圧上昇による外方への膨出変形を容易に起こし易
く，よってこのパネル壁３による圧力の吸収が容易に達
成される。
と高温による内圧上昇によってパネル壁３が外方に膨出
し，内圧を吸収する。この際，パネル壁３は上下方向の
中央部に向かってあらかじめ外方に湾曲膨出しているの
で，内圧上昇による外方への膨出変形を容易に起こし易
く，よってこのパネル壁３による圧力の吸収が容易に達
成される。
内溶液の温度降下による壜体内の圧力が減少するとパ
ネル壁３が内方に弾性変形し，この減圧を吸収する。そ
の際，パネル壁３は前記した如く上下方向の中央部に向
かって湾曲膨出した構成としているので，それが持つ内
方への弾性変形許容量が大きく，よって大きな減圧に対
応出来，従来のように減圧によって胴部６が収縮してし
まうといったことがない。
ネル壁３が内方に弾性変形し，この減圧を吸収する。そ
の際，パネル壁３は前記した如く上下方向の中央部に向
かって湾曲膨出した構成としているので，それが持つ内
方への弾性変形許容量が大きく，よって大きな減圧に対
応出来，従来のように減圧によって胴部６が収縮してし
まうといったことがない。
このパネル壁３が壜体内の圧力により弾性湾曲変形す
る際には，同じく壜体内の圧力により、周壁２と立設壁
４との組合せが形成する屈曲した蛇腹壁構造部分が、撓
み弾性変形により伸縮変形し、この伸縮変形に伴ってパ
ネル壁３が壜体の内方もしくは外方に変位するので、大
きな圧力吸収作用を発揮する。
る際には，同じく壜体内の圧力により、周壁２と立設壁
４との組合せが形成する屈曲した蛇腹壁構造部分が、撓
み弾性変形により伸縮変形し、この伸縮変形に伴ってパ
ネル壁３が壜体の内方もしくは外方に変位するので、大
きな圧力吸収作用を発揮する。
尚，パネル壁３をその横断面形状において中央部に向
かって湾曲状に陥没変形させた陥没部５を設けることに
よって，パネル壁３の外方への弾性変形許容量を大きく
することが出来ると共に，内方への弾性変形をし易くし
ている。
かって湾曲状に陥没変形させた陥没部５を設けることに
よって，パネル壁３の外方への弾性変形許容量を大きく
することが出来ると共に，内方への弾性変形をし易くし
ている。
第１図から第３図に，本考案の一実施例を示す。
これは，大型PET製二軸延伸ブロー成形壜体の胴部６
に六つの減圧吸収機能部１を等間隔に設けたものであ
る。各減圧吸収機能部１は，周壁2,パネル壁３および立
設壁４とで構成している。
に六つの減圧吸収機能部１を等間隔に設けたものであ
る。各減圧吸収機能部１は，周壁2,パネル壁３および立
設壁４とで構成している。
周壁２は，縦長の長方形を描き内方へ縮径状すなわち
内方へ向かってその径を縮めながら傾斜している。パネ
ル壁３は，上下方向の中央部に向かって膨出させてお
り，その膨出量は凹部状の減圧吸収機能部１から突出し
ない程度に設定している。胴部６にラベルを巻回する
際，その膨出部分がラベルを押し上げ外観形状を損なう
ことがないようにしたものである。立設壁４は，周壁２
の両側端とパネル壁３の両側端とを連設するもので，外
方に向かって相互に近接する方向に傾斜している。尚，
この減圧吸収機能部１は，壜体胴部６に形成した平坦部
７内に設けるものとしている。
内方へ向かってその径を縮めながら傾斜している。パネ
ル壁３は，上下方向の中央部に向かって膨出させてお
り，その膨出量は凹部状の減圧吸収機能部１から突出し
ない程度に設定している。胴部６にラベルを巻回する
際，その膨出部分がラベルを押し上げ外観形状を損なう
ことがないようにしたものである。立設壁４は，周壁２
の両側端とパネル壁３の両側端とを連設するもので，外
方に向かって相互に近接する方向に傾斜している。尚，
この減圧吸収機能部１は，壜体胴部６に形成した平坦部
７内に設けるものとしている。
第４図から第６図に他の実施例を示す。
これは，壜体胴部６の上部と下部のそれぞれに四つの
減圧吸収機能部１を形成したものである。胴部６のほぼ
中央部には周溝８を形成し，これによって壜体の機械的
強度を高めている。
減圧吸収機能部１を形成したものである。胴部６のほぼ
中央部には周溝８を形成し，これによって壜体の機械的
強度を高めている。
第７図は，パネル壁３に陥没部５を形成したものを示
している。パネル壁３の外方への弾性変形許容量をさら
に大きくすると共に，内方への弾性変形をし易くするた
めである。
している。パネル壁３の外方への弾性変形許容量をさら
に大きくすると共に，内方への弾性変形をし易くするた
めである。
このように本考案による合成樹脂製壜体は，その減圧
吸収機能部を周壁，パネル壁および立設壁から構成し，
パネル壁を上下方向の中央部に向かって湾曲膨出したの
で，パネル壁の外方への弾性が達成され易いと共に，減
圧による内方への弾性変形許容量を大きく設定すること
が出来，その結果，従来のように減圧によって壜体胴部
が収縮することがなく，ラベルと胴部の組付きを強固に
維持することが出来ると共に，キャップ開封時に内溶液
が漏出するといった問題が解決された。
吸収機能部を周壁，パネル壁および立設壁から構成し，
パネル壁を上下方向の中央部に向かって湾曲膨出したの
で，パネル壁の外方への弾性が達成され易いと共に，減
圧による内方への弾性変形許容量を大きく設定すること
が出来，その結果，従来のように減圧によって壜体胴部
が収縮することがなく，ラベルと胴部の組付きを強固に
維持することが出来ると共に，キャップ開封時に内溶液
が漏出するといった問題が解決された。
又，パネル壁をその横断面形状において中央部に向か
って湾曲状に陥没変形させたことによって，パネル壁の
外方への弾性変形許容量を大きくすることが出来ると共
に，内方への弾性変形をし易くすることが出来，これに
よってラベルと胴部の組付きをより強固なものとするこ
とが出来ると共に，内溶液の漏出をより確実に防止する
ことが出来るものである。
って湾曲状に陥没変形させたことによって，パネル壁の
外方への弾性変形許容量を大きくすることが出来ると共
に，内方への弾性変形をし易くすることが出来，これに
よってラベルと胴部の組付きをより強固なものとするこ
とが出来ると共に，内溶液の漏出をより確実に防止する
ことが出来るものである。
第１図は本考案の一実施例を示す正面図，第２図はその
A-A線断面図，第３図はB-B線断面図である。 第４図は他の実施例を示す正面図，第５図はそのA-A線
断面図，第６図はB-B線断面図である。 第７図は他の実施例を示す横断面図である。 符号の説明 1:減圧吸収機能部,2:周壁,3:パネル壁,4:立設壁,5:陥没
部,6:胴部,7:平坦部,8:周溝。
A-A線断面図，第３図はB-B線断面図である。 第４図は他の実施例を示す正面図，第５図はそのA-A線
断面図，第６図はB-B線断面図である。 第７図は他の実施例を示す横断面図である。 符号の説明 1:減圧吸収機能部,2:周壁,3:パネル壁,4:立設壁,5:陥没
部,6:胴部,7:平坦部,8:周溝。
Claims (2)
- 【請求項１】胴部（６）に凹部状の減圧吸収機能部
（１）を形成した合成樹脂製の二軸延伸ブロー成形壜体
において、前記減圧吸収機能部（１）を、内方に向かっ
て縮径状に傾斜した周壁（２）と、上端および下端が前
記周壁（２）の上部および下部にそれぞれ連設すると共
に、上下方向の中央部に向かって外方に湾曲膨出したパ
ネル壁（３）と、該パネル壁（３）の両側壁と前記周壁
（２）の両側端部とを連設すべく外方に相互に対向して
傾斜する立設壁（４）とから構成して成る合成樹脂製壜
体。 - 【請求項２】パネル壁（３）を、その横断面形状におい
て中央部に向かって湾曲状に陥没変形させた陥没部
（５）を形成して成る請求項１記載の合成樹脂製壜体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990023962U JP2526687Y2 (ja) | 1990-03-09 | 1990-03-09 | 合成樹脂製壜体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990023962U JP2526687Y2 (ja) | 1990-03-09 | 1990-03-09 | 合成樹脂製壜体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03114709U JPH03114709U (ja) | 1991-11-26 |
| JP2526687Y2 true JP2526687Y2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=31526941
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990023962U Expired - Fee Related JP2526687Y2 (ja) | 1990-03-09 | 1990-03-09 | 合成樹脂製壜体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2526687Y2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009028402A1 (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-05 | Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. | 樹脂製封入容器 |
| WO2011037249A1 (ja) * | 2009-09-28 | 2011-03-31 | 小林製薬株式会社 | 樹脂製封入容器 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0216712U (ja) * | 1988-07-19 | 1990-02-02 |
-
1990
- 1990-03-09 JP JP1990023962U patent/JP2526687Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009028402A1 (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-05 | Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. | 樹脂製封入容器 |
| JP2009051524A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Kobayashi Pharmaceut Co Ltd | 樹脂製封入容器 |
| WO2011037249A1 (ja) * | 2009-09-28 | 2011-03-31 | 小林製薬株式会社 | 樹脂製封入容器 |
| JP2011068398A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd | 樹脂製封入容器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03114709U (ja) | 1991-11-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |