JP2526057Y2 - リニアガイド装置のオーバーラン防止装置 - Google Patents

リニアガイド装置のオーバーラン防止装置

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JP2526057Y2
JP2526057Y2 JP1990052035U JP5203590U JP2526057Y2 JP 2526057 Y2 JP2526057 Y2 JP 2526057Y2 JP 1990052035 U JP1990052035 U JP 1990052035U JP 5203590 U JP5203590 U JP 5203590U JP 2526057 Y2 JP2526057 Y2 JP 2526057Y2
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    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/10Arrangements for locking the bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/005Guide rails or tracks for a linear bearing, i.e. adapted for movement of a carriage or bearing body there along

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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、リニアガイド装置の案内レールからスライ
ダが脱落するすることを防止するためのリニアガイド装
置のオーバーラン防止装置に関する。
〔従来の技術〕
第16図に示すように、リニアガイド装置の案内レール
1は、両側面1cに軸方向のボール転動溝3を有してい
る。この長尺の案内レール1上に跨架されているスライ
ダ2は、内側面に、案内レール1の転動体転動溝3に対
向する転動体転動溝(不図示)を有しており、これら相
対向した両転動体転動溝には、多数の転動体(ボール又
はローラ)が転動自在に嵌合されている。これらの転動
体は、スライダ2が案内レール1上を軸方向に移動する
際、転動しつつ移動しスライダ2内に設けられた循環経
路を経て循環する。しかして、スライダ2が案内レール
1から外されている状態では、スライダ2に装着された
転動体保持器で、スライダ2の転動体転動溝内に保持さ
れて脱落が防止されている。一方、スライダ2が案内レ
ール1に組み込まれた状態では、転動体保持器は、転動
体循環の妨げとならないように上記転動体転動溝3の溝
底部に形成した保持器逃げ溝3aにより案内レール1とは
非接触とされ、保持器逃げ溝3a内に収納されるようにな
っている。
案内レール1は、例えば工作機械,ロボット,計測機
器,精密位置決めテーブル等のベースに、取付けボルト
で固定される。一方、スライダ2は例えば工作機械であ
れば刃物台などの被駆動体がねじ止めされ、そのスライ
ダ2の移動とともに被駆動体が案内レール1に沿って直
線移動する。
ところで、従来のリニアガイド装置のオーバーラン防
止は、専ら輸送途上や、或いは据え付け場所で機台に取
付ける以前に、案内レール1とスライダ2とが分離して
ばらばらになることを防止するものであり、例えば第16
図に示すように、案内レール1の取付けボルト孔7にゴ
ム栓6を差し込んでいる。
〔考案が解決しようとする課題〕
このような従来のリニアガイド装置のオーバーラン防
止手段にあっては、リニアガイド装置の据え付け現場で
の組立時にゴム栓6は案内レール取付けボルト孔7から
取り外されてしまうから、据え付けたリニアガイド装置
に対して行われる単独作動による精度チェックの際に、
スライダ2がオーバーランして案内レール1の端部から
抜け落ちて破損することがしばしばあった。
また、一般的には、リニアガイド装置はボールねじを
用いた送り機構と組み合わせて用いられることが多く、
その場合はボールねじの方にオーバーラン防止用ストッ
パーが設けられるから、リニアガイド装置のオーバーラ
ン防止装置は不要である。しかし、その他の送り装置、
例えば空圧シリンダや油圧シリンダ或いはラックとピニ
オン等の直線送り装置と組み合わせて用いられる場合に
は、それらの直線送り装置にオーバーラン防止用ストッ
パーが設けられることはなく、したがってスライダ2が
オーバーランして案内レール1の端部から抜け落ちて破
損することがあった。
そこで本考案は、上記従来の問題点に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、リニアガイド
装置の使用態様に応じて簡単に案内レールに装着可能
で、しかも確実にスライダの暴走を阻止できるリニアガ
イド装置のオーバーラン防止装置を提供して上記従来の
問題点を解決することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成する本考案のリニアガイド装置のオ
ーバーラン防止装置は、両側面に軸方向の転動体転動溝
を有する案内レールと、該案内レール上に移動可能に遊
嵌されると共に案内レールの転動体転動溝に対向する転
動体転動溝を有するスライダとを備え、前記互いに相対
する両転動溝体転動溝内に嵌合された多数の転動体の転
動を介してスライダと案内レールとが軸方向相対移動可
能とされたリニアガイド装置において、前記案内レール
の上面を跨ぐ断面ほぼコ字状に形成すると共に前記案内
レールの転動体転動溝に係合する浮き上がり防止用板部
と軸方向に長い位置調整用長穴とを有する本体と、一端
を該本体と案内レールの上面との間のすきまに差し込み
前記位置調整用長穴に挿通した位置決めボルトにより伸
縮可能に本体に結合せしめると共に反対端に衝撃吸収部
材を中間部に案内レール取付けボルトの嵌合穴を有する
スライド板と、該スライド板を案内レールに押圧する押
圧手段とを備えている。
前記押圧手段は、本体の上面に螺着し、案内レール上
面に対して前記スライド板を押圧せしめる押圧ボルト、
または本体の上面をほぼコ字状に切除し、案内レール上
面に対して前記スライド板を弾圧するように折曲してな
る押圧部を備えたものとすることができる。
また、前記本体の浮き上がり防止用板部は、先端を湾
曲形状に形成してもよい。
また、前記本体の軸方向の一端に、略垂直に立ち上げ
ると共にボルト挿通孔を形成してなる立ち上げ部を設け
ることもできる。
また、前記スライド板の上面に、本体の位置調整用長
穴の位置に合わせて軸方向に延びる補強用突条を形成す
ると共に、本体には前記補強用突条が嵌合する凹部を位
置調整用長穴の端部から本体端部にいたる箇所に形成す
ることができる。
また、前記スライド板の上面に、軸方向に延びる補強
凹部を形成してもよい。
〔作用〕
リニアガイド装置のオーバーラン防止装置は、浮き上
がり防止用板部が案内レールの転動体転動溝に係合する
ようにして案内レールの端部から軸方向に挿入して装着
される。
しかして、リニアガイド装置が機台に組付けられる以
前の状態であれば、オーバーラン防止装置に大きな衝撃
はかからない。したがってその場合には、単に本体の押
圧ボルトを締め付けてスライド板を案内レール上面に押
圧せしめるか、又は弾性押圧部を設けてスライド板を案
内レール上面に押圧せしめることにより、浮き上がり防
止用板部とスライド板との間に案内レールを挟みつけて
オーバーラン防止装置を固定すれば足りる。
リニアガイド装置が機台に組付けられた後の状態であ
れば、スライダとの衝突でオーバーラン防止装置に大き
な衝撃がかかり得る。その場合は、上記のように案内レ
ールの端部に装着するのみでなく、更にスライド板のボ
ルト嵌合孔に案内レールの取付けボルトを係合させてス
ライド板を支持する。且つ本体の位置調整用長穴に挿通
させたスライド板位置決めボルトを締め付けて、本体を
スライド板に強固に結合せしめる。その際、案内レール
端末から案内レールの取付けボルト挿通孔までの距離が
リニアガイド装置の型式で異なっても、位置調整用長穴
で自在に調節できるから、同一のオーバーラン防止装置
で多様に利用できる。こうして案内レールにしっかり固
定したオーバーラン防止装置に、刃物台等の重量物が取
り付けられたスライダが衝突すると、その大きな衝撃は
スライド板の端部の衝撃吸収部材で吸収され、スライダ
は停止する。
また、大荷重の物を取り付けたスライダが高速で移動
する使用態様の場合は、スライド板のボルト嵌合孔に案
内レールの取付けボルトを係合させてスライド板の支持
をし、且つ本体の位置調整用長穴に挿通させたスライド
板位置決めボルトを締め付けて本体をスライド板に強固
に結合せしめると共に、更に、本体端部に設けた立ち上
げ部を機台にボルトで固定せしめる。これによりオーバ
ーラン防止装置の固定が一層強固になる。なお、本体端
部の立ち上げ部は、機台への固定ばかりではなく、リニ
アガイド装置の防塵用ジャバラの取付けにも利用可能で
ある。
また、大荷重で高速に移動するスライダの場合などで
は、特にスライド板に軸方向の補強用突条または補強凹
部を形成すれば、スライド板の強度が格段に増強できて
オーバーラン防止機能がより向上する。
案内レールの転動体転動溝に嵌合するべく浮き上がり
防止用板部の先端を湾曲させたものは、その湾曲面を案
内レール側面の転動体転動溝の曲面に密着させることが
できる。そのため、転動体転動溝底に設けられた保持器
逃げ溝を利用することなく強固に装着できる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。な
お、各図中、同一又は相当部分には同一符号を付してあ
る。
第1図ないし第5図に示すものは第1実施例であり、
第1図は分解斜視図、第2図は組立斜視図、第3図はリ
ニアガイド装置に取付けた背面図、第4図はリニアガイ
ド装置に取付けた側面図、第5図は第4図のV−V線断
面図である。先ず第1図,第2図を参照して、オーバー
ラン防止装置10の構成を説明する。このオーバーラン防
止装置10は板金製であり、本体11は案内レール1の上面
1aを跨ぐように断面ほぼコ字状に形成されている。その
コ字状の両サイドの端末部は更に内側にほぼ直角に折曲
され、案内レール1を挟持する軸方向に長い浮き上がり
防止用板部12が形成されている。この浮き上がり防止用
板部12の先端は、案内レール1の転動体転動溝3の溝底
に設けられた保持器逃げ溝3aに嵌合可能である。本体11
の上面11aには、軸方向に長い2本の位置調整用長穴13
が平行に設けられており、この位置調整用長穴13には次
に述べるスライド板15の位置決めボルト16が緩く挿通可
能である。
スライド板15は、コ字状の本体11の幅の内法寸法より
若干狭い幅寸法を有して軸方向に長い長方形の板部材で
ある。一端15aは本体11と案内レール1の上面1aとの間
のすきまに差し込む差し込み端とされ、その端部付近に
は前記本体11の位置調整用長穴13に挿通した位置決めボ
ルト16の螺合するねじ穴17が設けられている。また、差
し込み端15aの反対端は上方に折曲され、その折曲面に
ゴムまたは合成樹脂製の衝撃吸収部材18が接着,溶着ま
たはボルト止め等の手段で取付けられている。更に、差
し込み端15aとその反対端との中間部には、衝撃吸収部
材18寄りの位置に案内レール取付けボルト20(第5図参
照)の頭20aの外径よりやや大きい内径とされた案内レ
ール取付けボルト嵌合穴21が形成されている。
本体11の上面11aに設けられたねじ孔23には、スライ
ド板押圧ボルト24が螺着されている。また、本体11のス
ライド板15とは反対側の軸方向端部には、上面11aに対
して上方にほぼ直角に折曲して形成された立ち上げ部25
が設けられており、この立ち上げ部25に2個のボルト挿
通孔26が穿設されている。もっとも、立ち上げ部25は必
ず設けられるとは限らず、オーバーラン防止装置10の使
用態様によっては、立ち上げ部25を設けない場合もあ
る。
次に第3図ないし第5図を参照して作用を説明する。
オーバーラン防止装置10は浮き上がり防止用板部12が
案内レール1の転動体転動溝3に係合するようにして案
内レール1の端部から軸方向に挿入して装着される。
しかして、その挿入したものの固定法は、リニアガイ
ド装置が機台に組付けられる以前の、例えば輸送中など
の状態と、リニアガイド装置が機台に組付けられた以後
の状態とでは多少異なる。すなわち、機台組付け以前で
あれば、オーバーラン防止装置10に大きな衝撃はかから
ない。その場合は第3図に示すように、オーバーラン防
止装置の本体11を、案内レール1の端部にスライド板15
の側を前に向けて挿入し、浮き上がり防止用板部12の先
端を案内レール1の転動体転動溝3の保持器逃げ溝3aに
嵌合させる。スライド板15は本体11の下面と案内レール
1の上面1aとのすきまに差し込む。その後、本体の上面
11aのねじ孔23に螺着したスライド板押圧ボルト24を締
め付けるだけでよい。これにより、スライド板15を案内
レールの上面1aに強く押し当て、スライド板15と本体11
の浮き上がり防止用板部12とで案内レール1を挟み付け
て固定でき、スライダ2が案内レール1から抜け落ちる
ことを十分に防止することができる。
一方、リニアガイド装置が機台に組付けられた後の状
態であれば、スライダ2の衝突によりオーバーラン防止
装置に大きな衝撃がかかり得る。その場合は、第4図,
第5図に示すように、オーバーラン防止装置10を案内レ
ールの端部に挿入すると共に、スライド板15のボルト嵌
合孔21に案内レールの取付けボルト20の頭20aを係合さ
せてスライド板を固定し、且つ本体11の位置調整用長穴
13(第1図)に挿通したスライド板位置決めボルト16を
締め付けて、本体11とスライド板15とを結合せしめる。
第5図中の28は案内レールの取付けボルト20の頭20aの
上面がスライド板15の上面から少し突出する高さとする
べく調節する間座であり、案内レール1の取付けボルト
孔7の座ぐり部に嵌め込まれる。
案内レール1の端末から案内レールの取付けボルト孔
7までの距離がリニアガイド装置の型式で異なっている
ときは、オーバーラン防止装置の本体11の位置調整用長
穴13を利用して本体11に対しスライド板15を伸縮させる
ことにより、自在に調節する。したがって、同一のオー
バーラン防止装置で多種の案内レールに対応することが
可能である。
こうして案内レール1の端部にしっかり固定したオー
バーラン防止装置10に、刃物台等の重量物が取り付けら
れたスライダ2が衝突すると、その大きな衝撃はスライ
ド板15の端部の衝撃吸収部材18で吸収されてスライダ2
は停止し、オーバーランは防止される。
更に、機械に組付けたリニアガイド装置のスライダ2
に大荷重の物を取り付けて高速で移動させるような使用
態様の場合は、オーバーラン防止装置10にスライダ2が
衝突した時の衝撃は極めて大きい。第6図に、そのよう
な場合のオーバーラン防止装置10の固定方法を示す。す
なわち、スライド板15のボルト嵌合孔21に案内レール取
付けボルト20の頭を係合させてスライド板15を固定し、
且つ本体11の位置調整用長穴13に挿通させたスライド板
位置決めボルト16を締め付けて本体11とスライド板15と
を結合せしめると共に、更に、本体端部の立ち上げ部25
を機台30にボルト31で固定する。これによりオーバーラ
ン防止装置10の固定が一層強固になる。
第7図には、オーバーラン防止装置10における本体11
の立ち上げ部25の他の使用態様を示す。これは、オーバ
ーラン防止装置10をオーバーラン防止兼リニアガイド装
置の防塵用ジャバラの取付けに用いた例である。すなわ
ち立ち上げ部25に、防塵カバーのジャバラ32の端部の取
付け板32Aを当て、取付ねじ33を立ち上げ部25に形成し
たタップ孔34に螺合する。こうして、ジャバラ32の一端
側が、オーバーラン防止装置10を介して案内レール1に
固定される。ジャバラ32の他端側は、スライダ2の端面
に係止される。なお、ジャバラ32の取付けをリベットで
行う場合は上記タップ孔34の代わりにリベット孔を形成
する。また、立ち上げ部25へのジャバラ32の取付けを溶
接で行う場合は上記タップ孔もリベット孔も不要であ
る。
この使用態様によれば、従来のように案内レール1の
端面に防塵カバー取付用のねじ孔を加工する必要がなく
なり、案内レール1の製造コスト,製作納期が節減され
る。また、案内レール1は、一般に必要に応じて適宜の
長さに切断して用いられるが、どの位置で切断しても直
ちに防塵カバーを取付けることができる。
第8図に、案内レールの取付けボルト20によるスライ
ド板15の固定方法の変形例を示す。
この変形例では、案内レール1の取付けボルト孔7の
座ぐり部を長間座28Aで満たし、この長間座28Aの上面と
案内レールの取付けボルト20の頭20aとの間にスライド
板15を挟んで固定する。この場合のスライド板15に設け
られたボルト嵌合孔21の径は、案内レール取付けボルト
20の首下の径より僅かに大きい程度にしている。この変
形例は、スライド板15を微動もさせずに固定する場合に
好適である。
第9図,第10図にオーバーラン防止装置10の第2実施
例を示す。この実施例は、スライド板15を案内レールの
上面1aに押しつける手段として、本体の上面11aのねじ
孔23にスライド板押圧ボルト24を螺合した第1実施例の
構成に代えて、本体の上面11aの一部をほぼコ字状に切
除し、案内レール上面に対してスライド板15を弾圧する
ように折曲してなる弾性押圧部36を設けたものである。
弾性押圧部36は、本体の上面11aにほぼコ字状の切り込
み37を入れて切り開き、基部38を下方に浅く折曲するこ
とにより、下方に向かって斜めに突出する舌片状に形成
されている。本体11の浮き上がり防止用板部12を案内レ
ールの転動体転動溝3に係合させたとき、弾性押圧部36
の先端が案内レールの上面を強く弾圧することが可能な
ように、弾性押圧部36の先端と浮き上がり防止用板部12
の先端との間隔寸法lを調整している。この寸法lを変
化させれば、オーバーラン防止装置10が案内レール1を
把持する際の締り具合を容易に調節することが可能であ
る。
第11図は、本考案の第3実施例を示すものである。
この実施例の本体11は、案内レール1の転動体転動溝
3に嵌合する浮き上がり防止用板部12Aが、カール曲げ
して内側に巻き込んだ湾曲形状に形成してある。その湾
曲形状の浮き上がり防止用板部12Aを案内レール1の転
動体転動溝3の曲面に密着させることができる。そのた
め、転動体転動溝3に保持器逃げ溝3aを有すると否とに
関わらず強固に装着できる利点がある。
第12図,第13図は、本考案の第4実施例を示すもので
ある。
この実施例は、スライド板15の上面に、本体11の位置
調整用長穴13の位置に合わせて、軸方向に延びる補強用
突条40をプレス成形で形成すると共に、本体11の下面に
は前記補強用突条40が嵌合する凹部41を位置調整用長穴
13の端部から本体端部にいたる箇所にプレス成形で形成
したものである。スライダ2の衝突によるスライド板15
の軸方向の変形を効果的に防止できる利点がある。
第14図,第15図は、本考案の第5実施例を示すもので
ある。
この実施例は、スライド板15の上面に、軸方向に延び
る補強凹部43をプレス成形で形成している。この場合
は、補強凹部43の位置を必ずしも本体の位置調整用長穴
13の位置に合わせなくてもよい。また、本体11には第4
実施例のような凹部41は設けなくてよい。この実施例
も、スライダ2の衝突によるスライド板15の軸方向の変
形を効果的に防止できる利点がある。
なお、コ字状本体11の各曲げ部分および後端の浮き上
がり防止用板部12の曲げ部分には、それぞれ剛性を高め
るべくリブを形成してもよい。
また、浮き上がり防止用板部12の先端を長手方向で僅
かに上方に湾曲させても良い。これにより、転動体転動
溝3や保持器逃げ溝3aに嵌合したとき、弾性的に締め代
を与えるものである。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、案内レールの
上面を跨ぐ断面ほぼコ字状で案内レールの転動体転動溝
に係合する浮き上がり防止用板部と軸方向に長い位置調
整用長穴とを有する本体と、一端を該本体と案内レール
の上面との間のすきまに差し込み前記位置調整用長穴に
挿通したボルトを介して伸縮可能に本体に結合せしめる
と共に反対端に衝撃吸収部材を中間部に案内レール取付
けボルトの嵌合穴を有するスライド板と、該スライド板
を案内レールに押圧する押圧手段とを備えたものとし
た。そのため、リニアガイド装置の使用態様に応じて簡
単に案内レールに装着できて、しかも確実にスライダの
暴走を阻止できるリニアガイド装置のオーバーラン防止
装置を提供することが可能となり、その結果、スライダ
がオーバーランして案内レールの端部から抜け落ちて破
損する等の事故を未然に防止できるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の第1実施例の分解斜視図、第2図は
第1図の組立斜視図、第3図は第1図に示すものをリニ
アガイド装置に取付けた背面図、第4図は同じくリニア
ガイド装置に取付けた側面図、第5図は第4図のV−V
線断面図、第6図,第7図はそれぞれ本考案のオーバー
ラン防止装置の他の取付け態様を示す斜視図、第8図は
本考案のオーバーラン防止装置のスライド板の固定法の
変形例を説明する第5図に対応する断面図、第9図は本
考案の第2実施例の本体の平面図、第10図は第9図のX
−X線断面図、第11図は本考案の第3実施例の本体の正
面図、第12図,第13図は本考案の第4実施例の斜視図、
第14図は本考案の第5実施例の斜視図、第15図は第14図
のXV-XV線断面図、第16図は従来のオーバーラン防止装
置を取り付けたリニアガイド装置の斜視図である。 図中、10はオーバーラン防止装置、11は本体、12は浮き
上がり防止用板部、13は位置調整用長穴、15はスライド
板、16は位置決めボルト、18は衝撃吸収部材、21はボル
ト嵌合孔、24はスライド板押圧ボルトてある。

Claims (7)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両側面に軸方向の転動体転動溝を有する案
    内レールと、該案内レール上に移動可能に遊嵌されると
    共に案内レールの転動体転動溝に対向する転動体転動溝
    を有するスライダとを備え、前記互いに相対する両転動
    溝体転動溝内に嵌合された多数の転動体の転動を介して
    スライダと案内レールとが軸方向相対移動可能とされた
    リニアガイド装置において、 前記案内レールの上面を跨ぐ断面ほぼコ字状に形成する
    と共に前記案内レールの転動体転動溝に係合する浮き上
    がり防止用板部と軸方向に長い位置調整用長穴とを有す
    る本体と、 一端を該本体と案内レールの上面との間のすきまに差し
    込み前記位置調整用長穴に挿通した位置決めボルトを介
    して伸縮可能に本体に結合せしめると共に反対端に衝撃
    吸収部材を中間部に案内レール取付けボルトの嵌合穴を
    有するスライド板と、該スライド板を案内レールに押圧
    する押圧手段とをを備えたことを特徴とするリニアガイ
    ド装置のオーバーラン防止装置。
  2. 【請求項2】押圧手段は、前記本体の上面に螺着し、案
    内レール上面に対して前記スライド板を押圧せしめる押
    圧ボルトを備えている請求項(1)記載のリニアガイド
    装置のオーバーラン防止装置。
  3. 【請求項3】押圧手段は、前記本体の上面をほぼコ字状
    に切除し、案内レール上面に対して前記スライド板を弾
    圧するように折曲してなる押圧部を備えている請求項
    (1)記載のリニアガイド装置のオーバーラン防止装
    置。
  4. 【請求項4】前記本体の浮き上がり防止用板部は、先端
    が湾曲形状に形成してある請求項(1)ないし(3)の
    いずれかに記載のリニアガイド装置のオーバーラン防止
    装置。
  5. 【請求項5】前記本体の軸方向の一端に、略垂直に立ち
    上げると共にボルト挿通孔を形成してなる立ち上げ部を
    備えた請求項(1)ないし(4)のいずれかに記載のリ
    ニアガイド装置のオーバーラン防止装置。
  6. 【請求項6】前記スライド板の上面に、本体の位置調整
    用長穴の位置に合わせて軸方向に延びる補強用突条を形
    成すると共に、本体には前記補強用突条が嵌合する凹部
    を位置調整用長穴の端部から本体端部にいたる箇所に形
    成してなる請求項(1)ないし(5)のいずれかに記載
    のリニアガイド装置のオーバーラン防止装置。
  7. 【請求項7】前記スライド板の上面に、軸方向に延びる
    補強凹部を形成してなる請求項(1)ないし(6)のい
    ずれかに記載のリニアガイド装置のオーバーラン防止装
    置。
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