JP2525106Y2 - エンジンの始動時噴射量制御装置 - Google Patents

エンジンの始動時噴射量制御装置

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JP2525106Y2 JP1989138639U JP13863989U JP2525106Y2 JP 2525106 Y2 JP2525106 Y2 JP 2525106Y2 JP 1989138639 U JP1989138639 U JP 1989138639U JP 13863989 U JP13863989 U JP 13863989U JP 2525106 Y2 JP2525106 Y2 JP 2525106Y2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、エンジンの始動時の噴射量を制御する装置
に関する。
〈従来の技術〉 自動二輪車やスノーモービル等に使用される2サイク
ルエンジンとして、気化器による燃料供給方式を採用し
たものにあっては、掃気行程中に排気ポートが開かれて
いるために、若干の混合気(新気)は燃焼ガスと共にシ
リンダ内を素通りしてしまい、燃費が悪いという欠点が
ある。
このため、従来の気化器による燃料供給方式から燃料
噴射弁を用いた電子制御燃料噴射式が採用されつつあり
(特開昭63−255543号公報等参照)、例えば気筒毎に吸
気マニホールド部に燃料噴射弁を設け、全気筒同時噴射
させるようにしたもの等がある。
かかる電子制御燃料噴射式を用いた2サイクルエンジ
ンにおける始動時噴射量制御は、次のようにして行われ
る。
即ち、始動性向上のため、始動時には通常の燃料噴射
より若干多くなるように燃料噴射量を定めている。
例えば、イグニッションスイッチのスタート時、即
ち、クランキング時に以下に示す式により算出された値
をアウトプットする。
Ti=Tcs×K1×K2 但し、Ti :始動時噴射パルス幅 Tcs:始動時基本噴射量 K1 :回転数補正係数 K2 :時間補正係数 前記始動時基本噴射量は、エンジン温度によって予め
記憶されている噴射量、回転数補正係数はクランキング
回転数によって変化するもの、時間補正係数はクランキ
ング時間によって変化するものである。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、このような2サイクルエンジンやその他の
エンジンにおいては、上述のようにエンジンが回転した
後に燃料噴射を行うため、特に、低温時においては燃料
が燃焼室に至るまでに時間が掛かり、エンジンが始動す
るまでに時間が掛かっていた。
このため、エンジンの非回転時に燃料を噴射するよう
にしたもの(キースイッチON、即ち、電源ON時一発噴射
する方式)等があるが、この制御方式では、人間に始動
しようとする意志とは無関係にキースイッチONの動作で
噴射してしまう。
例えば、キースイッチONにしてもエンジンをかけない
場合や、キースイッチのON・OFFを繰り返し行った場合
等にも燃料が噴射されてしまい、必ずしも適切な制御方
式とは言えなかった。
そこで、本考案は以上のような従来の問題点に鑑み、
エンジンキースイッチON時に、運転者の意思を反映させ
るべく、ある所定条件が揃った時のみに、その時のエン
ジン温度等によって決定される燃料を予噴射する構成に
より、従来の不具合を解消し、始動性の向上を図ったエ
ンジンの始動時噴射量制御装置を提供することを目的と
する。
〈課題を解決するための手段〉 このため、本考案のエンジンの始動時噴射量制御装置
は、第1図に示すように、燃料噴射弁を有し、エンジン
のキースイッチON時であって、エンジンが所定回転数以
下で所定時間内にスロットル弁の開度が所定の変化状況
になった時に、エンジンの冷却水温により予め記憶され
た基本予噴射量を設定する手段と、該基本予噴射量を吸
気温度に応じて補正する手段と、噴射回数に応じて補正
する手段と、を備えてなる構成とする。
〈作用〉 かかる構成においては、エンジンキースイッチON時
に、ある所定条件が揃った時のみ即ち、エンジンが所定
回転数以下で所定時間内にスロットル弁が所定の変化状
況になった時に、その時の水温、吸気温及び噴射回数に
よって決定される燃料が予噴射される。この結果、人間
に始動しようとする意志に沿って予噴射を実行すること
ができ、最適な予噴射を行える結果、始動性の向上を図
ることができる。
尚、「所定時間内にスロットル弁の開度が所定の変化
状況になった時」の条件設定は、エンジンを始動させる
運転者の意思を反映させるべく、スロットル弁開度のあ
る程度の急激な変化を確認するためのものであり、運転
者の意思に基づく予噴射が実行され、始動性をより一層
向上することができる。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は、本考案の一実施例として、2サイクルエン
ジンの制御システム図を示している。
即ち、図において、2サイクルエンジンの本体11に
は、図示しないエアクリーナからアクセルに連動するス
ロットル弁12を介し、更に吸気マニホールド13を介して
空気が吸入される。
吸気マニホールド13のブランチ部には、各気筒毎に燃
料噴射弁14が設けられている。各燃料噴射弁14は、ソレ
ノイドに通電されて開弁し通電停止されて閉弁する電磁
式燃料噴射弁であって、コントロールユニット15からの
駆動パルス信号によりソレノイドに通電されて開弁し、
図示しない燃料ポンプから圧送されプレッシャレギュレ
ータにより所定圧力に調整された燃料をエンジン本体11
に噴射供給する。
コントロールユニット15は、各種のセンサからの出力
信号を受け、内蔵のマイクロコンピュータにより演算処
理して、燃料噴射量(噴射時間)Tiと噴射タイミング
(噴射方式)を定め、これに従って駆動パルス信号を燃
料噴射弁14に出力する。
前記各種センサとしては、スロットル弁12上流にエア
フローメータ16が設けられていて、吸気空気量Qに応じ
た信号を出力する。又、図示しないディストリビュータ
に内蔵させてクランク角センサ17が設けられていて、12
0°毎に基準信号を出力する。ここで、前記基準信号の
周期を計測することによりエンジンの回転数Nを検出で
きる。
又、スロットル弁にポテンショメータ式のスロットル
センサ18が設けられていて、スロットル弁12の開度αに
応じた信号を出力する。更に、エンジン本体11のウォー
タジャケットに水温センサ19が設けられていて、エンジ
ン温度の一例としての冷却水温Twに応じた信号を出力す
る。
尚、2サイクルエンジンの場合、新気がクランクケー
ス室を介して燃焼室に供給されるので、クランクケース
温度の影響を直接受ける。このため、エンジン温度とし
て冷却水温度に代え、クランクケース温度を用いるよう
にしても良い。
又、コントロールユニット15には、その動作電源とし
て又電源電圧VBの検出のためバッテリ20の電圧が印加さ
れている。
次に、コントロールユニット15内のマイクロコンピュ
ータによる始動時の燃料噴射制御を、第3図のフローチ
ャートに基づいて説明する。
即ち、ステップ(以下、図と同様にSと略称する)1
で始動時(イグニッションスイッチのスタート時)であ
るか否かを判定する。
始動時には、S2でエンジン温度の一例として水温セン
サ19によって検出される冷却水温Twからこれに応じて始
動時基本噴射量Tcsを検索する。次に、S3でエンジンの
回転数Nからこれに応じて予め定められている回転数補
正係数K1を検索する。
次に、S4で、クランキング時間Tを元にこれに応じて
定められている時間補正係数K2を検索する。
そして、S5で、先に示した式に基づいて、始動時の噴
射パルス幅Tiを演算し、これに基づいて制御を行わせ
る。
始動時以外はS1からS6へ進んで、通常のTi制御の演算
を行う。
ここで、前記コントロールユニット15には、エンジン
のキースイッチ21と、クランク角センサ17と、スロット
ルセンサ18とから出力される検出信号に基づいて、キー
スイッチ21ON時であって、エンジンが所定回転数以下で
所定時間内にスロットル弁12の開度が所定の変化状況に
なった時に、エンジンの冷却水温により予め記憶された
基本予噴射量を設定する手段と、該基本予噴射量を吸気
温度に応じて補正する手段と、噴射回数に応じて補正す
る手段と、が備えられている。
以上の各手段の作用を第4図の予噴射制御ルーチンに
基づいて説明する。
S11においては、エンジンのキースイッチ21がONされ
たか否かを判定し、ONされなければ、リターンし、ONさ
れれば、S12に進んでエンジン回転数Nを検出して、S13
に進む。S13では、エンジン回転数Nが所定回転数(例
えば10r.p.m)以下か否かを判定し、所定回転数以下で
なければ、リターンし、所定回転数以下であれば、S14
に進む。S14では、所定時間内にスロットル弁開度αが
所定の変化状況となったか否かを判定する。即ち、第5
図に示すタイムチャートのように、スロットル弁開度α
の5°以下が1sec間あった後、該スロットル弁開度αが
5°以上になってから、2sec以内にスロットル弁開度α
が70°以上になり、更に2sec以内に5°以下になったか
否かを判定する。
上記のスロットル弁開度αの変化状況とならなけれ
ば、リターンし、なったならばS15に進む。
S15では、水温センサ19によって検出される冷却水温T
wに基づいて、第6図(a)に示すように予め記憶され
た基本予噴射量TPREを検索する。
次に、S16で図示しない吸気温センサによって検出さ
れる吸気温TAからこれに応じて第6図(b)に示す如
く予め定められている吸気温補正係数KTAを検索する。
次に、S17で、電源ONにしてからの噴射回数をカウン
トし、S18では、噴射回数を基にこれに応じて第6図
(c)に示す如く定められている回転補正係数Kn(噴射
回数毎に減量していく)を検索する。
そして、S19で、Ti=TPRE×KTA×Knの式に基づいて、
予噴射パルス幅Tiを演算し、S20では、予噴射パルス幅T
iに基づく噴射を実行する。
ここで、S15は、本考案の基本予噴射量を設定する手
段に、S16は、該基本予噴射量を吸気温度に応じて補正
する手段に、S18は、噴射回数に応じて補正する手段
に、夫々相当する。
かかる構成によると、エンジンキースイッチ21ON時
に、ある所定条件が揃った時のみ即ち、エンジンが所定
回転数以下で所定時間内にスロットル弁12の開度が所定
の変化状況になった時に、その時の水温Tw、吸気温TA及
び噴射回数nによって決定される燃料を予噴射する構成
としたから、人間の始動しようとする意志に沿って予噴
射を実行することができ、例えば、キースイッチ21をON
にしてもエンジンをかけない場合や、キースイッチのON
・OFFを繰り返し行った場合等に燃料が噴射されるのを
防止でき、最適な予噴射を行える結果、始動性の向上を
図ることができる。
即ち、「所定時間内にスロットル弁の開度が所定の変
化状況になった時」の条件設定によって、エンジンを始
動させる運転者の意思を反映させるべく、スロットル弁
開度のある程度の急激な変化を確認することができ、こ
れにより、運転者の意思に基づく予噴射が実行され、始
動性をより一層向上することができる。
尚、第7図は上述のキースイッチのON時から予噴射を
経て始動するまで時間経過に伴う各要素の動作を示すタ
イムチャートである。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案のエンジンの始動時噴射
量制御装置によると、エンジンキースイッチON時に、あ
る所定条件が揃った時のみその時のエンジン温度差によ
って決定される燃料を予噴射する構成としたから、人間
に始動しようとする意志を反映して予噴射を実行するこ
とができ、もって始動性の向上を図ることができ、特
に、「「所定時間内にスロットル弁の開度が所定の変化
状況になった時」の条件設定を付加したことにより、エ
ンジンを始動させる運転者の意思を反映させるべく、ス
ロットル弁開度のある程度の急激な変化を確認すること
ができ、これにより、運転者の意思に基づく予噴射が実
行され、始動性をより一層向上することができる実用的
効果大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のクレーム対応図、第2図は本考案の一
実施例を示すシステム図、第3図は始動時の燃料噴射制
御ルーチンを示すフローチャート、第4図は予噴射制御
ルーチンを示すフローチャート、第5図はスロットル弁
開度の時間に対する変化状況を判定するための特性図、
第6図(a)〜(c)は夫々基本予噴射量、吸気温に応
じた補正係数及び噴射回数に応じた補正係数の特性図、
第7図はキースイッチのON時から予噴射を経て始動する
まで時間経過に伴う各要素の動作を示すタイムチャート
である。 11……エンジン本体、14……燃料噴射弁、15……コント
ロールユニット、17……クランク角センサ、19……水温
センサ、21……キースイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−14440(JP,A) 特開 昭63−88240(JP,A) 特開 昭61−31635(JP,A) 実開 昭56−165966(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料噴射弁を有し、エンジンのキースイッ
    チON時であって、エンジンが所定回転以下で所定時間内
    にスロットル弁の開度が所定の変化状況になった時に、
    エンジン温度により予め記憶された基本燃料噴射量を設
    定する手段と、該基本燃料噴射量を吸気温度に応じて補
    正する手段と、噴射回数に応じて補正する手段と、を備
    えてなるエンジンの始動時噴射量制御装置。
JP1989138639U 1989-12-01 1989-12-01 エンジンの始動時噴射量制御装置 Expired - Fee Related JP2525106Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS56165966U (ja) * 1980-05-13 1981-12-09
JPS6114440A (ja) * 1984-06-29 1986-01-22 Fujitsu Ten Ltd 電子制御燃料噴射装置
JPS6131635A (ja) * 1984-07-25 1986-02-14 Honda Motor Co Ltd 内燃エンジンのクランキング時の燃料供給制御方法
JPS6388240A (ja) * 1986-09-30 1988-04-19 Suzuki Motor Co Ltd 内燃機関の始動噴射装置

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