JP2551378Y2 - 内燃機関の電子制御燃料噴射装置 - Google Patents

内燃機関の電子制御燃料噴射装置

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JP2551378Y2 JP1988079517U JP7951788U JP2551378Y2 JP 2551378 Y2 JP2551378 Y2 JP 2551378Y2 JP 1988079517 U JP1988079517 U JP 1988079517U JP 7951788 U JP7951788 U JP 7951788U JP 2551378 Y2 JP2551378 Y2 JP 2551378Y2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は内燃機関の電子制御燃料噴射装置に関し、詳
しくは、始動直後の機関安定性を向上させるための技術
に関する。
〈従来の技術〉 内燃機関の電子制御燃料噴射装置においては、従来か
ら始動性向上のために、始動時(クランキング時)には
通常の燃料噴射量よりも増量して着火性を向上させるよ
うにしている(実開昭61-183437号公報等参照)。
即ち、通常は基本的に機関単位回転当たりの吸入空気
量に対応する燃料噴射量を設定しているが、スタータス
イッチがONでスタータモータが駆動されているクランキ
ング状態のときには、予め機関温度を代表する冷却水温
度Twに対応させて記憶しておいた始動時基本噴射量TST
を回転数補正係数KNST等によって補正して得られる始動
時噴射量T1と、通常と同様に機関単位回転当たりの吸入
空気量に対応して設定された燃料噴射量Tiを一定の係数
を乗算することにより増量して得た燃料噴射量T2とを比
較し、何方か大きい方の燃料噴射量を選択してクランキ
ング状態における燃料噴射量としている。
また、このような増量された燃料が供給されるクラン
キング状態から通常の燃料噴射制御が行われる状態への
移行直後では、機関の安定性が悪化するために、吸入空
気流量依存の通常の燃料噴射量Tiを機関始動時及び直後
に増量補正する補正係数KASを設けている。
前記始動時補正係数KASは、クランキング状態におい
ては、冷却水温度Twの減少に応じて前記燃料噴射量T2
増量補正し、クランキング終了直後から徐々に基準値に
まで減少させられて、基準値になるまでの間通常の燃料
噴射量Tiを増量補正する。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、クランキングが開始されてから完爆するま
での時間(クランキング時間)は、機関のコンディショ
ン(バッテリ電圧,エンジンオイル等)によって大きく
変化するために、従来では、始動直後の機関安定性が大
きく影響されていた。
即ち、第5図に示すように、クランキング時間TがA,
B,Cのバラツキを発生した場合、例えばBが標準のクラ
ンキング時間T1であった場合には、Bよりもクランキン
グ時間Tが長いCの場合にはクランキング中における噴
射量の総和が標準のBよりも多くなって、この余分な燃
料噴射が吸気ポートやシリンダ内に残留することによっ
て始動直後の空燃比がリッチ化傾向を示すことになる一
方、標準のBよりもクランキング時間Tの短いAの場合
にはクランキング中における噴射量の総和が標準のBよ
りも少なくなって、標準Bよりも吸気ポートやシリンダ
内に残留する燃料量が少なくなるために、始動直後の空
燃比がリーン化傾向を示すことになる。
しかしながら、従来では、始動時補正係数KASによっ
てクランキング時の冷却水温度Twに応じて燃料噴射量が
増量補正された後、始動後においてはこのクランキング
中の値から徐々に基準値に戻すようにしており、クラン
キング時間の長短とは無関係に、クランキング時の冷却
水温度で決定される増量値に基づいて始動直後の所定期
間に増量される構成であったため、標準に比してクラン
キング時間Tが長くなったり短くなったりしたときに
は、残留燃料量による空燃比変化を補正できずに始動直
後の空燃比が目標空燃比から大きくズレて、最悪の場合
には機関運転を持続できなくなる場合もあった。
本考案は上記問題点に鑑みなされたものであり、始動
直後所定期間における水温依存の増量補正値をクランキ
ング時間に応じて変化させるようにして、クランキング
時間に影響される始動直後の空燃比状態に対応した補正
が行えるようにすることを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 そのため本考案では、第1図に示すように、 機関運転状態に基づいて燃料噴射量を設定し、設定さ
れた燃料噴射量に基づいて燃料噴射手段を駆動制御する
よう構成された内燃機関の電子制御燃料噴射装置におい
て、機関のクランキング状態を検出するクランキング状
態検出手段と、機関温度を検出する機関温度検出手段
と、前記クランキング状態検出手段により検出されるク
ランキング状態において前記機関温度検出手段で検出さ
れる機関温度に応じて燃料噴射量を増量補正すると共
に、クランキング終了時から徐々に前記増量補正量を減
じて零にまで変化させる始動及び始動後増量補正手段
と、前記クランキング状態検出手段の検出結果に基づい
てクランキング開始から終了までに要したクランキング
時間を計測するクランキング時間計測手段と、前記始動
及び始動後増量補正手段によるクランキング終了時の増
量補正量を、前記クランキング時間計測手段で計測され
たクランキング弛緩に基づいて修正すると共に、該修正
された増量補正量を初期値として徐々に増量補正量を減
少させるときの減少割合を、前記クランキング時間が短
いときほど大きく設定し、前記増量補正量を前記クラン
キング時間が短いほど大きな減少割合で減少するように
修正する始動後増量修正手段と、を設けるようにした。
〈作用〉 かかる構成によれば、クランキング状態において機関
温度に応じて燃料噴射量を増量補正すると共に、クラン
キング終了時から徐々に前記増量補正量を減じて零にま
で変化させるが、前記クランキング終了時の増量補正量
がクランキング時間に基づいて修正されると共に、該修
正された初期値から徐々に増量補正量を減じるときの減
少割合をやはりクランキング時間に基づいて修正する構
成とし、かつ、前記減少割合をクランキング時間が短い
ときほど大きく設定し、増量補正量がクランキング時間
が短いほど大きな減少割合で減少するようにした。
即ち、クランキング時間によってクランキング終了時
点における吸気系やシリンダ内における燃料状態が異な
り、これに応じてクランキング終了時の増量補正量及び
その後の減少割合を修正させて、要求に見合った増量補
正が実行されるようにしたものである。
〈実施例〉 以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第2図において、機関1には、エアクリーナ2,スロッ
トルボディ3及び吸気マニホールド4を介して空気が吸
入される。
スロットルボディ3内には図示しないアクセルペダル
と連動するスロットル弁5が設けられていると共に、そ
の上流に燃料噴射手段としての燃料噴射弁6が設けられ
ている。この燃料噴射弁6はソレノイドに通電されて開
弁し通電停止されて閉弁する電磁式燃料噴射弁であっ
て、後述するコントロールユニット14からの駆動パルス
信号により通電されて開弁し、図示しない燃料ポンプか
ら圧送されてプレッシャレギュレータにより所定の圧力
に調整された燃料を噴射供給する。尚、この例はシング
ルポイントインジェクションシステムであるが、吸気マ
ニホールド4のブランチ部又は機関の吸気ポートに各気
筒毎に燃料噴射弁を設けるマルチポイントインジェクシ
ョンシステムであっても良い。
機関1の燃焼室には点火栓7が設けられている。この
点火栓7はコントロールユニット14からの点火信号に基
づいて点火コイル8にて発生する高電圧がディストリビ
ュータ9を介して印加され、これにより火花点火して混
合気を着火燃焼させる。
機関1からは、排気マニホールド10,排気ダクト11,三
元触媒12及びマフラー13を介して排気が排出される。
コントロールユニット14は、CPU,ROM,RAM,A/D変換器
及び入出力インタフェイスを含んで構成されるマイクロ
コンピュータを備え、各種のセンサからの入出信号を受
け、後述の如く演算処理して、燃焼噴射弁6及び点火コ
イル8の作動を制御する。
前記各種のセンサとしては、スロットル弁5にポテン
ショメータ式のスロットルセンサ15が設けられていて、
スロットル弁5の開度θに応じた電圧信号を出力する。
スロットルセンサ15内にはまたスロットル弁5の全閉位
置(アイドル位置)でONとなるアイドルスイッチ16が設
けられている。
また、ディストリビュータ9に内蔵されてクランク角
センサ17が設けられていて、クランク角2°毎のポジシ
ョン信号と、クランク角180°毎(4気筒の場合)のリ
ファレンス信号とを出力する。ここで、単位時間当たり
のポジション信号のパルス数或いはリファレンス信号の
周期を測定することにより機関回転速度Nを算出可能で
ある。
また、機関温度を代表する機関冷却水温度Twを検出す
る機関温度検出手段としての水温センサ18、車速VSPを
検出する車速センサ19等が設けられている。
また、排気マニホールド10にO2センサ20が設けられて
いる。このO2センサ20は混合気を目標空燃比である理論
空燃比付近で燃焼させたときを境として起電力が急変す
る公知のセンサである。
更にコントロールユニット14にはその動作電源として
また電源電圧の検出のためバッテリ21がイグニッション
キースイッチ22を介して接続されていると共に、クラン
キング状態検出手段としてのスタータスイッチ23のON・
OFF信号が入力されるようになっている。また、コント
ロールユニット14内のRAMの動作電源としては、イグニ
ッションキースイッチ22OFF後も記憶内容を保持させる
ため、バッテリ21をイグニッションキースイッチ22を介
することなく適当な安定化電源を介して接続してある。
ここにおいて、コントロールユニット14に内蔵された
マイクロコンピュータのCPUは、第3図にフローチャー
トとして示すROM上のプログラムに従って演算処理を行
い、燃料噴射を制御する。
尚、クランキング時間計測手段,始動後増量修正手
段,始動及び始動後増量補正手段としての機能は、前記
プログラムにより達成される。
第3図のフローチャートに示すルーチンは、所定微小
時間(例えば10ms)毎に実行されるものであり、ステッ
プ(図中では「S」としてある。以下同様)1では、ス
ロットルセンサ15からの信号に基づいて検出されるスロ
ットル弁開度θと、クランク角センサ17からの信号に基
づいて算出される機関回転速度Nとを読み込む。
ステップ2では、スロットル弁開度θと機関回転速度
Nとに応じた吸入空気流量Qを予め実験等により求めて
記憶してあるROM上のマップを参照し実際のθ,Nに対応
する吸入空気流量Qを検索して求める。尚、本実施例で
は、エアフローメータを備えていない機関であるため、
上記のようにθとNとに基づいて吸入空気流量Qを求め
るようにしたが、エアフローメータを備えた機関であっ
ても良く、この場合は、エアフローメータの出力から直
接に吸入空気流量Qを検出できる。
ステップ3では、吸入空気流量Qと機関回転速度Nと
から単位回転当たりの吸入空気流量に対応する基本燃料
噴射量Tp(=K×Q/N;Kは定数)を演算する。
ステップ4ではスタータスイッチ23のON・OFFを判定
し、ONであってスタータモータが駆動されているクラン
キング状態(機関始動状態)であるときには、ステップ
5へ進む。
ステップ5では、スタータスイッチ23のON判定が初回
であるか否かを判定し、初回であるときにはステップ6
でクランキング時間T(クランキング開始からクランキ
ング終了までに要した時間)を計測するためのタイマー
をゼロスタートさせた後ステップ7へ進み、初回でなく
クランキング途中であるときにはステップ6をジャンプ
してステップ7へ進む。
ステップ7では、予め冷却水温度Twに応じて設定して
ある始動・始動後増量補正係数KAS(始動及び始動後増
量補正手段)のマップから、水温センサ18によって検出
された現在の冷却水温度Twに基づいて対応する始動・始
動後増量補正係数KASを検索して求める。
ステップ8では、ステップ7で検索して求めた始動・
始動後増量補正係数KASの他、水温補正分KTWや混合比補
正係数KMR等を含めて各種補正係数COEF(=1+KAS+K
MR+……)を設定する。
ステップ9では、ステップ3で演算した基本燃料噴射
量Tpに前記各種補正係数COEFを乗算して有効噴射量Te
(=Tp×COEF)を演算する。
そして、次のステップ10では、この有効噴射量Teに定
数(本実施例では1.3)を乗算して通常よりも増量補正
した値にバッテリ電圧補正分Tsを加算して吸入空気流量
Qに基づく始動時燃料噴射量T1を設定する。前記バッテ
リ電圧補正分Tsは、バッテリ電圧変動による燃料噴射弁
6の噴射流量変化を補正するためのものである。
また、次のステップ11では、冷却水温度Twを主な条件
として設定される始動時燃料噴射量T2の基本噴射量TST
を、水温センサ18によって検出された冷却水温度Twに基
づき予め設定されているマップから検索して求める。そ
して、次のステップ12では、ステップ11で検索して求め
た始動時基本噴射量TSTに回転速度補正係数KNST等を乗
算して始動時燃料噴射量T2(=TST×TNST×……)を求
める。
ステップ13では、ステップ10で求めた始動時燃料噴射
量T1とステップ12で求めた始動時燃料噴射量T2とを比較
して、T1≧T2であるときにはステップ14へ進んで最終的
な燃料噴射量として前記始動時燃料噴射量T1を出力用レ
ジスタにセットし、T1<T2であるときには前記始動時燃
料噴射量T2を最終的な燃料噴射量として出力用レジスタ
にセットする。これにより、予め定められた機関回転同
期の燃料噴射タイミングになると、セットされたT1又は
T2に相当するパルス巾をもつ駆動パルス信号が燃料噴射
弁6に与えられて燃料噴射が行われる。
このように、スタータスイッチ23がONであるクランキ
ング状態においては、始動時燃料噴射量T1と始動時燃料
噴射量T2との大きい方を選択して燃料噴射を行わせるも
のである。
一方、ステップ4でスタータスイッチ23がONでないと
判定されたときには、まず、スイッチ16へ進んでスター
タスイッチ23がONからOFFされた後の初回であるか否か
を判定する。
ここで、初回判定がなされるとステップ17へ進んで、
ステップ6でゼロスタートさせたタイマーに基づいて計
測されたクランキング開始からクランキング終了までに
要した時間(クランキング時間)Tを読み込む。
そして、次のステップ18では上記クランキング時間T
に基づいて始動・始動後増量補正係数KASを増減補正す
る補正係数αを設定する。このKAS補正係数αは、予め
定められた標準クランキング時間T1では基準値の1に設
定されるが、クランキング時間Tが標準T1より短くなる
に従って1よりも大きな値に設定され、逆に、クランキ
ング時間Tが標準T1より長くなるに従って1よりも小さ
な値に設定されるようになっている。即ち、クランキン
グ時間Tが標準T1よりも短いと始動・始動後増量補正係
数KASが増大補正され、クランキング時間Tが標準T1
りも長いと減少補正されるようになっている。
次のステップ19では、やはりステップ17で読み込んだ
クランキング時間Tに基づいて始動・始動後増量補正係
数KASの減少割合KDを補正する補正係数βを設定する。
始動・始動後増量補正係数KASは、クランキングが終了
すると徐々に基準値であるゼロに戻すようにするが、本
実施例ではこの減少割合KDをクランキング時間Tに応じ
て可変するものである。この場合も、前記補正係数αと
同様に、標準クランキング時間T1では補正係数βは基準
値の1に設定されるが、クランキング時間Tが標準T1
りも短くなるに従って1よりも大きな値に設定され、逆
に、クランキング時間Tが標準T1より長くなるに従って
1よりも小さな値に設定されるようになっている。即
ち、クランキング時間Tが短くなると減少割合が緩和さ
れて標準T1のときよりもゆっくりとゼロに戻すようにす
るが、クランキング時間Tが長くなると減少割合を急激
にして標準T1のときよりも速くゼロに戻すようにする。
そしてステップ20では、ステップ18で求めた補正係数
αをクランキング状態(スタータスイッチ23ON)のとき
に用いられた始動・始動後増量補正係数KASに乗算する
ことにより補正して新たに係数KASとして設定する。こ
れにより、第4図に示すように、クランキングが終了し
てから(完爆してから)ゼロに戻す補正係数KASの初期
値をクランキング時間Tに応じて可変する。
次のステップ21では、その値が「1」であるときに始
動・始動後増量補正係数KASを徐々にゼロに戻すべき状
態であることを示すフラグを1に設定する。
ステップ22では、前記ステップ8と同様に、ステップ
20で求めた始動・始動後増量補正係数KASの他、水温補
正分KTWや混合比補正係数KMR等を含めて各種補正係数CO
EF(=1+KAS+KMR+……)を設定し、次のステップ23
では、燃料噴射量Ti(=Tp×COEF+Ts)を演算する。
ステップ24では、ステップ23で演算された燃料噴射量
Tiを出力用レジスタにセットする。
一方、ステップ16でスタータスイッチ23のOFF判定が
初回でないと判定されるとステップ25へ進む。
ステップ25では、ステップ21で「1」に設定されるフ
ラグの判定を行い、フラグが「1」であって始動・始動
後増量補正係数KASの減少設定を行うべき状態であると
きには、ステップ26へ進む。
ステップ26では、前回の始動・始動後増量補正係数K
ASに標準クランキング時間T1に対応させた減少係数KD
乗算すると共に、前記ステップ19で設定した減少割合補
正係数βを乗算して、クランキング時間Tに応じた割合
で補正係数KASを減少させる。即ち、クランキング時間
Tが標準T1であったときにはβは1であるので、減少係
数KDで決まる減少割合で補正係数KASは減少するが、ク
ランキング時間Tが短かったときにはβが1を越える数
値となって減少割合が少なくなり、逆にクランキング時
間Tが長かったときにはβが1未満の数値となって減少
割合が大きくなる(第4図参照)。
ステップ26で補正係数KASの減少設定を行うと、次の
ステップ27では補正係数KASがゼロ近傍にまで戻ったか
否かを判定し、ゼロ近傍であったときには次のステップ
28でフラグをゼロに戻した後にステップ22へ進むが、補
正係数KASがゼロ近傍にまで戻っていないときには次回
においても補正係数KASの減少設定を行うべくフラグを
そのまま1の状態としてステップ22へ進む。
ステップ22以降は、ステップ16からステップ17へと進
んだ場合と同様である。
このように、本実施例では、クランキングが終了する
と、クランキングに要した時間に基づいて始動・始動後
増量補正係数KASを補正すると共に、この補正後の補正
係数KASをゼロに戻すスピードもクランキング時間Tに
応じて補正する。
即ち、クランキング時間Tが標準T1よりも短いときに
は、始動直後(クランキング終了直後)の空燃比がリー
ン化傾向を示すために、第4図に示すように、標準時よ
りも始動・始動後増量補正係数KASによるクランキング
終了直後における増量を多くすべく、KASを増量補正し
た後ゆっくりとゼロに戻すようにする。また、クランキ
ング時間Tが標準T1よりも長いときには、始動直後の空
燃比がリッチ化傾向を示すために、第4図に示すよう
に、標準時よりも始動・始動後増量補正係数KASによる
増量を少なくすべく、KASを減少補正した後速やかにゼ
ロに戻すようにする。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案によるとクランキング時
間の長短によって始動後増量補正値の初期値と減少割合
とを補正するようにしたので、クランキング時間の長短
で変化する始動直後の空燃比に応じた燃料噴射量の増量
補正を行うことができ、始動直後の機関運転の安定性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の構成を示すブロック図、第2図は本考
案の一実施例を示すシステム概略図、第3図は同上実施
例における制御内容を示すフローチャート、第4図は同
上実施例における増量補正特性を示すタイムチャート、
第5図は従来の増量補正の問題点を説明するためのタイ
ムチャートである。 1……機関、6……燃料噴射弁、14……コントロールユ
ニット、15……スロットルセンサ、17……クランク角セ
ンサ、18……水温センサ、23……スタータスイッチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関運転状態に基づいて燃料噴射量を設定
    し、設定された燃料噴射量に基づいて燃料噴射手段を駆
    動制御するよう構成された内燃機関の電子制御燃料噴射
    装置において、 機関のクランキング状態を検出するクランキング状態検
    出手段と、 機関温度を検出する機関温度検出手段と、 前記クランキング状態検出手段により検出されるクラン
    キング状態において前記機関温度検出手段で検出される
    機関温度に応じて燃料噴射量を増量補正すると共に、ク
    ランキング終了時から徐々に前記増量補正量を減じて零
    にまで変化させる始動及び始動後増量補正手段と、 前記クランキング状態検出手段の検出結果に基づいてク
    ランキング開始から終了までに要したクランキング時間
    を計測するクランキング時間計測手段と、 前記始動及び始動後増量補正手段によるクランキング終
    了時の増量補正量を、前記クランキング時間計測手段で
    計測されたクランキング時間に基づいて修正すると共
    に、前記修正された増量補正量を初期値として徐々に増
    量補正量を減少させるときの減少割合を、前記クランキ
    ング時間が短いときほど大きく設定し、前記増量補正量
    が前記クランキング時間が短いときほど大きな割合で減
    少するように修正する始動後増量修正手段と、 を設けたことを特徴とする内燃機関の電子制御燃料噴射
    装置。
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