JP2525041B2 - アスファルト材料の敷設方法および装置 - Google Patents

アスファルト材料の敷設方法および装置

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JP2525041B2 JP63210422A JP21042288A JP2525041B2 JP 2525041 B2 JP2525041 B2 JP 2525041B2 JP 63210422 A JP63210422 A JP 63210422A JP 21042288 A JP21042288 A JP 21042288A JP 2525041 B2 JP2525041 B2 JP 2525041B2
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Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、アスファルト材料舗装を行うための方法お
よび装置に関する。特に、本発明は運搬トラックから仕
上げ機械のスクリードへアスファルト材料を運ぶための
方法および装置に関する。
（従来の技術および解決しようとする課題） アスファルト材料の路面マットを敷設するための従来
の方法は、１台の仕上げ機械と多数の運搬トラックを用
いて、アスファルト材料をアスファルト・プラントから
作業現場へ運搬することを含むものである。以下本文に
おいて考察される、しばしば舗装機械と呼ばれる形式の
仕上げ機械は、当業者には周知のものである。このよう
な仕上げ機械は、通常ある形態のアスファルト・マット
を形成する振動装置を備えた所謂浮動スクリードをその
後端部に有する。この仕上げ機械はまた、アスファルト
材料を受取るためのホッパーと、このホッパーからスク
リードの丁度直前の位置へアスファルト材料を運ぶため
の通常のスラット・コンベアおよびスクリュー・オーガ
ーである適当なコンベア装置とをその前端部に有する。
典型的な仕上げ機械は、略々５トンの容量を持つホッ
パーを有する。通常はダンプ・トラックである典型的な
運搬トラックは、略々20トンの容量を有する。アスファ
ルト材料をダンプ・トラックから仕上げ機械のスクリー
ドのホッパーまで移動するための手法は、通常、トラッ
クの運転手が仕上げ機械の直前に自分の車両を配置する
ことを要し、この仕上げ機械にはトラックの後輪と係合
するローラが設けられている。アスファルト材料がダン
プ・トラックから仕上げ機械のホッパーまで送られる
間、仕上げ機械はアスファルト材料マットを形成するに
伴い路盤に沿って前進し、またその間トラックをこの仕
上げ機械と縦列関係に押す。
仕上げ機械および運搬トラックを今述べた許りの方法
で操作する時に、多くの問題が生じる。仕上げ機械のホ
ッパーは非常にしばしば略々空の状態であり再び装填さ
れる状態にあるが、装荷状態のダンプ・トラックが作業
現場にないことがある。必要な時間に装荷状態の運搬ト
ラックがないことの最も大きな原因は、適当な時間間隔
で運搬トラックが作業現場に到着することを妨げる交通
条件である。この状態が生じると、仕上げ機械は明らか
に作業を停止し、別の運搬トラックの到着を待たなけれ
ばならない。
当業者には周知の通り、仕上げ機械が例え一時でも停
止する時は、スクリードは新たに敷設されたマットに置
かれる傾向がある。次に仕上げ機械が前方への移動を開
始する時、スクリードは瞬間的に上方へ傾こうとし、こ
のため多過ぎる量のアスファルト材料を敷設する。その
結果、仕上げ機械の停止がアスファルト材料マットの表
面に凹みおよび***を生じ、その結果不均一な舗装面を
もたらすことになる。できるだけ平坦な表面を作ること
が望ましいことは言うまでもないことである。
１台以上の運搬トラックが作業現場にいる場合でさ
え、仕上げ機械を停止させる必要がしばしばある。この
状態は、トラックの運転手が空の運搬トラックを仕上げ
機械の正面から撤去すること、および仕上げ機械の材料
がなくなる前に満載状態の運搬トラックを仕上げ機械の
前方位置へ操作することができないために非常にしばし
ば生じる。表Ｉ（以下に述べる）に示されるように、毎
時数トン（TPH）における舗装装置の作業速度が増加す
るに伴い、使用可能なトラックの交換時間が短縮する。
当業者には周知のように、トラックの交換作業を行う
ためには1.5分が必要である。従って、表Ｉのデータか
らは、従来の供給方法を使用する仕上げ機械が200TPHよ
り大きな速度で連続的に作業ができないことが明らかで
ある。より大きな舗装速度で作業し、トラックの交換の
ため更に充分な時間を提供するため、舗装装置は、舗装
材料のホッパーの供給が尽きる毎に停止しなければなら
ない。このような状態は、断続的に走行する仕上げ機械
が800乃至1200TPHの速度で作業できるが、依然としてト
ラックの交換作業のため必要な1.5分を提供する場合で
ある表IIに示されている。
しかし、仕上げ機械のこのような断続的な作業は、仕上
げ機械が前述の如くトラック交換作業を行うために停止
される毎に、舗装マット上に望ましくない凹みおよび隆
起を生じる結果をもたらす。
従来技術においては、上記の問題に対処する試みにお
いて２つの一般的な方法があった。最初の方法は、非常
に大きな容量を持つ運搬トラックを提供することを含
む。このようなトラックを示す典型的な従来技術は、全
てJ.H.Hollandを名義人とする米国特許第3,647,096号、
同第3,731,825号、同第3,750,802号、同第3,794,194号
およひ独国特許広告第22 60 396号（1972年）を含んで
いる。このような大きな容量のトラックを提供すること
は、実際に上記問題を解決しなかったが、これはホッパ
ーが略々空の状態である時、このようなトラックの１台
がそれに材料を装填された状態で存在しなければ、仕上
げ機械が依然として停止されねばならないためであっ
た。更に、上記のHollandの特許に示されたトラック
が、トラックの運転者が仕上げ機械のホッパーの前方に
車両を運転することを更に困難にするトレーラ・トラッ
ク形式のものである。
上記の仕上げ機械の停止問題を解決しようとする別の
試みは、仕上げ機械の移動経路の前方に土盛りの形態で
アスファルト材料を路盤に排出することを含む。この手
法によれば、米国特許第3,693,512号に示される機械の
如き土盛り機械が路盤からアスファルト材料を拾上げこ
れを仕上げ機械のホッパー内に運ぶために提供される。
この土盛りの方法は、それほど満足できるものでない
ことが判った。運搬トラックは通常、その運搬物を仕上
げ機械のホッパーに直接排出する状態で仕上げ機械に隣
接した位置に残るよりも土盛りを形成する方がより迅速
に堆積できるが、適正な土盛りを形成するためには運搬
トラックの運転手側にかなりの熟練を必要とする。従っ
て、運搬トラックの運搬物を排出するためには依然とし
てかなりの時間が必要である。このため、運搬トラック
は、必要以上に作業現場に残ることを要求され、これに
よりトラックがアスファルト材料を再び積込むためアス
ファルト・プラントへ出発するのが遅れがちになる。土
盛り法の別の欠点は、アスファルト材料が路盤上に堆積
され、従って土盛りローダにより拾い上げられる材料の
一部が路盤材により汚染されがちであるという事実から
の結果である。更に、天候条件が土盛りを形成する露出
状態のアスファルト材料に悪影響を及ぼし得る （課題を解決するための手段） 本発明では、上述の問題を大きな容量のホッパーと、
大きな容量のコンベアとを含むことにより、運搬ダンプ
・トラックがその全ての運搬物を直接このようなホッパ
ー内に非常に迅速に排出することを可能にする装置及び
方法を提供して解決した。本発明においてはこのような
大きな容量のホッパーとコンベアとを、運搬トラックと
仕上げ機械との間を小刻みに運動し得る自走装置に設け
た。
（実施例） 第１図においては、本発明の装置の望ましい実施態様
を構成する自走装置が、全体的に10で示されている。こ
の実施例では自走装置10は車両の形態であるので、自走
車両あるいは貯溜車両と呼ぶ。この自走車両は、全体的
に12で示される仕上げ機械および全体的に16で示される
運搬トラックと関連して示されている。
運搬トラック16は、通常は、テールゲート18を持つ枢
着されたベッド17を備えたダンプ・トラックの形態を呈
する。このトラック16は、以下に説明するように、遠く
離れた供給源から貯溜車両10までアスファルト材料を移
動する。
仕上げ機械は、無限軌道またはゴム・タイヤのいずれ
かで支持され、ホッパー14と、当業者には周知の浮動型
の振動スクリード15とを含む。仕上げ機械はまた、ホッ
パー14から路盤上に排出されるスクリード15の直前の位
置へアスファルト材料を運搬するため長手方向に配置さ
れたコンベア19a（破線で示される）と、横断方向に配
置されたスクリュー・オーガー19bとからなる従来のコ
ンベア装置を含む。
従来の仕上げ機械のホッパーは、その前方で開き、ダ
ンプ・トラックから材料を受取る低い側壁面を有する。
本発明の自走する車両を用いることにより、仕上げ機械
のホッパーは、その容量が標準の５トンから12トンに拡
大されるように改修することができる。この改修は、そ
の他の点では従来の通りのホッパーの前方に壁面14aを
提供し、また第１図に示されるように側壁面14bの高さ
を増すことにより行うことができる。無論、標準的な供
給用トラック16は、アスファルト材料を改修されたホッ
パー14へ運搬することができないが、これはトラックの
ベッド17が壁面14aの高さより充分下方の高さで排出す
るためである。しかし、本発明の貯溜車両10はアスファ
ルト材料を上方に伸ばされたホッパー14へ排出すること
ができるが、これは排出用コンベアが以下に説明するよ
うに充分な高さまで垂直方向に揺動することができるた
めである。
特に第２図、第３図および第６図においては、自走す
る貯溜車両10は、それぞれ第１と第２の車輪対20および
21により路面上に支持されるシャシー18を含む。無限軌
道の如く別の路面係合装置を車輪対20および21の代りに
使用できることが理解されよう。
第６図に示されるように、自走車両10のための液圧駆
動系統は、液圧パイプ110〜114から液圧が供給される個
々の液圧モータ101〜109からなっている。（液圧モータ
のための流入および流出管路が、明瞭に示すため図面に
おいては単線で示されることに注意。）機関115が、液
圧駆動系統において周知の如く、パイプに対する起動力
を提供する。
車輪対21は、推進ポンプ110により流体圧力が供給さ
れる液圧推力モータ101によって駆動される。車輪対21
はまた、補助ポンプ114からマニフォールド116を介して
流体圧力が供給される操向シリンダ102によって操向可
能である。
更に第２図および第３図においては、大きな容量の貯
溜用ホッパー23がシャシー18上に支持されている。この
ホッパー23は仕上げ機械のホッパー14より容量が大きい
ことが普通で、ホッパー14と区別するため、大容量ホッ
パーと呼ぶ。大容量ホッパー23は、一台の供給用トラッ
ク16の容量に略々等しい容量を有する。頂部で開口する
ホッパー23は、側壁面24、25と、弧状の壁部28により第
２の傾斜壁面27と接合された第１の傾斜壁面26を含む底
部とからなっている。
自走する貯溜車両は更に、同じオペレータ制御用ステ
ーション31、32を支持する水平方向に配置されたフレー
ム30を備えたオペレータのプラットフォーム29を含む。
このプラットフォーム29は、このプラットフォーム29が
ホッパー23上で（第２図に示される実線と破線の位置間
で）前後に揺動することを許容して、自走車両の両方向
への運転を容易にするため、平行リンク装置（図示せ
ず）によってシャシー18上に取付けられることが望まし
い。無論、各オペレータ制御ステーションは、第６図の
液圧駆動系統を操作するための種々の制御装置を含む。
貯溜車両10はまた、水平軸37によりシャシー18の直立
部36に枢着された側方部材35を有するフレーム34を含
む、スラット型であることが望ましい大きな容量の装填
用コンベア33を含んでいる。このため、コンベア33は、
第２図に示される装填位置と第１図に示される運搬位置
との間で水平軸37の周囲で垂直方向に揺動させることが
できる。コンベア33の揺動運動は、第６図に示されるよ
うに、マニフォールド116を介して補助ポンプ114により
流体圧力が供給される１対の液圧作動シリンダ103、104
により与えられる。このコンベア33も、仕上げ機械12の
コンベア19aより容量が大きいことが普通で、コンベア1
9aと区別するため大容量コンベアと呼ぶ。
スラット型のコンベア33は、軸45および46に固定され
たスプロケット・ホィール87と噛合う無端チェーン86に
取付けられたスラット85（第２図および第６図）を有す
る。軸45は、第６図に示されるように液圧作動モータ10
5により駆動され、別の装荷用コンベア・ポンプ111から
流体圧力を供給されている。コンベア33の流入端部は、
トラック積卸し作業中供給トラック16の背端部と当接す
るバンパー39を持つ樋部38を含む。本発明の重要な特徴
は、アスファルト材料がトラック16から樋部38へ迅速か
つ容易に排出できるように、供給トラックのベッド17の
巾と略々同じ巾を持つ樋部38を提供することである。
調整自在なゲート41が、コンベアのフレーム・カバー
板42と樋部38のリップ43とにより画成されるコンベアの
流入開口上に運動自在に取付けられている。このゲート
41は、前記流入開口の寸法がコンベア33への材料の流量
を調整するため変更可能であるように、１対の調整可能
なねじ組立体44により、カバー板42に対して固定されて
いる。コンベア33の底部壁面は、第２図の断面部に示さ
れるようにコンベアのスラットがこの位置を通過する
時、アスファルト材料がホッパー内に落下するように、
ホッパーの底部壁面27の直ぐ内側の位置で終っている。
自走車両10にはアスファルト材料の排出手段が設けら
れ、ホッパーの底部壁面26の内表面には、排出手段の一
部としてスラット型であることが望ましい、第２図、第
３図、第５図および第６図に示される如き第１の排出コ
ンベア47が取付けられている。液圧作動モータ106は、
軸48を駆動し、別の排出ポンプ112により流体圧力が供
給される。
頂部壁面49および１対の対向する側壁面50からなるハ
ウジングは、弧状壁面部分28の領域における側壁面50に
配置された開口51および52（第５図）を除いて、コンベ
ア47を完全に密閉する。コンベア47の第２の軸53（第６
図）は、第５図に示されるように、開口51および52を介
して延在し、かつ適当なベアリング組立体54および55に
支承されている。スプロケット・ホィール56および57は
軸53に固定されてチェーン89と噛合い、このチェーン89
は更にスラット58を支持している。
コンベア47の第２の軸53はまた、第２図、第３図およ
び第５図に示されるように、弧状壁面部28により画成さ
れるホッパー23の領域に配置されるスクリュー・オーガ
ー60の軸として機能する。スプロケット・ホィール56お
よび57が軸53に固定されているため、液圧作動モータ10
6はまた前記スクリュー・オーガー60をも回転させるよ
う作用する。このスクリュー・オーガー60の回転運動
は、更に、ホッパーの側方から開口51および52を介して
第１の排出用コンベア47の経路へアスファルト材料を搬
送する。スクリュー・オーガー60は回転するに伴い、ア
スファルト材料をコンベア47へ運搬するのみでなく、更
に均一な材料混合物が仕上げ機械12へ運搬されるように
材料を更に混合する。
スクリュー・オーガー60のこのような混合作用は、ア
スファルト材料が輸送および取扱いの間粒度に従って分
離しようとする傾向があるため、特に重要である。当業
者には周知のように、アスファルト材料がアスファルト
・プラントにおける調整ビンから運搬トラック16のベッ
ドへ排出される時、比較的粗い材料が運搬トラックのベ
ッドの側方に流れる傾向がある。このため、この粗い材
料はホッパー23の側方または最も側方の部位へ送られる
が、これはアスファルト材料に対し大きな横方向即ち側
方の運動を与えることなくコンベア33が材料を運搬トラ
ックのベッドからホッパー23へ輸送するためである。そ
の結果、ホッパー23の側方部分から中央部分への材料の
必要な側方即ち横方向運動を与えることにより、ホッパ
ー内の材料を更に混合することが望ましい。
この目的のため、軸53の各端部に第１のスクリュー部
61とそれに続く第２のスクリュー部62とが設けられるよ
うにスクリュー・オーガー60が設計されている。第１の
スクリュー部61のピッチは、第２のスクリュー部62のピ
ッチよりも大きい。このため、第１のスクリュー部61の
ねじ状板部により囲まれる容積は、第２のスクリュー62
のねじ状板部により囲まれる容積よりも大きい。その結
果、ホッパーの側縁部に位置する粗い材料が第２のスク
リュー部62から第１のスクリュー部61へ運ばれる時それ
程大きな容積を完全に充填せず、このためホッパーの中
央部に位置するより微細な材料がこれらの比較的大きな
容積内の孔隙内に侵入してより粗い材料と結合すること
を許容する。このような粗い材料と微細な材料との混合
物は、排出用コンベア47へ搬送される。このため、スク
リュー部61および62間のピッチの変化がスクリュー・オ
ーガー60の混合能力を強化する。
第２の排出用コンベア65は、このコンベア65の流入端
部が第１の排出用コンベア47の流出端部の下方に位置す
るようにシャシー18上に取付けられる。底部壁面26の頂
縁部において第１の排出用コンベア47から排出される材
料は、第２図、第３図および第４図に示されるように、
第２の排出用コンベア65上へシュート66を介して落下す
る。第２の排出用コンベア65のフレーム69の流入端部
は、シュート66からコンベア65への材料の流れを容易に
するガイド67および68で形成されている。この第２の排
出用コンベア65は、端部ローラ76、77および無端ベルト
90とを有するベルト型であることが望ましい。ローラ77
は、第６図に示されるように、ポンプ113から流体圧力
が供給される液圧作動モータ109により駆動される。既
に述べた形式のスラット型のコンベアもまた使用できる
ことに注目すべきである。
フレーム69は軸70の周囲に垂直方向に揺動運動するよ
うに取付けられ、コンベア・フレーム69上に置かれた第
１の枢着点72とシャシー18により支持された回転自在な
スリーブ76上に置かれた第２の枢着点73との間に延在す
る揚上シリンダ108によって昇降させられる。支台74
は、軸70を支持し、また第２図および第６図に示される
ように、コンベア65の排出端部を貯溜車両10の両側部を
越えて揺動させ得るように、適当なベアリング組立体
（図示せず）により支持されて液圧作動シリンダ107に
より回転されるターンテーブル上に取付けられている。
垂直方向の揚上シリンダ108および水平方向の揺動シリ
ンダ107の双方には、補助ポンプ114からマニフォールド
116を介して流体圧力が付与される。
本発明の自走型貯溜車両10は、２つの別のモードのい
ずれか一方において運転することができる。第１図に示
される第１の運転モードにおいては、貯溜車両10は、離
れた位置にある供給トラック16と、仕上げ機械12が舗装
作業を行ないつつある作業現場との間を往復する。略々
12乃至20トンの拡大容量を持つ改修したホッパー14を備
えた仕上げ機械12が、ホッパーをアスファルト材料で充
填した状態で舗装作業を開始する。
仕上げ機械12が舗装作業を行なう際、貯溜車両10は、
その遠い位置、即ち、その積込み用コンベア33が供給ト
ラック16の１台の後部に隣接して置かれる位置まで移動
する。舗装材料がトラック16から樋部38へ排出され、こ
こで毎時800乃至1200トン（TPH）の能力で作動する積込
み用コンベア33が20トンの舗装材料をトラック16からホ
ッパー23へ略々１分内で完全に移送する。
ホッパー23内に舗装材料を充填した状態の貯溜車両10
は、次に、第２の排出コンベア65の流出端部が仕上げ機
械の延ばされたホッパー14上に置かれるように、仕上げ
機械に隣接する位置へ移動する。貯溜車両10が供給トラ
ック16へ移動し、舗装材料をトラック16からホッパー23
へ移動し、かつ仕上げ機械へ戻ることが要求される時、
仕上げ機械のホッパー内の舗装材料量は略々無くなりか
けている。仕上げ機械を連続的に移動させることが望ま
しいため、貯溜車両のオペレータはコンベア65の流出端
部が移動する仕上げ機械12のホッパー14上方に位置する
状態を維持するように、推進モータ101を制御する。こ
の２つの機械が道路に沿って直列状態で移動する時、オ
ーガー60、第１の排出コンベア47および第２の排出コン
ベア65は、略々１分の間に20トンの舗装材料が貯溜車両
10から仕上げ機械のホッパー14へ移送されるように、50
0乃至1200TPHの大きな能力で運転される。このため、仕
上げ機械は、貯溜車両10がこのような小刻みな積込み作
業を反復する間、連続的に移動することができる。
第２の運転モードにおいては、自走する貯溜車両10
は、第１の運転モードにおけるような供給用トラックの
遠い位置と仕上げ機械12との間を往復運動するのではな
く、常に仕上げ機械に隣接して移動する。この２つの車
両が路面に沿って一緒に移動する時これら車両の相対速
度を関連させるため、第６図に示されるように仕上げ機
械12と貯溜車両10との間に制御リンク装置80が用いられ
る。この制御リンク装置80は、仕上げ機械12の前端部に
固定されかつこれから延長する堅固なフィンガ81からな
っている。このフィンガは、貯溜車両10に置かれたセン
サ82の可動レバー82aと接触する。このセンサ82は、貯
溜車両10の速度がフィンガ81によるセンサのレバー82a
における一定の圧力を維持するよう制御されるように、
推進ポンプ110の出力制御装置83と作用的に結合されて
いる。このため、２台の車両の速度、従って２台の車両
間の距離は、これら車両が道路に沿って移動する時一定
に維持される。制御リンク装置80を省いて、推進モータ
110が仕上げ機械と略々同じく車両10の速度を維持する
ようオペレータにより制御できることは理解されよう。
第２の運転モードの説明を続ければ、舗装作業は舗装
材料が満載された貯溜車両のホッパー23および仕上げ機
械のホッパー14で始まる。舗装作業が進行するに伴い、
２台の車両が一緒に道路に沿って移動する間、貯溜車両
10は舗装材料をそのホッパー23から仕上げ機械のホッパ
ー14へ移送し始める。しかし、第１の運転モードとは異
なり、舗装材料は仕上げ機械の舗装速度と略々等しい速
度で排出される。このため、材料の一定状態の流れが貯
溜車両10と仕上げ機械12との間に生じる。貯溜車両10の
舗装材料は仕上げ機械のホッパー上へゆっくり排出され
るため、拡大されたホッパー14を持つ改修仕上げ機械を
使用する必要がない。このため、従来の仕上げ機械を使
用することができる。しかし、貯溜車両10および仕上げ
機械12の組合せ貯溜容量が大きくなる程、貯溜車両10を
装填状態に維持するためにトラックを貯溜車両10に接近
させる頻度を少なくすることができ、これが無論塗装作
業のコスト縮減になる故に、拡大したホッパー14を使用
することが望ましい。
貯溜車両のホッパー23からの舗装材料のこのような穏
やかな排出の間、供給用トラックは貯溜車両10のバンパ
ー39と当接係合状態になるよう戻され、これと一緒に押
される。このため、ホッパー23内の舗装材料の供給が略
々尽きかける時、既に樋部38に置かれた供給トラックに
おける舗装材料は、900乃至1200TPHの容量で作動する大
きな容量の積込みコンベア33によりホッパー23へ迅速に
移送することができる。この過程は、一定量の舗装材料
が仕上げ機械において得られるように連続的に反復され
る。
いずれの運転モードにおいても、２台の機械が異なる
高さを持つ路面上にある時でも、あるいはこれら機械が
一線上から外れあるいは並列に移動する時でも、第２の
排出用コンベア65の垂直および水平方向の揺動運動が、
貯溜車両10が仕上げ機械のホッパー14に供給することを
許容する。コンベア65の水平の揺動運動はまた、車両が
カーブを曲がる時材料の供給を容易にする。
本発明の舗装方法および装置は、より高品質の舗装面
をもたらす結果となる仕上げ機械のより効率的な積載能
力を提供する。表III（以下に示す）に示されるよう
に、貯溜車両および仕上げ機械は、第１の運転モードで
使用される時、依然として、1.5分のトラック交換時間
を許容しながら、500TPHの速度で連続的に舗装を行なう
ことができる。
これは、表Ｉに示した従来技術の装置よりも300TPHの
増加である。更に、貯溜車両からの舗装材料の供給が連
続的である第２の運転モードにおいては、装置の舗装速
度は、仕上げ機械の最大舗装速度と略々等しい如くに増
大している。いずれの運転モードにおいても、舗装作業
は望ましくない凹み又は***のない高品質の舗装面を連
続的に提供すべく継続する。
望ましい実施態様においては、本発明について特定し
て記述したが、本発明の開示内容は単に例示に過ぎない
ことを理解すべきである。頭書の特許請求の範囲に記載
する如き本発明の主旨および範囲から逸脱することな
く、本発明の細部および組合せの構成およびその部品の
配置における多くの変更が明らかである。
【図面の簡単な説明】
第１図は、本発明の望ましい実施態様即ち仕上げ機械お
よび運搬トラックと関連する自走式の貯溜車両を示す概
略側面図、第２図は自走貯溜車両の拡大側面図、第３図
は自走貯溜車両の平面図、第４図は第２図の線４−４に
関する断面図、第５図は排出コンベアの一部を示すため
排出コンベア・ハウジングの一部を破断した第２図の線
５−５に関する断面図、および第６図は、自走貯溜車両
のための液圧駆動系統および種々のコンベアのための関
連する液圧作動系統を示す概略図である。 10……自走する貯溜車両、12……仕上げ機械、14……ホ
ッパー、15……振動スクリード、16……運搬トラック、
17……ベッド、18……テールゲート、19a……コンベ
ア、19b……スクリュー・オーガー、20、21……車輪
対、23……貯溜用ホッパー、24、25……側壁面、26、27
……傾斜壁面、28……弧状壁部、29……プラットフォー
ム、30……フレーム、31、32……オペレータ制御ステー
ション、33……装填用コンベア、34……フレーム、35…
…側方部材、36……直立部、37……水平軸、38……樋
部、39……バンパー、41……調整自在ゲート、42……フ
レーム・カバー板、44……ねじ組立体、45、46、48……
軸、47……排出コンベア、49……頂部壁面、50……側壁
面、51、52……開口、53……軸、54、55……ベアリング
組立体、56、57……スプロケット・ホィール、58……ス
ラット、60……スクリュー・オーガー、61、62……受け
部、65……排出用コンベア、66……シュート、67、68…
…ガイド、69……フレーム、70……軸、72、73……枢着
点、74……耳軸、76、77……端部ローラ、80……制御リ
ンク装置、81……フィンガ、82……センサ、83……出力
制御装置、85……スラット、86……無端チェーン、87…
…スプロケット・ホィール、89……チェーン、90……無
端ベルト、101、105、106、109……液圧作動モータ、10
2……操向シリンダ、103、104、107……液圧作動シリン
ダ、108……揚上シリンダ、110……液圧ポンプ、111…
…装荷用コンベア・ポンプ、112……排出ポンプ、113…
…ポンプ、114……補助ポンプ、115……機関、116……
マニフォールド。

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】運搬用トラックからアスファルト材料を受
    取り、アスファルト材料の舗装マットを敷設するための
    装置において、 （ａ）アスファルト材料の舗装マットを形成するための
    スクリードを備えた自走する仕上げ機械であって、仕上
    げ機械用ホッパーと、長手方向に配置されてアスファル
    ト材料を前記スクリードへ運搬するための仕上げ機械用
    コンベアとを有している仕上げ機械と、 （ｂ）アスファルト材料を前記仕上げ機械へ運搬するた
    め、前記仕上げ機械と共に運動するよう自走の装置に配
    置され、標準的なダンプ・トラックの容量と少なくとも
    同じ大きさの容量を持った大容量ホッパーと、 （ｃ）前記自走の装置に取付けられ、前記トラックから
    直接前記アスファルト材料を受取り、かつ該材料を前記
    大容量ホッパーへ移送する大容量充填コンベアであっ
    て、前記運搬トラックの積載物を迅速に受取るため運搬
    トラックの巾と少なくとも同じ大きさの巾を持つ流入部
    分を持つ大きな容量である大容量充填コンベアと、 を備えたアスファルト材料の敷設装置。
  2. 【請求項２】運搬トラックから仕上げ機械へアスファル
    ト材料を供給するための自走車両において、 （ａ）地面と係合する可動支持手段と、該支持手段の少
    なくとも一部に対する操向手段とを含むシャシー手段
    と、 （ｂ）前記シャシー手段により支持されかつ前記支持手
    段の少なくとも一部に対し結合される動力手段と、 （ｃ）前記シャシー手段に取付けられ、少なくとも標準
    的なダンプ・トラックの容量と同じ容量を持つ大容量ホ
    ッパーと、 （ｄ）前記シャシー手段上に取付けられ、かつ前記ダン
    プ・トラックからアスファルト材料が排出される時それ
    を受取る部分を有する大容量充填コンベアであって、該
    受取り部分は前記運搬トラックの巾と少なくとも同じ巾
    を有し、前記大容量充填コンベアはまた前記アスファル
    ト材料を前記大容量ホッパー内に排出するための運搬部
    分を有している、大容量充填コンベアと、 （ｅ）前記シャシー手段に取付けられ、前記アスファル
    ト材料を前記仕上げ機械に対して移送する排出手段と、 を備えたアスファルト材料の敷設に用いる自走車両。
  3. 【請求項３】請求項２記載の装置において、前記大容量
    充填コンベアは、前記運搬トラックの全積載物を迅速に
    受取るため該トラックのベッドと実質的に同じ巾を持つ
    受取り端部を有することを特徴とする装置。
  4. 【請求項４】請求項３記載の装置において、前記アスフ
    ァルト材料を前記排出手段に対して運搬するため、前記
    大容量ホッパーの下方部分に取付けられた横方向に配置
    されるスクリュー・オーガー手段を更に設けることを特
    徴とする装置。
  5. 【請求項５】請求項４記載の装置において、前記スクリ
    ュー・オーガー手段が両側の端部を有し、これら端部の
    各々において内側の第１のスクリュー部とそれに続く外
    側の第２のスクリュー部とを有しており、第１のスクリ
    ュー部のピッチは第２のスクリュー部のピッチよりも大
    きく、前記大容量ホッパーの中央部分における微細なア
    スファルト材料が該ホッパーの側端部における粗いアス
    ファルト材料と混ざるようになっていることを特徴とす
    る装置。
  6. 【請求項６】請求項２記載の装置において、前記排出手
    段が、第１の排出コンベアと第２の排出コンベアとを含
    み、該第１の排出コンベアは前記アスファルト材料を前
    記大容量ホッパーの下方部分から高い位置へ移送するよ
    うに配置され、前記第２の排出コンベアは、前記第１の
    排出コンベアからアスファルト材料を受取り該材料を前
    記仕上げ機械へ運搬するため水平方向および垂直方向に
    揺動できるように配置された揺動コンベアの形態をなす
    ことを特徴とする装置。
  7. 【請求項７】請求項２記載の装置において、 （ａ）前記動力手段が、自走車両の速度を変化させる可
    変速手段を含み、 （ｂ）前記可変速手段と結合されて該手段を制御する検
    出手段を設け、該検出手段は、前記仕上げ機械における
    要素により係合される位置において前記シャシー手段上
    に支持された部分を有し、以て前記仕上げ機械が前記自
    走車両の速度を制御することができることを特徴とする
    装置。
  8. 【請求項８】請求項２記載の装置において、前記大容量
    ホッパーが少なくとも20トンの貯溜容量を有し、前記大
    容量充填コンベアは800トン／時から1200トン／時の範
    囲の運搬能力を有し、前記排出手段は少なくとも500ト
    ン／時の運搬能力を有することを特徴とする装置。
  9. 【請求項９】作業現場においてアスファルト材料の舗装
    マットを敷設する方法において、 （ａ）アスファルト材料の舗装マットを形成するための
    スクリードを備えた形式の仕上げ機械を運転し、 （ｂ）複数の運搬トラックを使用して、前記アスファル
    ト材料を順次アスファルト・プラントから作業現場へ移
    送し、 （ｃ）自走車両を提供し、該装置は （ｉ）大容量ホッパーと、 （ii）前記アスファルト材料をダンプ・トラックから受
    取り、該材料を前記大容量ホッパーへ前送する大容量充
    填コンベアと、 （iii）前記アスファルト材料を前記大容量ホッパーか
    ら前記仕上げ機械へ移送するため排出手段と、 を含むものとし、 （ｄ）前記自走車両を作動させて、前記アスファルト材
    料を前記運搬トラックから一台毎に前記大容量充填コン
    ベアへ移送し、 （ｅ）前記大容量充填コンベアを、前記アスファルト材
    料を約800乃至1200トン／時の範囲内の速度で前記大容
    量ホッパーへ移動するように作動させること、 からなることを特徴とするアスファルト材料の敷設方
    法。
  10. 【請求項１０】請求項９記載の方法において、前記アス
    ファルト材料全量を、舗装マットの形態のアスファルト
    材料を前記仕上げ機械が排出する速度を実質的に越える
    速度で運搬トラックから大容量ホッパー手段へ運搬する
    ステップを更に含むことを特徴とする方法。
  11. 【請求項１１】請求項９記載の方法において、前記自走
    車両を前記運搬トラックと前記仕上げ機械との間で往復
    運動させて、前記アスファルト材料を運搬トラックから
    仕上げ機械へ間欠的に運搬するステップを更に含むこと
    を特徴とする方法。
  12. 【請求項１２】請求項11記載の方法において、前記の自
    走車両が前記仕上げ機械と各運搬トラックとの間で往復
    運動する毎に、各運搬トラックの全積載物を前記自走車
    両へ移送するステップを更に含むことを特徴とする方
    法。
  13. 【請求項１３】請求項９記載の方法において、 （ａ）前記大容量ホッパーを少なくとも20トンの貯溜能
    力を持つものとし、 （ｂ）少なくとも800トン／時の速度で前記大容量充填
    コンベアを運転し、 （ｃ）少なくとも500トン／時の速度で前記排出手段を
    運転するステップを更に含むことを特徴とする方法。
  14. 【請求項１４】請求項９記載の方法において、 （ａ）前記運搬トラックから前記大容量ホッパーへアス
    ファルト材料を移送し、 （ｂ）前記アスファルト材料が前記排出手段により移送
    される前に、前記大容量ホッパーの側端部から該ホッパ
    ーの中央部分まで該アスファルト材料移動させることに
    より、該アスファルト材料を前記大容量ホッパーにおい
    て更に混合するステップを更に含むことを特徴とする方
    法。
  15. 【請求項１５】請求項９記載の方法において、 （ａ）前記排出手段を、その排出端部が前記自走車両の
    側端部を越えて延在するように水平方向に揺動できる揺
    動コンベアの形態において提供し、前記自走車両が前記
    仕上げ機械の前方でかつ仕上げ機械の直進方向から横に
    づれて位置される間に、前記アスファルト材料を該自走
    車両から該仕上げ機械へ移送できるようにしたことを特
    徴とする方法。
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