JP2522164Y2 - 車体側部のエネルギ吸収構造 - Google Patents
車体側部のエネルギ吸収構造Info
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- JP2522164Y2 JP2522164Y2 JP1990017672U JP1767290U JP2522164Y2 JP 2522164 Y2 JP2522164 Y2 JP 2522164Y2 JP 1990017672 U JP1990017672 U JP 1990017672U JP 1767290 U JP1767290 U JP 1767290U JP 2522164 Y2 JP2522164 Y2 JP 2522164Y2
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- Japan
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- airbag
- armrest
- vehicle body
- side collision
- occupant
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Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、車体側部のエネルギ吸収構造に係り、詳し
くは、車体内側部に設けた側突用エアバッグにより、側
突時の車体側部からの衝撃を緩和するようにした車体側
部のエネルギ吸収構造に関する。
くは、車体内側部に設けた側突用エアバッグにより、側
突時の車体側部からの衝撃を緩和するようにした車体側
部のエネルギ吸収構造に関する。
（従来の技術） 自動車等の車両に対する側方からの衝突（側突）によ
る衝撃から乗員を保護するために、いわゆる側突用エア
バッグが設けられることがある。例えば実開平1-117957
号公報には、アームレスト内に折り畳んで収納したエア
バッグを、側突時に乗員と車体側部との間に膨張介在さ
せるようにした車両のエアバッグ装置が記載されてい
る。
る衝撃から乗員を保護するために、いわゆる側突用エア
バッグが設けられることがある。例えば実開平1-117957
号公報には、アームレスト内に折り畳んで収納したエア
バッグを、側突時に乗員と車体側部との間に膨張介在さ
せるようにした車両のエアバッグ装置が記載されてい
る。
（考案が解決しようとする課題） 上記のように、アームレストにエアバッグ装置を内設
する場合、従来、以下のような問題があった。すなわ
ち、まず、エアバッグの展開方向がアームレストから横
方向へ向かうため、その方向が衝撃の伝播方向と一致
し、エアバッグの展開動作自体が衝撃に加算されて乗員
に作用する。つまり、乗員がエアバッグによって叩かれ
るようないわゆるバックスラップの発生が懸念される。
これは、乗員との間に、エアバッグの充分な展開スペー
スがないことによっても倍加される。また、エアバッグ
がアームレストから横方向に突出膨張させられるため
に、展開されたエアバッグの反力を安定に受けることが
できない。
する場合、従来、以下のような問題があった。すなわ
ち、まず、エアバッグの展開方向がアームレストから横
方向へ向かうため、その方向が衝撃の伝播方向と一致
し、エアバッグの展開動作自体が衝撃に加算されて乗員
に作用する。つまり、乗員がエアバッグによって叩かれ
るようないわゆるバックスラップの発生が懸念される。
これは、乗員との間に、エアバッグの充分な展開スペー
スがないことによっても倍加される。また、エアバッグ
がアームレストから横方向に突出膨張させられるため
に、展開されたエアバッグの反力を安定に受けることが
できない。
本考案はこのような事情を考慮してなされ、バックス
ラップを生じることなく、かつ展開されたエアバッグの
反力を安定に受けることができる車体側部のエネルギ吸
収構造を提供することを課題としている。
ラップを生じることなく、かつ展開されたエアバッグの
反力を安定に受けることができる車体側部のエネルギ吸
収構造を提供することを課題としている。
（課題を解決するための手段） 本考案は、自動車等の車体側部に側突用エアバッグ装
置を設け、この側突用エアバッグ装置のエアバッグを側
方からの衝突である側突を検知して膨張させることによ
り、その側突による衝撃を緩和して、乗員を保護するよ
うにした車体側部のエネルギ吸収構造を前提とする。そ
して、上記課題を解決するために、乗員の車幅方向に隣
接する車体の内側部に位置するドアトリムに車室側に突
出するアームレストを設け、このアームレストの内部に
上記エアバッグ装置を収納する一方、上記アームレスト
にその上面または上下両面に車室内の上下方向に開口す
る開口部を形成する。加えて、上記開口部に、この開口
部を常時は閉状態に保つ一方、側突時にはエアバッグの
膨張力を受けて上記開口部を開状態にする蓋体を設け、
上記エアバッグを、側突時に上記開口部から乗員と上記
ドアトリムとの間で上下方向に膨張，展開するように配
設する構成とするものである。また、上記の側突の検知
は、上記車体の内部に設けたインパクトバーに対し取付
けた側突用センサにより行うのが好ましい。さらに、上
記開口部はアームレストの上面に設けるのが好ましく、
その開口部に設ける蓋体はヒンジにより回動し周囲が受
縁部により下方側から支持するのが好ましい。
置を設け、この側突用エアバッグ装置のエアバッグを側
方からの衝突である側突を検知して膨張させることによ
り、その側突による衝撃を緩和して、乗員を保護するよ
うにした車体側部のエネルギ吸収構造を前提とする。そ
して、上記課題を解決するために、乗員の車幅方向に隣
接する車体の内側部に位置するドアトリムに車室側に突
出するアームレストを設け、このアームレストの内部に
上記エアバッグ装置を収納する一方、上記アームレスト
にその上面または上下両面に車室内の上下方向に開口す
る開口部を形成する。加えて、上記開口部に、この開口
部を常時は閉状態に保つ一方、側突時にはエアバッグの
膨張力を受けて上記開口部を開状態にする蓋体を設け、
上記エアバッグを、側突時に上記開口部から乗員と上記
ドアトリムとの間で上下方向に膨張，展開するように配
設する構成とするものである。また、上記の側突の検知
は、上記車体の内部に設けたインパクトバーに対し取付
けた側突用センサにより行うのが好ましい。さらに、上
記開口部はアームレストの上面に設けるのが好ましく、
その開口部に設ける蓋体はヒンジにより回動し周囲が受
縁部により下方側から支持するのが好ましい。
（作用） 上記の構成の場合、側方から衝突を受けると、この側
突の検知を受けて、アームレストに収納されたエアバッ
グ装置のエアバッグが、そのアームレストの上下方向に
開口する開口部から蓋体を開いて膨出するため、そのエ
アバッグは車体と乗員との間で側突による衝撃の伝播方
向とは異なる上下方向に展開する。このため、バックス
ラップの発生が防止される上、展開したエアバッグが乗
員に対しより広い面で相対向することになる。さらに、
エアバッグの展開方向が上下方向であるため、エアバッ
グの背面にドアトリムが沿うことになり、展開されたエ
アバッグの反力が安定的に受け止められる。また、アー
ムレストの開口部には蓋体が設けられているため、内部
に収納されたエアバッグ遮蔽され、かつ、受縁部により
支持されて蓋体上に乗せられた乗員の腕荷重が支持され
て、アームレストとしての機能が果たされる。
突の検知を受けて、アームレストに収納されたエアバッ
グ装置のエアバッグが、そのアームレストの上下方向に
開口する開口部から蓋体を開いて膨出するため、そのエ
アバッグは車体と乗員との間で側突による衝撃の伝播方
向とは異なる上下方向に展開する。このため、バックス
ラップの発生が防止される上、展開したエアバッグが乗
員に対しより広い面で相対向することになる。さらに、
エアバッグの展開方向が上下方向であるため、エアバッ
グの背面にドアトリムが沿うことになり、展開されたエ
アバッグの反力が安定的に受け止められる。また、アー
ムレストの開口部には蓋体が設けられているため、内部
に収納されたエアバッグ遮蔽され、かつ、受縁部により
支持されて蓋体上に乗せられた乗員の腕荷重が支持され
て、アームレストとしての機能が果たされる。
（考案の効果） 本考案の車体側部のエネルギ吸収構造によれば、側突
時には、側突の検知を受けて、エアバッグを乗員と車幅
方向に隣接するドアトリムとの間で上下方向に展開する
ようにしているため、エアバッグの膨張方向を衝撃の伝
播方向とは異なるものとすることができ、かつ展開した
エアバッグを従来よりも広い面で乗員に当接させること
ができる。そのため、乗員に対していわゆるバックスラ
ップが生じることを防止することができ、上記の乗員に
対するエアバッグの当接面の拡大とあいまって衝撃緩和
能力を向上させることができる。加えて、展開されたエ
アバッグの反力が上記ドアトリムによって広く受けられ
るので、その反力をより安定効果的に吸収させることが
できる。また、開口部に蓋体を設けているため、側突時
には膨張力より自動的に開状態にし得る上、常時は内部
を遮蔽し得るとともにアームレストに形成された受縁部
により支持されて乗員の腕荷重を確実に支持し得る。こ
のため、アームレストとしての機能を阻害することな
く、内部にエアバッグを収納することができ、かつ、そ
のエアバッグを上下方向に展開させることができる。さ
らに、側突を検知するセンサを、上記車体側部の内部に
取付けた比較的剛性の高いインパクトバーに配置するこ
とにより、側突の検知を確実に行い得る。加えて、蓋体
を回動により開閉させるヒンジを車室内側に設けること
により、外側位置に設けた場合に蓋体の開度が制約を受
けることを回避して、蓋体を大きく開かせてエアバッグ
の展開性を向上させることができる。
時には、側突の検知を受けて、エアバッグを乗員と車幅
方向に隣接するドアトリムとの間で上下方向に展開する
ようにしているため、エアバッグの膨張方向を衝撃の伝
播方向とは異なるものとすることができ、かつ展開した
エアバッグを従来よりも広い面で乗員に当接させること
ができる。そのため、乗員に対していわゆるバックスラ
ップが生じることを防止することができ、上記の乗員に
対するエアバッグの当接面の拡大とあいまって衝撃緩和
能力を向上させることができる。加えて、展開されたエ
アバッグの反力が上記ドアトリムによって広く受けられ
るので、その反力をより安定効果的に吸収させることが
できる。また、開口部に蓋体を設けているため、側突時
には膨張力より自動的に開状態にし得る上、常時は内部
を遮蔽し得るとともにアームレストに形成された受縁部
により支持されて乗員の腕荷重を確実に支持し得る。こ
のため、アームレストとしての機能を阻害することな
く、内部にエアバッグを収納することができ、かつ、そ
のエアバッグを上下方向に展開させることができる。さ
らに、側突を検知するセンサを、上記車体側部の内部に
取付けた比較的剛性の高いインパクトバーに配置するこ
とにより、側突の検知を確実に行い得る。加えて、蓋体
を回動により開閉させるヒンジを車室内側に設けること
により、外側位置に設けた場合に蓋体の開度が制約を受
けることを回避して、蓋体を大きく開かせてエアバッグ
の展開性を向上させることができる。
（実施例） 以下に本考案を実施例に基づいて詳細に説明する。
本実施例に示す車体側部のエネルギ吸収構造は、側突
時に、バックスラップを生じることなく、膨張したエア
バッグの反力を安定に受けることができるようにしたも
ので、以下のように構成される。
時に、バックスラップを生じることなく、膨張したエア
バッグの反力を安定に受けることができるようにしたも
ので、以下のように構成される。
第１図に示すように、自動車の車体１に取り付けられ
たドア３の内側部２に配置されるアームレスト４内に、
エアバッグ装置としてのエアバッグモジュール５が設け
られ、側突時には、エアバッグ６が一点鎖線で示すよう
に、乗員８と車体１との間で上方に展開するようになっ
ている。
たドア３の内側部２に配置されるアームレスト４内に、
エアバッグ装置としてのエアバッグモジュール５が設け
られ、側突時には、エアバッグ６が一点鎖線で示すよう
に、乗員８と車体１との間で上方に展開するようになっ
ている。
そのアームレスト４は、第２図に示すように、ドアイ
ンナパネル10に外被されるドアトリム11に一体に形成さ
れ、その側面には、車室内の空気をエアバッグモジュー
ル５に導入するための複数の外気導入口９を形成してい
る。そして、その上面には、上方に開口してエアバッグ
６を上方に膨出させる開口部12が形成され、その開口部
12には、常時は閉じている開閉自在な蓋体14が設けられ
る。詳しく説明すると、その蓋体14は、第３図および第
４図に示すように、車室内側の一端をヒンジ15によって
回動自在に支持され、その他の周縁部は、第５図に示す
ように、アームレスト４の上面に形成された受縁部16に
上からラップして支持され、これにより、内部が見えな
いようになっている。また、開放端側には、第６図に示
すように、ドアトリム11の端部に掛止する板ばね18が取
り付けられ、その掛止によって常時は蓋体14を閉じてい
るが、エアバッグ６が膨張すると、その膨張力によって
掛止が解除されるようになっている。
ンナパネル10に外被されるドアトリム11に一体に形成さ
れ、その側面には、車室内の空気をエアバッグモジュー
ル５に導入するための複数の外気導入口９を形成してい
る。そして、その上面には、上方に開口してエアバッグ
６を上方に膨出させる開口部12が形成され、その開口部
12には、常時は閉じている開閉自在な蓋体14が設けられ
る。詳しく説明すると、その蓋体14は、第３図および第
４図に示すように、車室内側の一端をヒンジ15によって
回動自在に支持され、その他の周縁部は、第５図に示す
ように、アームレスト４の上面に形成された受縁部16に
上からラップして支持され、これにより、内部が見えな
いようになっている。また、開放端側には、第６図に示
すように、ドアトリム11の端部に掛止する板ばね18が取
り付けられ、その掛止によって常時は蓋体14を閉じてい
るが、エアバッグ６が膨張すると、その膨張力によって
掛止が解除されるようになっている。
エアバッグモジュール５は、第１図に示すように、ケ
ース体19内に折り畳んだエアバッグ６とインフレータ７
とを収納した構造となっており、そのケース体19をドア
インナパネル10に固定されたナット21にボルト22（第２
図参照）を螺合締結させることによって固定している。
そのケース体19の裏側のドアインナパネル10は、ハット
型断面形状のレインフォースメント23によって幅方向に
補強されている。一方、対応するドアアウタパネル13の
内側はインパクトバー24によって補強され、そのインパ
クトバー24の外面には、側突を検知するための側突用セ
ンサ25が固定され、信号ケーブル26を介してインフレー
タ７と接続されている。
ース体19内に折り畳んだエアバッグ６とインフレータ７
とを収納した構造となっており、そのケース体19をドア
インナパネル10に固定されたナット21にボルト22（第２
図参照）を螺合締結させることによって固定している。
そのケース体19の裏側のドアインナパネル10は、ハット
型断面形状のレインフォースメント23によって幅方向に
補強されている。一方、対応するドアアウタパネル13の
内側はインパクトバー24によって補強され、そのインパ
クトバー24の外面には、側突を検知するための側突用セ
ンサ25が固定され、信号ケーブル26を介してインフレー
タ７と接続されている。
このエアバッグモジュール５等をドア３へ組み付ける
には（第２図参照）、まずドアインナパネル10に対して
エアバッグモジュール５をボルト22の締結によって取り
付ける一方、蓋体14をドアトリム11の開口部12に予め組
み付けた後、ボルト27の締結により、そのドアトリム11
をドアインナパネル10に固定すればよい。
には（第２図参照）、まずドアインナパネル10に対して
エアバッグモジュール５をボルト22の締結によって取り
付ける一方、蓋体14をドアトリム11の開口部12に予め組
み付けた後、ボルト27の締結により、そのドアトリム11
をドアインナパネル10に固定すればよい。
以上のように構成される車体側部のエネルギ吸収構造
にあっては、側突用センサ25によって側突が検知される
と、インフレータ７が起爆してエアバッグ６を膨張させ
る。この膨張によって、蓋体14が強制的に開かれ、エア
バッグ６は、車体１と乗員８との間で、第１図に一点鎖
線で示すように、上方に向け展張される。したがって、
その膨張の方向が衝撃の作用する方向（矢印）と異なる
ため、乗員に８に対してバックスラップを生じさせるよ
うなことがなくなる。また、そのエアバッグ６が、ドア
３に広く当接しているために、そのエアバッグ６の反力
がより安定に受けられることとなる。さらに、エアバッ
グ６が膨張するときに、アームレスト４の側面に形成さ
れた外気導入口９から車室内の空気を導入するため、そ
の起爆音が低減され、かつ爆発による温度の上昇も抑制
される。また、この外気導入口９を設けたことにより、
アームレスト４の車幅方向の剛性を低くして、側突時の
乗員８に対する衝撃を効果的に緩和することができる。
さらに、ヒンジ15が受縁部16により支持されているた
め、乗員がアームレスト４に腕を載せた場合にもその腕
荷重を支持することができ、アームレスト４としての機
能が阻害されることもない。加えて、蓋体14が車室内側
位置のヒンジ15により開閉するようになっているため、
開いた際にドアトリム11に当接して開度が制約されるこ
となく、大きく開いてエアバッグ６の展開性の向上が図
られる。
にあっては、側突用センサ25によって側突が検知される
と、インフレータ７が起爆してエアバッグ６を膨張させ
る。この膨張によって、蓋体14が強制的に開かれ、エア
バッグ６は、車体１と乗員８との間で、第１図に一点鎖
線で示すように、上方に向け展張される。したがって、
その膨張の方向が衝撃の作用する方向（矢印）と異なる
ため、乗員に８に対してバックスラップを生じさせるよ
うなことがなくなる。また、そのエアバッグ６が、ドア
３に広く当接しているために、そのエアバッグ６の反力
がより安定に受けられることとなる。さらに、エアバッ
グ６が膨張するときに、アームレスト４の側面に形成さ
れた外気導入口９から車室内の空気を導入するため、そ
の起爆音が低減され、かつ爆発による温度の上昇も抑制
される。また、この外気導入口９を設けたことにより、
アームレスト４の車幅方向の剛性を低くして、側突時の
乗員８に対する衝撃を効果的に緩和することができる。
さらに、ヒンジ15が受縁部16により支持されているた
め、乗員がアームレスト４に腕を載せた場合にもその腕
荷重を支持することができ、アームレスト４としての機
能が阻害されることもない。加えて、蓋体14が車室内側
位置のヒンジ15により開閉するようになっているため、
開いた際にドアトリム11に当接して開度が制約されるこ
となく、大きく開いてエアバッグ６の展開性の向上が図
られる。
第７図は異なる実施例を示し、単一のインフレータ７
で、２つのエアバッグ6A,6Bをそれぞれ上下に膨張させ
るように構成したエアバッグモジュール５を、前実施例
と同様に、アームレスト４内に配置し、アームレスト４
の上面と下面とにそれぞれ上方または下方に開口する開
口部を形成し、それらに蓋体14A,14Bを設けたものであ
る。このように構成すると、側突時に、２つのエアバッ
グ6A,6Bによって、衝撃が、乗員８の肩と腰の両部位に
分散されるため、衝撃緩和能力がより一層向上されるこ
ととなる。なお、エアバッグモジュール５のケース体19
は、第８図にも示すように、内壁を外方に突出させてお
り、その突出部31にインフレータ７を配置して、２つの
エアバッグ6A,6Bをコンパクトに収納できるようにして
いる。これにより、インフレータ７を乗員８からより遠
ざけた位置に配置するこるとができ、衝突時の安全性を
より一層向上させることができる。また、ケース体19の
突出部31に対応するドアインナパネル10の部分は、切り
欠かれて、その突出部分31をドア３の内部に収納してい
る。なお、第８図中、32はケース体19の側面に設けられ
た外気取入口で、これにより、前実施例の場合と同様
に、車幅方向の剛性を低くして、側突時の乗員８に対す
る衝撃を効果的に緩和できるようにしている。
で、２つのエアバッグ6A,6Bをそれぞれ上下に膨張させ
るように構成したエアバッグモジュール５を、前実施例
と同様に、アームレスト４内に配置し、アームレスト４
の上面と下面とにそれぞれ上方または下方に開口する開
口部を形成し、それらに蓋体14A,14Bを設けたものであ
る。このように構成すると、側突時に、２つのエアバッ
グ6A,6Bによって、衝撃が、乗員８の肩と腰の両部位に
分散されるため、衝撃緩和能力がより一層向上されるこ
ととなる。なお、エアバッグモジュール５のケース体19
は、第８図にも示すように、内壁を外方に突出させてお
り、その突出部31にインフレータ７を配置して、２つの
エアバッグ6A,6Bをコンパクトに収納できるようにして
いる。これにより、インフレータ７を乗員８からより遠
ざけた位置に配置するこるとができ、衝突時の安全性を
より一層向上させることができる。また、ケース体19の
突出部31に対応するドアインナパネル10の部分は、切り
欠かれて、その突出部分31をドア３の内部に収納してい
る。なお、第８図中、32はケース体19の側面に設けられ
た外気取入口で、これにより、前実施例の場合と同様
に、車幅方向の剛性を低くして、側突時の乗員８に対す
る衝撃を効果的に緩和できるようにしている。
このように、本考案の車体側部のエネルギ吸収構造に
よれば、側突時には、エアバッグが、乗員と車体との間
で、上下方向に展開するように、エアバッグモジュール
を車体内側部に配置したので、バックスラップを生じる
ことなく、膨張したエアバッグの反力を安定に受けるこ
とができる。
よれば、側突時には、エアバッグが、乗員と車体との間
で、上下方向に展開するように、エアバッグモジュール
を車体内側部に配置したので、バックスラップを生じる
ことなく、膨張したエアバッグの反力を安定に受けるこ
とができる。
図面は本考案の実施例を示し、第１図は車体側部のエネ
ルギ吸収構造の要部断面図、第２図はエアバッグモジュ
ールの組付図、第３図は蓋体の取付図、第４図は第３図
のIV-IV線矢視断面図、第５図は第３図のＶ−Ｖ線矢視
断面図、第６図は第３図のVI-VI線矢視断面図、第７図
は異なる実施例における要部断面図、第８図はケース体
の斜視図である。 １……車体、２……内側部、４……アームレスト、５…
…エアバッグモジュール（エアバッグ装置）、6,6A,6B
……エアバッグ、８……乗員、11……ドアトリム、12…
…開口部、14,14A,14B……蓋体、15……ヒンジ。
ルギ吸収構造の要部断面図、第２図はエアバッグモジュ
ールの組付図、第３図は蓋体の取付図、第４図は第３図
のIV-IV線矢視断面図、第５図は第３図のＶ−Ｖ線矢視
断面図、第６図は第３図のVI-VI線矢視断面図、第７図
は異なる実施例における要部断面図、第８図はケース体
の斜視図である。 １……車体、２……内側部、４……アームレスト、５…
…エアバッグモジュール（エアバッグ装置）、6,6A,6B
……エアバッグ、８……乗員、11……ドアトリム、12…
…開口部、14,14A,14B……蓋体、15……ヒンジ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平３−100556（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭47−13337（ＪＰ，Ｂ１) 実公 平７−40435（ＪＰ，Ｙ２)
Claims (4)
- 【請求項１】自動車等の車体側部に側突用エアバッグ装
置を設け、この側突用エアバッグ装置のエアバッグを側
方からの衝突である側突を検知して膨張させることによ
り、その側突による衝撃を緩和して、乗員を保護するよ
うにした車体側部のエネルギ吸収構造において、 乗員の車幅方向に隣接する車体の内側部に位置するドア
トリムには車室側に突出するアームレストが設けられ、
このアームレストの内部に上記エアバッグ装置が収納さ
れる一方、上記アームレストにはその上面または上下両
面に車室内の上下方向に開口する開口部が形成されてお
り、 上記開口部には、この開口部を常時は閉状態に保つ一
方、側突時にはエアバッグの膨張力を受けて上記開口部
を開状態にする蓋体が設けられ、 上記エアバッグは、側突時に上記開口部から乗員と上記
ドアトリムとの間で上下方向に膨張、展開するように配
設されている ことを特徴とする車体側部のエネルギ吸収構造。 - 【請求項２】乗員の車幅方向に隣接するドアの内部には
インパクトバーが取付けられており、 上記インパクトバーには側突を検知する側突用センサが
設けられ、この側突用センサによる側突の検知を受けて
エアバッグが膨張，展開するように構成されていること
を特徴とする請求項１記載の車体側部のエネルギ吸収構
造。 - 【請求項３】開口部はアームレストの上面に上向きに開
口して形成され、 蓋体は、その周縁の一側縁部がヒンジを介してアームレ
ストに対し回動により開閉可能に取付けられ、上記周縁
の他の側縁部の内の少なくとも一部の縁部がアームレス
トに形成された受縁部により下方側から支持されている
ことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の車体
側部のエネルギ吸収構造。 - 【請求項４】ヒンジは開口部の車室内側に設けられてい
ることを特徴とする請求項３記載の車体側部のエネルギ
吸収構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990017672U JP2522164Y2 (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | 車体側部のエネルギ吸収構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990017672U JP2522164Y2 (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | 車体側部のエネルギ吸収構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03108563U JPH03108563U (ja) | 1991-11-07 |
| JP2522164Y2 true JP2522164Y2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=31520858
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990017672U Expired - Lifetime JP2522164Y2 (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | 車体側部のエネルギ吸収構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2522164Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101164773B1 (ko) | 2012-03-20 | 2012-07-12 | 황준연 | 차량용 암 레스트 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4657851B2 (ja) * | 2005-08-05 | 2011-03-23 | 本田技研工業株式会社 | エアバッグ装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0740435Y2 (ja) * | 1988-02-04 | 1995-09-20 | 日産自動車株式会社 | 車両のエアバック装置 |
| JP3100556U (ja) * | 2003-09-19 | 2004-05-20 | 株式会社ジャパン | 染み取り器 |
-
1990
- 1990-02-23 JP JP1990017672U patent/JP2522164Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101164773B1 (ko) | 2012-03-20 | 2012-07-12 | 황준연 | 차량용 암 레스트 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03108563U (ja) | 1991-11-07 |
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