JP2532284B2 - 自動車のエアバッグ装置およびその組付方法 - Google Patents

自動車のエアバッグ装置およびその組付方法

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JP2532284B2 JP1223885A JP22388589A JP2532284B2 JP 2532284 B2 JP2532284 B2 JP 2532284B2 JP 1223885 A JP1223885 A JP 1223885A JP 22388589 A JP22388589 A JP 22388589A JP 2532284 B2 JP2532284 B2 JP 2532284B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車のエアバッグ装置およびその組付方
法に関する。
(従来技術) 自動車の衝突に対する安全装置としてエアバッグ装置
がある。このエアバッグ装置は、エアバッグ、ガス発生
器等を備えたエアバッグユニットを、インストルメント
パネルの助手席側の所定位置に形成された開口の部分に
配設して成るものであり、自動車の衝突時に、ガス発生
器が作動してエアバッグを膨張展開させ、これにより、
衝突時に前方に移動しようとする乗員の頭部および胸部
を保護するものである。
かかるエアバッグ装置においては、上記開口の部分
に、インストルメントパネルの他の部分にほぼ連続する
カバー部材、すなわちエアバッグリッドが設けられてお
り、このエアバッグリッドは、エアバッグの展開時に、
該エアバッグの展開力により自動的に開くようになって
いる。このエアバッグリッドの開放の為の機構として、
従来、例えば実開昭63-176749号公報に開示されている
ように、湾曲した部材で構成されたヒンジや、実開昭64
-7055号公報に開示されているように、複数の板部材で
構成されたヒンジ等の、車幅方向に延びる直線の枢軸を
有するヒンジ機構がインストルメントパネルとエアバッ
グリッド間に使用され、また、上記のエアバッグリッド
を閉じた状態に保持するための機構として、従来、例え
ば、実開昭63-176749号公報に開示されているように、
弾性体から成る係止具が固定された突起部材と穴との嵌
合構造、がエアバッグリッドと車体側部材間に使用され
てきた。
(発明が解決しようとする課題) しかし、見栄えを良くするためにサイドトアと滑らか
に連続するようにデザインされた昨今のインストルメン
トパネルにあっては、該インストルメントパネルの両側
部、ひいてはエアバッグリッドが車体後方に湾曲してい
るので、従来のごとき車幅方向に延びる直線の枢軸を有
するヒンジ機構では、エアバッグリッドを開放すること
ができないという問題があった。また、従来のごとき突
起部材と穴との嵌合構造から成るエアバッグリッド閉鎖
機構では、エアバッグリッドが開放する際に、前記突起
部と乗員とが干渉する可能性があるという問題があっ
た。
したがって、本発明の目的は、両側部が車体後方に湾
曲したインストルメントパネルにおいても開放可能なエ
アバッグリッドを提供することにある。また本発明の他
の目的は、エアバッグリッドを閉鎖状態に保持するため
の機構であって、エアバッグリッドが開放する際に、乗
員と干渉するおそれのない機構を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、両側部が車体後方に湾曲した
インストルメントパネルにおいても開放可能なエアバッ
グリッドを備えたエアバッグ装置を、車体に組付ける方
法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために、請求項1の発明は、イン
ストルメントパネルの助手席側の所定位置に開口が形成
されており、この開口の部分に、エアバックおよびこの
エアバッグを収納するケーシング等を有するエアバッグ
ユニットが車体側部材に支持されて配設されており、前
記インストルメントパネルの前記開口には、平常時には
該開口を覆い、エアバッグ膨張時に回動しつつ展開する
エアバッグリッドが取付けられている自動車のエアバッ
ク装置を前提として、前記エアバッグリッドと、車体側
部材又はエアバッグユニットとが、伸縮可能なベルト部
材で連結されている、自動車のエアバッグ装置を提供す
る。
又、請求項4の発明は、インストルメントパネルの助
手席側の所定位置に開口が形成されており、この開口の
部分に、エアバックおよびこのエアバッグを収納するケ
ーシング等を有するエアバッグユニットが車体側部材に
支持されて配設されており、前記インストルメントパネ
ルの前記開口には、平常時には該開口を覆い、エアバッ
グ膨張時に回動しつつ展開するエアバッグリッドが取付
けられている自動車のエアバック装置を前提として、前
記エアバッグリッドと、車体側部材又はエアバッグユニ
ットとが、ベルト部材で連結されており、該ベルト部材
が、平常時における、エアバッグリッドの前記ベルト部
材取付け位置と、車体側部材又はエアバッグユニットの
前記ベルト部材取付け位置と間の距離より長い長さを有
する、自動車エアバッグ装置を提供する。
更に、請求項7の発明は、エアバッグ用開口が助手席
側の所定位置に予め形成されたインストルメントパネル
を、該開口が開いた状態で、車体に固定し、エアバッグ
ユニットを、前記インストルメントパネルのエアバッグ
用開口を通して、エアバッグ用開口内に挿入し、前記イ
ンストルメントパネルのエアバッグ用開口を通して、前
記エアバッグユニットを車体に固定し、エアバッグリッ
ドを、前記インストルメントパネルの前記エアバッグ用
開口に、取付け、前記エアバッグリッドを閉じて、前記
インストルメントパネルに設けられた前記エアバッグ用
開口を閉鎖し、エアバッグリッド閉鎖手段を用いて、エ
アバッグリッドを閉鎖状態に保持する自動車のエアバッ
グ装置の組付方法を提供する。
(作用) 本発明の請求項1乃至請求項3の発明にあっては、エ
アバッグリッドが、伸縮可能なベルトによって、車体側
部材等に連結されている。更に、請求項4乃至請求項6
の発明にあっては、エアバッグリッドが、平常時におけ
る、エアバッグリッドの前記ベルト部材取付け位置と、
車体側部材等の前記ベルト部材取付け位置と間の距離よ
り長い長さを有するベルト部材によって、車体側部材と
連結されている。このため、エアバッグ展開時には、エ
アバッグリッドは、ベルト部材が伸びきった或いは延び
きった状態で、エアバッグリッドのベルト取付け部分を
中心に回動する。即ち、エアバッグ展開時のエアバッグ
リッドの回動中心が、インストルメントパネルより車室
側に位置することになる。
更に、請求項7乃至請求項9の発明では、インストル
メントパネルに予め形成されたエアバッグ用開口が開い
た状態で、エアバッグユニットを該開口を通して、開口
内に挿入し、該開口を通して車体に取付けるので、該開
口とエアバッグユニットの相対的な位置関係を確認しな
がら、エアバッグユニットの取付け作業を行うことがで
きる。
(実施例) 第1図は、本発明の実施例に係るエアバッグ装置が組
み込まれた自動車のインストルメントパネルを示す図で
あり、第2図は、第1図の線A−Aに沿った断面図であ
る。
第1図〜第2図において、符号1は、自動車のインス
トルメントパネルを示し、このインストルメントパネル
の助手席側の所定の部分に、インストルメントパネル1
のトップデッキ1bとサイドウォール1cに挟まれて、車体
幅方向に細長い開口1aが形成されており、この開口1a部
分に本発明の実施例に係るエアバッグ装置2が組み込ま
れている。
このエアバッグ装置2が組み込まれた部分の車体構造
は、ほぼ次のようになっている。
すなわち、第2図に示すごとく、エンジンルーム後端
に位置するダッシュロアパネル3の上端部に、ダッシュ
アッパパネル4が接合されており、このダッシュアッパ
パネル4の上端には、カウルアッパパネル5がその後端
で接合されている。更に、図示されていないが、カウル
フロントパネルが、上記カウルアッパパネル5の前端と
ダッシュアッパパネル4との間に接合されて、車幅方向
に延びるカウル閉断面を備えたカウルボックス6を形成
している。
上記カウルアッパパネル5の所定の部分には、フロン
トウィンドガラス7が接着剤8により固定されている。
更に、上記ダッシュロアパネル3の後方位置で、ダッ
シュアッパパネル4の下方位置のインストルメントパネ
ル1の内部空間には、空調装置としてのクリーニングユ
ニット9が配設されている。上記インストルメントパネ
ル1のトップデッキ1b下面には、上記クリーニングユニ
ット9からの温風をデフドアを介してフロントウインド
グラス7に送風して、該フロントウインドグラス7の曇
り止めを行うデフロスタノズル10が設けられている。上
記のクリーニングユニット9の後方位置には、グローブ
トレイ11と、グローブリッド12と、グローブポケット13
とを備えたグローブボックス14が配設されている。
上記クリーニングユニット9の上部後方側には、ステ
アリング支持メンバ15が配設されている。このステアリ
ング支持メンバ15は、車体幅方向に延び、その両端がブ
ラケット15aを介して両側のヒンジピラー(図示せず)
に連結されている。ステアリング支持メンバ15とインス
トルメントパネル1とは図示しない締結部材により相互
に連結されている。
上記ステアリング支持メンバ15には、ブラケット16が
固定されており、このブラケット16に、エアバッグ装置
2のエアバッグユニット20がフロントマウント方式で取
付けられている。
上記エアバッグユニット20は、第2図に示すように、
シート側、すなわちインストルメントパネルの開口1a側
に向かって開放する開口21aと開口21aを取り囲むフラン
ジ21bとを有するケーシング21、ケージング21内に折り
畳まれた状態で収容されたエアバッグ22、このエアバッ
グ22内に導入すべきガスを発生するためのガス発生器2
3、インストルメントパネルの開口1a覆うカバー部材で
ある上部リッド24a、下部リッド24b等から成るものであ
る。
リッド24a、24bを開いた状態での第2図のB−B矢視
図である第3図に示すように、エアバッグユニット20
は、ケーシング21のフランジ部21bが、その車幅方向の
両端部において、ボルト・ナット25によりブラケット16
に締結されることによって、ステアリング支持メンバ15
に固定されている。
第3図、およびリッド24a、24bを閉じた状態での第3
図の線C−Cに沿った断面図である第4図に示すよう
に、ケーシング21の頂板21cの車幅方向両端部は、車幅
方向に延びる締結部材26aにより一端が頂板21cに他端が
上部リッド24aに、締結部材26aの長手方向軸回りに回動
自在に固定された車体前後方向に伸縮可能なベルト27a
によって、対峙する上部リッド24aの両端部にそれぞれ
連結されている。同様にケーシング21の底板21dの車幅
方向両端部は、車幅方向に延びる締結部材26bにより一
端が底板21dに他端が下部リッド24bに、締結部材26bの
長手方向軸回りに回動自在に固定された車体前後方向に
伸縮可能なベルト27bによって、対峙する下部リッド24b
の両端部にそれぞれ連結されている。第4図に示すよう
に、ベルト27aは、リッド24aを閉じた状態での、ケーシ
ング頂板21cとリッド24aへのベルト取付け位置間距離よ
りも充分に長く形成されており、ベルト27bは、リッド2
4bを閉じた状態での、ケーシング底板21dとリッド24bへ
のベルト取付け位置間距離よりも充分に長く形成されて
いる。
第3図、およびリッド24a、24bを閉じた状態での第3
図の線D−Dに沿った断面図である第5図に示すよう
に、リッド24a、24bの車幅方向両端には、それぞれ閉鎖
用ファスナー28a、28bが配設されており、該ファスナー
28a、28bは、リッド24a、24bを閉じた際に、ボルト・ナ
ット25によってケーシング21のフランジ部21bに、その
車幅方向の両端部において固定された受け部材29に形成
された係合穴29a、29bと、それぞれ係合するようになっ
ている。第5図のF−F矢視図である第5a図に示すよう
に、閉鎖用ファスナー28aは車幅方向にオフセツトして
おり、その結果ファスナー28aには脆弱部28a1が形成さ
れている。ファスナー28bについても同様にして脆弱部
が形成されている。
第3図、およびリッド24a、24bを閉じた状態での第3
図の線E−Eに沿った断面図である第6図に示すよう
に、リッド24aの上縁とリッド24bの下縁には、車幅方向
両端部において、閉鎖用クリップ30a、30bがそれぞれ配
設されており、該クリップ30a、30bは、リッド24a、24b
を閉じた際に、インストルメントパネルトップデッキ1b
の下縁部1b1、インストルメントパネルサイドウォール1
cの上縁部1c1とそれぞれ係合するようになっている。
以上のような構造の本実施例に係るエアバッグ装置2
においては、自動車が衝突すると、この衝突を図示しな
い衝突センサが検出して、図示しないイグナイタにより
ガス発生器23に内蔵した化学物質に点火し、該化学物質
から発生するガスをエアバッグ22内に導入して、エアバ
ッグ22を膨張展開させ、これにより、衝突時に前方に移
動しようとする乗員の頭部および胸部を保護する。
この際、エアバッグ22の展開の初期において、その展
開力により、第5b図に示すように閉鎖用ファスナー28a
の脆弱部28a1が破断し、次いで閉鎖用クリップ30aとイ
ンストルメントパネルトップデッキ1bの下縁部1b1との
係合が解除される。その結果、充分に長いベルト27aに
よってケーシング21の頂板21cに連結された上部リッド2
4aは、エアバッグ22の展開に伴って、第4図に一点鎖線
で示すように、インストルメントパネル1に係合した閉
じた状態から、該係合を解いて一旦車体後方に平行移動
し、その後、上縁部を回転中心として反時計回りに回転
して、インストルメントパネルトップデッキ1bに乗り上
げる。同様に、下部リッド24bは、エアバッグ22の展開
に伴って、第4図に一点鎖線で示すよに、インストルメ
ントパネル1に係合した閉じた状態から、該係合を解い
て一旦車体後方に平行移動し、その後、下縁部を回転中
心として時計回りに回転して、インストルメントパネル
サイドウォール1c上に乗り上げる。このように、エアバ
ッグ22の展開に際して、リッド24a、24bとインストルメ
ントパネル1との係合が解除されるので、インストルメ
ントパネル1の両側部、ひいては、リッド24a、24bが車
体後方に湾曲していても、リッド24a、24bを容易に開く
ことができる。
また、ベルト27a、27bは車体前後方向に伸縮可能なの
で、エアバッグ22の展開に伴ってリッド24a、24bが開く
際に、締結部材26a、26bに、ひいてはケーシング頂板21
c、ケーシング底板21d、リッド24a、24b等の締結部材26
a、26b近傍部分に過大な力が加わることはない。
更に、第5b図からわかるごとく、閉鎖用ファスナー28
aは、エアバッグ22の展開の初期において、その展開力
により、脆弱部28a1が破断して、リッド24a側部分と受
け部材29側部分とに二分されるので、上部リッド24aに
は最早突起としてのファスナー28aは存在しない。した
がって、エアバッグ22の展開に伴って上部リッド24aが
開く際に、かかる突起としてのファスナー28aが助手席
の乗員に干渉するおそれはない。このことは、閉鎖用フ
ァスナー28bでも全く同様である。
第5c図に前記閉鎖用ファスナーの他の実施例を示す。
第5c図の実施例においては、ファスナー28a′はU字形
部分28a1′を備えており、り、U字の曲がり部28a2′が
脆弱部を形成している。本実施例にあっても、第5d図か
らわかるごとく、閉鎖用ファスナー28a′は、エアバッ
グ22の展開の初期において、その展開力により、脆弱部
28a2′が破断して、リッド24a側部分と受け部材29側部
分とに二分されるので、上部リッド24aには最早突起と
してのファスナー28a′は存在しない。
次に本発明に係るエアバッグ装置の組付方法を第1
図、第3図、第5〜第7図に基づいて説明する。
エアバッグ装置2の車体への組付は以下の手順で行
う。
ステアリング支持メンバ15が予め取付けられたイン
ストルメントパネル1を、ステアリング支持メンバ15の
両端部ブラケット15aを車体両側のヒンジピラー(図示
せず)に連結することにより、車体に固定する(第1
図)。
尚、第1図には、リッド24a、24bが描かれているが、
この段階では、リッド24a、24bはまだインストルメント
パネル1には取付けられていない。
インストルメントパネル1の開口1aに、ベルト27
a、27bが予め取付けられたエアバッグユニット20(但し
リッド24a、24bを除く)を挿入し、ケーシングフランジ
部21bの車幅方向両端部を、受け部材29と共に、ボルト
・ナット25によって、ステアリング支持メンバ15に固定
されたブラケット16に締結する。これにより、エアバッ
グユニット20がインストルメントパネル1に固定される
(第7図)。
ベルト27aを、予め閉鎖用ファスナー28aと閉鎖用ク
リップ30aとが取付けられた上部リッド24aに、締結部材
26aを用いて取付け、ベルト27bを、予め閉鎖用ファスナ
ー28bと閉鎖用クリップ30bとが取付けられた下部リッド
24bに、締結部材26bを用いて取付ける(第3図)。
上部リッド24aの閉鎖用クリップ30aをインストルメ
ントパネルトップデッキ1bの下縁1b1に、下部リッド24b
の閉鎖用クリップ30bをインストルメントパネルサイド
ウォール1cの上縁1c1にそれぞれ係合させ、第6図で見
て上部リッド24aを時計方向に、下部リッド24bを反時計
方向にそれぞれ回転させて、閉鎖用ファスナー29a、29b
をそれぞれ受け部材29の係合穴29a、29bに嵌合させる
(第5図、第6図)。
以上〜により、エアバッグ装置2のインストルメ
ントパネル1への組付が完了する。
本組付方法によれば、ステアリング支持メンバー15が
予め組み込まれたインストルメントパネル1を車体に取
付けた後に、インストルメントパネル1の開口1aを通し
てエアバッグユニット20をステアリング支持メンバー1
に固定したブラケット16に固定するので、エアバッグユ
ニット20とインストルメントパネルの開口1aとの位置合
わせを容易且つ正確に行え、ひいてはエアバッグユニッ
ト20の組付を容易かつ正確に行える。
第8図に、本発明に係るエアバッグ装置の他の実施例
を示す。第8図は、本発明に係るエアバッグ装置の第1
の実施例に於ける第5図に相当する図面である。本実施
例に係るエアバッグ装置にあっては、リッド24a′、24
b′には閉鎖用ファスナー、閉鎖用クリップ、および閉
鎖用ファスナーの受け部材は配設されておらず、その代
わりに、車幅方向両端部に位置決め用の半球状突起24
a1′、24b1′と、閉鎖用紐31a、31bとがそれぞれ配設さ
れている。一方、エアバッグユニットケーシングのフラ
ンジ部21b′の車幅方向両端部には、前記突起24a1′、2
4b1′に対峙する位置に突起24a1′、24b1′と相補形状
の位置決め用半球状凹部21b1′が形成されており、また
フランジ部21b′の車幅方向両端部と該両端部を支持す
るブラケット16′とを貫通して、閉鎖用紐31aを通すた
めの穴32aと、閉鎖用紐31bを通すための穴32bとが形成
されている。本実施例に係るエアバッグ装置は、上記の
諸点を除き、第1の実施例に係るエアバッグ装置と同一
の構成を有する。
係る構成を有する本実施例に係るエアバッグ装置の、
インストルメントパネルへの組付方法は、第1の実施例
に係るエアバッグ装置の組付方法とステップまでは同
一であるが、ステップが異なる。すなわち、ベルト27
a、27bとリッド24a′、24b′とをそれぞれ連結した後、
紐31a、31bをそれぞれ穴32a、32bに通し、インストルメ
ントパネル1の下方から、インストルメントパネル1の
内部に手を差し入れ、インストルメントパネル1内に設
けたガイドローラ33a、33bを経由して紐31a、31bをイン
ストルメントパネル1の内部で下方に引っ張る。この結
果、リッド24a′、24b′は、その車幅方向両端部に形成
した位置決め用半球状突起24a1′、24b1′がエアバッグ
ユニットケーシングのフランジ部21b′に形成した位置
決め用半球状凹部21b1′に嵌合した状態で閉じる。この
状態で、紐31a、31bの端部を車体側に取付けたバネ34に
固定し、バネ34の付勢力の下でリッド24a′、24b′の閉
鎖状態を維持する。
エアバッグの展開に際しては、エアバッグの展開の初
期において、その展開力により、紐31a、31bが破断し、
その結果、エアバッグの展開に伴って、第1の実施例に
係るエアバッグ装置と同様にしてリッド24a′、24b′が
開く。
本実施例に係るエアバッグ装置にあっては、ファスナ
ー、クリップ等のリッド閉鎖用の突出した部材が無いの
で、エアバッグの展開に際して、より一層の安全性が担
保される。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記の
実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記
載した発明の範囲内で種々改変が可能であることは、い
うまでもない。たとえば、ベルト27a、27bの一端をエア
バッグユニットケーシング21にではなく、車体側部材に
連結しても良い。
(効果) 上述のごとく、本発明にあっては、インストルメント
パネルの助手席側の所定位置に開口が形成されており、
この開口の部分に、エアバッグおよびこのエアバッグを
収納するケーシング等を有するエアバッグユニットが車
体側部材に支持されて配設されており、前記インストル
メントパネルの前記開口には、該開口を覆うエアバッグ
リッドが設けられて成る自動車のエアバッグ装置におい
て、車体側部材あるいはエアバッグユニットとエアバッ
グリッドとをベルト部材で連結したので、エアバッグの
開放に際して、エアバッグリッドはインストルメントパ
ネルとの係合から解放され、その後、エアバッグの展開
に伴って開く。したがって、インストルメントパネルひ
いてはエアバッグリッドが車体後方に湾曲していてもエ
アバッグリッドは開放可能である。
また、本発明にあっては、前記エアバッグ装置に設け
られた前記エアバッグリッドを閉じた状態に保持するた
めの部材は、エアバッグの展開に伴って前記エアバッグ
リッドが開放する際に、前記エアバッグリッドから突出
しないようになっているので、エアバッグリッドが開放
する際に、乗員と干渉するおそれはない。また特に、前
記エアバッグリッドを閉じた状態に保持するための部材
を紐状部材とすることにより、乗員と干渉するおそれを
完全に除去できる。
また、本発明にあっては、インストルメントパネルの
助手席側の所定位置に形成された開口を介してエアバッ
グユニットを車体側部材に取付け、前記開口を覆うエア
バッグリッドを、開いた状態で、車体側部材あるいはエ
アバッグユニットに取付け、前記エアバッグリッドを閉
じ、前記エアバッグリッドを閉鎖状態に保持することに
よってエアバッグ装置を車体に組付けるので、エアバッ
グユニットとインストルメントパネルの開口との位置合
わせを容易且つ正確に行え、ひいてはエアバッグ装置の
組付を容易かつ正確に行える。
したがって、本発明により、両側部が車体後方に湾曲
したインストルメントパネルにおいても開放可能なエア
バッグリッドが提供される。また本発明により、エアバ
ッグリッドを閉鎖状態に保持するための機構であって、
エアバッグリッドが開放する際に、乗員と干渉するおそ
れのない機構が提供される。更に本発明により、両側部
が車体後方に湾曲したインストルメントパネルにおいて
も開放可能なエアバッグリッドを備えたエアバッグ装置
を、車体に取付ける方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係るエアバッグ装置が組み
込まれた自動車のインストルメントパネルを示す図であ
り、第2図は、第1図の線A−Aに沿った断面図であ
る。 第3図は、エアバッグリッドを開いた状態での第2図の
B−B矢視図であり、第4図は、第3図の線C−Cに沿
った断面図、第5図は、第3図の線D−Dに沿った断面
図、第6図は、第3図の線E−Eに沿った断面図であ
る。第5a図は、第5図のF−F矢視図であり、第5b図
は、エアバッグリッドが開放する際の第5図のF−F矢
視図である。第5c図、第5d図はそれぞれリッド閉鎖用フ
ァスナーの他の実施例を示す第5a図、第5b図に相当する
図である。 第7図は、エアバッグユニット(但しエアバッグリッド
を除く)を、ステアリング支持部材に固定する際の組付
状態を示す図である。 第8図は、本発明に係るエアバッグ装置の他の実施例を
示す図である。 1……インストルメントパネル、1a……開口、1b……ト
ップデッキ、1c……サイドウォール、2……エアバッグ
装置、20……エアバッグユニット、21……ケーシング、
21a……開口、21b……フランジ部、21b′……フランジ
部、21b1′……位置決め用半球状凹部、21c……ケーシ
ング頂板、21d……ケーシング底板、22……エアバッ
グ、23……ガス発生器、24a、24b……エアバッグリッ
ド、24a′、24b′……エアバッグリッド、24a1′、24
b1′……位置決め用半球状突起、25……ボルト・ナッ
ト、26a、26b……リッド締結部材、27a、27b……ベル
ト、28a、28b……リッド閉鎖用ファスナー、28a1……脆
弱部、28a′……リッド閉鎖用ファスナー、28a1′……
U字形部分、28a2′……脆弱部、29……受け部材、29
a、29b……係合穴、30a、30b……リッド閉鎖用クリッ
プ、31a、31b……リッド閉鎖用紐、32a、32b……穴、33
a、33b……ガイドローラ、34……バネ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村本 久雄 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−111353(JP,U) 実公 平5−33421(JP,Y2) 米国特許3708179(US,A) 米国特許3966227(US,A) 米国特許3822894(US,A)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インストルメントパネルの助手席側の所定
    位置に開口が形成されており、この開口の部分に、エア
    バックおよびこのエアバッグを収納するケーシング等を
    有するエアバッグユニットが車体側部材に支持されて配
    設されており、前記インストルメントパネルの前記開口
    には、平常時には該開口を覆い、エアバッグ膨張時に回
    動しつつ展開するエアバッグリッドが取付けられている
    自動車のエアバック装置において、 前記エアバッグリッドと、車体側部材又はエアバッグユ
    ニットとが、伸縮可能なベルト部材で連結されている、
    ことを特徴とする自動車のエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】前記エアバッグリッドを閉じた状態に保持
    するための部材であって、エアバッグの展開に伴って前
    記エアバッグリッドが開放する際に、前記エアバッグリ
    ッドから突出しないようになった部材が、前記エアバッ
    グリッドに設けられて成ることを特徴とする、請求項1
    に記載のエアバッグ装置。
  3. 【請求項3】前記エアバッグリッドを閉じた状態に保持
    するための部材であって、エアバッグの展開に伴って前
    記エアバッグリッドが開放する際に、前記エアバッグリ
    ッドから突出しないようになった前記部材が、所定荷重
    で破断する紐状部材であることを特徴とする、請求項2
    に記載のエアバッグ装置。
  4. 【請求項4】インストルメントパネルの助手席側の所定
    位置に開口が形成されており、この開口の部分に、エア
    バックおよびこのエアバッグを収納するケーシング等を
    有するエアバッグユニットが車体側部材に支持されて配
    設されており、前記インストルメントパネルの前記開口
    には、平常時には該開口を覆い、エアバッグ膨張時に回
    動しつつ展開するエアバッグリッドが取付けられている
    自動車のエアバック装置において、 前記エアバッグリッドと、車体側部材又はエアバッグユ
    ニットとが、ベルト部材で連結されており、該ベルト部
    材が、平常時における、エアバッグリッドの前記ベルト
    部材取付け位置と、車体側部材又はエアバッグユニット
    の前記ベルト部材取付け位置と間の距離より長い長さを
    有する、ことを特徴とする自動車のエアバッグ装置。
  5. 【請求項5】前記エアバッグリッドを閉じた状態に保持
    するための部材であって、エアバッグの展開に伴って前
    記エアバッグリッドが開放する際に、前記エアバッグリ
    ッドから突出しないようになった部材が、前記エアバッ
    グリッドに設けられて成ることを特徴とする、請求項4
    に記載のエアバッグ装置。
  6. 【請求項6】前記エアバッグリッドを閉じた状態に保持
    するための部材であって、エアバッグの展開に伴って前
    記エアバッグリッドが開放する際に、前記エアバッグリ
    ッドから突出しないようになった前記部材が、所定荷重
    で破断する紐状部材であることを特徴とする、請求項5
    に記載のエアバッグ装置。
  7. 【請求項7】エアバッグ用開口が助手席側の所定位置に
    予め形成されたインストルメントパネルを、該開口が開
    いた状態で、車体に固定し、 エアバッグユニットを、前記インストルメントパネルの
    エアバッグ用開口を通して、エアバッグ用開口内に挿入
    し、 前記インストルメントパネルのエアバッグ用開口を通し
    て、前記エアバッグユニットを車体に固定し、 エアバッグリッドを、前記インストルメントパネルの前
    記エアバッグ用開口に、取付け、 前記エアバッグリッドを閉じて、前記インストルメント
    パネルに設けられた前記エアバッグ用開口を閉鎖し、 エアバッグリッド閉鎖手段を用いて、エアバッグリッド
    を閉鎖状態に保持する、 自動車のエアバッグ装置の組付方法。
  8. 【請求項8】前記エアバッグリッド閉鎖手段が、エアバ
    ッグの展開に伴って前記エアバックリッドが開放する際
    に、前記エアバッグリッドから突出しないようになった
    部材であること、 を特徴とする請求項7に記載のエアバッグ装置の組付方
    法。
  9. 【請求項9】エアバッグの展開に伴って前記エアバッグ
    リッドが開放する際に、前記エアバッグリッドから突出
    しないようになった前記部材は、所定荷重で破断する紐
    状部材であり、該紐状部材を用いて、インストルメント
    パネルの裏側からエアバッグリッドを閉じ、且つ前記エ
    アバッグリッドを閉鎖状態に保持すること、 を特徴とする、請求項7に記載の自動車のアエバッグ装
    置の組付方法。
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