JP2522048Y2 - 中通し竿 - Google Patents

中通し竿

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JP2522048Y2
JP2522048Y2 JP1992028703U JP2870392U JP2522048Y2 JP 2522048 Y2 JP2522048 Y2 JP 2522048Y2 JP 1992028703 U JP1992028703 U JP 1992028703U JP 2870392 U JP2870392 U JP 2870392U JP 2522048 Y2 JP2522048 Y2 JP 2522048Y2
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孝文 原田
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Shimano Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トップガイド付き中通
し竿の改良に関するものである
【0002】
【従来の技術】従来、中通し竿はリールシートを備える
元竿部に孔状の糸導入部を形成すると共に、穂先竿の先
端開口にセラミック等、耐磨耗性に優れた素材のリング
を備えることにより、糸導入部からの釣り糸を、竿材の
内部に形成した経路を介して穂先竿の先端まで案内し、
この穂先部の開口から竿外に送り出すよう構成されてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ここで、中通し竿につ
いて考えるに、この種の釣り竿では竿材の内部に釣り糸
が案内されることから、実釣時には釣り糸に付着した海
水、あるいは、微小な塵等が竿材の内部に持ち込まれる
ものとなり、使用後において、この海水の塩分の結晶化
により釣り糸を導く経路を狭めることがあり、また、海
水に含まれる成分、塵の成分等、及び、長時間に亘る水
分の作用によりブリスタ等の現象を発生させ竿材内面の
樹脂層や表面の塗膜を剥離させることも多い。なお、従
来、この種の釣り竿では、通常、並継ぎ型に構成され、
使用後において竿材の内部まで水洗いを行えるものとな
っているが、長時間に亘る使用の際には竿材の内面で塩
分が結晶化することもあり、釣り糸の出し入れの抵抗に
なるばかりで無く、釣り糸を傷め、更に、ブリスタ等の
現象を助長するものとなり、このブリスタ現象が糸の抵
抗を大きくするという面もあった。
【0004】また、この中通し竿に大型の魚が掛かった
場合には穂先部が大きく屈曲すると共に、この穂先部の
内面の長い経路に亘って釣り糸が接触することに起因し
て釣り糸の出し入れの際に大きい抵抗が作用し、また、
あまり大型でない魚が掛かった場合、あるいは、釣り糸
6を繰り出す際のように軽負荷時には、例えば図8に示
すように、穂先部はあまり屈曲しない反面、穂先部先端
のリング8の部位における釣り糸6の屈折角θが小さく
なり、この部位で釣り糸6に大きい抵抗が作用する。こ
の抵抗のうち前者のものでは穂先竿が直線姿勢に復元し
ようとする弾性力により、該穂先部の内面が釣り糸に強
く接触することに起因し、また、後者のものでは釣り糸
とリング等の案内部材との面圧が局部的に上昇すること
に起因するものであり、釣り糸を円滑に出し入れする観
点から改善の余地がある。
【0005】本考案の目的は、長時間の使用でも、塩分
の結晶化等に起因する経路の抵抗を低減すると共に、ブ
リスタ等の現象を抑制し、更に、大型の魚が掛かった
際、あるいは、軽負荷時にも釣り糸に作用する抵抗を低
減する中通し竿を合理的に構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の第1の特徴は、
竿材の先端に形成された開口と竿材の内部との間に釣り
糸を送る経路を形成すると共に、該経路を構成する竿材
に水抜き用の孔部を穿設してある点にあり、本考案の第
2の特徴は、竿材の先端に形成されたトップガイドと竿
材の内部との間に釣り糸を送る経路を形成すると共に、
該経路を構成する竿材及びトップガイドにそれぞれ水抜
き用の孔部を穿設してある点にある。
【0007】
【作用】本考案のように構成すると、実釣時に釣り糸の
巻取りによって釣り糸に付着した海水、あるいは、微小
な塵が竿材の内部に持ち込まれても、この海水等は孔部
を介して竿材の外部に排出されるので、海水の塩分の結
晶化により経路を狭める現象を抑制し、また、竿材内面
を短時間のうちに乾燥させてブリスタの発生を抑制する
ものとなる。この構成では竿の使用後において竿を水洗
いした際に、この水洗いの水が孔部から良好に排出され
短時間に乾燥を行えるものとなる。また、トップガイド
においても水抜き用の孔が開いているので、このトップ
ガイド部分でも早期に水を排出することができる。
【0008】
【考案の効果】長時間の使用でも、塩分の結晶化等に起
因する経路の抵抗を低減すると共に、ブリスタ等の現象
を抑制する。使用後の水洗い後には、孔部を流通する空
気によって乾燥が促進され短時間に竿の乾燥が完了し、
また、該中通し竿にリールからの釣り糸を挿通する際に
も竿材に形成した孔部を介して釣り糸の挿通位置を確認
して迅速に挿通を完了できるという効果も奏する。ま
た、糸が竿材内に入り込む際に、最初に入る部分で糸に
付着した海水等を多量に擦りとられるトップガイドの部
分にも、水抜き孔を形成してあるので効率よく糸より海
水等を絞り採り、竿外に排出することができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に示すように、穂先竿1、中間竿2、元竿3
夫々の竿材Rを並継ぎ型に構成すると共に、元竿3のリ
ールシート4に釣り用リール5を装着する中通し竿を構
成する。また、元竿3の中間部に形成された糸導入部A
からの釣り糸6を元竿の内部に導入し、この元竿3、中
間竿2、穂先竿1夫々の内部の糸案内経路を介して、穂
先竿1の先端部に案内するよう構成されている。
【0010】図2に示すように、この中通し竿では、穂
先竿1の先端部に釣り糸6を挿通する開口Bを形成し、
この開口Bの部位から所定距離に亘り、この穂先竿1を
滑らかな円弧状に予め屈曲成形した屈曲部IAを形成し
てある。
【0011】図2に示すように、前記開口Bには先端側
広がり形状のトップガイド7を介してセラミック等の耐
磨耗性に優れた素材で成る糸案内リング8を一対設け、
この一対のリング8,8の中間位置で内方の(後方側
の)リング8の前部、好ましくは、直前に水抜き用の孔
部Cを形成してあり、釣り糸6が竿の内部に引き込まれ
る際には、内方の(後方側の)リング8との接触でシゴ
キ落とされた海水を孔部Cを介して排出するよう構成さ
れている。
【0012】図3に示すように、この中通し竿では夫々
の竿材が並継ぎ型に構成され、また、夫々の竿材Rに対
して水抜きを行うため複数の孔部C・・を形成してあ
り、この並継ぎ連結の部位における竿材Rの後端位置に
もセラミック等の耐磨耗性に優れた素材で成る糸案内用
のリング8を設けてあり、釣り糸6を引き込む際には、
前述と同様に釣り糸6とリング8との接触でシゴキ落と
された海水を前方側の孔部Cを介して排出するようにな
っている。したがって、このように竿材の全長に亘って
孔部Cを形成したものでは、中通し竿にリールからの釣
り糸を挿通する際にも竿材に形成した孔部を介して釣り
糸の挿通位置を確認して迅速に挿通を完了できるという
効果も奏する。
【0013】本考案は上記実施例以外にも、次のように
構成することができる。図4に示すように、緩いテーパ
状で筒状のトップガイドとしての素材IAを予め滑らか
な円弧状に屈曲成形すると共に、この素材IAの内面に
複数のリング8・・を備え、かつ、夫々のリング8・・
の中間位置に孔部C・・を形成して穂先竿1の先端部に
素材IAを連結固定することにより、釣り糸6と該素材
内面との直接的な接触を回避して釣り糸6の出し入れ時
の抵抗を低減すると同時、夫々のリング8・・のシゴキ
作用によって釣り糸6に付着した海水を孔部C・・から
排出して竿材Rの内部に持ち込まれる海水の量を低減す
るように構成することも可能である。この竿材Rの先端
部は予め屈曲成形されているので、大型の魚が掛かった
場合の屈曲量が少なく、この先端部で弾性復元力も低減
される結果、釣り糸6に作用する抵抗が低減され、ま
た、軽負荷時にも図9に示すように、穂先部先端のリン
グ8の部位における釣り糸6の屈折角θが大きくなるこ
とから、このリング8から釣り糸6に対して局部的に作
用する面圧の増大も抑制されるものとなる。更に、図9
に示す如く先端部を大きい円弧状に予め屈曲成形した屈
曲型のものと、図8に示す如く先端部を弾性変形可能に
構成した従来型のものとについて、釣り糸6の先端部位
に等しい重量Wの負荷を作用させた状態で、この釣り糸
6を巻取り操作するに必要な力Fと、この釣り糸6の繰
り出しが許容される力Fとについて実験した結果による
と、次の表のようになる。
【0014】
【表1】
【0015】この表では、例えば、荷重が100gの場
合に、従来型のものでは釣り糸6の巻上げに135gの
力を必要とするものが、屈曲型のものでは115gの力
で巻上げ得るものとなり、また、同様に荷重が100g
の場合に、従来型のものでは釣り糸6の繰り出しに60
gまでの力の低下を必要とするが、屈曲型のものでは7
0gのまで力を低下することにより釣り糸6の繰り出し
が可能になるのである。このように屈曲成形したもので
は、従来型に構成したものと比較して等しい負荷に対し
て釣り糸6に作用する抵抗値が低減されることを確認で
きる。従って、長時間の使用でも、塩分の結晶化等に起
因する経路の抵抗を低減すると共に、ブリスタ等の現象
を抑制し、更に、大型の魚が掛かった際、あるいは、軽
負荷時にも釣り糸に作用する抵抗を低減することが可能
である。
【0016】図5に示すように、穂先竿1の先端の穂先
部材ITを穂先竿の基端部ISに対して、ジョイントJ
を介して竿軸芯X周りで回動ないし姿勢変更自在に構成
することにより、穂先部先端の向かう方向を釣り糸6の
張力の作用する方向に向けて自由に切換え得るよう構成
することが可能である。
【0017】なお、このジョイントJは図6に示すよう
に、基端部ISに対して固設されるスリーブ状の部材で
穂先部材ITの後端部を回動自在に抱き込む形態に実施
することが可能であり、また、図7に示すように、穂先
部材ITと基端部ISとの間に、その弾性変形により穂
先部材ITの姿勢変更を許容するコイルスプリングを介
装して実施することも可能である。トップガイドを装着
する竿の形態としては振出型のものであってもよい。
【0018】なお、実用新案登録請求の範囲の項に図面
との対照を便利にするために符号を記すが、該記入によ
り本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】中通し竿の側面図
【図2】穂先部分の断面図
【図3】並継ぎ連結部分の断面図
【図4】第1の別実施例の断面図
【図5】第2の別実施例の側面図
【図6】第2の別実施例におけるスリーブ型のジョイン
トの断面図
【図7】第2の別実施例におけるコイルスプリング型の
ジョイントの断面図
【図8】従来型の穂先部での釣り糸の屈曲状態を示す作
用図
【図9】屈曲型の穂先部での釣り糸の屈曲状態を示す作
用図
【符号の説明】
6 釣り糸 7 トップガイド 8 糸案内用のリング B 開口 C 孔部 R 竿材

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】竿材(R)の先端に形成された開口(B)
    と竿材(R)の内部との間に釣り糸(6)を送る経路を
    形成すると共に、該経路を構成する竿材(R)に水抜き
    用の孔部(C)を穿設してある中通し竿。
  2. 【請求項2】竿材(R)の先端に形成されたトップガイ
    ド(7)と竿材(R)の内部との間に釣り糸(6)を送
    る経路を形成すると共に、該経路を構成する竿材(R)
    及びトップガイド(7)に水抜き用の孔部(C)を穿設
    してあるトップガイド付き中通し竿。
JP1992028703U 1992-04-30 1992-04-30 中通し竿 Expired - Lifetime JP2522048Y2 (ja)

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JPH0588258U JPH0588258U (ja) 1993-12-03
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JP2601516Y2 (ja) * 1994-05-20 1999-11-22 ダイワ精工株式会社 中通し釣竿
JP3134981B2 (ja) * 1995-02-03 2001-02-13 ダイワ精工株式会社 中通し釣竿

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JPH081656Y2 (ja) * 1990-05-11 1996-01-24 ダイワ精工株式会社 穂先釣竿
JP2961845B2 (ja) * 1990-09-07 1999-10-12 ダイワ精工株式会社 中通し釣竿

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