JP2521666Y2 - エンジンのブロック構造 - Google Patents

エンジンのブロック構造

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JP2521666Y2
JP2521666Y2 JP3248390U JP3248390U JP2521666Y2 JP 2521666 Y2 JP2521666 Y2 JP 2521666Y2 JP 3248390 U JP3248390 U JP 3248390U JP 3248390 U JP3248390 U JP 3248390U JP 2521666 Y2 JP2521666 Y2 JP 2521666Y2
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block
bearing cap
skirt
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康 井上
隆 迫野
正成 太田
聡 白石
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Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はエンジンのシリンダブロックの構造に関す
る。
(従来の技術) エンジンのシリンダブロックを補強する構造として
は、例えば実開昭62−61960号公報に開示されるよう
に、エンジンのシリンダブロックのスカート部を上下に
分割し、その分割されたスカート部の一部にベアリング
キャップを一体的に形成してスカート部の補強を図り、
エンジンの振動騒音を低減させるようにしたものが知ら
れている。また、特開昭63−71554号公報に開示される
ように、シリンダブロックのスカート部の下端開口全域
に渡って広がり下に凸に形成された本体プレートと、ク
ランク軸用軸受部のほぼ真下位置において左右方向に延
びて上記本体プレートの上面に接合される補強プレート
とから構成された補強部材を、シリンダブロックのスカ
ート部下端に連結するとともに、この補強部材のシリン
ダブロックに対する重量比を1%〜6%の範囲に設定す
ることにより、重量増を抑制しつつシリンダブロックを
効果的に補強しエンジンの振動騒音を低減させるように
したものが知られている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記実開昭62−61960号公報記載のものの
ように、スカート部とベアリングキャップ部とが一体的
に設けられたロアブロックを有するシリンダブロックに
おいて、更にこのシリンダブロック全体の剛性を上げる
方法として、上記ロアブロックを下部が閉じた箱形構造
とするべくスカート部とベアリングキャップ部間を連結
することが考えられる。即ち、スカート部より延び且つ
ベアリングキャップ部間を連結する円弧状のリブを設け
て、燃焼加振力によるベアリングキャップ部の振れ等の
振動を防止するとともに、シリンダブロック全体の曲げ
及び捩りに対する剛性を向上させるようにしたもので、
これにより、より一層のエンジンの振動騒音の低減を図
ることができる。しかし、上記リブはエンジンのコンパ
クト化の要求から、クランク軸ウェブ及びコネクティン
グロッドの回転軌跡を逃げ且つその隙間を極力抑えるよ
うにして円弧状に設けられるため、ピストン冷却等を終
えて落ちてきたオイルがオイルパンへ戻ろうとする際、
上記リブ上でクランク軸の回転によりその戻りが阻害さ
れてオイルリターン性が悪化するという問題が起こる。
本考案はこのような点に着目してなされたものであ
り、その目的とするところは、シリンダブロックのスカ
ート部とベアリングキャップ部とが一体的に設けられた
ロアブロックを有するシリンダブロックにおいて、その
シリンダブロック全体の剛性をより一層高め高次元の静
粛性を得るようにするとともに、オイルリターン性の向
上を図るようにすることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案ではスカート部とベ
アリングキャップ部とが一体的に設けられたロアブロッ
クに、スカート部より延びてベアリングキャップ部間を
連結する円弧状のリブを設け、このリブのクランク軸回
転かき下げ側にオイルリターン穴を設けるようにしてい
る。
具体的に、本考案が講じた解決手段は、シリンダブロ
ックのスカートを形成するスカート部と、クランクシャ
フトのベアリングキャップを形成するベアリングキャッ
プ部とが一体的に設けられたロアブロックを備えたエン
ジンを前提とする。そして、上記ロアブロックには、ス
カート部より延び且つベアリングキャップ部間を連結す
る円弧状のリブが、クランク軸ウェブ及びコネクティン
グロッドの回転軌跡を逃げるように設けられ、上記リブ
のロアブロックのクランク軸回転かき下げ側のベアリン
グキャップ部間におけるブローバイガス換気用の新気導
入通路が位置しない部位には、リターンオイルの戻り口
を貫設する構成としたものである。
(作用) 上記の構成により、本考案では、ロアブロックにおい
て円弧状のリブでクランクシャフトのベアリングキャッ
プ部間が連結されるため、燃焼加振力による上記ベアリ
ングキャップ部の振れ等の振動が抑制されるとともに、
上記円弧状リブにより、スカート部とベアリングキャッ
プ部とで全体が下部が閉じた箱形構造に形成されるた
め、ロアブロックの曲げ及び捩りに対する剛性が向上
し、それに伴って下部が上記ロアブロックで構成される
シリンダブロック全体の曲げ及び捩りに対する剛性がよ
り一層向上される。
また、ピストン冷却等を終えて落ちてきたオイルは、
クランク軸回転のかき下げ作用により上記円弧状リブの
クランク軸回転かき下げ側に貫設された戻り口よりオイ
ルパンへスムーズにリターンし、オイルリターン性を向
上させられる。更に、上記戻り口はブローバイガス換気
用の新気導入通路が位置しない部位に設けられるので、
全開運転時等でブローバイガス量増大によるクランクケ
ース内圧上昇時に、オイルが上記戻り口より上記新気導
入通路へ逆流してこの通路を塞ぐことが防止され、クラ
ンクケース内のブローバイガス還元機能は確保される。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の実施例に係るエンジンのブロック構
造を備えたV型エンジンのシリンダブロックを示す。同
図において、1はV型6気筒エンジンのシリンダブロッ
クであって、上部を構成するアッパーブロック2と下部
を構成するロアブロック3とに分割される。上記アッパ
ーブロック2の左右の各バンクにはシリンダ4が3つず
つ構成されているとともに、上記シリンダ4の下部から
連続して垂設された外壁により上部スカート5が形成さ
れている。また、上記アッパーブロック2には、この上
部スカート5の左右内壁及び上記左右バンクのシリンダ
4の下端部を連結してクランクケース内を仕切り且つク
ランクシャフトのベアリング部を有する4つのバルクヘ
ッド部6が形成されている。また、上記ロアブロック3
は、上面が上記アッパーブロック2の下面に接合してこ
のアッパーブロック2にボルト締結され、その外壁が上
記上部スカート5に連続して下部スカート7を形成して
いる。この下部スカート7の内壁には上記バルクヘッド
部に対応してクランクシャフトのベアリングキャップ部
8が連設されている。
上記ロアブロック3には、第2図〜第4図に示すよう
に、下部スカート7の内壁より延び且つ各ベアリングキ
ャップ部8,9,10,11のそれぞれの間を連結し、クランク
シャフトウェブ及びコネクティングロッドの回転軌跡14
を逃げるようにこの回転軌跡14の外周側下方に円弧状リ
ブ20,21が左右それぞれに設けられている。この円弧状
リブ20,21の端部には、断面形状が三角形状にビーム部2
0a,21aが上記各ベアリングキャップ部の下端部を連結す
るように形成されている。
また、上記ロアブロック3には、第2図に示すよう
に、左右両側の下部スカート7の外壁に沿って上記アッ
パーブロック2内を通ってアッパーブロック2の左右バ
ンク各上面に配設されたシリンダヘッド(図示せず)に
連通するブローバイガス通路12が設けられている。この
ブローバイガス通路12は、シリンダヘッド上に配設され
た動弁系部材を潤滑し終えたオイルがシリンダブロック
下側のオイルパンへ戻るためのオイルリターン通路とし
ても機能し、ブローバイガス及びリターンオイルの共用
の通路となっている。
また、第3図において、本実施例のエンジンではクラ
ンクシャフト(図示せず)は反時計方向に回転し、ロア
ブロック3の左側がクランクシャフト回転かき下げ側と
なっている。そして、このクランクシャフト回転かき下
げ側である左側の下部スカート7の外壁に沿って、シリ
ンダブロック長手方向のほぼ中央部に、上記ブローバイ
ガス通路12と同様にアッパーブロック2内を通ってシリ
ンダヘッド上部で吸気通路に連通するクランクケース内
のブローバイガス換気用の新気導入通路13が設けられて
いる。
そして、更にクランクシャフト回転かき下げ側の円弧
状リブ20の下部スカート7との付根部付近には、上記新
気導入通路13が位置していないベアリングキャップ部11
〜8間及び9〜10間でリターンオイルの戻り口20bが下
方オイルパン側と上方シリンダ側とを連通するように貫
設されている。
上記の構成により、上記ロアブロック3ではベアリン
グキャップ部8,9,10,11は互いに円弧状リブ20,21で連結
され、更に下端部をビーム部20a,21aによってより強固
に連結されているため、燃焼加振力によるベアリングキ
ャップ部の振れ等の振動が効果的に抑制されるととも
に、円弧状リブ20,21は下部スカート7とベアリングキ
ャップ部8,9,10,11との連結をより強固なものとなるよ
うに閉じた箱形構造を形成するように作用するため、ロ
アブロック3の曲げ及び捩りに対する剛性が向上され、
それに伴って、下部をこのロアブロック3で構成される
シリンダブロック1全体の曲げ及び捩りに対する剛性が
向上される。
また、ピストンの冷却等を終えて上方シリンダ側より
落ちてくるオイルは、クランクかき下げ作用によりクラ
ンクシャフト回転かき下げ側に設けられたリターンオイ
ルの戻り口20bへ導かれ、ここを通って下方オイルパン
側へスムーズに戻っていき、オイルのリターン性が向上
する。
このとき、上記戻り口20bはブローバイガス換気用の
新気導入通路13の位置する部位にはないので、全開運転
時等でブローバイガス量が増大しクランクケース内圧が
上昇したとき、オイルが上記戻り口20bより新気導入通
路13へ逆流して通路を塞ぐというようなことがなく、ブ
ローバイガス換気用の新気の流れは阻害されずブローバ
イガス還元機能は確保される。
したがって、上記実施例では、ロアブロック3に設け
た下部スカート7とベアリングキャップ部間を連結する
円弧状リブ20,21によって、シリンダブロック1全体の
剛性が高められるとともに、クランクシャフト回転かき
下げ側の円弧状リブ20に設けたリターンオイルの戻り口
20bにより、オイルリターン性の向上が図られ、且つ上
記戻り口20bを新気導入通路13の位置する部位には設け
ないようにしてブローバイガス還元機能を確保してい
る。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案のエンジンのブロック構
造によれば、ロアブロックにスカート部とベアリングキ
ャップ部間を連結してロアブロックを箱形構造とするよ
うに形成する円弧状のリブを設けることにより、ロアブ
ロックの剛性が向上し、それに伴ってシリンダブロック
全体の剛性を向上することができるとともに、上記円弧
状リブのクランクシャフト回転かき下げ側にリターンオ
イルの戻り口を設けることにより、オイルリターン性の
向上を図ることができ、且つ、上記リターンオイルの戻
り口を新気導入通路の位置しない部位に設けることでブ
ローバイガス還元機能を確保できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図はシリンダブロッ
クの概略構成図、第2図はロアブロックの平面図、第3
図は第2図のIII−III線断面図、第4図は第2図のIV−
IV線断面図である。 1…シリンダブロック 2…アッパーブロック 3…ロアブロック 7…下部スカート 8,9,10,11…ベアリングキャップ部 13…新気導入通路 20,21…円弧状リブ 20b…戻り口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 白石 聡 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 実開 平1−66412(JP,U) 実開 昭64−34416(JP,U) 実開 平1−113116(JP,U) 実開 平3−30510(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダブロックのスカートを形成するス
    カート部と、クランクシャフトのベアリングキャップを
    形成するベアリングキャップ部とが一体的に設けられた
    ロアブロックを備えたエンジンにおいて、 上記ロアブロックには、スカート部より延び且つベアリ
    ングキャップ部間を連結する円弧状のリブが、クランク
    軸ウェブ及びコネクティングロッドの回転軌跡を逃げる
    ように設けられ、 上記円弧状リブのクランク軸回転かき下げ側のベアリン
    グキャップ部間におけるブローバイガス換気用の新気導
    入通路が位置しない部位には、リターンオイルの戻り口
    が貫設されていることを特徴とするエンジンのブロック
    構造。
JP3248390U 1990-03-27 1990-03-27 エンジンのブロック構造 Expired - Lifetime JP2521666Y2 (ja)

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JPH03122210U JPH03122210U (ja) 1991-12-13
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JPH03122210U (ja) 1991-12-13

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