JP2521419B2 - 排気消音器の接合方法 - Google Patents
排気消音器の接合方法Info
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- JP2521419B2 JP2521419B2 JP1198195A JP1198195A JP2521419B2 JP 2521419 B2 JP2521419 B2 JP 2521419B2 JP 1198195 A JP1198195 A JP 1198195A JP 1198195 A JP1198195 A JP 1198195A JP 2521419 B2 JP2521419 B2 JP 2521419B2
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- Japan
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- thermosetting resin
- semi
- exhaust silencer
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- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は排気消音器の接合方
法、特に樹脂成形体から構成される排気消音器の接合方
法に関する。
法、特に樹脂成形体から構成される排気消音器の接合方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、樹脂系の複合材料は種々の機器に
材料として使用され、内燃機関の排気消音器にあっても
グラスウール等の無機繊維の綿状体と熱硬化性樹脂との
複合材料で構成されるものが提案されている。
材料として使用され、内燃機関の排気消音器にあっても
グラスウール等の無機繊維の綿状体と熱硬化性樹脂との
複合材料で構成されるものが提案されている。
【0003】このような複合材料から成る排気消音器
は、特開昭60−108514号公報、特開昭60−1
75717号公報あるいは特開昭60−206920号
公報に記載されているように、先ず複数の分割体で成形
吸音材で成形し、これら分割体を接着剤で接合して外箱
を構成している。
は、特開昭60−108514号公報、特開昭60−1
75717号公報あるいは特開昭60−206920号
公報に記載されているように、先ず複数の分割体で成形
吸音材で成形し、これら分割体を接着剤で接合して外箱
を構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような排気消音器にあっては、分割体を接着剤で接合し
て外箱を構成するため、各分割体接着強度がその接着面
の表面粗さ等に影響されて安定した品質を得ることがで
きないという問題点があった。
ような排気消音器にあっては、分割体を接着剤で接合し
て外箱を構成するため、各分割体接着強度がその接着面
の表面粗さ等に影響されて安定した品質を得ることがで
きないという問題点があった。
【0005】この発明は、上記問題点を鑑みてなされた
もので、樹脂成形体から構成される排気消音器を確実か
つ強固に接合することができる接合方法を提供すること
を目的としている。
もので、樹脂成形体から構成される排気消音器を確実か
つ強固に接合することができる接合方法を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべくこ
の発明にかかる排気消音器の接合方法は、熱硬化性樹脂
を加熱かつ加圧して少なくとも一部に未硬化の半硬化部
を有する分割体を成形する工程と、2つの分割体をそれ
ぞれの半硬化部を突き合せるとともに突き合せ部の接合
部近傍外面に熱硬化性樹脂を盛り付け、この熱硬化性樹
脂および各分割体の半硬化部を加熱かつ加圧して熱硬化
性樹脂を各半硬化部と一体的に熱硬化させる工程とを備
える。
の発明にかかる排気消音器の接合方法は、熱硬化性樹脂
を加熱かつ加圧して少なくとも一部に未硬化の半硬化部
を有する分割体を成形する工程と、2つの分割体をそれ
ぞれの半硬化部を突き合せるとともに突き合せ部の接合
部近傍外面に熱硬化性樹脂を盛り付け、この熱硬化性樹
脂および各分割体の半硬化部を加熱かつ加圧して熱硬化
性樹脂を各半硬化部と一体的に熱硬化させる工程とを備
える。
【0007】
【作用】この発明にかかる排気消音器の接合方法によれ
ば、接合する2つの分割体を半硬化部を突き合せ、その
突き合せ部の接合部外面に熱硬化性樹脂を盛り付け、こ
の熱硬化性樹脂および各分割体の半硬化部を加熱かつ加
圧して分割体を接合する。したがって、分割体は半硬化
部が互いに強固かつ確実に結合し、その結合強度が半硬
化部の表面粗さ等の影響を受けることもなく、分割体を
接合して得られる製品に安定した品質が期待できる。
ば、接合する2つの分割体を半硬化部を突き合せ、その
突き合せ部の接合部外面に熱硬化性樹脂を盛り付け、こ
の熱硬化性樹脂および各分割体の半硬化部を加熱かつ加
圧して分割体を接合する。したがって、分割体は半硬化
部が互いに強固かつ確実に結合し、その結合強度が半硬
化部の表面粗さ等の影響を受けることもなく、分割体を
接合して得られる製品に安定した品質が期待できる。
【0008】
【実施例】以下この発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1はこの発明にかかる排気消音器の接合方法を
排気消音器の製造に適用した実施例を示し、製造工程に
おける断面図である。
する。図1はこの発明にかかる排気消音器の接合方法を
排気消音器の製造に適用した実施例を示し、製造工程に
おける断面図である。
【0009】図1において、11a,11bはグラスウ
ール等の不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂との複合
材料からなる分割体(樹脂成形体)であり、これら分割
体11a,11bは、無機繊維の綿体に熱硬化性樹脂を
含浸させ、この熱硬化性樹脂が含浸された綿体を加熱、
加圧して型成形される。
ール等の不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂との複合
材料からなる分割体(樹脂成形体)であり、これら分割
体11a,11bは、無機繊維の綿体に熱硬化性樹脂を
含浸させ、この熱硬化性樹脂が含浸された綿体を加熱、
加圧して型成形される。
【0010】これら分割体11a,11bは、それぞれ
成形時に一面側が徐圧されてこの面側に半硬化状態のポ
ーラス層12a,12bが形成され、このポーラス層1
2a,12bと表皮層13a,13bとが積層された多
層構造を有する。そして、これら分割体11a,11b
は、未硬化のポーラス層12a,12bを形成して、こ
のポーラス層12a,12bを突き合せて接合するが、
図1に示すように接合部の近傍で表皮層13a,13b
の外面の一部に未硬化の部分を形成してこの部分に熱硬
化性樹脂20を表皮層13a,13bと面一となるよう
に盛り付ける。
成形時に一面側が徐圧されてこの面側に半硬化状態のポ
ーラス層12a,12bが形成され、このポーラス層1
2a,12bと表皮層13a,13bとが積層された多
層構造を有する。そして、これら分割体11a,11b
は、未硬化のポーラス層12a,12bを形成して、こ
のポーラス層12a,12bを突き合せて接合するが、
図1に示すように接合部の近傍で表皮層13a,13b
の外面の一部に未硬化の部分を形成してこの部分に熱硬
化性樹脂20を表皮層13a,13bと面一となるよう
に盛り付ける。
【0011】ここで、16はシリコンゴム等の耐熱ゴム
から成るシール部材であり、このシール部材16は分割
体11a,11bの接合時に接合部分に介設される。
から成るシール部材であり、このシール部材16は分割
体11a,11bの接合時に接合部分に介設される。
【0012】次に、突き合された分割体11a,11b
を上型17aと下型17bとによって加圧する。これら
上型17aと下型17bとには加熱棒18が配設され、
上型17aと下型17bとは成形時に加熱棒により加熱
されて分割体11a,11bを加熱しつつ加圧する。こ
の結果、分割体11a,11bは、接合部近傍の外面に
盛り付けられた熱硬化性樹脂20により接合され、また
同時にポーラス層12a,12bも硬化する。そして、
この後、排気管等を取り付けて排気消音器が完成する。
を上型17aと下型17bとによって加圧する。これら
上型17aと下型17bとには加熱棒18が配設され、
上型17aと下型17bとは成形時に加熱棒により加熱
されて分割体11a,11bを加熱しつつ加圧する。こ
の結果、分割体11a,11bは、接合部近傍の外面に
盛り付けられた熱硬化性樹脂20により接合され、また
同時にポーラス層12a,12bも硬化する。そして、
この後、排気管等を取り付けて排気消音器が完成する。
【0013】このように製造される排気消音器は、無機
繊維と熱硬化性樹脂との複合材料から成る分割体11
a,11bが、接合部近傍で未硬化の部分を表皮層13
a,13bに盛り付けた熱硬化性樹脂を加熱・加圧する
ことで強固に接合されることになる。そのため、その接
合強度が接合部の表面粗さ等の影響を受けることも少な
く、製品としての品質が安定し、また、ボルトあるいは
リベット等を用いることなく接合でき、部品数の削減と
ともに組立作業の容易化が図れる。
繊維と熱硬化性樹脂との複合材料から成る分割体11
a,11bが、接合部近傍で未硬化の部分を表皮層13
a,13bに盛り付けた熱硬化性樹脂を加熱・加圧する
ことで強固に接合されることになる。そのため、その接
合強度が接合部の表面粗さ等の影響を受けることも少な
く、製品としての品質が安定し、また、ボルトあるいは
リベット等を用いることなく接合でき、部品数の削減と
ともに組立作業の容易化が図れる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
排気消音器の接合方法によれば、半硬化状態の接合部近
傍に熱硬化性樹脂を盛り付け、この熱硬化性樹脂を加熱
・加圧して熱硬化性樹脂により接合するため、接合面の
表面粗さの影響を受けずに大きな接合強度が得られ、製
品としての品質も安定する。
排気消音器の接合方法によれば、半硬化状態の接合部近
傍に熱硬化性樹脂を盛り付け、この熱硬化性樹脂を加熱
・加圧して熱硬化性樹脂により接合するため、接合面の
表面粗さの影響を受けずに大きな接合強度が得られ、製
品としての品質も安定する。
【図1】この発明の実施例にかかる排気消音器の接合方
法の主要工程における樹脂成形体断面図
法の主要工程における樹脂成形体断面図
11a,11b…分割体、12a,12b…ポーラス
層、13a,13b…表皮層、16…シール部材、17
a…上型、17b…下型、18…加熱棒、20…熱硬化
性樹脂。
層、13a,13b…表皮層、16…シール部材、17
a…上型、17b…下型、18…加熱棒、20…熱硬化
性樹脂。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 22:00 B29L 22:00 (72)発明者 中川 幸弘 愛知県春日井市東山町2丁目1番地9号 (56)参考文献 特開 昭60−175717(JP,A) 特開 昭61−158446(JP,A) 特開 昭60−206920(JP,A) 特開 昭54−76(JP,A) 特公 昭37−18890(JP,B1)
Claims (1)
- 【請求項1】 熱硬化性樹脂を加熱かつ加圧して少なく
とも一部に未硬化の半硬化部を有する分割体を成形する
工程と、2つの分割体をそれぞれの半硬化部を突き合せ
るとともに突き合せ部の接合部近傍外面に熱硬化性樹脂
を盛り付け、この熱硬化性樹脂および各分割体の半硬化
部を加熱かつ加圧して熱硬化性樹脂を各半硬化部と一体
的に熱硬化させる工程とを備えることを特徴とする排気
消音器の接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1198195A JP2521419B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 排気消音器の接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1198195A JP2521419B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 排気消音器の接合方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16148487A Division JPH0773882B2 (ja) | 1987-06-29 | 1987-06-29 | 排気消音器の接合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07323477A JPH07323477A (ja) | 1995-12-12 |
JP2521419B2 true JP2521419B2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=11792785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1198195A Expired - Lifetime JP2521419B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 排気消音器の接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2521419B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114193778B (zh) * | 2021-11-18 | 2023-05-05 | 淄博火炬能源有限责任公司 | 大曲面复合***的连续热硫化整体复合方法及*** |
-
1995
- 1995-01-27 JP JP1198195A patent/JP2521419B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07323477A (ja) | 1995-12-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960409 |